JP3105556B2 - 用紙裁断装置及び用紙裁断方法 - Google Patents

用紙裁断装置及び用紙裁断方法

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JP3105556B2 JP03056879A JP5687991A JP3105556B2 JP 3105556 B2 JP3105556 B2 JP 3105556B2 JP 03056879 A JP03056879 A JP 03056879A JP 5687991 A JP5687991 A JP 5687991A JP 3105556 B2 JP3105556 B2 JP 3105556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図12) 発明が解決しようとする課題、 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図3〜6) (2)第2の実施例の説明(図7,8) (3)第3の実施例の説明(図9〜11) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙裁断装置及び用紙
裁断方法に関するものであり、更に詳しく言えば、ロー
ル状の用紙を任意のカット紙に裁断をする簡易用紙切断
装置及び裁断方法に関するものである。
【0003】近年、サーマルヘッドを搭載したサーマル
プリンタ等の印刷機器が記憶情報及び情報印刷器である
ワープロ等に多く用いられている。
【0004】これによれば、ユーザの使用態様により、
規格用紙(B5,B4,A4,A5等)に無いサイズの
感熱紙やユーザが特別に要求するサイズの印刷物が必要
となった場合等に、ロール状の感熱紙や規格用紙等を印
字処理前に手動カッターやカッターナイフ等により1枚
ずつ切断したり、その印字処理後に、印刷物の不要部分
を同様に1枚ずつ切断している。
【0005】そこで、ユーザの希望する用紙サイズ,必
要枚数の設定値に基づいて該被切断用紙を短時間に、か
つ、均一に自動切断をすることができる装置及び方法が
望まれている。
【0006】
【従来の技術】図12(a),(b)は、従来例に係るロ
ール状用紙の簡易切断方法の説明図である。
【0007】例えば、ファクシミリ装置等に使用される
ロール状の感熱紙1をユーザの希望する任意のサイズに
切断してサーマルプリンタにおいて使用しようとした場
合に、該プリンタに適用可能なサイズに切断する必要が
ある。これは、ユーザの使用態様により、例えば、感熱
紙の規格B5,B4やA4,A5サイズではなく、特別
のサイズにより大量の印字処理が必要となった場合に該
当するものである。また、予め規格サイズにカットされ
た感熱紙の単位単価に比べてユーザ側でロール状の感熱
紙1をカットした場合の方が、ユーザの必要とするサイ
ズにカットされることから紙資源の節約とその単位単価
の低廉化とを図ることができる場合があるためである。
【0008】このような場合、図12(a)において、ユ
ーザは現像フィルムをカットする手動カッター2等によ
りロール状の感熱紙1を1枚ずつ切断している。例え
ば、まず、ユーザの希望する用紙の長さに基づいて該感
熱紙1を切断する。次いで、ユーザの希望する用紙の幅
が該感熱紙の幅と異なる場合には、その幅方向の長さに
基づいて該感熱紙を再度切断する。
【0009】これをユーザの希望する用紙の枚数に達す
るまで切断処理が継続される。なお、予め規格用紙B
5,B4やA4,A5にカットされた感熱紙5の場合で
あって、特別のサイズの印刷物が必要となった場合にお
いても、図12(b)において、ユーザは定規5とカッタ
ーナイフ3とにより、同様に、印字処理後の該印刷物を
1枚ずつ切断している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば規格用紙B5,B4,A4,A5等に無いサイズの
感熱紙やユーザが特別に要求するサイズの印刷物が必要
となった場合に、ロール状の感熱紙を予め印字処理前に
手動カッター1やカッターナイフ等により1枚ずつ切断
したり、その印字処理後に、印刷物の不要部分を同様に
1枚ずつ切断しなくてはならない。
【0011】このため、切断枚数が多くなった場合に、
その切断処理に多くの時間を要する。また、ロール状の
感熱紙や規格用紙等の切断精度はユーザの熟練度に依存
して均一ではない。
【0012】これにより、ロール状の感熱紙や規格用紙
等から均一なサイズであって、ユーザの希望する用紙を
短時間に切断することができないという問題がある。
【0013】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、被切断用紙を1枚ずつ手動カッタ
ーやカッターナイフ等により切断することなく、ユーザ
の希望する用紙サイズ,必要枚数の設定値に基づいて該
被切断用紙を短時間に、かつ、均一に自動切断をするこ
とが可能となる用紙裁断装置及び用紙切断方法の提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1、図2は、本発明に
係る用紙裁断装置及び用紙裁断方法の原理的図を示して
いる。
【0015】上記した課題は、図1、図4に例示するよ
うに、モータ22Fを用いて被切断用紙16を長手方向
に送る用紙移動手段11と、前記被切断用紙16を幅方
向に切断する第1の切断手段13Aと、前記被切断用紙
16を前記長手方向に切断する第2の切断手段13B
と、前記被切断用紙16よりも小さな所望の大きさの用
紙の前記幅方向の第1の寸法前と記長手方向の第2の寸
法についての寸法データをマニュアル操作によって設定
する寸法設定手段14と、前記寸法設定手段14からの
前記第1の寸法に基づいて前記第2の切断手段13Bの
位置を調整し、前記寸法設定手段14からの前記第2の
寸法に基づいて前記用紙移動手段11の前記モータ22
Fを駆動して前記第1の切断手段13Aによる切断位置
まで前記被切断用紙16を移動させる移動手段と、前記
被切断用紙16につけられた位置検出マークCPを検出
