JP3107060B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP3107060B2 JP3107060B2 JP10280953A JP28095398A JP3107060B2 JP 3107060 B2 JP3107060 B2 JP 3107060B2 JP 10280953 A JP10280953 A JP 10280953A JP 28095398 A JP28095398 A JP 28095398A JP 3107060 B2 JP3107060 B2 JP 3107060B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係わり、特に、エアブリッジ配線を有する半導体
装置の製造方法に関する。
方法に係わり、特に、エアブリッジ配線を有する半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置におけるエアブリッジ
配線の製法と構造を図6乃至図8を参照して説明する。
まず、図6(a)に示す様にGaAs基板5表面にFE
T等の素子を形成した後、表面配線層6を形成し、エア
ブリッジの支柱部分を開口したフォトレジストパターン
10を形成する(図6(b))。次に、めっきパスとな
る金層11をスパッタにより形成し(図6(c))、図
6(d)のようにエアブリッジ配線部分を開口したフォ
トレジストパターン12をマスクに金層13を部分めっ
きにより形成する(図6(e))。
配線の製法と構造を図6乃至図8を参照して説明する。
まず、図6(a)に示す様にGaAs基板5表面にFE
T等の素子を形成した後、表面配線層6を形成し、エア
ブリッジの支柱部分を開口したフォトレジストパターン
10を形成する(図6(b))。次に、めっきパスとな
る金層11をスパッタにより形成し(図6(c))、図
6(d)のようにエアブリッジ配線部分を開口したフォ
トレジストパターン12をマスクに金層13を部分めっ
きにより形成する(図6(e))。
【0003】図7(a)に示すように、フォトレジスト
12を除去し、金めっきパターンをマスクにミリングに
よりスパッタ金層11をパターニングし、フォトレジス
ト10を除去することにより、エアブリッジ配線が完成
する(図7(b))。その後、通常のフォトレジスト4
を介してガラス板1へ貼り付け(図7(c))、GaA
s基板1の裏面研磨による基板薄膜化とバイアホールと
スクライブ線領域の開口とめっきパス層となる金層7の
スパッタによる成膜(図7(d))、スクライブ線領域
にマスクとなるフォトレジスト8をパターニングし、部
分めっきにより金層9を形成し(図7(e))、フォト
レジスト8の除去とスパッタ金層7のミリング(図8
(a))によりチップの分離を行い、フォトレジスト4
の除去工程を経て、チップ化が完了する(図8
(b))。
12を除去し、金めっきパターンをマスクにミリングに
よりスパッタ金層11をパターニングし、フォトレジス
ト10を除去することにより、エアブリッジ配線が完成
する(図7(b))。その後、通常のフォトレジスト4
を介してガラス板1へ貼り付け(図7(c))、GaA
s基板1の裏面研磨による基板薄膜化とバイアホールと
スクライブ線領域の開口とめっきパス層となる金層7の
スパッタによる成膜(図7(d))、スクライブ線領域
にマスクとなるフォトレジスト8をパターニングし、部
分めっきにより金層9を形成し(図7(e))、フォト
レジスト8の除去とスパッタ金層7のミリング(図8
(a))によりチップの分離を行い、フォトレジスト4
の除去工程を経て、チップ化が完了する(図8
(b))。
【0004】しかしながら、この従来の製造方法では、
エアブリッジ配線の高さがフォトレジスト10の厚さに
より制限され、また、表面の凹凸に応じてエアブリッジ
配線の平坦性が損なわれたり、支柱部分をエアブリッジ
配線層と同時に形成しているため支柱部分の金属のカバ
レッジ性が不十分であるため強度の低下や、或いは、設
計の自由度が著しく制限されるというような不具合があ
った。
エアブリッジ配線の高さがフォトレジスト10の厚さに
より制限され、また、表面の凹凸に応じてエアブリッジ
配線の平坦性が損なわれたり、支柱部分をエアブリッジ
配線層と同時に形成しているため支柱部分の金属のカバ
レッジ性が不十分であるため強度の低下や、或いは、設
計の自由度が著しく制限されるというような不具合があ
った。
【0005】更に、エアブリッジ配線を形成した後に裏
面加工工程のためにガラス基板に貼り付けを行うため、
圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が押しつぶされ
るおそれがあり、長い配線のエアブリッジは形成できな
いという欠点があった。
