JP3175735U - 衝撃吸収型仕切防煙垂壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】火災時にも燃え難く、且つ、安全性・作業性・メンテナンス性・経済性等に優れ、且つ、美観的にも綺麗な衝撃吸収型仕切防煙垂壁を提供する。
【解決手段】仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバー1の外側開口部1aに、軟質板状の緩衝部材2を、嵌着部材3を介して嵌着して設ける。又、軟質板状の緩衝部材の係止構造が、一端部を、嵌着部材の外周部に、該緩衝部材の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材に巻回した該緩衝部材を、吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に嵌挿して固定する。
【選択図】図1
【解決手段】仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバー1の外側開口部1aに、軟質板状の緩衝部材2を、嵌着部材3を介して嵌着して設ける。又、軟質板状の緩衝部材の係止構造が、一端部を、嵌着部材の外周部に、該緩衝部材の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材に巻回した該緩衝部材を、吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に嵌挿して固定する。
【選択図】図1
Description
この考案は、左右両側端部に緩衝部材を係止して壁面及び柱面に当接して設け、地震・火災時等の災害時に衝撃を吸収して防煙垂壁の破損を防止する衝撃吸収型仕切防煙垂壁に関するものである。
従来、建築基準法により、所定以上の床面積を有する建築物には、天井より垂れ壁を設けて、火災の際、煙の移動を阻止する為の防煙垂壁を設けるよう義務付けられている。しかし、防煙垂壁の法規では、「材料は不燃認定材を用いるとあり」、又、近年、表面からは見えない、目地としては使用可能であると言われている。
そして、上記防煙垂壁は、左右両下端部を天井レールから垂下した吊り下げボルトと、ガラス受けで天井レールに固定した複数枚のガラスを連設し、且つ、壁面側に防煙垂壁の端面高さ及び幅寸法に適合したテープ状の弾性及び粘着性絶縁材を貼着し、該防煙垂壁の設置開始部或いは終了部の端面と弾性絶縁材の両隙間部に、シリコン又は接着剤等の弾性材を密封して固着したものである。
2005年3月20日に発生した、福岡西方沖地震では、10階建てのビルの窓ガラスを、サッシ内に納めるところ、シリコン系シーリング材ではなく、硬化性パテ等を使用していたため、数百枚の大型ガラスが落下した事件があり、建築学会でも問題視されていた。又、万が一火災等が発生した場合を想定すると、弾性材が燃え易い露出構造になっており、且つ、美観的にも綺麗とはいえない為、更なる改善が求められ、H23年12月防煙垂壁の中間継手構造に関する実用新案登録(実願2011−007108)を出願し、好評を得ている。しかし、前記にも述べたように耐震性を考慮し、且つ、安全性・作業性・メンテナンス性・経済性等に優れ、且つ、先に出願した中間継手構造(吊り下げボルト用化粧カバー)との組み合わせによる、衝撃吸収型仕切防煙垂壁はこれまでに出願されていない。
これまでに出願されている防煙垂壁の特許文献を参考の為、紹介する(特許文献1〜3参照)。
実公昭53−2896号広報
実公昭53−7543号広報
実用新案登録第3173620
そこで、上記課題を解決する為に、この考案は火災時にも燃え難く、且つ、安全性・作業性・メンテナンス性・経済性等に優れ、且つ、美観的にも綺麗な衝撃吸収型仕切防煙垂壁を早期に開発・提供する事にある。
この課題を解決する為の手段として、仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に、軟質板状の緩衝部材を、嵌着部材を介して嵌着して設けたことを特徴とするものである。
又、軟質板状の緩衝部材の係止構造が、一端部を、嵌着部材の外周部に、該緩衝部材の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材に巻回した該緩衝部材を、吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に嵌挿して固定することを特徴とするものである。
この考案の効果として、仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に、軟質板状の緩衝部材を、嵌着部材を介して嵌着して設けたことを特徴とし、又、軟質板状の緩衝部材の係止構造が、一端部を、嵌着部材の外周部に、該緩衝部材の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材に巻回した該緩衝部材を、吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に嵌挿して固定することを特徴とする事で、火災時にも燃え難く、且つ、安全性・作業性・メンテナンス性・経済性等に優れ、且つ、美観的にも非常に綺麗である等、極めて有益なる効果を奏するものである。
この考案を実施するための形態として、左右両端部に緩衝部材を係止して壁面及び柱面(P)に当接して設け、地震・火災時等の災害時に衝撃を吸収して防煙垂壁の破損を防止する仕切防煙垂壁において、該仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)に、軟質板状の緩衝部材(2)を、嵌着部材(3)を介して嵌着して設けたことを特徴とする衝撃吸収型仕切防煙垂壁から構成される。
又、軟質板状の緩衝部材(2)の係止構造が、一端部を、嵌着部材(3)の外周部に、該緩衝部材(2)の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法(W)の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材(3)に巻回した該緩衝部材(2)を、吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)に嵌挿して固定することを特徴とする衝撃吸収型仕切防煙垂壁から構成される。
そこで、この考案の一実施例を図1〜図3に基づいて詳述すると、まず、図1(A)は化粧カバーと緩衝部材の嵌合部を示す平面図を示し、(B)は一部欠截正面図を示す。平面図に示すように、所定幅寸法と所定長さを有する軟質不燃性グラスファイバー等の軟質板状の緩衝部材(2)の両端部を、吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)の内面寸法、及び、縦方向の長さ寸法に適合する嵌着用筒状部材(3)に包囲巻回し、且つ、所定幅寸法(W)の緩みを持たせてそれぞれ巻着し、且つ、巻着保持した一方側の緩衝部材(2)と嵌着用筒状部材(3)を、同時に吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)にそれぞれ挿入し、嵌着して設けたものである。
