JP3108730B1 - 起伏装置 - Google Patents

起伏装置

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JP3108730B1
JP3108730B1 JP11292567A JP29256799A JP3108730B1 JP 3108730 B1 JP3108730 B1 JP 3108730B1 JP 11292567 A JP11292567 A JP 11292567A JP 29256799 A JP29256799 A JP 29256799A JP 3108730 B1 JP3108730 B1 JP 3108730B1
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 簡単な構造でスムーズな起伏を行なうことが
でき、例えば座席のひじ掛けに組込むことができるよう
なコンパクトな起伏装置を提供することである。 【解決手段】 ケーシング11内にほぼ三角形の駆動リ
ンク20がピン12を中心に揺動可能に取り付けられて
いる。この駆動リンク20は伸張コイルスプリング29
によって時計方向に回動するように付勢されており、駆
動リンク20内には、従動レバー40が一端のピン40
bを中心にして回動自在に取り付けられ、この従動レバ
ー40の他端の軸40cは、起伏部材1にバー6で接続
されている。また、前記従動レバー40と駆動リンク2
0は、カム手段によって連結され、駆動リンク20が時
計方向に回動すると、カム手段によって増大された回動
力が従動レバー40に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、身体が仰臥した位置か
ら腰部を支点として上半身が起立した位置まで起伏可能
にする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置で最も簡単なものに坐椅子
がある。これはラチェット機構を利用しているため、背
もたれの傾斜角度を一方向に(傾斜角度が小さくなる方
向)に変えることが可能であるが、逆方向に傾斜角度を
変えようとすると、一度ラチェットを解放して平坦な状
態にした後再び所望の角度まで背もたれを起立させる必
要があり、勿論身体を坐椅子によりかからせたままで操
作することはできず、背もたれに体重をかけない状態に
して手で操作する必要がある。
【0003】また、飛行機や列車等の乗物のシートも、
倒す場合には或る程度背中で押し、起立させる場合に
は、先に上半身を起こして椅子に体重をかけないように
する必要がある。従って、いずれも身体が不自由で自力
によって起伏が不可能な人には使用できない。
【0004】そこで、例えば病人用ベッドとしてシリン
ダやモータのような動力源を用いて倒立できるようにし
た機構が多く提案されているが、コスト的に非常に高く
つき、電気代などの維持費用も負担になる。また何らか
の理由で停電したり、電源がない所では使用することが
できない。
【0005】その点、ばね又はスプリングを動力源とす
るものは、シリンダやモータにない利点を有している。
例えばイギリス特許出願公開GB2205230A公報
には、トーションスプリングの戻り力を利用して座席を
一定角度まで起立させる装置が開示されている。
【0006】しかしながら、この装置の場合、単一のス
プリング(実際には一対のトーションスプリングが用い
られているが作用的に見れば単一のものと同じ)を用い
ているので、身体の角度、即ち太腿部と上半身のなす角
度の変化によって背もたれ部にかかる荷重の変動を考慮
していないため、最大荷重即ち仰臥に近い姿勢のときの
荷重を持ち上げるだけの強さを有するばね力を設定する
必要があり、体重の少ない者では、座席が急激に持ち上
げられ、逆に座席を元の位置に戻すために大きな力を加
える必要が生じる。
【0007】
【発明の課題】そこで、本発明者は、身体の傾斜角に応
じて変化する荷重に対応してばね力を変化させ、自力を
必要とせずに自然にスムーズに起立し、かつ体重をあず
けるだけで軽く倒すことができる起伏装置を提案してい
