JP3104007B2 - 画像形成装置における現像装置 - Google Patents
画像形成装置における現像装置Info
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Description
複写機、プリンタ、ファクシミリ、静電記録装置等の画
像形成装置に用いられる現像装置に関するものである。
のみからなる一成分現像剤と、トナーとキャリアからな
る二成分現像剤とが知られている。二成分現像剤を用い
た現像方法は、一般に、トナーとキャリアとを現像槽中
で撹拌することによりトナーを帯電させ、キャリアの表
面にトナーを付着させた状態で現像剤担持体(現像ロー
ラ)により、静電潜像担持体(感光体)と現像剤担持体
の対向位置である現像領域に搬送させる。このため、充
分な搬送量が得られ、高濃度の画像を得ることができ
る。しかしながら、二成分現像剤では現像濃度を一定に
維持するために、トナーとキャリアの混合比を一定に維
持する必要があり、現像装置全体の構成が複雑になる。
は、その取り扱いが簡便である反面、トナーの搬送やト
ナーの帯電、さらに現像剤担持体上にトナーを均一にか
つ薄層化することが問題となる。この種の現像装置とし
て一般的なものについて、図9を用いて説明する。
体1の表面に図示しない潜像形成手段により静電像が形
成され、感光体1に対向する現像剤担持体である現像ロ
ーラ2により一成分現像剤であるトナー6を感光体1に
付着させることにより現像が行われ、静電像が可視化さ
れる。現像ローラ2上には帯電したトナー6が薄層形成
されている。このトナーの薄層形成手段としては、現像
槽5内に配置され現像ローラ2に接触あるいは近接する
現像剤供給部材であるトナー供給ローラ3によりトナー
6が現像ローラ2に供給・塗布され、その後、現像剤規
制部材であるブレード4により薄層均一化されるように
なっている。また、トナー6の帯電については、トナー
供給ローラ3と現像ローラ2との間、現像ローラ2とブ
レード4との間の少なくとも一方での摺擦による摩擦帯
電や電荷注入帯電が一般に用いられる。なお、9はトナ
ー6の撹拌羽である。
現像装置では一般に以下のような問題がある。
塗布 トナーの均一帯電 現像ローラ上でのトナーの均一な薄層の形成 現像後に現像ローラ上に残留したトナーの除去 以下、これらの問題について具体的に述べる。のトナ
ーの現像ローラへの充分な供給と塗布が行われない場
合、全面黒ベタの原稿のようにトナーを多く消費する現
像を行ったとき、現像ローラ上のトナー消費量に見合っ
たトナー量を補給できなくなり、濃度が徐々に薄くなる
現象が生じる。
逆極性トナーが多く発生したり、トナーの帯電量のばら
つきが多くなり、かぶりの多い画像となってしまう。か
ぶりとは、非画像部分(原稿の白地部分)にトナーが付
く現象である。トナーの帯電量が少なかったり、トナー
のすりぬけがあるときに生じるものである。
合、現像ローラ上のトナーの層厚が不均一となるため、
濃度むらが生じやすくなる。
の除去が行われない場合、現像後に現像ローラ上に残留
したトナーにより生じた現像パターンが次の現像時まで
残り、それがゴースト像となって現れてしまう。
て、例えば、一成分現像剤として磁性トナーを用いるこ
とが広く知られている。すなわち、磁気力により磁性ト
ナーを搬送することができるため、現像ローラへの充分
なトナー搬送量を得ることが可能となる。しかしなが
ら、磁性トナーを用いた場合、磁性粉をトナーの主樹脂
に添加するため、その着色が困難なことから、カラー化
に対応することがむずかしくなってしまう。したがっ
て、一成分現像剤としては非磁性のものを用いる方が有
