JP3112493B2 - 磁性組成物 - Google Patents
磁性組成物Info
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- JP3112493B2 JP3112493B2 JP03084989A JP8498991A JP3112493B2 JP 3112493 B2 JP3112493 B2 JP 3112493B2 JP 03084989 A JP03084989 A JP 03084989A JP 8498991 A JP8498991 A JP 8498991A JP 3112493 B2 JP3112493 B2 JP 3112493B2
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、磁性組成物に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、糊、接着
剤、塗料、さらには各種の成形品として有用な、磁気特
性を有する磁性流体磁性組成物に関するものである。
ものである。さらに詳しくは、この発明は、糊、接着
剤、塗料、さらには各種の成形品として有用な、磁気特
性を有する磁性流体磁性組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】近年、磁性材料についてはそ
の技術の急速な発展がみられ、磁気記録、磁石、医療診
断機器、パワーエレクトロニクス、磁気シールド、その
他の各種の分野においてその応用が拡大している。これ
らの磁気・磁性材料の多くのものとしては、酸化鉄、酸
化クロム、サマリウム・コバルト等の磁性粒子を展開剤
や結合剤に分散させた粒子分散型の磁性材料、あるいは
焼結バルク体からなるものが従来は一般的であった。
の技術の急速な発展がみられ、磁気記録、磁石、医療診
断機器、パワーエレクトロニクス、磁気シールド、その
他の各種の分野においてその応用が拡大している。これ
らの磁気・磁性材料の多くのものとしては、酸化鉄、酸
化クロム、サマリウム・コバルト等の磁性粒子を展開剤
や結合剤に分散させた粒子分散型の磁性材料、あるいは
焼結バルク体からなるものが従来は一般的であった。
【０００３】しかしながら、これら従来の磁性材料のう
ち、特に塗布可能なものとしての粒子分散型磁性材料に
おいては、展開剤、結合剤として極めて特殊の化学物質
を使用し、しかも磁性粒子の均一分散が非常に難しいと
いう欠点があった。このため、どうしても高コストなも
のとなり、安価で、汎用性の磁性組成物を得ることは困
難であった。
ち、特に塗布可能なものとしての粒子分散型磁性材料に
おいては、展開剤、結合剤として極めて特殊の化学物質
を使用し、しかも磁性粒子の均一分散が非常に難しいと
いう欠点があった。このため、どうしても高コストなも
のとなり、安価で、汎用性の磁性組成物を得ることは困
難であった。
【０００４】一方、前記の粒子分散型磁性材料とは本質
的に異なる流動性の磁性材料として磁性流体が開発さ
れ、大きな注目を集めている。この磁性流体は、磁性粒
子が展開剤と不可分に一体化して流動性に富んだ新しい
物質を構成するものであって、これまでの粒子分散型材
料とは、その性状、特性、さらには使用態様が全く異な
っているものである。
的に異なる流動性の磁性材料として磁性流体が開発さ
れ、大きな注目を集めている。この磁性流体は、磁性粒
子が展開剤と不可分に一体化して流動性に富んだ新しい
物質を構成するものであって、これまでの粒子分散型材
料とは、その性状、特性、さらには使用態様が全く異な
っているものである。
【０００５】この磁性流体については、その応用面の検
討はまさにこれからの課題になってもいる。この発明の
発明者は、この磁性流体について注目し、その応用面に
ついて数多くの試行と検討を行ってきた。その過程にお
いて、この磁性流体を用いることにより、より汎用性の
ある塗布型の磁性材料を構成できるのではないかと考
え、その具体化に努めてきた。
討はまさにこれからの課題になってもいる。この発明の
発明者は、この磁性流体について注目し、その応用面に
ついて数多くの試行と検討を行ってきた。その過程にお
いて、この磁性流体を用いることにより、より汎用性の
ある塗布型の磁性材料を構成できるのではないかと考
え、その具体化に努めてきた。
【０００６】この発明は、以上の通りの背景からなされ
たものであり、従来の塗布型磁性材料の欠点を改善し、
前記磁性流体を用いることによって、より汎用性があっ
て、使用上も簡便な新しい磁性組成物を提供することを
目的としている。さらに詳しくは、汎用の糊、接着剤、
あるいは塗料等として使用することのできる、磁性流体
組成物を提供することを目的としている。
たものであり、従来の塗布型磁性材料の欠点を改善し、
前記磁性流体を用いることによって、より汎用性があっ
て、使用上も簡便な新しい磁性組成物を提供することを
目的としている。さらに詳しくは、汎用の糊、接着剤、
あるいは塗料等として使用することのできる、磁性流体
組成物を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、磁性流体と、天然物として安価
に入手でき、かつ、その取扱いの容易な寒天またはゼラ
チンとを混合してなることを特徴とする新しい磁気組成
物を提供する。
を解決するものとして、磁性流体と、天然物として安価
に入手でき、かつ、その取扱いの容易な寒天またはゼラ
チンとを混合してなることを特徴とする新しい磁気組成
物を提供する。
【０００８】そこで、さらに詳しくこの発明の構成につ
いて説明するに、まず、この発明に用いる磁性流体とし
ては、酸化鉄、あるいは窒化鉄、さらには金属の酸化物
