JP3110389B2 - 印刷配線板とその製造方法 - Google Patents

印刷配線板とその製造方法

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JP3110389B2
JP3110389B2 JP10243240A JP24324098A JP3110389B2 JP 3110389 B2 JP3110389 B2 JP 3110389B2 JP 10243240 A JP10243240 A JP 10243240A JP 24324098 A JP24324098 A JP 24324098A JP 3110389 B2 JP3110389 B2 JP 3110389B2
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷配線板の製造
方法に関し、特にBGAやCSP等の半導体パッケージ
接続用ボールを有する印刷配線板とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子装置の高密度化、高機能化の進展に
より半導体パッケージも印刷配線板のスルーホール実装
型、所謂DIP型パッケージから表面実装型に変化して
おり、さらに高密度実装化ができるボールグリッドアレ
イ(BGA)パッケージやチップサイズパッケージ(C
SP)が実用化されている。これらのBGAやCSPを
実装する従来のインターポーザー基板と言われる印刷配
線板を図5を参照して説明する。
【0003】図5に示す様に、従来のインターポーザー
基板の印刷配線板30は、スルーホール(T/H)31
により、印刷配線板30の表裏を接続し、T/H31に
ははんだが浸入しないように穴埋め樹脂32が埋込まれ
る。銅箔33上に銅めっき34のされた回路で引出しパ
ッド7aを形成し、その引出しパッド35にBGA用接
続突起のはんだボール36が設置されるものであった。
【0004】そのために、BGA用接続突起形成面側
は、引出しパッド形成用の配線引き回しが必要となり配
線板設計が複雑となっていた。また、T/H形成が必要
条件となるため、基板表面にもT/H形成用のめっきが
析出し、銅による導体厚が30〜50μmの厚さにな
り、エッチングする導体厚さが増加するために回路形成
性が悪化し微細な回路が形成できない問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におけ
るBGA用接続突起形成面の配線引き回し性を改善する
技術として図6のような印刷配線板40が提案されてい
る。この場合は、第1の銅めっき41で形成したT/H
43を穴埋め樹脂44で埋め、その樹脂の上に第2の銅
めっき42施し、該第2の銅めっき42上にBGA接続
用パッド45を形成し、そこにはんだボールを設置する
ものであった。この場合には、T/H43の上にはんだ
ボールが形成できるためにBGA用接続突起設置面の配
線引き回しは必要ないために、回路設計は容易になった
が、印刷配線板の表面の導体層の厚さは2回の銅めっき
と絶縁基板の下地の銅箔とにより、導体層の厚さは図5
の印刷配線板よりもさらに増加し、合計で40〜60μ
mと厚くなる。そのために図5の従来例よりも回路設計
は容易になった反面、微細な回路形成が困難である問題
がある。
【0006】上記の従来技術の問題点を解決する方法と
して、次のような技術が提案されている。即ち、特開平
8―23047号公報には、印刷配線板の貫通孔(めっ
きなし)やめっきT/Hに導電性樹脂を充填し、この貫
通孔やT/H上にはんだボールを設置して、BGA用接
続突起を形成する技術が開示されている。また、特許第
2548584号公報には、印刷配線板のT/Hの一端
ランドに突起をめっきで形成し、該T/Hにその他端の
開口部からソルダーレジストを充填した後、該T/Hの
ランドの突起上にはんだを付着させはんだバンプを形成
する技術が開示されている。特開平8―213748号
公報には、印刷配線板のT/HにはんだをT/Hの他端
に盛り上がるように充填した後、リフローしてT/Hに
はんだボール(バンプ)を形成する技術が開示されてい
る。
【0007】上記の特開平8―23047号の技術にお
いては、T/Hに充填した導電性樹脂のはんだ濡れ性が
小さく、導電性樹脂とはんだボールの電気的接触抵抗が