利であるが、この場合、磁気力によりトナー搬送が行え
ないため、トナー搬送方法を工夫する必要がある。
を用いた現像装置でのトナー搬送方法としては、前述し
た従来例で示したように、トナー供給ローラを用いる方
法やそれに準ずるものが多数開示されている。
USP4,083,326号に開示されたように、トナ
ー供給ローラとして繊維ブラシを用いる方法がある。す
なわち、表面に繊維ブラシを有するトナー供給ローラを
現像ローラに接触させることにより、繊維ブラシに含ま
れたトナーを供給することができる。しかしながら、繊
維ブラシを用いると、ブラシ間へのトナーの目詰まりや
ブラシの毛倒れによる経時的な劣化が問題となる。
ーラとして弾性発泡体を用いる方法が特開平2−191
974号公報に開示されている。すなわち、弾性発泡体
の発泡セル中にトナーを含ませることによりトナーを供
給することができる。しかしながら、弾性発泡体を用い
た方法においても、上述した繊維ブラシを用いた方法と
同様に、発泡セル中へのトナーの目詰まりにより経時的
な劣化が生じる場合がある。このような経時的劣化を生
じさせないためには、弾性発泡体の発泡セル密度や硬度
などの物性値とトナー供給ローラと現像ローラとの接触
深さなどの接触条件を最適な値に設定する必要がある。
された技術では弾性発泡体の物性値や接触条件の範囲は
規定されておらず、ただ実施例の1つに、発泡セル数が
10個/25mmから200個/25mmの範囲が好ま
しく、接触深さが0.1mm〜2mm、接触幅が0.2
mm〜5mmとなるように接触させるか、もしくは両者
の表面間距離が2mm以下となるよう近接配置されると
記述されている。しかしながら、上述した発泡セル数は
ほぼすべての発泡セル数範囲に相当し、実際に使用した
場合に問題が生じる範囲が存在する。接触条件について
も、上述したような広い範囲では特性が大きく異なって
くる。
すなわち発泡セル径が大きいと、トナーの発泡セル中へ
の入り込みにより弾性発泡体の硬質化が生じ、駆動トル
クの増加やトナー供給能力の低下が生じ、濃度の低下や
濃度むらが生じる。逆に、発泡セル数が多いと、すなわ
ち発泡セル径が小さいと、トナーの発泡セル中への入り
込みは少なくなるが、充分なトナー供給が行えず、現像
に必要な濃度が得られなかったり、弾性発泡体の硬度が
高くなるためトルクが大きくなったり、現像ローラとト
ナー供給ローラとの接触部においてトナーにストレスが
かかりやすくなりトナー劣化が起こりやすく、かぶりの
多い画像となったりする。
きいと駆動トルクの増加やトナーの凝集が生じやすくな
り、かぶりの多い画像となる。したがって、弾性発泡体
の物性値と接触条件がともに満足されなければ、充分な
性能が得られず、経時劣化の少ないトナー供給ローラを
得ることが困難である。
劣化を防ぐ方法として、例えば特開平5−281845
号公報に開示されたものがある。この技術では現像剤供
給部材であるトナー供給ローラをスポンジ等の発泡部材
で形成するとともに、トナー供給ローラの周囲に絶縁性
もしくは導電性からなるコート剤を付すことにより、ト
ナーの入り込みを防止できると記述されている。しかし
ながら、トナー供給ローラの表面をコートした場合、ト
ナーの入り込みは少なくなるが、現像剤担持体である現
像ローラとの接触部においてトナーの融着やトナー劣化
が起こりやすく、かぶりが生じやすくなる。また、構造
が複雑となるため製造コストが高くなるという問題もあ
る。
接触条件について開示されている技術がある。特開平5
−273848号公報では、トナー供給ローラが単泡性
を有するゴム材製の発泡体からなり、その発泡体の密度
は0.18g/cm3 から0.28g/cm3 までの範
