JP3109873B2 - 噴射記録方法 - Google Patents

噴射記録方法

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JP3109873B2
JP3109873B2 JP03279871A JP27987191A JP3109873B2 JP 3109873 B2 JP3109873 B2 JP 3109873B2 JP 03279871 A JP03279871 A JP 03279871A JP 27987191 A JP27987191 A JP 27987191A JP 3109873 B2 JP3109873 B2 JP 3109873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温で固体の記録媒体
を、被記録材に対して飛翔させて記録を行なう噴射記録
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】噴射記録方法は、記録媒体(インク)の
小滴を飛翔させ、紙などの被記録材に付着させて記録を
行なうものである。噴射記録方法の中でも特に、本出願
人が特公昭61−59911号、特公昭61−5991
2号、特公昭61−59914号において開示した、常
温で液体のインクを用い、熱エネルギーをこのインクに
作用させてインク内に泡を発生させ、インク内に発生し
た泡により液滴を吐出口(オリフィス)から吐出させる
方法によれば、記録ヘッドの高密度マルチオリフィス化
が容易に実現でき、高解像度、高品質の画像を高速で記
録できる。
【0003】常温で液体のインクを用いた噴射記録方法
によれば、上記のもの以外に例えば以下のものがある。
【0004】特公昭54−161935号公報では、図
13に示すように発熱体30によって液室内のインク3
1をガス化させ、該ガス32をインク滴33と共に吐出
口より吐出させる方法が開示されている。該方法によれ
ば、ガス32をノズルより噴出させることによってオリ
フィスの目詰まりを防止できるとしている。尚、35は
電極である。
【0005】また特開昭61−185455号公報で
は、図14に示すように小開口40を有する板状部材4
1と発熱体ヘッド42との微小間隔部43に満たされた
液状インク44を該発熱体ヘッドによって加熱し、(図
14(a),(b))、発生した気泡45によって小開
口40からインク滴46を飛翔させると共に、該気泡を
形成していたガスをも該小開口40より噴出させて(図
14(c))記録紙上に面像を形成する記録方法に関す
る記載がある。特開昭61−249768号公報では、
図15に示すように液状インク50に熱エネルギーを作
用させて気泡を形成し、気泡の膨張力に基づいてインク
小滴58を形成飛翔させると同時に該気泡を形成してい
たガスをも大開口52より大気中に噴出させる記録方法
について記載されている。尚、51は発熱体である。
【0006】特開昭61−197246号公報には、図
16に示すようにフィルム60に設けられた複数の孔6
1に充填されたインク62を、発熱素子63を有する記
録ヘッド64で加熱してインク62中に泡67を発生さ
せ、インク滴65を被記録材65に飛翔させる記録方法
について記載されている。
【0007】一方、噴射記録方法に用いられるインクに
は、被記録材上で速やかに乾燥定着するのに対し、ノズ
ル内では乾燥しにくくノズル詰まりを起こしにくい、と
いう矛盾した特性が要求される。
【0008】この要求に対し、従来の常温固体のインク
には一般に水を主成分とし、これに乾燥防止、目詰まり
防止などの目的でグリコールなどの水溶性高沸点溶剤を
含有したものが一般的で、このようなインクを用いて普
通紙に記録を行なった場合、インクが速やかに乾燥定着
せず、印字直後の文字を手で触れるとインクが手につい
たり、文字が擦れて印字品位が低下するなどの問題があ
った。
【0009】また、記録紙の種類によって、インクの浸
透性が大きく異なるため、従来の水を主成分としたイン
クを使用する場合、特定の記録紙しか使用できないとい
う問題点があった。特に近年は、オフィスで多く使用さ
れているコピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等の
いわゆる普通紙に対しても良好な記録を行なえることが
要求されている。
【0010】この要求に対して、米国特許5,006,
170号、特開昭58−108271、特開昭61−8
3268、特開昭61−159470、特開昭62−4
8774、あるいは特開昭55−54368号には、常
温で固体状のホットメルト型インクを加熱溶融して飛翔
される噴射記録方法が開示されている。
【0011】しかしながら、常温で固体のインクは、加
熱溶融したとしても常温で液体の水系インクに比べ粘度
