JP3055460B2 - 車両用超音波ドップラ式侵入検知装置 - Google Patents

車両用超音波ドップラ式侵入検知装置

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JP3055460B2
JP3055460B2 JP8688496A JP8688496A JP3055460B2 JP 3055460 B2 JP3055460 B2 JP 3055460B2 JP 8688496 A JP8688496 A JP 8688496A JP 8688496 A JP8688496 A JP 8688496A JP 3055460 B2 JP3055460 B2 JP 3055460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用侵入検知装
置に係り、特に、車室内に人が侵入したとき生ずる超音
波のドップラシフトを利用して人の不法侵入を検知する
に適した車両用超音波ドップラ式侵入検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用侵入検知装置に
は、例えば、特公平7−5062号公報にて開示されて
いるように、自動車内に装着した超音波ドップラレーダ
の出力信号中に所定レベル以上のドップラ信号が現れた
とき人の不法侵入として検知し警報信号を出すようにし
たものがある
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
超音波のドップラ信号を利用する侵入検知装置では、人
の不法侵入の検知が自動車の停止状態で行われるのが通
常である。従って、当然のことながら、この侵入検知装
置は、自動車の停止状態において、電源から給電を受け
て作動しなければならない。
【0004】この場合、この侵入検知装置は、人の不法
侵入を人の動きでもって検知するため、そのドップラレ
ーダによる超音波の送受波を継続して行うのが通常であ
る。その結果、当該侵入検知装置における消費電力量が
大きくなるという不具合が生ずる。これに対し、本発明
者等は、車両に対する人の侵入時には連続した動きがあ
ることに着目し、この人の侵入状態を種々検討してみ
た。その結果、本発明者等は、ドップラ超音波式侵入検
知装置を間欠作動させた状態においても、例えば、人が
連続的に動く時間に比べ、間欠周期を十分に短くとりそ
の中で間欠作動時間を長くする等の工夫をすれば、当該
侵入検知装置を連続作動させた場合と同様に、人の侵入
移動状態に対応する適正なドップラシフト量を得て人の
不法侵入を検知でき、これにより、消費電力量をも十分
に低減できることを認識した。
【0005】なお、特開平6−52449号公報にて示
されているように、超音波のパルス発振による間欠的送
受信により人の不法侵入を検知するパルスレーダ方式を
採用し、消費電力量を低減することも考えられる。しか
し、このようなパルスレーダ方式は、人の不法侵入の検
知を、単に超音波の受信レベルの大きさでもって判定し
ようとするものであって、人の侵入状態における移動速
度を考慮して判定するものではない。このため、人の不
法侵入の検知を正しく行うことができない。
【0006】そこで、本発明は、上述のような観点に基
づき、人の動きにより生ずるドップラシフト量を間欠作
動でもって検出し、消費電力量の低減を図りつつ人の不
法侵入を検知する車両用超音波ドップラ式侵入検知装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、制御手段が、超音
波送信手段、超音波受信手段及びドップラシフト量出力
手段のうち少なくともいずれか一つの作動が電力消費量
を低減できる所定時間の間毎に間欠的に作動させるよう
に制御する。そして、判定手段においては、第1判定手
段がドップラシフト量が車室内への人の不法侵入を表す
設定範囲にあるか否かを判定し、延長手段が第1判定手
段による設定範囲にありとの判定に基づき上記所定時間
を延長し、第2判定手段が、延長手段による延長時間の
間、第1判定手段による設定範囲にありとの判定が所定
連続時間継続したか否かを判定する。そして、判定手段
は、第2判定手段の判定に基づき車室内への人の不法侵
入の有無を判定する
【0008】以上のように、上記間欠作動の間にドップ
ラシフト量を利用して車室内への人の不法侵入の有無の