や窒化物であって、展開溶媒とともに微粒子コロイド状
態を形成して流体として挙動する各種のものを使用する
ことができる。たとえば窒化鉄のコロイド分散による磁
性流体、あるいはその溶媒置換したものが一つの例とし
て示される。
いて説明するに、まず、この発明に用いる磁性流体とし
ては、酸化鉄、あるいは窒化鉄、さらには金属の酸化物
や窒化物であって、展開溶媒とともに微粒子コロイド状
態を形成して流体として挙動する各種のものを使用する
ことができる。たとえば窒化鉄のコロイド分散による磁
性流体、あるいはその溶媒置換したものが一つの例とし
て示される。
【０００９】この磁性流体は、従来の粒子分散型磁性材
料とは異って本質的に微粒子コロイド構造を有する液状
流体として存在する。このため、通常の状態で、全く不
定形に流動化、磁界を印加する方向に移動し、変形す
る。このような磁性流体に対して、この発明において
は、寒天またはゼラチンの少くともいずれかを配合・混
合する。
料とは異って本質的に微粒子コロイド構造を有する液状
流体として存在する。このため、通常の状態で、全く不
定形に流動化、磁界を印加する方向に移動し、変形す
る。このような磁性流体に対して、この発明において
は、寒天またはゼラチンの少くともいずれかを配合・混
合する。
【００１０】この発明の発明者は、寒天、またはゼラチ
ンが安価で、かつ、取扱いが容易で、しかも、これまで
にない寒天、またはゼラチンの応用可能性を示すものと
して注目している。
ンが安価で、かつ、取扱いが容易で、しかも、これまで
にない寒天、またはゼラチンの応用可能性を示すものと
して注目している。
【００１１】すなわち、磁気特性を有する寒天またはゼ
ラチンは、ゾル、ゼリー、ゲル、キセロゲルの状態に変
わることを利用して、磁気特性を有する汎用の、あるい
は特殊用途の糊、あるいは接着剤として使用できること
である。さらには、人間の身体等の生体に、この磁気特
性を有する寒天、またはゼラチンを塗り、高周波磁界を
印加することにより、塗布部のみを加熱でき、生体の磁
気・温熱療法が実施できることである。
ラチンは、ゾル、ゼリー、ゲル、キセロゲルの状態に変
わることを利用して、磁気特性を有する汎用の、あるい
は特殊用途の糊、あるいは接着剤として使用できること
である。さらには、人間の身体等の生体に、この磁気特
性を有する寒天、またはゼラチンを塗り、高周波磁界を
印加することにより、塗布部のみを加熱でき、生体の磁
気・温熱療法が実施できることである。
【００１２】これらの寒天またはゼラチンに磁性流体を
配合するには、たとえば寒天の場合には、乾燥した寒天
を水に浸して膨潤させ加熱する。寒天ゼリーが水に溶け
るまでゆっくり攪拌する。そして暖めておいた磁性流体
の中に寒天ゾルを注ぎ攪拌する。このような簡単な操作
によって磁性流体組成物を得る。粘稠な組成物が得ら
れ、これをそのまま、あるいは半硬化、硬化の状態で、
保存、または使用する。
配合するには、たとえば寒天の場合には、乾燥した寒天
を水に浸して膨潤させ加熱する。寒天ゼリーが水に溶け
るまでゆっくり攪拌する。そして暖めておいた磁性流体
の中に寒天ゾルを注ぎ攪拌する。このような簡単な操作
によって磁性流体組成物を得る。粘稠な組成物が得ら
れ、これをそのまま、あるいは半硬化、硬化の状態で、
保存、または使用する。
【００１３】寒天、ゼラチンは天然高分子として極めて
安価で、かつ、安全性の高いもので、しかも前記の通
り、組成物の製造および使用時の取扱いが容易である。
寒天、またはゼラチンを用いる場合には、その磁性流体
との混合比は、通常は、磁性流体の重量に対して、５０
〜１倍程度とすることが好ましい。もちろん、用途に応
じて、さらに可変的である。
安価で、かつ、安全性の高いもので、しかも前記の通
り、組成物の製造および使用時の取扱いが容易である。
寒天、またはゼラチンを用いる場合には、その磁性流体
との混合比は、通常は、磁性流体の重量に対して、５０
〜１倍程度とすることが好ましい。もちろん、用途に応
じて、さらに可変的である。
【００１４】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明について説明する。
明について説明する。
【００１５】
実施例１ 乾燥した寒天を水に浸して膨潤させ、ゆっくりと加熱す
る。この場合、寒天ゼリーの粒子が水に溶けるまで攪拌
を続ける。一方、窒化鉄微粒子のコロイド流体からなる
磁性流体を加熱する。約４０〜８０℃とする。この磁性
流体の中に、前記寒天ゾルを注ぎ攪拌する。これにより
粘稠な磁性流体と寒天との組成物を得る。この組成物は
黒色である。 実施例２ 実施例１と同様にして磁性流体とゼラチンとの組成物を
得る。 実施例３ 実施例１により得られる組成物を接着剤として高周波磁
気シールド材料の接着を行う。その磁気特性は良好であ
る。 実施例４ 実施例１により得られる組成物を、人間の身体に塗り、
高周波磁界を印加する。塗布部のみが加温され、快適
な、磁気・温熱療法が実施される。
る。この場合、寒天ゼリーの粒子が水に溶けるまで攪拌
を続ける。一方、窒化鉄微粒子のコロイド流体からなる
磁性流体を加熱する。約４０〜８０℃とする。この磁性
流体の中に、前記寒天ゾルを注ぎ攪拌する。これにより
粘稠な磁性流体と寒天との組成物を得る。この組成物は
黒色である。 実施例２ 実施例１と同様にして磁性流体とゼラチンとの組成物を
得る。 実施例３ 実施例１により得られる組成物を接着剤として高周波磁
気シールド材料の接着を行う。その磁気特性は良好であ
る。 実施例４ 実施例１により得られる組成物を、人間の身体に塗り、
高周波磁界を印加する。塗布部のみが加温され、快適
な、磁気・温熱療法が実施される。