が高く、泡の発生及び膨張に対して大きな抵抗となる。
このため、常温で固体のインクを用いた従来の噴射記録
方法では、インク中に泡が発生しても、十分な吐出エネ
ルギーが得られずインクの吐出速度が遅かったり、ある
いは泡の形状が不均一になったりした。その結果、イン
クの小滴の体積が不均一になったりした。最悪の場合に
は、インクが吐出口から吐出しない場合もあった。
【0012】また、被記録材上でインクが盛り上がるの
を防止するために、特開平1−242672号、特開平
2−51570号には過冷却剤の添加された常温固体の
インクが開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過冷却
剤の添加された常温固体の従来のインクは、インクの盛
り上がりは防止できるが完全定着するために時間がかか
り、記録像を形成した後十分に時間をおかないと、記録
像で手が汚れたり記録像が乱れたりする問題があった。
【0014】また、噴射記録方法に使用する常温固体の
従来のインクとしては、上記のほか、特開平1−236
287号、特開平1−263170号及び特開平1−2
63171号にそれぞれキシレノール、ジアセトアミ
ド、2,2−ジメチル−1−プロパノールを主要成分と
するインクが開示されているが、これら従来の固体イン
クでは、記録を行なわないまま加熱溶融状態に放置した
とき、インクの物性が変化したり、ノズル詰まりが起こ
り易く、また、記録紙によっては記録像がにじむことが
あった。
【0015】そこで本出願人は特願平3−249217
により、上記の従来知られている記録技術を改良する提
案をすでに行なっている。
【0016】特願平3−249217の方法によれば、
ノズル内の泡だまりによる吐出不良や、吐出したインク
小滴の体積の不均一、またインク小滴の被記録材上の着
弾位置精度の悪さなど、従来知られている記録技術によ
る問題点を解決することができた。
【0017】本願は前記特願平3−249217を発展
させたものであり、記録媒体の温度をその熱溶解温度以
上で制御するための記録ヘッドの加熱手段を、吐出手段
たる泡形成のための熱エネルギー発生手段と同一の基板
上に、好ましくは同一の膜構成で形成することで、より
簡単な機構でかつエネルギー効率良く、前記特願平3−
249217記載の記録方法を得ることのできる記録方
法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の噴射記録方法
は、常温固体の記録媒体の温度を制御するために記録ヘ
ッドを加熱する手段と、加熱溶解した前記記録媒体を吐
出させるための熱エネルギーを与える吐出手段を同一基
板上に有する記録ヘッドを用い、加熱溶解した前記記録
媒体に記録信号に応じた熱エネルギーを付与することに
より前記記録媒体内に泡を発生させ、前記泡の内圧が外
気圧以下であるとき、前記泡を吐出口より外気と連通さ
せて前記記録媒体を吐出し記録を行うことを特徴とする
噴射記録方法である。
【0019】本発明の噴射記録方法は、後に記述するよ
うに、常温(5℃〜35℃)で固体の記録媒体(イン
ク)を加熱溶融し、溶融した記録媒体に記録信号に応じ
た熱エネルギーを付与することにより吐出口(オリフィ
ス)から吐出させて記録を行なうものである。
【0020】溶融状態にある記録媒体に、記録信号に応
じた熱エネルギーが付与されると、記録媒体内に泡が発
生し、この泡の発生により記録媒体を吐出口から吐出さ
せる吐出エネルギーが生ずる。
【0021】図1に示す装置は、本発明の記録方法を実
施するための装置で(後に更に詳しく説明する)、タン
ク21に収容された記録媒体は供給路22を通って記録
ヘッド23に供給される。記録ヘッド23は、図に示す
記録ヘッドが使用できる。タンク21、供給路22及び
記録ヘッド23には、加熱手段20、24および基板1
上に設けられた加熱手段30の熱により装置内の記録媒
体が液状に保たれる。加熱手段20、24は、記録媒体
の融点よりも10℃〜50℃高い温度に設定すると良
い。また加熱手段24と30の駆動を組み合せることに
よって記録ヘッド内の記録媒体温度は、記録媒体の融点
以上好ましくは融点よりも10℃以上高い温度に設定す
ると良い。記録ヘッド23には駆動回路25より記録信
号が送られ、記録信号に応じて記録ヘッド23の吐出エ
ネルギー発生手段(例えばヒーター)が駆動する。
【0022】ヘッド23は、図2に示すように、基板1
上に平行に並べられた壁8と、液室10を形成する壁1
4とが設けられている。更に、壁8、14の上には天板
4が配置される。図2の(a)では、記録ヘッドの内部
を見やすくするため、天板4を壁8、14から離して示
してある。天板4にはインク供給口11が形成され、イ
ンク供給口11より液室10に溶融した記録媒体が流入
