JP3112187U - くるみボタン製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドプレスを用いず簡単な構造の安価なくるみボタン製造装置。
【解決手段】中央に孔1が形成された皿状部分2の外周部に環状の垂下部分3を連設した雌部材4と、板状部分5の表裏中央に、前記孔に抜け止め嵌合される突起6と縫着用のリング状部分7とを連設した雄部材8と、外装用シート12とを備え、シート周縁部を垂下部分と板状部分とで挟着したくるみボタンを製造する装置であって、開口端にシート載置部10を有する凹入部11が形成された第一冶具Aと、シート載置部に載置した外装用シート12の上から凹入部に嵌め込んだ雌部材に雄部材を押し込むための第二冶具Bとから成り、第一冶具は軟らかい弾性材料で作製され、第二冶具は硬質の材料で作製され、板状部分におけるリング状部分の周囲を押圧する内側押圧作用部13aと前記板状部分の外周近傍部を押圧する外側押圧作用部13bとを備えている。
【選択図】図5

Description

本考案は、中央に嵌合用の孔が形成された皿状部分の外周部に環状の垂下部分を連設した合成樹脂製の雌部材と、前記垂下部分の内側に嵌合される板状部分の表裏中央に、前記孔に抜け止め嵌合される突起と縫着用のリング状部分とを連設した合成樹脂製の雄部材と、前記雌部材の表面側を覆う外装用シートとを備え、前記シートの周縁部を前記垂下部分と板状部分とで挟着して成るくるみボタンを製造する装置に関するものである。
この種のくるみボタンは、雄部材の板状部分が雌部材の垂下部分の内側に嵌め込まれる際に、シートの厚みにより板状部分又は垂下部分が弾性変形し、これらとシートとの摩擦力によって、シートの周縁部が垂下部分と板状部分とで挟着されるものであり、その際、シートの周縁部が板状部分によって引っ張られることで、シートが緊張状態で皿状部分の表面側に密接されることになり、シートに皺のない見栄えの良いくるみボタンとなる利点を有している。しかも、雄部材と雌部材とが、板状部分の中央部と外周部の二箇所で嵌合した状態になるので、つまり、板状部分の外周部が垂下部分の内側に嵌合するだけでなく、板状部分の中央の突起が皿状部分中央の孔に抜け止め嵌合(係止部同士が引っ掛かって嵌め殺しされた状態に嵌合)するので、雄部材と雌部材の結合が強固で、不測に外れる虞がないという利点を有している。
しかしながら、上記のくるみボタンを製造するためには、特許文献1の図6に記載されているようなハンドプレスの下駒(雄部材の板状部分を支持する凹部付きの芯金と、芯金に上下方向スライド自在に套嵌され且つスプリングによって上昇付勢された外筒とで構成された下駒)と、円形芯金とそれを一定範囲内でスライド自在に支持する外筒とで構成された上駒の他、ハンドプレスから取り外した上駒に、予め雌部材をシートで覆った状態にセットするための押し込み棒とが必要とされ、構成部材数の多い複雑な構造の製造装置が必要とされた。
また、くるみボタンの製造作業も、ハンドプレスの下駒に雄部材を落とし込んで下駒の芯金に支持させる一方、上下に反転した上駒にシートと雌部材を載せて、押し込み棒で上駒の外筒内に押し込むことにより、雌部材の皿状部分をシートで覆い、しかる後、この上駒を上下逆にして(つまり、雌部材が下に来る所定のプレス作用姿勢に戻して)ハンドプレスにセットし、ハンドプレスのハンドルを押し下げ、上駒の円形芯金と下駒の芯金とで雌部材と雄部材を押し付けて、雄部材を雌部材に嵌合させるという多くの工程が必要であった。
特開平6−154011号公報
上記の現状に鑑み、本考案は、ハンドプレスを用いずに上記のくるみボタンを製造できるようにした簡単な構造の安価なくるみボタン製造装置を提供するものである。
上記の目的を達成するために、本考案が講じた技術的手段は次のとおりである。即ち、請求項1に記載の考案は、中央に嵌合用の孔が形成された皿状部分の外周部に環状の垂下部分を連設した合成樹脂製の雌部材と、前記垂下部分の内側に嵌合される板状部分の表裏中央に、前記孔に抜け止め嵌合される突起と縫着用のリング状部分とを連設した合成樹脂製の雄部材と、前記雌部材の表面側を覆う外装用シートとを備え、前記シートの周縁部を前記垂下部分と板状部分とで挟着して成るくるみボタンを製造する装置であって、開口端に環状のシート載置部を有する凹入部が形成された第一冶具と、シート載置部に載置した外装用シートの上から凹入部に嵌め込んだ雌部材に雄部材を押し込むための第二冶具とから成り、第一冶具は雌部材が弾性復元力に抗して凹入部に嵌め込まれるように軟らかい弾性材料で作製されており、第二冶具は硬質の材料で作製され、且つ、雄部材の板状部分におけるリング状部分の周囲を押圧する内側押圧作用部と前記板状部分の外周近傍部を押圧する外側押圧作用部とを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のくるみボタン製造装置において、第二冶具に、上端に丸みを付けた摘み兼用の打撃用軸部が連設されていることを特徴としている。