JP3111206B2 - 鉛系複合ペロブスカイトセラミックスの製造方法 - Google Patents

鉛系複合ペロブスカイトセラミックスの製造方法

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JP3111206B2 JP02225005A JP22500590A JP3111206B2 JP 3111206 B2 JP3111206 B2 JP 3111206B2 JP 02225005 A JP02225005 A JP 02225005A JP 22500590 A JP22500590 A JP 22500590A JP 3111206 B2 JP3111206 B2 JP 3111206B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば積層形チップコンデンサの誘電体
の材料として好適な鉛系複合ペロブスカイトセラミック
スの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 積層形チップコンデンサの誘電体の材料としては、チ
タン酸バリウム系のセラミックスと鉛系のセラミックス
とが知られている。
従来は、チタン酸バリウム系のセラミックスが積層形
チップコンデンサの誘電体の材料として数多く研究され
ていた。
ところが、近年、鉛系のセラミックスである鉛系複合
ペロブスカイトセラミックスが、低温で焼結できる、
誘電率が高く、温度特性も良い、バイアス依存性が
小さく、耐電圧性に優れているなどの理由から、積層形
チップコンデンサの誘電体の材料として注目されてきて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、鉛系複合ペロブスカイトセラミックスは、一
般に抗折強度が小さく、これを誘電体として使用した積
層形チップコンデンサは機械的に破損し易いので、従来
のチタン酸バリウム系の積層形チップコンデンサと比べ
て面実装技術が難しく、また半田付けの際の基板の反り
によってクラックを生じることがあるという問題点があ
った。
この発明は、面実装が容易で、半田付けの際の基板の
反りによってもクラックを生じないようにした積層形チ
ップコンデンサを得ることのできる、抗折強度の強い鉛
系複合ペロブスカイトセラミックスを製造する方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するこの発明は、鉛系複合ペロブスカ
イト材料の原料粉に対して、所定量のAl含有溶液と、こ
のAl含有溶液の液成分に対して相溶性を有する分散液と
を加えて混合し、この混合によって得られた混合物を、
含有されているAl成分を残存させたままの状態で乾燥さ
せ、この乾燥によって得られた乾燥物を仮焼し、この仮
焼によって得られた仮焼物を焼成することを特徴とする
ものである。
ここで、鉛系複合ペロブスカイト材料とは、ペロブス
カイト構造ABO3のAサイトが少なくともPbからなり、B
サイトが複合化合物からなるものをいう。
この鉛系複合ペロブスカイト材料は、AサイトがPb
だけのもの、AサイトがPbと他の金属元素とからなる
もの、これらの鉛系複合ペロブスカイト材料を組み合
わせたものとに大別することができる。
AサイトがPbだけの鉛系複合ペロブスカイト材料とし
ては、例えば次の化学式(右側はその略号)で表わされ
るものを挙げることができるが、これ以外のものであっ
てもよい。
Pb(Mg1/3Nb2/3)O3 PMN Pb(Ni1/3Nb2/3)O3 PNN Pb(Zn1/3Nb2/3)O3 PZN Pb(Mg1/21/2)O3 PMW Pb(Fe1/2Nb1/2)O3 PFN Pb(Fe2/31/3)O3 PFW また、AサイトがPbと他の金属元素とからなる鉛系複
合ペロブスカイト材料としては、例えば次の化学式(右
側はその略号)で表わされるものを挙げることができる
が、これ以外のものであってもよい。
Pb1-xBax(Mg1/3Nb2/3)O3 PBMN Pb1-yCay(Mg1/3Nb2/3)O3 PCMN また、上記鉛系複合ペロブスカイト材料に他のペロブ
スカイト材料を組み合わせた鉛系複合ペロブスカイト材
料としては、例えば下記の組み合わせで表わされるもの
を挙げることができるが、これ以外の組み合わせであっ
てもよい。
PMN−PT PMW−PT PMN−PNN−PT なお、ここで、PTはPbTiO3、PZはPbZrO3である。
次に、Al含有溶液とは、アルミニウム化合物を分散媒
中にコロイド状態で分散させている溶液、アルミニウム
化合物を溶媒中にイオンの状態で溶解させている溶液及
びアルミニウム化合物を溶媒中に分子の状態で溶解させ
ている溶液をいう。
アルミニウム化合物を分散媒中にコロイド状態で分散
させている溶液としては、例えばアルミナ微粒子を水、
ベンゼンなどの分散媒中に分散させたものをあげること
ができる。
アルミニウム化合物を溶媒中にイオンの状態で溶解さ
せている溶液としては、アルミン酸ナトリウム、塩化ア
