JP3106393B2 - 車両用侵入検知装置 - Google Patents

車両用侵入検知装置

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JP3106393B2
JP3106393B2 JP4349496A JP4349496A JP3106393B2 JP 3106393 B2 JP3106393 B2 JP 3106393B2 JP 4349496 A JP4349496 A JP 4349496A JP 4349496 A JP4349496 A JP 4349496A JP 3106393 B2 JP3106393 B2 JP 3106393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用侵入検知装
置に係り、特に、超音波送信機及び超音波受信機を有す
る超音波送受信センサを用いて、車室内への人の不法侵
入を検知するようにした車両用侵入検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の侵入検知装置において、
超音波送受信センサが塞がれても侵入者検知を可能とす
る対策としては、実開昭61−170081号公報にて
開示されたものがある。これによれば、超音波送受信セ
ンサが塞がれたときに生ずる超音波受信機の超音波受信
レベルの変化、即ち、超音波受信レベルが超音波送受信
センサの塞ぎ動作中には高くなり、塞ぎ動作の終了に伴
い所定閾値以下に低下するという変化を活用して、超音
波送受信センサの塞ぎを検知することで、侵入者検知を
可能にしようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような侵
入検知装置では、超音波送受信センサを構成する超音波
送信機及び超音波受信機が相互に接近して配置されてい
る場合、超音波送信機と超音波受信機の双方の塞ぎを終
了したとき、超音波受信レベルが低下するどころか逆に
さらに高くなるという現象が発生する。
【0004】これは、超音波送信機を塞いだことによ
り、この超音波送信機の超音波の放射状態が変化し、塞
いだ隙間から超音波が漏れて近接の超音波受信機に伝わ
ったり、超音波送受信センサを収容してあるケースやそ
の内部の空間を通して超音波受信機に伝わるためと考え
られる。従って、このような現象のもとでは、超音波受
信機による受信レベルが上記所定閾値よりも高くなり、
超音波送受信センサの塞ぎの有無を正しく判断できず、
人の不法侵入の検知に誤りが生ずる。
【0005】これに対し、本発明者等は、超音波送信機
の送信超音波に対する超音波受信機の受信状態につい
て、種々検討したところ、次のような現象があることを
確認した。上記塞ぎのない状態で、超音波送信機から超
音波が送信された場合、この超音波が車室内で反射され
るため、この超音波が超音波受信機に到達するには一定
の時間遅れがある。
【0006】従って、超音波送信機による超音波の送信
を停止した場合、この停止後に超音波受信機により受信
される超音波は、送信停止前に超音波送信機が送信した
超音波に限られる。また、この送信済みの超音波は、超
音波送受信センサの全体が塞がれている場合には、超音
波受信機により受信されることがない。換言すれば、超
音波送受信センサ全体が塞がれていれば、超音波受信機
による受信不能なため、超音波の送信停止後の超音波受
信機の超音波受信レベルは、上記所定閾値よりも低下す
る。このため、上記塞ぎの検知が可能となる。一方、超
音波送受信センサが塞がれていなければ、超音波受信機
は、送信停止前の反射超音波を受信できるため、超音波
の送信停止後の超音波受信機の受信レベルは、上記所定
閾値よりも低下しない。従って、これを利用すれば、超
音波送受信センサが塞がれていないのに、塞がれている
との誤検知を防止することが可能となることが分かっ
た。
【0007】なお、超音波送受信センサにおいて、通
常、超音波送信機と超音波受信機とを識別することは困
難なため、塞ぎという動作は、超音波送信機及び超音波
受信機の一方に対して行われることは殆どなく、双方に
対して行われる。従って、超音波受信機のみを塞ぐとい
う事態が発生することはまずない。そこで、本発明は、
以上述べたことに着目して、超音波の送信停止後の超音
波受信レベルの変化を活用することにより、超音波送受
信センサの塞ぎを正しく判定することで、人の不法侵入
の検知精度を向上させる車両用侵入検知装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、 請求項1に記載の発明は、超音波の送信停止後に超
