JP2008144717A - 流体ポンプ及び樹脂製品 - Google Patents

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敬升 鈴木
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和孝 中道
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勝 蒲生
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金広 深谷
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Abstract

【課題】ボディとポンプカバーを精度良く強固に固定することで回転軸の両端を支持することを可能とする。
【解決手段】本発明の流体ポンプ10は、ボディ12と、ボディ12に固定されたポンプカバー50と、ボディ12とポンプカバー50によって形成されるポンプ室内に配置され、その一端がボディ12に回転可能に支持される一方でその他端がポンプカバー50に回転可能に支持される回転軸46と、回転軸46に固定されたインペラ43と、を備えている。ボディ12のポンプカバー側の端部とポンプカバー50のボディ側の端部とは全周にわたって軸方向に重なり合うように嵌合しており、その嵌合部同士が全周にわたって溶着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等のエンジンやインバータ等を冷却する冷却水を循環するために用いられる流体ポンプに関する。
この種の流体ポンプでは、ボディとボディに固定されたポンプカバーによってポンプ室が形成されている。ポンプ室内には、回転軸とインペラが収容されている。ポンプ室の中心には回転軸が配され、この回転軸回りにインペラが回転可能となっている。インペラには磁石部が設けられ、ポンプ室外の磁石部と対向する位置にはステータが配置されている。外部電源からステータに駆動電力が供給されると、ステータからインペラを回転駆動するための磁力が発生する。これによってインペラが回転駆動されると、ポンプ室内に流体が吸入されて昇圧され、昇圧された流体がポンプ室から吐出される。
この種の流体ポンプに関する先行技術文献としては特許文献1がある。
特開2005−36746号公報
ところで、この種の流体ポンプでは、運転中に吐出流量等が変化すると、流体からインペラに作用する外力が変化し、インペラが回転軸回りに振動することがある。特に、上述した従来の流体ポンプでは、回転軸の一端がボディに片持ち支持されているため、インペラの回転軸回りの振動が発生しやすい。インペラの回転軸回りの振動は異音の原因となる。そこで、インペラの回転軸回りの振動を抑制するために、回転軸の両端を支持する構造が検討されている。回転軸の両端を支持するためには、回転軸の一端をボディで支持し、回転軸の他端をポンプカバーで支持しなければならない。このため、ボディの中心軸(回転軸を支持する部位)とポンプカバーの中心軸(回転軸を支持する部位)とが同一直線上となるように、ボディとポンプカバーを固定する必要がある。
しかしながら、ボディとポンプカバーを固定することによって形成されるポンプ室には高圧の流体が導入されることから、ボディとポンプカバーとの結合部には充分な結合強度が要求される。このために従来は、ボディ側の結合面とポンプカバー側の結合面を軸方向に対して略垂直に形成し、ボディに対してポンプカバーを軸直角方向(径方向)に振動させてボディとポンプカバーを溶着していた。このような方法で溶着すると、溶着時にボディに対するポンプカバーの径方向の位置が変化するため、ボディに対してポンプカバーを径方向に精度よく溶着することができない。したがって、現在のところ、回転軸の両端を支持する構造を採用した流体ポンプは実現されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みて創作されたものであり、ボディとポンプカバーを径方向に精度良く強固に固定することで回転軸の両端を支持することを可能とし、回転軸回りの振動を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の流体ポンプは、ボディと、ボディに固定されるポンプカバーと、ボディとポンプカバーによって形成されるポンプ室内に配置され、その一端がボディに回転可能に支持される一方でその他端がポンプカバーに回転可能に支持される回転軸と、回転軸に固定されたインペラと、を備えている。そして、ボディのポンプカバー側の端部とポンプカバーのボディ側の端部とは全周にわたって軸方向に重なり合うように嵌合しており、その嵌合部同士が全周にわたって溶着されている。
