JP3111784B2 - 正特性サーミスタ発熱体 - Google Patents
正特性サーミスタ発熱体Info
- Publication number
- JP3111784B2 JP3111784B2 JP05321661A JP32166193A JP3111784B2 JP 3111784 B2 JP3111784 B2 JP 3111784B2 JP 05321661 A JP05321661 A JP 05321661A JP 32166193 A JP32166193 A JP 32166193A JP 3111784 B2 JP3111784 B2 JP 3111784B2
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- JP
- Japan
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- temperature coefficient
- positive temperature
- heating element
- thermistor
- coefficient thermistor
- Prior art date
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- Resistance Heating (AREA)
- Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気等の流体を加熱する
目的で用いられる正特性サーミスタ発熱体に関するもの
である。
目的で用いられる正特性サーミスタ発熱体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】正特性サーミスタ素子は、電圧を印加し
発熱体として使用する場合、ある温度で急激に抵抗値が
上昇する性質を有する半導体セラミックであるために自
己温度制御作用を持ち、その表面温度の変化が少ない便
利な発熱体として良く知られており空気等の流体加熱用
ヒーターとして広く利用されている。
発熱体として使用する場合、ある温度で急激に抵抗値が
上昇する性質を有する半導体セラミックであるために自
己温度制御作用を持ち、その表面温度の変化が少ない便
利な発熱体として良く知られており空気等の流体加熱用
ヒーターとして広く利用されている。
【0003】以下に従来の正特性サーミスタ発熱体につ
いて説明する。図2は従来の正特性サーミスタ発熱体の
斜視図である。図2において、1は四角形状をした正特
性サーミスタ素子であり、両主平面にはアルミニウム溶
射による電極(図示せず)が設けられている。2は複数
個並べられた上記正特性サーミスタ素子1の両主平面に
固着されたアルミニウム等の金属放熱体で、波型に曲げ
ることにより通気孔を設けてある。3は正特性サーミス
タ素子1に電気を供給するための端子である。4は上記
正特性サーミスタ素子1と金属放熱体2を固着する接着
剤であり、これにより上記正特性サーミスタ素子1と金
属放熱体2が導通されている。
いて説明する。図2は従来の正特性サーミスタ発熱体の
斜視図である。図2において、1は四角形状をした正特
性サーミスタ素子であり、両主平面にはアルミニウム溶
射による電極(図示せず)が設けられている。2は複数
個並べられた上記正特性サーミスタ素子1の両主平面に
固着されたアルミニウム等の金属放熱体で、波型に曲げ
ることにより通気孔を設けてある。3は正特性サーミス
タ素子1に電気を供給するための端子である。4は上記
正特性サーミスタ素子1と金属放熱体2を固着する接着
剤であり、これにより上記正特性サーミスタ素子1と金
属放熱体2が導通されている。
【0004】以上のように構成された正特性サーミスタ
発熱体について、以下その動作について説明する。ま
ず、端子3に電圧を印加すると、金属放熱体2は電極を
かねており、正特性サーミスタ素子1は金属放熱体2と
導通しているので正特性サーミスタ素子1には電圧が印
加され発熱する。その熱は金属放熱体2に伝わり、正特
性サーミスタ発熱体全体が加熱される。その時、金属放
熱体2の通気部に空気を通過させると空気が温められ、
通過後、温風を得ることができる。
発熱体について、以下その動作について説明する。ま
ず、端子3に電圧を印加すると、金属放熱体2は電極を
かねており、正特性サーミスタ素子1は金属放熱体2と
導通しているので正特性サーミスタ素子1には電圧が印
加され発熱する。その熱は金属放熱体2に伝わり、正特
性サーミスタ発熱体全体が加熱される。その時、金属放
熱体2の通気部に空気を通過させると空気が温められ、
通過後、温風を得ることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の正特性サーミスタ発熱体は、両主平面上に電
極が付与され、同一形状からなる2つ以上の正特性サー
ミスタ素子と、これを挟んで両主平面に絶縁性接着剤で
固着された複数の通気孔が設けられた一対の金属放熱体
とを備え、前記正特性サーミスタ素子に形成される電極
面積が少なくとも2種類以上の異なる正特性サーミスタ
素子から成る構成を有している。
に本発明の正特性サーミスタ発熱体は、両主平面上に電
極が付与され、同一形状からなる2つ以上の正特性サー
ミスタ素子と、これを挟んで両主平面に絶縁性接着剤で
固着された複数の通気孔が設けられた一対の金属放熱体
とを備え、前記正特性サーミスタ素子に形成される電極
面積が少なくとも2種類以上の異なる正特性サーミスタ
素子から成る構成を有している。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、金属放熱体の材質、形状、正特性サーミスタ素子の
特性を変えることなく、発熱量を変えることのできる正
特性サーミスタ発熱体を提供することを目的とする。
で、金属放熱体の材質、形状、正特性サーミスタ素子の
特性を変えることなく、発熱量を変えることのできる正
特性サーミスタ発熱体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の正特性サーミスタ発熱体は、両主平面に電極
が付与されてなる2つ以上の正特性サーミスタ素子と、