判定がなされるので、当該車両の停止状態での超音波ド
ップラ式侵入検知装置による人の不法侵入の検知にあた
り、その電力消費量の低減を確保できる。ここで、上述
ように、判定手段においては、第2判定手段が、第1
判定手段による設定範囲にありとの判定が所定連続時間
継続したか否かを判定し、この判定に基づき、車室内へ
の人の不法侵入の有無の判定がなされるので、車室内へ
の人の不法侵入の有無の判定が外乱の影響を受けること
なく正しくなされ得る。
【0009】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段が、超音波送信手段、超音波受信手段及びドップ
ラシフト量出力手段のうち少なくともいずれか一つの作
動が電力消費量を低減できる所定時間の間毎に間欠的に
なされるように制御する。そして、判定手段において
は、第1判定手段が、ドップラシフト量が車室内への人
の不法侵入を表す設定範囲にあるか否かを判定し、第2
判定手段が、第1判定手段による設定範囲にありとの判
定回数が、外乱とはかかわりなく車室内への人の不法侵
入を特定できる所定回数に達したか否かを判定する。そ
して、判定手段においては、第2判定手段の判定に基づ
き車室内への人の不法侵入の有無が判定される。 また、
第1判定手段により設定範囲にないと判定され、かつ間
欠動作を開始してから上記所定時間経過しているとき、
第1判定手段による設定範囲にありとの判定回数がクリ
ア手段によりクリアされる。 上述のように、クリア手段
によるクリアと相まって、判定手段においては、第1判
定手段が、ドップラシフト量が車室内への人の不法侵入
を表す設定範囲にあるか否かを判定し、第2判定手段
が、第1判定手段による設定範囲にありとの判定回数
が、外乱とはかかわりなく車室内への人の不法侵入を特
定できる所定回数に達したか否かを判定する。そして、
判定手段においては、第2判定手段の判定に基づき車室
内への人の不法侵入の有無が判定される。 れにより、
超音波ドップラ式侵入検知装置による人の不法侵入の検
知が外乱の影響を受けることなく正しくなされ得る
【0010】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1又は2に記載の発明において、制御手段が、 超音
波送信手段、超音波受信手段及びドップラシフト量出力
手段のうち少なくともいずれか一つと電源との間を接続
を断続する断続手段(80)を有し、この断続手段の断
続を制御することにより、超音波送信手段、超音波受信
手段及びドップラシフト量出力手段のうち少なくともい
ずれか一つを間欠的に作動させるようにしてもよい。
れによっても、請求項1又は2に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
車両用超音波ドップラ式侵入検知装置の一例を示すブロ
ック図である。この侵入検知装置は、超音波送受信セン
サSを備えており、この超音波送受信センサSは、図2
(a)にて示すごとく、当該車両の車室内のフロントシ
ールド上縁中央部に配設されている。
【0012】この超音波送受信センサSは、超音波送信
機10a及び超音波受信機10bを備えており、これら
超音波送信機10a及び超音波受信機10bは、互いに
近接して配設されている。なお、これに限ることなく、
これら超音波送信機10a及び超音波受信機10bは、
送受信可能な位置であれば、互いに離れて位置していて
もよい。
【0013】超音波送信機10aには、発振回路30が
駆動回路20を介し接続されており、この発振回路30
は、発振周波数f(=40KHz)にて発振パルスを出
力する。駆動回路20は、発振回路30から発振パルス
を順次受けて超音波送信機10aを駆動する。このこと
は、超音波送信機10aが、その駆動に応じ、車室内に
て反射させるように超音波を送信することを意味する。
なお、超音波送信機10a、駆動回路20及び発振回路
30が、超音波送受信センサSの超音波送信部を構成す
る。
【0014】超音波受信機10bは、車室内で反射され
た送信超音波を受信して受信信号として増幅回路40に
出力する。この増幅回路40は、超音波受信機10bか
らの受信信号を増幅して正弦波形を有する増幅電圧とし
て比較回路50に出力する。この比較回路50は、増幅
回路50の増幅電圧を基準電源51の基準電圧Vrと比
較する。そして、増幅電圧が基準電圧Vrよりも高いと
