JP2020016182A - 流体ポンプ - Google Patents

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寛人 小川
Hiroto Ogawa
寛人 小川
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Abstract

【課題】複数のインペラを強固に連結し、連結部分での流体の漏出もないクローズドインペラ型のポンプロータを有する流体ポンプを構成する。【解決手段】円環状のシュラウド42と、ディスク状のベースプレート41と、複数のインペラ43とでポンプロータRが構成され、ポンプロータRを、回転軸芯Xを中心に駆動回転する駆動部を備えている。複数のインペラ43の突出側端部43aから回転軸芯Xに沿う方向に突出する連結体44と、シュラウド42またはベースプレート41のうちの他方において連結体44が挿入する挿入孔45と、連結体44に接する位置に注入された樹脂とで保持部が形成され、連結体44に、樹脂の一部が入り込むことによりインペラの抜け出しを阻止する抜止部Tを備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、シュラウドとベースプレートとの間に複数のインペラを備えたクローズド型のポンプロータを有する流体ポンプに関する。
上記構成の流体ポンプとして特許文献1には、ベースプレートとして基部を含む第1部品と、シュラウドに複数の主羽根部を形成した第2部品とを有し、これらを接合することによりインペラを製造する技術が記載されている。
この特許文献1では、ポンプに使用される羽根車としてのポンプロータ(特許文献1ではインペラ)を第1部材と第2部材と普通金型を用いて樹脂により製造しており、第1部品の第1環状面に対し、第2部品の立設部分の下縁と、副羽根部の下縁とを当接させ、振動溶着により溶着している。
また、特許文献2には、羽根状部材に形成した係合凸部を、支持部材の保持凹部に挿入し、圧力を作用させた状態で振動溶着することでクローズドインペラ型のポンプロータを製造する技術が記載されている。
特開2013−189909号公報 特開2018−31309号公報
例えば、クローズドインペラ型のポンプロータの構造を考えると、シュラウドとベースプレートとの間に複数のインペラを備えたポンプロータは、金型による一度の成形により製造することが困難である。
このような理由から、特許文献1に記載されるように、複数のインペラ(特許文献1の羽根車)が一体形成されるシュラウドを金型により作り出し、ベースプレート(特許文献1の基部)を金型により作り出し、ベースプレートに対しシュラウドの複数のインペラを振動溶着により接合してポンプロータを製造することも考えられている。
また、振動溶着を行う際には、特許文献2に記載されるようにインペラ(特許文献2の羽根状部材)の係合突起を、ベースプレート(特許文献2の支持部材)の保持凹部の内端部分に当接した状態で圧力を作用させ、超音波による振動溶着が行われている。
また、特許文献2では、溶着面積の拡大を避ける目的から係合突起の端部を保持凹部の内端部分に当接させ、この当接部分に圧力を集中させた状態で溶着を行っている。
しかしながら、このように溶着が確実に行われても、比較的面積が小さい溶着箇所が複数形成されるだけであるため、例えば、大きい負荷が作用した場合や、長期に亘って使用した場合には溶着部分に集中する力により溶着箇所を破損することも想像できた。
また、特許文献2にも示されるように、振動溶着を実現するためには、係合突起の外周と保持凹部の内周との間に隙間を必要としており、このような隙間を形成したものをポンプロータに使用した場合に、ポンプの作動時に隙間に流体が流れることからポンプの性能の低下を招くことも考えられた。
このような理由から、シュラウドとベースプレートとの一方に形成した複数のインペラを他方に強固に連結し、連結部分での流体の漏出もないクローズドインペラ型のポンプロータを有する流体ポンプが求められる。