この流体ポンプでは、ボディとポンプカバーの両端部が全周にわたって軸方向に重なり合うように嵌合する。このため、ボディとポンプカバーの両端部が嵌合した状態では、ボディに対してポンプカバーが径方向に移動することが規制される。したがって、ボディとポンプカバーの両端部が嵌合した状態で両者を溶着することで、ボディとポンプカバーを径方向に精度良く溶着することができる。また、嵌合部同士を全周にわたって溶着されるため、両者を強固に溶着することができる。これによって、回転軸の両端を支持する構造を採ることができ、回転軸回りのインペラの振動を抑制することができる。
上記の流体ポンプにおいては、嵌合部同士がレーザ溶接によって溶着されていることが好ましい。レーザ溶接を用いると、ボディとポンプケーシングを静止した状態で溶着することができる。このため、両者をより精度良く溶着することができる。
嵌合部同士をレーザ溶接する場合は、ボディの嵌合部とポンプカバーの嵌合部の一方を弾性変形可能な突出片とし、他方を突出片を案内するガイド面とすることができる。そして、ボディとポンプカバーが嵌合した状態では、ポンプカバーがボディに対して押付けられることで弾性変形した突出片がガイド面に密着していることが好ましい。このような構成によると、密着している突出片とガイド面をレーザ溶接によって溶着するため、溶着強度をより向上することができる。
なお、上記の流体ポンプにおいては、ボディのポンプカバー側の端部とポンプカバーのボディ側の端部の一方には、他方の端部が当接する当接部が形成されており、他方の端部が当接部に当接することでボディに対してポンプカバーが軸方向に位置決めされていることが好ましい。このような構成によると、ボディとポンプカバーの軸方向の位置精度が向上するため、インペラとポンプ室内壁面とのクリアランスを小さくすることができる。これによって、ポンプ効率を向上することが可能となる。
また、本願は、2つの樹脂部材で形成される内部空間に配置された回転軸を両端で支持することができる新規な樹脂製品を提供する。すなわち、本願の樹脂製品は、樹脂製の第1部材と、第1部材に固定される樹脂製の第2部材と、第1部材と第2部材によって形成される内部空間に配置され、その一端が第1部材に回転可能に支持される一方でその他端が第2部材に回転可能に支持される回転軸と、を備えている。第1部材の第2部材側の端部と第2部材の第1部材側の端部の一方には、凸状部が全周にわたって形成されており、他方には凸状部が嵌合する凹状部が全周にわたって形成されている。そして、第1部材と第2部材が固定された状態では、第1部材が第2部材に対して押付けられることで凸状部と凹状部の少なくとも一方が弾性変形して両者が軸方向に重なり合うように密着し、かつ、その密着した部位が溶着されている。
この樹脂製品でも、凸状部と凹状部が軸方向に重なりあうように嵌合するため、第1部材と第2部材とを径方向に精度良く溶着することができる。また、凸状部と凹状部の少なくとも一方が弾性変形して両者が密着しているため、両者を溶着したときの溶着強度を高めることができる。このため、第1部材と第2部材によって回転軸の両端を支持する構造を採ることができ、回転軸の軸回りの振動を抑制することができる。
また、上記の樹脂製品においては、凸状部と凹状部の一方には、第1部材に対して第2部材を軸方向に位置決めするストッパ手段が形成されていることが好ましい。ストッパ手段が形成されることで、第1部材と第2部材を軸方向に精度良く溶着することができる。
上記の流体ポンプにおいても、凸状部と凹状部はレーザ溶接によって溶着されていることが好ましい。レーザ溶接を用いることで、両者を静止した状態で溶着することができ、両者をより精度良く溶着することができる。また、凸状部と凹状部は密着しているため、レーザ溶接時の気泡の発生が抑えられ、両者を強固に溶着することができる。