大きくなり、またはんだボールの弾性率が高いために、
マザー基板とインターポーザ基板との熱膨張率の差等に
よる応力緩和性が小さく、接続性信頼性が小さい問題が
あった。
【0008】上記特許公報第2548584号の技術に
おいては、T/Hにソルダーレジストを充填する際にそ
の充填口とは反対側のT/H開口からソルダーレジスト
が滲み出しT/Hのパッドに付着するためにはんだの接
着面積のバラツキが大きく、はんだバンプ高さとはんだ
バンプの密着力のバラツキが大きくなる問題があった。
【0009】上記の特開平8―213748号公報の技
術の印刷配線板においては、T/Hにもはんだが充填さ
れており、はんだ付けの熱でこのはんだが溶融して流動
し、はんだバンプの高さが不安定になりやすく、また、
T/H内のはんだの熱膨張や弾性率が大きいためにT/
Hの信頼性が低下する問題があった。
【0010】本発明の目的は上記の従来技術の問題点を
解決した印刷配線板とその製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷配線板の構
は、少なくとも片面に導電回路が形成され貫通孔を有
する絶縁基板と、前記絶縁基板の一方の面から塗布して
前記貫通孔に充填され前記導電回路に電気的に接続され
弾性率25〜250kgf/mm 2 導電性樹脂と、
前記絶縁基板の前記導電性樹脂塗布面と反対面の前記貫
通孔上に前記導電性樹脂と同じ材料で一体形成されたB
GA接続用電極と、前記絶縁基板の少なくとも片面に形
成されたソルダーレジストとで構成されたことを特徴と
する。また、本発明の印刷配線板の他の構成は、少なく
とも片面に導電回路が形成され貫通孔を有する絶縁基板
と、前記絶縁基板の一方の面から塗布して前記貫通孔に
充填され前記導電回路に電気的に接続されたエポキシ樹
脂をバインダーとしパラジウム金属を0.1〜2重量%
含有する銀ペーストまたは銅ペーストを使用した導電性
樹脂と、前記絶縁基板の前記導電性樹脂塗布面と反対面
の前記貫通孔上に前記導電性樹脂と同じ材料で一体形成
されたBGA接続用電極と、前記絶縁基板の少なくとも
片面に形成されたソルダーレジストとで構成されたこと
を特徴とする。
【0012】本発明の印刷配線板の製造方法の第1の構
成は、片面に銅箔を有する絶縁基板に貫通孔を形成する
工程と、前記銅箔をエッチングし前記貫通孔端部周囲を
含む前記絶縁基板表面に導電回路を形成する工程と、前
記貫通孔周辺の前記導電回路を除く前記導電回路上にソ
ルダーレジストを形成する工程と、前記貫通孔の導電回
路面から導電性樹脂を塗布して前記貫通孔の他端から該
導電性樹脂が突き出るように前記貫通孔に該導電性樹脂
を充填し熱硬化して前記貫通孔表面に前記導電性樹脂か
らなる突起を形成する工程と、前記絶縁基板の前記導電
性樹脂塗布面を機械研磨して平滑化する工程と、前記ソ
ルダーレジストの所望の箇所を除去して前記導電回路を
露出させ実装用パッドを形成する工程と、前記実装用パ
ッドにめっき膜を形成すると同時に前記貫通孔の前記突
起表面にもめっき膜を形成しBGA接続用電極を形成す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の印刷配線板の製造方法の第2の構
成は、両面に銅箔を有する絶縁基板に貫通孔を形成する
工程と、前記貫通孔を含む前記絶縁基板全面に第1のめ
っき膜を形成する工程と、前記絶縁基板上の前記銅箔お
よび前記第1のめっき膜をエッチングし導電回路とラン
ドを有するスルーホールを形成する工程と、前記スルー
ホールランドを除く前記絶縁基板表面にソルダーレジス
トを形成する工程と、前記スルーホールの一端から導電
性樹脂を塗布して前記スルーホールの他端から該導電性
樹脂が突き出るように前記スルーホールに該導電性樹脂
を充填し熱硬化して前記スルーホール表面に前記導電性
樹脂からなる突起を形成する工程と、前記絶縁基板の前
記導電性樹脂塗布面を機械研磨して平滑化する工程と、
前記ソルダーレジストの所望の箇所を除去して前記導電
回路を露出させ実装用パッドを形成する工程と、前記実
装用パッドに第2のめっき膜を形成すると同時に前記ス
ルーホールの前記突起表面にも第2のめっき膜を形成し
BGA接続用電極を形成する工程とを含むことを特徴と
する。
【0014】本発明の印刷配線板においては、前記絶縁