きにのみ比較回路50が、ハイレベルにて比較信号を出
力する。なお、超音波受信機10b、増幅回路40及び
比較回路50及び基準電源51が、超音波送受信センサ
Sの受信部を構成する。
【0015】位相差出力回路60は、エクスクルーシブ
ORゲート(以下、EXORゲート60という)からな
るもので、このEXORゲート60は、発振回路30の
発振パルス及び比較回路50の比較信号の双方のレベル
変化に応じ、発振パルス及び比較信号の両位相の差を求
めて位相差パルス信号を発生する。バンドパスフィルタ
70(以下、BPF70という)は、EXORゲート6
0からの位相差パルス信号から人の侵入速度に対応する
周波数成分を取り出しドップラシフト信号を発生する。
ここで、このドップラシフト信号で特定される周波数差
は、超音波送受信センサSに対する人の相対速度に基づ
く値となっている。なお、EXORゲート60及びBP
F70が超音波送受信センサSにおけるドップラ検出部
に相当する。
【0016】また、本実施の形態では、上述した超音波
送信機10a、駆動回路20、発振回路30、超音波受
信機10b、増幅回路40、比較回路50、位相差出力
回路60及びBPF70は、アナログスイッチ80を介
し当該車両の搭載のバッテリBから給電されて作動状態
となる。アナログスイッチ80は、後述するマイクロコ
ンピュータ100による制御のもと、オンにより、バッ
テリBから超音波送信機10a、駆動回路20、発振回
路30、超音波受信機10b、増幅回路40、比較回路
50、位相差出力回路60及びBPF70へ給電させ、
一方、この給電をオフにより遮断する。
【0017】トリガー回路90は、所定周期P(例え
ば、160msec)にてトリガーパルスを発生しマイ
クロコンピュータ100に出力する。マイクロコンピュ
ータ100は、図3にて示すフローチャートに従い、B
PF70の出力に基づき、コンピュータプログラムを実
行し、この実行中において、アナログスイッチ80の制
御や人の不法侵入の有無の判定に要する演算処理をす
る。このマイクロコンピュータ100によるコンピュー
タプログラムの実行は、トリガー回路90からのトリガ
ーパルスの出力毎に開始される。なお、上記コンピュー
タプログラムはマイクロコンピュータ100のROMに
予め記憶されている。
【0018】警報器100aは、マイクロコンピュータ
100により制御されて人の不法侵入を表す警報を行
う。このように構成した本実施の形態において、トリガ
ー回路90が順次トリガーパルスを発生しマイクロコン
ピュータ100に出力すると、マイクロコンピュータ1
00が、このトリガーパルスの出力毎に、以下に述べる
通り、図3のフローチャートに従いコンピュータプログ
ラムの実行を繰り返し開始する。
【0019】まず、ステップ110において、初期化の
処理がなされる。すると、次のステップ111におい
て、マイクロコンピュータ100に内蔵のタイマがリセ
ット起動される。これにより、当該タイマがその計時を
開始する。上述のようにステップ111における処理が
終了すると、ステップ112において、アナログスイッ
チ80のオン処理がなされてこのオン処理指令がアナロ
グスイッチ80に出力される。このため、アナログスイ
ッチ80がオンし、バッテリBが超音波送信機10a、
駆動回路20、発振回路30、超音波受信機10b、増
幅回路40、比較回路50、位相差出力回路60及びB
PF70に給電してこれらの回路を作動状態におく。
【0020】これに伴い、上記タイマの計時値(以下、
計時値tという)が待ち時間T1(後述する)未満であ
ることに基づきステップ120におけるNOとの判定を
繰り返している状態にて、超音波送信機10aが、発振
回路30の発振パルスに基づき駆動回路20により駆動
されて、超音波を車室内に送信すれば、この送信超音波
が車室内で反射される。そして、この反射超音波が超音
波受信機10bにより受信信号として受信され、この受
信信号が増幅回路40により増幅電圧として出力され
る。
【0021】ついで、この増幅電圧が比較回路50によ
り基準電源51の基準電圧Vrと比較される。ここで、
増幅電圧が基準電圧Vrより高いとき、比較回路50が
ハイレベルにて比較信号を出力する。その後、位相差出
力回路60が、発振回路30の発振パルスの位相と比較
回路50の比較信号の位相との差に応じて位相差出力信
号を発生し、BPF70がこの位相差出力信号に基づき