ルミニウム、フッ化アルミニウムなどのアルミニウム化
合物の水溶液を挙げることができる。
アルミニウム化合物を溶媒中に分子の状態で溶解させ
ている溶液としては、有機溶媒中にトリアルキルアルミ
ニウム、トリアリールアルミニウムなどの有機アルミニ
ウム化合物を溶解させている溶液を挙げることができ
る。
加えられたAl含有溶液中におけるAl成分の重量は、Al
として、鉛系複合ペロブスカイト材料の原料粉の重量の
0.0053〜1.588wt%が好ましい。
Al成分の重量をこの範囲としたのは、0.0053〜1.588w
t%の範囲では所望の抗折強度1000kg/cm2以上のセラミ
ックスを得ることができるが、0.0053wt%未満の場合
と、1.588wt%を越えた場合は、所望の抗折強度1000kg/
cm2以上のものが得られないからである。
Al含有溶液の液成分に対して相溶成を有する分散液と
しては、例えばAl含有溶液の液成分が水の場合、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノー
ル、アセトン、テトラハイドロフラン、ジメチルフォル
ムアミド、ポリエチレングリコールまたはこれらの混合
液など、Al含有溶液の液成分が有機溶剤の場合、ベンゼ
ンなどの有機溶剤をあげることができる。
ただし、分散液として使用できるものは、これらの例
に限定されるものではなく、Al含有溶液の液成分に対し
て相溶性を有するものである限り、如何なるものを使用
してもよい。
また、分散液は鉛系複合ペロブスカイト材料の原料粉
中にAl含有溶液とともに加えても良いし、またAl含有溶
液を分散液で希釈し、この希釈液の状態で鉛系複合ペロ
ブスカイト材料の原料粉中に加えても良い。要するに、
所定量のAl成分が溶液中に分散または溶解した状態で鉛
系複合ペロブスカイト材料の原料粉中に均一に混合でき
ればよい。
次に、含有されているAl成分を残存させたままの状態
で乾燥させるとは、Al成分を流失させないように、Al含
有溶液の液成分および分散液だけを気化させて乾燥させ
ることをいう。
このような乾燥を行わせる手段としては、例えばバッ
ト乾燥、スプレードライ、フリーズドライ等の方法を挙
げることができる。
次に、乾燥によって得られた乾燥物の仮焼は密閉容器
内で行なう。仮焼は、700〜800℃,1〜5時間で行なうこ
とができる。
次に、仮焼によって得られた鉛系複合ペロブスカイト
材料は、焼成前に所定量のバインダーを添加してから、
所定の圧力で加圧成形する。
添加するバインダーの量は仮焼物の重量の7〜15wt%
が好ましい。また、成形の際の圧力は900〜1200kg/cm2
が好ましい。
次に、バインダーを添加して成形された成形物は、成
形後に加熱してバインダーを燃焼除去させる。
次に、成形物の焼成は密閉容器内で行なう。焼成の条
件としては、900〜1100℃,1〜5時間が好ましい。
焼成の条件をこの範囲としたのは、この範囲で焼成す
れば所望の特性を有する鉛系複合ペロブスカイトセラミ
ックスを得ることができるが、この範囲を外れれば所望
の特性を有する鉛系複合ペロブスカイトセラミックスを
得ることができないからである。
なお、Al含有溶液によって添加されたAl成分は焼成の
際に焼結助剤として作用するとともに、徐冷過程で粒界
に偏析し、粒界強度を向上させる。
ただし、この粒界層は誘電率が低いので、セラミック
ス全体の誘電率の低下を防ぐため、なるべく薄く均一な
方が良い。
Al成分を溶液あるいはコロイドの状態で添加すれば、
粉体の状態で添加した場合と比較して粒度が小さく、少
量添加で均一に作用するため、誘電率の低下は起こらな
い。
[実施例] 実験例1 ここでは、分散液として純水を用い、Al2O3の添加量
と抗折強度との関係を求める実験を行なった。
各原料粉の秤量 まず、鉛系複合ペロブスカイト材料の原料粉を配合1
に示すように秤量した。
ここで、配合1に示した各原料粉の重量は、下記化学
式(1)で示される鉛系複合ペロブスカイトセラミック
スが形成されるとともに、焼結助剤として2モル%のPb
Oと10wt%のMgOが過剰になるように計算して求めたもの
である。
0.95Pb(Mg1/3Nb2/3)O3−0.05PbTiO3 ……(1) 混合物の生成 次に、樹脂ポット内に、上記各原料粉と、上記各原料
粉の総重量の約4倍量の純水(イオン交換樹脂によって
脱塩した水)と、Al2O3量で上記原料粉の総重量の0〜7
wt%に相当するAl2O3のコロイド溶液とを入れた。
そして、この樹脂ポット内に複数個のアルミナボール
を入れ、これらの原料粉、純水及びコロイド溶液を24時
間撹拌混合してスラリー状の混合物を得た。
混合物の乾燥 次に、上記スラリー状の混合物を金属製バットに空
け、この金属製バットを乾燥炉内に入れてスラリー状混
合物を乾燥させ、乾燥物を得た。
乾燥物の仮焼 次に、この乾燥物を緻密質MgO製サヤ内に入れ、800℃
で2時間仮焼して紛状の仮焼物を得た。
仮焼物の成形 次に、この紛状の仮焼物にバインダー(PVA)を添加
し、1000kg/cm2の圧力で加圧成形し、直径10mm、厚さ0.