囲内と規定している。単泡性を有する発泡体を用いるこ
とにより、気泡部へのトナー目詰まりによるローラの硬
質化を防ぐことができ、密度を最適化することによりロ
ーラの弾力性低下や引き裂き強度の低下を防止できると
記述されている。さらに、トナー供給ローラと現像ロー
ラとの接触部における直径方向の圧縮変形量は0.2m
mから1.5mmまでの範囲とし、トナー供給ローラの
アスカーC硬度を8°から15°の範囲と規定してい
る。
リコーンゴム、EPDMゴム、CRゴムがあげられてい
る。しかし、トナーとの帯電系列との関係により例えば
ウレタン製のゴム材を用いる場合、その製法上の問題に
より、低硬度の単泡性の弾性発泡体を得ることは困難で
あり、上記発明ではゴム材料が限定されてしまう。ま
た、シリコーンゴム製の弾性発泡体はウレタンゴム等の
弾性発泡体に比べて製造コストが高くなる。
は、トナー供給ローラを35個/インチ以下の発泡セル
数をもつポリエステル系ポリウレタン発泡体よりなるロ
ーラと規定している。さらに、この公報では、トナー供
給ローラの現像ローラへの食い込み量をY(mm)と
し、かつトナー供給ローラの発泡セル数をX(個/イン
チ)としたとき、−0.01X+0.6≦Y≦0.01
X+1.8なる関係を満足するものと規定されている。
報では、トナー供給ローラを70個/インチ以上95個
/インチ以下の発泡セル数をもつポリエステル系ポリウ
レタン発泡体よりなるローラと規定している。さらに、
トナー供給ローラの現像ローラへの食い込み量を0.2
〜0.5mmと規定している。
た開示技術に含まれない範囲においても高い性能と耐久
性を有する現像剤供給部材(トナー供給ローラ)の物性
値と現像剤担持体(現像ローラ)との接触条件が存在す
る。また、弾性発泡体の発泡セル数が95個/インチ程
度以下であれば、発泡セルが粗いため現像剤担持体(現
像ローラ)に塗布された一成分現像剤層にすじむらが発
生しやすくなり、濃度むらの多い画像となる。
ラ)の経時劣化の原因として、弾性発泡体への一成分現
像剤の目詰まりのほかに、現像剤担持体(現像ローラ)
への圧接による弾性発泡体の圧縮変形の問題がある。圧
縮変形が起こると、現像剤担持体(現像ローラ)と現像
剤供給部材(トナー供給ローラ)との初期の接触状態が
変化し、現像特性が変化してしまったり、接触むらが生
じて濃度むらの多い画像となってしまう。
ラ)のみでなく、現像剤担持体(現像ローラ)の表面粗
さや現像剤規制部材(ブレード)の押圧力等の条件によ
っても、現像特性は異なり、現像剤担持体上に形成され
る一成分現像剤の付着量や帯電量を最適な値とし、さら
に一成分現像剤の不均一、現像剤担持体からの一成分現
像剤の飛散等が生じないようにしなければならない。特
に、非磁性の一成分現像剤では磁気力による現像剤担持
体への付着力が働かず、主に鏡像力、ファンデルワール
ス力のみにより現像剤担持体に付着しているため、プロ
セススピードが速い場合、一成分現像剤の飛散が問題と
なり、現像剤供給部材による一成分現像剤の帯電、現像
剤規制部材による均一な薄層形成が良好に行われる必要
がある。
れたものであって、現像剤担持体への長期圧接による変
形によっても経時劣化の生じにくい現像剤供給部材を提
供することを目的としており、さらに、発泡セルへの一
成分現像剤の入り込みと一成分現像剤へのストレスを少
なくし、現像剤供給部材の硬質化や一成分現像剤の劣化
を防ぐことを目的としており、さらに、一成分現像剤へ
のストレスを少なくし、トルクを低減し、トナーの供給
・塗布と現像剤担持体からの現像剤の除去を良好に行え
るようにすることを目的としている。