面加工工程のためにガラス基板に貼り付けを行うため、
圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が押しつぶされ
るおそれがあり、長い配線のエアブリッジは形成できな
いという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、十分な強度を持
ち、且つ、半導体装置とエアブリッジ配線との間隔にお
いて所定の間隔を確保できる新規な半導体装置の製造方
法を提供するものである。
した従来技術の欠点を改良し、特に、十分な強度を持
ち、且つ、半導体装置とエアブリッジ配線との間隔にお
いて所定の間隔を確保できる新規な半導体装置の製造方
法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体装置の製造方法の第1態様は、エアーブリッジ配線
構造を有する半導体装置の製造方法であって、ガラス等
の支持基板上にエアーブリッジ配線部分となる第1の配
線層を成膜する第1の工程と、素子を形成すると共に基
板表面に第2の配線層を形成した半導体基板をフォトレ
ジストを介して前記支持基板に接合する第2の工程と、
前記半導体基板とこの基板表面上の第2の配線層とをエ
ッチングしてバイアホールを形成し、このバイアホール
内に前記第1の配線層を前記半導体基板上に支持するた
めの支持部を形成する第3の工程と、前記フォトレジス
トを除去する第4の工程と、を含むことを特徴とするも
のであり、又、第2態様は、前記第1の工程は、ガラス
基板上にフォトレジスト層を介して金層を成膜する工程
と、この金層をパターニングする工程とを含むことを特
徴とするものであり、又、第3態様は、前記第2の工程
終了後、前記半導体基板の膜厚が所定の膜厚になるよう
に研磨することを特徴とするものであり、又、第4態様
は、前記第3の工程は、前記第1の配線層と第2の配線
層とを接続する工程を含むことを特徴とするものであ
り、又、第5態様は、前記第3の工程は、前記バイアホ
ール内を埋める工程を含むことを特徴とするものであ
り、又、第6態様は、前記第3の工程は、前記バイアホ
ール内を埋めた裏面配線層をパターニングして、第1の
配線層が前記裏面配線層と電気的に分離する工程を含む
ことを特徴とするものである。
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体装置の製造方法の第1態様は、エアーブリッジ配線
構造を有する半導体装置の製造方法であって、ガラス等
の支持基板上にエアーブリッジ配線部分となる第1の配
線層を成膜する第1の工程と、素子を形成すると共に基
板表面に第2の配線層を形成した半導体基板をフォトレ
ジストを介して前記支持基板に接合する第2の工程と、
前記半導体基板とこの基板表面上の第2の配線層とをエ
ッチングしてバイアホールを形成し、このバイアホール
内に前記第1の配線層を前記半導体基板上に支持するた
めの支持部を形成する第3の工程と、前記フォトレジス
トを除去する第4の工程と、を含むことを特徴とするも
のであり、又、第2態様は、前記第1の工程は、ガラス
基板上にフォトレジスト層を介して金層を成膜する工程
と、この金層をパターニングする工程とを含むことを特
徴とするものであり、又、第3態様は、前記第2の工程
終了後、前記半導体基板の膜厚が所定の膜厚になるよう
に研磨することを特徴とするものであり、又、第4態様
は、前記第3の工程は、前記第1の配線層と第2の配線
層とを接続する工程を含むことを特徴とするものであ
り、又、第5態様は、前記第3の工程は、前記バイアホ
ール内を埋める工程を含むことを特徴とするものであ
り、又、第6態様は、前記第3の工程は、前記バイアホ
ール内を埋めた裏面配線層をパターニングして、第1の
配線層が前記裏面配線層と電気的に分離する工程を含む
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係わる半導体装置の製造
方法は、エアーブリッジ配線構造を有する半導体装置の
製造方法であって、ガラス等の支持基板上にエアーブリ
ッジ配線部分となる第1の配線層を成膜する第1の工程
と、素子を形成すると共に基板表面に第2の配線層を形
成した半導体基板をフォトレジストを介して前記支持基
板に接合する第2の工程と、前記半導体基板とこの基板
表面上の第2の配線層とをエッチングしてバイアホール
を形成し、このバイアホール内に前記エアーブリッジの
配線層を前記半導体基板上に支持するための支持部を形
成する第3の工程と、前記フォトレジストを除去する第
4の工程と、を含むことを特徴とするものである。
方法は、エアーブリッジ配線構造を有する半導体装置の
製造方法であって、ガラス等の支持基板上にエアーブリ
ッジ配線部分となる第1の配線層を成膜する第1の工程
