JP3110643B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3110643B2
JP3110643B2 JP07047508A JP4750895A JP3110643B2 JP 3110643 B2 JP3110643 B2 JP 3110643B2 JP 07047508 A JP07047508 A JP 07047508A JP 4750895 A JP4750895 A JP 4750895A JP 3110643 B2 JP3110643 B2 JP 3110643B2
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    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • G03G15/043Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material with means for controlling illumination or exposure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光ランプや定着ラン
プ等の電力消費部材が同一電源に並列接続された複写機
等の電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の電子写真装置におい
て、同一電源に並列に接続された電力消費部材として、
例えば露光ランプや定着ランプがある。
【0003】上記露光ランプは、原稿に光を照射して、
その反射光により感光体を像露光するものであり、複写
を1回行なう毎に露光ランプをON・OFFさせてい
る。この露光ランプの点灯・消灯の制御は、例えば、接
続された電源からの交流電圧の位相を制御することによ
り行なわれている。しかしながら、制御装置の故障等で
露光ランプが点灯期間を過ぎて誤点灯した場合、余分な
光が感光体に照射されることになり、像露光が正しく行
なわれなくなるという不都合が生じる。また、露光ラン
プの熱により、複写機等の外装体が変形したり、最悪の
場合、外装体から発煙が生じる虞もある。
【0004】このような、露光ランプの誤点灯を防止す
るために、例えば、特開平4−372942号公報に
は、原稿濃度センサの検出出力に基づいてコピーランプ
(露光ランプ)の誤点灯を判定して、誤点灯しているコ
ピーランプの通電を停止する構成が開示されている。
【0005】また、露光ランプの光量調整の制御は、例
えば、CPUにより形成されたパルス幅変調(PWM:
Pulse Width Modulatin )信号から位相制御のための基
準レベル信号を形成し、この基準レベル信号によって位
相角を制御することによって行なわれる。しかしなが
ら、CPUの暴走等で常にPWM信号が出力された状態
となり、基準レベル信号が最高レベルに保持された状態
となった場合、即ち、基準レベルが最高レベルに保持さ
れた場合、露光ランプが連続して点灯された状態とな
り、露光ランプの発熱により複写機等の外装体が変形し
たり、最悪の場合、外装体から発煙が生じる虞もある。
【0006】このような、CPUの暴走により露光ラン
プの連続点灯状態を防止するために、例えば、特開平5
−49158号公報には、CPUにより形成されたPW
M信号のオン状態をタイマにより計測し、所定時間後に
タイムアップ信号を露光ランプの点灯回路に出力して露
光ランプへの電力供給を強制的に停止させる構成が開示
されている。
【0007】一方、上記定着ランプは、定着装置に備え
られたヒートローラを昇温させるものであり、定着ラン
プをオン・オフすることによりヒートローラの温度を所
定温度範囲に保つようになっている。このようなヒート
ローラの温度制御は、例えば、ヒートローラ近傍に設け
られた温度センサの検出出力に基づいて、定着ランプを
オン・オフすることによって行なわれている。
【0008】ところで、これら露光ランプおよび定着ラ
ンプは、同一電源に並列に接続され、電子写真装置の他
の消費電力部材に比べて電力消費量が比較的大きくなっ
ているので、一方の電力消費部材のオン・オフにより、
電源電圧が変動し、これによって、他方の電力消費部材
に印加される電圧が変動する。例えば、露光ランプの点
灯中に、定着ランプがオン・オフされれば、その都度露
光ランプに供される電圧が変動して、光照射量が不均一
となり、図24に示すように、定着ランプのオン・オフ
切替位置において、転写画像に黒白の濃淡、所謂コピー
濃度むらが生じ、形成画像の品位を低下させていた。
【0009】そこで、実公昭58−53552号公報に
は、露光ランプがオン状態、即ち点灯状態にあるとき、
定着ランプのオン・オフ制御を禁止し、露光ランプがオ
フ状態、即ち消灯状態にあるとき、定着ランプのオン・
オフ制御を行う定着ランプの温度制御装置が開示されて
いる。上記公報の構成によれば、露光中に、定着ランプ
のオン・オフ切り替えに起因する電圧変動をなくすこと
ができるので、コピー濃度むらの生じない、良好な画像
を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定着装置に
おいて、良好な定着を行なうには、ヒートローラの温度
を所定の温度範囲内に維持する必要があり、ヒートロー
ラがこの温度範囲を超えると定着不良(低温側では低温
オフセット、高温側では高温オフセット)が生じる。ま
た、ヒートローラは、温度制御のし易さから、熱容量の
少ない肉厚の薄い1ミリ程度のものが使用されている。
【0011】ところが、上記実公昭58−53552号
公報のように、露光ランプが点灯した状態で、定着ラン
プのオン・オフ制御を禁止した場合、特に定着ランプを
備えたヒートローラの肉厚が薄く熱容量の少ない場合で
は、露光ランプが点灯している間、定着ランプがオフ状
態であれば、定着装置の温度が下がり過ぎ、所定の温度
範囲(良好に定着を行い得る温度範囲)を超えて低くな
り、低温オフセットを生じる虞があり、また、定着ラン
プがオン状態であれば、定着装置の温度が上がり過ぎ、
所定の温度範囲を超えて高くなり、高温オフセットを生
じる虞がある。
【0012】したがって、露光ランプが点灯した状態
で、定着ランプのオン・オフ制御を禁止した場合、露光
ランプの電圧変動を低減し、露光むらを無くすことがで
きるものの、低温あるいは高温オフセット等の定着不良
を生じ易くなり、結果として、形成画像の品位を低下さ
せるという問題が生じている。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、露光ランプによる光照射量を
均一に保つことで露光むらを無くすと共に、定着ランプ
の温度制御を正確にして定着不良を無くし、形成画像の
品位を向上させ得る電子写真装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子写真装置
は、原稿に光を照射する露光用光源と、シート上の未定
着像を熱定着する定着用熱源と、上記露光用光源と定着
用熱源とが並列に接続され、上記露光用光源と定着用熱
源とに電力を供給する電源と、上記露光用光源の電圧変
動を検出する電圧変動検出手段と、上記電圧変動検出手
段の検出結果に基づいて、上記露光用光源の光量を所定
値にフィードバックして位相制御する露光量制御手段
と、上記定着用熱源の温度を検出する温度検出手段と、
上記温度検出手段の検出結果に基づいて、上記電源から
上記定着用熱源に電力を供給するオン状態と、電力を供
給しないオフ状態とを切り替えて、上記定着用熱源の温
度を所定値に制御する定着温度制御手段と、上記露光用
光源の位相制御情報を記憶する位相制御情報記憶手段と
を有する電子写真装置において、上記露光量制御手段
は、上記露光用光源が点灯している際に、上記定着温度
制御手段により上記定着用熱源への電力供給をオン状態
からオフ状態に切り替える制御がなされるとき、その切
り替え時点の前後所定期間では、フィードバック位相制
御を中断し、上記位相制御情報記憶手段に記憶された位
相制御情報に基づいて露光用光源を位相制御することを
特徴としている。
【0015】請求項2の電子写真装置は、請求項1記載
の電子写真装置において、位相制御情報記憶手段には、
上記定着用熱源への電力供給の切り替え前に検出された
露光用光源の電圧変動情報に基づいて作成された情報を
位相制御情報として記憶されていることを特徴としてい
る。
【0016】
【0017】請求項の電子写真装置は、請求項1また
記載の電子写真装置において、さらに、定着用熱源
の定着良好温度範囲を記憶する定着温度範囲記憶手段を
有し、定着温度制御手段は、露光用光源がオフ状態、且
つ定着用熱源が定着前の状態にあるとき、定着用熱源が
上記記憶手段に記憶された定着良好温度範囲の上限値近
傍にまで昇温するように、また、露光用光源がオン状態
となるときに、定着用熱源への電力の供給が停止するよ
うに上記電源からの電力供給を制御することを特徴とし
ている。
【0018】
【作用】請求項1の構成によれば、定着用熱源への電力
供給がオン状態からオフ状態になった時に、露光用光源
の位相制御を記憶手段に記憶させた位相制御情報に基づ
いて行なわれるので、同一電源に並列に接続された定着
用熱源への電力供給がオン状態からオフ状態に切り替わ
ることに起因する電源電圧の応答遅れ変動の間、露光用
光源は、電圧変動による影響を受けず、一定の光照射量
にて像露光を可能にすることができる。したがって、コ
ピー濃度むらのほとんどない、良好な画像を得ることが
できるので、画像品位の向上を図ることができる。
【0019】請求項2の構成によれば、位相制御情報記
憶手段には、上記定着用熱源への電力供給の切り替え前
に検出された露光用光源の電圧変動情報に基づいて作成
された情報を位相制御情報として記憶されていること
で、実際に使用された露光用光源の電圧変動量に基づい