画像形成装置における現像装置は、一成分現像剤を表面
に担持して搬送する現像剤担持体と、この現像剤担持体
に接触し現像剤を現像剤担持体に供給する現像剤供給部
材とを備えた現像装置において、前記現像剤供給部材
を、発泡セル数が95個/インチから175個/インチ
であり、アスカーC硬度が15°から30°であり、そ
の厚みが2mm以上である弾性発泡体から構成し、前記
弾性発泡体の圧縮永久歪みX(%)および前記現像剤担
持体と現像剤供給部材との接触位置での接触深さL(m
m)が、X<25L+5の関係式を満たし、前記現像剤
供給部材と前記現像剤担持体との接触位置での接触深さ
が、0.3mm以下であることを特徴とするものであ
る。
ける現像装置は、請求項1記載の画像形成装置における
現像装置であって、前記現像ローラ担持体の中心線平均
的表面粗さが、0.5μmから3.5μmであることを
特徴とするものである。
ける現像装置は、請求項1または2の画像形成装置にお
ける現像装置であって、前記現像剤担持体の表面に担持
された前記一成分現像剤に接触して帯電化および薄層化
させる現像剤規制部材を備え、前記現像剤担持体に対す
るこの現像剤規制部材の押圧力が、50gf/cm2〜
700gf/cm2であることを特徴とするものであ
る。
と現像剤供給部材とを常に接触させた状態で使用する
と、現像剤供給部材の圧縮変形により初期の特性が得ら
れなくなったり、現像剤担持体と現像剤供給部材との接
触むらにより現像むらが生じる問題があり、これは、弾
性発泡体の圧縮変形量だけでなく、現像剤担持体と現像
剤供給部材との接触深さとも関係している。そこで、上
記関係式を満たす現像剤供給部材を用いることにより、
圧縮変形による経時劣化の影響が少なくなり、現像剤担
持体に現像剤供給部材を常に圧接させつつ長期にわたり
使用した場合でも、圧縮変形による現像剤供給部材の現
像剤担持体への接触状態の変化が少なく、長期にわたり
安定した画像を得ることができる。
像剤供給部材の弾性発泡体が95個/インチから175
個/インチの範囲内の発泡セル数であることにより、発
泡セル径が200μm程度と比較的小さくなるように設
定することで、発泡セルへの一成分現像剤の入り込みを
少なくすることができる。さらに発泡セル径の小さいす
なわち発泡セル個数の多い弾性発泡体を用いるときは発
泡セルへの一成分現像剤の入り込みは少なくできるが、
この場合、弾性発泡体の硬度が高くなりやすいため、現
像剤担持体の駆動トルクが増大したり、現像剤担持体と
現像剤供給部材との接触位置での一成分現像剤への圧力
が増大し、一成分現像剤の劣化が生じやすくなる。ま
た、発泡セル数が95個/インチから175個/インチ
の弾性発泡体を用いた場合でも、現像剤担持体と現像剤
供給部材との接触位置での接触深さが0.3mmより大
きかったり、弾性発泡体の厚さが2mm以下であったり
すると、トルクの増大、トナーへのストレスの増加を招
くが、接触深さを0.3mm以下に設定し、弾性発泡体
の厚さを2mm以上とすることにより、接触位置での接
触圧力を低減できるため、一成分現像剤の発泡セルへの
入り込みを少なくし、かつ、現像剤担持体と現像剤供給
部材との接触部分においての一成分現像剤へのストレス
を少なくでき、長期間使用による現像剤供給部材の硬質
化や一成分現像剤の劣化を防ぐことができる。
像剤供給部材の硬度が高い場合、次のような種々の問題
が生じる。現像剤担持体と現像剤供給部材との接触位置
においての接触圧力が高くなる。現像剤担持体の駆動ト
ルクが増大する。一成分現像剤へのストレスが増大し、
一成分現像剤が劣化する。現像剤供給部材による現像剤
担持体への一成分現像剤の塗布能力が低下する(掻き落