る(特願平10−168419号)。
【0008】この起伏装置は、基板に起伏部材を起伏自
在に取付け、その起伏部材の下方に設けられた押上げア
ームを、上記起伏部材の起伏中心側の端部を中心として
揺動自在に支持し、この押上げアームの倒伏時に押上げ
アームで押されて弾性変形し、その復元弾性によって押
上げアームを押し上げる弾性手段を設け、上記起伏部材
に向けてスライド自在のスライダを基板上に配置し、そ
のスライダを起伏部材に向けて押圧する弾性手段を設
け、上記スライダと押上げアームの間に、前記弾性手段
の押圧によるスライダの前進動を押上げアームの起立方
向への揺動運動に変換するリンク機構を設けた構成を採
用している。
【0009】また、リンク機構として、起伏部材に支持
された支持軸を中心として揺動自在のレバーと、そのレ
バーの先端部とスライダの先端部を連結する第1リンク
と、レバーの中央部と押上げアームの中途を連結する第
2リンクとから成る機構を採用している。
【0010】上記のように構成すると、弾性手段によっ
て押圧されるスライダの前進動によって押上げアームを
起立させることができると共に、その押上げアームの下
方に設けた弾性手段によって押上げアームを起立させる
ことができ、その押上げアームによって起伏部材を起立
させることができ、その起立途中において押上げアーム
押圧用の弾性手段が自然状態になると、スライダ押圧用
の弾性手段の押圧力によって起伏部材をさらに起立させ
ることができる。
【0011】しかしながら、この起伏装置では水平方向
に前進後退するスライダを用いているため、装置の前後
方向全長が長くなり、スペースの関係で座席などに適用
することが難しい問題がある。
【0012】そこで、この発明の課題は、簡単な構造で
スムーズに起伏することができ、例えば座席のひじ掛け
に組込むことができるようなコンパクトな起伏装置を提
供することである。
【0013】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明においてはケーシング内に中央部が空間のほぼ三角
形状駆動リンクを揺動可能に取り付け、この駆動リンク
に揺動を与える弾性手段をケーシングに設け、前記ケー
シングに一端が回動自在に支持された従動レバーを前記
駆動リンク内に配置し、この従動レバーと駆動リンクを
カム手段を介して連結することにより駆動リンクの揺動
を従動レバーに増巾して伝達し、この従動レバーの他端
に起伏自在の起伏部材を接続した構成を採用したのであ
る。
【0014】前記三角形状駆動リンクの各辺を単一の連
続したリンクで形成することができる。また前記カム手
段を前記従動レバーの先端部下面に形成した傾斜カム面
とこのカム面に当接する作動ローラによって構成し、こ
の作動ローラを支持する作動リンクを前記駆動リンクと
共に回動可能とした構成を採用することができる。さら
に、前記カム手段を前記駆動リンクと逆方向に回動する
カム板とこのカム板に係合する前記従動レバーに取り付
けられたカムフォロワによって構成し、このカム板のカ
ム面を前記従動レバーに駆動リンクと同方向の回転力を
与えるようにしておくことができる。また、前記駆動リ
ンクの揺動を段階的に制限するロック手段を設けておく
ことができる。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、起伏部
材1が台座2に軸3、3で起伏自在に取り付けられてい
る。この起伏部材1は、パイプで形成されたコ字状フレ
ーム4にキャンバス5を貼り付けたものであるが、その
他の部材、例えば椅子の背もたれやベッドの架台の前半
部、マットレス等であってもよい。この起伏部材1に人
体の上半身Aが支持される。勿論クッションB等を用い
るのは自由である。
【0016】前記台座2の一側には、起伏装置10のケ
ーシング11が固定され、この起伏装置10によって駆
動される横バー6が前記起伏部材1のフレーム4を横断
するように、フレーム4に固着され、この横バー6によ
ってフレーム4が持ち上げられると、図2の鎖線で示す