これを挟んで両主平面に絶縁性接着剤で固着された複数
の通気孔が設けられている金属放熱体とを備え、正特性
サーミスタ素子に形成される電極面積が少なくとも2種
類以上の異なる正特性サーミスタ素子から成る構成を有
している。
に本発明の正特性サーミスタ発熱体は、両主平面に電極
が付与されてなる2つ以上の正特性サーミスタ素子と、
これを挟んで両主平面に絶縁性接着剤で固着された複数
の通気孔が設けられている金属放熱体とを備え、正特性
サーミスタ素子に形成される電極面積が少なくとも2種
類以上の異なる正特性サーミスタ素子から成る構成を有
している。
【0008】
【作用】この構成によって正特性サーミスタ発熱体全体
としての大きさを同一としたときに正特性サーミスタ素
子と同一形状をした電極面積の異なる正特性サーミスタ
素子から構成することにより発熱量は変化する。従っ
て、電極面積の異なる正特性サーミスタ素子の数を調整
することにより、正特性サーミスタ発熱体の発熱量を容
易に調整することができる。
としての大きさを同一としたときに正特性サーミスタ素
子と同一形状をした電極面積の異なる正特性サーミスタ
素子から構成することにより発熱量は変化する。従っ
て、電極面積の異なる正特性サーミスタ素子の数を調整
することにより、正特性サーミスタ発熱体の発熱量を容
易に調整することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における正
特性サーミスタ発熱体を示すものである。図1におい
て、5は両主平面にアルミニウム溶射等による電極が設
けられている四角形状の正特性サーミスタ素子、6はこ
の正特性サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の
異なる正特性サーミスタ素子である。7は金属放熱体で
例えば薄板のアルミニウムを波型に曲げることにより複
数の通気孔を設けてある。そして、1つ以上の正特性サ
ーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子5と同一形
状をした1つ以上の電極面積が異なる正特性サーミスタ
素子6とは同一方向に並べられており、これらの両主平
面に上記金属放熱体7がシリコン樹脂等の絶縁性接着剤
8で正特性サーミスタ素子5,6の電極と導通するよう
に固着されている。9はステンレス等から成る端子で、
上下金属放熱体7の端部にそれぞれかしめられている。
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における正
特性サーミスタ発熱体を示すものである。図1におい
て、5は両主平面にアルミニウム溶射等による電極が設
けられている四角形状の正特性サーミスタ素子、6はこ
の正特性サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の
異なる正特性サーミスタ素子である。7は金属放熱体で
例えば薄板のアルミニウムを波型に曲げることにより複
数の通気孔を設けてある。そして、1つ以上の正特性サ
ーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子5と同一形
状をした1つ以上の電極面積が異なる正特性サーミスタ
素子6とは同一方向に並べられており、これらの両主平
面に上記金属放熱体7がシリコン樹脂等の絶縁性接着剤
8で正特性サーミスタ素子5,6の電極と導通するよう
に固着されている。9はステンレス等から成る端子で、
上下金属放熱体7の端部にそれぞれかしめられている。
【0010】以上のように構成された正特性サーミスタ
発熱体について、図1を用いてその動作を説明する。ま
ず、端子9に電圧を印加すると、金属放熱体7は電極を
かねており、正特性サーミスタ素子5,6は金属放熱体
7と導通しているので正特性サーミスタ素子5,6には
電圧が印加され発熱する。その熱は金属放熱体7に伝わ
り、正特性サーミスタ発熱体全体が加熱される。その
時、金属放熱体7の通気孔に空気を通過させると空気が
温まり、温風を得ることができる。
発熱体について、図1を用いてその動作を説明する。ま
ず、端子9に電圧を印加すると、金属放熱体7は電極を
かねており、正特性サーミスタ素子5,6は金属放熱体
7と導通しているので正特性サーミスタ素子5,6には
電圧が印加され発熱する。その熱は金属放熱体7に伝わ
り、正特性サーミスタ発熱体全体が加熱される。その
時、金属放熱体7の通気孔に空気を通過させると空気が
温まり、温風を得ることができる。
【0011】上記一実施例に基づき、1つ以上の正特性
サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子5と同一
形状をした電極面積の異なる1つ以上の正特性サーミス
タ素子6の電極寸法と電極面積を(表1)に示してい
る。また、1つ以上の正特性サーミスタ素子5とこの正
特性サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の異な
る1つ以上の正特性サーミスタ素子6とをあわせて6つ
用いた時の特性を(表2)に比較して示している。ここ
で、正特性サーミスタ素子は24mm×15mmの大き
さの四角形状とし、また印加電圧は100Vである。
サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子5と同一
形状をした電極面積の異なる1つ以上の正特性サーミス
タ素子6の電極寸法と電極面積を(表1)に示してい
る。また、1つ以上の正特性サーミスタ素子5とこの正
特性サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の異な
る1つ以上の正特性サーミスタ素子6とをあわせて6つ
用いた時の特性を(表2)に比較して示している。ここ
で、正特性サーミスタ素子は24mm×15mmの大き
さの四角形状とし、また印加電圧は100Vである。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】この(表2)から明らかなように、正特性
サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の異なる正