と、素子を形成すると共に基板表面に第2の配線層を形
成した半導体基板をフォトレジストを介して前記支持基
板に接合する第2の工程と、前記半導体基板とこの基板
表面上の第2の配線層とをエッチングしてバイアホール
を形成し、このバイアホール内に前記エアーブリッジの
配線層を前記半導体基板上に支持するための支持部を形
成する第3の工程と、前記フォトレジストを除去する第
4の工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0009】図1乃至図3に本発明に係わる半導体装置
の製造工程を示す。半導体基板表面にFETなどの素子
を形成後、放熱特性向上を目的として半導体基板を研
磨、薄膜化するため、ガラス基板への貼り付けの前に、
ガラス基板上に金属層をスパッタ等の方法により形成
し、エアブリッジ配線部分を残すようにパターニングす
る。
の製造工程を示す。半導体基板表面にFETなどの素子
を形成後、放熱特性向上を目的として半導体基板を研
磨、薄膜化するため、ガラス基板への貼り付けの前に、
ガラス基板上に金属層をスパッタ等の方法により形成
し、エアブリッジ配線部分を残すようにパターニングす
る。
【0010】その後、半導体基板を張り付け、通常の研
磨工程を経て、バイアホール形成時に同時にエアブリッ
ジ配線の支柱部分を形成する。最後に、裏面金属形成工
程を経て、チップ化を行う。このような製造方法によ
り、配線層が表面の凹凸に関わらずフラットな形状で、
且つ配線層を厚くすることが可能となり、設計性に優れ
たエアブリッジ配線を得ることができる。また、エアブ
リッジを形成してから半導体基板を支持基板に張り付け
た場合には圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が押
しつぶされるおそれがあり、長い配線のエアブリッジは
形成困難であったが、本発明によればエアブリッジ形成
後、外力がエアブリッジ配線に加わることがないため、
長いエアブリッジ配線が形成できる。
磨工程を経て、バイアホール形成時に同時にエアブリッ
ジ配線の支柱部分を形成する。最後に、裏面金属形成工
程を経て、チップ化を行う。このような製造方法によ
り、配線層が表面の凹凸に関わらずフラットな形状で、
且つ配線層を厚くすることが可能となり、設計性に優れ
たエアブリッジ配線を得ることができる。また、エアブ
リッジを形成してから半導体基板を支持基板に張り付け
た場合には圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が押
しつぶされるおそれがあり、長い配線のエアブリッジは
形成困難であったが、本発明によればエアブリッジ形成
後、外力がエアブリッジ配線に加わることがないため、
長いエアブリッジ配線が形成できる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体装置の製造方
法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の具体例)図1乃至図3は、本発明に関わる半導
体装置の製造方法の具体例の構造を示す図であって、こ
れらの図には、エアーブリッジ配線構造を有する半導体
装置の製造方法であって、ガラス等の支持基板1上にエ
アーブリッジ配線部分となる第1の配線層3を成膜する
第1の工程と、素子を形成すると共に基板表面1に第2
の配線層6を形成した半導体基板5をフォトレジスト4
を介して前記支持基板1に接合する第2の工程と、前記
半導体基板1とこの基板表面上の第2の配線層6とをエ
ッチングしてバイアホール20を形成し、このバイアホ
ール20内に前記第1の配線層3を前記半導体基板1上
に支持するための支持部21を形成する第3の工程と、
前記フォトレジスト4を除去する第4の工程と、を含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法が示されてい
る。
法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の具体例)図1乃至図3は、本発明に関わる半導
体装置の製造方法の具体例の構造を示す図であって、こ
れらの図には、エアーブリッジ配線構造を有する半導体
装置の製造方法であって、ガラス等の支持基板1上にエ
アーブリッジ配線部分となる第1の配線層3を成膜する
第1の工程と、素子を形成すると共に基板表面1に第2
の配線層6を形成した半導体基板5をフォトレジスト4
を介して前記支持基板1に接合する第2の工程と、前記
半導体基板1とこの基板表面上の第2の配線層6とをエ
ッチングしてバイアホール20を形成し、このバイアホ
ール20内に前記第1の配線層3を前記半導体基板1上
に支持するための支持部21を形成する第3の工程と、
