JP2962880B2 - 液体噴射記録方法、液体噴射記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents
液体噴射記録方法、液体噴射記録ヘッド及び記録装置Info
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- B41J2002/14169—Bubble vented to the ambience
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
て形成した気泡を外気と連通させる工程を用いる記録方
法及び記録装置に関し、記録媒体としての紙又は布に対
し記録信号に応じた記録を行うプリンター、複写機、送
信システムを有するファクシミリ、キーボード入力を備
えたETW、ワードプロセッサ等或いは複合器に適用で
きる発明である。
されている記録方法としては、米国特許第4,723,
129号,同第4,740,796号に代表される熱エ
ネルギーを利用した膜沸騰による気泡を液滴形成に用い
るインクジェット方式が有効である。又、気泡形成時に
流路を遮断しない記録方法としては、米国特許第4,4
10,899号が知られている。
るが、形成された気泡(バブル)を大気に連通させて記
録を行う方式への適用を実用レベルまで展開した記載は
ない。以下このような方式を大気連通方式と呼ぶ。
破裂を用いるものがあるが、安定した吐出を行えないた
め実用不可能である。又、吐出原理は不明であるが、希
望的現象を記した公報としては、特開昭54−1619
35号公報がある。この公報は円筒ノズル内に円筒ヒー
タを配置させ、ノズル内部を形成する気泡で分断しては
いるが、液滴と共にスプラッシュした微小インク滴が多
数出るというものである。
は別体に移動する多孔インクシートに利用する方式が以
下3公報に記載されている。しかし、これらは、気体形
成において、詳細に検討するものではないため、表現上
大気連通方式を行うことを示すか又は図面にその原理を
示すものしかない。以下夫々の開示内容を列挙する。
開口を有する板状部材と発熱体ヘッドとの微少間隙部に
満たされた液状インクを該発熱体ヘッドによって加熱
し、発生したバブルによって小開口からインク滴を飛翔
させると共に、該バブルを形成していたガスをも該小開
口より噴出させて記録紙上に画像を形成することが示さ
れている。
は、液状インクに熱エネルギーを作用させてバブルを形
成し、バブルの膨張力に基づいてインク小滴を形成飛翔
させると同時に該バブルを形成していたガスをも大開口
より大気中に噴出させ画像を形成することが記載されて
いる。本公報は各ノズルの壁をなくしたことを特徴とす
るものである。
とともに噴出させる事によってオリフィスや開口の目詰
まりをなくすことができるとしている。
は、熱エネルギーを用いた記録装置として、記録媒体に
設けられた複数の孔に供給されるインクを発熱素子を有
する記録ヘッドで150℃〜200℃に加熱して、イン
ク滴を被記録材に飛翔させる記録装置が示されている。
しかしながら、該記録装置においては、発熱素子と記録
媒体とを完全に密着させることは難しく、熱効率が思っ
たよりよくならない場合がある。従って、高速記録に十
分対応できない場合があった。又、発生した気泡の圧力
を用いてインクを飛翔させることは記載されるものの、
その具体的な原理等については示されていないため、こ
のような問題を解決する指針さえ示されていない。この
公報には、図3に気泡の成長を図示している。この図に
よると気泡は点を中心に成長しているので核沸騰の延長
のように推定される。しかも図面としては、大気と気泡
の連通は、吐出口から離れた空間中で生じており、吐出
状態としては不安定要因が多く好ましいものではないこ
とが挙げられる。尚、吐出口周囲にインク残存が明記さ
れるいる。
大気或いは外気に連通させる方式について実用的な解決
を与えるためになされたもので、従来の気泡破裂によっ
てもたらされるスプラッシュや、不安定液滴形成の原因
を追求することで達成された発明である。
うに形成することが安定吐出に帰依できるかについて検
討されていないこと、インク気泡と大気或いは外気とど
のように連通状態になるかが検討されていないこと等に
着眼することで、安定かつ画像形成が良好な記録方式を
提供しようとするものであった。
成の安定化と大気或いは外気とインク気泡の連通状態を
吐出液滴体積・速度の安定化を達成できるものとした新
規且つ実用的な記録方式の提供を行うものである。
接吐出口に対して温度昇温の問題がなく、高品位・高画
質・高周波応答性に優れたオンデマンド記録装置を提供
することを他の目的とする。
向上しつつ、記録ヘッドによる記録安定性を維持しつ
つ、優れたリフィル特性を得ることのできる記録方式を
複数液路に対して与えることにある。
気泡を形成し、この気泡を大気或いは外気に連通させて
記録を行う方式のスプラッシュの発生或いは連続的イン
ク気泡の乱れという技術課題を解決するものであり、熱
エネルギーによって核沸騰を越えた膜沸騰により気泡を
形成して、この気泡を吐出口近傍で外気と連通させ、こ
の連通状態で液路は該気泡で遮断されていないことを特
徴とする。より好ましい条件としては、連通時の気泡内
圧が外気圧以下、連通時の気泡の吐出方向先端部の移動
速度の加速度が正でないこと或いは、la/lb≧1を挙
げることができる。
でき、複数吐出口でも吐出ムラがなく、連続インク滴吐
出をインクリフィル及び滴安定性さらには温度昇温を抑
制しつつ高効率な記録を達成できた。
好ましい形態を示すもので、代表的な液路Bの構成の2
例を示すが、本発明はこれに限定されない。
抗層2を具備し、その面の側方吐出口5(複数)を備え
る記録ヘッドを示している。E1、E2は選択電極、共
通電極を示す従来の構成である。Dは保護層で、Cは共
通液室である。
極信号(パルス信号)に応じて電極E1、E2間の発熱
部が膜沸騰を生じる急激な温度上昇を短時間のうちに発
生せしめ(300℃以上)、気泡6を生成せしめる。こ
の結果、本例では、吐出口5の発熱抵抗層2側の端部A
で気泡6は大気と連通して安定した液滴(破線7)を形
成する。このように、吐出口5の周縁近傍で大気(外
気)と連通することで、スプラッシュすることなく又、
霧(ミスト)状のインク滴を発生することなく液体を記
録信号に応じて吐出することができる。
Bを完全に遮断しないので、後続のインク記録のための
リフィル特性が優れており、300℃以上の高温部の高
熱も外気側へ液出されるので応答周波数も優れている。
いるが、液路Bを屈曲した経路の液路としているもの
で、屈曲部の基板面に発熱抵抗部2を備えている。吐出
口は、吐出方向に面積を減少する形状で、発熱抵抗部2
に対向している。吐出口(複数)はオリフィスプレート
OPに形成されている。
同様に膜沸騰(300℃以上)を生じせしめると、気泡
6は成長して、オリフィスプレートOPの厚み部分のイ
ンクを押しやり、その部分のインクを希薄にする。この
後気泡6は、吐出口5の外気側周縁A1から内部側の吐
出口近傍領域A2で大気と連通する。このような連通状
態によれば、スプラッシュすることなくミストも発生せ