5mmの円板状成形物と、幅6.3mm、長さ19mm、厚さ0.5mm
の短冊状成形物を得た。
成形物の焼結 次に、この成形物を400℃で5時間加熱してバインダ
ーを燃焼除去させ、その後、この成形物を緻密質MgO製
サヤ内に入れ、1100℃で2時間焼成して焼結体(鉛系複
合ペロブスカイトセラミックス)を得た。
電気的特性の測定 次に、この焼結体のうち、円板状成形物の両面にAgペ
ーストを焼付けて電極を形成させ、この焼結体の電気的
特性(誘電率ε20とtanδ)を測定した。
電気的特性の測定は1kHz,1Vrms,20℃の条件で行なっ
た。
この焼結体の電気的特性は表1に示す通りとなった。
抗折強度の測定 また、上記焼結体のうち、短冊状成形物を抗折試験機
にかけ、3点曲げによる抗折試験を行ない、次式によっ
て抗折強度を求めた。
ここで、τ:抗折強度(kg/cm2) Pm :測定値(kg) l :支点間距離(cm) W :試料幅(cm) t :試料厚(cm) である。
この焼結体の抗折強度は表1に示す通りとなった。
表1において、焼結体の抗折強度は、試料No.1に示す
ように、Al2O3量が0wt%の場合、750kg/cm2であるが、
試料No.2に示すように、Al2O3量が0.01wt%になると、1
000kg/cm2になる。従って、Al2O3量の下限値は0.01wt%
である。これはAl量に換算すると0.0053wt%となる。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.8
に示すように、Al2O3量が3.00wt%の場合、1030kg/cm2
であるが、試料No.9に示すように、Al2O3量が5.00wt%
になると、890kg/cm2になる。従って、Al2O3量の上限値
は3.00wt%である。これはAl量に換算すると1.588wt%
となる。
実験例2 ここでは、分散液としてベンゼンを用い、Al2O3の添
加量と抗折強度との関係を求める実験を行なった。
分散液としてベンゼンを用いた以外、実験の条件は実
験例1と同様とした。
この実験例2で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表2
に示す通りとなった。
表2において、焼結体の抗折強度は、試料No.10に示
すように、Al2O3量が0wt%の場合、750kg/cm2である
が、試料No.11に示すように、Al2O3量が0.01wt%になる
と、1020kg/cm2になる。従って、Al2O3量の下限値は0.0
1wt%である。これはAl量に換算すると0.0053wt%とな
る。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.1
8に示すように、Al2O3量が3.00wt%の場合、1000kg/cm2
であるが、試料No.19に示すように、Al2O3量が5.00wt%
になると、850kg/cm2になる。従って、Al2O3量の上限値
は3.00wt%である。これはAl量に換算すると1.588wt%
となる。
実験例3 ここでは、鉛系複合ペロブスカイトとして下記化学式
で示されるものを用い、Al2O3の添加量と抗折強度との
関係を求める実験を行なった。
鉛系複合ペロブスカイトとして下記化学式で示される
ものを用いた以外、実験の条件は実験例1と同様とし
た。
0.6Pb(Mg1/21/2)O3−0.4PbTiO3 この実験例3で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表3
に示す通りとなった。
表3において、焼結体の抗折強度は、試料No.21に示
すように、Al2O3量が0wt%の場合、680kg/cm2である
が、試料No.22に示すように、Al2O3量が0.01wt%になる
と、1000kg/cm2になる。従って、Al2O3量の下限値は0.0
1wt%である。これはAl量に換算すると0.0053wt%とな
る。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.2
8に示すように、Al2O3量が3.00wt%の場合、1050kg/cm2
であるが、試料No.29に示すように、Al2O3量が5.00wt%
になると、880kg/cm2になる。従って、Al2O3量の上限値
は3.00wt%である。これはAl量に換算すると1.588wt%
となる。
実験例4 ここでは、鉛系複合ペロブスカイトとして下記化学式
で示されるものを用い、Al2O3の添加量と抗折高度との
関係を求める実験を行なった。
鉛系複合ペロブスカイトとして下記化学式で示される
ものを用いた以外、実験の条件は実験例1と同様とし
た。
0.6Pb(Mg1/3Nb2/3)O3− 0.3Pb(Ni1/3Nb2/3O3−0.1PbTiO3 この実験例4で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表4
示す通りとなった。
表4において、焼結体の抗折強度は、試料No.31に示
すように、Al2O3量が0wt%の場合、730kg/cm2である
が、試料No.32に示すように、Al2O3量が0.01wt%になる
