JP3105901U - フィン・チューブ型の熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器を構成する伝熱管を6mm以下の細径管として圧力損失の低減を図り、熱交換性能の低下を防止したフィン・チューブ型熱交換器を提供する。
【解決手段】所定の間隙をあけて多数個配置してあり、各々の面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔210を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔210の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリット220を全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してある冷却フィン200と;前記各冷却フィン200の結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管100と;を備えて構成する。
【選択図】図2
【解決手段】所定の間隙をあけて多数個配置してあり、各々の面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔210を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔210の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリット220を全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してある冷却フィン200と;前記各冷却フィン200の結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管100と;を備えて構成する。
【選択図】図2
Description
本考案はフィン・チューブ型の熱交換器に関し、特に製造コストの低減を図り、その効率を従来の熱交換器に比べて高くし、更に圧力損失に因るモータの消費電力を低減させるべくそのサイズを小型化して構成するフィン・チューブ型の熱交換器に関する。
一般に、熱交換器とは冷・暖房サイクルに適用される器機のことであり、主にその内部を流動する冷媒とその外部を流動する気体との間の熱交換のために使用され、空気等の流体の間で熱の授受を行う。
図22〜図24は熱交換器の中でフィン・チューブ型の熱交換器を示している。
この類の熱交換器は板状の冷却フィンを多数個積置して流体の流れる伝熱管10の形成方向に対して直交状態になるように構成して伝熱面積を広げることで熱交換効果を極大化したものである。すなわち、前記各冷却フィンの面上には多数の結合孔21が前記冷却フィン20の長辺方向に沿って形成され、前記各結合孔21には伝熱管10が貫通して結合される。この際、前記結合孔は図面上において冷却フィン20の上段部及び下段部の2段をなしながらジグザグ状に形成してある。また、前記冷却フィン20の結合孔21とその同一段の側部に形成された結合孔21との間には空気の流動方向(冷却フィンの短辺方向)に沿って開口された多数のスリット22が形成される。前記スリット22は、空気の流動が行われるように開口された部位を形成する多数の突出片22aと、前記スリット22の両側面をなし、前記突出片22aの開口部位に流入された空気が伝熱管の周囲に従って旋回しながら熱交換されるように誘導する立状片22bとからなる。この際、前記突出片22aは冷却フィン20の前面と後面に各々交互に突出形成される。
この類の熱交換器は板状の冷却フィンを多数個積置して流体の流れる伝熱管10の形成方向に対して直交状態になるように構成して伝熱面積を広げることで熱交換効果を極大化したものである。すなわち、前記各冷却フィンの面上には多数の結合孔21が前記冷却フィン20の長辺方向に沿って形成され、前記各結合孔21には伝熱管10が貫通して結合される。この際、前記結合孔は図面上において冷却フィン20の上段部及び下段部の2段をなしながらジグザグ状に形成してある。また、前記冷却フィン20の結合孔21とその同一段の側部に形成された結合孔21との間には空気の流動方向(冷却フィンの短辺方向)に沿って開口された多数のスリット22が形成される。前記スリット22は、空気の流動が行われるように開口された部位を形成する多数の突出片22aと、前記スリット22の両側面をなし、前記突出片22aの開口部位に流入された空気が伝熱管の周囲に従って旋回しながら熱交換されるように誘導する立状片22bとからなる。この際、前記突出片22aは冷却フィン20の前面と後面に各々交互に突出形成される。
従って、冷却サイクルの動作により伝熱管10の冷媒流入側から流入される冷媒は前記伝熱管内を通過する過程で前記伝熱管10を冷却させて前記伝熱管の温度を低下させるし、熱交換器の外部から伝達される熱源(空気)はファン(図示せず)の回転により各冷却フィン20間を通過する。前記各冷却フィン間を通過する空気は伝熱管10、冷却フィン20、突出片22a等に伝達された冷媒と熱交換を行う。又、この時には流動する空気が前記冷却フィン20の各スリット22により開口部位を通過する途中で前記各スリット22にぶつかって気流が乱流化される。前記乱流化された空気は前記スリット22の側面をなす各立状片22bによってその流動を案内されて伝熱管10の周り部位に沿って流れ、これにより熱交換効果を更に促進させることができる。
一方、前述したような構成をなすフィン・チューブ型の熱交換器の中で冷却フィンに形成された各スリットは、前記冷却フィンの何れか一段に形成された結合孔の中心とその側部に形成された他の結合孔の中心とを連結した線上より空気の流動方向に従って互いに対応した状態で3列ずつ合計6列の群をなして形成してある。前記冷却フィンの他段にも前述した構成と同様な構成をなしている。また、前記冷却フィンの各段に形成された6列のスリットのうち空気流入側に形成された第1列のスリット及びその反対側に形成された最終列のスリットは3つの単位スリットに形成されており、他列のスリットの突出高さに比べて比較的に高く形成されている。これにより、流動する空気の乱流化を促進させる。
従来では前述したようにフィン・チューブ型の熱交換器の改善方向を単純に乱流化を促進させて熱交換性能を向上させるに主力を注いだが、これは大幅的な圧力損失の上昇に起因して莫大な電力を消費させるとともにモータの損傷及び騒音の発生をもたらした。更に、その製造コストが高くかかる問題点があった。
又、現在の一般的な傾向は小型化の達成にある。しかし、前述した従来の熱交換器の構造ではこれを達成し難く、ついに小型化した製品への適用は容易でない。すなわち、従来ではφ9.52mm、φ7mm等の管径からなる伝熱管を用いるので、各冷却フィンの幅をこれにあわせて設定し、前記各冷却フィンに形成された各スリットの配置並びにその形状もやはりこれにあわせて設定している。従って、伝熱管の管径を縮小させて小型の熱交換器を製造しても各冷却フィンの幅W1を縮小させるには限界がある。これは各スリットの配置並びに構成による特性に起因し、その形状をそのまま適用する場合には過度の乱流によってファン動力の増加を誘発し、これにより莫大な電力消費及びモータの損傷をもたらす問題点があった。
また、従来の冷却フィンの各スリットのなす列数が6列のことを顧慮する際、前記冷却フィンの幅を狭めるための工程がかなり難しくなり、これにより現実的には生産的な問題に直結してその製造が不可能であった。
又、現在の一般的な傾向は小型化の達成にある。しかし、前述した従来の熱交換器の構造ではこれを達成し難く、ついに小型化した製品への適用は容易でない。すなわち、従来ではφ9.52mm、φ7mm等の管径からなる伝熱管を用いるので、各冷却フィンの幅をこれにあわせて設定し、前記各冷却フィンに形成された各スリットの配置並びにその形状もやはりこれにあわせて設定している。従って、伝熱管の管径を縮小させて小型の熱交換器を製造しても各冷却フィンの幅W1を縮小させるには限界がある。これは各スリットの配置並びに構成による特性に起因し、その形状をそのまま適用する場合には過度の乱流によってファン動力の増加を誘発し、これにより莫大な電力消費及びモータの損傷をもたらす問題点があった。
また、従来の冷却フィンの各スリットのなす列数が6列のことを顧慮する際、前記冷却フィンの幅を狭めるための工程がかなり難しくなり、これにより現実的には生産的な問題に直結してその製造が不可能であった。
本考案は従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、熱交換器を構成する伝熱管を6mm以下の管径を有する細径管として圧力損失の低減を図り、熱交換性能の低下を防止し得るよう新たな形態の熱交換器を提供することにある。
本考案の他の目的は、最適の熱交換効率を得るとともにその製造のためのコストの低減を図り、代替冷媒の対応の可能な細径管型の熱交換器を提供することにある。