する。壁8と壁8の間は、溶融した記録媒体が通るノズ
ル15となっており、各ノズル15の途中の基板1上に
は記録媒体に記録信号に応じた熱エネルギーを付与する
ためのヒーター2が設けられている。ヒーター2からの
熱エネルギーにより記録媒体に泡が発生し、記録媒体が
ノズル15の吐出口5から吐出する。
【0023】本発明の記録方法では、熱エネルギーの付
与により記録媒体に発生した泡が膨張して所定の大きさ
になったところで吐出口5を突き抜け外気と連通する。
以下、この点について説明する。
【0024】図3は記録ヘッド23に設けられた1本の
ノズル15の断面で、図3は(a)は発泡前の状態を示
す。まず加熱手段24と30に電流を流し、常温で固体
の記録媒体3を溶解する。このとき加熱手段30には、
その破壊を防ぐために、パルス状の電圧を連続的に印加
することで電流を供給すると良い。記録媒体3を液化し
た後、ヒーター2に瞬間的に電流を流しパルス的にヒー
ター2近傍の記録媒体3を加熱すると、記録媒体3は急
激な沸騰を起こし勢い良く泡6が発生し、膨張をはじめ
る(図3(b))。泡6は膨張を続け、特にイナータン
ス(慣性)の小さい吐出口5側へ成長し、更に吐出口5
から突き抜け外気と連通する(図3(c))。泡6より
吐出口5側の記録媒体3は、この瞬間までに泡6から与
えられた運動量のために前方へ飛び出し、やがて独立な
小滴7となって紙などの被記録材へ飛翔する(図3
(d))。記録媒体3が飛び出した後、ノズル15先端
部に生じた空隙には、後方の記録媒体3の表面張力とノ
ズル壁との濡れによって新たな記録媒体3が満たされ、
吐出前の状態に戻る。
【0025】記録ヘッド23は従来の記録ヘッドに比
べ、ヒーター2の位置を吐出口5の方向に近づけた位置
に設けてある。これは泡を外気と連通させるために最も
簡便にとれる構成である。ヒーター2の発生する熱エネ
ルギー量、インク物性、記録ヘッド23の各部の大きさ
(吐出口5とヒーター2間の距離、吐出口5や、ノズル
15の幅及び高さ)などを所望に応じて選択することに
より泡を外気と連通させることができる。
【0026】ヒーター2を吐出口5にどれくらい近づけ
たら泡が外気と連通するかについては一概には言えない
が、ヒーター2の吐出口側の端から吐出口までの距離
(図9に示す記録ヘッドの場合は、ヒーター2の表面か
ら吐出口5までの距離)が5μm以上80μm以下、更
には10μm以上60μm以下であることが好ましい。
【0027】泡を外気と確実に連通させるために、吐出
口の高さH(図2(a)参照)をヒーターのところで測
定したノズルの幅Wと等しいか、より小さくすることが
好ましい。
【0028】また、泡を外気と連通させるためには、ヒ
ーター2の幅を、ノズルの幅の50%〜95%、更には
70%〜90%とするのが好ましい。更には加熱手段2
4によって溶融状態にあるインク粘度が100cps以
下であることが好ましい。また、泡が外気と連通しない
場合に達するであろう泡の最大体積もしくは泡の最大体
積の70%以上、より好ましくは80%以上の体積のと
きに泡が外気と連通するようにすることは好ましいもの
である。
【0029】本発明では、記録媒体中に生じた泡が外気
と連通するため、泡と吐出口5との間にある記録媒体が
実質的に全て吐出する。従って、吐出する小滴の体積は
常に一定となる。従来の噴射記録方法では、通常、記録
媒体中に生じた泡は外気と連通せず、最大に成長した後
は収縮して消滅する。従来のように、記録媒体中に生じ
た泡が外気と連通しない場合、泡と吐出口5との間にあ
る記録媒体は全てが吐出せず部分的に吐出するにすぎな
い。
【0030】また、泡が外気と連通せずに最大に達した
後、収縮する噴射記録方法では、泡が収縮しても完全に
は消滅せずにヒーター上に残る場合があった。このよう
にヒーター上に小泡が残ると、次の小滴吐出の際に、ヒ
ーター上に残った小泡のために泡の発生及び成長が正し
く行なわれないという問題がある。この点、泡を外気と
連通させる本発明の噴射記録方法では、泡と吐出口の間
にある記録媒体が全て吐出するためヒーター上に小泡が
残ることがない。
【0031】本発明の記録方法では、記録ヘッド23の
ヒーター2から吐出口5までのイナータンスが小さいた
め、生起した泡の運動量が効率良く小滴7に享受され
る。このため、従来の記録方法では吐出しにくかったも
の、即ち常温で固体の記録媒体を融点以上に加熱して液
化したもののように、粘度の高いものでも安定的に吐出
することが可能である。また、本発明の記録方法では、
記録媒体内に発生した泡が記録媒体の吐出時に外気と連
通するため、記録媒体の吐出スピードが非常に速くな
る。このため、記録媒体の小滴は被記録材上の目的のポ
イントに正確に付着すると共に、固体の記録媒体でも被
記録材上でも盛り上がることがなく薄く付着する。固体
