JP3111163U - 着脱容易な壁掛装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】額縁や掛時計などの対象物を装着保持する壁掛装置において、無理な姿勢で掛ける部分を覗いたり指で探らなくても、前面から容易に着脱でき、装着後傾き調整ができる壁掛装置を提供する。
【解決手段】穴や紐や嵌め合い構造ではなく、水平面に対して傾斜している面が接触して壁掛の機能をする構造で、装着面に取り付けられる機能部品Iと、装着対象物の背面にある機能部品Oと、抜け留め機能の突起部分Lと、突起Lが容易に入る空間Cと、突起Lをあてて相手機能部品まで案内する部品Gと、対象物背面を装着面に略平行に保持するスペーサ機能部品Sと、で構成される壁掛装置。
【選択図】図1

Description

本考案は、壁や柱などに装着される額縁や掛時計などの装着対象物を装着保持する壁掛装置に関します。
壁や柱などの装着面に対象物を装着する壁掛装置は、頭のある釘や木ネジやピンや先端が水平面より上方に向いた略L字や略J字状のフックなど、重量支持と抜け留め機能がある略棒状突起物の壁掛機能部品Iを前記装着面に固定し、前記棒状突起物に対象物の背面に取り付けられた紐や、穴や切欠きなどの壁掛機能部品Oを突起部分に掛けることにより装着保持されています。
上記組み合わせでは装着対象物の重量を点接触で支持し、部品Iの頭や上方に向いた部分は部品Oの穴や紐の抜け留めとなっています。点接触は不安定で、装着時に対象物の位置や傾きが決まらず、装着後に調整が必要です。また地震など外部の力で容易に動きます。特に紐や鎖はフレキシブルなために抜け留め部分から外すのも容易ではありません。
機能部品IとOを嵌め合い構造にした壁掛装置もありますが、嵌め合いの入口部分を見ないで装着するのは困難ですし、壁掛装置自体がずれたり曲がって取り付けられた場合、部品Iを取り付け直すか、傾き調整の機構が必要となります。
[特許文献1と2]は、テーパ辺を持つ嵌め合い構造の壁掛装置で、装着対象物の背面に取り付けられたとき、壁掛装置を見ないで嵌め合わせることは容易ではなく、また装着状態では前後に動かないよう固定されますので、まっすぐ上に持ち上げなければ外せません。
[特許文献3]は、物を載せる水平面が必要で重心位置が装着対象物よりずっと手前にある横長い棚板の取付構造に関するもので、後方へ下降し取付面とでアリ溝を形成する支持片と、支持片と一致する傾斜面を有し支持される取付片と、一方に穴と、他方に穴と嵌合して安定保持する外周に凹凸がある固定片とで構成されています。穴と固定片は、形状的には本考案の空間Cと突起部分Lと似ていますが嵌合構造で、着脱は容易ではありません。
本考案の突起部分Lは抜け留め機能をするもので、棚板の水平面を維持・保持する機能はありません。空間Cとは抜け留め機能方向のみに接触すればよく、外周に抜き差しを困難にする凸凹があったり、全周を接触または圧入させると、着脱を容易にするという本課題の解決はできません。また、特許文献3で回動可能に支持片を固定すると、重心の位置によっては棚板が傾いて危険で、支持片は二箇所以上で確実に固定される必要があります。
[特許文献4]は、左右対称で上から下へ末広がりに傾斜し、かつ取付面と鋭角をなすアリ溝の嵌め合い構造で安定保持する壁掛装置です。アリ溝でも平行溝でも、嵌め合いは着脱を困難にします。本考案では、突起部分Lが相手部品の空間Cの端面の一部分と接触して抜け留め機能をしますので、嵌め合いとは違い、着脱を困難にしません。
[特許文献5]には壁掛装置単独ではアリ溝はありませんが、取付面と傾斜面とでアリ溝を形成し、アリ溝の嵌め合い構造で安定保持する壁掛装置です。支持体と係止体が切欠部と切欠かれた残りの関係ですので、本考案で設けられた空間Cや突起部分Lはありません。また、抜け留め機能を該文献内図8に示された互いに噛合する段状または溝状に形成した支持縁と係止縁の場合もあると記されていますが、縁であって突起部分ではありません。
