JP3104971B1 - 自動車における衝突安全装置 - Google Patents

自動車における衝突安全装置

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Abstract

【要約】 【目的】 自動車において前面、後面、側面からの衝突
試験の安全基準に適合するバンパ等を備えた衝突安全装
置を提供する。 【構成】 自動車におけるシャーシフレーム又は車殻等
の車台構造物の底面に沿って延びるメインフレームと、
メインフレームから車ボディの進行方向の前端及び/又
は後端に起立して延びるバンパフレームとを一体的に備
え、前記メインフレームは、車台構造物の底面に着脱自
在に取付けられる取付手段を設けると共に、取付状態に
おいて該車台構造物を補強する剛性トラス構造体を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車における衝
突安全装置に関し、特に、平成11年4月から施行され
た衝突試験安全基準に適合していないヨーロッパ車等の
自動車に簡便に取付けることにより、該安全基準に適合
可能とする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、スポーツカー、特に、ロ
ータス・スーパー・セブン(商標)やバーキン・スーパ
ー・セブン(商標)のような葉巻型のスポーツカーは、
運動性能を追究する余り、衝突安全に対する配慮が必ず
しも充分でなく、バンパさえも設けていない。
【0003】ところが、このようなバンパを有しない自
動車は、平成11年4月から我国で施行された衝突試験
安全基準に適合しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前述のような
自動車を衝突試験安全基準に適合せしめるためには、衝
突試験が実施される個所にバンパを設ければ良いことが
容易に知見される。例えば、金属パイプその他により別
途形成したバンパを必要に応じて適所に取付ければ良
い。即ち、パイプフレーム等のシャーシフレームや、車
殻等のモノコックフレームにブラケット材を固着し、該
ブラケット材にバンパを取付ける構成とすれば、任意の
個所にバンパを設けることができる。
【0005】然しながら、本発明者が知得したところに
よると、前述のような葉巻型のスポーツカーは、軽量化
のため細いパイプフレームから成るシャーシ(車台構造
物)が必要十分に剛強ではなく、個別に形成したバンパ
を部分的に車台構造物に取付固着しても、該バンパによ
る耐衝撃強度を十分に確保し難い。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記課題を
解決した衝突安全装置を提供するものであり、その第1
の手段として構成したところは、自動車におけるシャー
シフレーム又は車殻等の車台構造物の底面に着脱自在に
取付けられると共に取付状態で該車台構造物を補強する
剛性トラス構造体8を構成し、前記剛性トラス構造体8
は、自動車の底面に沿って進行方向に延びる一対のメイ
ンフレーム2、2と、該メインフレーム2、2を概ね十
文字状に連結固着する一対のトラスフレーム3、3と、
該剛性トラス構造体8を車台構造物の底面に着脱自在に
取付可能とする取付手段10とを一体的に備え、前記剛
性トラス構造体8を構成するメインフレーム2、2の前
端又は後端に起立して延びるバンパフレーム5(6)を
一体的に備え、該バンパフレーム5(6)はメインフレ
ーム2、2から折曲起立せしめられた起立部5a、5a
(6a、6a)と該起立部に橋架された横バー5b(6
b)を備えて成る点にある。
【0007】 また、上記課題を解決するために、本発
明が第2の手段として構成したところは、自動車におけ
るシャーシフレーム又は車殻等の車台構造物の底面に着
脱自在に取付けられると共に取付状態で該車台構造物を
補強する剛性トラス構造体8を構成し、前記剛性トラス
構造体8は、自動車の底面に沿って進行方向に延びる一
対のメインフレーム2、2と、該メインフレーム2、2
を概ね十文字状に連結固着する一対のトラスフレーム
3、3と、該剛性トラス構造体8を車台構造物の底面に
着脱自在に取付可能とする取付手段10とを一体的に備
え、前記剛性トラス構造体8を構成するトラスフレーム
3、3又はメインフレーム2、2から車ボディの側部に
起立して延びるサイドプロテクトフレーム7を一体的に
備え、該サイドプロテクトフレーム7はトラスフレーム
3、3又はメインフレーム2、2から折曲起立せしめら
れた起立部7a、7aと該起立部に橋架された横バー7
bを備えて成る点にある。
【0008】 前記第1の手段及び第2の手段におい
て、取付手段10は、剛性トラス構造体8を構成するフ