の記録媒体が、被記録材上で薄く付着するという利点
は、多色のカラー画像を形成するために記録媒体を被記
録材上で重ねて付着させる場合に特に有効である。
【0032】また本発明では、ヒーター2より生起され
た泡が吐出口5より外気と連通するときに、泡の内圧が
外気圧以下の条件で連通させる。
【0033】図4は、泡の内圧(グラフa)と泡の体積
(グラフb)の関係を示したグラフである。但し、図4
は泡が外気と連通しない場合のグラフである。図4にお
いて、時刻T=t0で、ヒーター2にパルス電流を流す
と記録媒体中に泡が発生して泡の内圧が急激に上昇す
る。泡は発生と同時に膨張を開始する。
【0034】泡の膨張は、ヒーター2への電流印加が終
了してもすぐには終らず、しばらくの間続く。その結果
泡の内圧は急激に低下して時刻T=t1で外気圧以下に
なる。泡はある程度膨張を続けた後、収縮し消滅する。
【0035】従って、図5に示すように、時刻T=t1
以降の時間、例えば時刻taで泡を外気と連通させれ
ば、連通する直前の泡の内圧は外気圧以下となる。
【0036】泡の内圧が外気圧以下の条件で泡を外気と
連通させて小滴を吐出させると、記録に不要なミスト状
の記録媒体が飛散するのを防ぐことができ、被記録材や
装置内を汚すことがない。
【0037】従来から、噴射記録方法では記録を行なう
小滴以外に、スプラッシュしたミスト状の記録媒体(以
下、スプラッシュあるいはミストという)がしばしば吐
出し問題となっていた。本発明によれば、泡を外気と連
通する際に泡の内圧を外気圧よりも低くすることでスプ
ラッシュやミストを防ぐことができる。
【0038】なお、本発明の記録方法のための泡の内圧
と外気圧との大小関係は、泡の内圧を直接測定するのは
難しいため、以下のようにして判定するとよい。
【0039】即ち、記録媒体が発泡を開始してから泡が
外気と連通するまでの時間における泡の体積Vbを測定
し、Vbの二次微分d2b/dt2を求めることによっ
て泡の内圧と外気圧との大小関係を知ることができる。
2b/dt2>0であれば泡の内圧は外気圧よりも高
く、d2b/dt2≦0であれば泡の内圧は外気圧以下
である。図6で説明すると、発泡開始T=t0よりT=
t1までは泡の内圧は外気圧よりも高くd2b/dt2
>0となり、T=t1より泡が外気と連通するまでの時
間T=taまでは泡の内圧は外気圧以下であり、d2b
/dt2≦0となる。以上のようにVbの二次微分d2
b/dt2を求めることで泡の内圧と外気圧との大小関係
を知ることができる。
【0040】また、上記のVbを測定するかわりに、泡
が発生してから記録媒体の小滴が飛翔するまでの間(図
3の(a)から(c)の間)において、吐出口5から突
出した記録媒体3a(図3(b)参照。以下、記録媒体
吐出部3a)のVdを測定して、Vdの二次微分d2d
/dt2を求めることによっても泡の内圧と外気圧の大
小関係を知ることができる。即ち、d2d/dt2>0
であれば泡の内圧は外気圧よりも高く、d2d/dt2
≦0であれば泡の内圧は外気圧以下である。
【0041】各時刻における記録媒体突出部3aの体積
は、図7のようにストロボやLED、レーザーなどの光
源200を用いて、パルス光で記録媒体突出部3aを照
明しながら顕微鏡201で観察することによって測定す
ることができる。即ち、一定周波数で連続して小滴を吐
出している記録ヘッドに対して、その駆動パルスに同期
してかつ所定のディレイ時間をおいてパルス光を発光さ
せることにより、所定時刻における記録媒体突出部3a
の投影形状を測定できる。このときパルス光のパルス幅
は測定に十分な光量が確保できる範囲でできるだけ小さ
いほうがより正確に測定を行なうことができる。記録媒
体突出部3aの体積は、一方向からの測定からでも換算
することができるが、さらに正確に求めるために、図7
に示すように、小滴の吐出方向をxとし、x軸と直交
し、しかも互いに直交する2方向y,z方向から同時に
記録媒体突出部3aの投影形状を測定することが望まし
い。このとき顕微鏡201での測定方向yまたはzの何
れか一方は、吐出口5の並び方向に平行な方向が望まし
い。
【0042】このように測定した2方向からの画像につ
いて、図8(a)及び図8(b)に示すようにx座標値
に対する記録媒体突出部3aの幅a(x),b(x)を
測定する。これらの値から次式に従って計算することに
よって所定時刻の記録媒体突出部3aの体積Vdを求め
ることができるのである。なお、下記の式は記録媒体突
出部3aのy−z断面を楕円で近似したもので、記録媒
体突出部3aや泡6の体積計算には十分な精度で求める
ことができる。
【0043】 Vd=(π/4)∫a(x)・b(x)dx こうして、光源200からのパルス光の点灯ディレイ時
間を0から順に変えていくことによって、泡が発生して
から記録媒体の小滴が飛翔するまでの間におけるVdの