上記両文献ともアリ溝を形成する傾斜面の取付面と離れた縁部が抜け留め機能をしており、本考案の突起部分Lと空間Cは必要ありません。本考案は着脱を容易にするのが課題ですので、アリ溝と逆の傾斜であっても壁掛け機能ができなければなりません。アリ溝と同様に傾斜面で受けますので取付面から離れた縁部は存在しますが、ここに抜け留め機能は求めていません。空間Cと突起部分Lは先行技術文献と違い必要な構成要素です。
本考案の課題を解決するには距離の長い縁ではなく、部分である必要があります。アリ溝を含めて嵌め合いの構造は、最初から最終装着位置で装着できれば問題ありませんが、装着の途中で嵌合状態になったときに引っかかって最終装着位置に到達できない可能性があります。嵌め合い部分が変形していればなおさらです。嵌め合い構造ではない本考案にはこの心配がありません。
[特許文献6]は、リップ溝型鋼状の合成ゴム製パッキンを係止片と鏡の裏面との間に挟着させた鏡の取付構造で、パッキンを強引に挟みつけることで取付面と平行な外からの力に対して動かないよう固定しています。強力な力が得られますが本考案の課題である容易に着脱とは矛盾します。
本考案のスペーサ機能部品Sは、係止片から遙かに離れた位置にあり、面接触の摩擦力で取付面と平行な外からの力に対抗します。支点(壁掛装置)から装着対象物の重心より遠い位置にあるので、重心位置を動かそうとする力より小さな力で対抗できるてこの原理を利用しています。強力に固定されると仮に動いた場合元に戻すのが大変ですが、本考案では動いても簡単に戻せます。
参照した特許文献
ドイツ特許公開DE3632819号:「Halterung,insbesondere Bilderhalterung」 フランス特許公開FR2422369号:「Dispositif de fixation pour miroirs, tableaux, ou analogues」 特開2003−210309:「壁等取付け部材」 実開平3−11866:「壁掛装置」 特開平6−113939:「物品係止装置」 実開平5−28260号公報:「鏡の取付構造及びそのパツキン」
穴や紐の構成にしても嵌め合い構成にしても、壁掛装置の部分を見ないで装着対象物を着脱するのは困難です。また、傾きの調整が必要です。装着対象物の裏を覗き込みながら装着するという無理な姿勢は、身体の不自由な方や肩こりなどで首が回らないときなどはとても困難な作業ですし、通常高い位置に装着されるので無理な姿勢での作業は危険も伴います。
壁や柱などに装着される対象物の裏側で前面からは見えない位置にありながら、掛ける部分を覗いたり指で探らなくても前面から容易に着脱でき、装着後に前面から傾き調整ができ、装着状態を維持し、外すときも壁掛装置の部分を見たり触ったりしなくても容易に外せる壁掛装置構成が本考案の課題です。
壁や柱などの装着面に取り付けられ、傾斜面等で面接触して機能部品Oを支持する機能部品Iと、額縁や掛時計などの装着対象物の背面上方に取り付けられ、面で接触して機能部品Iに支持される機能部品Oと、一方の機能部品と機能部品を取り付ける面(取付面)との間には、突起Lを入れて隙間が残る大きさの空間Cが設けられ、他方の機能部品には前記空間Cに入り抜け留め機能をする突起Lがある構成の壁掛装置です。
前記接触する面は二面以上必要で、水平面に対して傾斜している角度の違う二面と接触すれば、機能部品Oの装着面に平行な座標で装着位置が決まります。鉛直な二面の接触と違い、引力を利用しているので接触だけで重量支持の機能をし、接触面に抜け留め機能を求めていないので、嵌め合い構造にする必要はありません。
少なくとも一面は課題解決のため傾斜して取り付けられる必要があります。傾斜面があることで、装着者は対象物を持って一方の機能部品の傾斜面に他方の機能部品の一部を接触させて最終装着位置を手の感触で知り、見ないで着脱することができます。また前記接触する面は平面でなく曲面でもよく、一つの面でなくて水平や垂直の部分や凹凸がある複数の部分でも、全体として傾斜していれば感触で最終位置の方向を知ることができます。