本発明に係る流体ポンプの特徴構成は、回転軸芯と同軸芯に吸入開口が形成された円環状のシュラウドと、前記回転軸芯を中心に回転自在に配置されるディスク状のベースプレートと、前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの一方に備えられる複数のインペラとでポンプロータが構成され、前記ポンプロータを、前記回転軸芯を中心に駆動回転する駆動部を有し、前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの一方において複数の前記インペラの突出側端部から前記回転軸芯に沿う方向に突出する連結体と、前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの他方において前記連結体の挿入を許すように前記回転軸芯に沿う貫通孔状に形成される挿入孔と、前記挿入孔に挿入された前記連結体に接する位置に注入された樹脂とで前記挿入孔に挿入された前記連結体を保持する保持部が形成され、前記連結体に、前記樹脂の一部が入り込むことにより前記インペラの抜け出しを阻止する抜止部を備えている点にある。
この特徴構成によると、インペラの突出側端部から突出する連結体を挿入孔に挿入し、樹脂を注入することで保持部が形成され、この保持部において樹脂が連結体の外面に密着すると同時に、樹脂の一部が抜止部に入り込むことにより挿入孔からインペラの抜け出しが阻止される。また、保持部では挿入孔に連結体を挿通した状態で樹脂によって固定される形態であるため、挿入孔と連結体との間に間隙が存在しても、その間隙の樹脂が入り込み、間隙を塞ぐ状態となる。
従って、シュラウドとベースプレートとの一方に形成した複数のインペラを他方に強固に連結し、連結部分での流体の漏出もないクローズドインペラ型のポンプロータを有する流体ポンプが構成された。
他の構成として、前記他方のうち複数の前記インペラが配置される面と反対側の面である外面に、前記挿入孔の開口縁に連なる凹部が形成され、前記抜止部が前記凹部の内部に配置されても良い。
これによると、挿入孔に挿通した連結体の抜止部を凹部の内部に配置した状態で、凹部に樹脂を注入することにより、この樹脂の一部が抜止部に入り込む状態となる。この状態でインペラを抜き出す方向に外力が作用した場合でも凹部の内部の樹脂が連結体の変位を阻止する。また、この構成では、凹部に樹脂を注入する形態となるため凹部の開口から外方に樹脂が突出する現象を抑制して凹部の外部側を平滑にしてポンプロータの回転時に流体から作用する抵抗を増大させる現象を抑制できる。
他の構成として、前記抜止部が、前記連結体の厚み方向に貫通する貫通孔、又は、前記連結体の一部を切り欠いた係合部で形成されても良い。
これによると、抜止部に貫通孔や係合部を形成する程度の形状の設定により、インペラの抜止を確実に行える。
他の構成として、前記他方のうち複数の前記インペラが配置される面である内面に、前記突出側端部が嵌り込む嵌合溝部が形成されても良い。
これによると、シュラウドまたはベースプレートのうちの他方に形成された嵌合溝部にインペラの突出側端部が嵌り込むため、インペラが薄板状に形成されていても、インペラの変形を抑制し、インペラを適正な姿勢に維持できる。
ウォータポンプの断面図である。 ベースプレートとシュラウドとの分解斜視図である。 シュラウドの斜視図である。 ベースプレートの斜視図である。 シュラウド、ベースプレート、モータロータ等の分離状態の断面図である。 挿入孔の短手方向から見た保持部の拡大断面図である。 挿入孔の長手方向から見た保持部の拡大断面図である。 保持部を形成する際の金型の配置を示す断面図である。 別実施形態(a)の保持部の断面図である。 別実施形態(b)の保持部の断面図である。 別実施形態(c)で挿入孔の短手方向から見た保持部の拡大断面図である。 別実施形態(c)で挿入孔の長手方向から見た保持部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、駆動部としてのモータ部Mと、このモータ部Mにより回転軸芯Xを中心に回転するポンプロータRとをケーシングCに収容することにより、ポンプロータRの駆動回転により吸入筒11から吸入した冷却水(流体の一例)を吐出筒14から送り出す流体ポンプとしてのウォータポンプPが構成されている。