本考案の他の目的は、最適の熱交換効率を得るとともにその製造のためのコストの低減を図り、代替冷媒の対応の可能な細径管型の熱交換器を提供することにある。
上記目的を達するための本考案の第1形態によれば、所定の間隙をあけて多数個配置してあり、各々の面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してある冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第2形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記5列の群をなすスリットのうち、空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列、第3列、及び第4列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mmの管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第3形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記各列のスリットは2つの単位スリットにそれぞれ分割されて構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第4形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記4列のスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mmの管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第5形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記4列の群をなすスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットは3つの単位スリットにそれぞれ分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第6形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記4列の群をなすスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
上記目的を達するための本考案の第7形態によれば、所定の間隙をあけて多数個積置してあり、面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、前記5列の群をなすスリットのうち、空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成され、第2列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成され、第3列に位置するスリットは単一化した状態で構成される冷却フィンと;前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、ほぼ5〜6mmの管径を有し、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器を提供する。
本考案の効果は以下の通りである。
まず、本考案は、各伝熱管の列間距離及び段間距離を最適の状態になるよう設計値を調節することにより、圧力損失は減少させ、熱交換性能は従来と同等或いはその以上に上昇させる効果がある。これは、同じ熱伝達性能に対してより低い電力を消費するようになって消費電力の低減を果たすことができる。
又、熱交換器の動作に起因して発生する騒音もはやり減少するので、使用者の信頼性を向上させることができる。
更に、前述した本考案により熱交換器を製造するための伝熱管の使用量を減少させることができるので、その製造に係る製造コストの低減を図ることができ、熱交換器の小型化を図ることができる。
まず、本考案は、各伝熱管の列間距離及び段間距離を最適の状態になるよう設計値を調節することにより、圧力損失は減少させ、熱交換性能は従来と同等或いはその以上に上昇させる効果がある。これは、同じ熱伝達性能に対してより低い電力を消費するようになって消費電力の低減を果たすことができる。
又、熱交換器の動作に起因して発生する騒音もはやり減少するので、使用者の信頼性を向上させることができる。
更に、前述した本考案により熱交換器を製造するための伝熱管の使用量を減少させることができるので、その製造に係る製造コストの低減を図ることができ、熱交換器の小型化を図ることができる。
以下、本考案の構成に係る好適な各実施形態を図1〜図21を参照して詳しく説明する。
まず、本考案は、多数のスリット220が群をなしながら形成された冷却フィン200と、前記各冷却フィンに形成された各結合孔210に貫通して結合された伝熱管100とから大きく構成される。本考案のフィン・チューブ型の熱交換器の伝熱管100の管径D2(5〜6mm)は従来の熱交換器の伝熱管10の管径D1(9.52mm、7mm)に比べて小さく形成され、本考案のフィン・チューブ型の熱交換器の冷却フィン200の幅W2は従来の熱交換器の冷却フィン20の幅W1に比べて小さく形成される。これにより、その詳細な構造もやはり相違する。
まず、本考案は、多数のスリット220が群をなしながら形成された冷却フィン200と、前記各冷却フィンに形成された各結合孔210に貫通して結合された伝熱管100とから大きく構成される。本考案のフィン・チューブ型の熱交換器の伝熱管100の管径D2(5〜6mm)は従来の熱交換器の伝熱管10の管径D1(9.52mm、7mm)に比べて小さく形成され、本考案のフィン・チューブ型の熱交換器の冷却フィン200の幅W2は従来の熱交換器の冷却フィン20の幅W1に比べて小さく形成される。これにより、その詳細な構造もやはり相違する。
図1は本考案の第1実施形態に係るフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図2は図1のII−II線の断面図で、図3は図2の‘A’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第1実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。この際、前記結合孔と結合孔との間の段方向距離及び列方向距離が前述の範囲から外れる場合、急激に熱交換性能が低下するとともにその製造コストが大きく上昇する。この点を顧慮する際、前述した本考案の範囲の通りに構成することが好ましい。
本考案の第1実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。この際、前記結合孔と結合孔との間の段方向距離及び列方向距離が前述の範囲から外れる場合、急激に熱交換性能が低下するとともにその製造コストが大きく上昇する。この点を顧慮する際、前述した本考案の範囲の通りに構成することが好ましい。
前記5列の群をなす各スリット221、222、223、224、225はそれぞれ単一片として形成し、冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出させる。これは、フィン・チューブ型の熱交換器の特徴上各冷却フィン間の狭い間隙によって発生する空気流動の深刻な乱流化に起因する急激な圧力損失をできるだけ防止し、これに起因して発生する騒音を防止するためである。すなわち、スリット220を構成する突出片220aを冷却フィン200の両面のうち何れか一面を基準として同一方向に向かって突出させることにより、前記各冷却フィン間を通過する空気の流動を円滑にする。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のように構成される各スリット220は、全体的に冷却フィン200の各結合孔210に貫通して結合される伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。すなわち、前記スリット220の各立状片220bのなす各々の角度が適正角度になるように形成する。この際、前記各立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。これにより、空気の通過後、伝熱管100の後流側に発生可能な空気流動の滞り現象を防止することができる。
このような立状片による各スリットの形状は図3の通りである。すなわち、空気の流入の始まる側を基準として第1列、第2列、第4列、第5列をなす各スリット221、222、224、225は第3列をなすスリット223の位置する方向に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなし、前記第3列をなすスリット223は開口部位の幅が全体的に同一である長方形状をなす。