するマーク検出手段22C, 22Dと、前記位置検出マ
ークCPのピッチと前記位置検出マーク間の前記モータ
22Fのカウント数mに対応する移動量とに差βがある
場合に、その差βに基づいて、前記被切断用紙16の前
記ピッチに対応する前記モータ22Fの前記カウント数
mを補正し、前記カウント数当たり紙送り量を修正する
補正手段と、前記移動手段による前記被切断用紙16の
移動量を前記モータ22Fの送りカウント数によって計
測する移動量カウント手段とを有することを特徴とする
用紙裁断装置によって解決される。
【0016】上記した用紙裁断装置において、前記被切
断用紙16は、その一部がロール状に巻かれた感熱紙で
あることを特徴とする。
【0017】
【0018】上記した用紙裁断装置において、前記被切
断用紙16の有無を検出する用紙検出手段12Aと、前
記用紙検出手段12Aから出力された被切断用紙無しの
信号に基づいて前記被切断用紙の無しを警告する警告手
段をさらに有することを特徴とする。
【0019】上記した用紙裁断装置において、前記寸法
設定手段14によって設定された前記寸法データに基づ
いて前記被切断用紙16が切断される枚数を設定して前
記第1及び第2の切断手段13A,13Bをその枚数に
応じた回数で繰り返して駆動させる信号を前記制御手段
に出力する枚数設定手段18をさらに有することを特徴
とする。
【0020】上記した用紙裁断装置において、前記用紙
検出手段12A又は前記枚数設定手段18の出力データ
に基づいて被検出用紙有無又は切断枚数を表示する表示
手段19をさらに有することを特徴とする。
【0021】また、本発明の用紙裁断方法は、被切断用
紙の幅方向の第1の寸法と長手方向の第2の寸法につい
ての所望の寸法データをマニュアル操作によって寸法設
定手段に設定し、前記寸法設定手段からの出力データに
基づいてモータによって前記被切断用紙を移動し、前記
被切断用紙の移動量を前記モータの送りのカウント数に
よって計測し、前記被切断用紙の裏面に所定ピッチで複
数設けられた位置検出マークを検出し、前記位置検出マ
ークのピッチと前記位置検出マーク間の前記モータの前
記カウント数に応じた移動量との差を求め、前記差に基
づいて前記位置検出マーク間の前記所定ピッチに対する
前記モータの前記カウント数を補正して前記カウント数
当たりの紙送り量を修正し、補正されたカウント数のデ
ータに基づいて前記被切断用紙の移動量を前記モータの
送りカウント数によって計測前して前記第2の寸法に達
した位置で切断手段によって前記被切断用紙を切断する
工程を有する。
【0022】
【0023】
【作用】本発明の用紙裁断装置によれば、スイッチ操作
によって、被裁断用紙を所望のサイズに切断する機構を
設けているので、複写機と同様な操作感覚で所望の大き
さの用紙を容易に得ることができる。
【0024】このため、予めユーザの希望する用紙の寸
法,例えば、任意の長さが寸法設定手段14により設定
されると、用紙保持手段11に保持されたロール状の感
熱紙等の被切断用紙16が制御手段15を介して移動手
段12により順送りされる。このことで、ユーザの希望
する任意の長さにより、制御手段1を介して被切断用紙
16が自動切断される。この際に、第1の切断手段13A
により被切断用紙16の幅方向を自動的に切断すること
が可能となる。
【0025】これにより、ユーザの希望する用紙の切断
枚数が多くなった場合であっても、その切断処理を短時
間に行うことが可能となる。このことから高信頼度かつ
高品質の簡易自動用紙裁断装置を製造することが可能と
なる。
【0026】また、上記した切断手段として、被裁断用
紙を幅方向に切断する第1の切断手段と、長手方向に切
断する第2の切断手段とを有している。
【0027】このため、予めユーザの希望する用紙の寸
法,例えば、任意の長さ×幅が寸法設定手段14により
設定されると、用紙保持手段11に保持された被切断用
紙16が制御手段15を介して移動手段12により順送
りされる。このことで、ユーザの希望する任意の長さ×
幅により、制御手段1を介して被切断用紙14が自動切
断される。この際に、第1の切断手段13Aにより被切断
用紙16の幅方向が自動的に切断され、また、第2の切
断手段13Bにより被切断用紙16の長さ方向が自動的に
切断される。
【0028】これにより、被裁断用紙から所望の大きさ
の用紙を高信頼性、高精度で容易に得ることができるの
で、複数種類のサイズの異なる紙を予め用意しておく必
要がなくなり、感熱紙やコピー用紙の管理が容易にな
る。
【0029】また、用紙裁断装置において、予め被裁断
用紙16に付けられた切断補助位置マークCPに基づい
て切断位置を補正する補正手段17を設けている。
【0030】このため、予めロール状の感熱紙等の被切
断用紙16に設けられた切断補助位置マークCPが検出
手段12Aにより検出されると、該切断補助位置マークC
Pに基づく検出信号Sにより補正手段17を介して切断
位置を補正することが可能となる。
【0031】これにより、被切断用紙16の任意の長さ
又は任意の長さ×幅が寸法設定手段14により設定され
ると、ユーザの希望する任意の長さ×幅により被切断用
紙14を正確に自動切断することが可能となる。このこ
とで、第1,第2の装置と同様に高信頼度かつ高品質の
簡易自動用紙裁断装置を製造することが可能となる。
【0032】また、本発明では、被切断用紙16の有無
を検出する検出手段12Aを設けている。このため、用
紙保持手段11に保持された被切断用紙16の有無を制
御手段15で認識することができ、ユーザに「被切断用
紙無し」を警告するアラーム等の警報処理に素早く移行
することが可能になる。
【0033】また、本発明の用紙裁断装置において、被
切断用紙16の切断枚数を設定する枚数設定手段18が
設けられている。このため、ユーザが予め希望する任意
の大きさ又は任意の長さ×幅の用紙の切断枚数が枚数設
定手段18により設定されると、制御手段15を介して
被切断用紙16がユーザの希望する任意の長さ又は任意
の長さ×幅の用紙を必要枚数だけ、第1の切断手段13
Aや第2の切断手段13Bにより自動切断される。この