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のくるみボタン製造装置において、内側押圧作用部と外側押圧作用部とが環状溝を隔てて設けられた二重の円筒部によって形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の考案は、請求項1又は2に記載のくるみボタン製造装置において、内側押圧作用部と外側押圧作用部とが半径方向に厚肉な一つの円筒部の内側部分と外側部分とによって形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の考案は、請求項1〜4の何れかに記載のくるみボタン製造装置において、環状のシート載置部の周囲に、凹入部と同芯状の環状立上り部が形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の考案は、請求項1〜5の何れかに記載のくるみボタン製造装置において、凹入部の開口端側の内周面に環状の張出し部が形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の考案は、請求項1〜5の何れかに記載のくるみボタン製造装置において、凹入部の開口端側の内周面が張出し部のない平坦面に形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の考案の構成によれば、中央に嵌合用の孔が形成された皿状部分の外周部に環状の垂下部分を連設した合成樹脂製の雌部材と、前記垂下部分の内側に嵌合される板状部分の表裏中央に、前記孔に抜け止め嵌合される突起と縫着用のリング状部分とを連設した合成樹脂製の雄部材と、前記雌部材の表面側を覆う外装用シートとを備え、前記シートの周縁部を前記垂下部分と板状部分とで挟着して成るくるみボタンを、次のようにして、製造することができる。
即ち、先ず、第一冶具のシート載置部に外装用シートを載置し、当該シートの上から雌部材を第一冶具の凹入部に、皿状部分でシートを押し込みつつ嵌め込む。その際、第一冶具が軟らかい弾性材料で作製されているので、雌部材は、皿状部分外周部の垂下部分で凹入部を弾性復元力に抗して押し広げながら凹入部に嵌め込まれることになる。従って、シートの厚みに多少の大小があっても、雌部材の垂下部分と凹入部の内周面とでシートの周縁部を弾性的に挟持して、シートに張力を付与しつつ雌部材を凹入部に嵌め込むことができ、シートを緊張状態で皿状部分の表面側に密接させることができる。
雌部材を第一冶具の凹入部に嵌め込んだら、シートの周縁部を垂下部分より内側に回り込ませた状態で、雌部材の上に雄部材を載せ、第二冶具で雄部材を押圧して雌部材の内側に嵌合させる。この場合、第二冶具には、雄部材の板状部分におけるリング状部分の周囲を押圧する内側押圧作用部と前記板状部分の外周近傍部を押圧するとが設けられているので、雄部材の板状部分は、第二冶具によって、中央近傍部と外周近傍部の二位置を同時に押圧され、雄部材の突起を雌部材の孔に抜け止め嵌合させながら、板状部分を環状垂下部分の内側に嵌め込むことができ、これによって上述した構成のくるみボタンが製造されることになる。そして、第一冶具を指先で弾性変形させることによって、くるみボタンを第一冶具から取り出すことができる。
このように、本考案によれば、ハンドプレスを用いずに上述したくるみボタンを製造できるのであり、第一冶具と第二冶具とで構成された構成部材点数の少ない簡単な構造の製造装置であるため、安価に提供できるのである。
尚、上記のとおり、雄部材と雌部材とが板状部分の中央部と外周部の二箇所で嵌合した状態になるので、第二冶具を指先で押すだけでは、嵌合がきつくて、雄部材を雌部材に嵌合させ難い場合には、第二冶具の上面を直接、あるいは、第二冶具の上面に適当な棒状部材を押し当てて、木槌や金槌で叩くことによって、雄部材を雌部材に嵌合することができる。
殊に、請求項2に記載の考案のように、第二冶具に、上端に丸みを付けた摘み兼用の打撃用軸部が連設されていると、木槌や金槌で叩く際、軸部を摘んで、軸部の上端を叩くことができ、誤って指先を叩いてしまう虞がない。また、軸部の上端に丸みを付けてあるので、木槌や金槌の打ち下ろし方向に多少のバラツキがあっても、軸部の中心部を叩くことができ、第二冶具の内側押圧作用部及び外側押圧作用部による押圧作用が均一な状態に行われることになる。