このウォータポンプP(流体ポンプ)は、モータ部MがケーシングCのモータ空間Smに収容され、ポンプロータRがポンプ空間Spに収容されている。この構成からモータ部Mの駆動力でポンプロータRが駆動回転された際には吸入筒11から冷却水をポンプ空間Spに吸入し、ポンプ空間Spに吸入した冷却水を吐出筒14から送り出す遠心ポンプとして構成されている。
このウォータポンプPは、自動車等の車両においてエンジンとラジエータとの間で冷却水を循環させるために用いられるものである。尚、図1に示すウォータポンプPは、流体ポンプの一例であり、水以外の流体を送り出すポンプとして構成しても良い。
〔ケーシング〕
このウォータポンプPは、任意の姿勢で使用できるものであるが、本実施形態では、図1に示す姿勢に基づいて上下関係を説明する。
図1に示すように、ケーシングCは、樹脂製の第1ケーシング10と、樹脂製の第2ケーシング20と、樹脂製の第3ケーシング30を回転軸芯Xに沿って上下方向に重ね合わせ、連結した構造を有している。
第1ケーシング10は、回転軸芯Xと同軸芯に配置される吸入筒11と、この吸入筒11に連なる位置において吸入筒11より大径で回転軸芯Xと同軸芯となる円筒状の膨出部12と、この膨出部12の外壁より外側に張り出す領域において回転軸芯Xを中心とする円環状の空間を形成する流路形成部13と、この流路形成部13から接線方向に突出する姿勢の吐出筒14と、流路形成部13の外周部分から外方に張り出す第1フランジ部15とが一体形成されている。
この第1ケーシング10では、膨出部12の内部空間から、流路形成部13の内側の内部空間に亘る領域にポンプ空間Spが形成されている。
第2ケーシング20は、回転軸芯Xと同軸芯の筒状となる側壁部21と、下側の底壁部22とを有すると共に、側壁部21の上端部から外方に張り出す第2フランジ部23が一体形成されている。この第2フランジ部23は、第1フランジ部15に対して振動溶着又は接着等の技術により接合されている。
側壁部21には、モータ部Mのステータ25を埋め込んでおり、底壁部22にはモータ部Mのモータロータ27を回転自在に支持する固定シャフト26の下端をインサートする状態で支持している。この側壁部21の内部にモータ空間Smが形成されている。
ステータ25は、第2ケーシング20の側壁部21の内部に樹脂ポッティングにより埋め込まれている。固定シャフト26は、断面形状が円形であり、先端が第1ケーシング10のポンプ空間Spに達するように軸長が設定されている。
第3ケーシング30は、制御基板31を収容する空間を形成するため、中央部が下方に膨らむ椀状に成形されている。この第3ケーシング30の上端の開口縁を、第2ケーシング20の底壁部22の外周に熱溶着や接着等の技術により接合することにより内部空間を密封するように連結している。
また、第2ケーシング20の底壁部22の下面には、下方に突出する基板支持部24が形成され、この基板支持部24に制御基板31が支持されている。
〔モータ部〕
図1、図5に示すように、モータ部Mは、第2ケーシング20の側壁部21に埋め込まれたステータ25と、固定シャフト26と、この固定シャフト26に対して回転自在に外嵌するモータロータ27とで構成されている。
ステータ25は、磁性鋼板を積層したコア25aと、このコア25aに巻回される導線で成るコイル25bとを備えている。
モータロータ27は、固定シャフト26に対して回転自在に外嵌する筒状の軸受28と、ステータ25の内周に近接配置される複数の永久磁石29とを備えて構成されている。尚、軸受28は、滑り軸受として構成されるものであるが、ニードルベアリング等で構成されるものでも良い。