としてしまう)。逆に、現像剤供給部材の硬度が低い場
合、次のような問題が生じる。一成分現像剤への充分な
帯電量の付与が行えない。現像後に現像剤担持体に残留
した一成分現像剤の現像剤担持体からの除去が良好に行
えない。これらの問題は現像剤供給部材の硬度のみでな
く現像剤担持体と現像剤供給部材との接触深さによって
も異なってくる。すなわち、接触深さが大きいと弾性発
泡体の硬度が高い場合と同様の問題が生じやすくなる。
そこで、アスカーC硬度を15°から30°の範囲に設
定し、かつ現像剤担持体との接触深さを0.3mm以下
に設定することにより、現像剤担持体と現像剤供給部材
との接触位置においての一成分現像剤へのストレスが少
なくなり、トルクを低減でき、かつトナーの供給・塗布
と現像剤担持体からの現像剤の除去を良好に行うことが
でき、安定した画像を長期にわたり得ることが可能とな
る。請求項2の現像装置においては、現像剤担持体の表
面を荒らすことで一成分現像剤の供給能力を向上させて
いる。すなわち、現像剤担持体の表面が粗いと一成分現
像剤との摩擦が生じやすくなり、一成分現像剤が効率良
く搬送される。ただし、現像剤担持体の表面粗さが大き
すぎるとその凹部に一成分現像剤が入り込んだり、現像
剤担持体上の一成分現像剤層が不均一になってしまい、
かぶりや濃度むらが生じる。一方、現像剤担持体の表面
粗さが小さすぎると、現像剤担持体上の一成分現像剤の
付着量は極端に少なくなり、現像剤の比電荷は高い値に
なってしまうため、充分な現像濃度を得るためには、現
像剤担持体の周速を速くする必要がでてくる。しかしな
がら、そうすると、現像剤の飛散や騒音、駆動トルク不
足等の問題が生じる。そこで、現像剤担持体の表面粗さ
を本請求項のごとく規定することで、上述した各不都合
を生じさせることなく、一成分現像剤の供給能力を向上
させている。請求項3の現像装置においては、現像剤規
制部材は現像剤供給部材により塗布された現像剤担持体
上の一成分現像剤をより均一に薄層化し、また、現像剤
担持体との接触位置で一成分現像剤を摩擦あるいは電荷
注入により帯電する働きがある。この働きは、現像剤規
制部材の現像剤担持体への押圧力と密接に関係する。現
像剤規制部材の押圧力が小さいほど、現像剤担持体上の
現像剤付着量は多くなり、現像剤比電荷は低くなる傾向
にある。逆に、押圧力が大きいほど、現像剤担持体上の
現像剤付着量は少なくなり、現像剤比電荷は高くなる傾
向にある。具体的には、現像剤規制部材の押圧力が50
gf/cm2 より小さい場合、一成分現像剤の充分な帯
電が行われていず、付着量も多いため、かぶりの多い画
像となってしまう。また、トナーのすりぬけ(左側のハ
ッチング)が多くみられ、トナー飛散が生じやすくな
る。しかしながら、現像剤規制部材の押圧力が700g
f/cm2 以上になると、現像剤付着量の低下、比電荷
の増加により現像濃度の低下を招くとともに、現像剤担
持体の駆動トルクの増加、現像剤の現像剤規制部材への
融着が生じやすくなる。そこで、現像剤規制部材の押圧
力を本請求項のごとく規定することで、上述した各不都
合を生じさせることなく、現像剤担持体上の1成分現像
剤を均一に薄層化し、かつ最適に帯電化している。
像装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
る現像装置の要部の構成を示す断面図である。図示しな
い潜像形成手段により静電潜像が形成される感光体1に
対向するように現像装置7が配置されている。現像装置
7は、現像剤担持体である現像ローラ2、現像剤供給部
材であるトナー供給ローラ3、現像剤規制部材であるブ
レード4、現像槽5、電源8、撹拌羽9を有し、現像槽