なお、回転軸には回転軸に対して対称な形状を有する回転体が固定することができる。
本発明の一実施形態に係る流体ポンプについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る流体ポンプ10の縦断面図である。流体ポンプ10は、自動車等のエンジンを冷却する冷却水を循環するために用いられ、自動車のエンジンルーム内に設置される。まずは、流体ポンプ10の全体構成について説明する。
図1に示すように、流体ポンプ10は、ボディ12と、ボディ12に固定されたポンプカバー50を備えている。ボディ12及びポンプカバー50は、ともに樹脂材料(例えば、ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、これらの樹脂にガラス繊維を混入したもの等)で製作されている。ボディ12の上部には円柱状の凸部15が形成されている。凸部15の中央にはシャフト収容部16aが設けられている。シャフト収容部16aには軸受け48が固定されている。ボディ12と軸受け48は、インサート成形によって一体に成形することができる。軸受け48にはシャフト46の下端が回転可能に支持されている。シャフト46の上端部は凸部15の上面より上方に突出している。シャフト46には、インペラ43(後で詳述する)が一体化されている。
凸部15の外周には円筒状に外壁17が形成されている。凸部15と外壁17は同心状に配置されている。凸部15と外壁17によって、上方が開放された円環状の溝20が形成されている。溝20にはインペラ43の円筒部40が収容されるようになっている。
ボディ12の側方にはコネクタ21が形成されている。コネクタ21には電気配線28の一端が接続されている。電気配線28の他端は回路基板23に接続されている。コネクタ21には図示省略した外部電源を接続することができる。外部電源からの電力は、電気配線28を介して回路基板23に供給されるようになっている。
ボディ12の外壁17の上端には、ポンプカバー50の下端が溶着されている。ボディ12とポンプカバー50との溶着構造については後で詳述する。ポンプカバー50には吸入ポート51と吐出ポート(図示省略)が形成されている。ボディ12とポンプカバー50によって形成される内部空間(すなわち、外壁17,凸部15及びポンプカバー50によって形成される内部空間)がポンプ室として機能している。ポンプカバー50の下面中央には軸受け56が固定されている。ポンプカバー50と軸受け56は、インサート成形によって一体に成形することができる。軸受け56にはシャフト46の上端が回転可能に支持されている。
ポンプ室にはインペラ43が配置される。インペラ43はシャフト46に対して対称な形状を有している。インペラ43は、略円筒状の円筒部40と、円筒部40の上端を閉じる羽根部44を備えている。円筒部40は、磁石41と、磁石41の外周側に配されたヨーク42を備えている。磁石41は、ポンプカバー50の凸部15に対向している。羽根部44には複数枚のフィンが設けられている。羽根部44の中心をシャフト46が貫通している。インペラ43は、シャフト46、磁石41及びヨーク42を金型内に配置し、その金型内に合成樹脂(例えば、プラスチック等)を射出することによって一体に成形することができる。インペラ43と軸受け56の間にはワッシャ54が配設されている。ワッシャ54によって、インペラ43と軸受け56が直接接触しないようになっている。
シャフト46の両端が軸受け48,56に支持された状態では、インペラ43の内面(円筒部40の内周面及び羽根部44の下面)とボディ12の凸部15の間には隙間が形成される。また、インペラ43の円筒部40の外周面とボディ12の外壁17の間にも隙間が形成される。このため、ポンプ室内の冷却水がこれらの隙間を通ってボディ12の凸部15の表面に接触するようになっている。
ボディ12の内部には基板収容部14が形成されている。凸部15の内部にはステータ収容部16が形成されている。ステータ収容部16の下方は基板収容部14と連通している。これによって、回路基板23を収容する1つの収容空間が形成されている。