基板の前記貫通孔または前記スルーホールに前記導電性
樹脂を前記絶縁基板面に突出するように充填して、前記
貫通孔または前記スルーホール上に前記導電性樹脂と同
じ材料でBGA接続用電極を形成したことにより、前記
BGA接続用電極を低コストで形成できるばかりでな
く、前記前記BGA接続用電極の低弾性率化によるBG
Aの印刷配線板との接続信頼性を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態の印刷
配線板要部の断面図である。図1において、印刷配線板
10aは、片面に導電回路5が形成され貫通孔4を有す
るエポキシ樹脂等の絶縁基板1と、貫通孔4に充填され
導電回路5に電気的に接続された導電性樹脂2と、導電
回路5の反対面の貫通孔4上に導電性樹脂2と同じ材料
で一体形成されたBGA接続用電極9と、絶縁基板1の
片面に形成されたソルダーレジスト6で構成されてい
る。図中、符号7は実装用パッドを示し、この実装用パ
ッドは、ソルダーレジスト6の所望の箇所をレーザー
(炭酸ガスまたはYAG)等で除去して露出した導電回
路5にめっき膜8を被覆して形成されている。図1にお
いては、導電性樹脂の突起2a表面にはめっき膜8が被
覆され、BGA接続用電極9が形成されている。めっき
膜8は、無電解銅めっきや無電解ニッケルめっき/無電
解金めっきによって被覆することができる。このれらの
めっきによってBGA接続用電極表面のはんだ付け性や
耐食性を向上できる。
【0017】導電性樹脂2としては、エポキシ樹脂をバ
インダーとする銀ペーストや銅ペーストを使用すること
ができ、弾性率は25〜250kgf/mm2が適当で
ある。この弾性率の大きさが250kgf/mm2を超
えるとBGA接続用電極9の応力吸収作用が小さくな
り、また25kgf/mm2よりも小さくなるとBGA
接続用電極9の形状が不安定になりやすくなる。なお、
これらの導電性樹脂には無電解めっきの析出性を向上す
るためにパラジウム金属を0.1〜2重量%添加する。
パラジウム添加量が0.1重量%よりも小さい場合に
は、無電解めっきの析出性改善効果は得られない。その
パラジウム添加量が2重量%を超えると導電性樹脂2
(硬化物)の導電性が低下する。
【0018】図2は、本発明の第2の実施の形態の印刷
配線板の製造方法を工程順に説明するための基板要部の
断面図である。まず図2(a)のように絶縁基板1の片
面に銅箔3(12,18あるいは35μm厚)を張り付
けた片面銅張り絶縁基板10に直径0.2〜0.4mm
の貫通孔4をドリル加工、パンチング加工あるいはレー
ザー加工等により形成する。
【0019】次いで、通常のフォトリソグラフィとエッ
チング技術を使用して銅箔3をパターニングして所望の
導電回路5を形成後、導電回路5上に感光性ソルダーレ
ジストを15〜35μm厚に塗布し、露光・現像処理を
行い図2(b)のようなソルダーレジスト6を得る。こ
の際、ソルダーレジスト6を貫通孔4の孔径より、50
〜300μm大きめにした径でソルダーレジスト6を抜
いて形成する。ソルダーレジストの材質としては、エポ
キシ樹脂やPFTEのようなフッ素樹脂を使用すること
ができる。
【0020】次に、導電回路5がソルダーレジスト6よ
り露出した部分に、図2(c)に示す様に、導電性樹脂
2をスクリーン印刷にて、導電回路5の面より塗布して
貫通孔4に導電性樹脂2を充填し、貫通孔の他端から高
さ200〜400μmの導電性樹脂2の突起2aを形成
する。導電性樹脂2を基板面から突起させて形成するた
めには、導電性樹脂2の突起2aを形成する基板面に凹
部を有するテンプレートを当接する。次いで、導電性樹
脂2を温度120〜160℃で30〜60分間熱硬化さ
せる。この熱硬化により突起2a表面は半球面状とな
る。突起2aは硬化後バフ研磨等によって機械研磨して
全体の高さのバラツキを小さく調整することができる。
【0021】導電性樹脂2としては、上記の本発明の第
1の実施の形態のエポキシ樹脂をバインダーとする銀ペ
ーストや銅ペーストを使用することがでる。本導電性樹
脂の大気圧硬化の際には2〜10気圧程度の圧力を加え
加熱硬化すると導電性樹脂中のボイドの発生を抑制でき
る。
【0022】次に、図2(d)の様に、ソルダーレジス
ト6の形成面に飛び出した導電性樹脂2や、ソルダーレ
ジスト6上に付着した導電性樹脂2をベルト研磨機ある