5内に一成分現像剤であるトナー6を収納している。
からなるが、このトナー供給ローラ3が反時計方向に回
転することによりトナー供給ローラ3の弾性発泡体に含
まれたトナー6が、トナー供給ローラ3の上部から現像
ローラ2に供給され、トナー供給ローラ3と現像ローラ
2の接触部分においてトナー6が摩擦帯電されるととも
に現像ローラ2上に塗布される。このとき、電源8によ
りトナー供給ローラ3と現像ローラ2との間に電位差が
与えられ、静電力により、効率的にトナー6が現像ロー
ラ2に塗布されるとともに逆極性に帯電したトナー6が
現像ローラ2に転移するのを防止する。
ローラ2の反時計方向の回転によりブレード4との接触
位置に搬送される。この接触位置においてトナー6は摩
擦あるいは電荷注入により帯電されるとともに薄層化さ
れ、ブレード4を通過後の現像ローラ2上にトナー6の
薄層が形成され、現像ローラ2の回転により、感光体1
と現像ローラ2の対向位置である現像領域に搬送され
る。
た静電潜像に対応して現像ローラ2上のトナー6が感光
体1に転移し可視化される。このとき、現像バイアスと
して直流、あるいは直流に交流を重畳した電圧を印加し
てもよい。そして、現像ローラ2上に残ったトナー6
は、現像ローラ2の回転によりトナー供給ローラ3との
接触位置に搬送され、現像ローラ2とトナー供給ローラ
3との摺擦により残留したトナー6が現像ローラ2から
除去される。
m、長さ340mmのアルミ円筒上にフタロシアニン等
からなる有機光導電性物質を形成したいわゆるOPCド
ラムを使用し、周速175mm/secで時計方向に回
転させた。感光体1としては、そのほかにCdS,S
e,a−Si,ZnO等の光導電性物質からなる感光層
を用いたもの等を使用することもできる。
ト処理により中心線平均表面粗さ1.5μmに荒らした
φ32mm、長さ290mmのアルミ円筒を用い、感光
体1と0.15mmの間隔をあけて配置し、反時計方向
に周速300mm/secで回転させるようにしてい
る。現像ローラ2としては、そのほかにアルミニウムや
ステンレス等の金属製の導電性軸上に弾性を有する表層
を形成したいわゆる弾性ローラでもよい。
ものではなく、回転駆動される無端ベルトを用いてもよ
く、また感光体1に非接触である必要はなく、現像ロー
ラ2は感光体1に接触していてもよい。現像ローラ2の
表面粗さは、中心線平均表面粗さで0.5μmから3.
5μmが好ましい。現像ローラ2の表面粗さについては
後に詳述する。
2mm、体積抵抗105 Ωcm、硬度JISA50°の
ウレタン製の弾性体をブレード支持板4bに接着したも
ので、ブレード付勢部材4aにより現像ローラ2に対し
てニップ幅2mm、押圧力200gf/cm2 で圧接し
た。ブレード材料としては、そのほかにシリコーン、ポ
リアミド、アクリル、エポキシ等の弾性体や、現像剤担
持体(現像ローラ2)が弾性体の場合にはアルミニウ
ム、ステンレス、銅、真鍮、リン青銅等の金属製のもの
を用いることができる。押圧力は50gf/cm2 〜7
00gf/cm2が適当であり、押圧力により現像ロー
ラ2上のトナー付着量や帯電量を調整することが可能で
ある。なお、押圧力については後で詳述する。
アクリル等の樹脂を主樹脂としてカーボン等の着色剤を
混合させ粉砕・分級した非磁性のものであり、流動性を
向上させるために疏水性アルミナを外添している。トナ
ー6の体積平均粒径は7μmで体積抵抗率は1011Ωc
mである。本実施例ではトナー6の帯電極性が正のもの
を用いたが、本発明の構成は帯電極性によらず、もちろ
ん負の帯電極性をもつトナーでも適用できる。主樹脂と
