JPH05503732A - 表面改質板状基体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 表面改質板状基体 本発明は、表面改質された、板状基体およびそれらの製造並びにそれらの使用に 関するものである。

例えば、金属、金属酸化物または金属酸化物で被覆された板状材料のような板状 基体は、例えば特殊な効果を有する顔料のような多くの技術分野で使用されてい る。

色々な技術分野におけるこれらの顔料の適用可能性が着実に増加しているので、 最終的には、特定の技術的組成物中にある更に他の成分とその基体の相溶性を確 保するために、表面を被覆し、かつ改質された基体を開発することが益々必要と なっている。そのような顔料は塗料、粉体塗装、ワニス、印刷インキ、プラスチ ックおよび類似物を彩色するために、また化粧品の調製物（ｃｏｓｍｅｔｉｃ　 ｐｒｅｐａｒａｔｉｏｎ）にも使用される・顔料を使用する広い領域については 、優れた光化学安定性および良好な耐久性並びに塗料に高度な光沢を与える能力 が要求されている。

顔料を有機成分で被覆すること自体は公知である。

そのような顔料を製造する方法は例えばドイツ公開特許公報３，７１２，２８９ 号、ヨーロッパ特許公報０．０９０．２５９号およびドイツ公開特許公報３．６ ２７．３２９号に記載されている。ドイツ公開特許公報２．２１５．１９１から 、メタクリル酸クロム（ＩＩＩ）塩化物の被覆によってマイカ様光沢（ｍｉｃａ −ｌｉｇｈｔ）を有する顔料を提供すること、その結果光安定性が改善されるこ とが知られている。ドイツ特許２，６０３，２１１号は、細かく粉砕した顔料を 分散性を改良するために、ポリマー樹脂で被覆する方法を記載している。

基体の表面被覆は常に顔料を懸濁液の形で導入し、改質された試剤を加え、それ を顔料上に沈殿させることからなっている。被覆された顔料はその後に乾燥され 、使用に適した形にされる。

本発明の目的は広範囲な技術的処方に適合する新しい顔料を見出すことであった 。更にその他の目的は追加の製造工程を必要とせずに、顔料粒子を改質剤で直′ 接に被覆できるようにする製造法を見出すことであった。

驚くべきことには、新しい表面改質された基体は基礎となる基体を有機アルミニ ウム化合物で処理することによって作られることが見出され、また有機ケイ素化 合物を改質剤に加えることができることも見出された。今までは特殊な効果を有 する顔料はこのような方法では処理されていなかった。他の驚くべき発見は本発 明による方法の顔料はそれらの光学的性質に関しては公知の表面被覆された顔料 より劣っていないということである。こうして顔料調製物における改質剤の比率 は加工後に顕著になる光学的性質を減損することなく約２５％に達することがで きる。しかし、一方では、優れた品質をもつ特殊効果のある粉末状の顔料は改質 剤の比率が約１％のように低いときに得られる。しかし１〜１０％の範囲、特に １．５〜６％が好ましい。これらのパーセントは、本発明にしたがって調製され る顔料調整品に対する、改質剤の重量パーセントである。

したがって、本発明は有機アルミニウム化合物または有機アルミニウム化合物と ケイ素化合物の混合物を改質試薬として適用することを特徴とする、表面改質さ れた板状基体に関するものである。

また本発明は板状基体を混合槽中で改質剤と接触させ、得られた製品を引き続い て乾燥し、もし望ましいならば、強熱することを特徴とする、表面改質された板 状基体の製法に関するものである。

更に本発明は本発明による基体を、ワニス、印刷インキ、塗料、粉体塗装、プラ スチック、化粧品調製物中におよびかぶり染め工程に並びにその他の改質製品を 製造するための出発材料として使用することに関する。

公知の板状の、金属、金属酸化物、雲母顔料および他の板状基体は全て本発明の 方法によって被覆することができる。しかしながら、金属酸化物、特に酸化チタ ンおよび／または酸化鉄で被覆した雲母フレークに基づく真珠光沢様の顔料が好 ましく使用される。これらの顔料は全て公知であり、既知の方法によって製造さ れ、また例えば、Ｅ、メルク社、ダルムシュタット（Ｅ、Ｍｅｒｃｋ、Ｄａｒｍ ｓｔａｄｔ　）からイリオデイン（Ｉｒｉｏｄｉｎ）の商品名で市場で入手でき る。

本発明の方法は次のように記載できる　上述の出発基体を最初に混合槽、例えば レーデイゲ（Ｌａｅｄｉｇｅ　）トラム、円錐形ミキサー、またはタンプリング ・ミキサー中に導入し、強力に攪拌しながら改質剤は加えられ、その結果顔料が 改質剤でできるだけ均一に被覆される。この改質剤は純粋な形または溶媒の存在 下で加えることができる。したがって、板状基体は改質剤で湿らされ、または改 質剤を含む溶液中で懸濁される。