場合にも、複写機のような簡単なスイッチ操作によって
所望の大きさで所望の枚数の紙(例えば感熱紙)を容易
に得ることができる。
【0034】さらに、本発明の用紙裁断装置において、
被切断用紙16の切断寸法、被切断用紙16の有無及び
切断枚数を表示する表示手段19を設けている。このた
め、用紙寸法設定処理,被切断用紙無しの警報処理及び
希望切断枚数処理の状態を表示手段19により表示し
て、操作の確認を容易にし、且つ用紙裁断の作業を簡素
化することができる。
【0035】さらに、本発明の用紙切断方法によれば、
図2のフローチャートに示すように、まず、ステップP
2で予め被切断用紙16に設けられた切断補助位置マー
クCPの検出処理に基づいて被切断用紙16の切断位置
の補正処理をしている。
【0036】このため、従来例のように規格用紙B5,
B4,A4,A5等に無いサイズの感熱紙やユーザが特
別に要求するサイズの印刷物が必要となった場合に、ロ
ール状の感熱紙や規格用紙を印字処理前に手動カッター
やカッターナイフ等により1枚ずつ切断したり、その印
字処理後に、印刷物の不要部分を同様に手動カッター1
やカッターナイフ等により1枚ずつ切断することなくス
テップP3で、例えば、予め被切断用紙16に設けられ
た切断補助位置マークCPの所定ピッチLpと該被切断
用紙16の移動量Mとの差に基づいて補正処理をするこ
とにより、正確に被切断用紙16の切断処理を行うこと
が可能となる。
【0037】これにより、ユーザの熟練度に依存するこ
となく、用紙サイズ,必要枚数の設定値に基づいてロー
ル状の感熱紙や規格用紙等をユーザの希望する均一の用
紙に短時間に自動切断することが可能となる。
【0038】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜11は、本発明の実施例に係る用
紙裁断装置及び用紙裁断方法を説明する図である。
【0039】(1)第1の実施例の説明 図3〜6は、本発明の第1の実施例に係る簡易用紙カッ
ト装置の説明図であり、図3はその側面図を示してい
る。
【0040】例えば、ロール状の感熱紙1をユーザの希
望するサイズの用紙に切断する簡易用紙カット装置は、
図3において、ロール紙ホルダ21,用紙搬送装置2
2,ロータリカッタ23及びマイクロプロセッサユニッ
ト(以下MPUという)25等から成る。
【0041】すなわち、ロール紙ホルダ21は用紙保持
手段11の一実施例であり、被切断用紙16の一例とな
るロール状の感熱紙1を保持するものである。紙ホルダ
21は当該簡易用紙カット装置の本体部と隣接して連続
した状態で設けられる。なお、本体部,例えば、下部ケ
ース20Bに余裕があればそこにロール状の感熱紙1を格
納しても良い。
【0042】また、被切断用紙16はロール状の感熱紙
1でなくとも良く、例えば、印刷処理後の印刷物であっ
て、ユーザが希望する特別の用紙サイズにトリミングす
るような場合、該印刷物が規格用紙により印刷される場
合が多いため箱状のホルダにそれを収納する方法を採
り、それをロータリカッタ23に移動する。
【0043】用紙搬送装置22は移動手段12の一実施
例であり、ピンチローラ22A,プラテン22B,第1,第
2の用紙検出センサ22C,22D,カバー検出用スイッチ
22E及びモータ22Fから成る。ピンチローラ22Aは上カ
バー20Aに設けられ、感熱紙1等をガイドするものであ
る。プラテン22Bは下部ケース20Bに設けられ、感熱紙
1に移動力を供給するものである。
【0044】第1,第2の用紙検出センサ22C,22Dは
検出手段12Aの一例であり、感熱紙1の移動方向に対し
てプラテン22Bの前後に設けられ、該感熱紙1の移動の
有無を検出するものである。ここで検出された信号Sは
制御装置25に出力され、ユーザに「被切断用紙無し」
を警告するアラーム処理に使用される。
【0045】カバー検出用スイッチ22Eは下部ケース20
Bに設けられ、上カバー20Aの開放状態を検出するもの
である。モータ22Fは、プラテン22Bに駆動力を供給す
るステップモータ等である。これにより、ロール状の感
熱紙1がロータリカッタ23方向に向けて順送りされ
る。
【0046】ロータリカッタ23は切断手段13の一実
施例であり、ロール状の感熱紙1を幅方向を切断する第
1の切断手段13Aの一例となるものである。該カッタ2
3は、例えば、下部ケース20Bに設けられ、モータ23A
により駆動される。これにより、長さ方向の一辺に対し
て直角にロール状の感熱紙1を切断するものである。な
お、感熱紙1のカットサイズは、ユーザが予め設定する
(図4(b)参照)。
【0047】MPU25は制御手段15の一実施例であ
り、用紙搬送装置22,ロータリカッタ23の入出力を
制御するものである。なお、MPU25の制御構成につ
いては図5において詳述し、位置検出マークに基づいて
切断位置を補正する補正部27については図10において
詳述する。
【0048】また、図4(a),(b)は本発明の第1
の実施例に係る簡易用紙カット装置の補足説明図であ
り、図4(a)はその平面図を示している。
【0049】図4(a)において、ロール状の感熱紙1
は当該簡易用紙カット装置の上カバー20Aと下部ケース
20Bとの間に挿入されると、ロール紙ホルダ21から該
装置の本体部にピンチローラ22Aとプラテン22Bとをに
より自動挿入される。
【0050】さらに、図4(b)は本発明の第1の実施
例に係る簡易用紙カット装置の操作ボードの簡易図を示
している。
【0051】図4(b)において、操作ボード20Cには
用紙長設定スイッチ24,切断枚数設定スイッチ28,
用紙長表示部29A及び切断枚数表示部29Bが設けられて
いる。
【0052】すなわち、用紙長設定スイッチ24は寸法
設定手段14の一実施例であり、ロール状の感熱紙1の
切断寸法を設定するものである。具体的にはユーザが予
め希望する用紙の任意の長さ又は任意の長さ×幅(例え
ば、規格用紙A4)を設定する。
【0053】切断枚数設定スイッチ28は枚数設定手段
18の一実施例であり、ロール状の感熱紙1の切断枚数
を設定するものである。具体的にはユーザが予め希望す
