JP3106777U - 加湿装置およびそれを用いた低温加湿ショーケース - Google Patents
加湿装置およびそれを用いた低温加湿ショーケース Download PDFInfo
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Abstract
【課題】低温ショーケースのケース内の温度での加湿ができ、かつショーケース内温度を上げることなく、露の発生もなく、ダストも発生しない加湿能力の高い加湿器を構成することと、そのような加湿器を用いた新たな低温加湿ショーケースを提供すること。
【解決手段】 ショーケース内の空気を温度上昇なしに加湿する機構として、加湿能力と気化熱による冷却効果の増大をはかるため、水と気流とが大面積で接触するように複数の短冊状吸水蒸発マットを間隔をあけて配置し、マット間に気流を通過させるようにした冷却効果のある高能力加湿装置を考案した。また、ショーケース外の主冷却または主冷却加湿装置によりショーケース内に導入され、ショーケース内で温まってしまって相対湿度が低下した気流に対して前記高能力加湿装置を気流中に設置し、設置点の気流温度での加湿が行える低温加湿ショーケースを構成することで課題を解決した。
【選択図】図3
【解決手段】 ショーケース内の空気を温度上昇なしに加湿する機構として、加湿能力と気化熱による冷却効果の増大をはかるため、水と気流とが大面積で接触するように複数の短冊状吸水蒸発マットを間隔をあけて配置し、マット間に気流を通過させるようにした冷却効果のある高能力加湿装置を考案した。また、ショーケース外の主冷却または主冷却加湿装置によりショーケース内に導入され、ショーケース内で温まってしまって相対湿度が低下した気流に対して前記高能力加湿装置を気流中に設置し、設置点の気流温度での加湿が行える低温加湿ショーケースを構成することで課題を解決した。
【選択図】図3
Description
本考案はケーキなどのように乾燥と結露を両方ともきらう製品を格納または展示するための低温加湿格納装置や低温加湿ショーケースおよびそれらに使用する加湿装置に関するものである。
ケーキや和菓子などの展示販売用ショーケースでは衛生上の問題と乾燥を嫌う商品の性質からショーケース内(以下ショーケース内とはその展示空間内をいう)を低温とし、さらに高湿度に保つような低温加湿ショーケースが利用されている。たとえば冷気を強制循環させるショーケースが特許文献1に、また、冷蔵室内を加湿するために冷水シャワーを用いるものが特許文献2および3に、展示対象が異なるが氷をショーケース内に供給し、ショーケース内を低温高湿にするものが実用新案文献1に開示されている。
しかし、これらの従来の装置は、湿度に対する配慮が不十分であったり(特許文献1)、大がかり過ぎてショーケースには不適当であったり(特許文献2、3)、ショーケース内の温湿度分布を小さくするための気流を考慮していない(実用新案文献1)などの欠点があった。
ショーケースは、少なくともその展示面はガラスやアクリル樹脂などで構成されるから断熱効果が十分でなく、さらに展示面は透明なので輻射熱は容易に透過する。また、内部の商品を販売するたびにケースの一部を開閉するので高温の外気が浸入する。また、さらにショーケースの宿命として大量の熱を放出する照明器具が内部または近接して設置されることが多い。したがって、ショーケース内部は高温になりやすい。
相対湿度は温度の関数であることはよく知られている。たとえば摂氏2度、相対湿度100%の空気が10度に温まるとその相対湿度は57.5%、14度では44.2%になってしまう。そのため、ショーケース外で冷却し100%に加湿した空気をショーケース内に導入しても、ショーケース内で温度が高くなると加湿効果は非常に減殺される。つまり、ショーケース内の湿度を高めるためには、ショーケース内部の空気を加湿する必要がある。そのため、これまでもショーケース内に超音波加湿器や加熱蒸発式の加湿器を設置するような努力がなされてきた。しかし、超音波加湿器は水中の不純物をダストとして撒き散らすので、ケーキなどにそのダストが付着するという欠点があり、加熱蒸発式では発熱のためショーケース内温度が上昇してしまうほか、高温大量の水蒸気がショーケース内の低温環境で水滴となり、商品に露が付着するという欠点があった。以上背景技術の説明は低温加湿ショーケースをもとに行ったが冷蔵庫のような低温加湿格納装置についてもあてはまる欠点が多い。
特開2000−274914 特開平6−265254 特開平5−203298
実開平5−48653