このウォータポンプPでは、コイル25bに供給する電力を制御基板31で制御することによりモータロータ27の駆動回転を実現する。
〔ポンプロータ〕
ポンプロータRは、図1〜図5に示すように、モータロータ27と一体的に回転するディスク状のベースプレート41と、このベースプレート41の上側に配置されるシュラウド42と、これらに挟まれる位置に配置される複数のインペラ43とを備えることによりクローズド型に構成されている。
このポンプロータRでは、ベースプレート41が樹脂の金型成形により作り出されている。また、シュラウド42と複数のインペラ43とが樹脂の金型成形により一体形成されている。樹脂としてはPPS(Polyphenylene sulfide)が用いられるが、樹脂はこれに限るものではない。
シュラウド42は、回転軸芯Xと同軸芯で配置される筒状部42aと、鍔状部42bとを一体形成した円環状となる構造を有し、シュラウド42の鍔状部42bの下面側(ベースプレート41に対向する側)に複数のインペラ43が一体的に形成されている。このシュラウド42では筒状部42aの内部空間の上端部が吸入開口であり、ウォータポンプPが作動する際には、吸入開口からポンプロータRの内部に冷却水が吸入される。
インペラ43の突出側端部43a(図5では下側の端部)には、連結体44が回転軸芯Xに沿う方向に突設されている。この連結体44は側面視で矩形に形成され、抜止部Tとして一対の貫通孔44aが、連結体44の短手方向(厚み方向)に穿設されている。尚、この実施形態では1つのインペラ43に対して単一の連結体44を形成しているが、1つのインペラ43に対して複数の連結体44を形成しても良い。
ベースプレート41は、回転軸芯Xを中心とする貫通孔である中央孔部41Hを中央部に有すると共に、流路面41a(インペラ43に対向する面の側)が、中央に近い位置ほど緩やかに上方に盛り上がる形状に成形されている。また、外面41b(図5では下側の端部)は、外周側が平坦であり、中央孔部41Hを取り囲む領域には下方に突出する筒状突出部41cが形成されている。更に、中央孔部41Hの内周のうち下方端部には複数の嵌合凹部41Haが形成されている。
ベースプレート41には、インペラ43の連結体44が挿入可能な挿入孔45が、流路面41aから外面41bに亘って回転軸芯Xに沿う姿勢の貫通孔状に形成されている。挿入孔45は、連結体44が嵌合状態で挿通するように、連結体44の断面より僅かに大きい寸法で形成されている。
また、ベースプレート41の外面41bにおいて、挿入孔45の開口縁に連なる凹部45aが形成されている。この凹部45aは、図5〜図7に示すように、挿入孔45の断面形状より充分に大きい寸法で形成されるものであり、この挿入孔45に連結体44が挿通した状態で、連結体44の貫通孔44aが凹部45aの内部に配置されるように、この凹部45aの深さが設定されている。
図2、図5、図6に示すように、ベースプレート41の流路面41a(インペラ43が配置される面となる内面:図1では上面)にインペラ43の突出側端部43aが嵌り込む嵌合溝部41dが形成されている。
特に、このポンプロータRでは図6,図7に示すように、挿入孔45と、挿入孔45に挿入された連結体44に接する位置に注入された保持用樹脂46とによって、挿入孔45に挿入された連結体44を挿入状態に保持する保持部Dが構成されている。この実施形態では、保持部Dは、連結体44の突出端がベースプレート41の外面41bと面一になるように設定されているが、この連結体44は外面41bより突出して良く、凹部45aの内部に沈み込むものでも良い。
前述した保持部Dは、挿入孔45に連結体44を挿通し、凹部45aに保持用樹脂46を注入する工程により作り出されるものであり、この工程において用いられる金型を図8に示している。
つまり、保持部Dよりベースプレート41にインペラ43を連結する場合には、ベースプレート41の複数の挿入孔45に対し、インペラ43の連結体44を嵌め込み、インペラ43の突出側端部43aを嵌合溝部41dに嵌め込んだ仮組立て状態のポンプロータRを作り出す。この仮組立て状態のポンプロータRを図8に示す第1金型51と第2金型52との内部の空間にセットし、樹脂を注入することになる。