ドップラシフト信号を出力する。
【0022】但し、上記待ち時間T1は、検出時間T2
と共に動作時間Tを特定するべく導入されているもので
ある(図4参照)。ここで、動作時間Tは、上述した超
音波送信機10a、駆動回路20、発振回路30、超音
波受信機10b、増幅回路40、比較回路50、位相差
出力回路60及びBPF70の作動を許容する時間を表
す。
【0023】この動作時間Tは、図4(b)にて拡大し
て示すごとく、待ち時間T1と検出時間T2との和を表
すもので、バッテリBの電力消費量をできる限り低減で
きるように設定されている。待ち時間T1は、超音波送
信機10aによる超音波の送信後この超音波が車室内で
反射されて超音波受信機10bにより受信されBPF7
0の出力としてマイクロコンピュータ100に到達する
に要する時間を表す。
【0024】また、検出時間T2は、車室内への人の侵
入による動きを適正に検出するに十分な時間に相当す
る。人の車室内への侵入による動き速度が、通常、およ
そ、0.2m/sec乃至2m/secであることを考
慮すると、人の動作によるドップラシフトによる周波数
は、44Hz乃至450Hzとなる。従って、人の動き
を正しく検出するには、検出時間T2は、最小限、約4
4Hzに対応する時間、即ち、約25msecを必要と
する。
【0025】そこで、以上の点を考慮して、本実施の形
態では、動作時間Tを、例えば、55msecと設定し
た。また、当該動作時間Tは、短い程、バッテリBの電
力消費量を低減する。なお、動作時間Tは、マイクロコ
ンピュータ100のROMに予め記憶されている。この
ような状態にて上記タイマの計時値tが待ち時間T1に
達すると、ステップ120における判定がYESとな
る。このため、BPF70のドップラシフト信号の周期
(以下、ドップラシフト周期Dという)がステップ12
1において演算される。然る後、ステップ130で、周
期Dは所定周期範囲ΔDo内の値か否かにつき判定され
る。
【0026】ここで、所定周期範囲ΔDoは、超音波送
受信センサSに対する車室内への人の侵入相対速度に対
応するドップラシフト周期範囲であって予め設定されて
いる。しかして、ドップラシフト周期Dが所定周期範囲
ΔDo内の値でなければ、車室内には人の侵入はないと
の判断に基づき、ステップ130における判定がNOと
なり、次のステップ140における判定もNOとなる。
【0027】以下、ステップ121乃至140の処理を
繰り返す間にステップ130における判定がYESにな
ると、車室内への人の侵入があったとの一応の判断に基
づき、ステップ150において、回数データNが所定連
続回数Noに達したか否かが判定される。この所定連続
回数Noは、外乱によるステップ130におけるYES
との誤判定を考慮して、正しく人の侵入と判定できる連
続判定回数(例えば、3回)を表す。
【0028】現段階にて、回数データNが所定連続回数
Noよりも小さければ、ステップ150における判定が
NOとなり、ステップ151において、回数データN
が、N=N+1と加算更新される。一方、上述のように
ステップ130におけるNOとの判定後、計時値tの動
作時間Tへの到達によりステップ140における判定が
YESになると、車室内への人の侵入は今回の動作時間
Tの経過中にはなかったとの判断のもと、ステップ14
1において、回数データNがN=0とクリアされる。
【0029】しかして、コンピュータプログラムが、ス
テップ141或いは151からステップ152に進む
と、アナログスイッチ80のオフ処理がなされ、オフ指
令がアナログスイッチ80に出力される。これにより、
超音波送信機10a、駆動回路20、発振回路30、超
音波受信機10b、増幅回路40、比較回路50、位相
差出力回路60及びBPF70がバッテリBから遮断さ
れて作動を停止する。なお、マイクロコンピュータ10
0自身も、スリープモードという低消費電流モードに移
行する。
【0030】以後、トリガー回路90からのトリガーパ
ルスの出力に基づき、上述のようなマイクロコンピュー
タ100の処理が繰り返されてステップ150における
判定がYESになると、車室内への人の不法侵入が確か
にあるとの判断に基づき、ステップ153にて、警報出
力処理がなされて警報指令が警報器100aに出力され
る。これにより、警報器100aが当該車両の車室内へ
の人の不法侵入ありとの警報を行う。
【0031】以上説明したように、本実施の形態では、