ように、起伏部材1が立ち上る。そして、起伏装置10
は、ハンドルレバー7を操作することによって作動又は
停止できるようになっている。
【0017】前記ケーシング11は、図3及び図4に示
すように、チャンネル部材によって周囲をほぼ台形に取
り囲んだ構造になっており、基台11aの一端からほぼ
直角に一方の支柱11bが上方に延び、基台11aの他
端から内側に傾斜した他方の支柱11cが上方に延びて
いる。そして各支柱11b、11cの上端は横梁11d
によって連結されている。
【0018】前記ケーシング11内には、図3乃至図5
に示すように、ほぼ3角形の駆動リンク20が、傾斜支
柱11cにピン12で揺動可能に取り付けられている。
この駆動リンク20は、底辺の第1リンク21と、その
両端に連結された斜辺を形成する第2リンク22及び第
3リンクより成る。これらのリンク21、22、23は
ピンによってそれぞれ連結されているが一体に形成する
ことができる。なお、第3リンク23の中途部分には、
図5に示すように、前記ピン12(図3、図4)を回動
可能に挿入する孔23aが設けられている。
【0019】前記第1のリンク21と第3のリンク23
の結合部には、ピン24が両リンク21、23の共通孔
21a(図5)に挿入され、このピン24のヘッドはチ
ャンネル状基台11aの側壁に設けられたガイドスリッ
ト25に挿入されている。このガイドスリット25は、
駆動リンク20の軸12を支点とする揺動軌跡と同一曲
率で弓状に弯曲している。そして、このピン24と基台
11aの一端に設けられた係止片26との間に第1の伸
張(引張り)コイルスプリング27が取り付けられてい
る(図3、図6)。また、駆動リンク20の第2リンク
22は、その先端部が第1リンク21との連結部から前
方に突出した突出部22aを形成し、この突出部22a
の先端の係止辺22b(図3、図5)とケーシング11
の横梁11dの一端に設けられた係止片28との間に第
2の伸張(引張り)コイルスプリング29が取り付けら
れている。これら第1及び第2の伸張コイルスプリング
27、29は、駆動リンク20に対して時計方向の回転
力を与えている。なお、場合によっては一方のコイルス
プリングを省略することができる。
【0020】前記第1リンク21と第3リンク23の連
結ピン24には、第1の作動リンク30の一端が回動自
在に取り付けられ、第1の作動リンク30の他端はカム
板31の一端に回動自在に連結されている。一方、カム
板31の他端は基台11aの側壁にピン31cによって
回動自在に取り付けられている(図4、図5)。従っ
て、駆動リンク20が第1及び第2のスプリング27、
29によって時計方向に回動すると、カム板31は、第
1の作動リンク30を介してピン31cを中心に反時計
方向に回動する。さらに、前記駆動リンク20の第1リ
ンク21には、その先端から内側斜め下方にオフセット
された位置にピン21cを介して、第2の作動リンク3
2が回動自在に取り付けられている(図4)。このピン
21cは、図5に示す第1リンク21の孔21bと第2
の作動リンク32の孔32aに挿入され、第1リンク2
1と第2の作動リンク32が連結されている。そして、
第2の作動リンク32は、図4、図5に示すように、支
持リンク33によって支持され、スムーズな回転及び回
転力の伝達が保証されている。この支持リンク33は、
一端がピン33aによって基台11aの側壁に回動自在
に取り付けられ、他端はピン33bによって第2の作動
リンク32の中程に回動自在に連結されている。このよ
うに、第2の作動リンク32は、第1リンク21に連結
されているため、駆動リンク20が時計方向に回動する
と、第2の作動リンク32も時計方向に回動する。
【0021】上記カム板31及び支持リンク33を被う
ように、チャンネル形の従動レバー40が、その一端の
孔40a(図5)をピン40bで基台11aの側壁に係
止することによって回動自在に取り付けられている。こ
の従動レバー40の先端部には軸40cが固定され、こ
の軸40cが前記起伏部材1に固着された横バー6に連
結固定されている(図1、図6)。また、従動レバー4