第1金型51には、複数の凹部45aに対して直接的に保持用樹脂46を注入するため凹部45aの数に等しい数のランナー51aが形成され、各々のランナー51aのゲートが凹部45aに連通する位置に配置されている。
仮組立て状態のポンプロータRを第1金型51と第2金型52との内部空間にセットし、第1金型51と第2金型52との合わせ面(パーティング面)を当接させた状態では、ベースプレート41とシュラウド42とを回転軸芯Xに沿って近接させる方向に僅かな圧力を作用させるように第1金型51と第2金型52とが構成されている。
これにより、第1金型51と第2金型52との内部空間に仮組立て状態のポンプロータRをセットした状態では、挿入孔45に連結体44が嵌め込まれ、インペラ43の突出側端部43aが嵌合溝部41dに嵌め込まれる状態が維持される。この状態で各々のランナー51aに加熱状態の保持用樹脂46が供給された場合には、保持用樹脂46の一部が連結体44の貫通孔44aに入り込み、凹部45aの内部の保持用樹脂46と連結体44とが一体化する。
これにより、保持部Dでの保持を確実に行い、挿入孔45から連結体44の抜け出しを阻止する状態となり、ベースプレート41と、シュラウド42とが離間する方向に変位することのないクローズド型のポンプロータRが作り出される。
保持用樹脂46としては、前述したPPS(Polyphenylene sulfide)を想定しており、このPPSを加熱状態で射出成形と同様に凹部45aに注入し、放熱により固化させる工程が採用される。また、保持用樹脂46はPPSに限るものではなく、ABSやアクリル樹脂、ナイロン等の熱可塑性の樹脂でも良く、エポキシ樹脂のように化学反応により硬化する常温硬化樹脂を用いても良い。
〔モータ部とポンプロータ〕
図5に示すように、ポンプロータRのベースプレート41の複数の嵌合凹部41Haに嵌合可能な複数の嵌合突起27aがモータロータ27の上端に形成されている。この構成から、固定シャフト26に対して軸受28を介して相対回転自在に外嵌するようにモータロータ27を第2ケーシング20の内部に支持し、複数の嵌合凹部41Haに対し、これらに対応する嵌合突起27aを嵌合させるようにポンプロータRを配置する。
このように配置された状態において、固定シャフト26の上端部分にワッシャ35と、ブッシュ36とを外嵌し、更に、軸受28の上端の嵌合溝にスナップリング37を外嵌する。これにより、モータロータ27とポンプロータRとが一体回転可能な状態となり、ポンプロータRの上方への変位が規制され抜止状態となる。
この配置の後に、ポンプロータRを収容するように第1ケーシング10を第2ケーシング20に重ね合わせて配置し、第1ケーシング10の第1フランジ部15と、第2ケーシング20の第2フランジ部23とを、振動溶着や接着剤を用いた技術により接合する。
これにより、モータ空間Smにモータ部Mのモータロータ27が配置され、ポンプ空間SpにポンプロータRが配置される。
また、保持部Dでは挿入孔45に連結体44を挿通した状態で保持用樹脂46が挿入孔45から凹部45aに亘って注入されるため、挿入孔45と連結体44との間に間隙が存在しても、その間隙の保持用樹脂46が入り込み、間隙を塞ぐ状態となる。
これにより、シュラウド42に形成した複数のインペラ43をベースプレート41に強固に連結すると同時に、保持部Dでは、挿入孔45から冷却水の漏出がないウォータポンプPが構成された。このように、保持部Dにおいて冷却水の漏出がないため、ポンプ効率の低下を招くことなく、高い効率での冷却水の送り出しが可能となる。また、嵌合溝部41dにインペラ43の突出側端部43aが嵌り込むため、インペラ43が薄板状のものであっても、インペラ43が変形する不都合を招くこともなく、突出側端部43aと嵌合溝部41dの隙間を冷却水が流れることもない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図9に示すように、抜止部Tとして連結体44の長手方向(同図で左右方向)の端部となる端縁の一部を切り欠いた係合部44bを形成する。この別実施形態(a)では、係合部44bの構造を除き、挿入孔45、凹部45a、嵌合溝部41dは、実施形態と共通する構成を有しており、保持用樹脂46を注入する工程も実施形態と同様のものを利用できる。