る任意の長さ又は任意の長さ×幅の用紙に係る切断枚数
を設定する。
【0054】用紙長表示部29Aは表示手段19の一部を
構成するものであり、ロール状の感熱紙1に設定処理さ
れた寸法,例えば、任意の長さ又は任意の長さ×幅(規
格用紙A4)を表示するものである。
【0055】切断枚数表示部29Bは表示手段19の他の
部分を構成するものであり、ユーザが希望する用紙の切
断枚数を表示したり、「被切断用紙無し」を表示するも
のである。
【0056】図5は本発明の第1の実施例に係る簡易用
紙カット装置の制御構成図を示している。
【0057】図5において、MPU25は制御手段15
の一実施例であり、用紙長設定スイッチ24,切断枚数
設定スイッチ28,操作スイッチ25B,用紙有無検出部
22C,22D及び上部カバー開閉検出部22Eからの各制御
信号に基づいて用紙表示部29A,切断枚数表示部29B,
ロータリーカッタ駆動部23B及び用紙搬送用モータ駆動
部22Gの出力を制御するものである。
【0058】ここで、図6の本発明の第1の実施例に係
るMPU25の動作フローチャートに基づいて簡易用紙
カット方法について当該装置の動作を補足しながら説明
をする。
【0059】例えば、ロール状の感熱紙1を当該簡易用
紙カット装置の本体部にフィード処理(頭出し処理)を
して、まず、マニュアルカット処理をし、その後、該感
熱紙1をユーザの希望するサイズ及び枚数の用紙に切断
する場合について説明をする。
【0060】図6において、まず、ステップP1で初期
設定処理をする。この際に、用紙長表示部29A及び切断
枚数表示部29B等が「0」クリアされ、また、フィード
処理がストップされる。次に、ステップP2で用紙長さ
Lの読込み処理をする。この際に、ユーザは希望する用
紙の任意の長さ又は任意の長さ×幅(例えば、規格用紙
A4)を用紙長設定スイッチ24を介して設定する。こ
れにより、ロール状の感熱紙1に設定処理された寸法,
例えば、任意の長さ又は任意の長さ×幅(規格用紙A
4)が用紙長表示部29Aに表示される。
【0061】次いで、ステップP3で切断枚数の読込み
処理をする。この際に、ユーザは希望する用紙の切断枚
数を切断枚数設定スイッチ28を介して設定する。これ
により、ユーザが希望する用紙の切断枚数が切断枚数表
示部29Bに表示される。
【0062】その後、ステップP4で上カバーの開閉状
態を認識する。この際に、上カバーが閉じている場合
(YES)には、ステップP5で用紙の有無を確認処理す
る。また、上カバーが閉じていない場合(NO)には、
ステップP4を継続する。
【0063】ここで、ロール状の感熱紙1が本体部に挿
入されていない場合,すなわち、フィード処理されてい
ない場合には、例えば、「ロール状の感熱紙無し」が表
示される。
【0064】次に、ステップP6で自動切断のスタート
をするか否かの判断をする。この際に、自動切断のスタ
ートをする場合(YES)には、ステップP11で枚数n=
0の処理する。また、自動切断のスタートをしない場合
(NO)には、ステップP7でマニュアル処理に移行す
る。
【0065】なお、本発明の実施例では、ロール状の感
熱紙1を当該簡易用紙カット装置の本体部にフィード処
理(頭出し処理)をして、その後、マニュアルカット処
理をする場合に該当するため、ステップP7でマニュア
ルカット処理をするか否かの判断をする際に、まず、マ
ニュアルカット処理をしない場合(NO)に該当し、ス
テップP9に移行してフィード処理に移行する。
【0066】従って、ステップP9ではフィード処理を
するか否かの判断をする。この際に、フィード処理をす
る場合(YES)には、ステップP10で用紙送り処理をす
る。ここで、フィード処理はロール紙ホルダ21により
保持されたロール状の感熱紙1がユーザ等を介して当該
簡易用紙カット装置の上カバー20Aと下部ケース20Bと
の間に挿入されると、該ロール紙ホルダ21から当該装
置の本体部にピンチローラ22Aとプラテン22Bとにより
自動挿入される。
【0067】その後、ステップP9に戻って再度フィー
ド処理をするか否かの判断をするがフィード処理をしな
い場合(NO)に該当し、ステップP6に戻って、自動
切断のスタートをするか否かの判断をする。
【0068】従って、ステップP6で自動切断のスター
トをするか否かの判断をする。この際に、本発明の実施
例ではマニュアルカット処理を先に行うため、自動切断
のスタートをしない場合(NO)に該当し、ステップP
7でマニュアル処理に移行する。なお、自動切断のスタ
ートをする場合(YES)には、ステップP11で枚数n=
0の処理する。
【0069】また、ステップP7でマニュアルカット処
理をするか否かの判断をする際に、本発明の実施例では
マニュアルカット処理をする場合(YES)に該当し、ス
テップP8に移行して用紙の切断処理をする。この際
に、ロール状の感熱紙1が幅方向にロータリカッタ23
を介して切断される。これは、感熱紙1の先端部分が不
揃い等によりユーザの希望としない用紙となるため、該
先端部分を長さ方向の一辺に対して直角に整形する処理
などである。なお、感熱紙1のカットサイズは、ユーザ
が任意に設定する。その後、ステップP1に戻って、該
ステップP1〜P5を経て、ステップP6に至る。
【0070】従って、ステップP6で自動切断のスター
トをするか否かの判断をする。この際に、本発明の実施
例では自動切断処理を継続して行うため、自動切断のス
タートをする場合(YES)に該当し、ステップP11で枚
数n=0の処理する。
【0071】その後、ステップP12で用紙長L送り処理
をする。この際に、ユーザが任意に設定した用紙長Lに
基づいて用紙搬送装置22のピンチローラ22A,プラテ
ン22B及びモータ22Fにより感熱紙1がロータリカッタ
23方向に向けて順送りされる。
【0072】次いで、ステップP13で用紙長L送りが終
了したか否かの判断をする。この際に、用紙長L送りが
終了した場合(YES)には、ステップP14で切断用紙の
カウント処理をする。ここで、該ロータリカッタ23に
より感熱紙1が切断される。また、用紙長L送りが終了
