JP3106591U - 浴室用折たたみ式いす - Google Patents
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Abstract
【課題】 いす本体をワンタッチ操作で簡単に折りたためる構造とすることにより、不使用時には狭いスペースに立てて置くことができ、かつ収納、保管にも広いスペースを必要とせず、さらにいすへの乗り降りも容易な浴室用折たたみ式いすの提供。
【解決手段】 左右一対のクロスパイプからなる脚体と該脚体に支持された座面板および前記脚体と座面板に取着された背持たれパイプとからいす本体が構成され、該いす本体はクロスパイプとリンク機構を介して前後方向に折りたたみ可能となし、座面の両サイドにロックレバー付き跳ね上げ式肘掛けを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 左右一対のクロスパイプからなる脚体と該脚体に支持された座面板および前記脚体と座面板に取着された背持たれパイプとからいす本体が構成され、該いす本体はクロスパイプとリンク機構を介して前後方向に折りたたみ可能となし、座面の両サイドにロックレバー付き跳ね上げ式肘掛けを有する。
【選択図】 図1
Description
この考案は、特に高齢者や身体の不自由な方の浴室用いすとして好適な浴室用折たたみ式いすに関する。
特に介護を必要とする身体障害者向けに開発された浴室用いすとしては、いわゆるパイプいす型のものが大半で、その構造も単に座面部に脚が一体に取り付けられ、ハンドルパイプに固定式の手摺(肘掛け)が取り付けられたものが一般的である。例えば、図5に示すごとく、シートパイプ2に4本の脚1が取り付けられ、脚1と一体のハンドルパイプ3に手摺4が固着され、その手摺は支持パイプ5にて支持され、シートパイプ2に座面シート6が取り付けられた構造となしたもの、前記脚にキャスターを取り付けて移動式としたもの、座ったままで自由に回転できる機能を備えたものなどが知られている(特許文献1等参照)。
実用新案登録第2543961号
しかし、従来の固定式や移動式あるいは回転式の浴室用いすは、折たたみ式となっていないため、不使用時において収納、保管する場合や適当な場所に置く場合に比較的スペースをとるなど、取扱いの面で不便であった。
この考案は前記した従来の浴室用いすの難点を解消するためになされたもので、いす本体をワンタッチ操作で簡単に折りたためる構造とすることにより、不使用時には狭いスペースに立てて置くことができ、かつ収納、保管にも広いスペースを必要としない浴室用折たたみ式いすを提供しようとするものである。
この考案に係る浴室用折たたみ式いすは、左右一対のクロスパイプからなる脚体と該脚体に支持された座面板および前記脚体と座面板に取着された背持たれパイプとからいす本体が構成され、該いす本体は前記クロスパイプの背持たれ側上部が座面板に回動可能に枢着され、かつ該クロスパイプの座面板前端側上部がリンクを介して座面板に回動可能に枢着され、さらに座面板の背持たれ側端部に突設したブラケット部に回動可能に枢着された前記背持たれパイプの下端と前記クロスパイプ間に横設したリンクを介して、前記クロスパイプと座面板が前記座面板と背持たれパイプの枢着部を支点に前後方向に折りたたみ可能となし、前記座面板には座面シートが、前記背持たれパイプには背もたれがそれぞれ取り付けられ、前記座面板の両サイドには一端を背持たれパイプに回動可能に枢着され、さらに前記クロスパイプの座面板前端側上部と座面板とをつなぐ前記リンクの座面板側枢着部に回動自在に枢着された接続部材に凹凸嵌合方式にて着脱可能に接続する支持パイプを介して水平に保持される左右一対の跳ね上げ式肘掛けおよび該肘掛けの着脱用ロックレバーを備えた構成となしたものである。
この考案において、左右一対のクロスパイプからなる脚体は、それぞれ2本のパイプを縦向きにX形にクロスさせ、そのクロス部を結合ピンにて前後方向に回動可能に枢着し、該クロスパイプに支持される座面板が前後方向に折りたたみ可能に各クロスパイプの上端と座面板をリンクおよびピンにより結合している。
なお、脚体にキャスターを取り付けて移動式とした場合には、介護人などが後やに動き回ることなく使用者の体の向きを容易に変えることができるが、手足や背中など体を洗滌する際いすを手などで固定しなければならず不便であるため、いすは固定キャップ付きの非移動式とするのが好ましい。