前記フォトレジスト4を除去する第4の工程と、を含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法が示されてい
る。
【0012】以下に、本発明を更に詳細に説明する。G
aAs基板を用いた高出力電力用半導体装置の製造にお
いては、GaAs基板表面にFETなどの素子を形成
後、放熱特性向上のためにGaAs基板を研磨、薄膜化
し、その後GaAs基板裏面に接地電位となる裏面金属
層を形成するが、GaAs基板を薄膜化するため、Ga
As基板をガラス板等の支持基板へ貼り付ける必要があ
る。
aAs基板を用いた高出力電力用半導体装置の製造にお
いては、GaAs基板表面にFETなどの素子を形成
後、放熱特性向上のためにGaAs基板を研磨、薄膜化
し、その後GaAs基板裏面に接地電位となる裏面金属
層を形成するが、GaAs基板を薄膜化するため、Ga
As基板をガラス板等の支持基板へ貼り付ける必要があ
る。
【0013】本発明によれば、まず図1(a)に示すよ
うに支持基板であるガラス基板1にエアブリッジ配線の
材料となる金層3をスパッタなどの製法により接着材料
として使用するフォトレジスト層2の上に形成する。次
に、図1(b)に示すように所望のエアブリッジ配線部
分のみを残すように金層3をミリングあるいはエッチン
グによりパターニングする。その後、図1(c)に示す
ように、GaAs基板5をやはり接着材料として使用す
るフォトレジスト層4を介してガラス基板1に貼り付け
る。ここで6はGaAs基板5上に形成されている表面
配線用金層である。そして、GaAs基板5を研磨した
後、図1(d)に示すようにスクライブ線領域とエアブ
リッジ配線の支柱となる部分にバイアホール20をGa
As基板をエッチングして形成し、エアブリッジ支柱部
分については表面配線用金層6とフォトレジスト層4も
ミリングまたはエッチングにより除去し、エアブリッジ
配線用金層3が露出するようにする。その後、図1
(e)のように、裏面金属のめっきパス、及びエアブリ
ッジ配線の支柱21となる金層7をスパッタにより形成
する。次に、図2(a)に示すように、通常のフォトリ
ソグラフィ工程によりスクライブ線領域の中央にフォト
レジストパターン8を形成し、このフォトレジストパタ
ーン8をマスクとして、部分にめっきによる厚い裏面金
層9を形成する(図2(b))。そして、フォトレジス
トパターン8を除去した後、裏面金層9をマスクにスパ
ッタ金層7をミリング除去し、チップの分離を行う(図
2(c))。最後にフォトレジスト2、4を除去するこ
とにより、ガラス基板1から基板5を剥離し、個々のチ
ップ化が完了する。この時、エアブリッジ下のフォトレ
ジスト4も除去され、最終的には、図2(d)のような
断面構造のエアブリッジ配線を持つチップが完成する。
うに支持基板であるガラス基板1にエアブリッジ配線の
材料となる金層3をスパッタなどの製法により接着材料
として使用するフォトレジスト層2の上に形成する。次
に、図1(b)に示すように所望のエアブリッジ配線部
分のみを残すように金層3をミリングあるいはエッチン
グによりパターニングする。その後、図1(c)に示す
ように、GaAs基板5をやはり接着材料として使用す
るフォトレジスト層4を介してガラス基板1に貼り付け
る。ここで6はGaAs基板5上に形成されている表面
配線用金層である。そして、GaAs基板5を研磨した
後、図1(d)に示すようにスクライブ線領域とエアブ
リッジ配線の支柱となる部分にバイアホール20をGa
As基板をエッチングして形成し、エアブリッジ支柱部
分については表面配線用金層6とフォトレジスト層4も
ミリングまたはエッチングにより除去し、エアブリッジ
配線用金層3が露出するようにする。その後、図1
(e)のように、裏面金属のめっきパス、及びエアブリ
ッジ配線の支柱21となる金層7をスパッタにより形成
する。次に、図2(a)に示すように、通常のフォトリ
ソグラフィ工程によりスクライブ線領域の中央にフォト
レジストパターン8を形成し、このフォトレジストパタ
ーン8をマスクとして、部分にめっきによる厚い裏面金
層9を形成する(図2(b))。そして、フォトレジス
トパターン8を除去した後、裏面金層9をマスクにスパ
ッタ金層7をミリング除去し、チップの分離を行う(図
2(c))。最後にフォトレジスト2、4を除去するこ
とにより、ガラス基板1から基板5を剥離し、個々のチ
ップ化が完了する。この時、エアブリッジ下のフォトレ
ジスト4も除去され、最終的には、図2(d)のような
断面構造のエアブリッジ配線を持つチップが完成する。
【0014】このチップを上面から見た図を図3に示
す。本発明の製造方法による構造では、配線層が表面の
凹凸に関わらずフラットな形状で、かつ配線層を厚くす
ることが可能となり、設計性に優れたエアブリッジ配線