していない場合(NO)には、ステップP13を継続す
る。
【0073】その後、ステップP15で規定枚数の切断処
理が終了したか否かのをする。この際に、規定枚数の切
断処理が終了した場合(YES)には、切断処理終了す
る。また、規定枚数の切断処理が終了していない場合
(NO)には、ステップP12を継続する。
【0074】このようにして本発明の第1の実施例に係
る簡易用紙カット装置によれば、図3〜6に示すように
ロール紙ホルダ21,用紙搬送装置22,ロータリーカ
ッタ23,用紙長設定スイッチ24及びMPU25が具
備され、ロール状の感熱紙1が幅方向に切断される。
【0075】このため、予めユーザの希望する用紙の寸
法,例えば、任意の長さLが用紙長設定スイッチ24に
より設定されると、ロール紙ホルダ21に保持されたロ
ール状の感熱紙1がMPU25を介して用紙搬送装置2
2により順送りされる。このことで、ユーザの希望する
任意の長さLにより、MPU25を介して該感熱紙1が
自動切断される。この際に、ロータリーカッタ23によ
りロール状の感熱紙1を幅方向に自動的,かつ、直角に
切断することが可能となる。
【0076】これにより、ユーザの希望する用紙の切断
枚数が多くなった場合であっても、その切断処理を短時
間に行うことが可能となる。このことから高信頼度かつ
高品質の簡易自動用紙裁断装置を製造することが可能と
なる。
【0077】(2)第2の実施例の説明 図7,8は、本発明の第2の実施例に係る簡易用紙カッ
ト装置の構成図であり、図7はその側面図を示してい
る。
【0078】図7において、第1の実施例と異なるは第
2の実施例では、ロール状の感熱紙1の長手方向を切断
する用紙切断部23Aが設けられるものである。
【0079】すなわち、用紙切断部23Aは第2の切断手
段13Bの一実施例であり、ロール状の感熱紙1の長手方
向に切断をするカッタ部である。用紙切断部23Aは本発
明の実施例では直線刃状を有している。また、用紙切断
部23Aは当該装置に対して該ロール状の感熱紙1の挿入
部付近の下部ケース20Bに設けられたスクリュウシャフ
ト23Bに取り付けられ、該スクリュウシャフト23Bの回
転により、該感熱紙1の幅方向に対して自在(左右)に
移動が可能となるものである。
【0080】図8は、本発明の第2の実施例に係る簡易
用紙カット装置の平面図を示している。
【0081】図8において、23Cは切断位置調整ツマミ
であり、スクリュウシャフト23Bに回転力を供給するも
のである。なお、本発明の実施例ではユーザが手動によ
り該切断位置調整ツマミ23Cを設定することにより、ロ
ール状の感熱紙1の長手方向に対して一定の幅を保持し
たまま、該感熱紙1を切断することが可能となる。
【0082】また、切断位置調整ツマミ23Cはステッピ
ングモータ等に置き換え、該スクリュウシャフト23Bを
所定送りをしてロール状の感熱紙1の長手方向に対して
一定の幅を保持する自動設定をすることも可能である。
この際には、該ステッピングモータ等がMPU25の制
御下に置かれる。なお、第1の実施例と同じ符号のもの
は同じ機能を有するため説明を省略する。
【0083】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る用紙裁断装置によれば、第1の実施例に係る用紙裁
断装置に、ロール状の感熱紙1の長手方向を切断する用
紙切断部23Aが設けられている。
【0084】このため、予めユーザの希望する用紙の寸
法,例えば、任意の長さ×幅が用紙長設定スイッチ24
により設定されると、ロール紙ホルダ21に保持された
ロール状の感熱紙1がMPU25を介して用紙搬送装置
22により順送りされる。このことで、ユーザの希望す
る任意の長さ×幅により、制御手段1を介して被切断用
紙14が自動切断される。この際に、ロータリーカッタ
23によりロール状の感熱紙1の幅方向が自動的に切断
され、また、用紙切断部23Aによりロール状の感熱紙1
の長さ方向が自動的に切断される。
【0085】これにより、第1の装置と同様に高信頼度
かつ高品質の簡易自動用紙裁断装置を製造することが可
能となる。
【0086】(3)第3の実施例の説明 図9,10は、本発明の第3の実施例に係る簡易用紙カッ
ト装置の説明図であり、図9はそのロール状用紙の説明
図を示している。
【0087】図9において、第1,第2の実施例と異な
るは第3の実施例では、予め、ロール状の感熱紙1に位
置検出マーカCPを設けて置き、該マーカCPに基づい
て切断位置を補正し、その切断処理をするものである。
【0088】すなわち、位置検出マーカCPは切断補助
位置マークの一例であり、予めロール状の感熱紙1の発
色面1Aの反対側に設けられるものである。なお、Lp
は所定ピッチであり、位置検出マーカCPの設置間隔で
ある。
【0089】ここで、図5においてMPU25内に設け
られた補正部27は補正手段17の一実施例であり、位
置検出マーカCPに基づいて切断位置を補正するもので
ある。なお、位置検出マーカCPは当該装置の下部ケー
ス20B に設けられた用紙検出センサ22C,22Dにより検
出される。また、位置検出マーカCPの検出に係る検出
信号SはMPU25に出力される。これにより、位置検
出マーカCPの所定ピッチLpと該ロール状の感熱紙1
の移動量Mとの差に基づいて補正処理が行われる。
【0090】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る用紙切断装置によれば、第1の用紙裁断装置におい
て、予めロール状の感熱紙1に設けられた位置検出マー
カCPに基づいて切断位置を補正する補正部27がMP
U25に設けられている。
【0091】このため、予めロール状の感熱紙1に設け
られた位置検出マーカCPが用紙検出センサ22C,22D
により検出されると、該位置検出マーカCPに基づく検
出信号Sにより補正部27を介して切断位置を補正する
ことが可能となる。
【0092】これにより、ロール状の感熱紙1の任意の
長さ又は任意の長さ×幅が用紙長設定スイッチ24によ
り設定されると、ユーザの希望する任意の長さ×幅によ
