JP3108767U - 角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置 - Google Patents

角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入浴介護作業をより一層容易になし得るようにする。
【解決手段】角型浴槽の短手方向に前後一組の各基体管部材11を設け、各基体管部材の左右両端部に角型浴槽の長手方向左右の各上縁面に沿わせるべく平行屈曲させた各接続管部を形成しておく。各接続管部間を、所要長さ寸法に嵌脱自在に結合させて角型浴槽の各上縁面全域にほぼ一致する角枠状の取付け枠主体10を構成できるようにし、該取付け枠主体の適所を浴槽壁部分へ固設する。要介護入浴者を受入れる柔軟な入浴シート部片40を設ける。前部基体管部材12aに入浴シート部片の前端部側を着脱自在に保持する取付け手段14を配し、後部基体管部材12bの何れか一方の側に外部回動ハンドル21からの操作入力でのみ作動し得る作動操作部筺体20を立設させ、回転作動機構から取出されるシート巻取り軸に入浴シート部片の後端部側を着脱自在に係止保持する係止手段を配し、他方の側にシート巻取り軸を枢支する軸受板を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、身体動作の不自由ないわゆる寝たきり老人や身体障害者等の要介護入浴者を介護入浴させるために用いる着脱可能な入浴介護設備装置に関し、さらに詳しくは、一般家屋に配備されている角型浴槽に対して、任意かつ着脱自在に架設装着させることで簡易に入浴介護設備を得られるようにした装置構成の改良に係るものである。
一般に、この種の身体不自由者らの要介護入浴者の入浴に関しては、基本的に介護者、特に、有資格介護者による完全で効果的な入浴介護が必要であるものとされ、例えば、ここでの入浴介護を介護保険に頼る場合等にあっては、該入浴介護に伴う各種の要項かつ条件の法制化もまたなされているのが現況である。
そして、入浴介護を伴う入浴設備に適用する浴槽装置については、従来から種々様々な形態のものが広汎に提案かつ実施されており、例えば、重度の身体障害をもつ要介護入浴者のためには、該要介護入浴者が居住する家屋に対して、介護入浴用の分割可能な介護浴槽等を持ち込み、かつこれを屋内に組み立て配置することで介護入浴させるとか、あるいは介護設備付きの浴槽をそのまま車載した入浴専用の巡回車両を用い、これを該当家屋に移動した上で担架等で搬送した要介護入浴者を介護入浴させるようにするのが通常であって、比較的完成度の高いものとさえ言えるのであるが、しかし何分にも、この種の重度障害をもつ要介護入浴者のための入浴専用車両は、その設備投資額が高価につくことから、普遍的に完備されるまでに到ってはおらず、簡略化されて使い勝手がよく、安価な入浴設備の出現が待たれているところである。
一方、比較的軽症な身体障害をもつ要介護入浴者のためには、家屋に配備されている浴槽、特に角型浴槽を利用し、例えば、該角型浴槽に対して予め入浴介護設備を施しておくことで、意図する要介護入浴者の介護入浴を行なうようにしており、この種の比較的軽易な入浴設備についても数多くのものが既に市販されている。
しかしながら、上記従来の角型浴槽に適用する入浴介護設備においては、設備構成に電動利用による機構部門とか、水圧利用によるポンプ部門などが種々存在している場合が多く、このため、必然的に設備の構成自体が複雑化ないしは煩雑に過ぎて使い勝手が悪くなる惧れを有しており、その操作についても必ずしも容易ではなくて、所期通りの入浴介護を行なうのには必ずしも効果的で完全なものとは言い難い。また一方では、これに加えて設備自体の使用環境が極めて湿度の高い温湯雰囲気中であることから、この点でも装置構成に故障等を生じ易いなどという不都合を避けられない。