以下、このように構成された本考案の第1実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンに形成された各スリット220を通過する。これにより各冷却フィン200及び前記各スリット220に伝達された熱は前記各冷却フィンの間を流動する空気と熱交換を行い、これにより低温化された空気は流動を続けた後、室内に吐き出される。これにより、室内の冷房がなされる。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンに形成された各スリット220を通過する。これにより各冷却フィン200及び前記各スリット220に伝達された熱は前記各冷却フィンの間を流動する空気と熱交換を行い、これにより低温化された空気は流動を続けた後、室内に吐き出される。これにより、室内の冷房がなされる。
一方、前記冷却フィンに形成された各々のスリット221、222、223、224、225のうち第1列をなすスリット221、第2列をなすスリット222、第4列をなすスリット224、第5列をなすスリット225は第3列をなすスリット223側に行くほどその長さの短くなる等脚台形状をなしている。この点を顧慮する際、各冷却フィン200の間を通過する空気は上記通過過程中で混合される。更に、上記過程中で各スリットを通過する空気は前記各スリットの側面になる立状片220bによってその流動の案内を受けて各伝熱管100の周りに沿って流れる。これにより、前記空気は前記伝熱管並びに各スリットに伝達された熱と熱交換され、伝熱管100の後流側で発生可能な滞り部の形成は防止される。すなわち、本考案の構成により圧力損失は大きくなく且つ熱交換性能は向上する。即ち、各スリット221、222、223、224、225が冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出されることにより気流の円滑な流動が可能であり、又上記のように流動する空気の流動方向が各立状片により伝熱管の周りに円滑に誘導されることにより全体的な熱交換性能が向上する。
図4は本考案の第2実施形態に係るフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図5は図4のIII−III線の断面図で、図6は図5の‘B’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第2実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第2実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
この際、前記5列の群をなす各スリット220のうち、空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリット221a、221b、221c、225a、225b、225cに分割して構成し、第2列、第3列、及び第4列に位置するスリット222、223、224は一体として単一化して構成する。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のように構成される各スリット220は全体的に冷却フィン200の各結合孔210を貫通する伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。このような構成は、円滑な空気の流動を可能にし各スリットを通過する空気の乱流化を円滑にして熱交換性能の向上を誘導するためのものである。これの為に前記スリットを構成する各立状片を所定の角度に傾斜して形成する。この際、前記立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。
この立状片220bによる各スリットの形状は図6の通りである。すなわち、空気の流入の始まる側を基準として第1列及び第5列に配置された3つの単位スリット221a、221b、221c、225a、225b、225cのうち中央側に位置する単位スリット221b、225bは相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。そして、前記単位スリット221b、225bの両端に位置する各単位スリット221a、221c、225a、225cは前記中央に位置する単位スリット221b、225bに向かって傾斜した平行四辺形状をなす。また、第2列及び第4列を構成するスリット222、224は相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなし、第3列を構成するスリット223は全体的に開口部位が同一である長方形状をなす。
以下、このように構成された本考案の第2実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置するスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットにより案内されて全体的に均一である。又、上記したように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列のスリット222、第3列のスリット223、及び第4列のスリット224を順次通過する過程で伝熱管100を介して冷却フィン200に伝達された冷媒の潜熱と熱交換を行う。そして、前記空気は第5列のスリット225を通過する過程で拡散され、冷却フィン200の他段に形成された結合孔側に排出されながら前記結合孔に結合された伝熱管100の潜熱と再び熱交換する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置するスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットにより案内されて全体的に均一である。又、上記したように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列のスリット222、第3列のスリット223、及び第4列のスリット224を順次通過する過程で伝熱管100を介して冷却フィン200に伝達された冷媒の潜熱と熱交換を行う。そして、前記空気は第5列のスリット225を通過する過程で拡散され、冷却フィン200の他段に形成された結合孔側に排出されながら前記結合孔に結合された伝熱管100の潜熱と再び熱交換する。
また、上記過程中には、各冷却フィン200に形成されたスリット220の各突出片220aが気流の流動方向に従って開口された状態で突出形成されているから空気が前記各スリットの開口部位を介して通過する。このように、各々のスリット220を通過する空気は前記スリットを構成する立状片220bによってその流動を案内される。この際、前記各立状片は全体的に伝熱管100の円周方向に従って傾斜しているので、流動する気流は前記立状片によって流動の案内を受けながら伝熱管100の周りに沿って流動する。これにより、流動する気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって従来の伝熱管の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。更に、前記立状片による気流の流動方向の変更により各スリット220を通過する空気が前記各々の立状片220bにより流動案内される過程で乱流化され、これにより熱伝達率が上昇して一層円滑に熱交換される。上記のような空気の乱流化はその程度が大きくなく、熱交換性能を低下させない程度である。これは、各冷却フィン200に形成された各スリット220が前記冷却フィンの何れか一面を基準として同一方向のみに向かって突出してあって円滑な空気の流動が可能であるからである。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないことは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200の間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
図7は本考案の第3実施形態に係るフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図8は図7のIV−IV線の断面図で、図9は図8の‘C’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第3実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第3実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
