JP3110946U - 物干し具 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物が物干し竿から落ちないようにする物干し具を提供する。
【解決手段】同じ長さの2本の棒体3を平行に配置し、それら棒体3の間に網4を張る。そして、それぞれの棒体3の対応する端部には、互いに係合し得るような係合部2を設ける。このようにして構成した物干し具1を、物干し竿に単に掛けられている洗濯物の上に被せる。そして、両側に垂れる2本の棒体3の対応する端部の係合部2を係合し、洗濯物を保持する。
【選択図】図1

Description

本考案は、物干し竿に掛けた洗濯物が、風などで落ちないようにするための物干し具に関するものである。
物干し竿に洗濯物を干す際に、風などで落ちないようにするためには、従来、洗濯挟みが用いられて来た。
洗濯物を物干し竿に掛けると、両側に洗濯物の端が垂れるが、その端を洗濯挟みで挟んで落ちないようにする。小さな洗濯物の場合は、1箇所を挟むだけで済むが、大きな洗濯物の場合は、適当な間隔を置いて、2箇所あるいはそれ以上の箇所で挟む必要があった。
洗濯挟みで挟んで落ちないようにするという従来の干し方には、洗濯物を干す時および取り入れる時に、洗濯挟みを1つ1つ確実に開閉操作しなければならず、手間や労力がかかるという問題点があった。
洗濯挟みで干す時は、周知のように、洗濯挟みの端を親指と人指し指とで挟むことにより、バネの力に抗して洗濯挟みの口を開け、その口に洗濯物を差し入れ、指を放してバネの力で挟む。このバネの力は、相当の風が吹いても洗濯物が外れないようにするため、かなり強いものが用いられている。乾いた洗濯物を取り入れる時は、同様に親指と人指し指とで挟んで洗濯挟みの口を開け、洗濯物をその口から外す。
洗濯物を干す時と取り入れる時には、上記のような開閉操作を、洗濯挟みで挟むべき箇所の数だけ、何回も何回も行う必要がある。しかし、挟む箇所は洗濯物の数の何倍もあるわけであるから、この手間は大変なものであった。物干しに要する手間とは、洗濯挟みの開閉操作の手間と言っても過言ではない位である。
また、高齢者等の身体機能が衰えた人にとっては、次のような事情も加わり、労力も大変であった。
即ち、洗濯挟みを開く際に親指と人指し指が出すべき力の方向は、同じ直線上にあってしかも丁度逆の方向になっていなければならない。バネの力はかなり強いから、指の力が弱いと、開こうとして力を入れても指がグラグラし、力の方向がきちんと定まらないことがある。一寸でも方向がずれると、洗濯挟みはうまく開いてくれない。ところが、高齢になると指の力が衰えているから、なかなかこれがうまく行えず、この開閉操作を確実に行うという労力も大変になる。
このように、洗濯挟みは、通常の成人には造作なく扱うことが出来るものではあるが、高齢者等には、手早く扱えるというものではない。
本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案では、同じ長さの平行に配置された第1,第2の棒体と、該第1,第2の棒体の間に張られた網と、前記第1,第2の棒体の対応する端部に、互いに係合し得るよう設けられた係合部とにより物干し具を構成することとし、これを物干し竿に掛けられた洗濯物の上に被せ、前記第1,第2の棒体の対応する端部の係合部を係合させることにより、洗濯物を保持するようにした。
本考案の物干し具によれば、洗濯物を干す場合も取り入れる場合も、洗濯挟みを全く使用する必要がなくなるし、多くの洗濯物を1つの物干し具をフワリと被せるだけで、落ちないように保持することが可能となる。従って、多くの洗濯挟みを1つ1つ開閉操作する必要がなくなり、大幅に手間がかからなくなる。また、洗濯挟みの開閉操作が手早く出来なくなっている高齢者等にとって、洗濯挟みを用いる場合に比べ、労力もかからなくなる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案の物干し具を示す図である。図1において、1は物干し具、2は係合部、3は棒体、4は網である。