また、上記角型浴槽に配置される入浴介護設備の場合、該角型浴槽に対して介護設備を架設した状態のままでは、浴槽の通常使用に際しては種々の難点を生ずることがあって必ずしも好ましくはなく、このために不使用時には取り外しておくこと、つまりは角型浴槽に対して介護設備を着脱自在に構成することが望ましいのであるが、この着脱自在な構成についてもまた煩雑化し易いほか、該介護設備の構成自体が比較的大型であるため、その取扱いの不便さや、収納場所に困惑するなどの各問題点がある。
従って、本考案の目的は、一般住居等に配備されている角型浴槽への着脱自在な架設ならびに装置自体の不使用時の分解、組み上げが比較的容易であることを前提にして、可及的簡単かつ小型な構成であり、かつ温湯雰囲気中の使用でも故障等を生ずる惧れが全くなく、併せて、取扱い操作や取外した後の収納を比較的容易に行なうことができ、しかも、意図する要介護入浴者の入浴介護作業をより一層適切かつ良好になし得るようにしたこの種の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本考案に係る請求項1に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置は、
家屋に配備される角型浴槽に対し、身体動作の不自由な寝たきり老人や身体障害者等の要介護入浴者を介護入浴させるために用いる着脱自在な入浴介護設備装置であって、
前記角型浴槽における短手方向前後の各上縁面一杯に対向して沿わせるべく前後一組の各基体管部材を設け、かつ該対向する前方および後方の各基体管部材の左右両端部には、該角型浴槽における長手方向左右の各上縁面一部に沿わせるべく平行に屈曲させた前部左右と後部左右との各接続管部をそれぞれに形成しておき、これらの前部左方および後部左方の各接続管部間と前部右方および後部右方の各接続管部間とを、共に所要長さ寸法による左右一組の各結合管部材で嵌脱自在に結合させることにより、該角型浴槽の各上縁面全域にほぼ一致する角枠状の取付け枠主体を構成できるようにすると共に、該取付け枠主体の適所を浴槽壁部分へ任意に固設可能とし、
また、前記要介護入浴者を前記角型浴槽内に受入れて抱持するための比較的柔軟な入浴シート部片を設けた上で、前記前部基体管部材での左右各接続管部には、前記入浴シート部片の前端部側を着脱自在に取付け保持するための取付け手段を配し、さらに、前記後部基体管部材での左右各接続管部の何れか一方の側には、外部回動ハンドルからの操作入力によってのみ作動し得る回転作動機構を内装した作動操作部筺体を立設させ、該回転作動機構から取出されるシート巻取り軸に前記入浴シート部片の後端部側を着脱自在に係止保持するための係止手段を配し、かつ他方の側には、前記シート巻取り軸の取出し軸端を枢支する軸受板を設けてなることを特徴としている。
また、本考案の請求項2に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置は、前記請求項1の入浴介護設備装置の構成において、
前記前部基体管部材に配される取付け手段が、該前部基体管部材上での左右各接続管部に近付けた各部分に植設させた左右一組の各固定用取付け杆であり、かつ該左右一組の各固定用取付け杆に対しては、前記入浴シート部片の一端部左右側に突出して設けた各左右フック環を着脱自在に取付け保持し得るようにしたことを特徴としている。
また、本考案の請求項3に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置は、前記請求項1または2の入浴介護設備装置の構成において、
前記後部基体管部材の左右各接続管部間に枢支される巻取り軸に配した係止手段が、該巻取り軸上での左右各両端部分に付設させた左右一組の各押さえバネ片であり、かつ該左右一組の各押さえバネ片に対しては、前記入浴シート部片の他端部左右側に突出して設けた各左右係止帯片を着脱自在に係止保持し得るようにしたことを特徴としている。
さらに、本考案の請求項4に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置は、前記請求項1ないし3の何れか1項の入浴介護設備装置の構成において、