0の先端部下面には、後方に向って下降するカム面40
dが設けられ、このカム面40dに作用する作動ローラ
32bが第2の作動リンク32の先端部に取り付けられ
ている(図4)。
【0022】前記従動レバー40の内面には、図4、図
5に示すように、前記カム板31のカムフォロワ41が
取り付けられている。このカムフォロワ41は、支持部
材41aに支持され、この支持部材41aの上面は従動
レバー40の内面に密着し、かつピン41bによって横
方向に回動可能に取り付けられている。そして支持部材
41aの先端部と従動レバー40の側壁内面との間に取
り付けられた伸張(引張り)コイルスプリング41cに
よって、支持部材41aは、従動レバー40の一方の側
壁方向に偏向されている(図6)。このカムフォロワ4
1は、従動レバー40がほぼ水平の状態(図3、図4)
では、図4、図7に示すように、カム面31aと係合せ
ず凹所31bに入り込んでいる。そして従動レバー40
が一定角度以上になるとカム面31aと係合する。この
係合が外れないように、伸張コイルスプリング41cで
支持部材41aを引張っているのである。
【0023】図4及び図8に示すように、前記ハンドル
レバー7の下端はラッチ部材8に固定されている。この
ラッチ部材8は、一端をピン8aによって回動可能に支
持され、他端には係止ピン8bを有している。一方、駆
動リンク20の第3リンク23には、一方の側壁の下端
にラック23bが形成され、前記係止ピン8bと係合す
るようになっている。また、ハンドルレバー7は、ケー
シング11の支柱11cに伸張コイルスプリング9によ
って時計方向に付勢されている。従って通常は係止ピン
8bがラック23bの一つと係合している。このため、
駆動リンク20の伸張コイルスプリング27、29によ
る回動は阻止されている。
【0024】いま、図4、図8に示すように、ハンドル
レバー7を最も右方に倒した状態では、係止ピン8bが
ラック23bの先端に係止し、駆動リンク20の回動を
ロックしているときには、図3に示すように、駆動リン
ク20に作用するスプリング27、29は最も伸張した
状態で強い引張り力を駆動リンク20に付与している。
そこで、図8の鎖線で示すように、ハンドルレバー7を
左方に引くと、ラック23bとピン8bの係合が外れ、
駆動リンク20の第3リンク23下端はスプリング27
によって、第2リンク22の先端22bはスプリング2
9によってそれぞれ引張られ、駆動リンク20は時計方
向に回動する。この回動によって、図9に示すように、
駆動リンク20の第3リンク23に接続された第1の作
動リンク30を介してカム板31は反時計方向に回動
し、第2の作動リンク32は支持リンク33と共に時計
方向に回動する。これによって第2の作動リンク32の
作動ローラ32bは従動レバー40のカム面40dに当
接しカム面40dを押圧して従動レバー40を時計方向
に回動させ持ち上げる。一方従動レバー40に取り付け
られたカムフォロワ41は、従動レバー40の回動に伴
ってカム板31の凹所31bを脱し、カム面31aを当
接する。このカム面31aとの当接に従ってカム面31
aがカムフォロワ41を押圧し、従動レバー40の回動
を補助する。この従動レバー40の回動と共に起伏部材
1が図2のように立ち上るのは勿論である。そして、ハ
ンドルレバー7を左方に引張っている状態を途中の任意
の位置で解くと、図9に示すようにその位置で係止ピン
8bはラック23bに係合し、任意の位置で段階的に駆
動リンク20の回動、従って従動レバー40の回動を停
止することができる。
【0025】図9の状態からまたハンドルレバー7を左
方に倒すと(図示せず)、ラック23bから係止ピン8
bが外れ、第3リンク23のロックが解かれ、図10に
示すようにさらに駆動リンク20が時計方向に回動し、
従動レバー40は鎖線の位置から実線位置まで立ち上
る。このとき、伸張スプリング29と伸張スプリング2
7(図示せず)は、ほぼ圧縮した状態に戻って引張力を
第2リンク22と第3リンク23にほとんど作用してお
らず、かつハンドルレバー7の係止ピン8bはラック2