特性サーミスタ素子6の数を変えることにより、正特性
サーミスタ発熱体の電力を変えることができる。
サーミスタ素子5と同一形状をした電極面積の異なる正
特性サーミスタ素子6の数を変えることにより、正特性
サーミスタ発熱体の電力を変えることができる。
【0015】以上のように本実施例によれば、1つ以上
の正特性サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子
5と同一形状をした電極面積の異なる正特性サーミスタ
素子6とを用いることにより、金属放熱体7の材質、形
状及び正特性サーミスタ素子の特性を変えることなく電
力調整が可能となる。
の正特性サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ素子
5と同一形状をした電極面積の異なる正特性サーミスタ
素子6とを用いることにより、金属放熱体7の材質、形
状及び正特性サーミスタ素子の特性を変えることなく電
力調整が可能となる。
【0016】なお、上記実施例では四角形状をした1つ
以上の正特性サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ
素子5と同一形状をした電極面積の異なる1つ以上の正
特性サーミスタ素子6とをあわせて6つ用いたが、他の
素子形状や製品形状でも同様に行ってもよいことはもち
ろんである。さらに、図1に示した正特性サーミスタ発
熱体を複数個段積みに組み合わせることにより、必要な
電力を設計することができる。
以上の正特性サーミスタ素子5とこの正特性サーミスタ
素子5と同一形状をした電極面積の異なる1つ以上の正
特性サーミスタ素子6とをあわせて6つ用いたが、他の
素子形状や製品形状でも同様に行ってもよいことはもち
ろんである。さらに、図1に示した正特性サーミスタ発
熱体を複数個段積みに組み合わせることにより、必要な
電力を設計することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の正特性サーミスタ
発熱体は、両主平面上に電極が付与され、同一形状から
なる2つ以上の正特性サーミスタ素子と、これを挟んで
両主平面に絶縁性接着剤で固着された複数の通気孔が設
けられた一対の金属放熱体とを備え、前記正特性サーミ
スタ素子に形成される電極面積が少なくとも2種類以上
の異なる正特性サーミスタ素子を用いることにより、正
特性サーミスタ発熱体全体としての大きさや正特性サー
ミスタ素子の材質や外形、及び金属放熱体の材質、形状
を変えることなく、発熱量を容易に調整できるという優
れた効果を奏する。
発熱体は、両主平面上に電極が付与され、同一形状から
なる2つ以上の正特性サーミスタ素子と、これを挟んで
両主平面に絶縁性接着剤で固着された複数の通気孔が設
けられた一対の金属放熱体とを備え、前記正特性サーミ
スタ素子に形成される電極面積が少なくとも2種類以上
の異なる正特性サーミスタ素子を用いることにより、正
特性サーミスタ発熱体全体としての大きさや正特性サー
ミスタ素子の材質や外形、及び金属放熱体の材質、形状
を変えることなく、発熱量を容易に調整できるという優
れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例における正特性サーミスタ発
熱体の斜視図
熱体の斜視図
【図2】従来の正特性サーミスタ発熱体の斜視図
5 正特性サーミスタ素子 6 電極面積の異なる正特性サーミスタ素子 7 金属放熱体 8 絶縁性接着剤 9 端子
Claims (1)
- 【請求項1】両主平面上に電極が付与され、同一形状か
らなる2つ以上の正特性サーミスタ素子と、これを挟ん
で両主平面に絶縁性接着剤で固着された複数の通気孔が
設けられた一対の金属放熱体とを備え、前記正特性サー
ミスタ素子に形成される電極面積が少なくとも2種類以
上の異なる正特性サーミスタ素子から成る正特性サーミ
スタ発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05321661A JP3111784B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 正特性サーミスタ発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05321661A JP3111784B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 正特性サーミスタ発熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176368A JPH07176368A (ja) | 1995-07-14 |
JP3111784B2 true JP3111784B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=18135005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05321661A Expired - Fee Related JP3111784B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 正特性サーミスタ発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111784B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP05321661A patent/JP3111784B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07176368A (ja) | 1995-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 8 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 9 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |