JPH10104991A - 熱定着装置の電力制御装置 - Google Patents

熱定着装置の電力制御装置

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JPH10104991A
JPH10104991A JP8259247A JP25924796A JPH10104991A JP H10104991 A JPH10104991 A JP H10104991A JP 8259247 A JP8259247 A JP 8259247A JP 25924796 A JP25924796 A JP 25924796A JP H10104991 A JPH10104991 A JP H10104991A
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JP
Japan
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heater
temperature
heating device
signal
power
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Withdrawn
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JP8259247A
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Inventor
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
Satoru Kawada
哲 河田
Masao Naito
雅夫 内藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動に対する規格をクリアし、高
調波電流を増加させることのない熱定着装置の電力制御
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 一定の温度となるよう温度調節可能なヒ
ータ9を備え、該ヒータに対する電力制御を行う電力制
御装置12において、前記ヒータに交流電圧を供給する
交流電源10と、前記ヒータの温度を検出するサーミス
タ14と、前記サーミスタからの信号により前記ヒータ
の温度が適正温度となるように温調信号を出力し、該温
調信号ON時間とOFF時間の比を求め、この比に基づ
いて実際にヒータへ供給される電力量を決定するCPU
13とを有することを特徴とする熱定着装置の電力制御
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられる熱定
着装置において、この熱定着装置を一定の温度に温度調
節するための電力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式の複写機などには、記
録媒体である記録紙ないし転写材などのシート上に転写
されたトナー像をシートに定着させる熱定着装置が設け
られている。この熱定着装置は、一般的には、例えば、
シート上のトナーを熱溶融させる定着ローラと、該定着
ローラに圧接してシートを挟持する加圧ローラとを有し
ている。熱定着ローラは、円筒状に形成され、この熱定
着ローラの中心軸上には、ヒータ等の加熱装置が保持手
段により保持されている。この加熱装置は、定着ローラ
の中心軸に位置し、加熱装置から発せられた熱は定着ロ
ーラ内壁に輻射される。定着ローラの外壁は、その温度
が定着に適した温度(例えば、150〜200℃)にな
るまで加熱される。この状態で定着ローラと加圧ローラ
は摺接しながら互いに逆方向へ回転し、トナーが付着し
たシートを挟持する。定着ローラと加圧ローラとの摺接
部(以下、ニップ部という)において、シート上のトナ
ーは、定着ローラにより溶解し、両ローラから作用する
圧力によりシートに定着される。トナーが定着した後、
定着ローラおよび加圧ローラの回転に伴い、シートは、
排紙ローラによって搬送され、排紙トレイ上に排出され
る。このような従来の熱定着装置では、定着ローラの外
壁を定着動作に必要な一定の温度に温度調節する必要が
ある。
【0003】熱定着装置を一定の温度に温度制御するた
めの装置として、例えば特公昭60−46710号公報
には、交流電源と、通電により発熱する単一の発熱素子
と、発熱素子を通電制御する第1スイッチング素子と、
発熱素子による温度を検知する素子と、検知温度が所定
温度以下の場合に略全電力を、所定温度に達すると所定
の部分電力を発熱素子に供給するべく温度検知素子の検
知信号により第1スイッチング素子の通電タイミングを
制御する回路とを有する装置構成が開示されている。こ
こで、制御回路は、検知温度が所定温度以下の場合、一
連の第1制御パルスを発生して第1スイッチング素子に
付与する第2スイッチング素子を有し、更に、第1制御
パルスとは周期の異なる一連の第2制御パルスを発生す
る第3スイッチング素子とを有し、所定温度以下の場
合、第1制御パルスを第1スイッチング素子に付与して
略全電力を単一発熱素子に供給し、所定温度に達すると
第2制御パルスを第2スイッチング素子に付与して所定
の部分電力を単一の発熱素子に供給することを特徴とし
ている。
【0004】すなわち、熱定着装置を一定の温度に温度
制御するための装置の第1の例は、所定温度で発熱素子
に対する電力制御を切り替えるもので、発熱素子の温度
が所定温度以下の場合には、通常制御を行い、発熱素子
の温度が所定温度以上の場合には、位相制御あるいは半
サイクル制御を行うようにしている。
【0005】また、熱定着装置を一定の温度に温度制御
するための他の例が、特公昭63−48349号公報に
開示されている。この例に係る複写機は、加熱定着装置
を備えた複写機において、パルス幅制御により加熱定着
装置の発熱手段への給電を制御するパルス幅制御手段
と、位相制御により加熱定着装置の発熱手段への給電を
制御する位相制御手段と、待機時および露光ランプが消
灯している時には、パルス幅制御手段を作動させ、露光
ランプが点灯している時には、位相制御手段を作動させ
るように切り換える切換手段とを設けたことを特徴とし
ている。
【0006】すなわち、熱定着装置を一定の温度に温度
制御するための装置の第2の例では、発熱手段に対する
電力制御の方式を、位相制御により電力制御を行う方式
と、交流電力のゼロクロス点を基準に半サイクルごとに
電力制御を行う方式とを、露光ランプの消灯および点灯
に基づいて切り換えている。
【0007】また、近年、複写機等の熱定着装置では、
一般的に、ユーザ側の生産性向上の要望に応えるため
に、ウォームアップ時間の短縮が図られるとともに、定
着ローラを薄肉ローラにすることにより熱容量ダウンが
行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した一般
的な熱定着装置では、加熱装置の容量アップは、加熱装
置への突入電流を増加し、加熱装置のON時に電源電圧
の低下を発生させ、同一ライン上に設置された他の機器
に悪影響を与えるという問題点があった。
【0009】また、定着ローラの熱容量ダウンは、定着
ローラの温度の変動が大きくなるため、加熱装置のON
/OFF回数を増加させ、電圧変動の回数を増加させる
という問題点があった。
【0010】また、上記した各公報に示された従来の熱
定着装置を一定の温度に温度制御するための装置は、発
熱素子(ヒータ)によって発熱した温度を検出して、所
定温度以上か以下かで電力量を制御している。このた
め、たとえばヒータの容量が十分大きな場合、許容され
る電力量に余裕があるにもかかわらず、所定温度に達し
ていないため全電力供給することとなる。このような全
電力の供給では電力の余裕が大きいためON時間が短く
温度勾配が急になることから熱定着装置の温調温度の精
度を落とす原因となる(温度リップルが大きくなる)。
また、電源電圧変動の規格では、ヒータの電力余裕が大
きいとヒータのON時間が短くなる。このことは単位時
間中のヒータON回数が増加しON時の突入電流の回数
が増大し、電源電圧変動を大きくすることとなる。一方
位相制御を行うものに対しては、電圧がゼロボルトでな
い点からONするためかえって突入電流を増大させてし
まうといった問題もある。
【0011】さらには高調波電流が発生するといった問
題もある。これは、位相制御を行う場合には、半サイク
ルごとに制御を行うため、加熱装置の通電電流が正側又
は負側に偏りがあると、偶数次高調波を発生するためで
ある。このような高調波電流は、スイッチング電源や位
相制御の電流に多く含まれていて、特に複写機において
は、加熱装置の消費電力が大きいため、スイッチング電
源や位相制御の部品からの高調波電流はともかくとし
て、加熱装置からの高調波電流の発生は極力避けなけれ
ばならない。
【0012】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑み提案されたもので、電源電圧の変動
に対する規格をクリアするとともに、高調波電流を増加
させることのない熱定着装置の電力制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、一定の温度となるよう温度
調節可能な加熱装置を備え、該加熱装置に対する電力制
御を行って、熱定着装置を一定の温度に温度調節するた
めの電力制御装置において、前記加熱装置に交流電圧を
供給する交流電源と、前記加熱装置の温度を検出する温
度検出手段と、前記温度検出手段からの信号により前記
加熱装置の温度が予め定められた適正温度となるよう調
整するための加熱装置ON信号を出力する第1の制御手
段と、前記第1の制御手段から出力される前記加熱装置
ON信号が出力されている時間と、前記加熱装置ON信
号が出力されていない時間の比を求める電力供給比検出
手段と、前記電力供給比検出手段によて検出された結果
に基づいて、前記加熱装置に対して供給される前記交流
電圧の通電を制御する第2の制御手段と、を有すること
を特徴とする熱定着装置の電力制御装置である。
【0014】また、請求項2記載の本発明は、前記請求
項1記載の構成において、前記第2の制御手段は、前記
交流電圧波形の半サイクルごとに、所定回数通電ON、
OFFが規則的に行われるように前記加熱装置に対して
供給される前記交流電圧の通電を制御することを特徴と
する熱定着装置の電力制御装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。本発明に係る熱定着装
置は、電子写真式の複写機、プリンタおよびファクシミ
リなどにおいて、記録用紙等からなる記録媒体上の現像
剤であるトナーを溶融して定着させるための装置であ
り、電力制御装置は、この熱定着装置に備えた加熱装置
に対して供給される電力を制御することにより、熱定着
装置を一定の温度で温度調節するための装置である。
【0016】図1は、本発明を適用した複写機を示す中
央断面図である。本発明に係る熱定着装置の電力制御装
置は、例えば、図1に示すような複写機1に用いられ
る。この複写機1は、図1に示すように、記録用紙を蓄
積した用紙トレイ2と、記録用紙にトナー像を転写する
ための感光体3と、記録用紙にトナー像を定着させるた
めの定着ローラ4と、この定着ローラ4に回転可能に圧
力接触された加圧ローラ5等を主な構成要素としてい
る。
【0017】このように構成された複写機1は、以下の
ように動作する。図1に示すように、用紙トレイ2から
搬送された記録用紙(図示せず)は、搬送路6を経て感
光体3に搬送され、未定着のトナー像が転写される。そ
して、トナー像が転写された記録用紙は、定着ローラ4
と加圧ローラ5との間のニップ部に向けて送り込まれ
る。記録用紙は、加熱された定着ローラ4の熱と、加圧
ローラ5から作用する圧力とが加えられながら、ニップ
部を通過する。このとき、未定着トナーが溶融して記録
用紙上に定着し、用紙上に定着トナー像が形成される。
【0018】ニップ部を通過した記録用紙は、定着ロー
ラ4から自然に剥離し、あるいは先端部が定着ローラ4
の表面に摺接するように設けられた分離爪ないし分離ガ
イド7によって定着ローラ4から強制的に剥離され、排
紙トレイ8上に排出される。なお、両面コピーの場合に
は、用紙転換装置81を通り、再び感光体3、および定
着ローラ4と加圧ローラ5によるニップ部を通り排紙ト
レイ8上に排出される。
【0019】上記した定着ローラ4は、熱定着装置とし
て機能する装置で、その回転軸上にハロゲンランプ等か
らなる熱定着ヒータ9が設けられている。この熱定着ヒ
ータ9が、定着ローラ4の外周表面を所定の温度に加熱
するための加熱装置として機能する。そして、熱定着ヒ
ータ9をONおよびOFFすることにより、定着ローラ
4の外周表面を一定の温度に保っている。
【0020】図2に基づき、上記した熱定着ヒータ9お
よびその制御装置について説明する。図2は、熱定着ヒ
ータおよび制御装置の概略構成を示したブロック図であ
る。
【0021】本発明に用いる熱定着ヒータ9は、図2に
示すように、交流電源10に接続されて駆動されるとと
もに、熱定着ヒータ9と交流電源10との間には、熱定
着ヒータ9をONおよびOFFするためのスイッチ素子
11が直列に接続され、さらに、スイッチ素子11に
は、スイッチ素子11を制御するための電力制御回路1
2が接続されている。また、図2に示すように、電力制
御回路12は、CPU(中央演算装置)13を備えてい
る。
【0022】図3に基づき、上記した熱定着ヒータ9お
よびその制御装置をさらに詳しく説明する。図3に示す
ように、電力制御回路12を構成するCPU13は、複
写機1内に配置された図示しない他のCPUなどとの間
で通信を行いながら、複写機1における複写動作の制御
を行っている。この複写機1における複写の各動作手
段、例えば、図1に示した感光体3や、図示しない紙送
り装置等は、CPU13のポートやI/Oユニットに接
続され、CPU13からの制御信号に基づいてタイミン
グ制御されている。また、CPU13には処理に必要な
データの記憶などを行うための図示しないRAMやRO
Mなどが接続されている。
【0023】そして、本発明に用いる電力制御装置は、
図3に示すように、熱定着ヒータ9により加熱される定
着ローラ4の外周表面には、温度検出手段であるサーミ
スタ14が取り付けられていて、このサーミスタ14
は、CPU13のA/Dポートに接続されている。
【0024】したがって、定着ローラ4の外周表面の温
度が変化すると、この温度変化によりサーミスタ14の
電気抵抗値が変化し、CPU13のA/Dポートに入力
される電圧が変化する。CPU13では、この電圧変化
を予め定められた基準値と比較することにより、定着ロ
ーラ4の外周表面の温度を演算してモニタする。そし
て、所定の温度より定着ローラ4の表面温度が低い場合
には、熱定着ヒータ9を加熱、温調するための加熱装置
ON信号としてヒータ温調信号を出力する。
【0025】また、交流電源10には、ゼロクロス検出
回路15が並列に接続されているとともに、このゼロク
ロス検出回路15は、CPU13に接続されている。
【0026】したがって、ゼロクロス検出回路15が、
交流電流のゼロクロス(正負が切り替わったこと)を検
出するごとに、CPU13に対して所定のゼロクロスパ
ルスを送信する。
【0027】また、CPU13は、後述するように、前
記ヒータ温調信号がONとなっている時間と、OFFと
なっている時間を検出して、そのデューティー比から実
際に熱定着ヒータ9に交流電圧が印加される時間を制御
するヒータ制御信号を発信する。このヒータ制御信号
は、半サイクルごとに規則的に変化する所定回数のON
および所定回数のOFFからなる信号から構成される。
そして、このヒータ制御信号のONおよびOFFに従っ
てスイッチ素子11がスイッチングされ、実際に熱定着
ヒータ9に対して電力の供給が行われる。
【0028】したがって、本実施の形態においてCPU
13は、第1の制御手段、電力供給比検出手段として機
能し、またスイッチ素子11と共に第2の制御手段とし
て機能する。
【0029】次に、図4、図5および図6に基づき、上
記した電力制御回路の動作を説明する。図4は、本発明
に係る電力制御回路における制御のメインルーチンを示
したフローチャートであり、図5および図6は、図4に
示したヒータONおよびOFF処理のサブルーチンを示
したフローチャートである。
【0030】まず、図4に示すように、処理が開始され
ると、RAMやその他の必要な部分の初期化を行う(S
1)。次に、内部タイマをセットして、内部タイマのカ
ウントを開始させ(S2)、後に詳述するヒータONお
よびOFF処理(S3)を行い、複写機におけるその他
の動作処理を行う(S4)。次に、内部タイマのカウン
トアップを判断して(S5)、内部タイマがカウントア
ップすると、上記した内部タイマのセット処理(S2)
に戻って、以降の処理(S2〜5)を繰り返す。
【0031】上記したヒータONおよびOFF処理(S
3)は、まず、初期設定(不図示)として変数n=m=
0、M=0とする。そして、図5に示すように、ステッ
プS31〜S40までの各処理によりヒータ温調信号の
デューティー比を検出する。
【0032】これには、ヒータ温調信号がONであるか
否かを判断し(S31)、ONでなければフラグ1に1
をセットして変数mに1を加算する(S34)、ONで
あればフラグ0とフラグ1の状態をチェックして(S3
2)、共に1でなければフラグ0に1をセットして変数
nに1を加算する(S33)。
【0033】ここでフラグ0およびフラグ1は少なくと
も一度ヒータ温調信号がONになったかまたはOFFに
なったかをチャックするためのもので、フラグ0=1と
なれば少なくとも一度その時点より前にヒータ温調信号
がONになったことがわかり、同様にフラグ1=1であ
ればヒータ温調信号がOFFになったことがわかるもの
である。したがって、ステップS32において、フラグ
0およびフラグ1が共に1であると判断されれば、少な
くとも1度はヒータ温調信号にONとOFFの期間が有
ったことが判断される。
【0034】そして、フラグ0およびフラグ1が共に1
である場合にはステップS35へ進み、変数nがmより
大きいか否かを判断する(S35)。ここで変数mおよ
びnはそれぞれヒータ温調信号のON時間およびOFF
時間を知るためのもので、メインルーチンにおける内部
タイマの計時時間掛けるmまたはnにより、それぞれヒ
ータ温調信号のON時間およびOFF時間がわかる。そ
して、メインルーチンが繰り返されるたびにヒータ温調
信号のON時間はnに、ヒータ温調信号のOFF時間は
mに加算されてヒータ温調信号のONおよびOFF時間
が計時される。したがって、ステップS35においてこ
のnとmとを比較することで、ヒータ温調信号のデュー
ティー比がわかり、n>mの場合、すなわち、ON時間
が長い場合はヒータのON時間を長くして、より多くヒ
ータを加熱する必要がある場合である。したがって、n
>mの場合はヒータの加熱不足であると判断される。一
方、n≦m、すなわち、OFF時間が長い場合は、ヒー
タが充分に暖まっているが僅かに適正温度を下回ったた
めにヒータを加熱する必要があるような場合であり、ヒ
ータの加熱が過大であると判断される。
【0035】そして、n>mであれば、変数Mに対し
て、ヒータの加熱不足を補うために電力供給をあげる方
向となるように、変数Mに1を加算し(S36)、一方
n>mでなければ電力供給を少なくする方向となるよう
にMから1を減算する(S37)。なお、Mから減算す
る場合には、Mの値が0以下となった場合(S38)常
にM=0となるようにする(S39)。ここで、変数M
は、後述するように交流電圧の波形に対し、熱定着ヒー
タ9への電力供給を全波入力(M=0)とするか半波入
力(Mが0以外)とするかを決定するものである。そし
て、フラグ0、フラグ1を0、n=1、m=0とする
(S40)。
【0036】以上のようにしてヒータ温調信号のONお
よびOFFのデューティー比が求められた後、ステップ
S41からS55によってヒータ制御信号が出力され
る。
【0037】まず、ヒ−タ温調信号のONおよびOFF
を判断する(S41)。次にフラグ3=1を判断し(S
42)、1でなければフラグ2=1を判断する(S4
3)。ここで、フラグ2=1はヒータ温調信号ON時に
ヒータ制御信号ONであることを示し、フラグ3=1は
ヒータ温調信号ON時にヒータ制御信号OFFであるこ
とを示す。
【0038】そしていずれも1でなければゼロクロス信
号のタイミングを待って(S44)、ゼロクロスパルス
の発生タイミングでタイマTM0をスタートさせ(S4
5)、ヒータ制御信号をONしフラグ2=1とする(S
46)。そして、TM0の終了を判断する(S47)。
ここで、TM0が終了した時は、ステップS49に進み
Mの値を判断する。
【0039】ステップS49においてM=0の時は次回
ヒータ制御信号をONすべくフラグ2、フラグ3を0と
する(S51)。一方、M=0でないときには、ヒータ
制御信号をOFFし、フラグ3を1とし(S52)、ゼ
ロクロス信号のタイミングを待って(S52)、ゼロク
ロスパルスの発生タイミングでタイマTM1をスタート
させ(S53)、Mの値から1減算する(S54)。
【0040】ここで、タイマTM0およびTM1は交流
電圧の半サイクル分に相当する時間であり、交流電源の
周波数が50Hzの場合には10msである。
【0041】一方、ステップS42においてフラグ3=
1の場合、すなわち、ヒータ制御信号OFFのときに
は、ステップS48に進み、ステップS48ではTM1
が終了した否かを判断し、終了を確認したところでステ
ップS49に進む。すなわち、このステップS48にお
いてTM1が終了していなければTM1が終了するまで
ヒータ制御信号OFFが継続することとなり、終了して
いれば前記の如くステップS49において、Mの値を判
断して、電力の供給量を適宜制御することとなる。
【0042】これにより、例えばヒータへの電力供給が
過大である場合(Mが0以外の場合)、Mの値が1のと
きにはヒータ制御信号ONが半サイクル分に相当する時
間だけ出力され、次の半サイクル分OFFが出力され
る。またM=2の場合には、ヒータ制御信号ONが半サ
イクル分に相当する時間だけ出力され、次の半サイクル
とその次の半サイクル分OFFが出力される。
【0043】なお、ステップS41においてヒータ温調
信号がOFFと判断されれば、ヒータ制御信号もOFF
とする(S55)。
【0044】以上の電力制御の状態を図7にタイムチャ
ートで示す。図示するように、ヒータ温調信号がONの
とき、M=0であれば、ゼロクロス信号をトリガとし
て、入力電圧の波形と同じ全波分電力供給されるように
ヒータ制御信号がONされる。またM=1であれば、ゼ
ロクロス信号をトリガとして、入力電圧の波形のうち半
サイクル分だけヒータ制御信号がONされて次の半サイ
クルOFFされる。M=2であれば、ゼロクロス信号を
トリガとして、入力電圧の波形のうち半サイクル分だけ
ヒータ制御信号がONされ、次の1サイクル分OFFと
なる。さらに、図示しないが、Mの値が3、4…と大き
くなればその分少ない波形分だけヒータ制御信号がON
されることとなる。
【0045】このように交流電圧波形の半サイクルごと
に規則的に所定回数ONおよび所定回数OFFとなるよ
うに制御することで、定着ローラの表面温度に応じて、
ヒータの加熱量の加不足に応じた電力の供給がなされ
る。
【0046】以上の電力制御ではヒータ温調信号のON
およびOFF時間を実際に計測して(ステップS31〜
S40)、そのデューティー比に相当する変数Mの値を
決定したものであるが、これに対して、これまでの経験
にしたがって予めヒータ温調信号のONおよびOFF時
間のデューティー比に相当する変数Mの値を決定しても
よい。
【0047】図8は、予めこれまでの経験などからMの
値を決定するための手順を示すフローチャートである。
【0048】熱定着ヒータに対する電力の供給は、定着
ローラの表面温度が所定の温度に達する(ウォームアッ
プ完了)前はより多くの電力供給が必要であり、その後
は、電力供給が少なくてもよいことが経験的にわかって
いる。したがって、ヒータ温調信号のONおよびOFF
時間のデューティー比は、ウォームアップ完了前ではO
N時間が長く必要であり、その後はOFF時間の方が長
くなる。
【0049】そこで、まず、ウォームアップが完了した
か否かを判断し(S61)、完了していなければM=0
とする(S62)。
【0050】一方、ウォームアップが完了したならば、
待機中であるか否かを判断し(S63)、待機中であれ
ばM=2として(S64)、待機中でなければM=1と