音波受信機に達するであろう超音波の状態が、超音波送
受信センサの塞ぎの有無で異なることに着目して、停止
手段が超音波送信機の超音波の送信を停止させた後にお
いて超音波受信機が受信する超音波のレベルが、超音波
送受信センサの塞ぎを表す上限レベル以下のときにの
み、塞ぎ検知手段が、超音波送受信センサの塞ぎとして
検知する。この場合、超音波送受信センサが塞がれてい
ない状態で超音波の送信停止後に超音波受信機により受
信される超音波のレベルは上記上限レベル以下となら
ず、逆に、超音波送受信センサが塞がれている状態で超
音波の送信停止後に超音波受信機により受信される超音
波のレベルは上記上限レベル以下となる。
【0011】これにより、前者の場合には超音波送受信
センサの塞ぎなしと検知され、後者の場合には超音波送
受信センサの塞ぎありと検知される。その結果、超音波
送受信センサの塞ぎがある場合において、超音波送信機
と超音波受信機とが近接して位置していても、超音波送
受信センサの塞ぎに伴う人の不法侵入の正しい検知が可
能である。また、請求項1に記載の発明では、塞ぎ検知
手段の判定手段が、受信超音波のレベルの上記上限レベ
ル以下となる状態が、外乱の影響をなくするに適した長
さを表す時間の間存在することを判定するので、超音波
送受信センサの塞ぎとして検知する精度が、外乱の影響
を受けることなく、より一層向上する。
【0012】また、請求項4に記載の発明によれば、超
音波送信機の超音波の送信停止後において超音波受信機
が受信する超音波のレベルが、超音波送受信センサの塞
ぎを表す上限レベル以下か否かにつき、レベル判定手段
が繰り返し判定する。そして、セット手段が、レベル判
定手段による判定毎にその判定結果をカウントデータを
してセットし、算出手段が、各カウントデータのうち、
外乱の影響をなくするに適した長さを表す所定時間に対
応した数の最新のカウントデータの和を繰り返し算出す
る。さらに、この算出手段の算出毎に、その最新の算出
和が超音波送受信センサの塞ぎを表す値に達しているか
否かにつき、和判定手段が判定する。すると、塞ぎ検知
手段が、和判定手段による達しているとの判断に基づき
超音波送受信センサの塞ぎとして検知する。
【0013】これにより、算出手段が上記所定時間に対
応した数の最新のカウントデータの和を算出する毎に、
超音波送受信センサの塞ぎの有無が検知されることとな
るので、この検知の時間間隔が短縮されて、請求項2の
発明の作用効果が、超音波送受信センサの塞ぎの有無の
判定頻度をより一層高めつつ、達成され得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態を
図1乃至図6に基づいて説明する。図1は、本発明に係
る車両用侵入検知装置の一例を示すブロック図である。
この侵入検知装置は、超音波送受信センサSを備えてお
り、この超音波送受信センサSは、図2(a)にて示す
ごとく、当該車両の車室内のフロントシールド上縁中央
部に配設されている。
【0015】この超音波送受信センサSは、超音波送信
機10a及び超音波受信機10bを備えており、これら
超音波送信機10a及び超音波受信機10bは、互いに
近接して配設されている。超音波送信機10aには、発
振回路30が駆動回路20を介し接続されており、この
発振回路30は、発振周波数f(=40KHz)にて発
振パルスを出力する。駆動回路20は、発振回路30か
ら発振パルスを順次受けて超音波送信機10aを駆動す
る。このことは、超音波送信機10aが、その駆動に応
じ、超音波を送信して車室内にて反射させる。
【0016】但し、本第1実施の形態では、駆動回路2
0は、その入力段にて、後述するマイクロコンピュータ
90によりオンオフ制御されるトランジスタ等の半導体
スイッチング素子を内蔵しており、この駆動回路20
は、上記半導体スイッチング素子のオンにより発振回路
30からの発振パルスに基づき超音波送信機10aを駆
動し、上記半導体スイッチング素子のオフにより超音波
送信機10aの駆動を停止する。なお、超音波送信機1
0a、駆動回路20及びパルス発振回路30が、超音波
送受信センサSの超音波送信部を構成する。
【0017】超音波受信機10bは、車室内で反射され
た送信超音波を受信して受信信号として増幅回路40に
出力する。この増幅回路40は、超音波受信機10bか
らの受信信号を増幅して正弦波形を有する増幅電圧(図
4参照)として比較回路50に出力する。この比較回路