て露光用光源の位相制御を行なうことができる。これに
より、露光用光源は、さらに電圧変動による影響を受け
難くなり、一定の光照射量にて像露光を可能にすること
ができる。したがって、コピー濃度むらの極めて少な
い、良好な画像を得ることができるので、画像品位の向
上を図ることができる。
【0020】
【0021】請求項の構成によれば、露光用光源のオ
ン状態のときに、定着用熱源への電力供給が無くても、
定着用熱源が上記記憶手段に記憶された定着良好温度範
囲の上限値近傍にまで昇温されているので、定着良好温
度範囲の下限値を下回る虞がなくなる。これにより、露
光用光源がオン状態のときに、定着用熱源の電力供給の
オン・オフ制御が禁止された場合でも、良好に定着する
ことができる。また、定着用熱源の温度制御を、露光用
光源のオン状態で行なわなくても、定着用熱源の温度が
定着良好温度範囲内にあるので、露光用光源に対して電
圧の変動による影響を与えなくなる。したがって、コピ
ー途中における定着用熱源への電力供給がオン状態から
オフ状態に切り替わることに起因する、露光用光源の電
圧変動時にコピー濃度むらが発生するのを抑制すること
ができ、しかも、定着を良好に行なうことができるの
で、形成画像を良好なものとすることができる。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
1に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実
施例で説明する電子写真装置としての複写機の構成およ
び制御装置の構成については、以下の他の実施例におい
ても共通であり、それぞれの実施例では、その説明を省
略する。
【0023】本実施例に係る電子写真装置としての複写
機は、図4に示すように上面に透明なガラス等からなる
原稿台1を有している。この原稿台1の下方には、露光
光学系2が配されている。この露光光学系2は原稿台1
上に載置される原稿に光を照射するハロゲンランプから
なる露光用光源(以下、露光ランプと称する)3と原稿
からの反射光を例えば図中の一点鎖線で示すように、こ
の露光光学系2の下方に配設された感光体10上の入射
点Aに導く複数の反射鏡4・5・6・7・8と上記反射
鏡の光路中に配設される結像レンズ9とを備えている。
【0024】上記感光体10は、矢印方向に回転駆動さ
れるドラム形状を成しており、この感光体10の周囲に
は、入射点Aから感光体10の回転方向にむかって感光
体6表面の不要な電荷を除去し、複写時のボイド等を作
成するためのブランクランプユニット11、像露光され
た感光体10表面を可視像に現像する現像装置12、感
光体10上のトナー像を用紙に転写する転写チャージャ
13、感光体10の表面の残留トナーを除去するクリー
ニングブレード14aを備えたクリーニング装置14、
クリーニング後の感光体10の残留電荷を除電する除電
ランプ15、及び感光体10を所定の電位に帯電させる
主帯電器16等が順に設けられている。
【0025】また、感光体10の転写紙Pの搬送上流側
には、転写紙Pを転写チャージャ13まで搬送する用紙
搬送ローラ17が配されると共に、搬送下流側には、ト
ナー像が転写された転写紙P上にトナー像を定着させる
定着装置18が配されている。
【0026】さらに、感光体10の下方には、転写紙P
を収納した用紙カセット19が配されており、この用紙
カセット19の上部側に配された給紙ローラ20が回転
することによって用紙搬送ローラ17に転写紙Pが送ら
れ、感光体10の転写チャージャ13で感光体10表面
に形成されたトナー像が転写紙Pに転写され、定着装置
18によって、転写紙P上のトナー像が転写用紙に固着
され、コピー像が得られる。
【0027】前述の定着装置18は、図5に示すよう
に、転写紙P上のトナー像に熱を加えて定着させる上下
ヒートローラ21・22を備え、上ヒートローラ21
は、アルミニウムからなる肉厚が1ミリ程度の円筒ドラ
ム形状をなしており、この内部には、定着用熱源として
の定着用ハロゲンランプ(以下、定着ランプと称する)
23が配されている。また、上ヒートローラ21上部側
には、上ヒートローラ21の温度を検知するための温度
検出手段としてのサーミスタ24が設けられており、こ
のサーミスタ24による検出結果に基づいて、上ヒート
ローラ21は、所定範囲の温度となるように制御されて
いる。
【0028】したがって、上記定着装置18は、トナー
像が担持された転写紙Pを上ヒートローラ21および下
ヒートローラ22の間を通すことで、トナーを溶融する
ことで、転写紙P上に熱定着するようになっている。
【0029】また、本複写機では、図1に示すように、
露光ランプ3と定着ランプ23とがスイッチ25・26
を介して印加電圧供給源としてのAC電源27に並列に
接続されており、スイッチ25により露光ランプ3がオ
ン・オフ駆動され、スイッチ26により定着ランプ23
がオン・オフ駆動されるようになっている。
【0030】上記スイッチ25・26には、双方向サイ
リスタ(通称トライアック)等が使用される。通常、ト
ライアックは、数百マイクロセカンドの露光ランプ点灯
信号でオンしその後は露光ランプ点灯信号はオフでも、
露光ランプ3に印加されるAC電源27の電圧波形がゼ
ロボルトになるまで通電するようになっている。例え
ば、AC波形の半波が、50Hzの場合、10mse
c、60Hzの場合、8.33msecであり、この半
波のうち、数百マイクロセカンド(通常500μse
c)オンすれば良いことになる。このときの、露光ラン
プ点灯信号と、AC電源波形と、露光ランプ電圧波形と
を図7に示す。この図から、スイッチ25から出力され
る露光ランプ点灯信号を、AC電源27の電圧波形の半
波の間に、所定時間Bの間オンするだけで、露光ランプ
点灯信号がオフされても、露光ランプ3に、AC電源2
7の電圧波形がゼロにくるまで電圧が印加される。
【0031】上記AC電源27は、通常複写機本体の外
部(コンセント等)から供給される電源であり、複写機
を動作させるに十分な容量をもつものである。但し、こ
のAC電源27は、トランスによる変圧後、長い伝送線
路を経てコンセントに至り、複写機に接続されるため伝
送線路に電流が流れると伝送線路のインピーダンスによ
り数ボルトの電圧低下を引き起こす。
【0032】また、本複写機には、上記AC電源27か
ら上記露光ランプ3および定着ランプ23に供給する電
力を制御する電力供給制御装置28が備えられている。
この電力供給制御装置28は、主制御手段としてのCP
U(露光量制御手段、定着温度制御手段)29と、複写
機の制御を行うプログラムを記憶しているROM30
と、プログラムの実行時のワークエリアとなり、露光ラ
ンプ3の印加電圧をコントロールするための位相制御情
報等を記憶する記憶手段としてのRAM31とを備えて
いる。
【0033】上記CPU29には、露光ランプモニタ電
圧生成回路(電圧変動検出手段)32、ゼロクロスポイ
ント信号生成回路33、定着温度検知回路34、露光ラ
ンプドライブ回路35、定着ランプドライブ回路36、
基準電圧発生回路37、トリガ異常検出回路38が接続
されている。
【0034】露光ランプモニタ電圧生成回路32は、A
C電源27の電圧を露光ランプ3の近くから取込み、露
光ランプ3に印加されている電圧を測定すると共に、露
光ランプ3に印加される電圧を適当な電圧に変換生成
し、その信号(アナログ電圧)をCPU29に出力する
ものである。
【0035】ゼロクロスポイント信号生成回路33は、
AC電源27のAC波形のゼロクスポイントを検出し適
当な電圧に生成し、その信号をCPU29に出力するも
のである。
【0036】定着温度検知回路34は、定着装置18の
温度をサーミスタ24により検知し、その検知温度に基
づくアナログ信号をCPU29に出力するものである。
【0037】露光ランプドライブ回路35は、CPU2
9から出力される露光ランプトリガ信号(以下、トリガ
信号と称する)により露光ランプ3の駆動スイッチであ
るスイッチ25をオン・オフするものである。この場
合、トリガ信号がHIGHであれば、スイッチ25はオ
ンされ、露光ランプ3が点灯し、トリガ信号がLOWで
あれば、スイッチ25はオフされ、露光ランプ3が消灯
するようになっている。
【0038】定着ランプドライブ回路36は、例えば、
上ヒートローラ21の検知温度に基づいて定着温度検知
回路34から出力される信号に応じてCPU29から出
力されるオン・オフ信号により定着ランプ23の駆動ス
イッチであるスイッチ26をオン・オフするものであ
る。
【0039】基準電圧発生回路37は、上記CPU29
から出力される種々の信号に対する基準となる電圧をC
PU29に出力するものである。
【0040】トリガ異常検出回路38は、トリガ信号の
異常を検出して、その検出信号をCPU29に出力する
ものである。つまり、トリガ異常検出回路38は、図2
に示すように、CPU29の露光ランプ点灯信号用端子
であるOUT PORT端子に接続されると共に、RE
SET端子に接続されている。例えば、トリガ信号がH
IGH(点灯)のままであれば、CPU29が暴走をし
ている可能性があるので、このトリガ異常検出回路38
が動作しCPU29をリセットさせるため信号をCPU
29のRESET端子に出力するようになっている。
【0041】上記トリガ異常検出回路38は、例えば図
3に示すように、コンパレータ(比較器)39・40、
抵抗R1・R2・R3・R4・R5・R6・R7、コン
デンサCから構成されている。
【0042】即ち、上記構成の本トリガ異常検出回路3
8において、トリガ信号は、コンパレータ(比較器)3
9の+端子に入力され、抵抗R1・R2により分圧され
た電圧は、コンパレータ39の−端子に入力される。こ
れにより、コンパレータ39では、トリガ信号と同様の
HIGH/LOW信号が再生成される。コンパレータ3
9の出力がHIGH(露光ランプ点灯信号がオン)の場
合、抵抗R3・コンデンサCにより充電される。一方、
コンパレータ39の出力がLOW(露光ランプ点灯信号
がオフ)の場合、抵抗R4・コンデンサCにより放電さ
れる。
【0043】また、コンパレータ40の+端子には、抵
抗R5・R6により分圧された電圧が入力され、コンパ
レータ40の−端子には、上記抵抗R3・コンデンサC
・抵抗R4からの充放電電圧が入力されており、上記抵
抗R5・R6により分圧された電圧が上記抵抗R3・コ
ンデンサC・抵抗R4の充放電電圧よりも小さくなった
ときにコンパレータ40の出力が反転し、その信号がC
PU29のRESET端子に出力され、CPU29にリ
セットがかかる。
【0044】一方、露光ランプドライブ回路35もトリ
ガ異常検出回路38と同様に、図2に示すように、CP
U29のOUT PORT端子に接続されており、CP
U29のプロセッサによってトリガ信号のデューティ比
(HIGH/LOW(オン・オフ))がその都度切換え
られている。つまり、上記のデューティ比で露光ランプ
3を点灯させるようになっている。この場合、CPU2
9が正常に作動していれば、例えばHIGH/LOWが
0.5/8.33=0.06(6%)デューティ比で露
光ランプ3を点灯させるようにトリガ信号を露光ランプ
ドライブ回路35に出力するようになっている。
【0045】しかしながら、CPU29が正常に作動し
ていない、即ちCPU29が暴走した場合は、上記した
ようにCPU29のOUT PORT端子を使用して、
露光ランプドライブ回路35にトリガ信号を出力してい
るので、トリガ信号がHIGH状態のまま、あるいはL
OW状態のままとなる場合が多い。トリガ信号がLOW
状態のままの場合、露光ランプ3は点灯しないので安全
である。しかし、トリガ信号がHIGH状態のままの場
合、露光ランプ3は点灯し続けるため、発火、発煙等の
危険性が高くなる。
【0046】ところが、本実施例のようにトリガ異常検
出回路38を備えることにより、露光ランプ3の通常の
点灯時のデューティとCPU29暴走時または誤動作の
デューティとの大きな比を利用しCPU29の暴走、誤
動作を検出しCPU29にリセットをかけることで、再
度正常にCPU29を動作させ、危険性を回避するよう
になっている。
【0047】このように、本実施例では、CPU29の
PWM端子を使用するのではなく、CPU29のOUT
PORT端子を使用し、CPU29の暴走を露光ラン
プ3の通常の点灯時のデューティとCPU29暴走時ま
たは誤動作のデューティとの大きな比、即ちソフトウェ
アーを利用することにより、CPU29の正常/暴走状
態のSN比(ここではデューティ比)を十分に大きく設
定することができるので、CPU29の暴走時と正常時
とを明確に判別することができる。これにより、CPU
29の暴走の検知精度を向上させることができるので、
CPU29の暴走を検知した場合には、迅速にCPU2
9をリセットすることができ、この結果、露光ランプ3
の発熱による発火、発煙等を防止することができる。
【0048】また、上記構成の複写機において、比較的
消費電力が大きい電力消費部材は、露光ランプ3および
定着ランプ23である。このため、AC電源27の電圧
は、露光ランプ3および露光ランプ3のオン・オフの切
り替えにより変動する。これは、上記したようにAC電
源27の伝送線路のインピーダンスによる電圧低下のた
めに生じるものである。即ち、AC電源27の電圧は、
図6に示すように、複写機のコピーボタンがオンされて
コピー開始直前まで、定着ランプ(HL)23はオフ、
露光ランプ(CL)3はオン状態であり、変動はなく一
定の値となっている。また、コピー開始直前は、露光ラ
ンプ3がオン状態のまま、定着ランプ23がオフからオ
ンに切り替わるとき、AC電源27の電圧は、一度急激
に落ち込むが、その後徐々に安定していく。次いで、コ
ピー開始から、露光ランプ3がオン状態のまま、定着ラ
ンプ23がオンからオフに切り替わるとき、AC電源2
7の電圧は、少し上昇し、その後、複写機のコピーボタ
ンをオンした直後のレベルで安定する。
【0049】このように、定着ランプ23のオン・オフ
によりAC電源27の電圧は変動する。このため、定着
ランプ23のオン・オフにより露光ランプ3に印加され
る電圧も変動し、よって、露光ランプ3の光量が変動す
る。したがって、露光ランプ3の光量を一定にするに
は、定着ランプ23の電圧の変動に影響されないように
AC電源27からの電力供給の制御、即ち露光ランプ3
の位相オン制御を行なう必要がある。
【0050】以下に、本実施例での露光ランプ3の位相
オン制御について、図8ないし図10に基づいて、以下
に説明する。尚、この制御は、露光ランプ3を点灯させ
光学系フィード完了、即ち露光完了までのフローチャー
トである。
【0051】先ず、図8に示すように、複写機の電源が
入れられるとCPU29は動作を始めスタートする。そ
の後、ウォームアップをはじめ(S1)、コピーを開始
するために必要な様々な処理を行いコピー待ちの状態と
なる。このとき、定着装置18の温度をコントロールす
るため定着ランプ23はオン・オフ制御されている(フ
ローチャートは省略)。
【0052】次に、ユーザーはコピーするために操作パ
ネル(図示しない)上のコピーボタンを押してオンする
(S2)。この操作により、CPU29は、コピーをす
るため、ペーパジャムのチェックや表示処理等のコピー
前処理を行い(S3)、その後、露光ランプ3に必要な
所定の位相のオン時間Aおよび露光ランプ3の点灯信号
オン時間Dを、予めRAM31に記憶されている値にプ
リセットする(S4)。この後、露光を開始するため
に、前述のゼロクロスポイント信号生成回路33からの
ゼロクス信号待ち状態(S5)となり、ゼロクロス信号
が入力されると、その信号が入力された時点からの時間
を計測するためにタイマーBがスタートする(S6)。
【0053】次いで、上記タイマーBが上記プリセット
値に達すれば、即ちB値≧A値となれば(S7)、露光
ランプ3の点灯用のスイッチ25から露光ランプ点灯信
号(トライアックオン信号)が出力される(S8)。こ
のスイッチ25を構成するトライアックは、前述したよ
うに、通常数百マイクロセカンドの露光ランプ点灯信号
でオンし、その後、点灯信号がオフでも、AC波形がゼ
ロボルトになるまで通電(スイッチオン)するようにな
っている。このため、露光ランプ点灯信号がオンされた
後、タイマーCがスタートし(S9)、タイマーC値が
露光ランプ点灯信号のプリセット値Dに達すれば、即ち
C値≧D値となれば(S10)、露光ランプ点灯信号を
オフする(S11)。このタイマーDのプリセット値
は、トライアックが点灯信号オンの後通電する時間と同
じ数百マイクロセカンドの値とする。
【0054】尚、このときのAC電源波形、ゼロクロス
波形、露光ランプ点灯信号波形、露光ランプ電圧波形を
図7に示す。
【0055】その後、タイマーB・Cはリセットされる
(S12)。次に、CPU29は、露光ランプ3の点灯
後、即ち露光ランプ3が複写機の電源をオンした後、所
定時間(露光ランプ3の点灯状態が安定するまでの時
間)経過した否かを判定し(S13)、ここで所定時間
経過していなれば、露光ランプ3が点灯された直後、即
ちランプ点灯状態が安定していない期間と判定され、露
光ランプ3の点灯が安定するまでプリセット位相オン時
間Aで再点灯させる必要があるので、S5に移行する。
これは、露光ランプ3の点灯を安定させるのには、数十
から数百ミリセカンドの時間が必要なためである。
【0056】一方、S13で所定時間経過していると判
定されれば、図9に示すS14に移行して、露光光学系
2による露光走査を開始する。
【0057】その後、図9に示すように、露光スタート
後、定着ランプ23がオン・オフの何れか一方の状態に
切り替えられた後、即ち定着ランプ23の状態変化後、
所定時間経過したかを判定する(S15)。ここで、所
定時間経過していないと判定されれば、S5に移行す
る。これは、定着ランプ23も点灯が安定するには、所
定の時間が必要とされるためである。
【0058】一方、S15で所定時間経過していると判
定されれば、定着装置18の温度が適正、即ち定着良好
な温度範囲にあるか否かが判定される(S16)。
【0059】ここで、定着装置18の温度が適正である
と判定されれば、定着ランプ23に実際に印加されてい
る電圧VCLを、上記露光ランプモニタ電圧生成回路32
より取り込み測定する(S17)。
【0060】次いで、この電圧VCLが予めRAM31に
記憶された目標電圧値よりも高いか否かが判定される
(S18)。ここで、電圧VCLが目標電圧値よりも高く
なければ、次に、電圧VCLが目標電圧値よりも低いか否
かが判定される(S19)。ここで、電圧VCLが目標電
圧値よりも低くないと判定されれば、即ち電圧VCLが目
標電圧値であると判定されれば、図10に示すS26に
移行する。
【0061】また、S18にて、電圧VCLが目標電圧値
よりも高ければ、位相オン時間Aの値にAよりも十分に
小さい時間xをプラスし(S20)、その後、図10に
示すS26に移行する。また、S19にて、電圧VCL
目標電圧値よりも低ければ、位相オン時間Aの値に時間
xをマイナスする(S21)。つまり、露光ランプモニ
タ電圧(電圧VCL)が高い場合、位相オン時間Aの値を
増やしゼロクロス信号から点灯時間までの時間を長くす
ることによって、実際に露光ランプ3に印加される電圧
を減らし、露光ランプモニタ電圧(電圧VCL)が低い場
合、位相オン時間Aの値を減らしゼロクロス信号から点
灯時間までの時間を短くすることによって、実際に露光
ランプ3に印加される電圧を増やすようにしている。
【0062】また、上記S16にて、定着装置18の温
度が適正でないと判定されれば、定着装置18の温度制
御、即ち定着ランプ23のオン・オフ制御が必要と判定
される。そして、定着装置18の温度制御が、定着ラン
プ23をオンからオフに切り替える制御か否かを判定す
る(S22)。ここで、定着ランプ23をオンからオフ
に切り替える制御でないと判定されれば、定着ランプ2
3のオフからオンに切り替える制御とみなされ、図10
に示すS26に移行する。つまり、定着ランプ23の状
態をオフからオンにすると、定着ランプ23に流れる突
入電流(点灯安定時の通常10倍程度)の影響で露光ラ
ンプ3の電圧が急激に落ち込むため露光ランプ3の光量
は変化しコピーの濃度変化が発生する。よって、この濃
度変化を防止するため露光ランプ3の点灯中、あるいは
露光光学系2が露光中は、定着ランプ23のオフからオ
ンを禁止するようになっている。
【0063】一方、S22にて、定着ランプ23をオン
からオフに切り替える制御であると判定されれば、定着
ランプ23の通電状態をオンかオフに変化させるとき
(上ヒートローラ21・下ヒートローラ22の温度をコ
ントロールするとき)、RAM31内に予め格納されて
いる位相オン時間データaを読み出し、このデータaを
位相オン時間Aとする(S23)。このとき、位相オン
時間データaは、RAM31のメモリー内で、例えば、
テーブルの状態で、定着ランプ23のオンからオフの時
の露光ランプ電圧−位相時間データaの関係としてプロ
グラムされている。
【0064】その後、定着ランプ23をオフにし(S2
4)、図10に示すS26に移行する。このとき、図6
に示すように、AC電源27の電圧は数ボルト上昇する
が、露光ランプ3の位相オン時間Aは、S23で設定さ
れた値として変化しないので、露光ランプ3の電圧変化
が少なく抑えられ良好にコントロールされる。尚、これ
は定着ランプ23の通電状態変化時(オンからオフ)の
AC電源電圧非安定時の数10〜数100ミリセカンド
の所定期間で行い、その後は、AC電源電圧が安定して
いるので、上記S17〜S21の高精度フィードバック
制御を行う。
【0065】次に、図10に示すように、露光が完了し
たか否かが判定される(S26)。ここで、露光が完了
していないと判定されれば、S5に移行する。また、露
光が完了していると判定されれば、定着装置18の温度
が所定温度よりも低い場合、再び定着ランプ23を点灯
させ、定着装置18の温度が所定温度よりも高い場合、
定着ランプ23を消灯させる等して、定着装置18の温
度コントロールを行う(S27)。その後、トナー像の
定着された転写紙Pのステープル処理等の後処理を施
す。
【0066】一般に、定着ランプ23がオフからオンし
た場合、AC電源27の電圧は、AC電源27の伝送線
路のインピーダンスによって、図6に示すように、一度
急激に落ち込み徐々に安定していく。このとき、AC電
源27の電圧は、定着ランプ23の電流が増えた分減少
している。この落ち込み(変化)の瞬間、通常の高精度
フィードバック制御(S17ないしS21)を行ってい
ると、AC電源27の電圧変動に追従しようとして過敏
に反応し露光ランプ23の電圧を大きく変化させてしま
う。また、定着ランプ23がオンからオフした場合、A
C電源27の電圧は、数ボルト上昇(このときAC電源
27の電圧は数10から数100ミリセカンドの期間で
あり、非安定期間である。)する。この電圧の上昇する
非安定期間、通常の高精度フィードバック制御(S17
ないしS20)を行っていると、AC電源27の電圧変
動に追従しようとして過敏に反応しオフからオン同様、
露光ランプ3の電圧を大きく変化させてしまう。このと
き実際のコピーは、定着ランプ23の通電状態が変化し
た瞬間に相当する部分が濃度の変化(差)として現れ、
所望のコピーが得られない。
【0067】そこで、本実施例では、上記の図8ないし
図10のフローチャートに示す制御、即ち、定着ランプ
23をオンからオフに通電状態を変化させるとき(定着
装置18が所定の温度を保つように定着ランプ23をコ
ントロールするとき。)は、フローチャートのS16、
S22ないしS24の処理をすることで、濃度変化の少
ない適切なコピーが可能となった。
【0068】つまり、同一AC電源27に並列に接続さ
れた定着ランプ23への電力供給がオン状態からオフ状
態に切り替わることに起因する電源電圧の応答遅れ変動
の間、RAM31に予め記憶された位相制御情報として
の位相オン時間Aにより露光ランプ3が点灯するように
なっている。これにより、露光ランプ3は、電圧変動に
よる影響を受けず、一定の光照射量にて像露光を可能に
することができるので、コピー濃度むらのほとんどな
い、良好な画像を得ることができる。
【0069】また、定着ランプ23のオン・オフ制御時
に、露光ランプ3の位相制御する別の方法として、例え
ば図11に示すように、図9に示すS23において、露
光ランプ3のプリセットされた位相オン時間Aを、予め
RAM31に格納された位相オン時間データaに代える
ものでなく、露光ランプ3のプリセットされた位相オン
時間Aに、予めRAM31に格納された位相オン時間補
正データbを加える制御方法でも良い。
【0070】上記制御方法では、定着ランプ23の通電
状態をオンからオフに変化するとき(上ヒートローラ2
1および下ヒートローラ22の温度をコントロールする
とき)、RAM31のメモリー内に予め格納されている
位相オン時間補正データbを読み出し、位相オン時間A
とそのbを足し込み位相オン時間Aとするものである。
【0071】上記位相オン時間補正データbは、定着ラ
ンプ23がオンからオフへ変化すると、その定着ランプ
23の分の電流が少なくなり、その分AC電源27の電
圧が上昇(3ボルトから5ボルト程度でアップ)するこ
とを予め考慮に入れて設定されているものであり、この
アップ分に相当する露光ランプ3の点灯信号の位相オン
時間Aを上記の位相オン時間補正データbで調整するも
のである。
【0072】尚、位相オン時間補正データbは、RAM
31のメモリー内において、例えば、テーブルの状態
で、定着ランプ23のオンからオフの時の露光ランプ3
の電圧−位相補正時間データbの関係としてプログラム
されている。
【0073】このように、定着ランプ23をオンからオ
フにさせた場合に上昇するAC電源27の数ボルトの電
圧分を考慮して、露光ランプ3の位相オン時間Aを設定
しているので、定着ランプ23をオンからオフに切り替
えても、露光ランプ3の位相オン時間は一定値Aで変化
しない。このため、露光ランプ3の電圧の変化を極めて
少なく抑えられるので、露光ランプ3の光照射量が良好
にコントロールされる。よって、コピー濃度むらを抑え
た、良好な画像を形成することができ、画像品位を向上
させることができる。
【0074】尚、図11に示す露光ランプ3の位相時間
の制御では、図9に示すS23の制御以外、前述した図
8ないし図10と同様に制御されるものとする。
【0075】また、本実施例では、上記の位相オン時間
データ、位相オン時間補正データ等の位相制御情報をR
AM31に記憶させているが、例えばROM30に予め
位相制御情報をプログラムとして記憶しても良い。
【0076】また、本実施例では、定着ランプ23をオ
フからオンに切り替える必要がある場合には、露光ラン
プ3が点灯中であれば、その切り替えを禁止し、定着ラ
ンプ23をオンからオフに切り替える必要がある場合に
は、露光ランプ3の位相オン時間をRAM31に予め格
納されたデータを利用して書き替えるか、もしくは補正
しているが、以下の実施例2では、定着装置18の温度
が所定温度範囲にあり、実際に露光している間に露光ラ
ンプ3の電圧に基づいて補正された位相オン時間をRA
M31に記憶させ、このRAM31に記憶させた位相オ
ン時間に基づいて、定着ランプ23のオン・オフ切り替
え時における露光ランプ3の位相オン時間を補正する制
御方法について説明する。
【0077】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図8、10、12および図13に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、本実施例の露光ランプ3の位相
オン時間の制御は、上記実施例1に示す制御のうち、図
8に示すS1〜S13、図10に示すS26〜S27の
制御は同じであるので、その説明を省略する。また、以
下の各実施例においても、図8および図10に示す制御
と同じであれば、その説明を省略するものとする。
【0078】本実施例における露光ランプ3の位相オン
時間の制御は、図12に示すように、露光がスタートし
た(S14)後、定着ランプ23がオン・オフの何れか
一方の状態に切り替えられた後、即ち定着ランプ23の
状態変化後、所定時間経過したかを判定する(S1
5)。ここで、所定時間経過していないと判定されれ
ば、S5(図8)に移行する。これは、定着ランプ23
も点灯が安定するには、所定の時間が必要とされるため
である。
【0079】一方、S15で所定時間経過していると判
定されれば、定着装置18の定着ランプ23の状態を変
化させる必要があるか否かを判定する(S16’)。
【0080】ここで、定着装置18の定着ランプ23の
状態を変化させる必要なしと判定されれば、即ち定着装
置18の温度が適正であると判定されれば、露光ランプ
3に実際に印加されている電圧VCLを、上記露光ランプ
モニタ電圧生成回路32より取り込み測定する(S1
7)。
【0081】次いで、この電圧VCLが予めRAM31に
記憶された目標電圧値よりも高いか否かが判定される
(S18)。ここで、電圧VCLが目標電圧値よりも高く
なければ、次に、電圧VCLが目標電圧値よりも低いか否
かが判定される(S19)。ここで、電圧VCLが目標電
圧値よりも低くないと判定されれば、即ち電圧VCLが目
標電圧値であれば、その時の位相オン時間Aを位相制御
情報(データa)としてRAM31に書き込む(S2
9)、その後図10に示すS26に移行する。
【0082】また、S18にて、電圧VCLが目標電圧値
よりも高ければ、位相オン時間Aの値にAよりも十分に
小さい時間xをプラスし(S20)、その後、S29に