り該感熱紙1を正確に自動切断することが可能となる。
このことで、第1,第2の装置と同様に高信頼度かつ高
品質の簡易自動用紙裁断装置を製造することが可能とな
る。
【0093】次に、本発明の第3の実施例に係る簡易用
紙カット方法について当該装置の動作を補足しながら説
明をする。
【0094】図10,11 は、本発明の第3の実施例に係る
簡易用紙カット処理のフローチャート(その1,2)を
示している。
【0095】なお、当該簡易用紙カット処理のフローチ
ャート(その1,2)は、先に説明をした図6の第1の
実施例に係る用紙カット処理のフローチャートの中のス
テップP12のサブルーチン処理内容を示すものである。
【0096】例えば、図9に示すような予め位置検出マ
ーカCPが設けられたロール状の感熱紙1の切断位置を
補正してその切断処理をする場合、先の図6に示したよ
うな第1の実施例に係る用紙カット処理のフローチャー
トによりステップP1〜P11を経過し、図10において、
ステップP12に移行する。
【0097】すなわち、ステップP12で用紙L送り処理
をする場合、ステップP16で初期設定処理をする。この
際の初期設定は、ユーザの設定した任意の長さL及び移
動手段12の移動量Mの一例となる用紙搬送装置22の
ステッピングモータ22Fのモータ送りカウント数mがM
PU25のレジスタ等に書き込まれる。なお、位置検出
マーカCPと用紙検出センサ22C,22Dの取付け位置関
係から演算(具体的にはステップP31)される位置偏差
βが「0」クリアされる。
【0098】次いで、ステップP17で用紙L送りが終了
したか否かの判断処理をする。この際に、用紙L送りが
終了した場合(YES)には、ステップP18に移行して第
1の実施例に係る用紙カット処理のフローチャートにリ
ターン処理する。また、用紙L送りが終了しない場合
(NO)には、ステップP19に移行して第1番目の位置
検出マーカCPの検出処理をする。
【0099】従って、ステップP19では位置検出マーカ
CPの検出の有無を確認する。この際に、当該ロール状
の感熱紙1が搬送されることにより、第1番目に検出さ
れる位置検出マーカCPが確認された場合(YES) には、
ステップP20に移行して所定ピッチLpの設定処理をす
る。ここで、所定ピッチLpの設定処理は、位置検出マ
ーカCPと用紙検出センサ22C, 22Dの取り付け位置と
の関係から、後述するように演算(ステップP31)され
る位置偏差+β、−βを加算し、その補正値に基づいて
カウント数mを改めて所定ピッチLp+β、Lp−βと
置く。また、位置検出マーカCPが検出されない場合
(NO)には、ステップP17に戻る。
【0100】次いで、ステップP21でモータ送りカウン
ト数mのスタート処理をする。この際に、MPU25の
レジスタ等に書き込まれたモータ送りカウント数mが、
例えば、m−1、m−2、…、0、−1…のようにダウ
ンカウントされる。
【0101】次に、ステップP22で用紙L送りが終了し
たか否かの判断処理をする。この際に、用紙L送りが終
了した場合(YES)には、ステップP23に移行して第1
の実施例に係る用紙カット処理のフローチャートにリタ
ーン処理する。
【0102】また、用紙L送りが終了しない場合(N
O)には、図11に示した第3の実施例に係る簡易用紙カ
ット処理のフローチャート(その2)に移行する。
【0103】すなわち、ステップP24では第2番目の位
置検出マーカCPの検出の有無を、用紙検出センサ22
C, 22Dによって確認する。この際に、第1番目に続い
て検出された位置検出マーカCPが確認された場合(YE
S) には、ステップP27に移行する。
【0104】また、ステップP24で位置検出マーカCP
が検出されない場合(NO)には、ステップP25に移行
して用紙L送りが終了したか否かの判断処理をする。こ
の際に、用紙L送りが終了した場合(YES)には、ステ
ップP26に移行して第1の実施例に係る用紙カット処理
のフローチャートにリターン処理する。また、用紙L送
りが終了しない場合(NO)には、ステップP24に戻っ
て位置検出マーカCPの検出処理を継続する。
【0105】また、ステップP24で位置検出マーカCP
が検出された場合(YES)には、ステップP27に移行し
てモータ送りカウント数mのストップ処理をする。
【0106】その後、ステップP28で位置検出マーカC
Pの所定ピッチLpとモータ送りカウント数mが一致し
たか否かを確認する。この際に、両者が一致した場合
(YES)には、ステップP29に移行する。すなわち、ス
テップP29で用紙L送りが終了したか否かの判断処理を
する。この際に、用紙L送りが終了した場合(YES)に
は、ステップP30に移行して第1の実施例に係る用紙カ
ット処理のフローチャートにリターン処理する。また、
用紙L送りが終了しない場合(NO)には、ステップP
20に戻って所定ピッチLpの設定処理をする。
【0107】また、ステップP28で、ステッピングモー
タ22Fからのモータ送りカウント数mと第1及び第2
番目の位置検出マーカCP間の所定ピッチLpとが一致
しない場合(NO,Lp≠m)には、ステップP31に移
行して位置検出マーカCPの所定ピッチLpとモータ送
りカウント数mとの差の絶対値を位置偏差βとして設定
処理をする。
【0108】その後、ステップP32に移行して位置検出
マーカCPの所定ピッチLpとモータ送りカウント数m
との大小関係を確認する。この際に、該所定ピッチLp
がモータ送りカウント数mよりも大きい場合(YES) に
は、ダウンカウントが0になった時点で、第2番目の位
置検出マーカCPがセンサに到達しないことになり、第
2番目の位置検出マーカCPとセンサの間には、位置的
な差が存在することになる。この場合、ステップP33に
移行して位置偏差βに負の積算処理をしてステップP20
に戻る。即ち、2つの位置検出マーカCP間でのモータ
送りカウント数mで長さLp−βを送るように、2つの
位置検出マーカCP間のカウント数mの値を変更する。
例えば、そのような位置偏差が生じている場合に、位置
検出マーカCP間のカウント数mが初めにm=Lpと設