この際、前記4列の群をなす各スリット220は、各列毎にそれぞれ2つの単位スリット221a、221b、222a、222b、223a、223b、224a、224bに分割して構成する。このような構成は、円滑な空気の流動を可能にし各スリット220を通過する空気の乱流化を円滑にして熱交換性能の向上を誘導するためのものである。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のように構成される各スリット220は全体的に冷却フィン200の各結合孔210を貫通する伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。これの為に前記スリット220の各立状片220bを所定の角度に傾斜して形成する。この際、前記立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリット220の列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。
この立状片による各スリットの形状は図9の通りである。すなわち、空気の流入の始まる方向から第2列に位置する各単位スリット222a、222bと第3列に位置する各単位スリット223a、223bとの間を基準として第1列及び第2列に配置された各単位スリット221a、221b、222a、222bは群の中央部位に向かって傾斜した平行四辺形状をなす。また、第3列及び第4列に位置する各単位スリット223a、223b、224a、224bはそれぞれ前記第1列及び第3列に位置する各単位スリットと対称する形態の平行四辺形状をなす。
以下、このように構成された本考案の第3実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で4列の群をなす各スリット220のうち第1列に配置されたスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは2つの単位スリット221a、221bに分割され、その各々の立状片220bは流入される空気を中央側に集めることができるように傾斜して形成される。これにより、これを通過する空気は各単位スリット221a、221bを通過する過程で各立状片220bによって流路案内されて中央側に集められるとともに、該流路の合しによって乱流化される。又、上記のように第1列の各単位スリット221a、221bを通過した空気は第2列及び第3列の各単位スリット222a、222b、223a、223bを順次通過する過程で前記各スリットの各立状片220bによって流路案内されて全体的に均一な流速分布になる。更に、上記のように流動する空気は第4列に配置された2つの単位スリット224a、224bを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによって流路案内されて前記群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に分散されるとともに継続的な熱交換が行われる。すなわち、前述したように、何れか一群の各スリット220を通過する空気は前記各スリットを構成する立状片220bによってその流れの案内を受けて伝熱管100の円周方向に沿って流動する。又、前述の作用により流動する気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって前記伝熱管100の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で4列の群をなす各スリット220のうち第1列に配置されたスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは2つの単位スリット221a、221bに分割され、その各々の立状片220bは流入される空気を中央側に集めることができるように傾斜して形成される。これにより、これを通過する空気は各単位スリット221a、221bを通過する過程で各立状片220bによって流路案内されて中央側に集められるとともに、該流路の合しによって乱流化される。又、上記のように第1列の各単位スリット221a、221bを通過した空気は第2列及び第3列の各単位スリット222a、222b、223a、223bを順次通過する過程で前記各スリットの各立状片220bによって流路案内されて全体的に均一な流速分布になる。更に、上記のように流動する空気は第4列に配置された2つの単位スリット224a、224bを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによって流路案内されて前記群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に分散されるとともに継続的な熱交換が行われる。すなわち、前述したように、何れか一群の各スリット220を通過する空気は前記各スリットを構成する立状片220bによってその流れの案内を受けて伝熱管100の円周方向に沿って流動する。又、前述の作用により流動する気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって前記伝熱管100の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
一方、上記したように、冷却フィン200に多数の群をなしながら形成された各スリット220は前記各群毎にそれぞれ4列の配置をなし、その各々の列は2分割された状態で単位スリットをなし、このように配置された各単位スリットはその各々の形状をなしつつ空気の流動を必要による方向に案内することにより、気流の乱流化の発生による円滑な熱交換性能を得ることができる。又、各冷却フィン200に形成された各スリット220が前記冷却フィンの何れか一面を基準として同一方向のみに向かって突出してあるので、一層円滑な空気の流動が可能である。更に、空気が各冷却フィン200の間を通過する過程で発生可能な圧力損失が防止される。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないのは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200の間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
図10は本考案の第4実施形態に係るフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図11は図10のV−V線の断面図で、図12は図11の‘D’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第4実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第4実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
この際、前記4列の群をなす各スリット220のうち空気の流入方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリット221a、221b、221c、224a、224b、224cに分割して構成し、第2列及び第3列に位置するスリット222、223は一体として単一化して構成する。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のような配列を有する各スリット220は全体的に冷却フィン200の各結合孔210を貫通する伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。これの為に前記スリット220の各立状片220bを所定の角度に傾斜して形成する。この際、前記立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。
この立状片220bによる各スリットの形状は図12の通りである。すなわち、空気の流動の始まる側を基準として第1列及び第4列に配置される3つの単位スリット221a、221b、221c、224a、224b、224cのうち中央側に位置する単位スリット221b、224bは、その正面からみるとき、全体的に第2列又は第3列のスリット222、223側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。そして、前記単位スリット221b、224bの両側に位置する各々の単位スリット221a、221c、224a、224cは前記中央に位置する各単位スリット221b、224bに向かって傾斜した平行四辺形状をなす。また、第2列及び第3列に配置される各スリット222、223は相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。