てRAM31に位相オン時間Aを書込み、図10に示す
S26に移行する。また、S19にて、電圧VCLが目標
電圧値よりも低ければ、位相オン時間Aの値に時間xを
マイナスし(S21)、その後、S29にてRAM31
に位相オン時間Aを書込み、図10に示すS26に移行
する。つまり、露光ランプモニタ電圧(電圧VCL)が高
い場合、位相オン時間Aの値を増やしゼロクロス信号か
ら点灯時間までの時間を長くすることによって、実際に
露光ランプ3に印加される電圧を減らし、露光ランプモ
ニタ電圧(電圧VCL)が低い場合、位相オン時間Aの値
を減らしゼロクロス信号から点灯時間までの時間を短く
することによって、実際に露光ランプ3に印加される電
圧を増やすようにしている。
【0083】また、上記S16’にて、定着装置18の
定着ランプ23の状態を変化させる必要ありと判定され
れば、定着ランプ23の通電状態をオンからオフあるい
はオフからオンに変化させるとき、プリセットされた位
相オン時間Aを、上記したS29にてRAM31に書き
込まれた位相オン時間データaに書き替え(S30)、
定着ランプ23をオンあるいはオフする(S31)。そ
の後、図10に示すS26に移行する。
【0084】上記のように、直前の実際に使用した位相
オン時間を使用しているので、的確に露光ランプ3の位
相制御を行なうことができる。
【0085】尚、本実施例では、S30において、RA
M31に対して直前に書き込まれた位相オン時間Aをデ
ータaとして利用しているが、例えば、図13に示すよ
うに、S32において、数サイクルの位相オン時間Aを
データax(x=1、2、…x)として順に書込み、こ
のデータaxに基づいて、S16’にて定着ランプ23
のオン・オフの切り替えを必要とする場合、RAM31
に記憶されたデータa1、a2、a3、…、axをCP
U29にロードし(S33)、これらのデータa1、a
2、a3、…、axの平均値を位相オン時間Aとして、
露光ランプ3を位相制御し(S34)、その後、定着ラ
ンプ23をオンまたはオフにする(S35)制御を行な
っても良い。
【0086】このように、切り替わり以前の実際の位相
オン時間を数サイクル分の平均値とすることで、AC電
源27の電圧の変動が大きい場合に、露光ランプ3に印
加される電圧の変動ムラが極端に大きくなるのを防止す
ることができる。
【0087】次に、露光ランプ3の位相オン時間の制御
として、露光ランプ3が点灯しているときに、定着ラン
プ23のオンからオフに切り替える場合の露光ランプ3
の位相オン時間の補正幅、即ち増幅率を所定値よりも小
さくなるように制御する方法について、図10、図14
および15を参照しながら、以下に説明する。
【0088】
【0089】上記露光ランプ3の位相オン時間の制御
は、図14に示すように、露光がスタートした(S1
4)後、定着ランプ23がオン・オフの何れか一方の状
態に切り替えられた後、即ち定着ランプ23の状態変化
後、所定時間経過したかを判定する(S15)。ここ
で、所定時間経過していないと判定されれば、S37
(図15)に移行する。
【0090】一方、S15で所定時間経過していると判
定されれば、定着装置18の温度が適正か否かが判定さ
れる(S16)。
【0091】ここで、定着装置18の温度が適正である
と判定されれば、定着ランプ23に実際に印加されてい
る電圧VCLを、上記露光ランプモニタ電圧生成回路32
より取り込み測定する(S17)。
【0092】次いで、この電圧VCLが予めRAM31に
記憶された目標電圧値よりも高いか否かが判定される
(S18)。ここで、電圧VCLが目標電圧値よりも高く
なければ、次に、電圧VCLが目標電圧値よりも低いか否
かが判定される(S19)。ここで、電圧VCLが目標電
圧値よりも低くないと判定されれば、即ち電圧VCLが目
標電圧値であれば、図10に示すS26に移行する。
【0093】また、S18にて、電圧VCLが目標電圧値
よりも高ければ、位相オン時間Aの値にAよりも十分に
小さい時間xをプラスし(S20)、その後、図10に
示すS26に移行する。また、S19にて、電圧VCL
目標電圧値よりも低ければ、位相オン時間Aの値に時間
xをマイナスし(S21)、その後、図10に示すS2
6に移行する。つまり、露光ランプモニタ電圧(電圧V
CL)が高い場合、位相オン時間Aの値を増やしゼロクロ
ス信号から点灯時間までの時間を長くすることによっ
て、実際に露光ランプ3に印加される電圧を減らし、露
光ランプモニタ電圧(電圧VCL)が低い場合、位相オン
時間Aの値を減らしゼロクロス信号から点灯時間までの
時間を短くすることによって、実際に露光ランプ3に印
加される電圧を増やすようにしている。
【0094】また、上記S16にて、定着装置18の温
度が適正でないと判定されれば、定着装置18の温度制
御、即ち定着ランプ23のオン・オフ制御が必要と判定
されれ、図15に示すS36に移行する。
【0095】このS36にて、定着装置18の温度制御
が、定着ランプ23をオンからオフに切り替える制御か
否かを判定する。ここで、定着ランプ23をオンからオ
フに切り替える制御でないと判定されれば、定着ランプ
23のオフからオンに切り替える制御とみなされ、定着
ランプ23の切替制御は禁止され、図10に示すS26
に移行する。
【0096】また、S36にて、定着ランプ23をオン
からオフに切り替える制御であると判定されれば、露光
ランプ3の電圧VCLを、露光ランプモニタ電圧生成回路
32にて測定する(S37)。この電圧VCLが予めRA
M31に記憶された目標電圧値よりも高いか否かが判定
される(S38)。ここで、電圧VCLが目標電圧値より
も高くなければ、次に、電圧VCLが目標電圧値よりも低
いか否かが判定される(S39)。ここで、電圧VCL
目標電圧値よりも低くないと判定されれば、即ち電圧V
CLが目標電圧値であれば、定着ランプ23をオンからオ
フにし(S40)、図10に示すS26に移行する。
【0097】また、S38にて、電圧VCLが目標電圧値
よりも高ければ、位相オン時間Aの値にAに対して、1
ルーチンに対して通常の位相補正値(所定値)x(フィ
ードバック量)よりも小さい増幅率となるように、位相
補正値xの1/y(通常の1/4や1/10)とした位
相補正値x/yを加え(S41)、その後、定着ランプ
23をオンからオフにし(S40)、図10に示すS2
6に移行する。尚、本実施例では、上記のように1ルー
チンでのフィードバック量としているが、露光用ランプ
モニタ電圧と露光用ランプ目標電圧との差をもとにした
位相フィードバック量としても良い。
【0098】また、S39にて、電圧VCLが目標電圧値
よりも低ければ、位相オン時間Aの値に対して、1ルー
チンに対して通常の位相補正値(所定値)x(フィード
バック量)よりも小さい増幅率となるように、位相補正
値xの1/y(通常の1/4や1/10)とした位相補
正値x/yを引き(S42)、その後、定着ランプ23
をオンからオフにし(S40)、図10に示すS26に
移行する。つまり、露光ランプモニタ電圧(電圧VCL
が高い場合、位相オン時間Aの値を増やしゼロクロス信
号から点灯時間までの時間を長くすることによって、実
際に露光ランプ3に印加される電圧を減らし、露光ラン
プモニタ電圧(電圧VCL)が低い場合、位相オン時間A
の値を減らしゼロクロス信号から点灯時間までの時間を
短くすることによって、実際に露光ランプ3に印加され
る電圧を増やすようにしている。
【0099】このように、定着ランプ23の通電状態を
オンからオフに変化するときは、フィードバック制御の
ゲイン(増幅率)を小さくすることにより、即ち、露光
ランプモニタ電圧生成回路32から検出される露光ラン
プ3の電圧の変化に対する位相変化量を少なくすること
により、露光ランプ3の電圧変動に対して過敏に反応す
ることを防止し露光ランプ3への安定した電圧供給を可
能とした。
【0100】したがって、露光ランプ3に印加させる電
圧を常に一定にすることができるので、定着ランプ23
の通電状態が変化した瞬間に相当する部分でのコピー濃
度むらのない良好が画像を得ることができる。
【0101】尚、これは定着ランプ23の通電状態変化
時(オンからオフ)のAC電源27の電圧非安定時の数
10〜数100ミリセカンドの所定期間で行い、その後
は、S17〜20の高精度フィードバック制御を行う。
露光が完了すると、定着装置18の温度が低い場合、定
着用ランプを点灯させる等して定着装置18の温度コン
トロールを行う。
【0102】上記の実施例1および実施例では、コピ
ースタート後に、露光ランプ3の位相制御を行なってい
たのに対して、以下の実施例では、複写機の電源オン
直後、または、ウォームアップ中に露光ランプ3の位相
制御を行なうことについて説明する。
【0103】〔実施例〕 本発明のさらに他の実施例について図16に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
【0104】本実施例における露光ランプ3の位相オン
時間の制御は、図16に示すように、先ず、複写機に電
源が入れられるとCPU29が動作を始めスタートし、
ペーパジャムのチェックや表示の処理等の前処理を行い
(S51)、定着ランプ23を点灯する(S52)。露
光ランプ3の位相値を決めるため位相オン時間Aに位相
データa1をプリセットする(S53)。
【0105】その後、露光ランプ3をゼロクロス信号か
ら位相データa1の時間で点灯させ(S54)、露光ラ
ンプモニタ電圧が安定したところで露光ランプモニタ電
圧生成回路32から露光ランプ電圧を測定し、この値を
V1とする(S55)。露光ランプ3点灯のまま定着ラ
ンプ23をオフ(S56)し、定着ランプオフ後所定時
間経過すれば、AC電源27の電圧が安定したと見なし
(S57)、その後、再び露光ランプ電圧値を測定し、
この値をV2とする(S58)。但し、AC電源27の
電圧は、定着ランプ23をオフした後、数ボルト上昇す
るので、上昇している間は測定を行わない。