かくして、被覆そのものは成分を単に混合することによって行なわれる。

有機アルミニウム化合物　ＡｌＸ５の化合物クラスから使用される改質剤はアル ミニウム・アルコラード、特にエチロキシ、ｎ−プロビロキシ、イソ−プロビロ キシ、ｎ−ブチロキシ、イソ−ブチロキシ、ｔ−ブチロキシ、ｎ−へキシロキシ 、ｎ−オクチロキシ、２−エチルへキシロキシおよびｎ−デシロキシ基を含むア ルコラードおよびアセチル・アセトナートが好ましく、基中のＸは同一であって も良く、または異なっていても良い。有機溶媒中における溶解性を改良す７−９ ｈには２種または３種のアルコラードまたはアセチルアセトナートの混合物を使 用することも可能である。これらの中でも、アルミニウム・イソプロポキシド／ イソブトキシドおよびアルミニウム・イソプロポキシド／２−エチルヘキソキシ ドからなる混合物が特に適している。使用されるその他の改質剤はアルミニウム ・アルコラード、アルミニウム・アセチルアセトナートおよび有機ケイ素化合物 、特に四塩化ケイ素およびテトラエトキシシランの混合物である。

もしも改質剤が溶媒中に溶解されて使用されるな°らば、使用される溶媒は好ま しくは極めて揮発性の有機溶媒であり、これは基体を改質後に徐々に蒸発によっ て容易に除くことができる６例えば、イソプロパツール、メトキシプロパツール 、エタノールおよびメタノールのようなアルコール、ジクロロメタン、アセトン および酢酸エチルが特に使用される。改質剤およびいかなる追加の添加剤も、こ れら両者が容易に溶解するか、または分散するという要件に溶媒は合致していな ければならない。

色彩を改質し、表面をコーティングした特殊な効果を有する顔料は改質剤に染料 または、例えば銅フタロシアニン、カーボン・ブラックまたは酸化鉄のような着 色顔料を混合することによって形成される。

そのような着色剤は例えばりュケルト（Ｌｕｅｃｋｅｒｔ）の顔料および充填剤 の表、４版、１９８９年、ヘルプスト／フンゴー（Ｈｅｒｂｓｔ／）ｌｕｎｇｅ ｒ　）　、工業有機化学、ＶＣＨ１９８７年または工業無機化学、ＶＣＨ１９８ ７年に記載されている。

色−供与成分は特殊な効果を有する顔料に均一に適用されていること、および二 次的な沈殿は存在しないことを顕微鏡による検討の結果で確認した。

この顔料粉末はさらに耐溶媒性、耐摩耗性である。

したがって、本発明はまた改質剤に粒子、特に着色顔料または磁性粉末を添加す る方法に関する。

水および／または熱の選択的影響の下で、改質剤は顔料表面に固定される。顔料 はその後に混合機から出され、ふるいにかけられる、乾燥工程の後に顔料製品は 自由流動性粉末として存在する。

したがって、懸濁、沈殿および濾過の中間工程は本発明の方法においては回避さ れる０機器コストおよび廃水の問題は本発明の方法によって大幅に低下させるこ とができる。

これで顔料製造工程を終わらせることもできる。表面を選択的に調整するために 、この工程の後に、規定の温度、好ましくは１００〜６００℃の温度で乾燥また は強熱することができる。その表面は塩基性中心の割合が高いことによって特徴 づけられており、このようにしてその後に行なわれるべき有機被覆のための良好 な出発点を構成する。

もしも、本発明の方法によって製造された直ちに使用できる状態の顔料を分散剤 で、特に改質されたポリアクリレートで処理すると、優れた再分散性を有する顔 料が得られる。

このタイプのポリアクリレートは、例えばカルステン（にａｒｓｔｅｎ　）の塗 料原料表、８版、１９８７年に列挙されている。

したがって、本発明はまた本発明による表面被覆基体を更に改良した製品用の出 発物質として使用することに関連しており、例えばミリスチン酸による後処理は 優れた流動性を有する粉末を形成する。

本発明による顔料は従来の工程によって製造された表面被覆顔料に比較して、一 連の利点によって特徴をづけられている１例えば、本発明の方法によって製造さ れた顔料は分散性と再分散性の改良を示している。

顔料粒子の低い凝集力のために、この自由流動性材料は印刷およびかぶり染め工 程に高度に適している。テストの結果、本発明の工程にしたがって処理された酸 化鉄顔料はより優れた耐摩耗性を持っており、また本発明による顔料は改良され た感触（ｓｋｉｎ　ｆｅｅｌｉｎｇ）を持っていることが示された。

以下の実施例は、本発明を説明するために有用である。

１１目生± イソプロパツール６部中にアルミニウムイソプロポキシド６部を懸濁させた懸濁 液を、Ｔｉ０ｚ／　Ｆｅ２Ｏ３で被覆した雲母（粒径１０〜５０μｍ）９４部に 、室温で空気および水分を遮断して加える。その後に混合物を十分に攪拌する。