以下、このように構成された本考案の第4実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置するスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割してあるので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一である。又、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列のスリット222、第3列のスリット223、及び第4列の各単位スリット224a、224b、224cを順次通過する過程で伝熱管100を介して冷却フィン200に伝達された冷媒の潜熱と熱交換を行う。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置するスリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割してあるので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一である。又、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列のスリット222、第3列のスリット223、及び第4列の各単位スリット224a、224b、224cを順次通過する過程で伝熱管100を介して冷却フィン200に伝達された冷媒の潜熱と熱交換を行う。
また、上記過程中には、各冷却フィン200に形成されたスリット220の各突出片220aが気流の流動方向に沿って開口された状態で突出形成されているから空気が前記各スリットの開口部位を介して通過する。このように、各々のスリット220を通過する空気は前記スリットを構成する立状片220bによってその流動を案内される。この際、前記各立状片は全体的に伝熱管100の円周方向に従って傾斜しているので、前記立状片によって流動の案内を受けながら伝熱管100の周りに従って流動する。これにより、流動する気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって従来の伝熱管の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。また、前記立状片による気流の流動方向の変更により各スリット220を通過する空気が前記各々の立状片220bにより流動案内される過程で乱流化され、これにより熱伝達率が上昇して一層円滑な熱交換が行われる。上記のような空気の乱流化はその程度が大きくなく、熱交換性能を低下させない程度である。これは、各冷却フィン200に形成された各スリット220が前記冷却フィンの何れか一面を基準として同一方向のみに向かって突出してあって円滑な空気の流動が可能であるからである。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないのは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200の間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
図13は本考案の第5実施形態によるフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図14は図13のVI−VI線の断面図で、図15は図14の‘E’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第5実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第5実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
この際、前記4列の群をなす各スリット220のうち空気の流入方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリット221a、221b、221c、224a、224b、224cに分割して構成し、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリット222a、222b、223a、223bに分割して構成する。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のように構成される各スリット220は全体的に冷却フィン200の各結合孔210を貫通する伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。これの為に前記スリット220の各立状片220bを所定の角度に傾斜して形成する。この際、前記立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。
この立状片220bによる各スリットの形状は図15の通りである。すなわち、空気の流動の始まる側を基準として第1列及び第4列に配置される3つの単位スリット221a、221b、221c、224a、224b、224cのうちその中央側に位置する単位スリット221b、224bは、第2列に位置するスリット側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。そして、前記単位スリット221b、224bの両端に位置する各単位スリット221a、221c、224a、224cは前記中央に位置する各単位スリット221b、224bに向かって傾斜した平行四辺形状をなす。また、第2列及び第3列に配置される2つの単位スリット222a、222b、223a、223bは相互間の中央側に向かって空気の流動の行われる平行四辺形状をなす。
以下、このように構成された本考案の第5実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で4列の群をなす各スリットの第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されており、その各々の立状片220bは流入される空気を中央側に集めることができるように互いに異なる傾斜角をなして形成されている。これにより、これを通過する空気は各単位スリット221a、221b、、221cを通過する過程で各立状片220bによって流路の流れの案内を受けて中央側に集まる。これと同時に、前記流路の合しによって乱流化されて熱交換性能が向上する。また、上記のように第1列の各単位スリット221a、221b、221cを通過した空気は第2列及び第3列の各単位スリット222a、222b、223a、223bを順次通過し、かかる過程で前記空気の流動が前記各スリットの各立状片220bによって流路案内されて流速分布が均一化される。この後、上記のように流動する空気は第4列に配置された3つの単位スリット224a、224b、224cを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによる流路の案内を受けて前記群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に向かって分散されることにより継続的な熱交換が行われる。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で4列の群をなす各スリットの第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されており、その各々の立状片220bは流入される空気を中央側に集めることができるように互いに異なる傾斜角をなして形成されている。これにより、これを通過する空気は各単位スリット221a、221b、、221cを通過する過程で各立状片220bによって流路の流れの案内を受けて中央側に集まる。これと同時に、前記流路の合しによって乱流化されて熱交換性能が向上する。また、上記のように第1列の各単位スリット221a、221b、221cを通過した空気は第2列及び第3列の各単位スリット222a、222b、223a、223bを順次通過し、かかる過程で前記空気の流動が前記各スリットの各立状片220bによって流路案内されて流速分布が均一化される。この後、上記のように流動する空気は第4列に配置された3つの単位スリット224a、224b、224cを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによる流路の案内を受けて前記群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に向かって分散されることにより継続的な熱交換が行われる。