従来の装置の欠点を除去するための課題は、低温ショーケースのショーケース内の温度での加湿ができ、かつショーケース内温度を上げることなく、露の発生もなく、ダストも発生しない加湿能力の高い加湿器を構成することと、そのような加湿器を用いた新たな低温加湿ショーケースを提供することである。
これらの課題を解決するため、本考案はショーケース内の空気を温度上昇なしに加湿する機構として、加湿能力と気化熱による冷却効果の増大をはかるため、水と気流とが大面積で接触するように複数の短冊状吸水蒸発マットを間隔をあけて配置し、マット間に気流を通過させるようにした冷却効果のある高能力加湿装置を考案した。また、ショーケース外の主冷却または主冷却加湿装置によりショーケース内に導入され、ショーケース内で温まってしまって相対湿度が低下した気流に対して前記高能力加湿装置を気流中に設置し、設置点の気流温度での加湿が行える低温加湿ショーケースを構成することで課題を解決した。
本考案によれば、ショーケース内の気流に対して複数の短冊状吸水蒸発マットの大面積水面から蒸発した水蒸気を供給するため十分な加湿が得られ、ダストの発生はなく、また蒸発時の気化熱による冷却効果があるので、送風ファンを利用する場合でもファンの発熱は十分相殺され温度上昇はまったくない。またファンを利用して加湿された気流の放出方向をショーケース内の湿度分布に対応させることにより、ショーケース内の湿度分布を制御することもできる。また、吸水蒸発マットへの給水に氷の融解水または氷で冷却した水を使用すれば気化熱の効果に加えて氷の冷却効果も得られる。このような効果が簡単な構造で安価に得られるので、ケーキなどのショーケースに用いて極めて有用である。また、本考案はショーケース以外の低温加湿格納装置に利用できることは言うまでもない。
加湿能力を高めるためには水と気流の接触面積を大きくし、さらに気流が水と接触している時間を長くする必要がある。そのため水はマットに吸水させ、マットから蒸発するようにすると、水と気流の接触面積は表裏合わせてマット面積の2倍となる。さらに吸水蒸発マットの実効面積を大きくするために複数の短冊状マットを間隔をあけて配置し、各マットの間隙に気流を通すようにした。これによって気流と水との接触面積はマット数とマット面積の積の2倍となる。またマットの気流方向の巾の分だけ水と気流の接触時間がながくなり十分な蒸発効果が得られる。蒸発効果が十分だと気化熱による冷却効果もまたおおきくなる。このように本考案では超音波加湿器のように水滴を噴霧することがないので水中の不純物によるダストの発生はない。また加熱蒸発器のように加熱をしないので高温水蒸気が冷やされて結露することもない。
マットへの給水はマット下端を水に浸し毛細管現象を利用する方法と、マット上端を水容器の縁で折り返して水に浸し毛細管現象により容器の縁を乗り越えさせる方法が考えられる。後者の方法は毛細管現象に頼る部分が水面から容器の縁までと短く、縁を乗り越えた水には重力もかかるので吸水効率が良い。しかし、複数の短冊状マットに後者の方法を適用するには2枚のマットにつき1個の水容器を用意しなければならず容器への給水の手間を考えるとあまり実用的でない。次に水容器の底に穴をあけマットを差し込む方法ではマットと容器の空隙をどのように処理するかという新たな課題が発生する。本考案ではマットの一端を厚み方向に2分し、容器の内底で折り返すことで課題の発生を防止した。これについては実施例で詳しく説明する。したがって本考案では水容器の底からマットへ給水するので毛細管現象だけに頼る部分が全くなく、効率の良い給水ができる。
図1は本考案の加湿装置の第1の実施例である。図1で、氷や水の容器1から複数の短冊状の吸水蒸発マット2a、2b、2c、2dに水が供給される。必要に応じて設置される送風ファン3からの気流は各マットの間を通過する。このときマットの両面から給水された水が蒸発し、気流は加湿されるとともに気化熱により冷却される。加湿冷却された気流は、必要に応じて設置される気流制御板4により放出方向を定められて放出される。装置全体は吸気孔と排気孔をもつ筐体(図示しない)に収納されている。なお、マットの下端部に排水用受け皿を置くなどの工夫をしても良い。