変化を求めることができる。
【0044】ノズル15内の泡体積Vbの測定も図7に
示した方法を応用して行なうことができる。但し、泡の
体積Vbを測定するためには、記録ヘッドの外側から泡
が観察できるように、記録ヘッドの一部を透明な部材で
構成する必要がある。
【0045】記録媒体突出部3aや泡6の挙動を観察す
るためには、約0.1μsec程度の時間分解能が必要
なため、パルス光源200としては赤外LEDが好まし
く、また光源のパルス幅は50nsecが好ましい。顕
微鏡201には赤外線カメラを接続し画像を撮影するの
が好ましい。
【0046】また、泡の吐出口5方向先端の移動速度の
一次微分値が負の条件で泡を該吐出口5より外気と連通
させることにより、更にインクミストやスプラッシュを
防止できる。
【0047】更に、図3(b)を参照して吐出エネルギ
ー発生手段であるヒーター2の吐出口5側端部から気泡
の吐出口とは反対側の端部までの距離1aを、ヒーター
の吐出口5とは反対側の端部から気泡の吐出口とは反対
側の端部までの距離1bに対して泡が外気と連通する直
前において1a/1b≧1、好ましくは1a/1b≧
2、より好ましくは1a/1b≧4とすることにより、
記録媒体吐出後に吐出口近傍に生じた空隙部に新たな記
録媒体が満たされるまでの時間を短縮することができ、
より一層の高速記録が可能になる。1a/1bは例えば
ヒーター2の位置を吐出口5に近付ければ大きくなる。
【0048】図9は記録ヘッドの他の例をしめすもの
で、吐出口5がノズル15の横方向に設けられている。
図9の記録ヘッドを使用した場合も、図3の記録ヘッド
と同様に泡6は外気と連通する。即ち、図9(a)に示
す発泡前の状態から、加熱手段24、30により記録媒
体3を溶融した後、ヒーター2に通電するとヒーター2
上に泡6が発生する(図9(b))。その後、泡6は膨
張を続け(図9(c))、泡6と外気とが連通して小滴
7が吐出口5から飛び出す(図9(d))。
【0049】次に、常温(5℃〜35℃)で固体の記録
媒体(インク)について説明する。
【0050】本発明では、先に詳述したように、常温固
体の記録媒体を加熱溶融し、溶融した記録媒体に記録信
号に応じた熱エネルギーを付与することにより吐出口5
から吐出させて記録を行なう。従って、本発明の常温固
体の記録媒体は、熱溶融性固体物質と着色剤とを少なく
とも含有し、更に必要に応じて物性を調整するための添
加剤或はアルコール等の常温で液体の有機溶剤等を含有
するものである。
【0051】本発明の記録媒体は、その融点が36℃〜
200℃の範囲にあるものが望ましい。36℃を下回る
場合は、室温の変化によっては記録媒体が溶けて手など
を汚すおそれがあり、200℃を越える場合には、記録
媒体を液化するために大きなエネルギーが必要となる。
より好ましくは、その融点が36℃〜150℃の範囲が
望ましい。
【0052】更に本発明の記録方法は、熱エネルギーの
作用により記録媒体を吐出させ記録を行なうので、熱エ
ネルギーを吐出エネルギーへと効率良く変換させるため
の成分として、沸点(760mmHg)が150℃〜3
70℃の物質も含有させることが望ましい。
【0053】本発明の常温固体の記録媒体に含有する熱
エネルギーを吐出エネルギーへ効率良く変換する熱溶融
性固体物質としては、例えばアセトアミド、p−バニリ
ン、o−バニリン、ジベンジル、m−アセトトルイジ
ン、安息香酸フェニル、2,6−ジメチルキノリン、
2,6−ジメトキシフェノール、p−メチルベンジルア
ルコール、p−ブロモアセトン、ホモカテコール、2,
3−ジメトキシベンズアルデヒド、2,4−ジクロルア
ニリン、ジクロロキシリレン、3,4−ジクロロアニリ
ン、4−クロロ−m−クレゾール、p−ブロモフェノー
ル、シュウ酸ジメチル、1−ナフトール、ジブチルヒド
ロキシトルエン、1,3,5−トリクロロベンゼン、p
−tert−ペンチルフェノール、デュレン、ジメチル
−p−フェニレンジアミン、トラン、スチレングリコー
ル、プロピオンアミド、炭酸ジフェニル、2−クロロナ
フタレン、アセナフテン、2−ブロモナフタレン、イン
ドール、2−アセチルピロール、ジベンゾフラン、p−
クロロベンジルアルコール、2−メトキシナフタレン、
チグリン酸、p−ジブロモベンゼン、9−ヘプタデカノ
ン、1−テトラデカナミン、1,8−オクタンジアミ
ン、グルタル酸、2,3−ジメチルナフタレン、イミダ
ゾール、2−メチル−8−ヒドロキシキノリン、2−メ
チルインドール、4−メチルビフェニル、3,6−ジメ
チル−4−オクチン−ジオール、2,5−ジメチル−3
−ヘキシン−2,5−ジオール、2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオール、エチレンカーボネート、
1,8−オクタンジオール、1,1−ジエチル尿素、p