直ちに使用できるように調製された顔料を攪拌しながら７０℃で乾燥し、ふるい 分けする。

１１五ユ 実施例１に類似した工程のなかで、イリオデイン（Ｉｒ１ｏｄｉｎ　）　５２２ 　（粒径５〜２０μｍの、Ｅ　メルク社、ダルムシュタット、からのＦｅ２Ｏ， −雲母）９４部を使用する。

１１五ユ 実施例１に類似した工程のなかでイリオデイン＋２３（粒径５〜２０μｍの、Ｅ 、メルク社、ダルムシュタット、からの７ｉＱ２−３ｉ母）９４部を使用する。

１１丘」 メトキシプロパツール４０部中にアルミニウムイソプロポキシド２部を懸濁した 懸濁液を、Ｔｉ１ｔ／　Ｆｅｚｅ３で被覆した雲母（粒径ｌＯ〜５０μｍ）９８ 部に、また水分を遮断して滴下方式で加熱しながら加える０強力に攪拌しながら ８０〜１００℃で溶媒を大部分除去する。その後に混合物を強力に攪拌する。最 後に顔料を１００℃で乾燥し、ふるい分けする。

叉】１１Ｊ 実施例４に類似した工程のなかでイリオディン５２２（粒径５〜２０μｍの、Ｅ 　メルク社、ダルムシュタット、からのＦｅ２０３−雲母）９８部を使用する。

炎上ｌ」 実施例４に類似した工程のなかでイリオディン１２３（粒径５〜２０μｍの、Ｅ 　メルク社、ダルムシュタット、からのＴｉ０２−雲母）９８部を使用する。

実施例４〜６によって製造される顔料は粒子相互の凝集力が低いこと、すなわち その物質は自由流動性であることによって特徴づけられている。

叉１１」 実施例１に類似してインプロパツール１２ｇ中にアルミニウムイソブトキシド１ ２ｇを懸濁させた懸濁液とイリオデイン３００（粒径工０〜６０μｍの、Ｅ　メ ルク社、ダルムシュタット、からのＴｉＯ２／　Ｆｅ２０３−雲母）　１８８ｇ をその後に混合し、その生成物を７０℃で乾燥する。その後に１−メトキシ−２ −プロパツール１０．５　ｇ中にポリアクリレ−）１０．５ｇを溶解した液を室 温で加え、混合物が均一になるまで攪拌する。

このようにして得られた生成物は無粉塵性であり、溶媒含有印刷インクの中で優 れた再分散性を有している。

大ｍ 銅フロタシアニン１５ｇをインプロパツール８５ｇ中に分散させ、水分を遮断し てアルミニウムイソプロポキシド１２．０ｇを添加する。イソプロパツール５０ ｍ１中にＴｉＯ２／Ｆｅ２Ｏ，−雲母（粒径１０〜５０ｕ　ｍ　）　１９４　ｇ を懸濁させた液にこの着色剤分散液２４ｇを添加する。その後に混合物を強力に 攪拌し、溶媒を７０℃で蒸発分離する。

このようにして得られる色彩改質顔料は縁がかかった黄金色効果を有している。

及Ｉ±上 アセトン１８ｇ中にミリスチン酸２ｇを溶解した混合物を強力に攪拌しながら、 実施例８から得られる改質顔料に加える。

溶媒除去後に容易に流動し得る粉末が得られ、それはかぶり染め工程に適してい る。

要　約　書 本発明は有機アルミニウム化合物で被覆された粒子に基づく、表面改質された板 状基体およびそれらの製造方法に関するものであり、そこにおいて、有機ケイ素 化合物を改質剤に添加することが可能であり、該基体はさらに改質された製品の ための基礎となる基体として高度に適しており、ワニス、印刷インキ、塗料、粉 体塗装、プラスチック、化粧品の調製物およびかぶり染色プロセスに使用できる 。

国際調査報告

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．有機アルミニウム化合物または有機アルミニウム化合物とケイ素化合物の混 合物が改質試薬として適用されていることを特徴とする表面改質された板状基体 。
2. ２．　板状基体を混合槽中で、改質剤と接触させ、得られる生成物をその後に乾 燥させ、もし望ましいならば、強熱することを特徴とする特許請求の範囲第１項 による表面改質された板状基体の製法。
3. ３．有機アルミニウム化合物または有機アルミニウム化合物とケイ素化合物の混 合物を改質試薬として使用することを特徴とする特許請求の範囲第２項による方 法。
4. ４．粒子、特に着色顔料または磁気を帯びた粒子を改質剤に添加することを特徴 とする特許請求の範囲第２項による方法。
5. ５．さらに改質された製品を作るための出発物質としての、特許請求の範囲第１ 項による基体の使用。
6. ６．ワニス、印刷インキ、塗料、粉体塗装、プラスチック、化粧品の調製物およ びかぶり染めにおける特許請求の範囲第１項による基体の使用。