ずに安定液滴(破線7)を吐出口中心部から吐出するこ
とができる。この時、気泡の成長は液路を遮断するもの
ではないので、吐出方向へ向かう必要のない液体を液路
内液体と連続した集合体として残すことができ、安定液
滴7の吐出量の安定化及び吐出速度の安定化へ貢献でき
る。
上の安定化域を利用して急速且つ気泡成長を吐出口近傍
へ急激にしかも確実にすることができるので非遮断状態
の液路のリフィル性も手伝って高安定高速記録を達成で
きる。
液室C側から発熱抵抗層2へ向う方向に関して一側面側
の該方向に関しての断面図である。図1(c)でわかる
ように、液路B中の液体(斜線部)は、液滴7に対して
連通しており、その時の中央側の吐出口近傍の気泡6が
吐出口近傍で大気と連通する際に、液滴7と液路内液体
とが連通状態を保っていることが理解されよう。6W
は、気泡のこの断面における気泡端部の形状を示してい
る。
が大気と連通する際に、液路内液体が吐出口から突出し
た液滴と連通しながら、液滴を徐々に分離していくので
従来のようなスプラッシュを防止できる。
れて好ましい条件であって、より一層格別に好ましい液
滴形成を達成するものを以下に挙げる。
い条件でバブルを外気と連通させることである。
条件でバブルを外気と連通させることはバブルの内圧が
外気圧より高い条件で連通させる場合に生じていた吐出
口近傍の不安定な液体を飛散させる事がなく、また更に
は、該圧力が等しい場合よりもその不安定な液体に液路
内に引き込む力がわずかではあるが働くため、より一層
安定した液体の吐出と不要液体の飛散防止を図ることが
できる。
端の移動速度の1次微分値が負となる条件でバブルと外
気とを連通させる第2条件、或は、吐出エネルギー発生
手段の吐出口側端部からバブルの吐出口側端部の距離l
aと吐出エネルギー発生手段の吐出口とは反対側の端部
からバブルの吐出口とは反対側の端部との距離lbとが
la/lb≧1を満足する第3条件、もしくはその両方の
条件をもちバブルと外気を連通させることはより好まし
いものである。
明する。
体積Vdの測定法を説明する。吐出後各時刻における液
滴の形状は、ストロボやLED、レーザなどの光源31
を用いてパルス光で吐出口から飛びだしている液滴を照
明しながら顕微鏡32で観察することによって測定する
ことができる。即ち、一定周波数で連続して吐出してい
る記録ヘッドに対して、その駆動パルスに同期してかつ
所定のディレイ時間をおいてパルス光を発光させること
により、その吐出から所定時間後における一方向から見
た液滴の投影形状を測定できる。このときパルス光のパ
ルス幅は測定に十分な光量が確保できる範囲でできるだ
け小さい方がより正確に測定を行なうことができる。こ
の一方向の測定からでも液滴体積を概算することができ
るが、さらに正確に求めるために次のような方法で測定
することが望ましい。
し、以上述べたようにパルス光で照明しながらx軸と直
交し互いに直交する2方向y、z方向から同時に吐出す
る液滴の投影形状を顕微鏡で測定する。このとき顕微鏡
での測定方向yまたはzは吐出口の並び方向に平行な方
向が望ましい。このように測定した2方向からの画像に
ついて、図3(a)および(b)に示すようにx座標値
に対する液滴部分の幅a(x),b(x)を測定する。
これらの値から次式に従って計算することによって所定
時間後の液滴の体積Vdを求めることができるのであ
る。なお、この式はy−z断面を楕円で近似したもの
で、液滴や以下に述べるバブル体積計算には十分な精度
で求めることができる。
Oから順に変えていくことによって、駆動パルス印加後
のVdの変化を求めることができる。
を応用して行なうことができる。
きる状態にした後に、上記の液滴体積測定法と同様に2
方向からその投影形状をパルス光で照明しながら測定
し、上記計算式を適用しその体積を求めることができ
る。
ec程度の時間分解能が必要なため、パルス光源として
は赤外LEDを用い、そのパルス幅は50nsecのも
のを用い、顕微鏡に赤外線カメラを接続し画像を撮影
し、その画像から上記a(x),b(x)を求め、上記
計算式を適用し測定すればよい。
圧との大小関係を知ることもできる。 (気流(気体の動き)から決定する方法)バブルの連通
の瞬間のバブル内外の圧力差によって生じる気流(気体
の動き)を検知する方法について説明する。
から知るためには、吐出口近傍に微細なタフトを設け、
気流の変化によって引き起こされる該タフトの動きを顕
微鏡で観察する方法や、気流によって生じる吐出口付近
の空気の密度の変化を、シュリーレン法、マッハ・ツェ
ンダ干渉法、ホログラム法などの光学的手法等によって
検出する方法を用いることができる。
通する瞬間に液路側から外側に向かっての気流が観測さ
れれば、バブルの内圧が外気圧よりも高い状態で連通し
たことを示し、液路内へ流入する気流が観測されればバ
ブルの内圧が外気圧よりも低い状態で連通したことを示
す。
ドの1つの構成について説明する。
録ヘッドの模式的組立斜視図と模式的上面図を示す。な
お、図4(b)は、図4(a)に示される天板を設けて
いない状態である。
録ヘッドの構成を簡単に説明する。
録ヘッドは、基体1上に壁8が設けられ、該壁8上を天
板4が覆うように接合され、共通液室10および液路1
2が形成される。天板4にはインクを供給するための供
給口11が設けられ、液路12が連通する共通液室10
を通じてインクが液路12内に供給され得る構成となっ
ている。
これら各ヒーター2に対応して各液路が設けられてい
る。ヒーター2は、発熱抵抗層と該発熱抵抗体層に電気
的に接続される電極(いずれも不図示)とを有し、この
電極によって記録信号に従って通電される。この通電に
より、ヒーター2は熱エネルギーを発生し、液路中に供
給されたインクに熱エネルギーを付与することができ
る。この熱エネルギーにより、記録信号に従ってインク
中にバブルを発生することができる。
ドの別の構成について説明する。
記録ヘッドの模式的断面図と模式的平面図が示されてい
る。この記録ヘッドと図5に示される記録ヘッドの違い
は、図5に示されるものが、液路内に供給されたインク
が液路に沿って真直にあるいは実質的に真直に吐出口か
ら吐出されるのに対して、図5に示されるものは供給さ
れたインクが液路に沿って曲折されている点である(図
ではヒーターの直上に吐出口が形成されている)。
て、図4(a)および図4(b)に示した番号と同じも
のは同じものを指している。
6は吐出口5が形成されたオリフィスプレートであり、
ここでは、各吐出口5間に設けられる壁9をも一体的に
形成されている。
液体噴射方法、装置の新規な第1具体例の説明図であ
り、バブルの内圧と体積の時間変化に着目した発明であ
る。この発明をまとめると、 (1)インクを加熱することによって気泡を生じせし
め、該気泡により前記インクの少なくとも一部を吐出し
て記録を行う液体噴射方法において、前記気泡の内圧が
外気圧以下の条件で前記気泡を外気と連通させることを
特徴とする液体噴射方法。 (2)吐出エネルギー発生手段によりインクを加熱して
気泡を生じせしめ該気泡により前記インクの少なくとも
一部を吐出するための吐出口を有する記録ヘッドと、前
記気泡の内圧が外気圧以下の条件で前記気泡を外気と連