−ヒドロキシ安息香酸ブチル、2−ヒドロキシナフトエ
酸メチル、8−キノリノール、ステアリルアミンアセテ
ート、1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン、
m−ニトロ安息香酸メチル、しゅう酸ジメチル、フタラ
イド、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
8−キノリノール、N−tert−ブチルエタノールア
ミン、グリコール酸、ジアセチルモノオキシム及びアセ
トンオキシム等の一種又は二種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0054】更に下記のようなワックス類、樹脂類等を
含有してもよい。
【0055】カルナウバワックス、パラフィンワック
ス、サゾールワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エステルワックス等のワックス類、ステアリン酸、
パルミチン酸等の脂肪酸類、セチルアルコール、ステア
リルアルコール等の高級アルコール類、1,8−オクタ
ンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ド
デカンジオール等のジオール類、そのほか脂肪酸エステ
ル類、芳香族エステル、芳香族アルコール等の芳香族化
合物、ポリアミド樹脂類、ポリエステル樹脂類、ポリウ
レタン樹脂類、エポキシ樹脂類、ポリオレフィン樹脂
類、ポリアクリル樹脂類等。
【0056】上記の熱溶融性固体物質は、種類によって
吐出特性に特に優れたものや、保存性に特に優れたも
の、あるいは被記録材上でのにじみが極端に少ないもの
など色々と特徴がある。従って、使用目的に応じて上記
熱溶融性固体物質の中から適宜選択して記録媒体に使用
することができる。
【0057】本発明の記録媒体において、熱溶融性固体
物質の含有量は、記録媒体に対して50〜99重量%、
さらには60〜95重量%が好ましい。
【0058】また本発明の記録媒体には、必要に応じて
常温で液体の有機溶剤、例えば1−ヘキサノール、1−
ヘプタノール、1−オクタノール等のアルコール類、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリエチレングリコール等の多価アルコー
ル類、その他ケトン類、ケトアルコール類、アミド類、
エーテル類等のものを含有することもできる。これら有
機溶剤は、記録媒体中に発生する泡を大きく成長させ
る。
【0059】必要に応じて含有する有機溶剤は記録媒体
に対して0〜10重量%含有するのが好ましい。
【0060】本発明の記録媒体に含有する着色剤として
は、従来公知の直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散
染料、建染染料、硫化染料、油溶性染料等の各種染料お
よび顔料が有効である。特に好ましく使用しうる染料と
しては、次に示すカラーインデックス記載の油溶性染料
が挙げられる。
【0061】C. I. Solvent Yello
w 1,2,3,4,6,7,8,10,12,13,
14,16,18,19,21,25,25:1,2
8,29,30,32,33,34,36,37,3
8,40,42,43,44,47,48,55,5
6,58,60,62,64,65等 C. I. Solvent Orange 1,2,
3,4,4:1,5,6,7,11,16,17,1
9,20,23,25,31,32,37,37:1,
38,40,40:1,45,54,56,59,6
0,62,63,67,68,71,72,73,7
4,75等 C. I. Solvent Red 1,2,3,
4,7,8,13,14,17,18,19,23,2
4,25,26,27,29,30,33,35,3
7,41,42,43,45,46,47,48,4
9,49:1,52,68,69,72,73,74,
80,81等 C. I. Solvent Violet 2,3,
8,9,10,11,13,14,21,21:1,2
4,31,32,33,34,36,37,38,4
5,46,47 C. I. Solvent Blue 2,4,5,
7,10,11,12,22,25,26,35,3
6,37,38,43,44,45,48,49,5
0,51,63,64,66,67,68,70等 C. I. Solvent Green 1,3,
4,5,7,8,9,20,26,28,29,30,
32,33等 C. I. Solvent Brown 1,1:
1,2,3,4,5,6,12,19,20,22,2
5,28,29,31,37,38,42,43,4
4,48,49,52,53,58等 C. I. Solvent Black 3,5,
