JP3111290B2 - 皮革様成形品 - Google Patents

皮革様成形品

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JP3111290B2
JP3111290B2 JP03164054A JP16405491A JP3111290B2 JP 3111290 B2 JP3111290 B2 JP 3111290B2 JP 03164054 A JP03164054 A JP 03164054A JP 16405491 A JP16405491 A JP 16405491A JP 3111290 B2 JP3111290 B2 JP 3111290B2
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Japan
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leather
molded product
sericin
powder
resin
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英幸 山田
俊弘 近藤
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然の皮革に近い性状の
表面状態を有し且つ高い吸湿性を有する皮革様成形品に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来合成樹脂の成形品は使用された樹脂
そのものの表面感触を示し、吸湿性や抵抗感もまったく
ないため感触や風合いが良くなかった。そこでこれらを
改善して外観、風合い、感触、吸湿性等をより天然皮革
に近いものとするために種々の改良が加えられている。
その方法の一つとして合成樹脂に皮革粉やゼラチン粉な
どを混入した皮革様合成樹脂成形品などが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、皮革粉
を合成樹脂に混合した場合は皮革粉の粒径が大きく、得
られる樹脂成形品は、混入素材に滑性が少なく樹脂流動
性が悪くなり押し出し抵抗が大となって滑らかな押し出
しができない。それにより押し出し時の脈動により成形
歪がで易く、さらに樹脂と粉体との一様な混練りに手間
を要する等の問題があった。
【0004】また、ゼラチンを使用する場合ゼラチン粉
は粒径が微小であっても粉砕によって得ているために凝
集が生じ易く、それにより粉体が樹脂内で偏在し、成形
歪や成形品強度の片寄りなどを引き起こす原因となって
いた。
【0005】さらにゼラチン粉は製造が、複雑でまずゼ
ラチンの抽出では、ウシ、ブタの骨や皮から脂質等のゼ
ラチン以外の不純物の除去に2〜3ケ月を要し、その後
ゼラチンを抽出、さらに種々の処理を経てゼラチン溶液
を濃縮乾燥、それをさらに粉砕して微粉体化するという
工程となり、製造工程が複雑で且つ時間を要するという
問題がある。
【0006】本発明の目的は上記した従来技術の問題点
を解決することにあり、特に入手容易な材料を用いて得
られるすぐれた特性を有する皮革様成形品を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の皮革様成形品は
粒径20μm以下の球形を有するセリシンを合成ゴム又
は合成樹脂に混入し加熱成形してなるものである。
【0008】まず基材とされる合成ゴム又は樹脂の具体
例としては、ブタジェン系合成ゴム、オレフィン系合成
ゴム、多硫化ゴム、フッ素ゴム、クロロスルフォン化ポ
リエチレン、けい素ゴム、塩化ゴム等の合成ゴム弾性素
材と、塩化ビニル、酢酸ビニル、ABS、ポリカーボネ
イト、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポ
リアクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂がある。
【0009】かかる基材に混入されるセリシンは粒径2
0μm以下の球状粉体であり、特に最大粒径が10μm
以下で平均粒径が5μm程度のものが好ましい。これら
本発明で用いるセリシンは絹の精練液から得られ、絹の
構成成分であるフイブロインは実質上含有していない。
このようにして得られたセリシンは通常平均分子量60
00〜40000をもつ。
【0010】基材中に混入されるセリシン量は組成物全
体の5〜70重量%が好ましく、少なすぎるとセリシン
混入による効果が十分得られず、多すぎると成形品の強
度等の機械的特性が低下する。
【0011】成形用組成物中には必要に応じ、周知の可
塑剤、安定剤、充填剤、滑剤、顔料又は塗料、および発
泡剤並びに離型剤等が添加される。
【0012】合成ゴム又は樹脂にセリシンと上記した如
き任意成分を添加しコンパウンドとした上、カレンダー
ロール処理、押し出し、射出その他の周知の加熱成形手
段に従って成形する。
【0013】かくして成形品の表面にセリシンが露出し
た成形品を得る。
【0014】得られた成形物の表面にセリシンの露出量
が少ない場合は表面をサンディング、ショットプラスト
あるいはカッターによるスライス等の適宜の手段で取り
除くことが好ましい。
【0015】さらに、フィルム及びシート状成形物は織
布あるいは不織布を補強剤として張り合せることによ
り、その引き裂き強度を増し、あるいは歪出しを防止す
ることができる。
【0016】かくして得られた成形品は第1図で示され
るように成形品の表面に露出しているセリシンの微小球
状粒子が直接水分を吸収して膨潤し、その吸収水分を成
形物中にまんべんなく散在しているセリシン粒子を介し
ながら順次成形物の内奥に送り込む機能を有し、接触時
のベタツキ感が防止されると共に抵抗感が人間の肌に近
くなる。しかもこれらの粒子が所定値の水分を含有して
膨潤状態とされていることにより合成ゴム又は樹脂固有
の帯電が防止され、不快な静電気の放電が生じない。
【0017】粒径20μm以下の球状セリシンを用いて
いるためその滑性により合成ゴム、樹脂中に容易に均一
に混じり合い成形が容易で、粉体の偏在による成形歪や
粉体の偏在による樹脂強度のバラツキ等も抑えることが
できる。
【0018】成形された皮革様成形品は粘弾性により柔
らかい感触をもち、吸湿性の向上、静電気による塵芥の
付着防止、良好な着色及び表面塗装処理、接着加工の容
易性、及び防振効果等の効果を得ることができる。
【0019】その他二次的効果として絹の精練工程で捨
てられていたタンパク質の有効利用となると共に、これ
らタンパク質の廃水処理における設備、運転経費などの
非常に大きな負荷を、セリシンを分離回収して利用する
ことにより大きく軽減することができる。
【0020】上記した如き特徴を有するため本発明の成
形品は種々の用途に用いうるが、その一例としては、静
電気を生じ易い部分での使用、あるいは静電気の発生を
嫌う各種電気機器類での使用に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例での皮革様成形品の断
面図である。
【図2】図2はゼラチンを混入した場合の皮革様成形品
の断面図である。
【図3】図3は皮革粉を混入した場合の皮革様成形品の
断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂 2 セリシン 3 ゼラチン 4 皮革粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06N 3/00 - 3/18 B29C 70/58 C08J 5/00 B29K 21:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径20μm以下の球形を有するセリシ
    ンを合成ゴム又は合成樹脂に混入し加熱成形してなる皮
    革様成形品。
JP03164054A 1991-04-10 1991-04-10 皮革様成形品 Expired - Fee Related JP3111290B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102024969B1 (ko) * 2015-09-14 2019-09-24 (주)엘지하우시스 창호용 플랫 스트라이커

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KR102024969B1 (ko) * 2015-09-14 2019-09-24 (주)엘지하우시스 창호용 플랫 스트라이커

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