本考案の物干し具1は、棒体3を2本具え、平行に配置されたその2本の棒体3の間に、網4が張られることにより構成される。従って、網4の全体形状は自ずと長方形となり、棒体3はその対向する2辺を形成する形となる。棒体3の材質としては、金属棒のように重くて剛性の強いものでなくともよく、ビニールパイプ等のように、軽くて良くしなる材質のものでよい。
棒体3の両端には、係合部2が設けられる。係合部2は、他方の棒体3の対応する係合部2と着脱自在に係合するための部分である。係合部2の具体的手段としては、手軽に係合し得るものであれば、何でも使用することが出来る。
例えば、面ファスナーを使用することが出来る。面ファスナーを棒体の端部に巻き付けておき、係合しようとする際は、その端部同士を押し付ければ両者は係合される。或いは、係合部2として短い紐を使用することも出来る。棒体3の端部に短い紐を取り付けておき、係合しようとする際は、その紐同士を結べば両者は係合される。
網4の目の大きさは、物干し竿に掛けた洗濯物の上から網4を被せた際、洗濯物が目から出てしまわない程度の大きさとする。また、網4の材料としては、水を吸収しない性質のものが望ましい。
図2は、本考案の使用の仕方を説明する図である。符号は図1のものに対応し、5は物干し竿、6は洗濯物である。図2(1)は、洗濯したばかりの洗濯物6を、物干し竿5に掛けた状態を示し、図2(2)はそれらの洗濯物6の上に、本考案の物干し具1を掛けた状態を示している。
本考案の物干し具1を使用して洗濯物を干す場合は、先ず図2(1)のように、洗濯物6を物干し竿5に、洗濯挟みで挟んだりすることなく単に次々と掛けてゆく。次に、物干し具1を、幾つかの洗濯物6の上にフワリと被せる。
この時、各棒体3が、物干し竿5から両側に同じだけ下がった所に位置するようにする(言い換えれば、網4の長手方向の中心線部分が、丁度物干し竿5の上に来るように被せる。)。そうすれば、各棒体3の対応する係合部2は、隣り合わせの位置にぶら下がることになるから、それらを互いに係合する(面ファスナーの場合なら押し付けあうだけで良いし、紐の場合なら結べば良い。)。
こうすれば、洗濯物6は両側から網4で挟まれるから、物干し竿5から落ちることはない。また、網であるから、洗濯物6に当たる太陽光を一部妨げるといっても、洗濯物の感想を実用的な観点から見て妨げになるほどに、太陽光を遮るわけではない。
洗濯物6が乾いて取り入れる場合は、先ず係合部2の係合を解き、物干し具1を取り除く。次に、各洗濯物6を物干し竿5から取り外せばよい。
以上述べたことから分かるように、本考案の物干し具1を使用すれば、洗濯物6を干す場合も取り入れる場合も、洗濯挟みを全く使用する必要がなくなる。従って、洗濯挟みを何回も何回も開閉操作する必要がなくなり、大幅に手間がかからなくなると共に、洗濯挟みの開閉操作が手早く出来なくなっている高齢者等にとって、労力もかからなくなる。
本考案の物干し具を示す図 本考案の使用の仕方を説明する図
符号の説明
1…物干し具、2…係合部、3…棒体、4…網、5…物干し竿、6…洗濯物

Claims (1)

  1. 同じ長さの平行に配置された第1,第2の棒体と、
    該第1,第2の棒体の間に張られた網と、
    前記第1,第2の棒体の対応する端部に、互いに係合し得るよう設けられた係合部と
    により構成され、
    物干し竿に掛けられた洗濯物の上に被せ、前記第1,第2の棒体の対応する端部の係合部を係合させることにより洗濯物を保持するようにしたことを特徴とする物干し具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125905A1 (ja) * 2006-04-28 2007-11-08 Hiroko Ishize 洗濯物押さえ具

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