この別実施形態(a)の構成でも凹部45aに注入される保持用樹脂46の一部が係合部44bに入り込み挿入孔45から連結体44の抜け出しが阻止され、保持部Dでの保持を確実にする。この別実施形態(a)であれば、凹部45aの短手方向の長さが連結体44の短手方向の長さと同程度であっても、保持用樹脂46が係合部44bに入り込み、抜止部Tとして機能する。
(b)図10に示すように、抜止部Tとして連結体44の長手方向(同図で左右方向)の端部となる端縁の一部を切り欠いて係合部44bを形成すると共に、挿入孔45として、連結体44の短手方向(厚み方向)での寸法が連結体44より僅かに長く(僅かに広い幅で)、連結体44の長手方向に沿う方向での寸法を、連結体44の突出端側で長く、連結体44の基端側で短くなる形状に設定する。この構成では、連結体44を挿入孔45に挿入した状態では、連結体44の短手方向への変位が規制される。
この別実施形態(b)では、実施形態に記載した凹部45aをベースプレート41に形成しないで済み、保持用樹脂46を注入する工程を実施形態と同様のものを利用できる。この構成では、保持用樹脂46を挿入孔45に注入した場合には、保持用樹脂46の一部が係合部44bに入り込み、保持用樹脂46と連結体44とが一体化する。
この別実施形態(b)では、挿入孔45の内面形状が、連結体44の長手方向の端部において傾斜状となる。このため、挿入孔45に保持用樹脂46を注入した後に、挿入孔45から連結体44の抜け出す方向に外力が作用しても、連結体44と一体化した保持用樹脂46が、挿入孔45の傾斜状の内面に接触することにより連結体44の抜け出しが阻止され、保持部Dでの保持を確実にする。また、この構成では、実施形態のように凹部45aを形成せずに済むため、ベースプレート41の成形を容易にする。また、挿入孔45の短手方向の長さが連結体44の短手方向の長さと同程度であっても、保持用樹脂46が係合部44bに入り込み、抜止部Tとして機能する。
(c)図11、図12に示すように、抜止部Tとして、実施形態と同様に連結体44に貫通孔44aを形成し、挿入孔45として、連結体44の長手方向の寸法より僅かに長く、連結体44の幅方向での寸法を、ベースプレート41の外面41bに近い位置ほど長くなる形状に設定する。この構成では、連結体44を挿入孔45に挿入した状態では、連結体44の長手方向への変位が規制される。
この別実施形態(c)では、実施形態に記載した凹部45aをベースプレート41に形成しないで済み、保持用樹脂46を注入する工程を実施形態と同様のものを利用できる。この構成では、保持用樹脂46を挿入孔45に注入した場合には、保持用樹脂46の一部が貫通孔44aに入り込み、保持用樹脂46と連結体44とが一体化する。
この別実施形態(c)では、挿入孔45の内面形状が、連結体44の幅方向の端部において傾斜状となる。このため、挿入孔45に保持用樹脂46を注入した後に、挿入孔45から連結体44の抜け出す方向に外力が作用しても連結体44と一体化した保持用樹脂46が、挿入孔45の傾斜状の内面に接触することにより連結体44の抜け出しが阻止され、保持部Dでの保持を確実にする。また、この構成では、実施形態のように凹部45aを形成せずに済むため、ベースプレート41の成形を容易にする。
(d)実施形態の構成に代えて、ベースプレート41に複数のインペラ43を一体的に形成し、この複数のインペラ43の突出側端部43aに連結体44を形成し、この連結体44を、シュラウド42に形成された挿入孔45に挿通し、挿入孔45に保持用樹脂46を注入することで保持部Dを構成しても良い。つまり、実施形態の図1を例に挙げて説明すると、突出側端部43aがインペラ43の上端に形成され、この突出側端部43aから上方に突出するように連結体44が形成されることになる。