容器1と吸水蒸発マット2a、2b、2c、2dの取り付け状態を図2に示す。容器の底面21にはマットを差し込む穴が開けられており、端部を厚み方向に2分されたマット22が差し込まれ、2分された各部分は折って容器底面に固定される。このようにすると穴はマットで覆われるので穴とマットの空隙から水が漏れ出すことがない。穴の両端に空隙が残る可能性があるが防水材などでふさいでもマットの吸水効率の妨げにはならない。なお、マットの一端を2分するには2枚のマットを端部を残して張り合わせるなどとしても良い。マットの材質は、紙、布、スポンジ、不織布、フェルト、多孔質プラスチック、多孔質セラミックなど吸水性多孔質のものが望ましい。また、マットが気流の風圧で変形しないようにマットの下端部を固定するとか、マットの縁をプラスチック材で補強するとかの工夫をしても良い。さらに、マットを抗菌処理して細菌の増殖を防ぐようにしても良い。
図3は本考案の第2の実施例で、本考案の加湿装置をもちいた低温加湿ショーケースの例である。ショーケース35は展示空間36および主冷却加湿装置などを収納する目隠し台37からなっている。本考案の加湿装置38は、温まって軽くなり相対湿度が低下した空気が集まりやすい展示空間36の上部に設置され、円形の放出孔からの加湿された気流はショーケース前面にそって下部の商品(図示しない)に加湿された気流を提供する。加湿装置38の背面には吸気孔(図示しない)がもうけられており、展示空間内の空気は循環加湿される。加湿装置の設置場所は本例に限らず状況に応じて必要な場所に設置すればよい。
1氷や水の容器
2吸水蒸発部分
2a、2b、2c、2d吸水蒸発部分を構成する吸水蒸発マット
3送風ファン
4気流制御板
21氷や水の容器の底部
22一端が厚み方向に2分された吸水蒸発マット
35ショーケース全体
36ショーケースの展示空間
37ショーケースの目隠し台
38本考案の加湿装置
2吸水蒸発部分
2a、2b、2c、2d吸水蒸発部分を構成する吸水蒸発マット
3送風ファン
4気流制御板
21氷や水の容器の底部
22一端が厚み方向に2分された吸水蒸発マット
35ショーケース全体
36ショーケースの展示空間
37ショーケースの目隠し台
38本考案の加湿装置
Claims (4)
- 氷や水の容器から供給される水と気流とが大面積で接触するように給水を受ける複数の短冊状吸水蒸発マットを間隔をあけて配置し、マット間に気流を通過させるようにした加湿装置
- 一端が厚み方向に分割された短冊状吸水蒸発マットで構成された請求項1の加湿装置
- 請求項1または請求項2の加湿装置を展示物格納空間を循環する気流中に設置した低温加湿ショーケース
- 収納物格納空間外に備えられた主冷却装置または主加湿冷却装置からの気流を収納物格納空間内に循環させる低温格納装置において、循環気流中に請求項1または請求項2の加湿装置を設置した低温加湿格納装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004967U JP3106777U (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 加湿装置およびそれを用いた低温加湿ショーケース |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004967U JP3106777U (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 加湿装置およびそれを用いた低温加湿ショーケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3106777U true JP3106777U (ja) | 2005-01-20 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3106777U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145048A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Hiroaki Ishibashi | ティッシュを利用した加湿するための道具 |
WO2015140971A1 (ja) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 三菱電機株式会社 | 加湿器、空気調和装置の室内機、及び空気調和装置 |
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2004
- 2004-07-23 JP JP2004004967U patent/JP3106777U/ja not_active Expired - Fee Related
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