【0106】このとき、V2はV1よりも必ず高くな
る、即ち、AC電源27の電圧は高くなっているが、露
光ランプ3点灯の為の位相オン時間は変わっていないた
め必ず露光ランプ3の電圧値V2はV1よりも高くな
る。したがって、V1=V2とするために、V1≧V2
を判定し(S59)、ここで、V1≧V2でなければ、
露光ランプ3の位相オン時間Aに補正値xの時間をプラ
スし、露光ランプ3の電圧を減らす(S60)。その
後、補正した位相オン時間AをA1としてRAM31の
メモリに格納し(S61)、再びS58に移行し、露光
ランプ3の電圧値V2を測定する(勿論、このフローの
露光ランプ3の点灯は、位相オン信号を出力し露光ラン
プ3がオンした後、直ぐ位相オン信号をオフさせ
る。)。
【0107】S59にて、V1=V2となったところで
AのデータとA1の差をとりデータbとし(S62)、
RAM31のメモリ内にデータbを格納する(S6
3)。このデータbは、前述した実施例1で説明した露
光ランプ位相補正値としての使用が可能である。その
後、露光ランプ3をオフし(S64)、通常のウォーム
アップ処理を経てコピー待ち状態となり(S65)、通
常の複写処理が施される。
【0108】そして、コピー待ち後は、前述の実施例1
で説明した図11に示すフローチャートに基づいて露光
ランプ3の位相値が決定される。
【0109】このように、本実施例では、複写機本体の
電源をオンした直後、または、ウォームアップ処理中
に、露光ランプ3の位相を決定する処理が成されている
ので、コピー処理中に、CPU29による処理を必要と
しない。これにより、コピー処理中に一番忙しく作動し
ているCPU29に対する負担を軽減することができる
ので、処理速度の遅いCPUを使用することが可能とな
る。したがって、処理速度の遅い安価なCPUを使用す
ることが可能となるので、複写機等の電子写真装置を安
価に製造することができる。
【0110】以上のように、上記実施例1ないし実施例
における露光ランプ3の位相制御のように、露光ラン
プ3の点灯中、定着ランプ23をオンからオフあるいは
オフからオンに切り替える制御を禁止あるいは抑制して
いる。このように露光ランプ3の点灯中に、定着ランプ
23が点灯状態あるは消灯状態で保持されれば、定着装
置18の温度が定着良好な温度範囲から逸脱する虞があ
る。特に、上記実施例1で説明したように、定着装置1
8の上ヒートローラ21の肉厚が1ミリ程度の薄いもの
であれば、熱容量も小さく、温度変化が著しくなる。
【0111】そこで、以下の実施例ないし実施例
は、定着ランプ23の温度、即ち定着装置18の温度を
定着良好な温度範囲に制御すると共に、露光ランプ3の
位相制御を適正に制御する複写機について説明する。
【0112】〔実施例〕 本発明のさらに他の実施例について図5、図17および
図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0113】本実施例に係る定着装置18は、上記実施
例1で説明したように、上ヒートローラ21は、空洞に
なっており肉厚が1ミリ程度の薄い、アルミニウム管等
の円筒状の部材からなっているので、熱容量が比較的小
さい。このため、露光ランプ3の位相制御のために、定
着ランプ23の状態がオンあるいはオフ状態で維持され
ると、その温度の変化は著しくなる。即ち、定着ランプ
23がオン状態で変化しなければ、上ヒートローラ21
の温度が高くなりすぎ、また、定着ランプ23がオフ状
態で変化しなれば、上ヒートローラ21の温度が低くな
りすぎる。このように、上ヒートローラ21の温度が高
くなりすぎたり、低くなりすぎたりすれば、定着装置1
8の温度が定着良好な温度範囲から逸脱する虞があり、
定着不良を引き起こす。温度が高すぎる場合の定着不良
を高温オフセット、温度が低すぎる場合の定着不良を低
温オフセットと言う。
【0114】通常、複写機は、図17に示すように、定
着良好な温度範囲内で定着装置18の温度コントロール
範囲(制御温度範囲)が決められている。例えば、定着
良好な温度範囲の上限温度を160℃、下限温度を14
0℃とすれば、このときの制御温度範囲を148℃から
152℃の間として定着装置18の温度コーントロール
を行なう。この場合の定着良好な温度は140℃から1
60℃であり、また、定着ランプ23の出力を約600
Wとすると、表面温度が20℃の上ヒートローラ21は
約20秒で150℃に達する。
【0115】定着装置18内の定着ランプ23(ハロゲ
ンランプ)をオフからオンさせると、上記の各実施例に
記載したように、突入電流の影響により急激にAC電源
27の電圧が数十から数百ミリセカンド落ち込む。この
急激な落ち込みにより、露光ランプ3の位相制御が不安
定となるため、露光ランプ3が点灯中(光学走査中)
は、前記説明で定着ランプ23のオフからオンを禁止し
ている。
【0116】一方、複写機の定着装置23には、上記し
たように上ヒートローラ21は、薄肉タイプ(1ミリ程
度)であり、熱容量が小さい。このため、トナー像を転
写紙Pに定着させようと定着ランプ23のオフ時に定着
装置18に転写紙を通すと、比較的短時間で上ヒートロ
ーラ21の温度が低下し、定着良好な温度を下回ってし
まう(図17中X部)。これは、転写紙Pにより上ヒー
トローラ21の熱が奪われるためである。例えば、上ヒ
ートローラ21の温度低下は、転写紙PがA4サイズで
あれば、16℃となる。この場合、特に転写紙P後端に
おいて、低温オフセットを起こしてしまう。上記のよう
な場合、例えば、転写紙Pが上ヒートローラ21・下ヒ
ートローラ22間を通過する前の上ヒートローラ21の
温度が152℃であれば、転写紙Pが通過中に、転写紙
Pによって136℃まで低下してしまう。この温度は、
定着良好な温度範囲の下限を下回るものであって、低温
オフセットとなり、定着不良が生じる。
【0117】また、厚肉の上ヒートローラ21を使用す
れば、熱容量が大くなり、転写紙Pによる温度の低下も
比較的緩やかであるが、ウォームアップタイムが長くな
る。
【0118】したがって、本実施例では、肉厚の薄い上
ヒートローラ21を使用した上記定着装置18の定着温
度制御について、図18のフローチャートを参照しなが
ら以下に説明する。
【0119】先ず、電源を入れるとCPU29がスター
トし、ペーパジャムのチェック、表示の点灯等の前処理
を行なう(S71)。その後、定着装置18のウォーム
アップのため定着ランプ23の点灯、及び温度制御を開
始し(S72)、コピー待機状態とする。
【0120】次いで、コピーボタンが押される(S7
3)とコピーシーケンスに入る。ここで、予めROM3
0にプログラムされた定着制御温度の上限値をCPU2
9にロードする(S74)。尚、この上限値は、定着良
好な温度範囲の上限値であり、制御温度範囲内での上限
値ではない。そして、定着ランプ23を点灯する(S7
5)。この場合、定着制御温度の上限値は、通常の制御
温度範囲の上限値よりも高いため、定着ランプ23を強
制的に点灯しても定着には問題ない。
【0121】次に、定着装置18の温度が測定され(S
76)、定着装置18が定着制御温度の上限値に達した
か否かが判定される(S77)。ここで、定着制御温度
が上限値に達したと判定されれば、定着ランプ23を消
灯し(S78)、露光ランプ3を点灯し(S79)、露
光光学系(以下、光学系と称する)2をフィードさせ
(S80)、コピー動作を開始する。光学系2のフィー
ドが完了すると(S81)、露光ランプ3を消灯し(S
82)、光学系2のリターンを開始する(S83)。光
学系2のリターンが完了すれば(S84)、コピー動作
終了か否かが判定される(S85)、ここで、コピー動
作終了でなれば、即ち、マルチコピー等でコピーが2枚
目以降であれば、S76に移行し、再度同じフローに入
り定着装置18の温度回復をはかり、コピーを開始す
る。また、コピー終了の場合、定着装置18の温度が回
復していなければ、後処理のところで定着装置18の温
度制御を行い温度回復を図る。尚、この光学系のリター
ン完了時には既に転写紙Pの定着は完了し排出されるよ
う複写機の設計がなされている。
【0122】以上のように、本実施例では、コピー待機
状態中、定着装置18は図17に示す制御温度範囲内で
常に温度制御されている。そして、コピーサイクルが開
始されると、定着ランプ23を点灯させて、制御温度範
囲の上限値を超えて定着良好な温度の上限値近くまで上
ヒートローラ21の温度を上げる(図中Y)。露光ラン
プ3の点灯開始前に、即ち露光開始前に、定着ランプ2
3をオフし露光ランプ3を点灯し光学系2をフィードす
る。例えば、上ヒートローラ21を148℃から152
℃の範囲で温度制御を行いコピーボタンオンで、定着良
好な温度の上限値である160℃まで上昇させた後、定
着ランプ23をオフした場合、転写紙Pが1枚定着され
た後、上ヒートローラ21の温度低下は、転写紙PがA
4サイズであれば、16℃であるので、定着後の上ヒー
トローラ21の温度は144℃となる。これは定着良好
な温度の範囲である。但し、トナーと上ヒートローラ2
1の素材、即ち性能により定着良好な温度範囲の上限温
度等は変わる。
【0123】このように、露光ランプ3点灯中(光学走
査中)は、定着ランプ23はオフ状態のままであるので
上ヒートローラ21の温度は低下していくが、転写紙P
が定着装置18を通りコピーが完了した後も、図17に
示す定着良好な領域の中にあるため、低温オフセット等
を起こすこともなく良好なコピーが可能となる。
【0124】また、定着ランプ23の温度制御を、露光
ランプ3のオン状態で行なわなくても、定着ランプ23
の温度が定着良好温度範囲内にあるので、露光ランプ3
に対して電圧の変動による影響を与えなくなる。
【0125】これにより、コピー途中における定着ラン
プ23への電力供給がオン状態からオフ状態に切り替わ
ることに起因する電源電圧の変動時にコピー濃度むらが
発生するのを抑制することができ、しかも、定着を良好
