JP3107203B2 - カバー構造体 - Google Patents

カバー構造体

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JP3107203B2
JP3107203B2 JP09213049A JP21304997A JP3107203B2 JP 3107203 B2 JP3107203 B2 JP 3107203B2 JP 09213049 A JP09213049 A JP 09213049A JP 21304997 A JP21304997 A JP 21304997A JP 3107203 B2 JP3107203 B2 JP 3107203B2
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薫 塙
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動二輪車
等のエンジンのファンカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動二輪車等のエンジンに
おいては、図4に示すように、樹脂製のファンカバー5
1をエンジンケース52等に組み付ける際、ゴム等の弾
性体から形成される略U字型のファンカバーラバー53
を、ファンカバー51の略半体の接合部とエンジンケー
ス52との間に介装し、エンジンの振動に起因する騒音
防止を図るようにしている。尚、このファンカバー51
の残り半体の接合部は、シュラウドシールラバー54を
介してシュラウド55側に接合されるようになってお
り、このシュラウド55には、ダクト56が接続されて
いる。
【0003】また、ファンカバー51の反対面側の外気
導入口には、図5の断面図に示すようなルーバカバー5
7が取付けられており、このルーバカバー57とファン
カバー51の接合部には、エンジン等から発生する音が
透過するのを防止するウレタンスポンジ58が介装され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ファン
カバー51とファンカバーラバー53は別部品であり、
また後者のファンカバー51とウレタンスポンジ58と
ルーバカバー57も別部品であるため、前者のファンカ
バー51とファンカバーラバー53を組み付ける際は、
例えば図3(B)に示すように、予めファンカバーラバ
ー53をファンカバー51の周縁部に装着する必要があ
り、また後者のファンカバー51とウレタンスポンジ5
8とルーバカバー57を組み付ける際は、図5に示すよ
うなリベット59等を用いて結合する必要がある等、い
ずれも組付工数と手間がかかるという問題がある。
【0005】そこで本発明は、エンジンの振動伝達等に
起因する騒音防止構造とか、エンジン騒音の透過防止を
図る遮音構造を簡素に構成し、組付工数を簡素化するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、振動による騒音を防止する騒音防止構造を備
ると共に、音の透過を防止する遮音構造を部分的に備
えて一体成形した樹脂製のカバー構造体であって、加振
源に接合する接合部の少なくとも一部を熱可塑性エラス
トマーで成形して前記騒音防止構造を構成し、更に遮音
箇所の樹脂肉厚を部分的に厚くし、この厚肉部の内部に
発泡部を形成して前記遮音構造を構成した。
【0007】このようにカバーの接合面側に熱可塑性エ
ラストマーを一体化すれば、加振源の振動が熱可塑性エ
ラストマーに吸収され、騒音の発生が防止される。ここ
で、加振源とは、例えばエンジンケース等の振動発生源
である。また樹脂製カバーの樹脂素材は、射出成形が可
能な樹脂素材であれば良く、また樹脂製カバーの樹脂素
材と熱可塑性エラストマー素材の組合わせは、2色成形
可能であれば任意の組合わせにすることが出来る。
【0008】
【0009】また、遮音箇所の樹脂肉厚を部分的に厚く
し、厚肉部の内部に発泡部を形成して遮音効果を高めれ
ば、従来のウレタンスポンジ等を使用することなく簡素
な構成にすることが出来、組付工数が削減される。ここ
で、厚肉部内に発泡部を形成するには、例えばカバーの
素材全体を発泡樹脂で発泡成形するようにしても良く、
または必要に応じて厚肉部にガスアシスト等を併用して
厚肉部内部に気泡を形成しても良い。
【0010】このように、加振源に接合される接合部を
熱可塑性エラストマーで成形し、更に遮音箇所の肉厚を
厚くして内部に発泡部を形成するので、加振源の振動に
よる騒音の防止が図られ、更に遮音箇所で音の透過を抑
制することが出来る。しかも全体を1部品とするので、
組付工数を大幅に削減することが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明のカバ
ー構造体を自動二輪車のファンカバーに適用した場合の
構成例を説明するエンジンまわりの断面図であり、図2
はエンジンまわりの主要構成品の分解斜視図、図3
(A)は本ファンカバーの接合部の拡大断面図である。
【0012】本発明に係るカバー構造体は、図1に示す
ように、自動二輪車用エンジンのファンカバーに適用さ
れ、加振源となる左右のエンジンケース1a、1bのシ
リンダ部分をシュラウド2で覆い、クランクシャフトシ
ャフト端部の冷却ファンの部分を本ファンカバー3で覆
うとともに、シュラウド2の左方には、熱気を排出する
ダクト4が接続され、またファンカバー3の右方には、
外気を導入するルーバ部3rを設けている。
【0013】そしてこのファンカバー3は、実施形態で
はポリプロピレン系樹脂の射出成形品であり、また図2
