JP3112641B2 - ドロワ装置 - Google Patents
ドロワ装置Info
- Publication number
- JP3112641B2 JP3112641B2 JP07324134A JP32413495A JP3112641B2 JP 3112641 B2 JP3112641 B2 JP 3112641B2 JP 07324134 A JP07324134 A JP 07324134A JP 32413495 A JP32413495 A JP 32413495A JP 3112641 B2 JP3112641 B2 JP 3112641B2
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- JP
- Japan
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- bill
- fulcrum
- pressing
- drawer device
- holding piece
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ECR(電子式キ
ャッシュレジスタ)やPOS(販売時点情報管理装置)
端末などの商品販売登録データ処理装置による商品売上
登録処理に関連して金銭を出し入れするためのドロワ装
置に関する。
ャッシュレジスタ)やPOS(販売時点情報管理装置)
端末などの商品販売登録データ処理装置による商品売上
登録処理に関連して金銭を出し入れするためのドロワ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のドロワ装置は、ECR
本体等の下部に一体化されており、金銭を収納するため
のマネーケースがドロワ筐体に対して引出自在に収納さ
れており、ECR本体側での締め処理に連動してマネー
ケースを開放させる構造のものが多い。ここに、マネー
ケースは、複数に区分けされて硬貨を収納する硬貨収納
部を手前側に有し、複数に区分けされて紙幣を収納する
紙幣収納部を奥側に有する。そして、各紙幣収納部には
収納された紙幣の散乱・紛失ないしは盗難を防止するた
め、ばねにより紙幣押え方向に付勢された紙幣押え片が
設けられている。このような紙幣押え片はキャッシャが
把持して上方に持ち上げると、ばねの付勢力作用方向が
上向きに切り換えられ、紙幣押え片が跳ね上げ開放状態
となる。
本体等の下部に一体化されており、金銭を収納するため
のマネーケースがドロワ筐体に対して引出自在に収納さ
れており、ECR本体側での締め処理に連動してマネー
ケースを開放させる構造のものが多い。ここに、マネー
ケースは、複数に区分けされて硬貨を収納する硬貨収納
部を手前側に有し、複数に区分けされて紙幣を収納する
紙幣収納部を奥側に有する。そして、各紙幣収納部には
収納された紙幣の散乱・紛失ないしは盗難を防止するた
め、ばねにより紙幣押え方向に付勢された紙幣押え片が
設けられている。このような紙幣押え片はキャッシャが
把持して上方に持ち上げると、ばねの付勢力作用方向が
上向きに切り換えられ、紙幣押え片が跳ね上げ開放状態
となる。
【0003】よって、キャッシャは例えば釣銭業務等に
おいて該当する紙幣収納部から紙幣を取り出す場合に
は、紙幣押え片を跳ね上げてから、紙幣を取り出す操作
を行う必要がある。
おいて該当する紙幣収納部から紙幣を取り出す場合に
は、紙幣押え片を跳ね上げてから、紙幣を取り出す操作
を行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、紙幣を取り
出す度に、紙幣を取り出す本来の操作の他に、紙幣押え
片を跳ね上げる操作を行わなくてはならず、2段階操作
となっており、面倒であり、レジ業務の作業効率が低下
する一因となっている。
出す度に、紙幣を取り出す本来の操作の他に、紙幣押え
片を跳ね上げる操作を行わなくてはならず、2段階操作
となっており、面倒であり、レジ業務の作業効率が低下
する一因となっている。
【0005】ちなみに、ドロワ装置の引出開放動作に連
動させて全ての紙幣押え片を自動的に跳ね上げ開放させ
るようにしたものが提案されているが、紙幣取り出し等
の必要のない他の紙幣収納部の紙幣押え片も開放されて
しまい、金銭管理上、好ましくない。
動させて全ての紙幣押え片を自動的に跳ね上げ開放させ
るようにしたものが提案されているが、紙幣取り出し等