請求項3に記載の考案によれば、第二冶具の内側押圧作用部と外側押圧作用部との間に環状溝が形成されているので、第二冶具の軽量化が可能であり、第二冶具を合成樹脂の射出成形によって作成する場合、材料樹脂を節減できる。
請求項4に記載の考案によれば、第二冶具の内側押圧作用部と外側押圧作用部とが半径方向に厚肉な一つの円筒部の内側部分と外側部分とによって形成されているので、第二冶具を合成樹脂の射出成形によって作成する場合、金型の構造を単純化することができ、小径のくるみボタンを製造する場合に有利である。
請求項5に記載の考案によれば、環状のシート載置部の周囲に、凹入部と同芯状の環状立上り部が形成されているので、所定の大きさの円形に裁断されたシートをシート載置部に載置するだけで、当該シートが環状立上り部で位置決めされ、シートの中心を凹入部の中心と合わせることができ、凹入部への雌部材の嵌め込みに伴うシートの被覆作用を正確に行うことができる。
請求項6に記載の考案によれば、凹入部の開口端側の内周面に環状の張出し部が形成されているので、シートの上から雌部材を凹入部に嵌め込んだ際、シートの周縁部を環状の張出し部によって凹入部の中心側に押し曲げることができ、シートの周縁部を雌部材の環状垂下部分の内側へ回り込ませることが容易である。
請求項7に記載の考案によれば、凹入部の開口端側の内周面が張出し部のない平坦面に形成されているが、シートの上から雌部材を凹入部に嵌め込んだ際、雌部材の環状垂下部分が凹入部を弾性復元力に抗して押し広げ、凹入部の内周面に食い込むことで、開口端側の内周面に環状の張出し部が形成されるので、当該張出し部によってシートの周縁部を凹入部の中心側に押し曲げることができる。従って、凹入部の深さと、雌部材の軸芯方向での寸法に多少の製作誤差があっても、シートの周縁部を雌部材の環状垂下部分の内側へ回り込ませることが容易である。
図1〜図5は本考案に係るくるみボタン製造装置の一例を示す。このくるみボタン製造装置は、中央に嵌合用の孔1が形成された皿状部分2の外周部に環状の垂下部分3を連設した合成樹脂製の雌部材4と、前記垂下部分3の内側に嵌合される板状部分5の表裏中央に、前記孔1に抜け止め嵌合される突起6と縫着用のリング状部分7とを連設した合成樹脂製の雄部材8と、前記雌部材4の表面側を覆う外装用シート9とを備え、前記シート9の周縁部を前記垂下部分3と板状部分5とで挟着して成るくるみボタンを製造する装置であって、第一冶具Aと第二冶具Bとで構成されている。
第一冶具Aは、例えば、ゴム、軟質ウレタン樹脂などの軟らかい弾性材料によって作製されたもので、開口端に環状のシート載置部10を有する円形の凹入部11が形成された有低円筒状を呈し、シート載置部10に載置した外装用シート9の上から雌部材4を弾性復元力に抗して凹入部11に嵌め込むように構成してある。凹入部11の開口端側の内周面には環状の張出し部12が形成されている
第二冶具Bは、外装用シート9の上から凹入部11に嵌め込んだ雌部材4に雄部材8を押し込むためのものであって、例えば、硬質樹脂、金属などの硬質の材料によって作製されており、雄部材8の板状部分5におけるリング状部分7の周囲を押圧する内側押圧作用部13aと、前記板状部分5の外周近傍部を押圧する外側押圧作用部13bとを備えている。内側押圧作用部13aと外側押圧作用部13bとは、環状溝14を隔てて設けられた二重の円筒部によって形成されており、環状溝14の形成による第二冶具Bの軽量化と材料の節減とを図っている。
上記のくるみボタン製造装置を用いたくるみボタンの製造方法は、次のとおりである。即ち、先ず、第一冶具Aのシート載置部10に外装用シート9を載置する。そして、図2に示すように、当該シート9の上から雌部材4を第一冶具Aの凹入部11に、皿状部分2でシート9を押し込みつつ嵌め込む。その際、第一冶具Aが軟らかい弾性材料で作製されているので、雌部材4は、皿状部分2外周部の垂下部分3で凹入部11を弾性復元力に抗して押し広げながら凹入部11に嵌め込まれることになる。従って、シート9の厚みに多少の大小があっても、雌部材4の垂下部分3と凹入部11の内周面とでシート9の周縁部を弾性的に挟持して、シート9に張力を付与しつつ雌部材4を凹入部11に嵌め込むことができ、シート9を緊張状態で皿状部分2の表面側に密接させることができる。