通するように前記吐出エネルギー発生手段を駆動するた
めの駆動回路と、前記吐出口と被記録媒体とが対向する
位置に設けられたプラテンとを有することを特徴とする
記録装置である。
積や速度を安定化し、高速記録に十分対応できない原因
としてのスプラッシュやミストなどの発生を抑え、画像
上の地汚れや装置化した場合の装置内の汚れを防ぐとと
もに、吐出の効率を向上させ、目詰まりなどを防ぎ、さ
らには記録ヘッドの寿命を向上させ、高品位な画像を印
字可能にするものである。
用いて説明する。なお、液路は、基体1と天板4および
不図示の壁によって形成される。
ンク3で満たされた状態である。インク3まずヒーター
(例えば電気熱変換体)2に瞬間的に電流を流しパルス
的にヒーター近傍のインク3を急激に加熱するとインク
は所謂膜沸騰による気泡(バブル)6がヒーター2上に
発生し、急激に膨張を始める(図7(b))。さらにバ
ブル6は膨張を続け、主として慣性抵抗の小さい吐出口
5側へ成長し、ついには吐出口5を越え、外気とバブル
6が連通する(図7(c))。このとき外気はバブル6
内と平衡状態であるか、バブル6内に流入する。
瞬間までにバブル6の膨張によって与えられた運動量の
ためにさらに前方へ飛翔を続け、ついには独立な液滴と
なって紙などの被記録媒体101へ向って飛翔する。
(図7(d))。さらに吐出口5側先端部に生じた空隙
は後方のインク3の表面張力と液路を形成する部材との
濡れによってインク3が図面右方向に供給され(図7
(e))初期状態に戻る。前記記録媒体101は、プラ
テンに沿って、プラテン、ローラー、ベルト、あるいは
それらの任意の組み合わせによって吐出口5に対向する
位置に搬送される。或は、被記録媒体101を固定し、
吐出口5を移動させる(記録ヘッドを移動させる)よう
にしても良く、また、それらを組み合わせても良いもの
である。要は、吐出口5と被記録媒体とが相対的に移動
可能とされ、被記録媒体の所望の位置に所望の吐出口が
対向され得るようにすればよい。
通したときに外気とバブル内との気体の移動がないか、
外気がバブル内に流入するためには、バブルの内圧が該
気圧と等しいかより低い条件でバブルのを外気と連通さ
せることが好ましい。
図6(a)ではt≧t1の時刻においてバブルと外気と
を連通させれば良い。実際には、バブルの成長にともな
ってインクが吐出されてしまうため、バブル内圧又は体
積と時間との関係のグラフは図6(b)に示されるよう
になる。すなわち、図6(b)においてt=tb(t1
≦tb)の時刻でバブルを外気と連通させればよい。
が外気圧より高い条件でバブルを外気と連通させて液滴
を吐出させる(ガスが大気中に噴出する)場合に比べ、
前述したようにインクのミストやスプラッシュによる記
録紙や装置内の汚れを防止できる。また、バブルの体積
が増大してからバブルを外気と連通させるのでインクに
対して十分な運動エネルギーを伝達することができ、吐
出速度が大きくなるという効果が得られる。
でバブルを外気と連通させることは上記効果をより顕著
なものにすることができるという点においてより望まし
い。
条件でバブルを外気と連通させることはバブルの内圧が
外気圧より高い条件で連通させる場合に生じていた吐出
口近傍の不安定な液体を飛散させる事がなく、また更に
は、該圧力が等しい場合よりもその不安定な液体に液路
内に引き込む力がわずかではあるが働くため、より一層
安定した液体の吐出と不要液体の飛散防止を図ることが
できる。
ター2の位置を吐出口5の方向に近づけた位置に設けて
ある。これはバブルを外気と連通させるために最も簡便
にとれる手法である。しかしながら、単にヒーターを吐
出口に近付けるだけでは本発明の上記した条件を満たす
ことができない。従って、本発明の上記条件を満たすた
めには、ヒーターの発生する熱エネルギー量(ヒーター
の構成、形成材料、駆動条件、面積、ヒーターの設けら
れる基体の熱容量等)、インク物性、記録ヘッドの各部
の大きさ(吐出口とヒーター間の距離、吐出口や液路の
幅および高さ)などを所望に応じて選択することにより
バブルを所望の状態で外気と連通させることができる。
件として前記したように液路形状を挙げることができ
る。液路形状は、使用する熱エネルギー発生素子の形状
によって幅がほぼ決定されてくるものの、具体的関係に
ついては経験則でしかない。本発明においては液路形状
が気泡の成長に大きく影響を与え、その液路における上
記条件にとっては有効であることが判明した。
通状態を変えられることが判明した。環境等の他の影響
を受けにくく、又より一層の安定化を図るためには液路
の幅Wよりも液路の高さHを低く(H<W)とすること
が好ましい。
達するであろうバブルの最大体積もしくはバブルの最大
体積の70%以上、より好ましくは80%以上の体積の
ときにバブルが外気と連通する様にすることは好ましい
ものである。
定する方法について説明する。
接バブル内の圧力を測定することは難しいので以下に示
す方法によって、あるいは、それら方法を適宜組み合わ
せることによって知ることができる。
側にあるインクの体積の時間変化を測定することによっ
て、バブルの内圧と外気圧との大小関係を知る方法につ
いて説明する。
と連通するまでの時間におけるバブルの体積Vを測定
し、Vの二次微分d2V/dt2を求めることによってバ
ブルの内圧と外圧との大小関係を知ることができる。す
なわち、d2V/dt2>0であればバブルの内圧は外圧
よりも高く、d2V/dt2≦0であればバブルの内圧は
外圧以下である。図6(c)で説明すると、発泡開始t
=t0よりt=t1まではバブルの内圧は外気圧よりも高
くd2V/dt2>0となり、t=t1よりバブルが外気
と連通するまでの時間t=tbまではバブルの内圧は外
気圧以下であり、d2V/dt2≦0となる。以上のよう
にVの二次微分d2V/dt2を求めることでバブルの内
圧と外気圧との大小関係を知ることができる。
側から見えることが必要である。記録ヘッドの外側から
バブルを観察するためには、記録ヘッドの一部が透明な
部材で形成され、バブルの発泡、成長等が記録ヘッドの
外部から観察できるような構成であることが望ましい。
記録ヘッドの構成部材が非透明である場合には、例え
ば、記録ヘッドの天板等を透明な部材に置き換えればよ
い。このとき、置き換えられる部材と置き換える部材の
硬度、弾性度等は極力同じに選ぶのが望ましい。
の天板が例えば金属、不透明なセラミックあるいは着色
されたプラスチックの場合は、透明なプラスチック(一
例としては透明アクリル)、ガラス等に変更すればよい
が、もちろん置き換え場所とそれに用いられる材料は上
記した場所および材料に限られるものではない。
による発泡特性の違いを回避するためにできるだけイン
クに対する濡れ性などの物性が元の部材に近いものを選
ぶことが望ましい。元の部材のものと同等の発泡状態で
あるかどうかは、吐出させてその吐出速度や吐出体積が
元の状態と同じかどうかを見ることによって確認するこ
とができる。予め透明な部材で構成されている場合は以
上の操作は不要である。
置き換えなくとも、あるいは、記録ヘッドの構成上他の
部材に置き換えられない場合でも以下の方法によってバ
ブルの内圧と外圧との大小関係を知ることができる。