を得ることができる。また、従来の製造方法では、エア
ブリッジを形成してから半導体基板を支持基板に張り付
けた場合には圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が
押しつぶされるおそれがあり、長い配線のエアブリッジ
は形成困難であったが、本発明によればエアブリッジ形
成後外力がエアブリッジ配線に加わることがないため、
長いエアブリッジ配線が形成できるという優れた利点が
ある。
す。本発明の製造方法による構造では、配線層が表面の
凹凸に関わらずフラットな形状で、かつ配線層を厚くす
ることが可能となり、設計性に優れたエアブリッジ配線
を得ることができる。また、従来の製造方法では、エア
ブリッジを形成してから半導体基板を支持基板に張り付
けた場合には圧力の加わり方によりエアブリッジ配線が
押しつぶされるおそれがあり、長い配線のエアブリッジ
は形成困難であったが、本発明によればエアブリッジ形
成後外力がエアブリッジ配線に加わることがないため、
長いエアブリッジ配線が形成できるという優れた利点が
ある。
【0015】(第2の具体例)次に、本発明の第2の具
体例を図4、5を参照して説明する。第1の具体例で
は、エアブリッジ配線の支柱をバイアホールと同時に形
成しているため、エアブリッジ配線は裏面金層と同電位
となり、接地電位となる配線のみに適用できるという制
限がある。しかしながら支柱部分の裏面金層を分離して
配線層として用いることにより、接地電位と絶縁した回
路を構成することが可能である。
体例を図4、5を参照して説明する。第1の具体例で
は、エアブリッジ配線の支柱をバイアホールと同時に形
成しているため、エアブリッジ配線は裏面金層と同電位
となり、接地電位となる配線のみに適用できるという制
限がある。しかしながら支柱部分の裏面金層を分離して
配線層として用いることにより、接地電位と絶縁した回
路を構成することが可能である。
【0016】第1の具体例と同様に、ガラス基板1に金
層3を接着材としてのフォトレジスト層2の上に形成し
(図4(a))、エアブリッジ配線部分のみを残すよう
に金層3をパターニングした後(図4(b))、GaA
s基板5を接着材となるフォトレジスト4を介して貼り
付ける(図4(c))。次に、スクライブ線領域とエア
ブリッジ配線の支柱となるバイアホール部分のGaAs
基板5をエッチングし、又、エアブリッジ支柱部分の表
面配線用金層6とフォトレジスト層4も除去し、エアブ
リッジ配線用金層3が露出するようにする(図4
(d))。しかるのち、図4(e)に示すように、裏面
金属のめっきパス、及びエアブリッジ配線の支柱となる
金層7をスパッタにより形成する。次に前記具体例では
スクライブ線領域の中央にのみフォトレジストパターン
を形成したが、本具体例ではスクライブ線領域と、絶縁
分離したい裏面金層の領域を取り囲むようにフォトレジ
ストパターン8aを形成する(図5(a))。このフォ
トレジストパターン8aをマスクとしてめっきにより厚
い裏面金層9を形成し(図5(b))、次に、フォトレ
ジストパターン8aを除去した後、裏面金層9をマスク
にスパッタ金層7をミリング除去し、チップの分離を行
う(図5(c))。最後に、フォトレジスト2、4の除
去により、ガラス基板1からの基板5を剥離し、個々の
チップ化が完了する。この時にエアブリッジ下のフォト
レジスト4も除去され、最終的には図5(d)のような
断面構造のエアブリッジ配線を持つチップが完成する。
層3を接着材としてのフォトレジスト層2の上に形成し
(図4(a))、エアブリッジ配線部分のみを残すよう
に金層3をパターニングした後(図4(b))、GaA
s基板5を接着材となるフォトレジスト4を介して貼り
付ける(図4(c))。次に、スクライブ線領域とエア
ブリッジ配線の支柱となるバイアホール部分のGaAs
基板5をエッチングし、又、エアブリッジ支柱部分の表
面配線用金層6とフォトレジスト層4も除去し、エアブ
リッジ配線用金層3が露出するようにする(図4
(d))。しかるのち、図4(e)に示すように、裏面
金属のめっきパス、及びエアブリッジ配線の支柱となる
金層7をスパッタにより形成する。次に前記具体例では
スクライブ線領域の中央にのみフォトレジストパターン
を形成したが、本具体例ではスクライブ線領域と、絶縁
分離したい裏面金層の領域を取り囲むようにフォトレジ
ストパターン8aを形成する(図5(a))。このフォ
トレジストパターン8aをマスクとしてめっきにより厚
い裏面金層9を形成し(図5(b))、次に、フォトレ
ジストパターン8aを除去した後、裏面金層9をマスク
にスパッタ金層7をミリング除去し、チップの分離を行
う(図5(c))。最後に、フォトレジスト2、4の除
去により、ガラス基板1からの基板5を剥離し、個々の
チップ化が完了する。この時にエアブリッジ下のフォト