前記作動操作部筺体に内装する回転作動機構が、該作動操作部筺体外の操作ハンドルによって回動操作されるウォームギア軸と、該ウォームギア軸に噛合するウォームホィールギアとの組合せ構成であり、該ウォームホィールギアから前記シート巻取り軸を取出したことを特徴としている。
請求項1の着脱可能な入浴介護設備装置によれば、各家屋に配備されている角型浴槽を用い、かつ要介護入浴者を該角型浴槽内に受入れて抱持するための比較的柔軟な入浴シート部片を予め設けておき、前記角型浴槽に対しては、その各上縁面全域にほぼ一致して角枠状の構成物となる取付け枠主体を着脱自在に架設させ、かつこの取付け枠主体の前方基体管部材には、前記入浴シート部片の前端部側を取付け保持させると共に、該取付け枠主体の後方基体管部材に設けた回転作動機構のシート巻取り軸には、該入浴シート部片の後端部側を係止保持させて準備し、この状態で前記シート巻取り軸の巻取り作動あるいは巻戻し作動によって、要介護入浴者を受入れて支承したままの入浴シート部片の後端部側を角型浴槽内で上方あるいは下方に浮動操作させるようにしたから、意図する要介護入浴者の入浴介護を所期通り効果的で適切かつ容易に行ない得るのであり、しかも、これに合わせて、結果的には既存の角型浴槽をそのままの形態で入浴介護操作のために活用することができるのである。
そして、前記角型浴槽の各上縁面全域に対する取付け枠主体の架設については、これを介護入浴時と通常入浴時の別なく一括して着脱自在に固設させるようにしているため、該角型浴槽の各上縁面に取付け枠主体を固設した状態のままでの要介護入浴者の入浴介護は勿論のことであるが、健常者の入浴の場合には、一旦、入浴シート部片を取外すのみで、浴槽内への入出動作に少々注意しさえすれば容易に入浴可能であり、かつ必要に応じては取り片付けておくことができるという使用上の利便性に優れるという利点がある。
また、前記取付け枠主体のそれ自体は、特に、前部左右および後部左右にそれぞれ屈曲する各接続管部を形成させた前後一組の各基体管部材と、これらの前部左方および後部左方の各接続管部間と前部右方および後部右方の各接続管部間とを所要長さ寸法の左右一組の各結合管部材で嵌脱自在に結合させることにより、角型浴槽の各上縁面全域にほぼ一致する角枠状に構成してあるから、ここでの角型浴槽への着脱操作が極めて容易であり、かつこれに合わせて該取付け枠主体の分解組み立てをも極めて簡単かつ効果的に行ない得るのである。
さらに、前記後部基体管部材での左右各接続管部の何れか一方の側に、外部回動ハンドルからの操作入力によってのみ作動し得る回転作動機構を内装した作動操作部筺体を設けたから、この回転作動機構の操作により、例えば、入浴シート部片に受入れた要介護入浴者の下肢側だけを浴槽内に浸すなどの所要の入浴介護操作を有効かつ効果的に行ない得るのであり、しかも、該回転作動機構は外部回動ハンドルからの入力によってのみ操作可能であるから、該入浴シート部片に受入れて抱持する要介護入浴者の体重負荷などで不本意に動作してしまうような惧れはない。
請求項2の着脱可能な入浴介護設備装置では、前記各効果に加え、前部基体管部材の取付け手段として、この前部基体管部材上での左右各接続管部に近付けて植設させた左右一組の各固定用取付け杆を用い、これらの各固定用取付け杆に対して、要介護入浴者を受入れて抱持する入浴シート部片の一端部左右側の各左右フック環を保持させるようにしたから、該入浴シート部片の一端部側、この場合には、要介護入浴者の頭部側を支える一端部側を確実に固定して保持できると共に、これに合わせて、該入浴シート部片の着脱自在な取付けを容易になし得るのである。
請求項3の着脱可能な入浴介護設備装置では、前記各効果に加え、後部基体管部材の左右各接続管部間に枢支されるシート巻取り軸の係止手段として、このシート巻取り軸上での左右各両端に付設させた左右一組の各押さえバネ片を用い、これらの各押さえバネ片に対して、要介護入浴者を受入れて抱持する入浴シート部片の他端部左右側の各左右係止帯片を保持させるようにしたから、該入浴シート部片の他端部側、この場合には、要介護入浴者の足さき側を支える他端部側を確実に保持した上で、その上下昇降が可能になると共に、これに合わせて、該入浴シート部片の着脱自在な係止を容易になし得るのである。