なお、脚体にキャスターを取り付けて移動式とした場合には、介護人などが後やに動き回ることなく使用者の体の向きを容易に変えることができるが、手足や背中など体を洗滌する際いすを手などで固定しなければならず不便であるため、いすは固定キャップ付きの非移動式とするのが好ましい。
この考案は上記のごとく、いす本体が前後方向に折たためるので、折りたたんだ場合にはいす本体の前後方向幅が大幅に縮まり持ち運びに便利であるのみならず、狭いスペースに立てて置くことができ、かつ収納、保管にも広いスペースを必要としない利点がある。また、折りたたみ機構にクロスパイプ方式を採用しているので、構造がコンパクトでかつ脚の開閉もワンタッチ操作で簡易迅速に行うことができる。さらに、肘掛けが跳ね上げ式となっているので、いすへの乗り降りが容易でかつ楽にできる上、いすの背面側に跳ね上げて立てておくことができるので、手足や背中などを洗滌する際にも邪魔にならず便利である。
図1はこの考案に係る浴室用折りたたみ式いすの一例を示す側面図、図2は同上浴室用折りたたみ式いすの正面図、図3は同上浴室用折りたたみ式いすの背面図、図4は同上浴室用折りたたみ式いすを折りたたんだ状態を示す側面図である。なお、ここでは脚体に固定キャップを取り付けた非移動式の折りたたみ式いすを例にとり説明する。図中、10は脚体、11はクロスパイプ、12は座面板、13は背持たれパイプ、14は跳ね上げ式肘掛け、15は肘掛け支持パイプ、16はロックレバー、17−1、17−2はリンクである。
本考案に係るいす本体は、左右一対のクロスパイプ11で構成された脚体10と該脚体に支持された座面板12および前記脚体10と座面板12に取着された背持たれパイプ13とから構成され、前記脚体10を構成する左右一対のクロスパイプ11は、それぞれ2本のパイプを縦向きにX形にクロスさせ、そのクロス部を結合ピン10−1にて前後方向に回動可能に枢着し、かつ左右のクロスパイプ11の上端部間と下端部間に連結パイプ11−1を、該クロスパイプ11の結合ピン10−2の下方部間に補強パイプ11−2を横設している。そして、該クロスパイプ11の背持たれ側上部を座面板12の側面に結合ピンP1にて回動可能に枢着し、かつ該クロスパイプの座面板12前端側上部を、座面板12の側面に一端を結合ピンP2にて回動可能に枢着したリンク17−1を介して座面板に回動可能に枢着して、左右一対のクロスパイプ11により座面板12を支持し、さらに、この座面板12の背持たれ側両端部に突設したブラケット部12−1に前記背持たれパイプ13を結合ピンP3にて回動可能に枢着し、背持たれパイプ13の下端とこの側のクロスパイプ11間に横設したリンク17−2を介して前記クロスパイプ11と座面板12が前記結合ピンP3を支点に前後方向に折りたたみ可能となしている。10−2はクロスパイプ11の下端に取り付けられた固定キャップ、12−2は着脱式の座面シート、13−1は両端部を背もたれパイプ13に取着された背もたれである。
跳ね上げ式肘掛け14は、その付根部を背もたれパイプ13に回動可能に枢着され、先端側を座面板12との間に配置した支持パイプ15にて水平に保持されかつロック機構にて着脱可能に取り付けられている。すなわち、肘掛け14は、その付根部を背もたれパイプ13に結合ピンP4にて上下方向に回動可能に枢着され、一端が当該肘掛け14の先端側に結合ピンP5にて回動可能に枢着された支持パイプ15の他端が、座面板12の両側面に前記リンク17−1の結合ピンP2にて回動可能に枢着された接続ピン15−1に着脱可能に凹凸嵌合することによって接続される仕組みとなし、かつ支持パイプ15の離脱を防止するためのロック機構は、支持パイプ15側に結合ピンP6にて左右方向に回動可能に枢着したL形のロックレバー16を前記接続ピン15−1の真下に位置させることによってロックされ、該ロックレバーを横方向に回動位置させることによってロックが解除されて肘掛け14を跳ね上げることができるように構成されている。
上記構成からなる浴室用折たたみ式いすは、左右一対のクロスパイプ11で構成された脚体10、2つのリンク17−1、17−2にて開脚状態が保持される構造となっており、かつ座面板12と背もたれ13−1を把持して相互に内側に力を加えると、座面板12および背もたれ13−1がリンク17−1、17−2を介して互いに結合ピンP3を支点に前後方向に回動して折りたたまれる。この時、肘掛け14は座面板12の回動に連動して、接続ピン15−1の結合ピンP2、付根部の結合ピンP4および支持パイプ15との結合ピンP5を支点にして上方に回動して折りたたまれる。