の必要のない他の紙幣収納部の紙幣押え片も開放されて
しまい、金銭管理上、好ましくない。
【0006】そこで、本発明は、紙幣押え片を跳ね上げ
開放させる特別な操作を行うことなく該当する紙幣収納
部からの紙幣の取り出しを1操作で行うことができるド
ロワ装置を提供することを目的とする。
開放させる特別な操作を行うことなく該当する紙幣収納
部からの紙幣の取り出しを1操作で行うことができるド
ロワ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、紙幣を収納する紙幣収納部に対して支点を中心に開
閉回動自在に支持されて、中立位置を境として付勢手段
により前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向と跳ね上げ
開放方向とに付勢された紙幣押え片を開放自在に備えた
ドロワ装置において、前記各紙幣収納部が、支点部とこ
の支点部よりも手前側に位置する操作部と前記支点部よ
りも奥側に位置する作用部とを有して、紙幣を介して前
記操作部を押し下げることにより前記作用部が前記紙幣
押え片を中立位置を越えて跳ね上げ開放方向に押し上げ
る札押え開放体を備えている。請求項2記載の発明で
は、紙幣を重ねて収納する紙幣収納部と、支点を中心に
開閉回動自在に支持され中立位置を境として付勢手段に
より前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向と跳ね上げ開
放方向とに選択的に付勢される紙幣押え片とを備えたド
ロワ装置において、前記各紙幣収納部の底部に、揺動自
在に支持される支点部と、その紙幣収納部内で前記支点
部より手前側に位置させた操作部と、その紙幣収納部内
で前記支点部より奥側に位置して通常は前記紙幣押え片
による付勢方向が紙幣を押える方向にあり前記操作部の
押し下げに伴い前記付勢手段による付勢方向が跳ね上げ
開放方向に切り換わる位置まで前記紙幣押え片を押し上
げる変位量を持たせた作用部と、を有する札押え開放体
を設けている。
は、紙幣を収納する紙幣収納部に対して支点を中心に開
閉回動自在に支持されて、中立位置を境として付勢手段
により前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向と跳ね上げ
開放方向とに付勢された紙幣押え片を開放自在に備えた
ドロワ装置において、前記各紙幣収納部が、支点部とこ
の支点部よりも手前側に位置する操作部と前記支点部よ
りも奥側に位置する作用部とを有して、紙幣を介して前
記操作部を押し下げることにより前記作用部が前記紙幣
押え片を中立位置を越えて跳ね上げ開放方向に押し上げ
る札押え開放体を備えている。請求項2記載の発明で
は、紙幣を重ねて収納する紙幣収納部と、支点を中心に
開閉回動自在に支持され中立位置を境として付勢手段に
より前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向と跳ね上げ開
放方向とに選択的に付勢される紙幣押え片とを備えたド
ロワ装置において、前記各紙幣収納部の底部に、揺動自
在に支持される支点部と、その紙幣収納部内で前記支点
部より手前側に位置させた操作部と、その紙幣収納部内
で前記支点部より奥側に位置して通常は前記紙幣押え片
による付勢方向が紙幣を押える方向にあり前記操作部の
押し下げに伴い前記付勢手段による付勢方向が跳ね上げ
開放方向に切り換わる位置まで前記紙幣押え片を押し上
げる変位量を持たせた作用部と、を有する札押え開放体
を設けている。
【0008】従って、キャッシャは紙幣の取り出しに際
して、該当する紙幣収納部に収納されている紙幣を取り
出すように指先を押し付ける操作を行うと、札押え開放
体の操作部がそのまま押し下げられることになり、札押
え開放体の作用部が紙幣押え片を中立位置を越えて跳ね
上げ開放方向に押し上げる。これにより、紙幣押え片が
自動的に跳ね上げ開放される状態となり、そのまま指先
で紙幣を紙幣収納部から取り出し可能となる。つまり、
紙幣取り出し操作を行うだけで紙幣を取り出せる。
して、該当する紙幣収納部に収納されている紙幣を取り
出すように指先を押し付ける操作を行うと、札押え開放
体の操作部がそのまま押し下げられることになり、札押
え開放体の作用部が紙幣押え片を中立位置を越えて跳ね
上げ開放方向に押し上げる。これにより、紙幣押え片が
自動的に跳ね上げ開放される状態となり、そのまま指先