請求項4の着脱可能な入浴介護設備装置では、前記各効果に加え、作動操作部筺体に内装される回転作動機構として、筺体外の操作ハンドルへの操作入力によって回転作動されるウォームギア軸と、これに噛合するウォームホィールギアとの組合せに構成してあるので、外部回動ハンドルからの操作入力によってのみ作動させ得るのであり、これによって入浴シート部片への体重負荷等による誤動作を生ずるような惧れはない。
以下、本考案に係る角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置の一実施形態例につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
添付図面は、本考案の一実施形態を適用した角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置の概要構成を模式的に示すもので、図1は、本実施例による入浴介護設備装置を一般的な角型浴槽に架設した状態の全体斜視図である。また、図2aは、同上入浴介護設備装置の平面図、図2bは、同上入浴介護設備装置の左側面図、図3は、同上入浴介護設備装置での回転作動機構の説明図である。さらに、図4は、角型浴槽に対する要介護入浴者の基本的な入浴態様例を一点鎖線と二点鎖線とで表わす略図である。
これらの各図の装置構成において、本実施形態による入浴介護設備装置は、一般住居に配備される角型浴槽50に着脱自在に架設される取付け枠主体10を有しており、該取付け枠主体10の構成は、先ず、角型浴槽50の短手方向における各前後上縁面51a,51bの長さ寸法(角型浴槽50の短手方向の幅寸法に該当し、ひいては短手方向の長さ寸法に該当する)一杯に対向して沿わせるべく前後一組からなる各基体管部材11a.11bを設けた上で、該対向する前方と後方との各基体管部材11a.11bの左右両端部には、角型浴槽50の長手方向における各左右上縁面52a,52bの一部にそれぞれ沿わせるべく平行に屈曲させた前部左右の各接続管部12a,12aと、後部左右の各接続管部12b,12bとを形成する。
次いで、前記前部左方および後部左方の各接続管部12a,12b間と、前部右方および後部右方の各接続管部12a,12b間とを、共に所要長さ寸法(角型浴槽40の長手方向の幅寸法に相応し、ひいては長手方向の長さ寸法に相応する所要長さ寸法)による左右一組からなる各結合管部材13a,13bをそれぞれに用いることで嵌脱自在に結合させ、これによって該角型浴槽50の各上縁面51a,51bおよび52a,52bの全域にほぼ一致するようにした角枠状の取付け枠主体10を構成させる。
ここで、前記各結合管部材13a,13bの嵌脱自在な結合としては、前記取付け枠主体10の構成を比較的強力に維持する必要上、何らかの補助的な結合手段、例えば、ノッチ係合による結合手段等を併用することが望ましい。
一方、前記角型浴槽50での浴槽壁部分への取付け枠主体10の取付け固定、ここでは着脱自在な取付け固定については、その適所、この場合は、入湯箇所に用いない側であるところの右方の結合管部材13を適当なクランプ手段30によってクランプ結合させれば足りる。
また別に、前記要介護入浴者Aを前記角型浴槽50内に受入れて抱持するための比較的柔軟な入浴シート部片40を設けると共に、該入浴シート部片40での一端部側である前端部側(要介護入浴者Aの頭部側を支承する前端部側に相当する)の左右両端部にあっては、左右の各フック環41a,41bをそれぞれに突出して設け、かつ他端部側である後端部側(要介護入浴者Aの足さき側を支承する後端部側に相当する)の左右両端部にあっては、左右の各係止帯片42a,42bを所要長さ相当分だけそれぞれに延出して設けてある。
そして、前記前部基体管部材11aでの前部左右の各接続管部12a,12aに近付けた各部分には、前記入浴シート部片40の各左右フック環41a,41bを着脱自在に取付け保持するための取付け手段として、左右一組からなる各固定用取付け杆14a,14bをそれぞれに植設してある。