飛翔するまでの時間において、吐出口より外側に飛び出
したインクの体積Vdを測定し、Vdの二次微分d2Vd/
dt2を求めることによってバブルの内圧と外気圧の大
小関係を知ることができる。即ち、d2Vd/dt2>0
であればバブルの内圧は外気圧よりも高く、d2Vd/d
t2≦0であればバブルの内圧が外気圧以下である。図
6(d)はバブルの内圧が外気圧よりも高い状態でバブ
ルを連通したときに、吐出口より飛び出したインクの体
積Vdの一次微分dVd/dtの時間変化を示したもので
あるが、発泡開始t=t0よりバブルが外気と連通する
までの時間t=taまでは、バブルの内圧は外気圧より
も高く、d2Vd/dt2>0となる。一方、図6(e)
はバブルの内圧が外気圧以下の状態でバブルを外気と連
通させたときのVdの一次微分dVd/dtの時間変化を
示したものである。同図より、発泡開始t=t0よりt
=t1まではバブルの内圧は外気圧よりも高くd2Vd/
dt2>0であるが、t=t1よりt=tbまではバブル
の内圧は外気圧以下でありd2Vd/dt2≦0となる。
を求めることでバブルの内圧と外気圧との大小関係を知
ることができる。
dの測定法を説明する。吐出後各時刻における液滴の形
状は、ストロボやLED、レーザなどの光源を用いてパ
ルス光で吐出口から飛び出している液滴を照明しながら
顕微鏡で観察することによって測定することができる。
即ち、一定周波数で連続して吐出している記録ヘッドに
対して、その駆動パルスに同期してかつ所定のディレイ
時間をおいてパルス光を発光させることにより、その吐
出から所定時間後における一方向から見た液滴の投影形
状を測定できる。このときパルス光のパルス幅は測定に
十分な光量が確保できる範囲でできるだけ小さい方がよ
り正確に測定を行なうことができる。
通する瞬間に液路側から外側に向かっての気流が観測さ
れれば、バブルの内圧が外気圧よりも高い状態てい連通
したことを示し、液路内へ流入する気流が観測されれば
バブルの内圧が外気圧よりも低い状態で連通したことを
示す。
にバブルの吐出口方向先端の移動速度の一次微分値が負
となる条件でバブルと外気とを連通させる条件、或は、
図7に示したように吐出エネルギー発生手段の吐出口側
端部からバブルの吐出口側端部の距離laと吐出エネル
ギー発生手段の吐出口とは反対側の端部からバブルの吐
出口とは反対側の端部との距離lbとがla/lb≧1を
満足する条件、もしくはその両方の条件でバブルと外気
を連通させることはより好ましいものである。
液体噴射方法、装置の新規な第2具体例の説明図であ
り、バブルの成長状態に着目した発明である。この発明
をまとめると、 (3)インクを吐出させるための吐出口と、該吐出口に
連通する液路と、該液路内に気泡を形成して供給された
インクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発
生する吐出エネルギー発生手段とを有する記録ヘッドを
用い、吐出エネルギー発生手段の吐出口側端部とバブル
の吐出口側端部との距離laが吐出エネルギー発生手段
の吐出口とは反対側の端部とバブルの吐出口とは反対側
の端部との距離lbに対して、la/lb≧1なる条件下
で該吐出エネルギー発生手段によりインク中に生起され
たバブルを吐出口より外気と連通させることを特徴とす
る液体噴射方法。 (4)インクを吐出させるための吐出口と、該吐出口に
連通する液路と、該液路内に気泡を形成して供給された
インクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発
生する吐出エネルギー発生手段とを有する記録ヘッド
と、吐出エネルギー発生手段の吐出口側端部とバブルの
吐出口側端部との距離laが吐出エネルギー発生手段の
吐出口とは反対側の端部とバブルの吐出口とは反対側の
端部との距離lbとに対してla/lb≧1なる条件下で
該吐出エネルギー発生手段によりインク中に生起された
バブルを吐出口より外気と連通させるため前記吐出エネ
ルギー発生手段に信号を与えるための駆動回路と、前記
吐出された液体を付着させるために被記録媒体を沿わせ
得るプラテンとを有することを特徴とする記録装置。と
なる。
説明する。
明の液体噴射方法による液体の吐出を説明するための模
式的断面図である。
体、2はヒーター、3はインク、4は天板、5は吐出
口、6はバブル、7は液滴、101は被記録媒体であ
る。なお、液路は、基体1と天板4および不図示の壁に
よって形成される。
ンク3で満たされた状態である。インク3まずヒーター
(例えば電気熱変換体)2に駆動回路からの信号として
瞬間的に電流を流しパルス的にヒーター近傍のインク3
を急激に加熱するとインクは所謂膜沸騰による気泡(バ
ブル)6がヒーター2上に発生し、急激に膨張を始める
(図7(b))。さらにバブル6は膨張を続け(図7
(c))、主として慣性抵抗の小さい吐出口5側へ成長
し、ついには吐出口5を越え、外気とバブル6が連通す
る(図7(d))。このとき吐出エネルギー発生手段で
あるヒーター2の吐出口側端部からバブル6の吐出口側
端部までの距離laがヒーター2の吐出口とは反対側の
端部からバブル6の吐出口とは反対側の端部までの距離
lbに対してla/lb≧1の条件下において外気とバブ
ル6とが連通している。
瞬間までにバブル6の膨張によって与えられた運動量の
ためにさらに前方へ飛翔を続け、ついには独立な液滴7
となって紙などの被記録媒体101へ向かって飛翔する
(図7(e))。さらに吐出口5側先端部に生じた空隙
は後方のインク3の表面張力と液路を形成する部材との
濡れによってインク3が図面右方向に供給され(図7
(f))初期状態に戻る。前記被記録媒体101は、プ
ラテンに添って、プラテン、ローラー、ベルト、あるい
はそれらの任意の組み合わせによって吐出口5に対向す
る位置に搬送される。或は、被記録媒体101を固定
し、吐出口5を移動させる(記録へッドを移動させる)
ようにしても良く、また、それらを組み合わせてもよい
ものである。要は、吐出口5と被記録媒体とが相対的に
移動可能とされ、被記録媒体の所望の位置に所望の吐出
口が対向され得るようにすればよい。
と、バブルが外気と連通するために吐出口より押し出さ
れる液体の体積は常に一定となり、記録を行なっても、
記録濃度にムラのない高画質な記録画像を得ることがで
きる。
件でバブルを外気と連通させるので、バブルの持つ運動
エネルギーを有効にインクに伝達することができ、吐出
口率が向上する。
la/lb<1の条件で液体(インク)を吐出する場合に
較べて、液体吐出後に吐出口近傍に生じた空隙部に新た
なインクが満たされるまでの時間を短縮することがで
き、より一層の高速記録が可能になる。
連通する時のバブルの端部とヒーターの端部との距離l
a、lbを測定する方法としては、例えば、第7図に示さ
れる記録ヘッドの場合、天板4を透明なガラス板で構成
し、天板4の上方よりストロボやレーザ、LED等のパ
ルス状に発光できる光源によって記録ヘッドを照射し、
顕微鏡で観察することによって求める方法がある。
に同期させてパルス光源を点滅させ、バブルの発泡開始
から液体の吐出までの現象を顕微鏡とカメラを用いて前
述のように観察し、la、lbを求めることができる。