で紙幣を紙幣収納部から取り出し可能となる。つまり、
紙幣取り出し操作を行うだけで紙幣を取り出せる。
【0009】ここに、請求項3記載の発明では、請求項
2記載のドロワ装置に加えて、紙幣収納部の底部表面と
略同一面をなすように札押え開放体を揺動自在に配設さ
せる配設部を設け、札押え開放体の操作部を凸部形状に
形成している。
2記載のドロワ装置に加えて、紙幣収納部の底部表面と
略同一面をなすように札押え開放体を揺動自在に配設さ
せる配設部を設け、札押え開放体の操作部を凸部形状に
形成している。
【0010】従って、札押え開放体が付加されても紙幣
収納部の底部表面の平面性が維持され、紙幣収納量や紙
幣取り出し性に悪影響を及ぼすことはない。また、キャ
ッシャが押下すべき操作部は紙幣の下に隠れているが、
凸部形状とされているので、見えなくても操作感がよい
上に、作用部に必要な変位量を持たせるための操作量も
確保しやすくなる。
収納部の底部表面の平面性が維持され、紙幣収納量や紙
幣取り出し性に悪影響を及ぼすことはない。また、キャ
ッシャが押下すべき操作部は紙幣の下に隠れているが、
凸部形状とされているので、見えなくても操作感がよい
上に、作用部に必要な変位量を持たせるための操作量も
確保しやすくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。本発明のドロワ装置は、その実施の形
態の一つとして、図2に示すようにECR1の一部とし
て構成されている。
づいて説明する。本発明のドロワ装置は、その実施の形
態の一つとして、図2に示すようにECR1の一部とし
て構成されている。
【0012】前記ECR1は、ECR本体2とドロワ装
置3とよりなり、前記ECR本体2側にはキーボード4
及び表示器5が設けられ、レシート/ジャーナルプリン
タ(図示せず)用のレシート発行口6、ジャーナル確認
窓7が形成されている。一方、前記ドロワ装置3は、前
記ECR本体2を一体的に載置する前面開口で扁平なド
ロワ筐体8と、このドロワ筐体8内にスライド方式によ
り引出自在に収納されたマネーケース9とを主体として
構成されている。
置3とよりなり、前記ECR本体2側にはキーボード4
及び表示器5が設けられ、レシート/ジャーナルプリン
タ(図示せず)用のレシート発行口6、ジャーナル確認
窓7が形成されている。一方、前記ドロワ装置3は、前
記ECR本体2を一体的に載置する前面開口で扁平なド
ロワ筐体8と、このドロワ筐体8内にスライド方式によ
り引出自在に収納されたマネーケース9とを主体として
構成されている。
【0013】ここに、前記マネーケース9にあっては、
キャッシャから見て手前側に、硬貨を収納する硬貨収納
部10が左右方向に複数に仕切られて設けられ、これら
の硬貨収納部10よりも奥側には、紙幣を積み重ね状態
で収納する紙幣収納部11が左右方向に複数に仕切られ
て設けられている。各紙幣収納部11には収納した紙幣
12(図1参照)を押えるための紙幣押え片13が個別
に設けられている。この紙幣押え片13は図1等に示す
ように例えば平面的に見て略M字状に屈曲形成されたも
ので、紙幣12の出し入れの支障とならないように奥部
側から手前に向けて突出させた支持片14を利用してこ
の支持片14側が支点15となるように開閉回動自在に
支持され、手前側に押圧作用部16が設定されている。
そして、紙幣押え片13の手前側中央の上方向及び奥方
に屈曲させた係止部17と紙幣収納部11の最奥部側と
の間には、前記押圧作用部16に紙幣12を押圧する押
圧力及び跳ね上げ開放力を付与する付勢手段となる引張
ばね18が係止されている。この引張ばね18は開放回
動自在な紙幣押え片13の係止部17との係止関係にお
いて、例えば、図3(b)に示すような水平状態が中立
位置に設定され、係止部17が図3(a)に示すように
中立位置よりも下がると紙幣押え片13に対して紙幣押
え方向に付勢力が作用する通常位置をとり、係止部17
が図3(c)に示すように中立位置よりも上がると紙幣
押え片13に対して跳ね上げ開放方向に付勢力が作用す
る開放位置をとるように設定されている。
キャッシャから見て手前側に、硬貨を収納する硬貨収納
部10が左右方向に複数に仕切られて設けられ、これら
の硬貨収納部10よりも奥側には、紙幣を積み重ね状態
で収納する紙幣収納部11が左右方向に複数に仕切られ
て設けられている。各紙幣収納部11には収納した紙幣
12(図1参照)を押えるための紙幣押え片13が個別