レーム部分に溶接固着されたブラケット9から成り、該
ブラケット9を車台構造物に対して着脱自在にネジ止め
されるように構成されている
【0009】 更に、メインフレーム2、2を梯子状に
連結する複数のトラスフレーム3、3により取付手段1
0が構成されており、該取付手段10を車台構造物に対
して着脱自在にネジ止めされるように構成している
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0012】図1は、自動車の1例として葉巻型のスポ
ーツカーを示しており、本発明は、このようなスポーツ
カーに実施することを主目的とするが、自動車の型式を
特に限定するものではない。周知のように、自動車Aの
車台構造は、フレーム型式等のシャーシや、フレームレ
ス型式の外殻や、モノコック型式の単殻等が知られてい
るが、本明細書において使用する語、「車台構造物」
は、型式の如何を問わずこれらを総合して車台構造の骨
格を成す部分を総称するものである。
【0013】(第1実施形態)図2に示す第1実施形態
において、衝突安全装置1は、自動車の車台構造物の底
面に沿って延びる一対のメインフレーム2、2と、該メ
インフレームに交差する一対のトラスフレーム3、3と
を概ね十文字状に連結固着した構成とされている。各フ
レーム2、3は、例えば、必要十分な強度を有する金属
製のパイプから成り、メインフレーム2、2は、自動車
の最前端から最後端まで縦断して延び、トラスフレーム
3、3は、自動車の腹部を左右に横断して延びており、
前記連結固着は、例えば溶接4により実施される。
【0014】メインフレーム2、2は、前端部から自動
車のボディの進行方向前端に起立して延びるフロントバ
ンパフレーム5を設けると共に、後端部から自動車のボ
ディの進行方向後端に起立して延びるリヤバンパフレー
ム6を設けている。フロントバンパフレーム5は、メイ
ンフレーム2、2から折曲起立せしめられた起立部5
a、5aと、該起立部5a、5aに橋架された横バー5
bを備えている。同様に、リヤバンパフレーム6は、メ
インフレーム2、2から折曲起立せしめられた起立部6
a、6aと、該起立部6a、6aに橋架された横バー6
bを備えている。従って、図1に示すように、フロント
バンパフレーム5により自動車AのフロントグリルGを
前面から被い、リヤバンパフレーム6によりリアトラン
ク(図示せず)を後面から被う。この際、フロントバン
パフレーム5及び/又はリヤバンパフレーム6は、図1
のように自動車Aのカウル状のボディの外側に配置する
他、外部から視認し得ないようにボディの内側に配置し
ても良い。
【0015】トラスフレーム3、3は、両端部から自動
車のボディの左右両側に起立して延びるサイドプロテク
トフレーム7、7を設けている。各サイドプロテクトフ
レーム7は、トラスフレーム3、3から折曲起立せしめ
られた起立部7a、7aと、該起立部7a、7aに橋架
された横バー7bを備えている。従って、図1に示すよ
うに、サイドプロテクトフレーム7、7により自動車A
の座席部Sを側面から被う。この際、サイドプロテクト
フレーム7、7は、図1のように自動車Aのカウル状の
ボディの外側に配置する他、外部から視認し得ないよう
にボディの内側に配置しても良い。
【0016】上記のように概ね十文字状に連結固着され
たメインフレーム2、2及びトラスフレーム3、3は、
全体として剛性トラス構造体8を構成し、自動車Aの車
台構造物の底面に着脱自在に取付けられる。このため、
メインフレーム2、2及び/又はトラスフレーム3、3
の必要個所には、溶接固着されたブラケット9から成る
取付手段10が設けられており、該ブラケット9を車台
構造物の底面にネジ止めすることにより取付固着され
る。尚、図例において、取付手段10は、メインフレー
ム2、2に設けているが、必要であればトラスフレーム
3、3にも設けられる。
【0017】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態を示しており、衝突安全装置1は、自動車の車台
構造物の底面に沿って延びる一対のメインフレーム2、
2と、該メインフレームを梯子状に連結する複数のトラ
スフレーム3、3とを備えている。メインフレーム2、
2は、自動車の最前端から最後端まで縦断して延びる金
属パイプから成り、トラスフレーム3、3は、両端をメ
インフレーム2、2に溶接4された金属板から成り、全
体として剛性トラス構造体8を構成する。この剛性トラ
ス構造体8を自動車Aの車台構造物の底面に着脱自在に
取付け可能とするため、前記トラスフレーム3により取
付手段10を構成し、該取付手段10を車台構造物の底
面にネジ止めすることにより取付固着される。
【0018】メインフレーム2、2は、前端部から自動
車のボディの進行方向前端に起立して延びるフロントバ