にも示すように、右側エンジンケース1bに接合される
略U字型部分には、ポリプロピレン系ゴムの熱可塑性エ
ラストマー3aが2色成形にて一体化されている。
【0014】この2色成形は、例えば一般の多色成形用
射出成形機により、一次射出、二次射出を連続的に行っ
て成形するようにし、図3(A)にも示すように、一次
成形で従来と同様の形態で成形したファンカバー3の周
縁端部を覆うように、二次成形によってエラストマー3
aを一体成形する。
【0015】また、ファンカバー3とシュラウド2との
接合面側には、図1、図2に示すように、シュラウドシ
ールラバー5を介装するようにした。尚、この接合構造
は従来と同様であるが、ファンカバー3とシュラウド2
との接合部のいずれか一方を2色成形し、接合面側に熱
可塑性エラストマーを一体成形して構成しても良い。
【0016】以上のような構成において、右側エンジン
ケース1bの振動は、エラストマー3aに吸収されて弱
まってファンカバー3に伝達されることになり、エンジ
ンケース1bの振動が増幅されることによる、いわゆる
スピーカ効果となる騒音が防止される。またエンジンシ
リンダ部の振動は、シュラウドシールラバー5を介して
ファンカバー3に伝達され、この部分でも騒音の発生が
防止される。
【0017】また、ファンカバー3とエラストマー3a
が一体化されているため、組付作業において、図3
(A)に示すように、単に右側エンジンケース1bの接
合部に当接させるだけで良く、図3(B)に示すような
従来の複数部品による組付に較べて作業容易である。
【0018】ところで、ファンカバー3の外気導入口の
周縁部は、従来、ウレタンスポンジが配設されてエンジ
ン部からの騒音が外部に透過しないような遮音部とされ
ていた箇所であるが、本ファンカバー3では、図1に示
すように、ルーバ部3rの周縁部に厚肉部3bが形成さ
れ、この厚肉部3bの内部には発泡部hが形成されてい
る。
【0019】そしてこの厚肉部3bの発泡部hによって
音の透過を防止するようにしており、このような遮音構
造によって、騒音レベルを低下させることが出来、しか
もファンカバー3だけの1部品となるため組付作業も楽
になる。
【0020】ここで、発泡部hの成形は、本実施形態の
場合、ファンカバー3の樹脂素材を発泡材とし、発泡率
を調整することで厚肉部h内部を発泡させるようにして
いるが、厚肉部3bの肉厚等によって、必要に応じ、ガ
スアシスト等を併用して発泡部hを形成するようにして
も良い。
【0021】このように、本案のファンカバー3は、加
振源となるエンジンケース1bとの接合部に2色成形に
よる熱可塑性エラストマー3aを一体成形し、また、遮
音箇所とすべきルーバ部3rの周縁部を厚肉部3bとし
て一体成形し、内部に発泡部hを形成したため、エンジ
ンから発生する騒音レベルを低減させることが出来、し
かも組付作業の容易化を図ることが出来る。
【0022】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは、本発明の技術的範囲に属する。例えば、
ファンカバー3の樹脂素材、熱可塑性エラストマー3a
の素材、及びこれらの組合わせ等は任意であり、また本
発明のカバー構造体をファンカバー以外のカバーに適用
するようにしても良い。更にエラストマー3aによる騒
音防止構造、或いは厚肉部3bの発泡部hによる遮音構
造のいずれか一方だけを採用しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明のカバー構造体は、
振動による騒音を防止する騒音防止構造を備えると共
に、音の透過を防止する遮音構造を部分的に備えて一体
成形し、加振源に接合する接合部の少なくとも一部を熱
可塑性エラストマーで成形して騒音防止構造を構成し、
更に遮音箇所の樹脂肉厚を部分的に厚くし、この厚肉部
の内部に発泡部を形成して遮音構造を構成したため、エ
ラストマーによって振動による騒音発生を抑制出来、厚
肉部によって遮音効果を高めつつ簡素な構成に出来、し
かも全体を1部品とするので組付工数を大幅に削減する
ことが出来る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバー構造体を自動二輪車のファンカ
バーに適用した場合の構成例を説明するエンジンまわり
の断面図
【図2】エンジンまわりの主要構成品の分解斜視図
【図3】ファンカバーの接合部の拡大断面図で(A)は
本ファンカバーの接合部、(B)は従来の接合部
【図4】従来のエンジンまわりの主要構成品の分解斜視
【図5】従来のファンカバーの断面図
【符号の説明】
1a、1b…エンジンケース、3…ファンカバー、3a
…熱可塑性エラストマー、3b…厚肉部、h…発泡部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 77/13

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動による騒音を防止する騒音防止構造
    を備えると共に、音の透過を防止する遮音構造を部分的
    に備えて一体成形した樹脂製のカバー構造体であって、
    加振源に接合する接合部の少なくとも一部を熱可塑性エ
    ラストマーで成形して前記騒音防止構造を構成し、更に
    遮音箇所の樹脂肉厚を部分的に厚くし、この厚肉部の内
    部に発泡部を形成して前記遮音構造を構成したことを特
    徴とするカバー構造体。
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