基板収容部14の下方は開放されており、基板収容部14の下方からボディ12内に回路基板23が差し込まれている。回路基板23がボディ12の内部に差し込まれると、ステータ収容部16にステータ33が収容され、基板収容部14に基板24が収容される。ボディ12内に回路基板23が収容された状態で、基板収容部14の下端が蓋52によって閉じられている。蓋52によって基板収容部14の下端を閉じることで、基板収容部14内に異物や水分等が浸入することが防止されている。
回路基板23は、基板24と、基板24に固定されたステータ33を有する。ステータ33は、ステータコア34とステータコイル35を備えている。ステータコア34は、プレス加工などで得られた薄い鋼板(例えば、ケイ素鋼板)を積層することによって構成されている。ステータコア34には複数のスロットが形成されている。ステータコア34の中央には嵌合穴34aが形成されている。ステータ33がステータ収容部16に収容された状態では、嵌合穴34aに凸部15に形成されたシャフト収容部16aが嵌合する。これによって、ステータ収容部16内の所定の位置にステータ33が位置決めされる。ステータ33がステータ収容部16内に位置決めされた状態では、ステータ33の外周面がインペラ43の円筒部40の内周面と対向している。
ステータコア34の下端にはターミナル37の上端が固定されている。ターミナル37の下端は、基板24のターミナル用ランド(図示省略)に半田付けされている。これによって、ステータ33は基板24に固定されている。ステータコイル35は、ステータコア34の各スロットに巻回されている。ステータコイル35の巻線の一端はターミナル37に接続されている。
基板24の下面(反ステータ33側の面)には、パワートランジスタ、パワーダイオード、チョークコイル等の電子部品25が実装されている。パワートランジスタは、ステータコイル35への電力供給を切り替えるスイッチング素子である。パワーダイオードは電力供給切替時のサージ電圧吸収用素子である。チョークコイルは電力供給切替時に発生するノイズを除去するフィルタである。
なお、基板24の上面にも、図示しないチップトランジスタやチップ抵抗等の電子部品が実装されている。図1から明らかなように、基板24の上面には比較的小型の電子部品が実装されており、基板24の下面には比較的大型の電子部品25が実装されている。
上述した流体ポンプ10では、回路基板23からステータ33の各ステータコイル35に順に電力が供給される。これによって、各ステータコイル35から順に磁力が発生し、その磁力がインペラ43の円筒部40に作用し、インペラ43が回転する。インペラ43が回転すると、吸入ポート51からポンプ室内に冷却水が吸入される。吸入された冷却水は、インペラ43の回転によって昇圧され、吐出ポートから吐出される。
次いで、ボディ12とポンプカバー50とを溶着するための構造及びその手順について説明する。上述したように、本実施形態では、シャフト46の下端がボディ12の軸受け48に回転可能に支持され、シャフト46の上端がポンプカバー50の軸受け56に回転可能に支持される。このため、ボディ12とポンプカバー50は、軸受け48と軸受け56が同軸となるように溶着しなければならない。そこで、本実施形態では、ボディ12の上端とポンプカバー50の下端を嵌合し、両者の位置関係が変化しないように維持した状態で両者を溶着している。
まず、ボディ12にポンプカバー50を嵌合させるための構造について説明する。図4,5に拡大して示すように、ボディ12の外壁17の上端には鍔部17dとガイド部17bが形成されている。鍔部17dとガイド部17bは、外壁17の全周にわたって形成されている。鍔部17dは、外壁17の上端から外側に向かって略垂直に伸び、鍔部17dの上面17aは略水平となっている。ガイド部17bは、鍔部17dの先端から上方に向かって伸びている。ガイド部17bは、先端に向かって徐々に肉厚が薄くなっている。ガイド部17bの外周面17cは、円錐状(円錐をその中間で輪切りにしたときに、その側面によって形成される形状)に形成されている。