6,7,8,13,22,22:1,2,3,26,2
7,28,29,33,34,35,39,40,4
1,42,43,45,46,47,48,49,50
等 更に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、リト
ポン、酸化チタン、クロムエロー、カドミウムエロー、
ニッケルチタンエロー、ネープルスエロー、黄色酸化
鉄、ベンガラ、カドミウムレッド、硫化水銀カドミウ
ム、紺青、群青等の無機顔料やカーボンブラック、アゾ
系顔料、フタロシアニン系顔料、トリフェニルメタル系
顔料、バッド系顔料等の有機顔料も好ましく用いられ
る。好ましく使用できる顔料のカラーインデックスN
o.を以下に示す。
【0062】C. I. Pigment Yello
w 1,2,3,5,12,13,14,15,17,
83 C. I. Vat Yellow 1 C. I. Pigment Orange 1,5,
13,16,17,24 C. I. Vat Orange 3 C. I. Pigment Red 1,2,3,
4,5,7,9,12,22,23,37,38,4
8,49,50,51,53,57,58,60,6
3,81,83,88,112 C. I. Pigment Violet 1,3,
19,23 C. I. Vat Violet 2 C. I. Pigment Blue 1,2,1
5,16,17 C. I. Vat Blue 4 C. I. Pigment Green 2,7,
8,10 C. I. Pigment Black 1 着色剤の含有量は、記録媒体に対して1〜20重量%、
さらには3〜15重量%が好ましい。
【0063】
【実施例】次に、以下に本発明に関し実施例を用いて説
明する。
【0064】(実施例1)図10に示すパターン構成の
基板を用い、図2と同様の構造をもつ記録ヘッドを用い
て、図1に示す装置により画像形成を行った。この記録
ヘッドは、基板1上に各液流路15を隔てるように配置
された壁8と、それに接するガラス天板4と、各流路1
5に設けられたヒーター2より構成されている。ヒータ
ー2は図示しない電極によって画信号に応じて通電され
る。流路15、オリフィス5で構成されるノズルは高さ
27μm,幅40μm、ヒーター2は幅32μm,長さ
40μmの大きさであり、ヒーター2はオリフィス5か
らヒーターのオリフィス側端までが20μmの位置に配
置されており、流路15は400dpi密度で44本配
置している。
【0065】図10に示す基板1上には、共通電極31
と個別電極32に接続された吐出手段としての44個の
ヒーター2と、インクとは直接接触しない場所に吐出手
段とは別の2個の加熱手段30が設けられている。しか
し、記録媒体の発泡温度と融点が大きくはなれているの
であれば、加熱手段30は記録媒体と接する場所に配置
されていても、全く問題はない。加熱手段30は幅16
0μm,長さ1330μmであり、加熱手段1個当たり
の抵抗は約110Ωである。また、ヒーター2と加熱手
段30とは図10のA−A′断面図、図11のように同
じ膜構成をもつ。すなわち、基板1は、Si基板上に下
層から順に、SiO2、HfB2(ヒーター材料)、Al
(電極材)、SiO2のそれぞれ所定の厚さの膜を薄膜
工程により積層し、同じ一連のフォトリソ/エッチング
工程によりヒーター2と加熱手段30を同時に形成する
ことで得た。
【0066】 C. I. Solvent Black 3 4重量部 エチレンカーボネート(Tm=39℃) 48重量部 1,12−ドデカンジオール(Tm=82℃) 48重量部 上記成分を95℃容器中で撹拌し、均一に溶解混合さ
せ、加熱したまま孔径0.45μmのテフロン製フィル
タで濾過した後、冷却し固体状態のインクを得た。該イ
ンクを記録ヘッドを95℃に昇温した状態でインク供給
口より供給した。
【0067】また、記録ヘッドのノズルNiのヒーター
2への通電条件は印加電圧16.0v、パルス幅2.5
μsecとし、1.0msecごとに吐出信号を印加し
た。また、加熱手段30には、加熱手段24の熱エネル
ギーとともに記録ヘッド内のインクを溶解温度より20
℃以上高い温度に保つように、ヒーター2へ印加した同
形の電気信号のオン、オフを繰り返した。
【0068】以上の条件により、被記録材(市販のコピ
ー紙)上に対してインクを吐出させたところ、良好な吐
出が得られ、またインクの定着時間は短く記録の5秒後
に画像を手でこすっても汚れは発生しなかった。また、
記録ヘッド内のインクを融点より約20℃高い温度で溶
解状態に保つために加熱手段24、30に電源よりした
単位時間当たりエネルギー量は、加熱手段24を単独で
駆動した場合より小さかった。
【0069】(実施例2)基板上の加熱手段の形および