いはバフ研磨機にて研磨除去し、平滑化する。
【0023】次に、ソルダーレジスト6の所望の箇所を
レーザー(炭酸ガスまたはYAG)で除去して実装パッ
ド7を形成後、無電解めっきにより実装用パッド7と突
起2aの表面に無電解めっきを行い、銅めっきやニッケ
ル―金めっきのめっき膜8を形成する(図2(e))。
これにより、片面印刷配線板でありながら、表裏を導通
しBGA接続用電極9を同時に形成した印刷配線板10
aを得た。
【0024】上記の実装用パッド7やBGA用接続用電
極9には粘着性ポリイミダゾール被膜を選択的に析出さ
せた後、はんだ粉を固着させ、次いでリフローしてはん
だ被膜を形成することもできる。なお、上記の第1の実
施の形態では、ソルダーレジストは導電回路面のみに形
成したが、BGA接続用電極9形成面にも形成すること
によって、BGA接続用電極9形成面の導電性樹脂によ
る汚れを防止し、電気絶縁性を向上できる。
【0025】図3は、本発明の第3の実施の形態の印刷
配線板要部の断面図である。図3において、印刷配線板
20aは、両面に導電回路5が形成され第1のめっき膜
11の被覆された貫通孔4を有するエポキシ樹脂等の絶
縁基板1と、貫通孔4に充填され導電性樹脂2と、貫通
孔4上に導電性樹脂2と同じ材料で一体形成されたBG
A接続用電極9と、絶縁基板1の両面に形成されたソル
ダーレジスト6で構成されている。図中、符号13は実
装用パッドを示し、この実装用パッドは、ソルダーレジ
スト6の所望の箇所をレーザー(炭酸ガスまたはYA
G)等で除去して露出した導電回路12に第2のめっき
膜14を被覆して形成されている。また、図3におい
て、導電性樹脂の突起2a表面には第2のめっき膜14
が被覆され、BGA接続用電極15が形成されている。
第2のめっき膜14は、無電解銅めっきや無電解ニッ
ケルめっき/無電解金めっきによって被覆することがで
きる。このれらのめっきによってBGA接続用電極表面
のはんだ付け性や耐食性を向上できる。
【0026】図4は、本発明の第4の実施の形態の印刷
配線板の製造方法を工程順に説明するための基板要部の
断面図である。まず図4(a)で絶縁基板1の両面に銅
箔3(12、18あるいは35μm厚)を張り付けた両
面銅張り絶縁基板20に、貫通孔4をドリル加工、パン
チング加工あるいはレーザー(炭酸ガスまたはYAG)
加工等により形成後、パネル銅めっきを行い、貫通孔お
よび銅箔3上に第1のめっき膜11を形成する。この第
1のめっき膜の厚さは、回路精度を向上するために5〜
20μmと薄付けする。
【0027】次いで、通常のフォトリソグラフィとエッ
チング技術を使用して銅箔3と第1のめっき膜11をパ
ターニングして所望の導電回路12とランドを有するス
ルーホール12aを形成後、基板の両面の導電回路12
上に感光性ソルダーレジストを15〜35μm厚に塗布
し、露光・現像処理を行い図4(b)のようなソルダー
レジスト6を得る。この際、ソルダーレジスト6を貫通
孔4の孔径より、50〜300μm大きめにした径でソ
ルダーレジスト6を抜いて形成する。このソルダーレジ
ストの材質としては、エポキシ樹脂やPFTEのような
フッ素樹脂を使用することができる。
【0028】次に、図4(c)に示す様に、基板の上面
の導電回路5がソルダーレジスト6より露出した部分
に、導電性樹脂2をスクリーン印刷にて塗布して第1の
めっき膜11が付着している貫通孔4に充填し、貫通孔
4の他端から高さ200〜400μmの導電性樹脂2の
突起2aを形成する。導電性樹脂2を基板面から突起さ
せて形成するためには、導電性樹脂2の突起2a形成す
る基板面に凹部を有するテンプレートを当接する。次い
で、導電性樹脂2を温度120〜160℃で30〜60
分間熱硬化させる。この熱硬化により突起2a表面は半
球面状となる。突起2aは硬化後バフ研磨等によって機
械研磨して全体の高さのバラツキを小さく調整すること
ができる。
【0029】導電性樹脂2としては、上記の第1の実施
の形態と同様に、弾性率が25〜250kgf/mm2
のエポキシ樹脂をバインダーとする銀ペーストや銅ペー
ストを使用することができる。なお、これらの導電性樹
脂には無電解めっきの析出性を向上するためにパラジウ
ム金属を0.1〜2重量%添加する。パラジウム添加量
が0.1重量%よりも小さい場合には、無電解めっきの
析出性改善効果は得られない。そのパラジウム添加量が