トリガー回路90からのトリガーパルスの出力間隔(所
定周期P)にてなされるマイクロコンピュータ100の
処理に基づき、超音波送信機10a、駆動回路20、発
振回路30、超音波受信機10b、増幅回路40、比較
回路50、位相差出力回路60及びBPF70へのバッ
テリBからの給電が、所定周期P中の動作時間Tの経過
中毎に限定される。
【0032】このため、本発明に係る超音波ドップラ式
侵入検知装置が、所定周期P中の動作時間T毎の間欠作
動をすることとなり、かかる作動に要するバッテリBの
電力消費量が、当該車両の停止状態でも、この侵入検知
装置の連続作動に要するバッテリBの電力消費量に較べ
て著しく低減され得る。また、上記間欠作動下であって
も、動作時間T及び検出時間T2が、上述のごとく、設
定されているので、ステップ121でのドップラシフト
周期Dの算出及びステップ130での人の不法侵入の有
無の判定が正しくなされ得る。
【0033】次に、上記実施の形態の変形例を、図5及
び図6に基づいて説明する。この変形例においては、上
記実施の形態にて述べたフローチャート(図3参照)
を、図5にて示すごとく、部分的に変更したことにその
特徴がある。その他の構成は上記実施の形態と同様であ
る。このように構成した本変形例において、上記実施の
形態にて述べたと同様にドップラシフト周期Dが所定周
期範囲ΔDo内の値でなければ、車室内には人の侵入は
ないとの判断に基づき、ステップ130における判定が
NOとなり、次のステップ140Aにおける判定もNO
となる。これは、計時値tが後述する延長動作時間Tに
満たないことによる(図6(b)参照)。
【0034】以下、ステップ121乃至140Aの処理
を繰り返す間にステップ130における判定がYESに
なると、車室内への人の侵入があったとの一応の判断に
基づき、ステップ150Aにおいて、計時値tが所定連
続時間Moに達したか否かが判定される。この所定連続
時間Moは、外乱によるステップ130におけるYES
との誤判定を考慮して、正しく人の侵入と判定できる連
続判定時間を表す。
【0035】現段階にて、計時値tが所定連続時間Mo
よりも短ければ、ステップ150Aにおける判定がNO
となり、ステップ151Aにおいて、動作時間Tが、T
=T+ΔMとの加算更新により延長される(図6参
照)。ここで、ΔMは、先回の動作時間Tに加算すべき
所定延長時間を表す。その後、ステップ121、130
及び140Aを通る処理或いはステップ121、13
0、150A及び151Aを通る処理が繰り返されてい
る間に、ステップ130におけるNOとの判定後、計時
値tの延長動作時間Tへの到達によりステップ140A
における判定がYES(図6(b)参照)になると、車
室内への人の侵入は当該時間データMの経過中にはなか
ったとの判断のもと、ステップ152Aにて、アナログ
スイッチ80のオフ処理がなされ、オフ指令がアナログ
スイッチ80に出力される。
【0036】これにより、超音波送信機10a、駆動回
路20、発振回路30、超音波受信機10b、増幅回路
40、比較回路50、位相差出力回路60及びBPF7
0がバッテリBから遮断されて作動を停止する。その
後、トリガー回路90からの新たなトリガーパルスの出
力に基づき、上記処理が繰り返される。一方、ステップ
130における判定がYESとなった後、計時値tが所
定連続時間Moに達しておれば、ステップ150Aにお
ける判定がYESとなり、ステップ153において上記
実施の形態と同様に警報処理がなされる。
【0037】以上説明したように、本変形例では、トリ
ガー回路90からのトリガーパルスの出力間隔(所定周
期P)にてなされるマイクロコンピュータ100の処理
に基づき、超音波送信機10a、駆動回路20、発振回
路30、超音波受信機10b、増幅回路40、比較回路
50、位相差出力回路60及びBPF70へのバッテリ
Bからの給電が、所定周期P中の動作時間Tの経過中毎
に限定される。
【0038】このため、本発明に係る超音波ドップラ式
侵入検知装置が、所定周期P中の動作時間T毎の間欠作
動をすることとなり、かかる作動に要するバッテリBの
電力消費量が、この侵入検知装置の連続作動に要するバ
ッテリBの電力消費量に較べて著しく低減され得る。こ
の場合、上記間欠作動下であっても、ステップ130に
おけるYESとの判定後のステップ150AでのNOと