抜け留め機能は、穴または切欠きで形成される空間Cの縁の一部と、突起Lが接触して機能します。課題解決のためには、空間Cと突起Lの構造が嵌め合いや圧入であってはいけません。前後方向の両面が接触したり圧入の構造になると着脱が困難になりますので、空間Cを形成する縁部と突起部分Lとの関係は挿入状態で隙間があることが重要です。
空間Cに突起Lは挿入しやすくても、挿入の入口にその部分を見ないで合わせることは困難なことで、突起Lのない機能部品側の傾斜面が突起Lを有する機能部品の傾斜面より左右に伸びて前記入口へ案内する機能部分Gがあれば、突起Lを案内Gにあてて傾斜面に沿って手の感触で移動させるだけで、空間Cの前記入口に到達することができます。
傾き調整は別の調整機構を持つより回動可能に一箇所で固定した方が簡単にできます。しかし実現にはいろいろ問題もあります。
回動可能というより、ぐるぐる回転できるように機能部品を取り付けたとき、機能部品の重心位置が固定位置より上部にあると、取り付け前に突起Lが逆に向いて、向きを直さなければ対象物を装着できなくなってしまいます。突起Lを上下につければ解決できますが、壁掛装置が重心位置にない対象物の場合、自然に傾く可能性があります。
適度な力をかけなければ回動しないような設置ができたとしても、先行技術文献のように広い面積で取付面と接触していると、傾き調整のとき取付面に傷をつけるという問題があります。先行技術文献の嵌め合い構造では、一箇所で固定しても装着対象物背面と装着面との間に指が入る隙間がなければ傾き調整が容易でないという問題もあります。
本考案では回動可能な手段として、取付面と接触させる面積の小さい台座を機能部品の取付箇所に設けます。傾き調整は取付箇所からはるかに離れた装着対象物の下辺を持って行われますので、径の小さい台座を強固に取り付けても、てこの原理で小さな力で調整でき、取付面の傷の修復も小さな範囲です。また壁掛装置が嵌め合い構造ではありませんので、装着状態で下辺を浮かせることができ、指を対象物背面に掛けることは容易です。
先行技術文献の嵌め合い構造では、壁掛装置部分でしっかり固定されますので、上述の下辺を浮かせることができないとともに、対象物背面と装着面との隙間も装置部分で決められ、請求項2のスペーサ機能は不要です。
本考案は嵌め合い構造ではありませんので、対象物背面と装着面との隙間は均一にはならず、均一な隙間にするためにはスペーサSが必要構成要素になります。更にスペーサSには、スペーサ機能に加えて装着面と平行な力に抵抗する機能を強化すれば、前述の一箇所の取り付けが弱い場合も、壁掛装置から離れた位置から、装着状態を保持する保持機能があります。
前記機能を強化する手段は、ゴムやスポンジなど柔らかい材質を使う、表面を荒らして面粗度を悪くする、接触面積を大きくする、などあります。力(抗力)で押し付けて摩擦力を大きくする構造ではありません。
請求項3は、接触して支持する傾斜面等と抜け留め機能の突起Lとを有し、回動可能に一箇所で、装着面に固定されるための穴が設けられた機能部品Iと組み合わせて使われ、接触して支持される傾斜面等と、穴Cと、機能部品Iの傾斜面等より左右にのびて突起Lが接触すれば装着位置へ案内する機能の部分Gとが装着対象物背面に形成されています。
装着面の装着位置へ、上記機能部品Iを一箇所で固定するだけで利用できる着脱容易な壁掛装置で、対象物背面へ部品類を取り付ける手間がありません。
本考案の壁掛装置の構成要素である水平面に対して傾斜している傾斜面や案内機能Gに突起Lをあてることにより、壁掛装置の部分を見たり触ったりしなくても手の感触で最終装着位置を知り、対象物を設定位置に装着することができます。また空間Cと突起Lとは挿入関係で隙間がありますので、着脱を困難にしません。
空間Cと突起Lとの挿入は嵌合や圧入ではありませんので、機能部品Oが装着対象物の上方一箇所だけの場合、装着対象物の下辺を手で持ち、装着面から浮かせることができ、装着面と対象物背面との隙間が少なくても指を入れる隙間は容易に得られ、対象物の下辺付近を両手で持って着脱することができます。