に設けられている。この紙幣押え片13は図1等に示す
ように例えば平面的に見て略M字状に屈曲形成されたも
ので、紙幣12の出し入れの支障とならないように奥部
側から手前に向けて突出させた支持片14を利用してこ
の支持片14側が支点15となるように開閉回動自在に
支持され、手前側に押圧作用部16が設定されている。
そして、紙幣押え片13の手前側中央の上方向及び奥方
に屈曲させた係止部17と紙幣収納部11の最奥部側と
の間には、前記押圧作用部16に紙幣12を押圧する押
圧力及び跳ね上げ開放力を付与する付勢手段となる引張
ばね18が係止されている。この引張ばね18は開放回
動自在な紙幣押え片13の係止部17との係止関係にお
いて、例えば、図3(b)に示すような水平状態が中立
位置に設定され、係止部17が図3(a)に示すように
中立位置よりも下がると紙幣押え片13に対して紙幣押
え方向に付勢力が作用する通常位置をとり、係止部17
が図3(c)に示すように中立位置よりも上がると紙幣
押え片13に対して跳ね上げ開放方向に付勢力が作用す
る開放位置をとるように設定されている。
【0014】次に、各紙幣収納部11において押圧作用
部16の下方付近に位置させて、その底部19には配設
部となる矩形状の開口20が形成され、この開口20部
分に札押え開放体21が底部19表面と同一面をなすよ
うに配設されている。この札押え開放体21は平面的に
見て矩形状のもので、前記開口20を左右方向に横切る
ように底部19下面に取り付けられた支軸22に回動自
在に嵌合させた支点部23を有し、前記支軸22を中心
に回動により揺動自在に支持されている。この支点部2
3は札押え開放体21において前記支点部23はかなり
手前側位置に設定され、この支点部23よりも手前側が
操作部24、支点部23よりも奥側の先端側が作用部2
5として設定されている。前記操作部24はキャッシャ
の指先等により押下されるもので、断面的に見て底部1
9表面より上方に半円状に突出した凸部形状に形成され
ている。
部16の下方付近に位置させて、その底部19には配設
部となる矩形状の開口20が形成され、この開口20部
分に札押え開放体21が底部19表面と同一面をなすよ
うに配設されている。この札押え開放体21は平面的に
見て矩形状のもので、前記開口20を左右方向に横切る
ように底部19下面に取り付けられた支軸22に回動自
在に嵌合させた支点部23を有し、前記支軸22を中心
に回動により揺動自在に支持されている。この支点部2
3は札押え開放体21において前記支点部23はかなり
手前側位置に設定され、この支点部23よりも手前側が
操作部24、支点部23よりも奥側の先端側が作用部2
5として設定されている。前記操作部24はキャッシャ
の指先等により押下されるもので、断面的に見て底部1
9表面より上方に半円状に突出した凸部形状に形成され
ている。
【0015】また、前記作用部25は前記支軸22を中
心とする揺動動作において前記紙幣押え片13の押圧作
用部16に干渉し得る長さ位置に設定されている。より
詳細には、図3(a)に示すような通常位置では、札押
え開放体21は引張ばね18の付勢力により紙幣押え片
13の押圧作用部16で紙幣を押える方向に押圧されて
開口20に隣接させた段部26上に位置して下方への回
り止めがなされつつ底部19表面と同一面をなす水平状
態にあるが、この状態で底部19表面よりも上部に突出
している前記操作部24を押し下げた場合に、この作用
部25が押圧作用部16に干渉したまま、少なくとも図
3(b)に示すような引張ばね18の中立位置を越える
位置まで押圧力に抗してこの押圧作用部16を押し上げ
得るだけの回動変位量を持つように構成されている。
心とする揺動動作において前記紙幣押え片13の押圧作
用部16に干渉し得る長さ位置に設定されている。より
詳細には、図3(a)に示すような通常位置では、札押
え開放体21は引張ばね18の付勢力により紙幣押え片
13の押圧作用部16で紙幣を押える方向に押圧されて
開口20に隣接させた段部26上に位置して下方への回
り止めがなされつつ底部19表面と同一面をなす水平状
態にあるが、この状態で底部19表面よりも上部に突出
している前記操作部24を押し下げた場合に、この作用
部25が押圧作用部16に干渉したまま、少なくとも図
3(b)に示すような引張ばね18の中立位置を越える
位置まで押圧力に抗してこの押圧作用部16を押し上げ
得るだけの回動変位量を持つように構成されている。