ンパフレーム5を設けると共に、後端部から自動車のボ
ディの進行方向後端に起立して延びるリヤバンパフレー
ム6を設けている。フロントバンパフレーム5は、メイ
ンフレーム2、2から折曲起立せしめられた起立部5
a、5aと、該起立部5a、5aに橋架された横バー5
bを備えており、必要に応じて補強バー5cを付設する
ことができる。同様に、リヤバンパフレーム6は、メイ
ンフレーム2、2から折曲起立せしめられた起立部6
a、6aと、該起立部6a、6aに橋架された横バー6
bを備えており、必要に応じて補強バー6cを付設する
ことができる。従って、上記第1実施形態と同様に、フ
ロントバンパフレーム5により自動車Aのフロントグリ
ルGを前面から被い、リヤバンパフレーム6によりリア
トランク(図示せず)を後面から被う。この際、フロン
トバンパフレーム5及び/又はリヤバンパフレーム6
は、図1のように自動車Aのカウル状のボディの外側に
配置する他、外部から視認し得ないようにボディの内側
に配置しても良い。
【0019】更に、メインフレーム2、2は、長手方向
中途部から自動車のボディの左右両側に起立して延びる
サイドプロテクトフレーム7、7を設けている。各サイ
ドプロテクトフレーム7は、メインフレーム3、3を折
曲することにより起立した起立部7a、7aと、該起立
部7a、7aに橋架された横バー7bを備えており、必
要に応じて補強バー7cを付設することができる。従っ
て、第1実施形態と同様に、サイドプロテクトフレーム
7、7により自動車Aの座席部Sを側面から被う。この
際、サイドプロテクトフレーム7、7は、図1のように
自動車Aのカウル状のボディの外側に配置する他、外部
から視認し得ないようにボディの内側に配置しても良
い。尚、本例においては、サイドプロテクトフレーム
7、7を折曲形成することにより、メインフレーム3、
3がその部分で強度低下するため、起立部7a、7aに
近傍する個所にトラスフレーム3を設けることが好まし
い。
【0020】(その他の実施形態)本発明の衝突安全装
置1は、特許請求の範囲に記載した精神から外れない範
囲で適宜設計変更することが自由であり、例えば、図3
に示すようにメインフレーム2、2の後端近傍部を左右
外側方向に折曲することにより拡張部11、11を形成
し、これによりリヤバンパフレーム6を幅広に形成する
ことができる。また、必要に応じて剛性を高めるため
に、フレームのパイプ径や肉厚を増加せしめたり、補強
フレームを追加的に設けることができる。更には、衝突
安全装置1により自動車Aの車台構造体を補強しボディ
剛性を高めることができるように、取付手段10の配置
態様を適宜変更することができる。或いは、単に剛性を
高めるだけでなく、剛性トラス構造体8を全体としてコ
ラプシブルな衝撃吸収構造となるように構成しても良
い。
【0021】更に、上述の構成では、左右のサイドプロ
テクトフレーム7、7が相互に独立して折曲起立せしめ
られ、側面衝突時に各サイドプロテクトフレーム7を折
曲変形せしめることにより衝撃を吸収し緩衝するが、図
2及び図3に鎖線で示すように、左右のサイドプロテク
トフレーム7、7を相互に連結する連結バー12を設け
ても良い。この連結バー12は、自動車Aを貫通して横
断し、例えば座席部Sの前面のダッシュボードの下側に
沿って延び、着座者の邪魔にならない位置に配置すれば
良い。従って、この場合、側面衝突時に左右一方のサイ
ドプロテクトフレーム7が衝撃を受けたとき、連結バー
12を介して衝撃を他方のサイドプロテクトフレーム7
に分散せしめ、一対のサイドプロテクトフレーム7、7
が全体として衝撃を吸収緩和する。
【0022】更に、本発明の実施形態のバリエーション
として、次のような第3実施形態や第4実施形態が可能
である。
【0023】(第3実施形態)図示省略した第3実施形
態において、本発明の衝突安全装置1は、トラスフレー
ム3により連結された一対のメインフレーム2、2と、
該メインフレーム2、2の前後端部に設けたバンパフレ
ーム5、6だけで構成し、メインフレーム2、2及びト
ラスフレーム3を取付手段10を介して車台構造物の底
面に進行方向に沿って着脱自在に取付けることにより剛
性トラス構造体8を形成するように構成しても良い。即
ち、この場合、衝突安全装置1は、図2に示す構成から
起立部7a及び横バー7bを含むサイドプロテクトフレ
ーム7、7を取り除いた形態とされる。
【0024】(第4実施形態)更には、図示省略した第
4実施形態において、本発明の衝突安全装置1は、トラ
スフレーム3、3と、該トラスフレーム3、3の端部か
ら起立して延びるサイドプロテクトフレーム7、7だけ
で構成し、トラスフレーム3、3を取付手段10を介し
て車台構造物の底面に幅方向に沿って着脱自在に取付け