3bの後端ストッパ23cに当接するので、例えハンド
ルレバー7を左方に引いていても、第3リンク23をそ
の位置で停止させ、従動レバー40も所定角度の立ち上
り状態で停止する。そしてハンドルレバー7に対するス
トッパ23cの当接による一瞬の衝撃によって感覚的に
最高位置まで立ち上ったことを認識できるので、ハンド
ルレバー7の把持を解けば、係止ピン8bがラック23
bの後端歯に係合するので、従動レバー40、従って起
伏部材1の起立状態が維持される。
【0026】起伏部材1を起立状態から倒伏させるに
は、ハンドルレバー7を左方に引き、背中の体重を起伏
部材1にあずけるようにすると、図11に示すように、
ラック23bと係止ピン8bの係合が外れ、第3リンク
23のロックが解かれ駆動リンク20全体が自由に回動
できるようになる。一方起伏部材1は従動レバー40に
連結されているため、従動レバー40には図11の矢印
方向に体重による押圧力が加わるため、従動リンク40
のカム面40dで作動ローラ32bを押圧し、かつカム
フォロワ41はカム板31のカム面31aを押圧する。
このため、第2作動リンク32は駆動リンク20の第1
リンク21及びこの第1リンク21に連結された第2リ
ンク22に反時計方向の回動力を与え、さらにカム板3
1は図10の状態から下方に押圧されるため、第1作動
リンク30を介して駆動リンク20の第1リンク21及
びこれに連結された第3リンク23に反時計方向の回動
力を付与する。これによって伸張スプリング29と27
は引き伸ばされ、その抵抗により従動レバー40及び起
伏部材1はゆっくりと回動しながら倒伏する。なお従動
レバー40の倒伏角度が図11に示す角度に達したと
き、カムフォロワ41がカム面31aをそれ以上押圧し
て第1作動リンク30がロックしてしまうのを防止する
ため、カムフォロワ41がカム面31aから逃げて凹所
31bに嵌り込み、カム面31aとの接触を解いて非作
動になるようにしてある(図7参照)。この非作動のと
きに、図11から理解されるように、カム面31aをカ
ムフォロワ41が押圧しなくなるため、従動レバー40
が身体の体重を支持する支持力が急減する。そこで図5
及び図10に示すように、基台11aに支持棒13を斜
め後方に向って立て、この棒13に圧縮コイルスプリン
グ14を嵌め合せ、前記非作動になる直前にスプリング
14の先端が従動レバー40の先端部内面に当接し、ク
ッションの機能を果している。なお、図11ではスプリ
ング14の作用を見易くするため、従動レバー40のカ
ム面40dと第2作動リンク32の作動ローラ32bが
間隔をあけた状態で図示されているが、実際には従動レ
バー40のカムフォロワ41が凹所31bに落ち込んだ
瞬間にスプリング14を圧縮して、カム面40dは作動
ローラ32bに当接することになる。
【0027】なお、以上の実施形態において、起伏部材
1の倒伏及び起立の角度は、従動レバー40の回動角度
の範囲によって任意に選択することができ、従動レバー
40の回動角度は、駆動リンク20のそれぞれのリンク
21、22、23の形状、長さ、連結角度や、作動リン
ク30、32の形状、長さ、取り付け位置等を調節する
ことによって任意に選択可能である。
【0028】また、前記駆動リンク20の弾性駆動手段
として、伸張コイルスプリング27、29を用いたが、
これに代えて圧縮ガスを封入したピストンシリンダ式の
ガスダンパを用いることができる。さらに、伸張スプリ
ングに代えて圧縮スプリングを用い、作用点を変えても
よい。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、ほぼ
三角形の駆動リンクを弾性手段で回動させ、この駆動リ
ンク内に一端を回動自在に支持した従動レバーを設け、
前記駆動リンクと従動レバーとの間にカム手段を介在さ
せて駆動リンクの駆動力を斜面の原理で増巾させながら
従動レバーに伝達して従動レバーを回動させ、この従動
レバーに連結した起伏部材を起伏させるようにしたの
で、従動レバーやカム手段を駆動リンク間に取り付ける
ことができるため非常にコンパクトに起伏装置を構成す