装着対象物の重量を点接触で支持する壁掛装置では荷重が一点に集中しますので、最大荷重や衝撃荷重に耐えられる接触部分と固定部分の強度が求められますが、面接触や多点接触では最大荷重が接触面積に分散されますので、高強度材料でなくても利用できます。
機能部品の一方を回動可能に一箇所で固定しますので、装着した後対象物の下端を持って見ながら傾きの調整ができます。取付部周辺に台座を設けましたので、強固に取り付けても半径の大きい対象物の外辺を持って容易に動かすことができ、取付面に傷を付けるとしても小さな面積で済み、取り外したときの補修も簡単にできる効果があります。
本考案の壁掛装置は、嵌め合い構造の壁掛装置と違って装着面と対象物背面との隙間を均一にするには、スペーサ機能部品Sは必要な構成要素です。また部品Sには、装着面と平行な外部からの力に対抗して、接触面の摩擦力で装着状態を保持する効果があります。
請求項3は、機能部品Oの構造を成形などで対象物の背面に形成しておくもので、取り付け部品や工数が不要になります。着脱が容易なので、対象物の生産や検査工程で一時的に掛けたりするときにも利用できます。
[図1]と[図2]で最良の実施形態を説明します。
[図1−1]は、額縁(Obj) 背面に取り付けられた空間Cを有する機能部品Oと案内部品Gとスペーサ機能部品Sの配置例を額縁前面から透視して見た透視図と、装着面(Wal) に取り付けられた突起Lを有する機能部品Iを正面から見た図です。
また[図1−2]は、[図1−1]の額縁(Obj) に付いた機能部品Oと、装着面(Wal) に付いた機能部品Iをそれぞれのセンタ部分で切断した側断面図です。
[図2]は[図1]の構成部品OとIを拡大した図です。
[図2−1]は、左右の二箇所に取り付けタブがあり中間に空間Cがある機能部品Oと、抜け留め機能の突起Lが左右の中央上端にあり中央一箇所で取り付けられた機能部品Iとを正面から見た図で、機能部品Iの傾斜面二面に、機能部品Oの傾斜面の下側が接触して重量支持されます。また、突起Lが空間Cに入り、抜け留め機能をします。
[図2−2]は[図2−1]の機能部品Oと機能部品Iをそれぞれ中央(2−2') で切断した側断面図です。
機能部品Oは樹脂材料でできており、機能部品Iの傾斜面と接触して支持される略ハの字形状をした二つの傾斜面があり、装着対象物(Obj) 背面に取り付けるための二つのタブの間に突起Lが入る空間Cがあり、木ネジ二本で対象物(Obj) 上部背面へ、傾斜面の接触する面が下向きに、下方に広がるように固定されています。材質は衝撃荷重で破損しなければ樹脂材料でなくても構いません。耐荷重量は、木ネジの引き抜き強度によります。
機能部品Iも同じ樹脂材料が望ましく、機能部品Oと接触して重量を支持する傾斜面と空間Cに入る抜け留め機能突起Lが上方になるように取り付けられます。装着面へ取り付けるために一つの貫通穴があり、対象物背面側へは頭が出っぱらないよう平皿のネジが入る皿穴、装着面側は貫通穴の周辺にリング状で面積の小さい台座があり、台座が接触して装着面(Wal) に取り付けられています。耐荷重量は、木ネジの引き抜き強度によります。
上下に平らな部分があるのは、上下長さを短くして、壁掛装置の占有面積を小さくするためで、三角形状に尖っていても機能上差し支えありません。必要なのは荷重量を支持する傾斜面と空間Cがあることで、機能部品の形状は重要ではありません。
[図1]・[図2]を見ながら装着手順を説明します。
装着面(Wal) の対象物装着位置へ機能部品Iを、頭が平皿の木ネジ一本で傾斜面が下方に向かって左右へ傾斜するよう、また突起Lが上部になるよう取り付けます。
額縁(Obj) の背面上方中央部に、機能部品Oを接触する傾斜面が下向きになるよう、略ハの字形状に取り付けます。取り付けは機能部品Oの取付位置を決めた二つのタブにある穴に、木ネジ二本で固定します。額縁(Obj) の背面には機能部品Oの下両端から面が連続するよう、案内機能部品G二本を斜め下方に傾斜させて両面粘着テープで貼り付けます。さらに額縁の背面下方にスポンジ製のスペーサ機能部品S二本を、両面粘着テープで貼り付けます。