【００１６】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、安価に、かつ汎用で、取扱い容易な接着剤、糊、塗
料、さらには磁気・温熱療法にも有用な、磁気特性を有
する高分子組成物、特に寒天またはゼラチンの磁性組成
物が提供される。
り、安価に、かつ汎用で、取扱い容易な接着剤、糊、塗
料、さらには磁気・温熱療法にも有用な、磁気特性を有
する高分子組成物、特に寒天またはゼラチンの磁性組成
物が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ０９Ｄ 189/00 Ｃ０９Ｊ 105/12 Ｃ０９Ｊ 105/12 189/00 189/00 Ａ６１Ｎ 1/42 Ａ (56)参考文献 特開 昭59−195161（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−207361（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−10668（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−45683（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−132983（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−118774（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−284573（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−246203（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−190768（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−99276（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−30236（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−185006（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−150302（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 C09D 5/00 - 201/10 C09J 5/00 - 201/10 A61N 1/00 - 1/44
Claims (4)
- 【請求項１】 磁性流体と寒天またはゼラチンとを混合
してなることを特徴とする磁性組成物。 - 【請求項２】 請求項１の組成物からなる糊または接着
剤。 - 【請求項３】 請求項１の組成物からなる塗料。
- 【請求項４】 請求項１の組成物からなる磁気・温熱療
法剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03084989A JP3112493B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 磁性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03084989A JP3112493B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 磁性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05179051A JPH05179051A (ja) | 1993-07-20 |
| JP3112493B2 true JP3112493B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=13846037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03084989A Expired - Fee Related JP3112493B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 磁性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3112493B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002158484A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Sony Corp | 電波吸収体 |
| JP5313009B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-10-09 | 本田技研工業株式会社 | 視覚による立体的外観の柄模様を有する塗膜の形成方法 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP03084989A patent/JP3112493B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05179051A (ja) | 1993-07-20 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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