また、前記後部基体管部材11bでの後部左右の各接続管部12b,12bの何れか一方の側、ここでは後部左方の接続管部12bには、外部回動ハンドル21からの操作入力によってのみ作動し得る回転作動機構22を内装した作動操作部筺体20を立設させると共に、該回転作動機構22から取出されるシート巻取り軸23での左右の各端部に対して、前記入浴シート部片40の各左右係止帯片42a,42bを着脱自在に係止保持するための係止手段として、左右一組からなる各押さえバネ片15a,15bをそれぞれに設けてあり、かつ他方の側、ここでは後部右方の接続管部12bには、前記シート巻取り軸23の取出し軸端を枢支する軸受板16を設けてある。
而して、前記外部回動ハンドル21からの操作入力によってのみ作動し得る回転作動機構22の構成としては、この場合、例えば、外部回動ハンドル21に共働して回動操作されるウォームギア軸22aと、該ウォームギア軸22aに噛合するウォームホィールギア22bとの組合せであればよく、該ウォームホィールギア22bから前記シート巻取り軸23を取出したものであり、この構成では、ウォームホィールギア22b側からウォームギア軸22a側への逆動が不能であるために、シート巻取り軸23自体の回動拘束、ひいては次ぎに述べるように、前記入浴シート部片40に要介護入浴者Aを受入れ抱持させて入浴介護する際にあって、該要介護入浴者Aの体重負荷にも何ら関係せずに、安全かつ安定した操作を容易になし得るのである。
続いて、本実施形態での作用について述べる。要介護入浴者Aを介護入浴させるためには、先ず最初に、前記角型浴槽50の各上縁面51a,51bおよび52a,52bの全域にほぼ一致させて前記取付け枠主体10を架設固定して保持させた後、該取付け枠主体10における前部側となる前部基体管部材11aでの各固定用取付け杆14a,14bに対して、前記入浴シート部片40の各左右フック環41a,41bを取付け保持させた上で、後部側となるシート巻取り軸23の各押さえバネ片15a,15bに対して、該入浴シート部片40の各係止帯片42a,42bを巻取って係止保持させることにより、図1に見られる如く、角型浴槽50の全上面側を覆うようにして入浴シート部片40を容易に張架させ得るのである。また、この状態で前記作動操作部筺体20の外部回動ハンドル21を一方向に回動操作し、これによって、シート巻取り軸23の各押さえバネ片15a,15bに係止されている各係止帯片42a,42bを幾分か繰り出すことで該入浴シート部片40のそれ自体を僅かにたわめた状態でセットする。
次に、前記角型浴槽50に入浴シート部片40を幾分かたわめてセットした状態において、入浴対象者である要介護入浴者Aを、例えば、抱え上げて前記張架されている入浴シート部片40上に一旦移した上で、図4に一点鎖線で示す如く、該入浴シート部片40に仰臥態様で抱持させ、このようにして所要の入浴準備を行なう。
従って、このように入浴準備した状態では、前記作動操作部筺体20の外部回動ハンドル21をさらに一方向に回動操作して、シート巻取り軸23の各押さえバネ片15a,15bに巻取られている各係止帯片42a,42bを十分に繰り出し、これによって図4に二点鎖線で示す如く、要介護入浴者Aの頭部側を除いた全身を温湯中に浸して所要の入浴介護操作を容易になし得るのであり、また、入浴終了後は、これとは逆に、外部回動ハンドル21を他方向に回動操作し、これによってシート巻取り軸23に各係止帯片42a,42bを再度巻取りなおせばよいものである。
本考案の一実施形態を適用した角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置の概要構成を模式的に示し、角型浴槽に本装置を架設した状態の全体斜視図である。 同上入浴介護設備装置の平面図である。 同上入浴介護設備装置の左側面図である。 同上入浴介護設備装置での回転作動機構の説明図である。 同上入浴介護設備装置での角型浴槽に対する要介護入浴者の基本的な入浴態様例を一点鎖線と二点鎖線とで表わす略図である。