の判定毎に、動作時間TをΔMだけ延長するので、この
延長動作時間Tだけ人の侵入と判定され続けた上で計時
値tが所定連続時間Moに達したときにステップ150
AでのYESとの判定がなされる。このことは、人の不
法侵入の有無が、誤判定を伴うことなく、正しくなされ
得ることを意味する。その他の作用効果は上記実施の形
態と同様である。
【0039】なお、上記実施の形態では、ステップ12
1にてドップラシフト周期Dを演算し、ステップ130
にてこのドップラシフト周期Dが所定周期範囲ΔDo内
にあるか否かにより判定するようにしたが、これに代え
て、ドップラシフト信号の周波数に基づき所定周波数範
囲(所定周期範囲ΔDoに対応する)内にあるか否かを
判定するようにしても、上記実施の形態と同様の作用効
果を達成できる。
【0040】また、上記実施の形態では、超音波送受信
センサSを車室内のフロントウインドシールド上縁中央
部に配設する例について説明したが、例えば、図2
(b)に示すように、シートベルトのピラー上部に超音
波送受信センサSを配設して実施してもよい。また、本
発明の実施に際し、アナログスイッチ80に代えて、半
導体スイッチング素子等の各種のスイッチ素子を採用し
て実施してもよい。
【0041】また、本発明の実施にあたっては、バッテ
リBに代えて、直流電圧発生回路を採用し、この直流電
圧発生回路の出力電圧の発生を、ステップ152或いは
152Aにて停止させることにより、アナログスイッチ
80を廃止してもよい。また、本発明の実施にあたり、
超音波送信機10a、駆動回路20、発振回路30、超
音波受信機10b、増幅回路40、比較回路50、位相
差出力回路60及びBPF70のすべてではなく、これ
らのうちの少なくとも一つへのバッテリBからの給電を
間欠的に行うようにしても、この程度において、バッテ
リBの電力消費量の低減が可能である。
【0042】また、本発明の実施にあたり、上述した所
定周期Pは、車室内での人の侵入による動きが継続する
時間に較べて十分に短く設定されていれば、人の侵入を
確実に検知できる。また、本発明の実施にあたっては、
上記実施の形態及びその変形例のフローチャートにおけ
る各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハード
ロジック構成により実現するようにしてもよい。また、
この逆に、比較回路50、トリガー回路90及び上記ド
ップラ検出部の機能をフローチャートにおける各ステッ
プにて実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック構成図で
ある。
【図2】(a)、(b)は、図1の超音波送受信センサ
の車室内への取り付け位置及びその変形例の取り付け位
置をそれぞれ示す図である。
【図3】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図4】(a)は、上記実施の形態における侵入検知装
置の間欠作動を示すタイミングチャートであり、(b)
は、その一動作時間部分を拡大して示すタイミングチャ
ートである。
【図5】上記実施の形態の変形例を示すフローチャート
である。
【図6】(a)、(b)は、警報する場合としない場合
において、当該変形例における侵入検知装置の間欠作動
をそれぞれ示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
S・・・超音波送受信センサ、10a・・・超音波送信
機、10b・・・超音波受信機、30・・・発振回路、
40・・・増幅回路、50・・・比較回路、51・・・
基準電源、60・・・位相差出力回路、70・・・BP
F、80・・・アナログスイッチ、90・・・トリガー
回路、100・・・マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 育生 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 都築 威夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−144159(JP,A) 特開 平9−274080(JP,A) 特開 平9−236660(JP,A) 特開 平9−226521(JP,A) 特開 平6−52449(JP,A) 特開 昭53−109499(JP,A) 特開 昭61−171641(JP,A) 特開 昭63−251354(JP,A) 実開 昭61−93355(JP,U) 特公 平7−5062(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/10 G01S 15/50 G08B 13/00 - 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車室内に設けられて作動に応じ当