50は、増幅回路40の増幅電圧を基準電源51の基準
電圧Vrと比較する。そして、増幅電圧が基準電圧Vr
よりも高いときにのみ比較回路50が、ハイレベルにて
比較信号を出力する。なお、超音波受信機10b、増幅
回路40及び比較回路50及び基準電源51が、超音波
送受信センサSの受信部を構成する。
【0018】位相差出力回路60は、エクスクルーシブ
ORゲート(以下、EXORゲート60という)からな
るもので、このEXORゲート60は、発振回路30の
発振パルス及び比較回路50の比較信号の双方のレベル
変化に応じ、発振パルス及び比較信号の両位相の差を求
めて位相差パルス信号を発生する。バンドパスフィルタ
70(以下、BPF70という)は、EXORゲート6
0からの位相差パルス信号から人の侵入速度に対応する
周波数成分を取り出しドップラシフト信号を発生する。
ここで、このドップラシフト信号の周波数差は、超音波
送受信センサSに対する人の相対速度に基づく値となっ
ている。なお、EXORゲート60及びBPF70が超
音波送受信センサSにおけるドップラ検出部に相当す
る。
【0019】包絡線検波回路80は、図3にて示す回路
構成を有するもので、この包絡線検波回路80は、図4
にて示すごとく、増幅回路40からの増幅電圧の振幅の
包絡線を検波して包絡線検波信号を出力する。マイクロ
コンピュータ90は、図5にて示すフローチャートに従
い、BPF70及び包絡線検波回路80からの各出力に
基づき、コンピュータプログラムを実行し、この実行中
において、ドップラシフト或いは超音波送受信センサS
の塞ぎによる人の不法侵入の有無の判定に要する演算処
理をする。なお、上記コンピュータプログラムはマイク
ロコンピュータ90のROMに予め記憶されている。
【0020】警報器100は、マイクロコンピュータ9
0により制御されて人の不法侵入を表す警報を行う。こ
のように構成した本第1実施の形態において、マイクロ
コンピュータ90を動作させれば、このマイクロコンピ
ュータ90は、図5のフローチャートに従いコンピュー
タプログラムを以下に述べるように実行する。
【0021】ステップ110においては、カウントデー
タC及び両計時データT1、T2が共に零にクリアされ
る。ついで、ステップ120において、駆動回路20の
駆動指令が駆動回路20に出力される。これに伴い、こ
の駆動回路20が、その半導体スイッチング素子にてオ
ンされて、発振回路30から生ずる発振パルスを超音波
送信機10aに出力する。このため、この超音波送信機
10aが、発振回路30の各発振パルスに基づき超音波
を車室内に送信する。これに伴い、この送信超音波が車
室内で反射される。
【0022】しかして、この反射超音波が超音波受信機
10bにより受信信号として受信されると、この受信信
号が増幅回路40により増幅電圧として出力される。つ
いで、この増幅電圧が比較回路50により基準電源51
の基準電圧Vrと比較される。ここで、増幅電圧が基準
電圧Vrより高いとき、比較回路50がハイレベルにて
比較信号を出力する。
【0023】すると、位相差出力回路60が、発振回路
30の発振パルスの位相と比較回路50の比較信号の位
相との差に応じて位相差出力信号を発生し、BPF70
がこの位相差出力信号に基づきドップラシフト信号を出
力する。一方、包絡線検波回路80は、増幅回路40の
増幅電圧を包絡線検波して包絡線検波信号を出力する。
【0024】上記ステップ120における処理後、ステ
ップ130にて、BPF70のドップラシフト信号に基
づきドップラシフト量が算出される。すると、ステップ
140で、上記ドップラシフト量に基づき、当該車両の
車室内への人の侵入相対速度、移動時間等が算出され
る。そして、この算出に基づき車室内への人の不法侵入
の有無が判定される。
【0025】ステップ140における処理後、現段階で
は、計時データT1が所定時間Ta(例えば、0.3
秒)に達していないため、次のステップ150におい
て、NOとの判定がなされ、ステップ151において、
計時データT1がT1=T1+1と加算更新される。そ
の後、ステップ150における判定がYESとなると、
次のステップ160において、駆動回路20の停止指令
処理がなされる。これに伴い、駆動回路20が、その半
導体スイッチング素子のオフにより超音波送信機10a
を発振回路30から遮断する。これに応答して、超音波
送信機10aが超音波の送信を停止する。
【0026】現段階にて、超音波送受信センサSが塞が
れていなければ、超音波送信機10aがその送信停止前
に送信した超音波は、車室内で反射されて、その送信タ