一方、ポンプカバー50の下端には、ポンプ室を形成する壁60の外周面から斜め下方に伸びる係止片62が形成されている。係止片62は、壁60の全周にわたって形成されている。係止片62は、壁60の下端60aより上方の位置で壁60に接続している。係止片62の肉厚T2は、壁60の肉厚T1より薄くされている。このため、係止片62は、壁60と比較して外力に対して大きく変形できるようになっている。また、係止片62の内周面62aの形状は、ガイド部17bの外周面17cの形状よりわずかに小さく形成されている。このため、係止片62の下端62bの内径は、ガイド部17bの中間部(接触部)の外径よりわずかに小さい。
図4に示すように、ボディ12とポンプカバー50が嵌合した状態では、ボディ12のガイド部17bがポンプカバー50の壁60と係止片62の間に嵌り込んでいる。係止片62の内周面62aはガイド部17bの外周面17cよりわずかに小さく形成されているため、係止片62はガイド部17bの外周面17cに倣って外側に弾性変形している。このため、係止片62の内周面62aとガイド部17bの外周面17cは、係止片17cの復元力によって強く密着している。なお、係止片62が請求項3でいう「突出片」に相当し、ガイド部17bの外周面17cが請求項3でいう「ガイド面」に相当する。また、ガイド部17bが請求項5でいう「凸状部」に相当し、ガイド部17bが嵌合する隙間を形成する壁60と係止片62が「凹状部」に相当する。
また、ボディ12とポンプカバー50が嵌合した状態では、壁60の下端60aが鍔部17dの上面17aに当接している。これによって、ボディ12とポンプカバー50の軸方向の位置が規制されている。
次に、ボディ12とポンプカバー50を溶着する手順について説明する。まず、図3に示すように、ボディ12の軸受け48にシャフト46の下端を挿し込み、シャフト46の上端にはワッシャ54を取付ける。次いで、図2に示すように、シャフト46の上端がポンプカバー50の軸受け56に挿し込まれるように、ポンプカバー50をボディ12に向かって移動させる。すると、上述したように、ポンプカバー50の係止片62の内周面62aとボディ12のガイド部17bの外周面17cとが密着し、また、ポンプカバー50の壁60の下端60aがボディ12の鍔部17dの上面17aに当接する。この状態では、係止片62とガイド部17bは全周にわたって軸方向に重なり合うように密着するため、ボディ12に対してポンプカバー50が径方向に位置決めされる。したがって、ボディ12側の軸受け48とポンプカバー50側の軸受け56とが同軸に配置される。また、壁60の下端60aと鍔部17dの上面17aが当接するため、ボディ12に対してポンプカバー50が軸方向に位置決めされる。
次に、ボディ12に対してポンプカバー50が位置決めされ、かつ、静止した状態で、外側から係止片62にレーザ光を照射することで、係止片62とガイド部17bをレーザ溶接によって溶着する。レーザ溶接は、係止片62とガイド部17bの全周にわたって行われる。上述したように、係止片62の内周面62aとガイド部17bの外周面17cが密着しているため、レーザ溶接時に気泡が発生することが抑制され、両者を充分な強度で溶着することができる。
上述した流体ポンプ10では、ボディ12のガイド部17bとポンプカバー50の係止片62を嵌合させ、ボディ12とポンプカバー50の径方向の位置が変化しない状態で両者をレーザ溶接によって溶着する。これによって、ボディ12側の軸受け48とポンプカバー50側の軸受け56とが同軸上に配置することが可能となり、ボディ12とポンプカバー50によってシャフト46の両端を支持することができる。このため、インペラ43のシャフト46回りの振動を効果的に抑制することができる。
また、ボディ12のガイド部17bとポンプカバー50の係止片62を嵌合した状態では、ボディ12とポンプカバー50の軸方向の位置が規制され、その状態でボディ12とポンプカバー50が溶着される。このため、インペラ43の羽根部44とポンプカバー12との隙間を小さく設定することができ、流体ポンプ10のポンプ効率を向上することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した実施例では、ボディ12側にガイド部17bを設け、ポンプカバー50側に係止片62を設けた。しかしながら、本発明はこのような形態に限られず、ボディ12側に係止片を設け、ポンプカバー50側にガイド部を設けるようにしてもよい。