次に、仕切防煙垂壁の吊り下げボルト用化粧カバーの取付要領について説明すると、図2に示すように、下端部にガラス下端部用化粧カバー(UC)をそれぞれ挿着して設けた、複数のガラス(G)を、天井レール(X)の溝部に設けた、弾性シーリング材で挟着し、且つ、該ガラス(G)の左右両端部に、吊り下げボルト用化粧カバー(1)をそれぞれ挟着して設け、且つ、該ガラス(G)及び吊り下げボルト用化粧カバー(1)の左右両下端部を、天井レール(X)から吊り下げたネジ切りプレート(A)と、吊り下げボルト(C)と、連接部ガラス受け(GS)によってそれぞれ固定し、最後に吊り下げボルト用化粧カバー(1)の左右両側隙間部に弾性シーリング材をそれぞれ密封して固着する。
そして、更に吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側両端部には、前記(0013)で説明したように、吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)に、筒状部材(3)に包囲し、巻着して設けた軟質板状の緩衝部材(2)をそれぞれ嵌着して設け、更に、U字状又は達磨状に巻着した軟質板状の緩衝部材(2)の両端部は、壁面及び柱面(P)に当接して設けられている。これによって、万が一災害によって地震等が発生しても、緩衝部材(2)が衝撃を吸収して、ガラス(G)破損を防止するものである。
尚、前記の内側開口部側に吊り下げボルト挿通用溝部(1c)を設けた吊り下げボルト用化粧カバー(1)については、これに限定するものではなく、例えば、H型形状の化粧カバーを使用しても構わない。
又、前記実施例1の嵌着用筒状部材(3)に関しては、筒状に限定するものではなく、例えば、化粧カバー(1)の外側開口部に適合する外寸法を有し、且つ、断面形状がコの字状・四角形状・楕円形状・三角形状等の嵌着部材を使用しても構わない。
図3は、図2(衝撃吸収型仕切防煙垂壁の組立要領斜視図)のa−a矢視組立断面図を示す。
この考案の衝撃吸収型仕切防煙垂壁は、火災時にも燃え難く、且つ、安全性・作業性・メンテナンス性・経済性等に優れ、且つ、美観的にも綺麗である為、製造・販売することで、多くの建設関係市場に寄与する点で、産業上の利用可能性を有する。
1 吊り下げボルト用化粧カバー
1a 外側開口部
1a' 波型形状の凹凸部(外側開口部側)
1b 内側開口部
1b' 波型形状の凹凸部(内側開口部側)
1c 吊り下げボルト挿通用溝部
2 緩衝部材
3 嵌着用筒状部材
A ネジ切りプレート
C 吊り下げボルト
E シリコン等の弾性材
G ガラス又は不燃性シート
GS 連接部ガラス受け
P 壁面及び柱面
UC ガラス下端部用化粧カバー
X 天井レール
1a 外側開口部
1a' 波型形状の凹凸部(外側開口部側)
1b 内側開口部
1b' 波型形状の凹凸部(内側開口部側)
1c 吊り下げボルト挿通用溝部
2 緩衝部材
3 嵌着用筒状部材
A ネジ切りプレート
C 吊り下げボルト
E シリコン等の弾性材
G ガラス又は不燃性シート
GS 連接部ガラス受け
P 壁面及び柱面
UC ガラス下端部用化粧カバー
X 天井レール
Claims (2)
- 左右両端部に緩衝部材を係止して壁面及び柱面(P)に当接して設け、地震・火災時等の災害時に衝撃を吸収して防煙垂壁の破損を防止する仕切防煙垂壁において、該仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、且つ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)に、軟質板状の緩衝部材(2)を、嵌着部材(3)を介して嵌着して設けたことを特徴とする衝撃吸収型仕切防煙垂壁。
- 請求項1記載の軟質板状の緩衝部材(2)の係止構造が、一端部を、嵌着部材(3)の外周部に、該緩衝部材(2)の一端部を巻回すると共に、他端部を、所定寸法(W)の緩みを持たせてU字状に折り曲げ、前記嵌着部材(3)に巻回した該緩衝部材(2)を、吊り下げボルト用化粧カバー(1)の外側開口部(1a)に嵌挿して固定することを特徴とする衝撃吸収型仕切防煙垂壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001300U JP3175735U (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 衝撃吸収型仕切防煙垂壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001300U JP3175735U (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 衝撃吸収型仕切防煙垂壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3175735U true JP3175735U (ja) | 2012-05-24 |
Family
ID=48002748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012001300U Expired - Lifetime JP3175735U (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 衝撃吸収型仕切防煙垂壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3175735U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015198934A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-12 | 三和シヤッター工業株式会社 | 防煙垂れ壁 |
-
2012
- 2012-03-08 JP JP2012001300U patent/JP3175735U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015198934A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-12 | 三和シヤッター工業株式会社 | 防煙垂れ壁 |
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