ることにより剛性トラス構造体8を形成するように構成
しても良い。即ち、この場合、衝突安全装置1は、図2
に示す構成から一対のメインフレーム2、2とバンパフ
レーム5、6を取り除いた形態とされる。尚、一対のト
ラスフレーム3、3を橋架する補強フレームを必要に応
じて設けても良い。
【0025】(第5実施形態)図4に示す第5実施形態
において、メインフレーム2、2とトラスフレーム3、
3を概ね十文字状に連結固着し、メインフレーム2、2
の両端にフロントバンパフレーム5及びリヤバンパフレ
ーム6を延設し、トラスフレーム3、3の両端にサイド
プロテクトフレーム7、7を延設した点は、図2に示し
た第1実施形態と同様であるが、フロントバンパフレー
ム5は、起立部5aを概ねZ形状に折曲形成することに
よりメインフレーム2から横バー5bに至るまでの間
に、複数の折曲部5d、5e、5fを設けている。同様
に、リヤバンパフレーム6は、起立部6aを概ねZ形状
に折曲形成することによりメインフレーム2から横バー
6bに至るまでの間に、複数の折曲部6d、6e、6f
を設けている。従って、何れのバンパフレーム5、6
も、前面又は後面からの衝突による衝撃を受けると、最
初に最外側の折曲部5f、6fを折曲変形せしめること
により衝撃を吸収緩和し、その後、順次、内側の折曲部
5e、6e並びに折曲部5d、6dを折曲変形せしめる
ことにより更に衝撃を吸収緩和し、安全性を向上する。
【0026】また、サイドプロテクトフレーム7は、起
立部7aを概ねL形状又はU形状に折曲形成することに
より、トラスフレーム3から横バー7bに至るまでの間
に、複数の折曲部7c、7dを設けている。従って、サ
イドプロテクトフレーム7は、側面からの衝突による衝
撃を受けると、最初に最外側の折曲部7dを折曲変形せ
しめることにより衝撃を吸収緩和し、その後、内側の折
曲部7cを折曲変形せしめることにより更に衝撃を吸収
緩和し、安全性を向上する。
【0027】更に、メインフレーム2、2は、フロント
バンパフレーム5とトラスフレーム3との間に位置し
て、両側方に張出して概ねL形状又はU形状に折曲され
た衝撃吸収部2a、2aを形成しており、該衝撃吸収部
2aに対する自動車の進行方向前後に位置してメインフ
レーム2に前側取付手段10aと後側取付手段10bを
設けている。従って、衝突時、特に、前面衝突時に、フ
ロントバンパフレーム5が破壊された後、自動車の車台
構造物及びボディが圧縮変形される際、前記メインフレ
ーム2、2の衝撃吸収部2a、2aが鋭角に折曲される
ように変形しながら自動車の車台構造物及びボディを破
壊せしめるように案内する。即ち、メインフレーム2、
2は、自動車の進行方向と平行な軸線方向には変形し難
い反面、衝撃吸収部2a、2aの部分で変形し易いか
ら、車台構造物のうち前後の取付手段10a、10bの
間に位置する部分を、該取付手段10a、10bの距離
が縮まるように変形せしめる。このため、前記衝撃吸収
部2a、2aを自動車の座席部Sよりも前方位置に設け
ることにより、前面衝突時に車台構造物及びボディを座
席部Sよりも前方位置で破壊しつつ衝撃を吸収緩和し、
座席部Sに食い込むことを好適に防止できる。
【0028】上記各実施形態のような構成によれば、衝
突安全装置1の剛性トラス構造体8を自動車Aの車台構
造物の底面に取付手段10を介してネジ止め等により取
付固着することにより、自動車Aは、前後部をフロント
バンパフレーム5及びリヤバンパフレーム6により保護
され、左右側部をサイドプロテクトフレーム7、7によ
り保護される。従って、前面、後面、側面からの衝突試
験に対して安全基準を満たすことができる。
【0029】特に、上述したように個別に形成したバン
パを部分的に車台構造物に取付固着する構成とした場合
は、衝突試験時に該バンパそれ自体が脆弱なため大破し
たり車台構造物から脱落してしまい、安全基準に適合で
きないのに対して、本発明の衝突安全装置1によれば、
メインフレーム2、2とトラスフレーム3、3の全体に
より剛性トラス構造体8を構成し、このような剛性トラ
ス構造体8の一部分としてバンパフレーム5、6及びサ
イドプロテクトフレーム7、7を設けているので、衝突
時の衝撃を個別のフレーム5、6、7により吸収するだ
けでなく、剛性トラス構造体8の全体に分散せしめ、全
体として衝撃を支承し吸収するので、車台構造物の強度
に依存することなく、衝突安全装置1の全体として安全
を確保する点で極めて優れており、しかも、車台構造物
に対するダメージを最小限に抑えることが可能である。
【0030】しかも、上述したような細いパイプフレー
ム製のシャーシから成る車台構造の葉巻型スポーツカー
に本発明の衝突安全装置1を取付ければ、脆弱な車台構
造物が前後、左右、斜め方向に幅広く均等に補強され、
車体の剛性化に貢献することができ、しかも、ドア無し