すなわち、前述したように、何れか一群をなす各スリット220を通過する空気は前記各スリットを構成する立状片220bによってその流れの案内を受けて伝熱管100の円周方向に沿って流動し、これにより一層円滑な熱交換を行うとができる。又、前述した作用により気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって前記伝熱管100の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。また、前記立状片による気流の流動方向の変更により各スリット220を通過する空気が前記各々の立状片により流動案内される過程で乱流化され、これにより熱伝達率が上昇して一層円滑な熱交換が行われる。更に、各冷却フィン200に形成された各スリット220が前記冷却フィンの何れか一面を基準として同じ方向のみに向かって突出してあるので、より円滑な空気の流動が可能であり、空気が各冷却フィン200の間を通過する過程で発生可能な圧力損失が未然に防止される。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないのは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200の間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
図16は本考案の第6実施形態に係るフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図17は図16のVII−VII線の断面図で、図18は図17の‘F’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第6実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置形成する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第6実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に4列をなすように配置形成する。そして、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
前記4列の群をなす各スリット220のうち空気の流入方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリット221a、221b、224a、224bに分割して構成し、第2列及び第3列に位置するスリット222、223は一体として単一化して構成する。このような構成は、円滑な空気の流動を可能にして熱伝達性能の向上を図るとともに空気側の圧力損失を低減するためのものである。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。これは各冷却フィン200間の狭い間隙に起因して発生可能な急激な圧力損失の誘発を防止するためである。すなわち、各々のスリット220を構成する突出片220aを冷却フィン200の両面のうち何れか一面を基準として同一方向に沿って開口された状態になるようにして、前記各冷却フィンの間を通過する空気の流動を円滑にする。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、上記のように構成される各スリット220は全体的に冷却フィン200の各結合孔210を貫通して結合される伝熱管100の周り方向に沿って空気の流動を案内するように形成する。すなわち、前記スリット220を構成する各立状片220bのなす角度が適正角度になるように形成する。この際、前記各立状片のなす角度は、冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリット220の両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。これにより、前記立状片の案内を受けて流動する空気の通過後に伝熱管の後流側で発生可能な空気流動の滞り現象を防止することができる。
この立状片による各スリットの形状は図18の通りである。すなわち、空気の流入される側を基準として第1列及び第4列に配置される2つの単位スリット221a、221b、224a、224bは相互間の中央側に向かって内向傾斜した平行四辺形状をなし、第2列及び第3列に配置される各スリット222、223は相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。この際、前記2つの単位スリットの両側面になる立状片220bのうち各単位スリット221a、221b、224a、224bの内側に位置する立状片は、図示したように傾斜角度無しに形成することにより圧力損失の低減を図り、これにより送風騒音が減少するようにする。
以下、このように構成された本考案の第6実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンに形成された4列の群をなす各スリットの第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは2つの単位スリット221a、221bに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一になる。又、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第4列に配置された2つの単位スリット224a、224bを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによる流路の案内を受けて各群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に向かって分散されることにより継続的な熱交換が行われる。すなわち、前述したように、何れか一群をなす各スリット220を通過する空気は各スリットを構成する立状片220bによってその流れの案内を受けて伝熱管100の円周方向に沿って流動し、これにより一層円滑な熱交換を行う。又、前述した作用により気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって伝熱管100の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で前記冷却フィンに形成された4列の群をなす各スリットの第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは2つの単位スリット221a、221bに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一になる。又、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第4列に配置された2つの単位スリット224a、224bを通過する過程で前記各単位スリットの立状片220bによる流路の案内を受けて各群をなすスリット220の各両側部位に位置する伝熱管100の後方側に向かって分散されることにより継続的な熱交換が行われる。すなわち、前述したように、何れか一群をなす各スリット220を通過する空気は各スリットを構成する立状片220bによってその流れの案内を受けて伝熱管100の円周方向に沿って流動し、これにより一層円滑な熱交換を行う。又、前述した作用により気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって伝熱管100の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
一方、上記したように、冷却フィン200に多数の群をなしながら形成される各スリット220が前記各群毎にそれぞれ4列の配置をなすので、より円滑な空気の流動が可能であり、各冷却フィン200の間への空気流動による圧力損失が防止される。また、各冷却フィン200に形成された各スリット220は前記冷却フィンの何れか一面を基準として同一方向のみに向かって突出されているので、より円滑な空気の流動が可能であり、空気が各冷却フィン200の間を通過する過程で発生可能な圧力損失が防止される。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないのは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
図19は本考案の第7実施形態によるフィン・チューブ型の熱交換器を示す要部断面図で、図20は図19のVIII−VIII線の断面図で、図21は図20の‘G’部を拡大して示す状態図である。
本考案の第7実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、前記冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