【0016】このような構成において、紙幣収納部11
では、通常、図3(a)に示すように引張ばね18によ
る付勢力が紙幣押え片13に対して紙幣押圧方向に作用
する状態にあり、紙幣収納部11の底部19上に積み重
ねられた紙幣12は押圧作用部16により押え付けられ
ている。なお、図3(a)では、便宜上、1枚の紙幣1
2のみを仮想線で図示するが、収納されている紙幣12
の枚数に応じて押圧作用部16の位置が上方に上がるの
はもちろんである。
では、通常、図3(a)に示すように引張ばね18によ
る付勢力が紙幣押え片13に対して紙幣押圧方向に作用
する状態にあり、紙幣収納部11の底部19上に積み重
ねられた紙幣12は押圧作用部16により押え付けられ
ている。なお、図3(a)では、便宜上、1枚の紙幣1
2のみを仮想線で図示するが、収納されている紙幣12
の枚数に応じて押圧作用部16の位置が上方に上がるの
はもちろんである。
【0017】このような状態で、釣銭業務において、該
当する紙幣が収納されている紙幣収納部11から紙幣1
2を取り出す操作について説明する。キャッシャが、該
当する紙幣収納部11に収納されている紙幣12を取り
出すようにその紙幣12上に指先を押し付ける操作を行
うと、札押え開放体21の操作部24がそのまま押し下
げられることになり、札押え開放体21の先端の作用部
25が紙幣押え片13の押圧作用部16を、図3(b)
に示す中立位置を越えて、跳ね上げ開放位置まで押し上
げる。即ち、引張ばね18の付勢力が紙幣押圧方向から
中立位置を越えて跳ね上げ開放方向に切り換えられる。
これにより、紙幣押え片13が図3(c)に示すように
紙幣12上から自動的に開放された状態となり、そのま
ま指先で紙幣12を紙幣収納部11から取り出し可能と
なる。つまり、紙幣取り出し操作を行うだけの1操作で
紙幣12を取り出すことができる。
当する紙幣が収納されている紙幣収納部11から紙幣1
2を取り出す操作について説明する。キャッシャが、該
当する紙幣収納部11に収納されている紙幣12を取り
出すようにその紙幣12上に指先を押し付ける操作を行
うと、札押え開放体21の操作部24がそのまま押し下
げられることになり、札押え開放体21の先端の作用部
25が紙幣押え片13の押圧作用部16を、図3(b)
に示す中立位置を越えて、跳ね上げ開放位置まで押し上
げる。即ち、引張ばね18の付勢力が紙幣押圧方向から
中立位置を越えて跳ね上げ開放方向に切り換えられる。
これにより、紙幣押え片13が図3(c)に示すように
紙幣12上から自動的に開放された状態となり、そのま
ま指先で紙幣12を紙幣収納部11から取り出し可能と
なる。つまり、紙幣取り出し操作を行うだけの1操作で
紙幣12を取り出すことができる。
【0018】ところで、本実施の形態においては、各紙
幣収納部11の底部19に札押え開放体21が付加され
ているが、札押え開放体21は開口20内に配設されて
底部表面の平面性が維持されているので、紙幣収納量や
紙幣取り出し性に悪影響を及ぼすことはない。また、キ
ャッシャが押下すべき操作部24は紙幣12の下に隠れ
ているが、底部表面が平面性状態であっても、操作部2
4だけは凸部形状とされているので、操作感がよい。同
時に、開口20内に押し込むことなく、作用部25に必
要な変位量を持たせるための操作量も確保しやすくな
る。
幣収納部11の底部19に札押え開放体21が付加され
ているが、札押え開放体21は開口20内に配設されて
底部表面の平面性が維持されているので、紙幣収納量や
紙幣取り出し性に悪影響を及ぼすことはない。また、キ
ャッシャが押下すべき操作部24は紙幣12の下に隠れ
ているが、底部表面が平面性状態であっても、操作部2
4だけは凸部形状とされているので、操作感がよい。同
時に、開口20内に押し込むことなく、作用部25に必
要な変位量を持たせるための操作量も確保しやすくな
る。
【0019】なお、本実施の形態では、開口20により
配設部を形成したが、必ずしも開口である必要はなく、
紙幣押え片13の揺動動作に支障なければ、例えば、凹
部構造の配設部として揺動自在に配設させるようにして
もよい。
配設部を形成したが、必ずしも開口である必要はなく、
紙幣押え片13の揺動動作に支障なければ、例えば、凹
部構造の配設部として揺動自在に配設させるようにして
もよい。
【0020】また、本実施の形態では、ECR1に一体
に組み込まれたドロワ装置3に適用したが、単体で使用
されるドロワ装置にも同様に適用し得る。