    該車室内で反射させるように超音波を送信する超音波送
    信手段(10a、20、30)と、 車室内に設けられて作動に応じ前記反射超音波を受信す
    る超音波受信手段(10b、40、50、51)と、 前記反射超音波及び受信超音波を受けて作動に応じドッ
    プラシフト量を出力するドップラシフト量出力手段(6
    0、70、121)と 記超音波送信手段、超音波受信手段及びドップラシフ
    ト量出力手段のうち少なくともいずれか一つの作動が電
    力消費量を低減できる所定時間の間毎に間欠的になされ
    ように制御する制御手段(80、90、111、15
    2、152A)と、 前記ドップラシフト量が車室内への人の不法侵入を表す
    設定範囲にあるか否かを判定する第1判定手段(13
    0)と、この第1判定手段による設定範囲にありとの判
    定に基づき前記所定時間を延長する延長手段(151
    A)と、この延長手段による延長時間の間、前記第1判
    定手段による設定範囲にありとの判定が所定連続時間継
    続したか否かを判定する第2判定手段(150A)とを
    備え、この第2判定手段の判定に基づき車室内への人の
    不法侵入の有無を判定する判定手段(130、140、
    150、150A、151、151A)と を具備してな
    ることを特徴とする車両用超音波ドップラ式侵入検知装
    置。
  2. 【請求項2】 車両の車室内に設けられて作動に応じ当
    該車室内で反射させるように超音波を送信する超音波送
    信手段(10a、20、30)と、 車室内に設けられて作動に応じ前記反射超音波を受信す
    る超音波受信手段(10b、40、50、51)と、 前記反射超音波及び受信超音波を受けて作動に応じドッ
    プラシフト量を出力するドップラシフト量出力手段(6
    0、70、121)と、 前記超音波送信手段、超音波受信手段及びドップラシフ
    ト量出力手段のうち少なくともいずれか一つの作動が電
    力消費量を低減できる所定時間の間毎に間欠的になされ
    るように制御する制御手段(80、90、111、15
    2、152A)と、 前記ドップラシフト量が車室内への人の不法侵入を表す
    設定範囲にあるか否かを判定する第1判定手段(13
    0)と、この第1判定手段による設定範囲にありとの判
    定回数が、外乱とはかかわりなく車室内への人の不法侵
    入を特定できる所定回数に達したか否かを判定する第2
    判定手段(150、151)とを備え、この第2判定手
    段の判定に基づき車室内への人の不法侵入の有無を判定
    する判定手段(130、140、150、150A、1
    51、151A)と、 前記第1判定手段により設定範囲にないと判定され、か
    つ間欠動作を開始してから前記所定時間経過していると
    き、前記第1判定手段による設定範囲にありとの判定回
    数をクリアするクリア手段(141)とを具備してなる
    とを特徴とする車両用超音波ドップラ式侵入検知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、 前記超音波送信手段、超音波受信手段及びドップラシフ
    ト量出力手段のうち少なくともいずれか一つと電源との
    間を接続を断続する断続手段(80)を有し、 この断続
    手段の断続を制御することにより、前記超音波送信手
    段、超音波受信手段及びドップラシフト量出力手段のう
    ち少なくともいずれか一つを間欠的に作動させるように
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用超
    音波ドップラ式侵入検知装置。
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