ることができ、かつスムーズな起伏が可能であり、ま
た、電源やコンプレッサ等の動力源が不要であるため、
コスト面で安価なばかりでなく、何時でも何処でも使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の起伏装置を起伏部材に取り付けた状
態を示す平面図
【図2】同上のII−II線に沿った断面図
【図3】起伏装置の一部破断側面図
【図4】起伏装置の要部縦断側面図
【図5】起伏装置の要部を示す分解斜視図
【図6】起伏装置の縦断平面図
【図7】カム板とカムフォロワの関係を示す斜視図
【図8】起伏装置の作用を示す一部縦断側面図
【図9】同上の他の状態を示す一部縦断側面図
【図10】同上のさらに他の状態を示す一部縦断側面図
【図11】同上のまたさらに他の状態を示す一部縦断側
面図
【符号の説明】
A 人体の上半身 B クッション 1 起伏部材 2 台座 3 軸 4 コ字状フレーム 5 キャンバス 6 横バー 7 ハンドルレバー 8 ラッチ部材 8a ピン 8b 係止ピン 9 伸張コイルスプリング 10 起伏装置 11 ケーシング 11a 基台 11b、11c 支柱 11d 横梁 12 ピン 13 支持棒 14 圧縮コイルスプリング 20 駆動リンク 21 第1リンク 21a 孔 21b 孔 21c ピン 22 第2リンク 22a 突出部 22b 係止片 23 第3リンク 23a 孔 23b ラック 23c ストッパ 24 ピン 25 ガイドスリット 26 係止片 27 第1の伸張コイルスプリング 28 係止片 29 第2の伸張コイルスプリング 30 第1の作動リンク 31 カム板 31a カム面 31b 凹所 31c ピン 32 第2の作動リンク 32a 孔 32b 作動ローラ 33 支持リンク 33a ピン 33b ピン 40 従動レバー 40a 孔 40b ピン 40c 軸 40d カム面 41 カムフォロワ 41a 支持部材 41b ピン 41c 伸張コイルスプリング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に、中央部が空間のほぼ三
    角形状駆動リンクを揺動可能に取り付け、この駆動リン
    クに揺動を与える弾性手段をケーシングに設け、前記ケ
    ーシングに一端が回動自在に支持された従動レバーを前
    記駆動リンク内に配置し、この従動レバーと駆動リンク
    をカム手段を介して連結することにより駆動リンクの揺
    動を従動レバーに増巾して伝達し、この従動レバーの他
    端に起伏自在の起伏部材を接続した起伏装置。
  2. 【請求項2】 前記三角形状駆動リンクの各辺を単一の
    連続したリンクによって形成した請求項1に記載の起伏
    装置。
  3. 【請求項3】 前記カム手段が前記従動レバーの先端部
    下面に形成された傾斜カム面と、このカム面に当接する
    作動ローラより成り、この作動ローラを支持する作動リ
    ンクを前記駆動リンクと共に回動可能とした請求項1又
    は2に記載の起伏装置。
  4. 【請求項4】 前記カム手段が、前記駆動リンクと逆方
    向に回動するカム板とこのカム板に係合する前記従動レ
    バーに取り付けられたカムフォロワより成り、このカム
    板のカム面は前記従動レバーに駆動リンクと同方向の回
    転力を与えるようになっている請求項1又は2に記載の
    起伏装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動リンクの揺動を制限するロック
    手段を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の起伏装
    置。
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KR200486203Y1 (ko) 2016-08-12 2018-04-13 김종대 발가락 스타킹

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