配置を図11とは変えた、図12の基板を用いても実施
例1と同様の効果を得た。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、記録ヘッドの基板上に設けられた記録媒体の
加熱手段より熱エネルギーを供給し、常温固体の記録媒
体を加熱溶融し、記録信号に応じた熱エネルギーを付与
することにより記録媒体内の泡を発生させ、泡を吐出口
より外気と連通させて記録媒体を小滴として吐出するこ
とで、従来場合によっては安定した吐出が得られにくか
った常温で固体系のインクを安定に吐出することが可能
となった。
【0071】なお本発明は、上記のインク組成、記録ヘ
ッドの形状、ノズル密度などの形状値、さらに1ドット
を形成するための小滴個数、ドット密度などの数値に限
定されるものではなく、本発明の思想にそう記録方法を
用いることで所定の効果を得ることができる。また、基
板上のパターンの種類、被記録材の融点によっては、記
録ヘッドの加熱には外部接続の加熱手段24を用いず、
基板上の加熱手段30のみを駆動させることも考えられ
る。また、加熱手段を基板の中心軸付近や基板の中央付
近に配置することも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録方法に使用する記録装置の一例を
示す概略図である。
【図2】図1に示す記録装置で使用する記録ヘッドの一
例を示す概略図である。
【図3】本発明の記録原理を示すために、記録媒体を供
給した記録ヘッドの一例を示す断面図である。
【図4】泡が外気と連通しない場合の、泡の内圧変化と
泡の体積変化の例を示したグラフである。
【図5】泡が外気と連通する場合の、泡の内圧変化と泡
の体積変化の例を示したグラフである。
【図6】泡が外気と連通する場合の、泡の内圧変化、泡
の体積変化さらに泡の体積変化率の例を示したグラフで
ある。
【図7】吐出口から突出した記録媒体の体積を測定する
方法の一例を示す斜視図である。
【図8】図7に示した測定方法による測定結果の一例を
示す図である。
【図9】本発明の記録方法の原理を示すために、記録媒
体を供給した記録ヘッドの他の例を示す断面図である。
【図10】本発明による実施例1で用いた記録ヘッドの
配線構造を説明するための図である。
【図11】図10のA−A′断面の構造を説明するため
の図である。
【図12】本発明による他の実施例で用いた記録ヘッド
の配線構造を説明するための図である。
【図13】従来の記録方法の一例を示す断面図である。
【図14】従来の記録方法の他例を示す断面図である。
【図15】従来の記録方法の他例を示す断面図である。
【図16】従来の記録方法の他例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ヒーター 3 インク 4 天板 5 オリフィス 6 泡 7 小滴 8、14 壁 10 液室 11 インク供給口 15 ノズル 20、24 加熱手段 21 タンク 22 供給路 23 記録ヘッド 25 駆動回路 26 温度制御回路 27 被記録材 30 加熱手段 31、33 共通電極 32 個別電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−135375(JP,A) 特開 昭61−249768(JP,A) 特開 昭61−185455(JP,A) 特開 昭62−33648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05 B41J 2/015 B41J 2/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温固体の記録媒体の温度を制御するた
    めに記録ヘッドを加熱する手段と、加熱溶解した前記記
    録媒体を吐出させるための熱エネルギーを与える吐出手
    段を同一基板上に有する記録ヘッドを用い、加熱溶解し
    た前記記録媒体に記録信号に応じた熱エネルギーを付与
    することにより前記記録媒体内に泡を発生させ、前記泡
    の内圧が外気圧以下であるとき、前記泡を吐出口より外
    気と連通させて前記記録媒体を吐出し記録を行うことを
    特徴とする噴射記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドを加熱する手段と前記吐
    出手段が同一基板上に同一の膜構成で形成され、前記加
    熱する手段の駆動により前記記録媒体加熱溶解する温度
    以上で前記記録ヘッドの温度を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の噴射記録方法。
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