子の形状によって幅がほぼ決定されてくるものの、具体
的関係については経験則でしかない。第2具体例発明に
おいては液路形状が気泡の成長に大きく影響を与え、そ
の液路における熱エネルギー発生素子の上記条件にとっ
ては有効であることが判明した。
長をla/lb≧1、好ましくはla/lb≧2、より好ま
しくはla/lb≧4とすることで、環境等のその他の影
響を受けにくく、より安定化状態で行なわせるために、
少なくとも液路幅Wよりも液路高さHを低く(H<W)
することがよいことが判明した。これは、気泡の大気と
の連通状態を液路の天井の界面における成長速度を増加
せしめた気泡において行なわせしめることができるので
液体噴射の路内壁による影響を減少せしめ、噴射方向、
速度をより一層安定できる。第2具体例発明において
は、その幅W、高さHの関係を更に追求したところ、H
≧0.8Wとすると、長期、高速噴射を行っても特性変
化が少なく、安定した噴射を行うことができ、記録を行
うのに適していた。
を担った各記録噴射をかなりの変化を与えながら行って
も高精度の着弾性能が得られ最適である。
方向先端の移動速度の1次微分値が負となる条件でバブ
ルと外気とを連通させることはより好ましいものであ
る。
液体噴射方法、装置の新規な第3具体例の説明図であ
り、バブルの内圧と体積の時間変化に着目した発明であ
る。この発明をまとめると、 (5)インクを吐出させるための吐出口と、該吐出口に
連通する液路と、該液路内に気泡を形成して供給された
インクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発
生する吐出エネルギー発生手段とを具備した記録ヘッド
を用い、発生されたバブルの吐出口方向先端の移動速度
の1次微分値が負の条件で、該バブルを該吐出エネルギ
ー発生手段により生起されたバブルを吐出口より外気と
連通させることを特徴とする液滴噴射方法。 (6)インクを吐出させるための吐出口と、該吐出口に
連通する液路と、該液路内に気泡を形成して供給された
インクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発
生する吐出エネルギー発生手段とを具備した記録ヘッド
と、吐出エネルギー発生手段により発生されたバブルの
吐出口方向先端の移動速度の1次微分値が負の条件で、
該バブルを該吐出エネルギー発生手段により生起された
バブルを吐出口より外気と連通させるため前記吐出エネ
ルギー発生手段に信号を与えるための駆動回路と、前記
吐出された液体を付着させるために被記録媒体を沿わせ
得るプラテンとを有することを特徴とする記録装置。で
ある。
体例発明の目的効果を別の手段によって解決するもの
で、バブルと外気との連通時に連通部近傍にあるインク
がインクを吐出するために過度に加速度を受けるため、
主インク滴と分離してしまうことを主たる技術課題と認
識したものである。この分離によると、その近傍のイン
クがスプラッシュ状に飛び散ったり、ミストとなって飛
散することが顕著となり、しかも高密度の吐出口配置で
は吐出口面へのインクの付着による吐出不良を招く結果
となるが、この原因を加速度によるものと解明したこと
にこの第3具体例発明の起点がある。
ルの吐出口方向先端の移動速度の一次微分値が正の場合
に外気とバブルが連通すると、上記した問題点が発生す
ることを見出したものである。
のバブルの吐出口方向先端のヒーター部の吐出口方向端
部からの変位量を測定し、該変位量の1次微分値、2次
微分値(移動速度の1次微分値)を求めた結果を図8に
示した。該図より、上記問題が発生するのは、図8
(a)、(b)にそれぞれ示された曲線Aの場合であっ
て、バブルの吐出口方向先端の移動速度の1次微分値が
正であることが確認された。
7の原理に準じた第3具体例発明を示すもので、バブル
の吐出口方向先端の移動速度の1次微分値が負の条件
で、生起されたバブルを外気と連通させて液滴を吐出さ
せるので、液滴の体積を常に安定化させ高品位な記録画
像を得ることができる。従って、インクミストやスプラ
ッシュによる記録紙の地汚れや装置内の汚れを防止でき
る。
ギーを十分に伝達することができるので、吐出効率が高
くなり、目詰まりを解消できる。また液滴の吐出速度が
向上するため液滴の吐出方向が安定するとともに、記録
ヘッドと記録紙間の距離を広げることができ、装置設計
が容易になる。
め、消泡によるヒーター破壊現象が解消され、記録ヘッ
ドの寿命が向上する。
マンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させ
て、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。
としては、上記実施例中に記載されるものに限られるも
のではなく、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に
対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッド等
の多くの形態および変形例が考えられる。また、フルラ
インタイプの記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組
み合わせによって、その長さを満たす構成や一体的に形
成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良
いが、いずれにしても、本発明は、上述した効果を一層
有効に発揮することができる。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
れる、上記した様な記録ヘッドに対しての回復手段のほ
かに、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効
果を一層安定できるので好ましいものである。これらを
具体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、クリーニン
グ手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこ
れらの組み合わせによる予備加熱手段等である。また、
記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうこと
も安定した記録を行なうために有効である。
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー又は、混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
図4に示される記録ヘッドを用いた。本実施例では、ガ
ラスを用いて天板6とした。また、用いられた記録ヘッ
ドの液路12及びヒーター2の寸法はそれぞれ液路12
の高さが20μm、幅が58μm、ヒーターのサイズが
幅28μm×長さ18μmとし、また、ヒーターの設け
られる位置はヒーター2の最も吐出口側の端から吐出口
までの長さを20μmとした。液路12は、1インチ当
たり360本の密度で48本配置した。