に行なうことができるので、形成画像を良好なものとす
ることができる。
【0126】尚、上記実施例では、定着装置18の温
度制御範囲を予め設定し、その範囲内で定着装置18の
温度制御を行なっているが、この定着装置18の温度制
御範囲の上限値を、定着良好な温度範囲の上限値近傍ま
で変化させて、定着装置18の温度制御範囲を拡大して
も良い。以下の実施例において、定着装置18の温度
制御範囲を拡大した場合について説明する。
【0127】〔実施例〕 本発明のさらに他の実施例について図5、図19および
図20に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0128】本実施例に係る電子写真装置における定着
ランプ23の温度制御について、図19に示すフローチ
ャートを参照しながら、以下に説明する。
【0129】先ず、電源を入れるとCPU29がスター
トし、ペーパジャムのチェック、表示の点灯等の前処理
を行なう(S91)。その後、定着装置18のウォーム
アップのため定着ランプ23を点灯し、及び制御温度範
囲W℃で温度制御を開始し(S92)、コピー待機状態
とする。このとき、定着装置18は、図20に示すよう
に、コピースタートまでは、上記制御温度範囲W℃で温
度制御されている。
【0130】次いで、コピーボタンが押される(S9
3)とコピーシーケンスに入る。ここで、予めROM3
0にプログラムされ制御温度範囲の補正値wを上記の制
御温度範囲Wに加え、W+w(℃)を定着装置18の制
御温度温度範囲とする(S94)。尚、上記補正値w
は、コピー待機中の制御温度範囲Wに加えたた場合、定
着良好温度範囲の上限値を超えないように設定されてい
る。例えば、通常のコントロール範囲の上限値が180
℃で、高温オフセットをおこさない上限温度が200℃
の場合、180(W)+19(w)=199(℃)と
し、199℃を制御温度範囲の上限値として温度制御を
行なう。
【0131】次に、定着装置18の温度を測定する(S
95)。そして、定着装置18が上限値に達したか否か
が判定され(S96)、達していなければ、定着ランプ
23に対して強制的にオン信号を印加し、定着ランプ2
3を点灯する(S97)。一方、定着装置18が上限値
に達していれば、定着ランプ23をオフし(S98)、
露光ランプ3を点灯し(S99)、露光光学系(以下、
光学系と称する)2をフィードさせ(S100)コピー
動作を開始する。光学系2のフィードが完了すると(S
101)、露光ランプ3を消灯し(S102)、光学系
2のリターンを開始する(S103)。光学系2のリタ
ーンが完了すれば(S104)、コピー動作終了か否か
が判定される(S105)、ここで、コピー動作終了で
なければ、即ち、マルチコピー等でコピーが2枚目以降
であれば、S95に移行し、再度同じフローに入り定着
装置18の温度回復をはかり、コピーを開始する。ま
た、コピー終了の場合、定着装置18の温度が回復して
いなければ、後処理のところで定着装置18の温度制御
を行い温度回復を図る。尚、この光学系2のリターン完
了時には既に転写紙Pの定着は完了し排出されるよう複
写機の設計がなされている。
【0132】本実施例において、定着装置18は、図2
0に示すように、コピー待機中は制御温度範囲Wで温度
制御され、コピースタート後は、定着良好な温度範囲の
上限近傍まで拡大された温度制御範囲W+wで制御され
ている。
【0133】このように、コピースタート後に、定着装
置18の温度制御範囲を拡大し、上限値を高く設定する
ことで、定着ランプ23の温度を制御温度範囲の上限値
近傍にまで上昇させることができ、露光ランプ3による
露光がスタートするとき、即ち露光ランプ3の点灯(光
学走査)するときに、定着ランプ23がオフされれば、
上ヒートローラ21温度は低下していくが、転写紙Pが
定着装置18を通りコピーが完了した後も、上ヒートロ
ーラ21の温度は定着良好な範囲の下限値までは低下し
ない、即ち図20に示す定着良好な領域内にあるため、
低温オフセット等を起こすこともなく良好なコピーが可
能となった。
【0134】また、定着ランプ23の温度制御を、露光
ランプ3のオン状態で行なわなくても、定着ランプ23
の温度が定着良好温度範囲内にあるので、露光ランプ3
に対して電圧の変動による影響を与えなくなる。
【0135】これにより、コピー途中における定着ラン
プ23への電力供給がオン状態からオフ状態に切り替わ
ることに起因する電源電圧の変動時にコピー濃度むらが
発生するのを抑制することができ、しかも、定着を良好
に行なうことができるので、形成画像を良好なものとす
ることができる。
【0136】尚、本実施例では、コピースタートからR
OM30にプログラムされた制御温度範囲の補正値wを
加えることにより、制御温度範囲の上限値を定着良好な
温度範囲の上限値近傍まで高めて、上ヒートローラ21
の温度低下による低温オフセットを防止するようになっ
ているが、コピースタート後、所定時間、強制的に定着
ランプ23を点灯させて定着装置18の温度を高めて、
上ヒートローラ21の温度低下による低温オフセットを
防止しても良い。以下の実施例にて、コピースタート
後、所定時間、強制的に定着ランプ23を点灯させて定
着装置18の温度を高めて、上ヒートローラ21の温度
低下による低温オフセットを防止について説明する。
【0137】〔実施例〕 本発明のさらに他の実施例について図21ないし図23
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0138】本実施例に係る電子写真装置における定着
ランプ23の温度制御について、図21および図22に
示すフローチャートを参照しながら、以下に説明する。
【0139】先ず、電源を入れるとCPU29がスター
トし、ペーパジャムのチェック、表示の点灯等の前処理
を行なう(S111)。その後、定着装置18のウォー
ムアップのため定着ランプ23を点灯し、及び温度制御
を開始し(S112)、コピー待機状態とする。このと
き、定着装置18は、図20に示すように、コピースタ
ートまでは、上記所定の制御温度範囲で温度制御されて
いる。
【0140】次いで、コピーボタンが押される(S11
3)とコピーシーケンスに入る。ここで、定着ランプ2
3の点灯時間E値をプリセットし(S114)、タイマ
ーFをスタートさせる(S115)。ここで、プリセッ
ト値は、上ヒートローラ21が制御温度範囲から定着良
好温度の上限値まで昇温するまでの時間とし、予めRO
M30にプログラムされた値である。
【0141】次に、タイマーFの値がプリセット値Eに
達したか否かが判定され(S116)、タイマーF値が
E値に達していれば、定着ランプ23を消灯さし(S1
17)、タイマーFをリセットする(S118)。
【0142】次いで、露光ランプ3を点灯し(S11
9)、光学系2をフィードさせ(S120)コピー動作
を開始する。光学系2のフィードが完了すると(S12
1)、露光ランプ3を消灯し(S122)、光学系2の
リターンを開始する(S123)。光学系2のリターン
が完了すれば(S124)、コピー動作終了か否かが判
定される(S125)、ここで、コピー終了の場合、定
着装置18の温度が回復していなければ、後処理のとこ
ろで定着装置18の温度制御を行い温度回復を図る。ま
た、S125にて、コピー動作終了でなければ、即ち、
マルチコピー等でコピーが2枚目以降であれば、図22
のフローチャトのS126に移行する。
【0143】図22に示すように、S22にて、定着装
置18が制御温度に達しているか否かが判定される(S
126)。ここで、定着装置18が制御温度に達してい
なければ、定着ランプ23を再び点灯させ(S12
7)、定着装置18の昇温を図る。また、定着装置18
が制御温度に達していれば、定着ランプ23を消灯し
(S128)、S114に移行し、再度同じフローに入
りコピーを開始する。
【0144】尚、この光学系2のリターン完了時には既
に転写紙Pの定着は完了し排出されるよう複写機の設計
がなされている。
【0145】本実施例において、定着装置18は、図2
3に示すように、コピー待機中は所定の温度制御範囲で
温度制御され、コピースタート後は、定着ランプ23を
強制的に所定時間点灯させ、定着装置18の温度が定着
良好な温度範囲の上限近傍までくるように昇温させ、そ
の後、定着ランプ23をオフして露光ランプ3を点灯す
るように制御されている。
【0146】このように、コピースタート後に、強制的
に定着ランプ23を点灯させることで、定着装置18の
温度が定着良好な温度範囲の上限近傍までくるように昇
温させ、その後、定着ランプ23をオフすることで、露
光ランプ3の点灯中(光学走査中)は上ヒートローラ2
1温度は低下していくが、転写紙Pが定着装置18を通
りコピーが完了した後も、上ヒートローラ21の温度は
定着良好な範囲の下限値までは低下しない、即ち図23
に示す定着良好な領域内にあるため、低温オフセット等
を起こすこともなく良好なコピーが可能となった。
【0147】また、定着ランプ23の温度制御を、露光
ランプ3のオン状態で行なわなくても、定着ランプ23
の温度が定着良好温度範囲内にあるので、露光ランプ3
に対して電圧の変動による影響を与えなくなる。
【0148】これにより、コピー途中における定着ラン
プ23への電力供給がオン状態からオフ状態に切り替わ
ることに起因する露光ランプ3の電圧変動時にコピー濃
度むらが発生するのを抑制することができ、しかも、定
着を良好に行なうことができるので、形成画像を良好な
ものとすることができる。
【0149】尚、上記の定着ランプ23を強制的に点灯
させる所定時間とは、例えば肉厚1ミリの上ヒートロー
ラ21で約1.5から2秒程度であり、これで約10℃
の定着ローラの温度上昇が可能となる。このとき、定着
良好な温度範囲は140℃から170℃である。但し、
トナーと上ヒートローラ21の素材、即ち性能により定