折りたたんだ浴室用折たたみ式いすを開脚する場合は、座面板12と背もたれ13−1を把持して折りたたみ時と逆方向すなわち外側に力を加えて開く。この時、肘掛け14も座面板12の開動作に連動して下方に回動して使用時の状態になる。開脚した当該いすに座る時やいすから降りる時あるいは使用中に肘掛け14が邪魔になる場合には、前記ロックレバー16を横方向に回動位置させてロックを解除して該肘掛け14を跳ね上げておけばよい。
この考案に係る浴室用折たたみ式いすは、浴室以外の屋内や屋外でも通常のいすとして使用することが可能である。
10 脚体
10−1 固定キャップ
11 クロスパイプ
11−1 連結パイプ
11−2 補強パイプ
12 座面板
12−1 座面シート
13 背持たれパイプ
13−1 背もたれパイプ
14 跳ね上げ式肘掛け
15 肘掛け支持パイプ
15−1 接続ピン
16 ロックレバー
17−1、17−2 リンク
P1、P2、P3、P4、P5、P6 結合ピン
10−1 固定キャップ
11 クロスパイプ
11−1 連結パイプ
11−2 補強パイプ
12 座面板
12−1 座面シート
13 背持たれパイプ
13−1 背もたれパイプ
14 跳ね上げ式肘掛け
15 肘掛け支持パイプ
15−1 接続ピン
16 ロックレバー
17−1、17−2 リンク
P1、P2、P3、P4、P5、P6 結合ピン
Claims (1)
- 左右一対のクロスパイプからなる脚体と該脚体に支持された座面板および前記脚体と座面板に取着された背持たれパイプとからいす本体が構成され、該いす本体は前記クロスパイプの背持たれ側上部が座面板に回動可能に枢着され、かつ該クロスパイプの座面板前端側上部がリンクを介して座面板に回動可能に枢着され、さらに座面板の背持たれ側両端部に突設したブラケット部に回動可能に枢着された前記背持たれパイプの下端と前記クロスパイプ間に横設したリンクを介して、前記クロスパイプと座面板が前記座面板と背持たれパイプの枢着部を支点に前後方向に折りたたみ可能となし、前記座面板には座面シートが、前記背持たれパイプには背もたれがそれぞれ取り付けられ、前記座面板の両サイドには一端を背持たれパイプに回動可能に枢着され、さらに前記クロスパイプの座面板前端側上部と座面板とをつなぐ前記リンクの座面板側枢着部に回動自在に枢着された接続部材に凹凸嵌合方式にて着脱可能に接続する支持パイプを介して水平に保持される左右一対の跳ね上げ式肘掛けおよび該肘掛けの着脱用ロックレバーを備えた浴室用折たたみ式いす。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004174U JP3106591U (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 浴室用折たたみ式いす |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004174U JP3106591U (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 浴室用折たたみ式いす |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3106591U true JP3106591U (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=43269354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004004174U Expired - Fee Related JP3106591U (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 浴室用折たたみ式いす |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106591U (ja) |
-
2004
- 2004-07-14 JP JP2004004174U patent/JP3106591U/ja not_active Expired - Fee Related
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