イミングよりも一定時間(例えば20ms)遅れて超音
波受信機10bに順次達する。そして、このように達し
た反射超音波は、超音波受信機10bにより受信信号と
して受信され、増幅回路40により増幅電圧として増幅
される。
【0027】一方、超音波送受信センサSが全体的に塞
がれておれば、超音波送信機10aがその送信停止前に
送信した超音波のうち車室内で反射される超音波部分
は、超音波受信機10bによっては、受信されない。ま
た、超音波送信機10aがその送信停止前に送信した超
音波のうち、車室内で反射されることなく超音波受信機
10bに伝わる超音波部分は、上記反射超音波よりも非
常に速く伝わる。しかも、超音波の送信停止により、そ
の後の超音波はないため、超音波受信機10aの超音波
受信レベルは急激に低下する(図6参照)。このため、
増幅回路40の増幅電圧も同様に低下する。
【0028】いずれの場合でも、増幅回路40の増幅電
圧が包絡線検波回路80により包絡線検波されて包絡線
検波信号を発生する。しかして、ステップ160におけ
る駆動回路20の停止後において、包絡線検波回路80
から出力される包絡線検波信号が、ステップ170にて
マイクロコンピュータ90に入力される。すると、ステ
ップ180において、駆動回路20の停止後の所定時間
(例えば、10ms)内に入力された包絡線検波信号の
レベルの平均値(以下、包絡線検波信号平均値という)
が算出される。
【0029】ついで、ステップ190において、この包
絡線検波信号平均値と所定の塞ぎ閾値とが比較される。
但し、この塞ぎ閾値は、駆動回路20の停止後の超音波
送受信センサSの全体の塞ぎ状態における包絡線検波信
号平均値の上限値に相当する。ここで、ステップ180
における包絡線検波信号平均値が上記塞ぎ閾値以下であ
れば、超音波送受信センサSが全体的に塞がれていると
判断できる。このため、ステップ190にて、YESと
の判定がなされ、ステップ191にて、カウントデータ
CがC=C+1と加算更新され、ステップ200にて、
カウントデータCが所定値Coに達していないため、N
Oとの判定がなされる。但し、C=C+1における
「1」は、超音波送受信センサSの全体的な塞ぎを精度
よく判定する要する所定時間(例えば、5sec)を所
定頻度15で除した値に相当する。これに伴い、所定値
Coは、例えば、15とした。
【0030】ステップ200におけるNOとの判定後、
このステップ200における判定がYESになると、超
音波送受信センサSの全体的な塞ぎが5secの間継続
しているとの判断のもとに、ステップ201において、
超音波送受信センサSの全体的な塞ぎ(以下、センサ塞
ぎという)と判定がなされる。このことは、ステップ1
40にて人の侵入と判定されていた場合この判定が正し
いことを意味する。これに伴い、警報器100が人の不
法侵入を警報する。なお、ステップ202においてコン
ピュータプログラムの実行が停止する。
【0031】一方、超音波送受信センサSが塞がれてい
ないためにステップ190における判定がNOとなる場
合には、計時データT2が所定時間Tb(例えば、5s
ec)に達していないため、ステップ210にてNOと
判定され、ステップ211にて計時データT2がT2=
T2+1と加算更新される。然る後、ステップ210に
おける判定がYESになると、ステップ212にて、セ
ンサ塞ぎでないと判定される。このことは、ステップ1
40にて人の侵入と判定されていてもこの判定が誤りで
あることを意味する。このため、警報器100による警
報は禁止される。なお、ステップ212における処理
後、コンピュータプログラムがステップ110にリター
ンする。
【0032】以上説明したように、本第1実施の形態で
は、超音波の送信停止後に超音波受信機10bに達する
であろう超音波に対するこの超音波受信機10bの受信
レベルが、センサ塞ぎの有無により異なることに着目し
た。そして、ドップラシフト量に基づく人の不法侵入の
有無を所定時間Taの間判定するごとに、所定時間Tb
の間、超音波送信機10aにより超音波の送信を停止し
て、この停止後に生ずる包絡線検波回路80からの包絡
線検波信号につき包絡線検波信号平均値を求める。そし
て、この包絡線検波信号平均値が上記塞ぎ閾値以下に維
持される期間が所定値Coに対応する時間に達したとき
のみ、センサ塞ぎと判定することとした。このことは、
ステップ140における判定内容を確認する意味をもも
つ。
【0033】これにより、センサ塞ぎがあっても、精度
よく、人の不法侵入と検知できる。なお、本第1実施の
