JP3109637U - 墓石の免震構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】横揺れに対する石材の倒壊防止効果が高い墓石の免震構造を提供する。
【解決手段】墓石本体3は横揺れを吸収する免震手段10を介して芝台2に設置してある。免震手段10は、芝台2の上面と中台4の下面にそれぞれ固設された一対の皿型部材11と、該皿型部材11の間に収容されて中台4と芝台2との間に隙間δを形成する球体12とで構成してある。
【選択図】図6
【解決手段】墓石本体3は横揺れを吸収する免震手段10を介して芝台2に設置してある。免震手段10は、芝台2の上面と中台4の下面にそれぞれ固設された一対の皿型部材11と、該皿型部材11の間に収容されて中台4と芝台2との間に隙間δを形成する球体12とで構成してある。
【選択図】図6
Description
本考案は墓石の免震構造に関する。
地震発生時に墓石の倒壊を防止する耐震構造が提案されている。例えば、実用新案登録第3031749号には、墓石を構成する複数の石材をピンを用いて接着固定した構造が記載されている。
しかし、このように石材同士を単に固定しただけの構造では、地震の大きな横揺れに対する石材の倒壊防止効果は必ずしも充分であるとは言えない。
本考案は、このような事情に鑑み、横揺れに対する石材の倒壊防止効果が高い墓石の免震構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本考案は、墓石本体を横揺れを吸収する免震手段を介して基台に設置したことを特徴とする。
上記免震手段は、平面視において、上記墓石本体の重心を中心とする円上であって、該円を周方向に等分する箇所に配置されているのが好ましい。
上記免震手段は、上記基台の上面と上記墓石本体の下面にそれぞれ固設された一対の皿型部材と、該皿型部材の間に収容されて上記墓石本体と基台との間に隙間を形成する球体とで構成するのが好ましい。
上記皿型部材は、その周縁が上記基台の上面または上記墓石本体の下面とほぼ面一になるように上記基台または墓石本体に埋設されているのが好ましい。
本考案によれば、地震の際に基台が大きく横に揺れても、この横揺れを免震手段が吸収するので、墓石本体の横揺れが小さくなり、墓石本体の倒壊する可能性が低くなる。
以下、本考案の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案の免震構造を採用した墓石の正面図、図2はその平面図、図3はその縦断面図である。
この墓石1は、地面GLに設置される基台としての芝台2と、芝台2に載置される墓石本体3とからなる。墓石本体3は中台4と上台5と竿石6とからなり、これらの石材4,5,6はステンレス製の丸棒7と接着剤によって連結固定されている(図3参照)。芝台2は地中に埋設された基礎(図示せず)に固定されている。なお、芝台2には焼香台8が載置されるとともに、焼香台8の両側に花台9が配設されている。
図4は芝台2から墓石本体3を取り外した場合の平面図、図5は図4の免震手段を拡大して示す図、図6は免震手段の縦断面図である。
芝台2と中台4の間には、横揺れを吸収する面震手段10を介設してある(図3参照)。この面震手段10は、図4に示すように平面視において、墓石本体3の重心Gを中心とする円上であって、この円を周方向に4等分する箇所にそれぞれ配置されている。
各免震手段10は、芝台2の上面と中台5の下面にそれぞれ固設された一対のステンレス製の皿型部材11と、これら皿型部材11の間に収容されて芝台2と中台5の間に隙間δを形成するステンレス製の球体12とで構成してある。皿型部材11は、その周縁が芝台2の上面または中台4の下面とほぼ面一になるように芝台2または中台4に埋設されている(図6参照)。
中台4は縦横の大きさが700×700mm位である場合、墓石本体3の重心Gから皿型部材11の中心までの距離は324mm、皿型部材11の直径は150mm、球体12の直径は25mm、芝台2と中台4の間に隙間δは5mmにそれぞれ設定するのが好ましい。なお、芝台2と中台4の周縁との間に目地弾性シール材(図示せず)を設けて免震手段10への雨水の浸入を防止している。
この墓石1は以上のような免震手段10を備えているので、地震の際に芝台2に大きな横揺れが生じても、墓石本体3の慣性によって、球体12が皿型部材11内を転動し、墓石本体3への横揺れの伝達が抑制されることになる。このため、墓石本体3の横揺れが小さくなり、墓石本体3の倒壊する可能性が低くなる。
さらに、各面震手段10は、上述のように墓石本体3の重心Gを中心とする円に対して周方向の等分箇所に配置されているので、墓石本体3の荷重が各面震手段10によって均等に支持されることになる。このため、球体12の転動が円滑に行われ、免震効果の向上が期待できる。
また、免震手段10は一対の皿型部材11の間に球体12を収容配置した構造になっているので、大きな横揺れによって、球体12が皿型部材11から外れてしまった場合でも、球体12が芝台2の上面を転動し、免震機能が維持される。つまり、墓石本体3の倒壊を未然に防止することができる。さらに、免震手段10は構造が簡単で、製作が容易であるという効果もある。
ところで、工場で皿型部材11を芝台2と中台4に取り付けておき、球体12の組み付けは墓石1の据付現場で行えばよいので、墓石1の据え付けに手間取ることはない。
さらに、皿型部材11は、その周縁が芝台2の上面または中台4の下面とほぼ面一になるように芝台2または中台5に埋設されているので、球体12が芝台2の上面に容易に乗り上げる際の衝撃がなくなる。また、芝台2に墓石本体3を載せた状態での運搬が可能になるという効果もある。
1 墓石
2 芝台
3 墓石本体
4 中台
5 上台
6 竿石
7 丸棒
10 免震手段
11 皿型部材
12 球体
2 芝台
3 墓石本体
4 中台
5 上台
6 竿石
7 丸棒
10 免震手段
11 皿型部材
12 球体
Claims (4)
- 墓石本体を横揺れを吸収する免震手段を介して基台に設置したことを特徴とする墓石の免震構造。
- 上記免震手段は、平面視において、上記墓石本体の重心を中心とする円上であって、該円を周方向に等分する箇所に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石の免震構造。
- 上記免震手段は、上記基台の上面と上記墓石本体の下面にそれぞれ固設された一対の皿型部材と、該皿型部材の間に収容されて上記墓石本体と基台との間に隙間を形成する球体とで構成したことを特徴とする請求項2に記載の墓石の免震構造。
- 上記皿型部材は、その周縁が上記基台の上面または上記墓石本体の下面とほぼ面一になるように上記基台または墓石本体に埋設されていることを特徴とする請求項3に記載の墓石の免震構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000020U JP3109637U (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 墓石の免震構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005000020U JP3109637U (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 墓石の免震構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3109637U true JP3109637U (ja) | 2005-05-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005000020U Expired - Fee Related JP3109637U (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 墓石の免震構造 |
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2005
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