する。これにより経験的なヒータ温調信号のONおよび
OFF時間のデューティー比にしたがってMの値が設定
され、これ以後は前述したステップS41〜55にした
がっでヒータ制御信号が出力されることにより、熱定着
ヒータへの電力制御が行われる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、加熱装置の温度調節するための加熱装置
ON信号が出力されている時間と、加熱装置ON信号が
出力されていない時間の比から実際に加熱装置に対して
供給する電力量を制御することとしたので、ヒータなど
の加熱装置自体の容量が大きなものを用いても、加熱装
置が暖まっている場合に、加熱装置ON信号が出力され
てた場合でも、急激に加熱装置に対して全ての電力が供
給されることがなくなり、電源電圧の変動を抑えること
でき、他の機器への影響を最小限にすることができる。
【0052】また、請求項2記載の本発明によれば、加
熱装置に供給する交流電圧の波形の半サイクルごとに規
則的に所定回数ONおよび所定回数OFFして加熱装置
への電力供給を行うこととしたので、電源電圧の交流サ
イクルに合わせて電力供給量を制御することができ、高
周波の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した複写機を示す中央断面図で
ある。
【図2】 熱定着ヒータおよびその周辺機器の概略構成
を示したブロック図である。
【図3】 熱定着ヒータおよび電力制御回路を構成する
CPUの構成を示したブロック図である。
【図4】 電力制御を説明するためのメインフローチャ
ートである。
【図5】 図4に示されるヒータONおよびOFF処理
のサブルーチンフローチャートである。
【図6】 図5に続くヒータONおよびOFF処理のサ
ブルーチンフローチャートである。
【図7】 電力制御を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図8】 図4に示されるヒータONおよびOFF処理
中で用いられる変数Mの決定の他の形態を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…複写機 2…用紙トレイ 3…感光体 4…定着ローラ 5…加圧ローラ 6…搬送路 7…分離ガイド 8…排紙トレイ 9…熱定着ヒータ 10…交流電源 11…スイッチ素子 12…電力制御回路 13…CPU 14…サーミスタ 15…ゼロクロス検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の温度となるよう温度調節可能な加
    熱装置を備え、該加熱装置に対する電力制御を行って、
    熱定着装置を一定の温度に温度調節するための電力制御
    装置において、 前記加熱装置に交流電圧を供給する交流電源と、 前記加熱装置の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段からの信号により前記加熱装置の温度
    が予め定められた適正温度となるよう調整するための加
    熱装置ON信号を出力する第1の制御手段と、 前記第1の制御手段から出力される前記加熱装置ON信
    号が出力されている時間と、前記加熱装置ON信号が出
    力されていない時間の比を求める電力供給比検出手段
    と、 前記電力供給比検出手段によて検出された結果に基づい
    て、前記加熱装置に対して供給される前記交流電圧の通
    電を制御する第2の制御手段と、を有することを特徴と
    する熱定着装置の電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の制御手段は、前記交流電圧波
    形の半サイクルごとに、所定回数通電ON、OFFが規
    則的に行われるように前記加熱装置に対して供給される
    前記交流電圧の通電を制御することを特徴とする請求項
    1記載の熱定着装置の電力制御装置。
JP8259247A 1996-09-30 1996-09-30 熱定着装置の電力制御装置 Withdrawn JPH10104991A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301565A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Cr Box Kk トライアック制御装置
CN111694249A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 东芝泰格有限公司 图像形成装置以及图像形成方法
JP2021162672A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 キヤノン株式会社 画像形成装置

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