JP3107717U - 仕切壁の耐震施工構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この考案は面内層間変位と面外層間変位に対しても、原状に復元可能な構成であって、しかも施工作業も、メンテ作業も容易であり、しかも燃え難く安価な仕切壁の耐震施工構造を開発・提供する事にある。
【解決手段】 この考案は、左右両下端部を天井レールから垂下した吊り下げボルトとガラス受けで天井レールに固定した複数枚のガラスを連設し、且つ、壁面側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面と弾性絶縁材の両隙間部に、シリコン等の弾性材を密封して固着したものである。
【選択図】 図1

Description

この考案は、防煙垂壁等の仕切壁の耐震施工構造に関するものである。
従来、建築基準法により所定以上の床面積を有する建築物には、天井より垂れ壁を設けて、火災の際、煙の移動を阻止する為の防煙垂壁を設けるよう義務付けられている。
しかし、このガラス防煙垂壁も地震等が発生した際には、壁面間に連続施工されたガラス垂壁のうち、両端部のガラスだけが、特に破損・損壊することが多く見受けられる。
これに対して、耐震型の壁面ガラス受けは、ガラスの自重のみを受け金具として、差動ゴムを直付けしたものが存在するが、次のような欠点がある。
1) 激しい揺れに対して、ガラス受け金具は、天井レールより吊り下げボルトによる一体式である為、ゴムと離反して受け金具よりガラスが脱落し易く、極めて危険である。
2) 揺れに対して、面内層間変位と面外層間変位の場合に、原状に復元し難いので免震でなく、耐震にすぎないものである。
3) メンテに対して不合理がある。即ち、天井レールより一点吊りの為、ガラスクリーニング等の作業時に、揺れが多く不安定であり、ガラスが破損し易い。
4) 施工時にも、同じくガラスを装着したらフラフラと釣り鐘式となり、ゴムの捻りも加わり、作業が困難である。
5) ゴムの材質は、一般ゴムであり、火災時に燃えて発煙する。
そこで、上記問題を解決すべく面内層間変位と面外層間変位に対しても、原状に復元可能な構成であって、しかも施工作業も、メンテ作業も容易であり、しかも燃え難いガラス防煙垂壁が考案され、出願されているので参考の為に紹介する。
実願平9−007083
しかし、上記対策品はガラスの端面部にクッション用のゴムパッキン等を付けたりするのに手間が掛かり、価格的にも高価で問題があった。
そこで、この考案は面内層間変位と面外層間変位に対しても、原状に復元可能な構成であって、しかも施工作業も、メンテ作業も容易であり、しかも燃え難く安価な仕切壁の耐震施工構造を開発・提供する事にある。
この課題を解決する為の手段として、この考案は、左右両下端部を天井レールから垂下した吊り下げボルトとガラス受けで天井レールに固定した複数枚のガラスを連設し、且つ、壁面側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面と弾性絶縁材の両隙間部に、シリコン等の弾性材を密封して固着したものである。
この考案の効果として、左右両端部を天井レールから垂下した吊り下げボルトとガラス受けで天井レールに締結した複数枚のガラスを連設し、且つ、壁面側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面と弾性絶縁材の隙間部に、シリコン等の弾性材を密封して固着する事で簡易性が良く、面内(層間変位)、面外(層間変位)に対しても効果を有しており、ガラスの破損が無く、復元可能な免震効果を有する等、作業性・安全性・経済性面で極めて有益なる効果を奏するものである。
そこで、この考案の最良の形態は、防煙垂壁の設置条件・環境条件等に適合した耐震施工構造(施工基準)を確立することが重要である。
そこで、この考案の一実施例を図1〜図2に基づいて詳述すると、天井面に天井レールを設置し、該天井レールより複数枚のガラスを順次連接して吊り下げた防煙垂壁等の仕切壁において、左右両下端部を天井レール(X)から垂下した吊り下げボルト(C)とガラス受け(1)・(2)で天井レール(X)に固定した複数枚のガラス(G)を連設し、且つ、壁面(Y)側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材(T)を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面(G1)と弾性絶縁材(T)の両隙間部(Z)に、シリコン等の弾性材(W)を密封して固着した事を特徴とする仕切壁から構成される。
そして、図1に示す様に各ガラスの両端部には、天井レール(X)の溝部に嵌挿し固着したねじ切りプレート(A)と吊り下げボルト(C)とガラス受け((1)又は(2))を組み合わせて複数のガラス(G)を固定し、又、壁面(Y)側には防煙垂壁の端面(G1)の高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材(T)を貼着し、防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面(G1)と弾性絶縁材(T)の両隙間部(Z)に、シリコン等の弾性材(W)を密封して固着している。
又、防煙垂壁の下端部には化粧用カバー(3)を嵌着して美観を良くすると共に、安全性の向上を図っている。
次に、この考案の使用状態及び取付要領について説明すると、図3に示す様に複数のガラス(G)を天井レール(X)の溝部に設けた弾性シーリング材で挟着し、且つ、左右両下端部を天井レール(X)から吊り下げたねじ切りプレート(A)と吊り下げボルト(C)とガラス受け((1)又は(2))によって固定し、壁面(Y)側に防煙垂壁の端面(G1)の高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材(T)を貼着し、最後に防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面(G1)と弾性絶縁材(T)の両隙間部(Z)に、シリコン等の弾性材(W)を密封して固着する。
この考案の仕切壁は、面内層間変位と面外層間変位に対しても、原状に復元可能な構成であって、しかも施工作業も、メンテ作業も容易であり、しかも燃え難く安価である為、多くの建築市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
この考案の一実施例を示し、一部欠截正面図である。 この考案の一実施例を示し、図1のa−a矢視断面図である。 この考案の使用状態を示す、斜視図である。
符号の説明
1 端部ガラス受け
2 連接部ガラス受け
3 化粧用カバー
A ねじ切りプレート
C 吊り下げボルト
G ガラス
G1 端面
T テープ状の弾性及び粘着性絶縁材
V 天井面
W シリコン等の弾性材
X 天井レール
Y 壁面
Z 隙間部

Claims (1)

  1. 天井面に天井レールを設置し、該天井レールより複数枚のガラスを順次連接して吊り下げた防煙垂壁等の仕切壁において、左右両下端部を天井レール(X)から垂下した吊り下げボルト(C)とガラス受け(1)・(2)で天井レール(X)に固定した複数枚のガラス(G)を連設し、且つ、壁面(Y)側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材(T)を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面(G1)と弾性絶縁材(T)の両隙間部(Z)に、シリコン等の弾性材(W)を密封して固着した事を特徴とする仕切壁の耐震施工構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109718489A (zh) * 2018-11-28 2019-05-07 上海建工五建集团有限公司 挡烟垂壁及其应用施工方法

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