JP3105024U - 回路を冷却するための電気ポンプ - Google Patents

Abstract

【課題】特に自動車及びこれに類似するものの内燃機関回路を冷却するための、相互に容易に組み立てられる限定数の構成部品を備える電気ポンプを提供する。
【解決手段】シャフト１６を有するロータ１２と、ステータ１４と、上記ロータの一端に接続されかつ２つ以上の貫通穴４６が供給されたインペラ１８と、制御及びコマンド電子ボード２０と、格納ケーシングまたはシェル２２とを備え、上記ケーシングは熱硬化性樹脂またはプラスチック材料で製造され、かつこれは少なくとも上記ステータ１４と一体成形される、内燃機関の回路を冷却するための電気ポンプ１０。
【選択図】図１

Description

本考案は、回路を冷却するための電気ポンプに関する。

より特定的には、本考案は、自動車及びこれに類似するものの内燃機関の回路を冷却するための電気ポンプに関する。

内燃機関が、冷却液を介して出て行く熱を散逸させて所与の回路を通過するエンジンからこれを除去するポンプ、熱交換器ファン、及びラジエータのような冷却装置を備えることは周知である。

流体の循環を設定する本装置は、一般に駆動シャフトによって作動されるポンプを備える。

この周知の解法は、機能の点では適正であるにしても、ポンプの様々な構成部品の製造及び組立の複雑さに関して幾つかの相応な欠点を示す。

現時点で周知である電気ポンプは、ステータと流体との間の絶縁カプセル、半渦巻、ポンプを関連ベースに取り付けるための上述のフランジ及び制御及びコマンド電子ボードを収容するためのシート等の様々な単一構成部品の配置を必要とする。

理解されるように、これらの構成部品の装備及び相互組立ては、重大な困難さ及びその結果として生じる経済的視点からの最終製品に影響するコストを含意する。

また、この種の製品に関する複数の構成部品の組立ても、誤動作及び故障に関する潜在的な重要要素である多くの密封ポイントを必要とすることは明らかである。

さらに、現時点で周知である電気ポンプには通常ロータのスラスト・装置が装備されるが、これは、製造及び取付け上のさらなる困難さを含意する。

本考案の目的は、上述の欠点を解消することにある。

より特定的には、本考案の目的は、特に自動車及びこれに類似するものの内燃機関回路を冷却するための、相互に容易に組み立てられる限定数の構成部品を備える電気ポンプを提供することにある。

本考案のさらなる目的は、故障の原因となる可能性のある重要な密封ポイントが低減される、先に定義された電気ポンプを提供することにある。

本考案の別の目的は、流体と制御及びコマンド電子ボードとの間の最適な熱交換の実行に適する電気ポンプを提供することにある。

本考案のさらなる目的は、ロータ・シャフトのスラスト装置を作る追加装置を必要としない電気ポンプを提供することにある。

本考案のさらなる目的は、ユーザに、長期的な耐性及び信頼性レベルを保証しかつ低コストで容易に製造される、特に内燃機関回路を冷却するための電気ポンプを提供することにある。

本考案によれば、これらの目的及び他の目的は、シャフトを有するロータと、ステータと、上記ロータの一端に接続された、または２つ以上の貫通穴を備えるインペラと、制御及びコマンド電子ボードと、格納ケーシングまたはシェルとを備え、主として上記ケーシングは熱硬化性樹脂またはプラスチック材料で製造されることを特徴とし、少なくとも上記ステータは一体成形される、特に内燃機関回路の冷却に適する電気ポンプによって達成される。

本考案による回路を冷却するための電気ポンプの構築及び機能上の特徴は、好適かつ非限定的な実施形態を表す添付の図面を参照した以下の説明によってより良く理解されるであろう。