形態においては、ステップ201、212における処理
がステップ140における人の侵入有無の判定を確認す
る意味をも有するようにしたが、これに代えて、ステッ
プ140における判定と、ステップ201、212にお
ける判定とを、相互に独立するものとして処理するよう
に実施してもよい。
【0034】次に、本発明の第2実施の形態につき図7
を参照して説明する。この第2実施の形態では、上記第
1実施の形態にて述べたフローチャート(図5参照)に
代えて、図7にて示すフローチャートが採用されてい
る。これに伴い、マイクロコンピュータ90は、コンピ
ュータプログラムの実行を図7のフローチャートに従い
行う。その他の構成は上記第1実施の形態と同様であ
る。
【0035】このように構成した本2実施の形態では、
ステップ180における包絡線検波信号平均値が上記塞
ぎ閾値以下であるために、上記第1実施の形態と同様に
ステップ190においてYESと判定された場合には、
ステップ220において、カウントデータCxがCx=
1とセットされる。すると、ステップ230において、
次の数1の式に従い、カウントデータCnの和CTが、
現在のカウントデータCxから過去15回前のカウント
データCxまでの和に基づいて算出される。ここで、過
去15回における数「15」は上記第1実施の形態にて
述べた場合と同様の意味をもつ。
【0036】
【数1】 現段階にて、和CTが15未満であれば、ステップ24
0における判定がNOとなり、ステップ241にて変数
xがx=x+1と加算更新される。然る後、ステップ2
30における和CTが15以上になると、ステップ24
0における判定がYESとなり、ステップ242におい
てセンサ塞ぎとの判定がなされ、人の不法侵入との警報
が上記第1実施の形態と同様になされる。
【0037】この場合、ステップ230に到達する毎
に、前回の和CTのうちの最も古いCxが捨てられ最新
のCxが加えられるように和CTが算出される。従っ
て、ステップ190でYESと判定する毎に、ステップ
240にてセンサ塞ぎの有無が判定される。なお、ステ
ップ243にてコンピュータプログラムの実行が停止す
る。
【0038】一方、ステップ190における判定がNO
となる場合には、ステップ250において、カウントデ
ータCxがCx=0とセットされ、ステップ260に
て、変数xがx=x+1と加算更新される。なお、ステ
ップ240においてYESと判定される前にステップ1
90にてNOとの判定がなされる場合には、ステップ2
50におけるCx=0が、ステップ230における和C
Tの算出に加味される。
【0039】以上説明したように、本第2実施の形態で
は、ステップ190におけるYESとの判定毎に、カウ
ントデータCnの和CTを、現在のカウントデータCx
から過去15回前のカウントデータCxまでの和に基づ
いて算出した上で、ステップ240におけるCT≧15
の成立の有無を判定するようにした。これにより、上記
第1実施の形態では、ステップ200におけるYESと
の判定毎、即ち、所定数Co(5sec)の経過毎に、
センサ塞ぎの成立を判定するのに比べて、本第2の実施
の形態では、ステップ190におけるYESとの判定毎
に、常に最新の過去15回のCxに基づきセンサ塞ぎの
有無を判定することとなる。このため、上記第1実施の
形態に比べて、センサ塞ぎの成立を判定時期の間隔が短
縮されて、本第2実施の形態の方がセンサ塞ぎの有無の
判定頻度を高めることができる。その他の構成及び作用
効果は上記第2実施の形態と同様である。
【0040】なお、上記各実施の形態では、車両用侵入
検知装置として、超音波ドップラ方式のものを採用した
例について説明したが、これに限らず、超音波振幅変調
方式或いは超音波パルスレーダ方式の車両用侵入検知装
置に本発明を適用して実施してもよい。また、上記各実
施の形態では、超音波送受信センサSを車室内のフロン
トウインドシールド上縁中央部に配設する例について説
明したが、例えば、図2(b)に示すように、シートベ
ルトのピラー上部に超音波送受信センサSを配設して実
施してもよい。
【0041】また、本発明の実施にあたっては、上記各
実施の形態のフローチャートにおける各ステップは、そ
れぞれ、機能実行手段としてハードロジック構成により
実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すブロック構成図
である。
【図2】(a)、(b)は、図1の超音波送受信センサ
の車室内及びシートベルトのピラー上部への取り付け位
置をそれぞれ示す図である。