符号の説明
10 取付け枠主体
11a 前方の基体管部材
11b 後方の基体管部材
12a,12a 前部左右の各接続管部
12b,12b 後部左右の各接続管部
13a,13b 左右の各結合管部材
14a,14b 左右の各固定用取付け杆(取付け手段)
15a,15b 左右の各押さえバネ片(係止手段)
16 軸受板
20 作動操作部筺体
21 外部回動ハンドル
22 回転作動機構
22a ウォームギア軸
22b ウォームホィールギア
23 シート巻取り軸
30 クランプ手段
40 入浴シート部片
41a,41b 左右の各フック環
42a,42b 左右の各係止帯片
50 角型浴槽
51a,51b 角型浴槽の短手方向における各前後上縁面
52a,52b 角型浴槽の長手方向における各左右上縁面
A 要介護入浴者

Claims (4)

  1. 家屋に配備される角型浴槽に対し、身体動作の不自由な寝たきり老人や身体障害者等の要介護入浴者を介護入浴させるために用いる着脱自在な入浴介護設備装置であって、
    前記角型浴槽における短手方向前後の各上縁面一杯に対向して沿わせるべく前後一組の各基体管部材を設け、かつ該対向する前方および後方の各基体管部材の左右両端部には、該角型浴槽における長手方向左右の各上縁面一部に沿わせるべく平行に屈曲させた前部左右と後部左右との各接続管部をそれぞれに形成しておき、これらの前部左方および後部左方の各接続管部間と前部右方および後部右方の各接続管部間とを、共に所要長さ寸法による左右一組の各結合管部材で嵌脱自在に結合させることにより、該角型浴槽の各上縁面全域にほぼ一致する角枠状の取付け枠主体を構成できるようにすると共に、該取付け枠主体の適所を浴槽壁部分へ任意に固設可能とし、
    また、前記要介護入浴者を前記角型浴槽内に受入れて抱持するための比較的柔軟な入浴シート部片を設けた上で、前記前部基体管部材での左右各接続管部には、前記入浴シート部片の前端部側を着脱自在に取付け保持するための取付け手段を配し、さらに、前記後部基体管部材での左右各接続管部の何れか一方の側には、外部回動ハンドルからの操作入力によってのみ作動し得る回転作動機構を内装した作動操作部筺体を立設させ、該回転作動機構から取出されるシート巻取り軸に前記入浴シート部片の後端部側を着脱自在に係止保持するための係止手段を配し、かつ他方の側には、前記シート巻取り軸の取出し軸端を枢支する軸受板を設けてなることを特徴とする角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置。
  2. 前記前部基体管部材に配される取付け手段が、該前部基体管部材上での左右各接続管部に近付けた各部分に植設させた左右一組の各固定用取付け杆であり、かつ該左右一組の各固定用取付け杆に対しては、前記入浴シート部片の一端部左右側に突出して設けた各左右フック環を着脱自在に取付け保持し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置。
  3. 前記後部基体管部材の左右各接続管部間に枢支される巻取り軸に配した係止手段が、該巻取り軸上での左右各両端部分に付設させた左右一組の各押さえバネ片であり、かつ該左右一組の各押さえバネ片に対しては、前記入浴シート部片の他端部左右側に突出して設けた各左右係止帯片を着脱自在に係止保持し得るようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置。
  4. 前記作動操作部筺体に内装する回転作動機構が、該作動操作部筺体外の操作ハンドルによって回動操作されるウォームギア軸と、該ウォームギア軸に噛合するウォームホィールギアとの組合せ構成であり、該ウォームホィールギアから前記シート巻取り軸を取出したことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の角型浴槽に対して着脱可能な入浴介護設備装置。
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