図１を参照すると、１０でその全体が示される本考案による回路を冷却するための電気ポンプは、本質的に、ポンプ本体内へ軸方向に構築されかつその中で周知手段により支持されるロータ１２と、相補形のステータ１４と、一端がインペラ１８に接続されたロータ１２のシャフト１６とを備える。ステータ１４は、インペラ１８とは反対端で制御及びコマンド電子ボード２０に接続される。

上述の諸構成部品は、流体の吸込ダクト２６と送出ダクト２４とを備える格納シェルまたはケーシング２２内へと包含される。

本考案によれば、上記ケーシング２２は熱硬化性樹脂またはプラスチック材料で製造され、かつこれは少なくともステータ１４と一体成形される。ケーシング２２は、好適には上記ステータ１４及び、後述される固定されたスピンドル３６の支持シートとして作用する成形されたインサート１５の双方と一体成形される。上記インサート１５は、効果的にはメタルブッシュ形の円筒形本体または他の適切な材料で製造される。

電子ボード２０に対応して、上記ケーシングまたはシェル２２の後端は、接着材または同等の手段によって同ケーシングに固定されるソケット・カバー２８によって閉止される。上記カバー２８は、好適にはケーシング２と同じ材料で製造され、かつこれは諸構成部品をボディ・ポンプ及び同カバー２８に近接して置かれる電子ボード２０内に仕切って密封し、かつこれは、効果的にはファストンの類の、またはこれに類似する接続装置３０を介してステータに接続される。

特に、上記ボードは、カバー２８に整合されたケーシング２２の端近くに形成される下降されたシート２０’内に置かれる。

ケーシングまたはシェル２２には、カバー２８の反対側に対応してケーシングの成形の間に同ケーシングと一体式に成形される半渦巻３２が供給される。

ケーシング２２の成形は、プラスチックが射出される前にステータ１４及びインサート１５が挿入される、鋼金型を使用する成形プロセスによって実行される。次いで金型が閉じられ、成形ステップが始まる。このステップは、温度及び圧力により液化してあらゆる空胴を充填する予め加熱されたプラスチック・ペレットをプレスすることと、ステータ１４及びインサート１５を包むことで構成される。プラスチック材料が固まると、金型を開いてステータ１４及びインサート１５と一体化しているケーシング２２を取り出すことができる。

ケーシング２２のカバー２８とは反対位置、即ち半渦巻３２の側には、２８’で示された熱硬化性材料製の反対形状のカバーが供給される。

上記反対側のカバー２８’は通常上記流体の吸込ダクト（２６）及び送出ダクト（２４）を備え、かつこれは接着材によりケーシング２２と一体製造されて機械抵抗及び密封の双方を保証する。

関連ベース（図示されていない）へのポンプの取付けフランジ３４は、効果的には一体成形の間に同ケーシングと一体式に取得される。

本考案のさらなる効果的な特徴によれば、図２に詳細が表示されているロータ１２のシャフト１６は、縦方向に伸長する貫通穴３８が供給されたスラスト・装置として作用する固定された上述の支持スピンドル３６を軸方向に統合する。

固定された支持スピンドル３６には、その展開の３分の２のところで上記固定された支持スピンドル３６と一体式に取得された突起または環状のカラー４０が供給される。上記突起または環状のカラー４０は、スリーブ４４に沿ってロータ１２の近くに形成される相補形のマイタ４２と係合する。

図１において矢印Ｆ、Ｆ１及びＦ２が示すように、流体はスピンドル３６の穴３８及びインペラ内へと得られた２つ以上の穴４６を介して流れ、よって吹き抜けの流れが発生して定期的に電子ボード２０に当たり、故に電子ボード２０には流体が溢れ、ポンプが作動する間に適切に冷却される。達成された熱交換は、上記ボードの温度を適正な作動が見込まれる限界値より低い最適レベルに維持する。

先の説明から分かるように、本考案によって達成される優位点は明白である。

特に内燃機関の回路の冷却に適する本考案の電気ポンプは、一体成形によって取得されかつステータ１４及び成形されたインサート１５を統合するケーシング２２の存在により容易に組み立てられることが可能な低減された数の構成部品で製造される。