この別実施形態(d)のように構成したものであっても、保持部Dにおいて複数のインペラ43を強固に連結し、連結部分で冷却水の漏出もないクローズド型のポンプロータRを有するウォータポンプPを構成できる。
(e)実施形態では、モータ部Mのモータロータ27と、ポンプロータRのベースプレート41とを個別に成形していたが、これらを一体形成するように構成しても良い。この構成により、モータロータ27とポンプロータRとが一体回転する構造物となる。
(f)挿入孔45や凹部45aに保持用樹脂46を注入する工程を、金型(第1金型51と第2金型52)を用いないで人為的に行えるように製造工程を設定する。この別実施形態(f)では、例えば、実施形態での説明と同様に、ベースプレート41の複数の挿入孔45に対しインペラ43の連結体44を嵌め込み、インペラ43の突出側端部43aを嵌合溝部41dに嵌め込むことで、仮組立て状態にあるポンプロータRに対し、注入用の器具を用いて保持用樹脂46を注入することになる。
(g)例えば、挿入孔45のみが貫通孔としてベースプレート41に形成されたものでは、連結体44を挿入孔45に挿入した状態において、抜止部Tが外面41bより外方に露出するように連結体44の突出長を設定する。そして、この挿入状態において、連結体44の突出端とベースプレート41の外面41bとに接するように保持用樹脂46を注入して保持部Dを構成する。
この別実施形態(g)の構成では、凹部45aを備えることなく保持部Dを形成することが可能でありベースプレート41の構造を簡素化することができる。
本発明は、クローズド型のポンプロータを有する流体ポンプに利用できる。
41 ベースプレート
41d 嵌合溝部
42 シュラウド
43 インペラ
43a 突出側端部
44 連結体
44a 貫通孔
44b 係合部
45 挿入孔
45a 凹部
46 保持用樹脂(樹脂)
D 保持部
M モータ部(駆動部)
P ウォータポンプ(流体ポンプ)
R ポンプロータ
T 抜止部
X 回転軸芯

Claims (4)

  1. 回転軸芯と同軸芯に吸入開口が形成された円環状のシュラウドと、前記回転軸芯を中心に回転自在に配置されるディスク状のベースプレートと、前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの一方に備えられる複数のインペラとでポンプロータが構成され、前記ポンプロータを、前記回転軸芯を中心に駆動回転する駆動部を有し、
    前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの一方において複数の前記インペラの突出側端部から前記回転軸芯に沿う方向に突出する連結体と、前記シュラウドまたは前記ベースプレートのうちの他方において前記連結体の挿入を許すように前記回転軸芯に沿う貫通孔状に形成される挿入孔と、前記挿入孔に挿入された前記連結体に接する位置に注入された樹脂とで前記挿入孔に挿入された前記連結体を保持する保持部が形成され、前記連結体に、前記樹脂の一部が入り込むことにより前記インペラの抜け出しを阻止する抜止部を備えている流体ポンプ。
  2. 前記他方のうち複数の前記インペラが配置される面と反対側の面である外面に、前記挿入孔の開口縁に連なる凹部が形成され、前記抜止部が前記凹部の内部に配置されている請求項1に記載の流体ポンプ。
  3. 前記抜止部が、前記連結体の厚み方向に貫通する貫通孔、又は、前記連結体の一部を切り欠いた係合部で形成されている請求項1又は2に記載の流体ポンプ。
  4. 前記他方のうち複数の前記インペラが配置される面である内面に、前記突出側端部が嵌り込む嵌合溝部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体ポンプ。
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