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度2.0cps(20℃)のインクをイン
ク供給口11より液室10に供給し吐出を試みた。
パルス状の電気信号をヒーター2に印加し印加した。ま
た、印加したパルス波の電圧は9.0V、パルス幅は
5.0μsecとされ、これを周波数2kHzでヒータ
ー2に印加した。
吐出口5からインクを吐出させた状況をストロボ顕微鏡
を用い観察したところ、発泡開始より約2μsec後に
加熱によって生起したバブルが外気と連通している様子
が確認された。
Vdと、インクの体積Vdの一次微分dVd/dtは、図
6に示されるような時間変化を示しており、発泡開始よ
り0.5μsec後から約2μsec後にバブルが外気
と連通するまでの間のバブルの体積の二次微分d2Vd/
dt2は負であり、バブル内圧は外気圧よりも低いこと
が確認された。
外気圧との大小関係を見たところ、この場合もd2V/
dt2≦0の関係を満たしており、バブル内圧が外気圧
以下であることが確認された。
口5から吐出された飛翔液滴の体積とも14±1plの
範囲に収まった。さらに飛翔する液滴のスピードは約1
4m/secで揃っており、飛翔速度とともに優れた記
録を行うに充分なものであた。
るように電気信号を前記16個のヒータ2に与えてイン
クを吐出、記録紙に付着させたところ、記録紙上には印
字ムラのない所望の市松模様のパターンが作画された。
この画像を拡大して観察したところ余分なインクの飛散
や地汚れのない鮮明な画像であった。
録ヘッドを用いて画像形成を行った。なお、本実施例で
は、オリフィスプレート14として透明ガラスを用い
た。
スプレートの表面側において、直径が36μmの円とさ
れ、ヒータ面から吐出口までの長さを20μmヒータの
サイズを24μm×24μm、1インチ当たりの吐出口
の数を360個になる密度で吐出口48個配置した。
供給し吐出を試みた。
7.0V、4.5μsecとし、これを2KHzで駆動
した。
吐出口5からインクを吐出させた状況をストロボ顕微鏡
を用い観察したところ、発泡開始より約2.1μsec
後に加熱によって生起したバブルが外気と連通している
様子が確認された。
開始より0.5μsec後から約2.1μsec後にバ
ブルが外気と連通するまでの間のバブルの体積の二次微
分d2V/dt2は負であり、バブル内圧は外気圧よりも
低いことが確認された。
たところ、各ノズルとも18±1p1の範囲に収まっ
た。さらに液滴のスピードは約10m/secであっ
た。
模様が形成されるように電気信号を前記16個のヒータ
2に与えてインクを吐出、記録紙に付着させたところ、
記録紙上には印字ムラのない所望の市松模様のパターン
が作画された。この画像を拡大して観察したところ余分
なインクの飛散や地汚れのない鮮明な画像であった。
録ヘッドを用いて、 C.I.ダイレクトブラック154 3.5重量% グリセリン 5.0重量% ジエチレングリコール 25.0重量% ポリエチレングリコール 28.0重量% (平均分子量300) イオン交換水 38.5重量% よりなる各配合成分を容器中で撹拌し、均一に混合溶解
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度10.5cps(20℃)のインクを用
いた以外は実施例1と同様にしてバブル内圧と外気圧の
大小関係を測定し、インクの吐出を行った。その結果、
本実施例においてもバブル内圧がバブルの外気への連通
時において外気圧よりも低い状態でバブルと外気とが連
通することがわかった。なお、インクの吐出速度は実施
例1のときよりは低下し、7m/secであったが吐出
そのものは極めて安定したものであった。
いた記録ヘッドと同様に液路が曲折された記録ヘッドを
用い、実施例2と同様なインクを供給して記録を行っ
た。
示す。又、各記録ヘッドの概略図を図9〜図17に示
す。
も吐出される液体の体積並びに液滴の吐出速度は極めて
安定したものであって、また、記録も極めて優れたもの
であった。
いて夫々簡単に説明する。各図は、発熱抵抗部の2の形
状、配置がわかるように上面図、a−a断面図、b−b
断面図を示している。いずれも、吐出口5は吐出口形状
は簡単のため、抵抗部2から吐出口までの吐出経路の形
状と同型であるが、図1(b)のように形状は任意であ
る。
基板上に設けられ、吐出経路の面積よりも小さく内側に
設けられている。これは、液路を遮断することなく、図
1(b)の原理をより安定化する構成例である。図10
は、基板上の液路端の壁側に中心をずらせた発熱抵抗部
2を示している。この面積は図9の約半分である。図1
0は、気泡と大気との連通域をこの壁側にシフトしてい
るものである。図11は図10と逆である。
発熱抵抗部2を有するもので、吐出は図1(a)と図1
(b)との間の液滴を形成し得るものである。本例は特
にリフィル特性が優れている。図13は、図12の発熱
抵抗部2をもたずに、基板に対して液路の吐出経路との
交わり領域のみに発熱抵抗部2を対向して有するもの
で、発生した2つの気泡の合体とからより急激な吐出速
度を得るものである。図14は、図13と図12との合
体構成であり、気泡の発生源は3つの発熱低抗部2とな
る。図15は、図1(b)の構成に図12の構成を付加
したものである。図16は、図15構成に図13の構成
を付加したものである。図17は、吐出口5を円形とし
たもので、発熱抵抗部2は図9(b)と同様である。
用いた記録ヘッドと同様に液路が曲折していない記録ヘ
ッドを用い、実施例1と同様なインクを供給して記録を
行った。
示す。又、各記録ヘッドの概略図を図18〜図20に示
す。
吐出される液体の体積並びに液滴の吐出速度は極めて安
定したものであって、また、記録も極めて優れたもので
あった。
図1(a)の変形例である。
発熱抵抗部2に加えて、基板と対向する面側に別の発熱
抵抗部2を設けて、同時に駆動することで、図1(a)
の吐出方向を基板に対向する面側を基準とする吐出から
吐出口中央側へ吐出中心をシフトできるものである。こ
れにより、図1(b)の如き吐出が得られるものであ
る。
を兼ね備えた吐出状態を得るもので、吐出中心側へ液滴
の尾をシフトすることができる。図20は、図1(a)
の吐出口を吐出方向に向かって絞ったものである。
ルを外気と連通させるときのバブル内圧が外気圧よりも
低い状態で行うため、バブル内のガスが噴出することを
防ぎ、その結果ミストやスプラッシュによる記録紙の地
汚れや装置内の汚れを防止できる。
ルギーを十分に伝達することができるので、吐出効率が
高くなる。
は、図4に示される記録ヘッドを用いた。
た。また、用いられた記録ヘッドの液路12、ヒータ
2、吐出口5等の寸法及び位置関係は、液路12の高さ
が25μm、幅が35μm、長さが195μm、ヒータ
のサイズが幅30μm×長さ25μm、ヒータ位置はそ
の最も吐出口側の端から吐出口までの長さを20μmと
した。液路及び吐出口は、1インチあたり360本の密
度で48本配置した。
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度2.0cps(20℃)のインクをイン
ク供給口11より液室10に供給し吐出を試みた。