また、凹入部11の開口端側の内周面に環状の張出し部12が形成されているので、シート9の上から雌部材4を凹入部11に張出し部12を通過する位置まで嵌め込んだ際、図2、図3に示すように、シート9の周縁部を環状の張出し部12によって凹入部11の中心側に押し曲げることができ、シート9の周縁部を雌部材4の環状垂下部分3の内側へ回り込ませることが容易である。
雌部材4を第一冶具Aの凹入部11に嵌め込んだら、図3に示すように、シート9の周縁部を垂下部分3より内側に回り込ませた状態で、図4に示すように、雌部材4の上に雄部材8を載せ、図5に示すように、第二冶具Bで雄部材8を押圧して雌部材4の内側に嵌合させる。この場合、第二冶具Bには、雄部材8の板状部分5におけるリング状部分7の周囲を押圧する内側押圧作用部13aと前記板状部分5の外周近傍部を押圧する外側押圧作用部13bとが設けられているので、雄部材8の板状部分5は、第二冶具Bによって、中央近傍部と外周近傍部の二位置を同時に押圧され、雄部材8の突起6を雌部材4の孔1に抜け止め嵌合させながら、板状部分5を環状垂下部分3の内側に嵌め込むことができ、これによって上述した構成のくるみボタンが製造されることになる。
尚、雄部材8と雌部材4とが板状部分5の中央部と外周部の二箇所で嵌合した状態になるので、第二冶具Bを指先で押すだけでは、嵌合がきつくて、雄部材8を雌部材4に嵌合させ難い場合には、第二冶具Bの上面を直接、あるいは、図5の仮想線と図6に示すように、第二冶具Bの上面に適当な棒状部材15を押し当てて、木槌16や金槌で叩くことによって、雄部材8を雌部材4に嵌合することができる。
そして、図7に示すように、第一冶具Aを指先で弾性変形させることによって、くるみボタンを第一冶具Aから取り出すことができる。
従って、ハンドプレスを用いずに上記のくるみボタンを製造できるのであり、第一冶具Aと第二冶具Bとで構成された構成部材点数の少ない簡単な構造の製造装置であるため、安価に提供できるのである。
図8は、他の実施形態を示し、第二冶具Bに、上端に球面状の丸みを付けた摘み兼用の打撃用軸部17を連設した点に特徴がある。この構成によれば、木槌や金槌で叩く際、軸部17を摘んで、軸部17の上端を叩くことができ、誤って指先を叩いてしまう虞がない。また、軸部17の上端に丸みを付けてあるので、木槌や金槌の打ち下ろし方向に多少のバラツキがあっても、軸部17の中心部を叩くことができ、第二冶具Bの内側押圧作用部13a及び外側押圧作用部13bによる押圧作用が均一な状態に行われることになる。その他の構成や作用は、図1〜図7の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図9〜図12は、他の実施形態を示し、第一冶具Aにおける環状のシート載置部10の周囲に、凹入部11と同芯状の環状立上り部18を形成し、且つ、第二冶具Bにおける内側押圧作用部13aと外側押圧作用部13bとを半径方向に厚肉な一つの円筒部の内側部分と外側部分とによって形成した点に特徴がある。第二冶具Bには、上端に球面状の丸みを付けた摘み兼用の打撃用軸部17が連設されている。
この構成によれば、シート載置部10の周囲に、凹入部11と同芯状の環状立上り部18が形成されているので、図10と図12の(A)に示すように、所定の大きさの円形に裁断されたシート9をシート載置部10に載置するだけで、当該シート9が環状立上り部18で位置決めされ、シート9の中心を凹入部11の中心と合わせることができ、凹入部11への雌部材4の嵌め込みに伴うシート9の被覆作用を正確に行うことができる。また、第二冶具Bの内側押圧作用部13aと外側押圧作用部13bとが半径方向に厚肉な一つの円筒部の内側部分と外側部分とによって形成されているので、第二冶具Bを合成樹脂の射出成形によって作成する場合、金型の構造を単純化することができ、小径のくるみボタンを製造する場合に有利である。その他の構成や作用は図8の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図13、図14は、他の実施形態を示し、凹入部11の開口端側の内周面を張出し部のない平坦面に形成した点に特徴がある。この構成によれば、凹入部11の開口端側の内周面が張出し部のない平坦面に形成されているが、図14の(A)に示すように、シート載置部10にシート9を載置し、シート9の上から雌部材4を凹入部11に嵌め込んだ際、雌部材4における環状の垂下部分3が凹入部11を弾性復元力に抗して押し広げ、凹入部の内周面に食い込むことで、図14の(B)に示すように、開口端側の内周面に環状の張出し部12が形成されるので、当該張出し部12によってシート9の周縁部を凹入部11の中心側に押し曲げることができる。従って、凹入部11の深さと、雌部材4の軸芯方向での寸法に多少の製作誤差があっても、シート9の周縁部を雌部材4の環状垂下部分3の内側へ回り込ませることが容易である。その他の構成や作用は、図1〜図12の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