着良好な温度範囲の上限温度などは変わる。
【0150】また、上記の各実施例において、露光用光
源として、ハロゲンランプからなる露光ランプ3を使用
しているが、これに限定されるものではなく、例えば、
蛍光灯等であっても良い。また、定着用熱源として、定
着用ハロゲンランプからなる定着ランプ23を使用して
いるが、これに限定されるものではなく、例えば、自己
発熱式定着ローラ内部に設けられる発熱抵抗体等であっ
ても良い。
【0151】
【発明の効果】請求項1の発明の電子写真装置は、以上
のように、原稿に光を照射する露光用光源と、シート上
の未定着像を熱定着する定着用熱源と、上記露光用光源
と定着用熱源とが並列に接続され、上記露光用光源と定
着用熱源とに電力を供給する電源と、上記露光用光源の
電圧変動を検出する電圧変動検出手段と、上記電圧変動
検出手段の検出結果に基づいて、上記露光用光源の光量
を所定値にフィードバックして位相制御する露光量制御
手段と、上記定着用熱源の温度を検出する温度検出手段
と、上記温度検出手段の検出結果に基づいて、上記電源
から上記定着用熱源に電力を供給するオン状態と、電力
を供給しないオフ状態とを切り替えて、上記定着用熱源
の温度を所定値に制御する定着温度制御手段と、上記露
光用光源の位相制御情報を記憶する位相制御情報記憶手
段とを有する電子写真装置において、上記露光量制御手
段は、上記露光用光源が点灯している際に、上記定着温
度制御手段により上記定着用熱源への電力供給をオン状
態からオフ状態に切り替える制御がなされるとき、その
切り替え時点の前後所定期間では、フィードバック位相
制御を中断し、上記位相制御情報記憶手段に記憶された
位相制御情報に基づいて露光用光源を位相制御する構成
である。
【0152】これにより、露光用光源は、電圧変動によ
る影響を受けず、一定の光照射量にて像露光を可能にす
ることができる。
【0153】したがって、コピー濃度むらのほとんどな
い、良好な画像を得ることができるので、画像品位の向
上を図ることができるという効果を奏する。
【0154】請求項2の発明の電子写真装置は、以上の
ように、請求項1記載の電子写真装置において、位相制
御情報記憶手段には、上記定着用熱源への電力供給の切
り替え前に検出された露光用光源の電圧変動情報に基づ
いて作成された情報を位相制御情報として記憶されてい
る。
【0155】これにより、露光用光源は、さらに電圧変
動による影響を受け難くなり、一定の光照射量にて像露
光を可能にすることができる。
【0156】したがって、コピー濃度むらの極めて少な
い、良好な画像を得ることができるので、画像品位の向
上を図ることができるという効果を奏する。
【0157】
【0158】
【0159】
【0160】請求項の発明の電子写真装置は、以上の
ように、請求項1または記載の電子写真装置におい
て、さらに、定着用熱源の定着良好温度範囲を記憶する
定着温度範囲記憶手段を有し、定着温度制御手段は、露
光用光源がオフ状態、且つ定着用熱源が定着前の状態に
あるとき、定着用熱源が上記記憶手段に記憶された定着
良好温度範囲の上限値近傍にまで昇温するように、ま
た、露光用光源がオン状態となるときに、定着用熱源へ
の電力の供給が停止するように上記電源からの電力供給
を制御する構成である。
【0161】これにより、露光用光源がオン状態のとき
に、定着用熱源の電力供給のオン・オフ制御が禁止され
た場合でも、良好に定着することができる。また、定着
用熱源の温度制御を、露光用光源のオン状態で行なわな
くても、定着用熱源の温度が定着良好温度範囲内にある
ので、露光用光源に対して電圧の変動による影響を与え
なくなる。
【0162】したがって、コピー途中における定着用熱
源への電力供給がオン状態からオフ状態に切り替わるこ
とに起因する、露光用光源の電圧変動時にコピー濃度む
らが発生するのを抑制することができ、しかも、定着を
良好に行なうことができるので、形成画像を良好なもの
とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子写真装置の制御ブ
ロック図である。
【図2】図1に示す電子写真装置の制御装置に備えられ
た露光ランプモニタ電圧生成回路とトリガ異常検出回路
とのCPUへの接続状態を説明する説明図である。
【図3】図2に示すトリガ異常検出回路の一例を示す回
路図である。
【図4】図1に示す電子写真装置である複写機の概略構
成図である。
【図5】図4に示す複写機に備えられている定着装置の
概略構成図である。
【図6】図4に示す複写機に備えられたAC電源の電圧
の図である。
【図7】図4に示す複写機に備えられたAC電源、ゼロ
クロス信号、露光ランプ点灯信号、露光ランプ電圧の波
形図である。
【図8】本発明の一実施例の露光ランプの位相制御を説
明する制御フローチャートである。
【図9】本発明の一実施例の露光ランプの位相制御を説
明する制御フローチャートである。
【図10】本発明の一実施例の露光ランプの位相制御を
説明する制御フローチャートである。
【図11】本発明の他の実施例の露光ランプの位相制御
を説明する制御フローチャートである。
【図12】本発明のさらに他の実施例の露光ランプの位
相制御を説明する制御フローチャートである。
【図13】本発明のさらに他の実施例の露光ランプの位
相制御を説明する制御フローチャートである。
【図14】露光ランプの他の位相制御を説明する制御フ
ローチャート図である。
【図15】露光ランプの他の位相制御を説明する制御フ
ローチャートである。
【図16】本発明のさらに他の実施例の露光ランプの位
相制御を説明する制御フローチャートである。
【図17】定着装置の温度制御を示すグラフである。
【図18】本発明の一実施例の定着装置の温度制御を説
明する制御フローチャートである。
【図19】本発明の他の実施例の定着装置の温度制御を
説明する制御フローチャートである。
【図20】図19に示す制御フローチャートによる定着
装置の温度制御を示すグラフである。
【図21】本発明のさらに他の実施例の定着装置の温度
制御を説明する制御フローチャートである。
【図22】本発明のさらに他の実施例の定着装置の温度
制御を説明する制御フローチャートである。
【図23】図21に示す制御フローチャートによる定着
装置の温度制御を示すグラフである。
【図24】コピー濃度むらの発生した状態のコピー画像
を示す説明図である。
【符号の説明】
3 露光ランプ(露光用光源) 23 定着ランプ(定着用熱源) 24 サーミスタ(温度検出手段) 27 AC電源(電源) 29 CPU(露光量制御手段、定着温度制御手段) 31 RAM(位相情報記憶手段、定着温度範囲記録
手段) 32 露光ランプモニタ電圧生成回路(電圧変動検出
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−39659(JP,A) 特開 平5−346713(JP,A) 特開 平7−15973(JP,A) 特開 昭53−37420(JP,A) 特開 昭59−137965(JP,A) 特開 昭59−88760(JP,A) 特開 昭57−207263(JP,A) 特開 平6−233541(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 15/20 - 15/20 111 G05F 1/00 G05D 23/00 - 23/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に光を照射する露光用光源と、 シート上の未定着像を熱定着する定着用熱源と、 上記露光用光源と定着用熱源とが並列に接続され、上記
    露光用光源と定着用熱源とに電力を供給する電源と、 上記露光用光源の電圧変動を検出する電圧変動検出手段
    と、 上記電圧変動検出手段の検出結果に基づいて、上記露光
    用光源の光量を所定値にフィードバックして位相制御す
    る露光量制御手段と、 上記定着用熱源の温度を検出する温度検出手段と、 上記温度検出手段の検出結果に基づいて、上記電源から
    上記定着用熱源に電力を供給するオン状態と、電力を供
    給しないオフ状態とを切り替えて、上記定着用熱源の温
    度を所定値に制御する定着温度制御手段と、 上記露光用光源の位相制御情報を記憶する位相制御情報
    記憶手段とを有する電子写真装置において、 上記露光量制御手段は、上記露光用光源が点灯している
    際に、上記定着温度制御手段により上記定着用熱源への
    電力供給をオン状態からオフ状態に切り替える制御がな
    されるとき、その切り替え時点の前後所定期間では、フ
    ィードバック位相制御を中断し、上記位相制御情報記憶
    手段に記憶された位相制御情報に基づいて露光用光源を
    位相制御することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】上記位相制御情報記憶手段には、上記定着
    用熱源への電力供給の切り替え前に検出された露光用光
    源の電圧変動情報に基づいて作成された情報を位相制御
    情報として記憶されていることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】さらに、上記定着用熱源の定着良好温度範
    囲を記憶する定着温度範囲記憶手段を有し、 上記定着温度制御手段は、上記露光用光源がオフ状態、
    且つ定着用熱源が定着前の状態にあるとき、定着用熱源
    が上記記憶手段に記憶された定着良好温度範囲 の上限値
    近傍にまで昇温するように、また、露光用光源がオン状
    態となるときに、定着用熱源への電力の供給が停止する
    ように上記電源からの電力供給を制御 することを特徴と
    する請求項1または2記載の電子写真装置。
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