また、ガイド部と密着する係止片の形状は種々の形態を採ることができる。例えば、図7に示すような形状の係止片74を形成してもよい。このような形状であっても、ガイド部80bの外周面80cに倣って係止片74が弾性変形することで、ガイド部80bの外周面80cと係止片74の内周面74aを密着させることができる。これによって、両者を精度よく、かつ、強固に溶着することができる。
なお、上述した実施例は流体ポンプに関するものであったが、本発明は流体ポンプ以外の樹脂製品にも適用することができる。例えば、DCモータのモータ部あるいは電磁弁部等にも適用することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施形態に係る流体ポンプの縦断面図である。 流体ポンプの基板収容部に回路基板を収容する前の状態を示す図。 流体ポンプのボディにインペラを組付ける手順を説明するための図。 ボディとポンプボディの嵌合部を拡大して示す図(嵌合状態)。 ボディとポンプボディの嵌合部を拡大して示す図(嵌合する前の状態)。 ボディとポンプボディの嵌合部の他の例を拡大して示す図(嵌合状態)。 ボディとポンプボディの嵌合部を他の例を拡大して示す図(嵌合する前の状態)。
符号の説明
10:流体ポンプ
12:ボディ
33:ステータ
43:インペラ
40:円筒部
46:シャフト
50:ポンプカバー

Claims (8)

  1. ボディと、
    ボディに固定されるポンプカバーと、
    ボディとポンプカバーによって形成されるポンプ室内に配置され、その一端がボディに回転可能に支持される一方でその他端がポンプカバーに回転可能に支持される回転軸と、
    回転軸に固定されたインペラと、を備えており、
    ボディのポンプカバー側の端部とポンプカバーのボディ側の端部とは全周にわたって軸方向に重なり合うように嵌合しており、その嵌合部同士が全周にわたって溶着されていることを特徴とする流体ポンプ。
  2. 嵌合部同士がレーザ溶接によって溶着されていることを特徴とする請求項1の流体ポンプ。
  3. ボディの嵌合部とポンプカバーの嵌合部の一方は弾性変形可能な突出片であり、他方は突出片を案内するガイド面であり、
    ボディとポンプカバーが嵌合した状態では、ポンプカバーがボディに対して押付けられることで弾性変形した突出片がガイド面に密着していることを特徴とする請求項1又は2の流体ポンプ。
  4. ボディのポンプカバー側の端部とポンプカバーのボディ側の端部の一方には、他方の端部が当接する当接部が形成されており、他方の端部が当接部に当接することでボディに対してポンプカバーが軸方向に位置決めされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの流体ポンプ。
  5. 樹脂製の第1部材と、
    第1部材に固定される樹脂製の第2部材と、
    第1部材と第2部材によって形成される内部空間に配置され、その一端が第1部材に回転可能に支持される一方でその他端が第2部材に回転可能に支持される回転軸と、を備えており、
    第1部材の第2部材側の端部と第2部材の第1部材側の端部の一方には凸状部が全周にわたって形成されており、他方には凸状部が嵌合する凹状部が全周にわたって形成されており、
    第1部材と第2部材が固定された状態では、第1部材が第2部材に対して押付けられることで凸状部と凹状部の少なくとも一方が弾性変形して両者が軸方向に重なり合うように密着し、かつ、その密着した部位が溶着されていることを特徴とする樹脂製品。
  6. 凸状部と凹状部の一方には、第1部材に対して第2部材を軸方向に位置決めするストッパ手段が形成されていることを特徴とする請求項5の樹脂製品。
  7. 凸状部と凹状部はレーザ溶接によって溶着されていることを特徴とする請求項6又は7の樹脂製品。
  8. 回転軸に固定されており、回転軸に対して対称な形状を有する回転体をさらに備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれかの樹脂製品。
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