【図3】図1の包絡線検波回路の詳細回路図である。
【図4】同包絡線検波回路の入出力波形を示すタイミン
グチャートである。
【図5】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図1の包絡線検波回路の出力波形を超音波送信
停止期間を考慮して示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施の形態の要部を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
S・・・超音波送受信センサ、10a・・・超音波送信
機、10b・・・超音波受信機、30・・・発振回路、
40・・・増幅回路、50・・・比較回路、51・・・
基準電源、60・・・位相差出力回路、70・・・BP
F、80・・・包絡線検波回路、90・・・マイクロコ
ンピュータ。
フロントページの続き (72)発明者 林 育生 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 都築 威夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−3437(JP,A) 特開 平3−108682(JP,A) 特開 平2−195286(JP,A) 特開 昭61−171641(JP,A) 特開 平1−237483(JP,A) 特開 平6−144159(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96 B60R 25/10 G08B 13/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車室内に配置されて超音波を送信
    する超音波送信機(10a)と、この超音波送信機に近
    接して配置されて前記超音波を受信する超音波受信機
    (10b)とを有する超音波送受信センサ(S)と、 前記受信超音波に応じ人の侵入の有無を検知する侵入検
    知手段(120乃至151)とを備えた侵入検知装置に
    おいて、 前記超音波送信機の超音波の送信を停止させる停止手段
    (160)と、 前記超音波送信機の超音波の送信停止後に前記超音波受
    信機が受信する超音波のレベルが、前記超音波送受信セ
    ンサの塞ぎを表す上限レベル以下のときにのみ、前記超
    音波送受信センサの塞ぎとして検知する塞ぎ検知手段
    (170乃至211)とを備え、 この塞ぎ検知手段は、 前記受信超音波のレベルの前記上限レベル以下となる状
    態が、外乱の影響をなくするに適した長さを表す時間の
    間存在するときこれを判定する判定手段(190乃至2
    00)を備えて、 この判定手段の判定に基づき、前記超音波送受信センサ
    の塞ぎとして検知する ことを特徴とする車両用侵入検知
    装置。
  2. 【請求項2】 車両の車室内に配置されて超音波を送信
    する超音波送信機(10a)と、この超音波送信機に近
    接して配置されて前記超音波を受信する超音波受信機
    (10b)とを有する超音波送受信センサ(S)と、 前記受信超音波に応じ人の侵入の有無を検知する侵入検
    知手段(120乃至151)とを備えた侵入検知装置に
    おいて、 前記超音波送信機の超音波の送信を停止させる停止手段
    (160)と、 前記超音波送信機の超音波の送信停止後に前記超音波受
    信機が受信する超音波のレベルが、前記超音波送受信セ
    ンサの塞ぎを表す上限レベル以下か否かを繰り返し判定
    するレベル判定手段(170乃至190)と、 このレベル判定手段による判定毎にその判定結果をカウ
    ントデータをしてセットするセット手段(220、25
    0)と、 前記各カウントデータのうち、外乱の影響をなくするに
    適した長さを表す所定 時間に対応した数の最新のカウン
    トデータの和を繰り返し算出する算出手段(230)
    と、 この算出手段の算出毎に、その最新の算出和が前記超音
    波送受信センサの塞ぎを表す値に達しているか否かを判
    定する判定する和判定手段(240)と、 この和判定手段による達しているとの判断に基づき超
    波送受信センサの塞ぎとして検知する塞ぎ検知手段(2
    42)とを備えることを特徴とする車両用侵入検知装
    置。
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