定されている場合には、位置検出マーカCP間のカウン
ト数mをm=Lp+βに補正すると、その後ではmがダ
ウンカウントされて零になった状態(Lp+β個がカウ
ントされた状態)で第2番目の位置検出マーカCPが用
紙検出センサ22C, 22Dで検出されることになる。これ
によりモータ送りカウント数「1」あたりの紙の送り量
が補正される。
【0109】また、ステップP32で該所定ピッチLp
が、既に設定されたモータ送りカウント数mによる送り
量よりも小さい場合(NO)には、ステップP34に移行
して位置偏差βに正の積算処理をしてステップ20に戻
る。即ち、第1及び第2番目の位置検出マーカCP間で
はモータ送りカウント数mで長さLp+βを送るよう
に、2つの位置検出マーカCP間のカウント数mの値を
変更する。例えば、位置検出マーカCP間のカウント数
mが初めにm=Lpと設定されている場合には、位置検
出マーカCP間のカウント数mをm=Lp−βに補正す
ると、mが零になった状態(Lp−β個がカウントされ
た状態)で、第2番目の位置検出マーカCPが検出され
ることになる。これによりモータ送りカウント数「1」
あたりの紙の送り量が補正される。
【0110】その後、ステップP20では所定ピッチLp
の設定処理をし、ステップP21でモータ送りカウント数
mのスタート処理をしてステップP23で第1の実施例に
係る用紙カット処理のフローチャートにリターン処理を
する(図6参照)。
【0111】これにより、補正処理に基づいて第1の実
施例に係る用紙カット処理のフローチャートのステップ
P13〜P15により、ロール状の感熱紙1の切断処理をす
ることができる。
【0112】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る用紙切断方法によれば、図10,11のフローチャート
に示すように、ステップP16〜P34で予めロール状の感
熱紙1に設けられた位置検出マーカCPの検出処理に基
づいてロール状の感熱紙1の切断位置の補正処理をして
いる。
【0113】このため、従来例のように規格用紙B5,
B4,A4,A5等に無い用紙長の感熱紙やユーザが特
別に要求する任意の幅×用紙長の印刷物が必要となった
場合に、ロール状の感熱紙や規格用紙を印字処理前に手
動カッターやカッターナイフ等により1枚ずつ切断した
り、その印字処理後に、印刷物の不要部分を同様に手動
カッター1やカッターナイフ等により1枚ずつ切断する
ことなく、ステップP16〜P34で、予めロール状の感熱
紙1に設けられた位置検出マーカCPの所定ピッチLp
と該ロール状の感熱紙1のモータ送りカンウト数mに基
づく位置偏差±βに基づいて用紙送りLの補正処理をす
ることにより、正確にロール状の感熱紙1の切断処理を
行うことが可能となる。
【0114】これにより、ユーザの熟練度に依存するこ
となく、用紙サイズ,必要枚数の設定値に基づいてロー
ル状の感熱紙や規格用紙等をユーザの希望する均一の用
紙に短時間に自動切断することが可能となる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1,第
2の用紙裁断装置によれば用紙保持手段,移動手段,切
断手段,寸法設定手段及び制御手段が具備され、該切断
手段が第1又は第2の切断手段から成っている。
【0116】このため、予めユーザの希望する用紙の寸
法が寸法設定手段により設定されると、用紙保持手段に
保持されたロール状の感熱紙等の被切断用紙が移動手段
により順送りされる。このことで、ユーザの希望する任
意の長さにより、被切断用紙が自動切断される。この際
に、第1の切断手段により被切断用紙が幅方向に自動的
に切断され、第2の切断手段によりそれが長さ方向に切
断される。このことで、ユーザの希望する用紙の切断枚
数が多くなった場合であっても、その切断処理を短時間
に行うことが可能となる。
【0117】なお、本発明の第3の用紙切断装置によれ
ば、特に、第1,第2の用紙裁断装置に補正手段が設け
られ、予め被切断用紙に設けられた切断補助位置マーク
に基づいて切断位置が補正されている。
【0118】このため、予めロール状の感熱紙等に設け
られた切断補助位置マークが検出手段により検出される
と、該切断補助位置マークに基づく検出信号により切断
位置を補正することが可能となる。このことで、被切断
用紙の任意の長さ又は任意の長さ×幅が寸法設定手段に
より設定されると、ユーザの希望する任意の長さ×幅に
より被切断用紙を正確に自動切断することが可能とな
る。
【0119】さらに、本発明の用紙切断方法によれば、
予め被切断用紙に設けられた切断補助位置マークの検出
処理に基づいて該被切断用紙の切断位置の補正処理をし
ている。
【0120】このため、従来例のように規格用紙B5,
B4,A4,A5等に無いサイズの感熱紙やユーザが特
別に要求するサイズの印刷物が必要となった場合に、ロ
ール状の感熱紙や規格用紙を印字処理前に手動カッター
やカッターナイフ等により1枚ずつ切断したり、その印
字処理後に、印刷物の不要部分を同様に手動カッターや
カッターナイフ等により1枚ずつ切断することなくな
る。このことで、ユーザの熟練度に依存することなく、
用紙サイズ,必要枚数の設定値に基づいてロール状の感
熱紙や規格用紙等をユーザの希望する均一の用紙に短時
間に自動切断することが可能となる。
【0121】また、本発明によれば、被切断用紙よりも
小さな所望の大きさの用紙を、コピー機と同じような感
覚で簡単な操作で簡単に得ることができ、複数種類の感
熱紙やコピー紙を予め用意しておく必要がなくなり、そ
れらの紙の管理が容易になるとともに、用紙の保管場所
を狭くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙裁断装置の原理図である。
【図2】本発明に係る用紙裁断方法の原理図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る簡易用紙カット装
置の側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る簡易用紙カット装