レジスト4も除去され、最終的には図5(d)のような
断面構造のエアブリッジ配線を持つチップが完成する。
【0017】この具体例では、エアブリッジ配線の支柱
部分の裏面金層の領域を絶縁分離し、配線に用いること
により、接地電位と異なるエアブリッジ配線を得ること
ができ、接地電位と絶縁した回路を構成することが可能
であるという効果がある。
部分の裏面金層の領域を絶縁分離し、配線に用いること
により、接地電位と異なるエアブリッジ配線を得ること
ができ、接地電位と絶縁した回路を構成することが可能
であるという効果がある。
【0018】
【発明の効果】本発明に係わる半導体装置の製造方法
は、上述のように構成したので、十分な強度を持ち、且
つ、半導体基板とエアブリッジ配線との間隔において、
所定の間隔を確保することができるから、歩留まりが向
上する。
は、上述のように構成したので、十分な強度を持ち、且
つ、半導体基板とエアブリッジ配線との間隔において、
所定の間隔を確保することができるから、歩留まりが向
上する。
【図1】本発明に係わる半導体装置の製造方法の第1の
具体例の製造工程を示す図である。
具体例の製造工程を示す図である。
【図2】図1の続きの製造工程を示す図である。
【図3】第1の具体例によるチップの平面図である。
【図4】本発明の第2の具体例の製造工程を示す図であ
る。
る。
【図5】図4の続きの製造工程を示す図である。
【図6】従来技術による製造工程を示す図である。
【図7】図6の続きの製造工程を示す図である。
【図8】図7の続きの製造工程を示す図である。
1 ガラス基板 2、4 フォトレジスト層 3 金層(第2の配線層) 5 GaAs基板 6 表面配線用金層(第1の配線層) 7 金層 8、8a フォトレジストパターン 9 裏面金層 20 バイアホール 21 支持部
Claims (6)
- 【請求項1】 エアーブリッジ配線構造を有する半導体
装置の製造方法であって、 ガラス等の支持基板上にエアーブリッジ配線部分となる
第1の配線層を成膜する第1の工程と、 素子を形成すると共に基板表面に第2の配線層を形成し
た半導体基板をフォトレジストを介して前記支持基板に
接合する第2の工程と、 前記半導体基板とこの基板表面上の第2の配線層とをエ
ッチングしてバイアホールを形成し、このバイアホール
内に前記第1の配線層を前記半導体基板上に支持するた
めの支持部を形成する第3の工程と、 前記フォトレジストを除去する第4の工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第1の工程は、ガラス基板上にフォ
トレジスト層を介して金層を成膜する工程と、この金層
をパターニングする工程とを含むことを特徴とする請求
項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第2の工程終了後、前記半導体基板
の膜厚が所定の膜厚になるように研磨することを特徴と
する請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第3の工程は、前記第1の配線層と
第2の配線層とを接続する工程を含むことを特徴とする
請求項1乃至3の何れかに記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 前記第3の工程は、前記バイアホール内
を埋める工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記第3の工程は、前記バイアホール内
を埋めた裏面配線層をパターニングして、第1の配線層
が前記裏面配線層と電気的に分離する工程を含むことを
特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10280953A JP3107060B2 (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 半導体装置の製造方法 |
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JP10280953A JP3107060B2 (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 半導体装置の製造方法 |
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- 1998-10-02 JP JP10280953A patent/JP3107060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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