従って、重要な密封ポイントは大幅に低減され、同時にコマンド及び制御電子ボード２０の冷却はスピンドル３６の穴３８及びインペラの穴４６を介する流体の通過によって正確に保証される。

スラスト装置として作用する上記スピンドル３６の製造もまた、ロータ・ブロック１２内へ一体化されるカラー４０のおかげで効果的である。

以上、単に非限定的な例によって与えられた一実施形態を参照して本考案を説明してきたが、上述の説明により当業者には幾つかの変更及び変形が明白となるであろう。従って、本考案が添付の請求の範囲に記載された精神及び保護の範囲内にある全ての変更及び変形を包含すべく意図されていることは明白である。

本考案による回路を冷却するための電気ポンプの略縦断面図である。 上記電気ポンプのロータ及びそのシャフトの略縦断面図である。 図２の細部「Ａ」を拡大した略図である。

Claims (10)

1. 内燃機関の回路を冷却するための電気ポンプ（１０）であって、シャフト（１６）を有するロータ（１２）と、ステータ（１４）と、前記ロータの一端に接続されかつ２つ以上の貫通穴（４６）が供給されたインペラ（１８）と、制御及びコマンド電子ボード（２０）と、格納ケーシングまたはシェル（２２）とを備え、前記ケーシング（２２）は熱硬化性樹脂またはプラスチック材料で製造され、かつこれは少なくとも前記ステータ（１４）と一体成形されることを特徴とする電気ポンプ。
2. ケーシング（２２）はステータ（１４）及び、シャフト（１６）と協働する固定されたスピンドル（３６）のサポートになる成形されたインサート（１５）と一体成形されることを特徴とする請求項１に記載の電気ポンプ。
3. 電子ボード（２０）に対応してケーシング（２２）の後端は、熱硬化性樹脂または他の適切なプラスチック材料で製造されかつ接着材または他の同等な手段により同ケーシングと一体化されるソケット・カバー（２８）によって閉止されることを特徴とする請求項１または２に記載の電気ポンプ。
4. 電子ボード（２０）はカバー（２８）によって整合されたケーシング（２２）の端の近くに形成される降下されたシート（２０’）内に置かれ、前記ボード（２０）はファストン型の接続手段またはこれに類似するものによってステータ（１４）に接続されることを特徴とする先行する任意の請求項に記載の電気ポンプ。
5. ケーシング（２２）には、同ケーシングと共に成形の間に取得される前記カバー（２８）の反対側に沿って半渦巻（３２）が装備されることを特徴とする先行する任意の請求項に記載の電気ポンプ。
6. その一体成形の間にケーシング（２２）と一体で得られる取付けフランジ（３４）を備えることを特徴とする先行する任意の請求項に記載の電気ポンプ。
7. ロータ（１２）のシャフト（１６）は、縦方向に伸長する貫通穴（３８）が供給された固定された支持スピンドル（３６）を軸方向に一体化することを特徴とする先行する任意の請求項に記載の電気ポンプ。
8. 固定された支持スピンドル（３６）には一体形の環状のカラー（４０）が装備され、前記ポンプはロータ（１２）の近くに置かれた、相補形のマイタ（４２）が供給されたスリーブ（４４）を備え、前記環状のカラー（４０）は前記マイタ（４２）内へ係合されることを特徴とする請求項７に記載の電気ポンプ。
9. 熱硬化性材料で製造されてカバー（２８）とは反対の位置に置かれ、かつ接着材または他の同等手段によりケーシング（２２）に固定された流体の吸込ダクト（２６）と送出ダクト２８とが装備されている反対形状のカバー（２８’）を備えることを特徴とする先行する任意の請求項に記載の電気ポンプ。
10. ソケット・カバー（２８）及び／または反対側のカバー（２８’）はケーシング（２２）と同じ材料で製造されることを特徴とする請求項３または９に記載の電気ポンプ。
    

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