尚、図1〜図14で説明した実施形態では、何れも、雄部材8における板状部分5の裏面が平面状であるため、これに合わせて、内側押圧作用部13aと外側押圧作用部13bの下端を同一レベルに形成したが、図15の(A),(B)と図16に示すように、雄部材8における板状部分5の裏面がリング状部分7の周囲から外周部に行くほど低くなるような傾斜面に形成されている場合は、この傾斜面に合わせて、内側押圧作用部13aと外側押圧作用部13bの長さを異ならしめ、且つ、それらの下端を板状部分5の傾斜面に合わせて傾斜させた状態に作製することになる。
本考案に係るくるみボタン製造装置の一例を示す分解斜視図である。 くるみボタンの製造方法を説明する要部の縦断側面図である。 くるみボタンの製造方法を説明する要部の縦断側面図である。 くるみボタンの製造方法を説明する要部の縦断側面図である。 くるみボタンの製造方法を説明する要部の縦断側面図である。 くるみボタンの製造方法を説明する斜視図である。 製造されたくるみボタンの取り出し方法を説明する斜視図である。 他の実施形態を示す第二冶具の一部破断側面図である。 他の実施形態を示すくるみボタン製造装置の分解斜視図である。 第一冶具の構成説明図である。 第二冶具の構成説明図である。 くるみボタンの製造方法を説明する図である。 他の実施形態を示す第一冶具の構成説明図である。 図13に示した第一冶具の作用を説明する図である。 他の実施形態を示す第二冶具の一部破断側面図である。 図15の第二冶具を用いたくるみボタン製造方法の説明図である。
符号の説明
A 第一冶具
B 第二冶具
1 孔
2 皿状部分
3 垂下部分
4 雌部材
5 板状部分
6 突起
7 リング状部分
8 雄部材
9 外装用シート
10 シート載置部
11 凹入部
12 張出し部
13a 内側押圧作用部
13b 外側押圧作用部
14 環状溝
15 棒状部材
16 木槌
17 摘み兼用の打撃用軸部

Claims (7)

  1. 中央に嵌合用の孔が形成された皿状部分の外周部に環状の垂下部分を連設した合成樹脂製の雌部材と、前記垂下部分の内側に嵌合される板状部分の表裏中央に、前記孔に抜け止め嵌合される突起と縫着用のリング状部分とを連設した合成樹脂製の雄部材と、前記雌部材の表面側を覆う外装用シートとを備え、前記シートの周縁部を前記垂下部分と板状部分とで挟着して成るくるみボタンを製造する装置であって、開口端に環状のシート載置部を有する凹入部が形成された第一冶具と、シート載置部に載置した外装用シートの上から凹入部に嵌め込んだ雌部材に雄部材を押し込むための第二冶具とから成り、第一冶具は雌部材が弾性復元力に抗して凹入部に嵌め込まれるように軟らかい弾性材料で作製されており、第二冶具は硬質の材料で作製され、且つ、雄部材の板状部分におけるリング状部分の周囲を押圧する内側押圧作用部と前記板状部分の外周近傍部を押圧する外側押圧作用部とを備えていることを特徴とするくるみボタン製造装置。
  2. 第二冶具に、上端に丸みを付けた摘み兼用の打撃用軸部が連設されていることを特徴とする請求項1に記載のくるみボタン製造装置。
  3. 内側押圧作用部と外側押圧作用部とが環状溝を隔てて設けられた二重の円筒部によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のくるみボタン製造装置。
  4. 内側押圧作用部と外側押圧作用部とが半径方向に厚肉な一つの円筒部の内側部分と外側部分とによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のくるみボタン製造装置。
  5. 環状のシート載置部の周囲に、凹入部と同芯状の環状立上り部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のくるみボタン製造装置。
  6. 凹入部の開口端側の内周面に環状の張出し部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のくるみボタン製造装置。
  7. 凹入部の開口端側の内周面が張出し部のない平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のくるみボタン製造装置。
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