2重量%を超えると導電性樹脂2(硬化物)の導電性が
低下する。本導電性樹脂の大気圧硬化の際には2〜10
気圧程度の圧力を加え加熱硬化すると導電性樹脂中のボ
イドの発生を抑制できる。
【0030】次に、図4(d)の様に、導電性樹脂2の
スクリーン印刷面のソルダーレジスト6上に飛び出した
導電性樹脂2をベルト研磨機あるいはバフ研磨機にて研
磨除去し、平滑化する。
【0031】次に、ソルダーレジスト6の所望の箇所を
レーザー(炭酸ガスまたはYAG)で除去して実装パッ
ド13を形成後、無電解めっきにより実装用パッド13
と突起2aの表面に無電解めっきを行い、銅めっきやニ
ッケル―金めっきの第2のめっき膜14を形成し、図4
(e)のようなBGA接続用電極15を有する両面印刷
配線板20aを得た。
【0032】上記の実装用パッド13やBGA用接続用
電極15は粘着性ポリイミダゾール被膜を選択的に析出
させた後、はんだ粉を固着させ、次いでリフローしては
んだ被膜を形成することもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、導電性樹脂で貫
通孔の導電とBGA接続用電極が同一こうていで一体化
して形成できるために微細配線回路を有するインターポ
ーザー基板が低コストで製造できることである。
【0034】本発明の第2の効果は、BGA接続用電極
が弾性率が低い導電性樹脂のためにマザーボードに実装
した場合に接続信頼性が高くなることである。
【0035】本発明の第3の効果は、導電性樹脂を硬化
する際に加熱加圧するために基板の表裏接続用の導電性
樹脂がボイドレスで形成でき接続信頼性が向上すること
である。
【0036】本発明の第4の効果は、BGA接続用電極
は機械的な研磨によって高さのバラツキを小さく調整で
きるためにそのコプラナリティを向上できることであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の印刷配線板要部の
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の印刷配線板の製造
方法を工程順に説明するための基板要部の断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態の印刷配線板要部の
断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の印刷配線板の製造
方法を工程順に説明するための基板要部の断面図であ
る。
【図5】従来の印刷配線板要部の断面図である。
【図6】従来の印刷配線板要部の断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 導電性樹脂 2a 突起 3 銅箔 4 貫通孔 5,12 導電回路 6 ソルダーレジスト 7,13 実装用パッド 8 めっき膜 9 BGA接続用電極 10 片面銅張り絶縁基板 10a 印刷配線板 11 第1のめっき膜 14 第2のめっき膜 20 両面銅張り絶縁基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12 H05K 1/11 H05K 3/34 505

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に導電回路が形成され貫
    通孔を有する絶縁基板と、前記絶縁基板の一方の面から
    塗布して前記貫通孔に充填され前記導電回路に電気的に
    接続された弾性率25〜250kgf/mm 2 導電性
    樹脂と、前記絶縁基板の前記導電性樹脂塗布面と反対面
    の前記貫通孔上に前記導電性樹脂と同じ材料で一体形成
    されたBGA接続用電極と、前記絶縁基板の少なくとも
    片面に形成されたソルダーレジストとで構成されたこと
    を特徴とする印刷配線板。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔にめっき膜が形成されている
    請求項1記載の印刷配線板。
  3. 【請求項3】 BGA接続用電極表面に無電解銅めっき
    または無電解ニッケルめっき―無電解金めっきが形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の印刷