に組み込まれたドロワ装置3に適用したが、単体で使用
されるドロワ装置にも同様に適用し得る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、各紙幣収納部が、支点
部とこの支点部よりも手前側に位置する操作部と支点部
よりも奥側に位置する作用部とを有して、紙幣を介して
操作部を押し下げることにより作用部が紙幣押え片を中
立位置を越えて跳ね上げ開放方向に押し上げる札押え開
放体を備え、或いは、各紙幣収納部の底部に、揺動自在
に支持される支点部と、その紙幣収納部内で支点部より
手前側に位置させた操作部と、その紙幣収納部内で支点
部より奥側に位置して通常は紙幣押え片による付勢方向
が紙幣を押える方向にあり操作部の押し下げに伴い付勢
手段による付勢方向が跳ね上げ開放方向に切り換わる位
置まで紙幣押え片を押し上げる変位量を持たせた作用部
と、を有する札押え開放体を設けたので、紙幣の取り出
しに際して、キャッシャが該当する紙幣収納部に収納さ
れている紙幣を取り出すように指先を押し付ける操作を
行うだけで、札押え開放体の操作部をそのまま押し下げ
て、札押え開放体の作用部により紙幣押え片を跳ね上げ
開放方向に押し上げ、紙幣押え片を自動的に開放された
状態にすることができ、よって、紙幣取り出し操作を行
うだけで紙幣を取り出すことができる。特に、請求項3
記載の発明によれば、紙幣収納部の底部表面と略同一面
をなすように札押え開放体を揺動自在に配設させる配設
部を設け、札押え開放体の操作部を凸部形状に形成した
ので、札押え開放体が付加されても紙幣収納部の底部表
面の平面性を維持でき、よって、紙幣収納量や紙幣取り
出し性に悪影響を及ぼすことがなく、また、キャッシャ
が押下すべき操作部は紙幣の下に隠れているが、凸部形
状とされているので、見えなくても操作感がよい上に、
作用部に必要な変位量を持たせるための操作量も確保し
やすいものとすることができる。
部とこの支点部よりも手前側に位置する操作部と支点部
よりも奥側に位置する作用部とを有して、紙幣を介して
操作部を押し下げることにより作用部が紙幣押え片を中
立位置を越えて跳ね上げ開放方向に押し上げる札押え開
放体を備え、或いは、各紙幣収納部の底部に、揺動自在
に支持される支点部と、その紙幣収納部内で支点部より
手前側に位置させた操作部と、その紙幣収納部内で支点
部より奥側に位置して通常は紙幣押え片による付勢方向
が紙幣を押える方向にあり操作部の押し下げに伴い付勢
手段による付勢方向が跳ね上げ開放方向に切り換わる位
置まで紙幣押え片を押し上げる変位量を持たせた作用部
と、を有する札押え開放体を設けたので、紙幣の取り出
しに際して、キャッシャが該当する紙幣収納部に収納さ
れている紙幣を取り出すように指先を押し付ける操作を
行うだけで、札押え開放体の操作部をそのまま押し下げ
て、札押え開放体の作用部により紙幣押え片を跳ね上げ
開放方向に押し上げ、紙幣押え片を自動的に開放された
状態にすることができ、よって、紙幣取り出し操作を行
うだけで紙幣を取り出すことができる。特に、請求項3
記載の発明によれば、紙幣収納部の底部表面と略同一面
をなすように札押え開放体を揺動自在に配設させる配設
部を設け、札押え開放体の操作部を凸部形状に形成した
ので、札押え開放体が付加されても紙幣収納部の底部表
面の平面性を維持でき、よって、紙幣収納量や紙幣取り
出し性に悪影響を及ぼすことがなく、また、キャッシャ
が押下すべき操作部は紙幣の下に隠れているが、凸部形
状とされているので、見えなくても操作感がよい上に、
作用部に必要な変位量を持たせるための操作量も確保し
やすいものとすることができる。
【図1】本発明の実施の一形態を示す紙幣収納部付近の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】ドロワ装置を一体に有するECRを示す外観斜
視図である。
視図である。
【図3】紙幣取り出し操作を示す紙幣収納部の縦断側面
図である。
図である。