置の補足説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る簡易用紙カット装
置の制御構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る用紙カット処理の
フローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例に係る簡易用紙カット装
置の側面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る簡易用紙カット装
置の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係るロール状用紙の説
明図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る用紙切断処理のフ
ローチャート(その1)である。
【図11】本発明の第3の実施例に係る用紙切断処理のフ
ローチャート(その2)である。
【図12】従来例に係るロール状用紙の簡易切断方法の説
明図である。
【符号の説明】 11…用紙保持手段、 12…移動手段、 13…切断手段、 14…寸法設定手段、 15…制御手段、 17…補正手段、 18…枚数設定手段、 19…表示手段、 12A…検出手段、 13A,13B…第1,第2の切断手段、 Cp…切断補助位置マーク、 Lp…所定ピッチ、 M…移動量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−154378(JP,A) 特開 平1−257596(JP,A) 特開 昭50−36100(JP,A) 特開 昭62−241698(JP,A) 特開 平1−222895(JP,A) 実開 昭61−68900(JP,U) 実開 昭62−123899(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 5/30 B26D 5/20 B26D 7/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを用いて被切断用紙を長手方向に送
    る用紙移動手段と、 前記被切断用紙を幅方向に切断する第1の切断手段と、 前記被切断用紙を前記長手方向に切断する第2の切断手
    段と、 前記被切断用紙よりも小さな所望の大きさの用紙の前記
    幅方向の第1の寸法と前記長手方向の第2の寸法につい
    ての寸法データをマニュアル操作によって設定する寸法
    設定手段と、 前記寸法設定手段からの前記第1の寸法に基づいて前記
    第2の切断手段の位置を調整し、前記寸法設定手段から
    の前記第2の寸法に基づいて前記用紙移動手段の前記モ
    ータを駆動して前記第1の切断手段による切断位置まで
    前記被切断用紙を移動させる移動手段と、 前記被切断用紙につけられた位置検出マークを検出する
    マーク検出手段と、 前記位置検出マークのピッチと前記位置検出マーク間の
    前記モータのカウント数に対応する移動量とに差がある
    場合に、その差に基づいて、前記被切断用紙の前記ピッ
    チに対応する前記モータの前記カウント数を補正して、
    カウント数当たりの紙送り量を修正する補正手段と、 前記移動手段による前記被切断用紙の移動量を前記モー
    タの送りカウント数によって計測する移動量カウント手
    段とを有することを特徴とする用紙裁断装置。
  2. 【請求項2】前記被切断用紙は、その一部がロール状に
    巻かれた感熱紙であることを特徴とする請求項1に記載
    の用紙裁断装置。
  3. 【請求項3】前記被切断用紙の有無を検出する用紙検出
    手段と、 前記用紙検出手段から出力された被切断用紙無しの信号
    に基づいて前記被切断用紙の無しを警告する警告手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の用紙
    裁断装置。
  4. 【請求項4】前記寸法設定手段によって設定された前記
    寸法データに基づいて前記被切断用紙が切断される枚数
    を設定して前記第1及び第2の切断手段をその枚数に応
    じた回数で繰り返して駆動させる信号を前記制御手段に
    出力する枚数設定手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1に記載の用紙裁断装置。
  5. 【請求項5】前記用紙検出手段又は前記枚数設定手段の
    出力データに基づいて前記被切断用紙の有無又は切断枚
    数を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする
    請求項3又は請求項4に記載の用紙裁断装置。
  6. 【請求項6】被切断用紙の幅方向の第1の寸法と長手方
    向の第2の寸法についての所望の寸法データをマニュア
    ル操作によって寸法設定手段に設定し、 前記寸法設定手段からの出力データに基づいてモータに
    よって前記被切断用紙を移動し、 前記被切断用紙の移動量を前記モータの送りのカウント
    数によって計測し、 前記被切断用紙の裏面に所定ピッチで複数設けられた位
    置検出マークを検出し、 前記位置検出マークの前記所定ピッチと前記位置検出マ
    ーク間の前記モータの前記カウント数に応じた前記移動
    量との差を求め、 前記差に基づいて前記位置検出マーク間の前記所定ピッ
    チに対する前記モータの前記カウント数を補正して、カ
    ウント数当たりの紙送り量を修正し、 補正された前記カウント数のデータに基づいて、前記被
    切断用紙の移動量を前記モータの送りカウント数によっ
    て計測して前記第2の寸法に達した位置で切断手段によ
    って前記被切断用紙を切断する工程を有することを特徴
    とする用紙裁断方法。
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