の座席部Sをサイドプロテクトフレーム7、7により好
適に保護できると共に、乗降時にサイドプロテクトフレ
ーム7、7をステップ代わりに使用できるという一石二
鳥的効果もある。
【0031】更に、例えば、スポーツカーをサーキット
走行させるような場合には、取付手段10のネジ止めを
外すことにより、衝突安全装置1を簡便に取外し、軽量
化されたスポーツ走行が可能であり、この際、メインフ
レーム2、2及びトラスフレーム3、3から成る剛性ト
ラス構造体8を取外せば、一体化されたフロントバンパ
フレーム5及びリヤバンパフレーム6並びにサイドプロ
テクトフレーム7、7が剛性トラス構造体8に追従して
同時に取外されるので、取付け及び取外しの作業を能率
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝突安全装置を取付けた葉巻型スポー
ツカーの1例を示す斜視図である。
【図2】本発明方法の衝突安全装置の第1実施形態を示
す斜視図である。
【図3】本発明方法の衝突安全装置の第2実施形態を示
す斜視図である。
【図4】本発明方法の衝突安全装置の第5実施形態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 衝突安全装置 2 メインフレーム 3 トラスフレーム 5 フロントバンパフレーム 6 リヤバンパフレーム 7 サイドプロテクトフレーム 8 剛性トラス構造体 10 取付手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車におけるシャーシフレーム又は車
    殻等の車台構造物の底面に着脱自在に取付けられると共
    に取付状態で該車台構造物を補強する剛性トラス構造体
    8を構成し、 前記剛性トラス構造体8は、自動車の底面に沿って進行
    方向に延びる一対のメインフレーム2、2と、該メイン
    フレーム2、2を概ね十文字状に連結固着する一対のト
    ラスフレーム3、3と、該剛性トラス構造体8を車台構
    造物の底面に着脱自在に取付可能とする取付手段10と
    を一体的に備え、 前記剛性トラス構造体8を構成するメインフレーム2、
    2の前端又は後端に起立して延びるバンパフレーム5
    (6)を一体的に備え、該バンパフレーム5(6)はメ
    インフレーム2、2から折曲起立せしめられた起立部5
    a、5a(6a、6a)と該起立部に橋架された横バー
    5b(6b)を備えて成ることを特徴とする自動車にお
    ける衝突安全装置
  2. 【請求項2】 自動車におけるシャーシフレーム又は車
    殻等の車台構造物の底面に着脱自在に取付けられると共
    に取付状態で該車台構造物を補強する剛性トラス構造体
    8を構成し、 前記剛性トラス構造体8は、自動車の底面に沿って進行
    方向に延びる一対のメインフレーム2、2と、該メイン
    フレーム2、2を概ね十文字状に連結固着する一対のト
    ラスフレーム3、3と、該剛性トラス構造体8を車台構
    造物の底面に着脱自在に取付可能とする取付手段10と
    を一体的に備え、 前記剛性トラス構造体8を構成するトラスフレーム3、
    3又はメインフレーム2、2から車ボディの側部に起立
    して延びるサイドプロテクトフレーム7を一体的に備
    え、該サイドプロテクトフレーム7はトラスフレーム
    3、3又はメインフレーム2、2から折曲起立せしめら
    れた起立部7a、7aと該起立部に橋架された横バー7
    bを備えて成ることを特徴とする自動車における衝突安
    全装置
  3. 【請求項3】 取付手段10が剛性トラス構造体8を構
    成するフレーム部分に溶接固着されたブラケット9から
    成り、該ブラケット9を車台構造物に対して着脱自在に
    ネジ止めされるように構成して成ることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の自動車における衝突安全装置
  4. 【請求項4】 メインフレーム2、2を梯子状に連結す
    る複数のトラスフレーム3、3により取付手段10を構
    成し、該取付手段10を車台構造物に対して着脱自在に
    ネジ止めされるように構成して成ることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の自動車における衝突安全装置
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Cited By (1)

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