と、1050kg/cm2になる。従って、Al2O3量の下限値は0.0
1wt%である。これはAl量に換算すると0.0053wt%とな
る。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.3
8に示すように、Al2O3量が3.00wt%の場合、1030kg/cm2
であるが、試料No.39に示すように、Al2O3量が5.00wt%
になると、930kg/cm2になる。従って、Al2O3量の上限値
は3.00wt%である。これはAl量に換算すると1.588wt%
となる。
実験例5 ここでは、Al含有液として硝酸アルミニウム(Alがイ
オンとして存在)を用い、分散液として純水を用い、Al
の添加量と抗折強度との関係を求める実験を行なった。
Al含有液として硝酸アルミニウム(Alがイオンとして
存在)を用い、分散液として純水を用いた以外、実験の
条件は実験例1と同様とした。
この実験例5で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表5
に示す通りとなった。
表5において、焼結体の抗折強度は、試料No.41に示
すように、Al量がOwt%の場合、750kg/cm2であるが、試
料No.42に示すように、Al量が0.0053wt%になると、101
0kg/cm2になる。従って、Al量の下限値は0.0053wt%で
ある。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.4
8に示すように、Al量が1.59wt%の場合、1050kg/cm2
あるが、試料No.49に示すように、Al量が2.65wt%にな
ると、930kg/cm2になる。従って、Al量の上限値は1.59w
t%である。
実験例6 ここでは、Al含有液としてアルミニウムイソプロポキ
シド(Alが化合物として存在)を用い、分散液としてベ
ンゼンを用い、Alの添加量と抗折強度との関係を求める
実験を行なった。
Al含有液としてアルミニウムイソプロポキシド(Alが
化合物として存在)を用い、分散液としてベンゼンを用
いた以外、実験の条件は実験例1と同様とした。
この実験例6で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表6
に示す通りとなった。
表6において、焼結体の抗折強度は、試料No.51に示
すように、Al量がOwt%の場合、750kg/cm2であるが、試
料No.52に示すように、Al量が0.0053wt%になると、104
5kg/cm2になる。従って、Al量の下限値は0.0053wt%で
ある。
また、同表において、焼結体の抗折強度は、試料No.5
8に示すように、Al量が1.59wt%の場合、1038kg/cm2
あるが、試料No.59に示すように、Al量が2.65wt%にな
ると、953kg/cm2になる。従って、Al量の上限値は1.59w
t%である。
実験例7 ここでは、Al成分として紛状のAl2O3を用い、Al2O3
添加量と抗折強度との関係を求める実験を行なった。
Al成分として粉状のAl2O3を用いた以外、実験の条件
は実験例1〜6と同様とした。
この実験例7で得られた焼結体(鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックス)の電気的特性および抗折強度は表1
〜6中、試料No.6,16,26,36,46,56に示す通りとなっ
た。
この結果から、Al成分は少なくとも溶液中に分散させ
た状態のものでなければならず、粉状のものでは抗折強
度の高い鉛系複合ペロブスカイトセラミックスが得られ
ないことがわかる。
これは、Al成分を溶液あるいはコロイドの状態で添加
すれば、粉体の状態で添加した場合と比較して粒度が小
さく、少量添加で均一に作用するためと考えられるから
である。
[発明の効果] 本発明によれば、抗折強度の高い鉛系複合ペロブスカ
イトセラミックスを製造することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 洋一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/00 - 35/22 C04B 35/622 - 35/636

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛系複合ペロブスカイト材料の原料粉に対
    して、Al含有溶液と、このAl含有溶液の液成分に対して
    相溶性を有する分散液とを加えて混合し、この混合によ
    って得られた混合物を、含有されているAl成分を残存さ
    せたままの状態で乾燥させ、この乾燥によって得られた
    乾燥物を仮焼し、この仮焼によって得られた仮焼物を焼
    成する各工程を有し、この原料粉に対して加えられたこ
    のAl含有溶液中におけるAl成分の重量が、Alとして、こ
    の原料粉の重量の0.0053〜1.588wt%であることを特徴
    とする鉛系複合ペロブスカイトセラミックスの製造方
    法。
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