本考案の第7実施形態では、冷却フィン200の各段(上部段及び下部段)に多数の群をなして形成される各スリット220を各群毎に5列をなすように配置する。そして、前記冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P1は19mm〜20mmになるように配置する。また、冷却フィン200の面上に形成された各結合孔210のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離P2は10mm〜11mmになるように配置する。
この際、前記5列の群をなす各スリット220のうち空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリット221a、221b、221c、225a、225b、225cに分割して構成し、第2列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリット222a、222b、224a、224bに分割して構成し、第3列に位置するスリット223は一体として単一化して構成する。また、上記のような配列を有する各スリット220は冷却フィン200の何れか一面を基準として全体的に同一方向に向かって突出形成する。この際、前記各スリットの突出距離は全体的に同一にし、ほぼ各冷却フィン200の間の間隙の冷却フィンピッチP3の1/2になるようにして、各スリット220が空気とは円滑に接触するが空気の流動に対しては大きく影響を及ぼさないようにする。
また、前記スリット220を構成する各立状片220bは冷却フィン200に形成された結合孔210の周囲に沿って仮想の円Cを形成するに際して各スリットの列のつくる方向に沿って仮想に形成する線と前記仮想の円に接する接線(各スリットの両側端から前記仮想の円の中心へ形成された仮想の線)Lとがなす角度θと同一或いは類似に形成する。
この立状片220bによる各スリットの形状は図21の通りである。すなわち、空気の流動の始まる側を基準として第1列及び第5列に配置される3つの単位スリット221a、221b、221c、225a、225b、225cのうち中央側に位置する単位スリット221b、225bは相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなす。そして、前記単位スリット221b、225bの両側に位置する各単位スリット221a、221c、225a、225cは前記中央に位置する単位スリット221b、225bに向かって傾斜した平行四辺形状をなす。また、第2列及び第4列に配置される2つの単位スリット222a、222b、224a、224bは第3列に配置されるスリット223の中央側に向かって傾斜した平行四辺形状をなし、第3列に配置されるスリット223はその開口部位が全体的に長方形状になるように形成する。
以下、このように構成された本考案の第7実施形態のフィン・チューブ型の熱交換器により室内空気が伝熱管100の内部を流動する冷媒と熱交換される過程を更に具体的に説明する。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で各冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一になる。また、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列に配置されて2つに分割された各単位スリット222a、222bを通過する過程で空気の流速分布が一層均一となり、空気の乱流化がもう一度行われる。続いて第3列に配置されたスリット223を通過した後第4列に配置された2つの単位スリット224a、224b及び第5列に配置された3つの単位スリット225a、225b、225cをそれぞれ通過する過程で再び熱交換を行うとともに、前記各単位スリットの形状的な特徴により冷却フィン200の他段側に向かって拡散される。前述したような空気流路の集中及び拡散は各スリット220を構成する各々の立状片220bによりその流動の案内を受け、前記立状片による流動の案内により空気の流動が特に伝熱管100の円周方向に沿って流れるので、一層円滑な熱交換を行うことができる。又、前述した作用により気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって前記伝熱管の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
まず、伝熱管100の冷媒流入側より流入された冷媒は前記伝熱管を通過する過程で伝熱管100並びにこれに接触した状態で積置された各冷却フィン200にその熱を伝達する。この際、空気はファン(図示せず)の回転により熱交換器の外部から流動し、前記流動する空気は各冷却フィン200の間を通過し、この過程で各冷却フィンの各群をなすスリットのうち第1列に位置する各単位スリットの開口部位を通過する。この際、前記第1列のスリットは3つの単位スリット221a、221b、221cに分割されているので、これに流入される空気の流速分布は前記各スリットの案内を受けて全体的に均一になる。また、上記のように各スリットの内部に沿って流動する空気は第2列に配置されて2つに分割された各単位スリット222a、222bを通過する過程で空気の流速分布が一層均一となり、空気の乱流化がもう一度行われる。続いて第3列に配置されたスリット223を通過した後第4列に配置された2つの単位スリット224a、224b及び第5列に配置された3つの単位スリット225a、225b、225cをそれぞれ通過する過程で再び熱交換を行うとともに、前記各単位スリットの形状的な特徴により冷却フィン200の他段側に向かって拡散される。前述したような空気流路の集中及び拡散は各スリット220を構成する各々の立状片220bによりその流動の案内を受け、前記立状片による流動の案内により空気の流動が特に伝熱管100の円周方向に沿って流れるので、一層円滑な熱交換を行うことができる。又、前述した作用により気流の影響が伝熱管100の後方側にまで円滑に及ぶようになって前記伝熱管の後方側に形成される気流の死領域の発生が防止される。
一方、前記本考案の各実施形態による空気の乱流化はその程度が大きくなく、熱交換性能を低下させない程度である。これは、各冷却フィン200に形成された各スリット220が前記冷却フィンの何れか一面を基準として同一方向のみに向かって突出されているからである。
しかし、前述した作用にも係わらずに熱交換性能が低下しないのは、本考案に係るフィン・チューブ型の熱交換器の構成において各冷却フィン200の間の間隙P3が従来に比べて狭く配置され、更に各冷却フィン200を貫通する伝熱管と伝熱管との間の距離P1、P2が短くなったからである。
100…伝熱管
200…冷却フィン
210…結合孔
220、221、222、223、224、225…スリット
220a…突出片
220b…立状片
200…冷却フィン
210…結合孔
220、221、222、223、224、225…スリット
220a…突出片
220b…立状片
Claims (22)
- 所定の間隙をあけて多数個配置してあり、
各々の面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してある冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 各列のスリットのうち空気の流入の始まる側を基準として第1列、第2列、第4列、及び第5列をなすスリットは、第3列をなすスリットの位置した方向に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすようにその立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
前記第3列をなすスリットは、開口部位の幅を全体的に同一にして長方形状をなすようにその立状片を形成することを特徴とする請求項1記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項1記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記5列の群をなすスリットのうち、空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列、第3列、及び第4列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mmの管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 第1列及び第5列に位置する3つの単位スリットのうちその中央に位置する単位スリットは相互間の間側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、その両端に位置する各単位スリットは前記中央に位置する単位スリットに向かって傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第2列及び第4列に位置する単位スリットは第3列に位置する単位スリット側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第3列に位置する単位スリットは開口部位を全体的に同一にして長方形状をなすように該立状片を形成することを特徴とする請求項4記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項4記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記各列のスリットは2つの単位スリットにそれぞれ分割されて構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 空気の流入される方向を基準として第2列に位置する各単位スリットと第3列に位置する各単位スリットとの間の中央を基準として第1列及び第2列に位置する各単位スリットは群の中央部位に向かって傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を漸次的に内向傾斜して形成し、