11 紙幣収納部 13 紙幣押え片 15 支点 18 付勢手段 19 底部 20 配設部 21 札押え開放体 23 支点部 24 操作部 25 作用部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 301 - 401 G07D 9/00 301 G07D 9/00 311 - 326 G07D 9/00 331 - 336 G07D 9/00 401 - 408 G07D 9/00 413 - 416 G07D 9/00 421 - 471 G07D 9/00 476 G07D 9/04 G07D 9/04 401 G07D 1/00 G07D 1/02 - 3/16 G07D 9/00 G07D 9/00 306 G07D 9/00 328 G07D 9/00 341 G07D 9/00 410 G07D 9/00 418 G07D 9/00 473 G07D 9/00 481 - 9/02 G07D 9/04 101 - 102 G07D 9/06 G07D 7/00 G07G 1/00 - 5/00 G06F 17/00 G06F 19/00 G06F 17/60
Claims (3)
- 【請求項1】 紙幣を収納する紙幣収納部に対して支点
を中心に開閉回動自在に支持されて、中立位置を境とし
て付勢手段により前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向
と跳ね上げ開放方向とに付勢された紙幣押え片を備えた
ドロワ装置において、前記各紙幣収納部が、支点部とこ
の支点部よりも手前側に位置する操作部と前記支点部よ
りも奥側に位置する作用部とを有して、紙幣を介して前
記操作部を押し下げることにより前記作用部が前記紙幣
押え片を中立位置を越えて跳ね上げ開放方向に押し上げ
る札押え開放体を備えることを特徴とするドロワ装置。 - 【請求項2】 紙幣を重ねて収納する紙幣収納部と、支
点を中心に開閉回動自在に支持され中立位置を境として
付勢手段により前記紙幣収納部内の紙幣を押える方向と
跳ね上げ開放方向とに選択的に付勢される紙幣押え片と
を備えたドロワ装置において、前記各紙幣収納部の底部
に、揺動自在に支持される支点部と、その紙幣収納部内
で前記支点部より手前側に位置させた操作部と、その紙
幣収納部内で前記支点部より奥側に位置して通常は前記
紙幣押え片による付勢方向が紙幣を押える方向にあり前
記操作部の押し下げに伴い前記付勢手段による付勢方向
が跳ね上げ開放方向に切り換わる位置まで前記紙幣押え
片を押し上げる変位量を持たせた作用部と、を有する札
押え開放体を設けたことを特徴とするドロワ装置。 - 【請求項3】 紙幣収納部の底部表面と略同一面をなす
ように札押え開放体を揺動自在に配設させる配設部を設
け、札押え開放体の操作部を凸部形状に形成したことを
特徴とする請求項2記載のドロワ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07324134A JP3112641B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | ドロワ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07324134A JP3112641B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | ドロワ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09161148A JPH09161148A (ja) | 1997-06-20 |
JP3112641B2 true JP3112641B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=18162522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07324134A Expired - Fee Related JP3112641B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | ドロワ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3112641B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP07324134A patent/JP3112641B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09161148A (ja) | 1997-06-20 |
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