0V、5.0μsecとし、これを4kHzで駆動し
た。
出させた状況をパルス光源と顕微鏡を用い観察したとこ
ろ、発泡開始より約2.0μsec後にバブルが外気と
連通している様子が確認された。また発泡開始よりバブ
ルが外気と連通するまでのla/lbを測定したとろ
こ、図21のla/lbの時間変化を示す図に示される
通りの結果を得た。図21に示される通り、バブルが外
気と連通する際にはla/lb≧1を満足していること
が確認された。更に独立した飛翔液滴の体積はいずれの
吐出口から吐出されたものも15±1plの範囲に収ま
った。また液滴の吐出速度は約11m/secであっ
た。
るように電気信号を16個のヒータ2に与えてインクを
吐出、記録紙に付着させたところ、記録紙上には印字ム
ラのない所望の市松模様のパターンが作画された。この
画像を拡大して観察したところ余分なインクの飛散や地
汚れのない鮮明な画像であった。
録ヘッド(図4)を用いて、 C.I.ダイレクトブラック154 3.5重量% グリセリン 5.0重量% ジエチレングリコール 25.0重量% ポリエチレングリコール 28.0重量% (平均分子量300) イオン交換水 38.5重量% よりなる各配合成分を容器中で撹拌し、均一に混合溶解
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度10.5cps(20℃)のインクを供
給し吐出を試みた。
下し、7.5m/secであったが本実施例においても
極めて安定した吐出を行うことができることが確認され
た。
バブルの吐出口側端部との距離laと、ヒータの吐出口
とは反対側の端部とバブルと吐出口とは反対側の端部と
の距離lbがla/lb≧1を満たす第3条件でバブル
を外気と連通させることで、インクに対してバブルの運
動エネルギーを十分に伝達することができる。従って、
吐出効率も高くなるので、目詰まりやミスト、スプラッ
シュによる記録紙の地汚れや装置内の汚れを防止でき
る。
隙部に新たなインクが満たされるまでの時間が短縮化で
きるので、より一層の記録の高速化が可能である。
吐出方向が安定するとともに、記録ヘッドと記録紙間の
距離を広げることができ、装置設計が容易になった。
の吐出口方向先端の移動速度の1次微分値が負とした場
合(加速度が正ではない場合)には、該連通部の近傍の
インクを過度に加速度を受けないため、該連通部の近傍
のインクは、スプラッシュやミストとならず、主インク
滴の一部として、主インク滴と合体して吐出することに
なり、地汚れや装置内の汚れを防止できるものである。
が負の条件で外気と連通すれば、インクに対して十分な
運動エネルギーを伝達することができるため、吐出効率
が向上し、更に、バブル体積が増大してから、バブルが
外気と連通するため吐出口近傍のインクをほぼ全量吐出
させることができ、吐出体積を安定化する。しかも、吐
出口付近にインク残りが生じず、液路ないのインクが空
気を取り込んで不吐出を招くといった不具合もない。
出口方向先端の移動速度、該移動速度の1次微分値を求
める方法について以下に説明する。
方向先端の位置は、ストロボやLED、レーザなどのパ
ルス光で記録ヘッドの天板面、あるいは側面からノズル
内に発生するバブルを照明し顕微鏡を用いて、観察する
ことができる。具体的には、図22(a)および(b)
にそれぞれ模式的断面図として時系列的に示されるよう
に、発泡開始よりバブルが外気と連通するまでのバブル
の吐出口方向先端のヒータ部の吐出口端部からの変位量
xb-nの時間変化を測定することができる。該測定結果
をもとに、該変位量の1次微分dxb-n/dtを求める
ことにより、バブルの吐出口方向先端の移動速度vxが
求められる。次に、該移動速度の1次微分dvx/dt
(変位量の2次微分d2xb-n/d2t)を求めることが
できる。
側から見えることが必要である。記録ヘッドの外側から
バブルを観察するためには、記録ヘッドの一部が透明な
部材で形成され、バブルの発泡、成長等が記録ヘッドの
外部から観察できるような構成であることが望ましい。
記録ヘッドの構成部材が非透明である場合には、例え
ば、記録ヘッドの天板等を透明な部材に置き換えればよ
い。このとき、置き換えられる部材と置き換える部材の
硬度、弾性度等は極力同じに選ぶのが望ましい。
の天板が例えば金属、不透明なセラミックあるいは着色
されたプラスチックの場合は、透明なプラスチック(一
例としては透明アクリル)、ガラス等に変更すればよい
が、もちろん置き換え場所とそれに用いる材料は上記し
た場所および材料に限られるものではない。
による発泡特性の違いを回避するためにできるだけイン
クに対する濡れ性などの物性が元の部材に近いものを選
ぶことが望ましい。元の部材のものと同等の発泡状態で
あるかどうかは、吐出させてその吐出速度や吐出体積が
元の状態と同じかどうかを見ることによって確認するこ
とができる。予め透明な部材で構成されている場合は以
上の操作は不要である。
発明を説明する。
示される記録ヘッドを用いた。
た。また、用いられた記録ヘッドの液路12、ヒーター
2、吐出口5等の寸法および位置関係は、液路の高さを
25μm、幅を35μm、ヒータのサイズを幅30μm
×長さ25μm、ヒータ位置はその最も吐出口側の端か
ら吐出口までの長さを25μmとした。液路および吐出
口は、1インチ当り360本の密度で48本配置した。
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度2.0cps(20℃)のインクをイン
ク供給口11より液室10に供給し吐出を試みた。
0V、5μsecとし、これを周波数2kHzで駆動し
た。
出させた状況をパルス光源と顕微鏡を用い観察したとこ
ろ、発泡開始より約2μsec後にバブルが外気と連通
している様子が確認された。また発泡開始よりバブルが
外気と連通するまでのバブルの吐出口方向先端のヒータ
部の吐出口方向端部からの変位量を測定し、バブルの吐
出口方向先端の移動速度の1次微分値が負であることが
確認された。吐出された飛翔液滴の体積は各ノズルとも
18±1p1の範囲に収まった。また液滴の吐出速度は
約9m/secであった。
る様に電気信号を16個のヒータ2に与えてインクを吐
出、記録紙に付着させたところ、記録紙上には印字ムラ
のない所望の市松模様のパターンが作画された。この画
像を拡大して観察したところ従来に比べて余分なインク
の飛散や地汚れのない鮮明な画像であった。
示される記録ヘッドを用いた。
は直径が32μmの円形とし、ヒータのサイズを22μ
m×22μm、ヒータ面から吐出口面までの長さを25
μmとした。また、液路および吐出口は、1インチ当た
り360本の密度で48本配置した。
供給し吐出を試みた。
0V、5μsecとし、これを周波数2kHzで駆動し
た。
出させた状況をパルス光源と顕微鏡を用い観察したとこ
ろ、発泡開始より約3μsec後にバブルが外気と連通
している様子が確認された。また発泡開始後よりバブル
が外気と連通するまでのバブルの吐出口方向先端のヒー
タ部の吐出口方向端部からの変位量を測定し、バブルの
吐出口方向先端の移動速度の1次微分値が負であること
が確認された。更に独立した飛翔液滴の体積は各ノズル