部品類を取り付けた後は額縁(Obj) の下方を前面から両手で持って、案内機能部品Gか機能部品Oの傾斜面と、機能部品Iの突起Lを接触させ、傾斜面に沿いながらかつ装着面側へ手の感触で移動させると、突起Lは機能部品Oと額縁背面との間に形成された空間Cに入って抜け留め機能をし、傾斜面同士が接触して重力荷重を支持し安定します。突起Lが接触できる範囲は案内部品Gも加えて広いので、見ないで接触させることは容易です。
装着後は、額縁(Obj) の下方を前面から両手で持って下端を手前に引き、スペーサSを浮かせた状態で傾き調整をし、再びスペーサSを装着面に接触させると、接触面の摩擦力で現状の装着位置を保持します。
外すときは額縁(Obj) の下方端を前面から両手で持って下端を手前に引き、少し上方に持ち上げると突起Lが中央の平らな部分に乗りますので、手前に動かせば、鉛直に上方に持ち上げなくても外せます。
[図3]は、[図2]の機能部品OとIを入れ替えて用いた壁掛構成の実施例です。
[図3−1]は、額縁(Obj) 背面に取り付けられた突起Lを有する機能部品Oとスペーサ機能部品Sの配置例を額縁前面から透視して見た透視図と、装着面(Wal) に取り付けられた空間Cを有する機能部品Iと案内部品Gを正面から見た図です。機能部品Oと機能部品Iは、接触する傾斜面が図1とは逆向きに取り付けられています。
また[図3−2]は[図3−1]の額縁(Obj) に付いた機能部品Oと、装着面(Wal) に付いた機能部品Iをそれぞれのセンタ部分で切断した側断面図です。
取り付けられた樹脂材料でできた機能部品Iは、機能部品Oの傾斜面を支持する逆ハの字形状をした二つの傾斜面があり、装着面(Wal) に取り付けるための二つのタブの間に、突起Lが入る空間Cがあり、装着位置で接触する傾斜面が上向きになるように、二本の木ネジで装着面に固定されています。案内機能部品Gも、装着面に貼り付けられています。
機能部品Oは、機能部品Iと接触して支持される傾斜面と、空間Cに入る抜け留め機能突起Lが下方になるように取り付けられます。装着対象物背面へ取り付けるために貫通穴が一つあり、装着面側へは頭が出っぱらないよう平皿の木ネジが入る皿穴、対象物背面側は貫通穴の周辺にリング状で面積の小さい台座があり、台座が接触して額縁の上辺縁部に取り付けられます。スペーサ機能部品Sは、額縁背面下方に貼り付けられています。
装着手順は、機能部品OとIが入れ替わり、接触する傾斜面の上下が逆になっていますが、上述の説明に準じます。
[図4]は、[図1]に示す機能部品Oと案内部品Gの形状を額縁の裏板に形成した実施例です。[図4]では、額縁の裏板を樹脂板にし、打ち抜きと折り曲げ加工で上記形状を実現しています。塗られている部分が折り曲げられて後方へ立ち上がっている部分で、空白の四角は穴です。
上辺中央の空間Cは、部分的に上方に突き出した形状の中央を四角く抜き、板厚分下方で折り曲げて、上端は切断した上辺と揃え、空間Cは角穴になっています。
傾斜面は下方で四角く打ち抜いて上方へ折り曲げて作られます。裏板上辺は額縁の外枠にあたって額縁の重量を受けている構造なので、裏板上辺と重量支持される傾斜面との間に穴など弱い部分を作らないためです。
案内機能Gの部分は、上方で四角く打ち抜いて下方へ折り曲げて作られます。角度が違うので干渉しないように別の部分が抜かれています。傾斜面と違って常時接触して荷重がかかることはありません。
スペーサ機能部品Sは、略長方形のスポンジを両面テープで貼り付けます。実施例では下方に一本です。
実施例2は額縁の裏板に加工した場合で、機能部品Iを装着面に設置し、裏板だけ交換すれば本考案の着脱容易な壁掛装置が利用できます。裏板ではなく、額縁裏の上辺の枠に機能部品Oの形状を作ることもできます。掛け時計などにも応用できます。