第3列及び第4列に位置する各単位スリットは前記第1列及び第3列に位置する各単位スリットと対称状態をなすように該立状片を漸次的に外向傾斜して形成することを特徴とする請求項7記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項7記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記4列のスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mmの管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 第1列及び第4列をなす3つに分割された単位スリットのうちその中央に位置する単位スリットは全体的に第2列或いは第3列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、その両端に位置する単位スリットは前記中央に位置する単位スリットに向かって傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第2列及び第3列をなすスリットは相互間の列側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成することを特徴とする請求項10記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項10記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記4列の群をなすスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットは3つの単位スリットにそれぞれ分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 第1列及び第4列に位置する3つの単位スリットのうちその中央に位置する単位スリットは全体的に第2列に位置するスリット側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、その両側に位置する各単位スリットは前記中央に位置する単位スリットに向かって空気を流動させる平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に内向傾斜して形成し、
第2列及び第3列に位置する2つの単位スリットは相互間の中央に向いて空気を流動させる平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に内向傾斜して形成することを特徴とする請求項13記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項13記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かって突出形成した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に4列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記4列の群をなすスリットのうち空気の流動方向を基準として第1列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成されるとともに、第2列及び第3列に位置するスリットはそれぞれ単一化した状態で構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mm以下の管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 第1列及び第4列に位置する2つの単位スリットは空気の流動方向に沿って相互間の中央側に傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第2列及び第3列に位置するスリットは相互対応した状態で相互間に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成することを特徴とする請求項16記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項16記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個積置してあり、
面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列の群をなすようにそれぞれ形成してあり、
前記5列の群をなすスリットのうち、空気の流動方向を基準として第1列及び第5列に位置するスリットはそれぞれ3つの単位スリットに分割されて構成され、第2列及び第4列に位置するスリットはそれぞれ2つの単位スリットに分割されて構成され、第3列に位置するスリットは単一化した状態で構成される冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、
ほぼ5〜6mmの管径を有し、
その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と;
を備えることを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。 - 第1列及び第5列に位置する3つの単位スリットのうちその中央に位置する単位スリットは相互間の間側に行くほど開口部位の漸次縮小する等脚台形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、その両端に位置する各単位スリットは前記中央に位置する単位スリットに向かって傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第2列及び第4列に位置する2つの単位スリットは第3列に位置するスリットの中央側に向いて傾斜した平行四辺形状をなすように該立状片を所定の角度に傾斜して形成し、
第3列に位置するスリットは開口部位を全体的に同一にして長方形状をなすように該立状片を形成することを特徴とする請求項19記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち同一段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその側部に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は19mm〜20mmになるように配置し、
冷却フィンの面上に形成された各結合孔のうち、互いに異なる段に形成された何れか一つの結合孔の中心とその下段に形成された他の一つの結合孔の中心との間の距離は10mm〜11mmになるように配置することを特徴とする請求項19記載のフィン・チューブ型の熱交換器。 - 所定の間隙をあけて多数個配置してあり、
各々の面上には所定の間隙をあけて形成された結合孔を前記面上に対して少なくとも1以上の段をなすように配置してあり、
前記各段に形成された各々の結合孔の間の何れか一側の面上には、空気の流動方向に対応して開口された状態でその面を基準として同一方向に向かってそれぞれ突出した突出片と前記突出片の両側面をなして空気の流動を案内する立状片とからなるスリットを全体的に5列又は4列の群をなすようにそれぞれ形成してある冷却フィンと;
前記各冷却フィンの結合孔を貫通して結合され、その内部に沿って冷媒が流動する伝熱管と、
を備えるフィン・チューブ型の熱交換機において、
前記伝熱管は5〜6mmの管径を有し、
前記各段の結合孔の間隔は19〜20mmであり、
前記各段間の間隔は10〜11mmである、
ことを特徴とするフィン・チューブ型の熱交換器。
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