    配線板。
  4. 【請求項4】 少なくとも片面に導電回路が形成され貫
    通孔を有する絶縁基板と、前記絶縁基板の一方の面から
    塗布して前記貫通孔に充填され前記導電回路に電気的に
    接続されたエポキシ樹脂をバインダーとしパラジウム金
    属を0.1〜2重量%含有する銀ペーストまたは銅ペー
    ストを使用した導電性樹脂と、前記絶縁基板の前記導電
    性樹脂塗布面と反対面の前記貫通孔上に前記導電性樹脂
    と同じ材料で一体形成されたBGA接続用電極と、前記
    絶縁基板の少なくとも片面に形成されたソルダーレジス
    トとで構成されたことを特徴とする印刷配線板。
  5. 【請求項5】 片面に銅箔を有する絶縁基板に貫通孔を
    形成する工程と、前記銅箔をエッチングし前記貫通孔端
    部周囲を含む前記絶縁基板表面に導電回路を形成する工
    程と、前記貫通孔周辺の前記導電回路を除く前記導電回
    路上にソルダーレジストを形成する工程と、前記貫通孔
    の導電回路面から導電性樹脂を塗布して前記貫通孔の他
    端から該導電性樹脂が突き出るように前記貫通孔に該導
    電性樹脂を充填し熱硬化して前記貫通孔表面に前記導電
    性樹脂からなる突起を形成する工程と、前記絶縁基板の
    前記導電性樹脂塗布面を機械研磨して平滑化する工程
    と、前記ソルダーレジストの所望の箇所を除去して前記
    導電回路を露出させ実装用パッドを形成する工程と、前
    記実装用パッドにめっき膜を形成すると同時に前記貫通
    孔の前記突起表面にもめっき膜を形成しBGA接続用電
    極を形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記導電性樹脂の熱硬化を圧力2〜10
    気圧で行うことを特徴とする請求項記載の印刷配線板
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項記載の印刷配線板の製造方法に
    おいて、前記BGA接続用電極を形成する工程後、さら
    に前記実装用パッドおよび前記BGA接続用電極表面に
    半田被膜を選択的に形成する工程とを含むことを特徴と
    する印刷配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 両面に銅箔を有する絶縁基板に貫通孔を
    形成する工程と、前記貫通孔を含む前記絶縁基板全面に
    第1のめっき膜を形成する工程と、前記絶縁基板上の前
    記銅箔および前記第1のめっき膜をエッチングし導電回
    路とランドを有するスルーホールを形成する工程と、前
    記スルーホールランドを除く前記絶縁基板表面にソルダ
    ーレジストを形成する工程と、前記スルーホールの一端
    から導電性樹脂を塗布して前記スルーホールの他端から
    該導電性樹脂が突き出るように前記スルーホールに該導
    電性樹脂を充填し熱硬化して前記スルーホール表面に前
    記導電性樹脂からなる突起を形成する工程と、前記絶縁
    基板の前記導電性樹脂塗布面を機械研磨して平滑化する
    工程と、前記ソルダーレジストの所望の箇所を除去して
    前記導電回路を露出させ実装用パッドを形成する工程
    と、前記実装用パッドに第2のめっき膜を形成すると同
    時に前記スルーホールの前記突起表面にも第2のめっき
    膜を形成しBGA接続用電極を形成する工程とを含むこ
    とを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導電性樹脂の熱硬化を圧力2〜10
    気圧で行うことを特徴とする請求項記載の印刷配線板
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項記載の印刷配線板の製造方法
    において、前記BGA接続用電極を形成する工程後、さ
    らに前記実装用パッドおよび前記BGA接続用電極表面
    に半田被膜を選択的に形成する工程とを含むことを特徴
    とする印刷配線板の製造方法。
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