従来の壁掛装置は装着対象物の裏で前面から見えない位置に取り付けられ、作業しにくい状態で対象物を装着していました。本考案の壁掛装置は同じく対象物の裏に取り付けられますが、壁掛装置部分を見なくても容易に着脱できますので、不自由なところがある方にも、装着時いらいらしていた方にも便利に利用していただけるものと思います。
装着物でなくても床や畳に置かないで、壁面や柱に掛けたい物は家庭内にも数多くあります。着脱しやすい壁掛装置は頻繁な着脱が苦になりませんので、一時的にしろ定期的にしろ、保管目的で多くの物を壁面や柱に掛けておき、必要なときだけ外して使えば、箱の中や引出しと違って直接見えるので探す時間が短縮できます。

本考案の壁掛装置の構成部品で対象物(額縁)を装着面(壁)に装着する図[1] 対象物背面に付く構成部品O,G,Sと、装着面に付く部品Iを正面から見た透視図[2] [1]の機能部品Oと機能部品Iを部品の真中で垂直に切断した側断面図 図1記載の機能部品Oと機能部品Iを拡大した図[1] 機能部品Oと機能部品Iを正面から見た図[2] [1]の機能部品をそれぞれ真中から垂直に切断した側断面図 図2の機能部品Oと機能部品Iを入れ替えて構成部品を組み合わせた図[1] 対象物背面に付く構成部品O,Sと、装着面に付く部品I,Gを正面から見た透視図[2] [1]の機能部品Oと機能部品Iを部品の真中で垂直に切断した側断面図 図1の構成部品O,Gの形状を額縁裏板に形成した図[1] 対象物背面に付く構成部品O,G,Sの形状を形成した裏板図と、仮想機能部品I[2] 裏板に機能部品OとGの形状を形成した額縁を中央で切断した側断面図
符号の説明
O:装着対象物背面に取り付けられ、支持される壁掛機能部品
I:装着面に取り付けられ、支持する壁掛機能部品
L:空間Cに入る抜け留め機能の突起
C:穴または切欠きによる突起Lが入る空間
G:傾斜面の接触する部分より長い部分で、案内する機能の部品または部分
S:スペーサ機能の部品
Obj:装着面に装着される対象物
Wal:壁や柱など装着面

Claims (3)

  1. 壁や柱などの装着面に装着される、額縁や掛時計などの装着対象物を装着保持する壁掛装置において、前記対象物の背面にあり水平面に対して傾斜している面または複数の部分(以後「傾斜面等」と記す)を有する機能部品Oと、装着状態で機能部品Oの傾斜面等と接触して支持する傾斜面等を有し、前記装着面に取り付けられる機能部品Iと、
    一方の機能部品には穴または切欠きによる空間Cがあり、他方の部品には前記空間Cに入り抜け留め機能をする突起部分Lがあり、前記空間Cを形成する縁部と突起Lとの関係は挿入状態で隙間があり、また前記突起Lを有しない機能部品の傾斜面等には他方より長く着脱時に突起Lが接触すれば最終装着位置へ案内する機能の部分Gがあり、更に機能部品の一方は台座で機能部品の取付面と接触して回動可能に一箇所で固定される壁掛装置。
  2. 請求項1記載の壁掛装置において、装着対象物の背面に取り付けられ、装着状態で装着面に接触し、前記装着面に対象物を略平行に保持するスペーサ機能を有する機能部品Sを構成要素に含む壁掛装置。
  3. 相手方の傾斜面等と接触して支持する傾斜面等と、相手方にある空間Cに入って抜け留め機能をする突起部分Lとを有し、回動可能に一箇所で固定されるための穴が設けられ、壁や柱などの装着面に取り付けられる機能部品Iと組み合わせて使われ、接触して支持される傾斜面等と、穴による空間Cと、機能部品Iの傾斜面等より左右にのびて前記突起Lが接触すれば装着位置へ案内する機能の部分Gとが背面に形成されている装着対象物。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018012580A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 株式会社サンワ テープカッター

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