とも17±1p1の範囲に収まっており、液滴の吐出速
度は約7m/secであった。
る様に電気信号を16個のヒータ2に与えてインクを吐
出、記録紙に付着させたところ、実施例1と同様に記録
紙上には印字ムラのない所望の市松模様のパターンが作
画された。この画像を拡大して観察したところ余分なイ
ンクの飛散や地汚れのない鮮明な画像であった。
用いた記録ヘッド(図4)を用いて、 C.I.ダイレクトブラック154 3.5重量% グリセリン 5.0重量% ジエチレングリコール 25.0重量% ポリエチレングリコール 28.0重量% (平均分子量300) イオン交換水 38.5重量% よりなる各配合成分を容器中で撹拌し、均一に混合溶解
させた後、孔径0.45μmのテフロン製フィルタで濾
過して得た粘度10.5cps(20℃)のインクを供
給し吐出を試みた。その結果、吐出速度は条件2の実施
例1のときよりは低下し、6m/secであったが安定
した吐出をすることを確認した。
の移動速度の1次微分値が負の第2条件で、該バブルを
該吐出口より外気と連通させることにより、インクミス
トやスプラッシュによる記録紙の地汚れや装置内の汚れ
をより確実に防止できる。
ルギーを十分に伝達することができるので、吐出効率が
高くなり、目詰まりを解消できる。また液滴の吐出速度
が向上するため液滴の吐出方向が安定するとともに、記
録ヘッドと記録紙間の距離を広げることができ、装置設
計が容易になる。
インク気泡を大気に連通する方式に対して、実用化への
画期的発明を提供するものであっって、産業に対して貢
献度の大きいものである。上述実施例はいずれも抵抗体
を用いたが、光エネルギーにより膜沸騰を生じせしめる
方式或は、光エネルギーや電磁波を熱エネルギーに変換
する変換体を用いて膜沸騰を生じせしめる方式に対して
も本発明は適用できるものである。
泡が大気或いは外気と連通する状態を説明する模式図で
ある。
ある。
及び側方より見た模式的説明図、(c)は吐出体積を説
明するグラフである。
る図である。
する図である。
射方法、装置の新規な具体例の説明図で、バブルの内圧
と体積の時間変化を順に説明する図である。
射方法、装置の他の新規な具体例の説明図で、それぞれ
液体の吐出を説明するための模式的断面図である。
方法、装置の別の新規な具体例の説明図である。
の模式的斜視図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
断面図を含めて示している概念図である。
を説明するグラフである。
当たりの変化を示す図で、(a)では左側に上面断面
図、右側に側面断面図を夫々同時刻で示してある。
Claims (9)
- 【請求項1】 液体供給源に連通して該液体供給源から
液体の供給を受ける液路内の液体に対して熱エネルギー
を与えて膜沸騰により気泡を生成させる気泡生成工程
と、 該気泡生成工程において生成した気泡を、該気泡によっ
て上記液路が遮断されない様に、上記液路に連通する吐
出口の近傍で 外気と連通させる連通工程と、 上記吐出口から液体を滴として吐出する吐出工程と、 を有することを特徴とする液体噴射記録方法。 - 【請求項2】 上記連通工程は、上記気泡の内圧が外気
圧以下の条件で上記気泡を外気と連通させるものである
請求項1に記載の液体噴射記録方法。 - 【請求項3】 上記連通工程は、上記気泡の吐出方向先
端部の移動速度の加速度が正でない条件で上記気泡を外
気と連通させるものである請求項1又は請求項2に記載
の液体噴射記録方法。 - 【請求項4】 上記熱エネルギーを発生する熱エネルギ
ー発生手段を有する記録ヘッドを用い、上記熱エネルギ
ー発生手段の吐出口側端部と気泡の吐出口側端部との距
離をla、上記熱エネルギー発生手段の吐出口とは反対
側の端部と気泡の吐出口とは反対側の端部との距離をl
bとするとき、la/lb≧1なる条件下で上記熱エネ
ルギー発生手段により液体中に生起された気泡を外気と
連通させる請求項1及至3いずれかに記載の液体噴射記
録方法。 - 【請求項5】 液体供給源に連通して該液体供給源から
液体の供給を受ける液路内の液体に対して熱エネルギー
を与えて膜沸騰により気泡を生成させるための熱エネル
ギー発生手段と、 該熱エネルギー発生手段によって生成された気泡を外気
と連通させて液体を滴として吐出させるための吐出口
と、 を有し、上記連通は上記吐出口の近傍で上記気泡によっ
て上記液路が遮断されない様になされることを特徴とす
る液体噴射記録ヘッド。 - 【請求項6】 上記連通は、上記気泡の内圧が外気圧以
下の条件でなされる請求項5に記載の液体噴射記録ヘッ
ド。 - 【請求項7】 上記連通は、上記気泡の吐出方向先端部
の移動速度の加速度が正でない条件でなされる請求項5
又は請求項6に記載の液体噴射記録ヘッド。 - 【請求項8】 上記熱エネルギー発生手段の吐出口側端
部と気泡の吐出口側端部との距離をla、上記熱エネル
ギー発生手段の吐出口とは反対側の端部と気泡の吐出口
とは反対側の端部との距離をlbとするとき、la/l
b≧1なる条件下で上記熱エネルギー発生手段により液
体中に生起された気泡を外気と連通させる請求項5及至
7いずれかに記載の液体噴射記録ヘッド。 - 【請求項9】 液体供給源に連通して該液体供給源から
液体の供給を受ける液路内の液体に対して熱エネルギー
を与えて膜沸騰により気泡を生成させるための熱エネル
ギー発生手段と、該熱エネルギー発生手段によって生成
された気泡を外気と連通させて液体を滴として吐出させ
るための吐出口と、を有し、上記連通は上記吐出口の近
傍で上記気泡によって上記液路が遮断されない様になさ
れる液体噴射記録ヘッドと、 上記熱エネルギー発生手段に 信号を与えるための駆動回
路と、上記吐出口から吐出された液体の付着によって記録がな
される被記録媒体を沿わせるためのプラテンと、 を有することを特徴とする記録装置。
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JP3169962A JP2962880B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 液体噴射記録方法、液体噴射記録ヘッド及び記録装置 |
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JP3169962A JP2962880B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 液体噴射記録方法、液体噴射記録ヘッド及び記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=15896058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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- 1991-07-10 JP JP3169962A patent/JP2962880B2/ja not_active Expired - Lifetime
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