しては、そのほかにポリエステル、エポキシ、ポリスチ
レン、アクリル樹脂等を用いることができる。また、外
添剤としてシリカ、酸化チタン等を用いたり、顔料、染
料等により着色してもよく、重合法、マイクロカプセル
化法によって製造してもよい。
は電源8が設けられている。電源8は直流電源であり、
トナー6の帯電極性が正の場合はトナー供給ローラ3側
が電位が高く、トナー帯電極性が負の場合はトナー供給
ローラ3側が電位が低くなる電圧が印加される。本実施
例ではトナーの帯電極性が正であるため、現像ローラ2
をグランドとしてトナー供給ローラ3に+200Vの電
圧を印加した。なお、印加電圧とトナー供給能力の関係
については後に詳述する。
ム、ステンレス等の金属製の導電性軸に発泡セル数95
個/インチから175個/インチ、アスカーC硬度15
°から30°、発泡セル径(気孔径)100μmから3
00μmの弾性発泡体を円筒状に形成したものが用いら
れ、現像ローラ2に接触深さ0.3mm以下で接触さ
せ、反時計方向に周速300mm/secで回転させ
た。
ラ3の周速比は任意に設定される。
比については後に詳述する。
してはポリウレタン、シリコーン、CR、NBR、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ニトリル、ブタジエン等のゴ
ム材料が使用できる。本実施例では発泡セル数140個
/インチ、アスカーC硬度20°、平均気孔径200μ
m、体積抵抗率105 Ωcm、厚さ24mm、長さ29
0mmのポリウレタン系弾性発泡体をφ8mmのステン
レス製軸上に形成させたものを使用した。ポリウレタン
発泡体は安価で入手が容易である。
ローラ2へのトナー6の充分な供給と塗布、およびトナ
ーの帯電、現像後に現像ローラ2上に残留したトナーの
現像ローラ2からの除去があり、さらにトナー層のすじ
むら、現像ローラ2との圧接による駆動トルクの増加や
トナーへのストレスによる劣化を生じさせることなく、
またトナーの目詰まりや圧縮変形による弾性発泡体の接
触状態の変化が生じにくく、長期間にわたり安定した性
能が得られる必要がある。トナー供給ローラ3の特性と
弾性発泡体の発泡セル数、硬度、接触深さとの間には密
接な関係があり、後に詳述する。
おいて、トナー供給ローラ3の特性と弾性発泡体の発泡
セル数、硬度、接触深さとの関係を調べるために、次の
ような実験を行った。トナー供給ローラ3の特性の評価
項目としては、(A)トナー供給・塗布、(B)トナー
帯電、(C)現像ローラ上のトナーの履歴除去、(D)
トナーへのストレス、(E)駆動トルク、(F)長期使
用による弾性発泡体の経時劣化の6項目とし、判定結果
について、良好は(○)、不良は(×)、その間は
(△)で表した。また、判定方法として、以下のような
実験を行い判定基準とした(表1,表2参照)。
例の現像装置をシャープ(株)製の複写機SF8300
に組み込み、感光体1と現像ローラ2、トナー供給ロー
ラ3とを周速比1:1:1(周速175mm/sec)
で回転させ、A4Rの黒ベタ原稿を複写した。現像ロー
ラ2の外径と周速との関係から現像ローラ2が約3周す
ることにより1枚の原稿が複写される。複写サンプルの
現像ローラ2の各周回数に相当する位置での光学濃度
(O.D.)をMachbeth RD918を用いて
測定し、光学濃度の変化をみた。
大濃度が1.4以上であれば○、変化量が±6%以内で
かつ最大濃度が1.35以上であれば△、それ以外であ
れば×とした。
像装置を単独で駆動できるユニットを用い、トナー供給
ローラ3以外は前述してきた実施例で示した条件で現像
装置を駆動し、ブレード4を通過した後のトナー6の帯
電量を次の2つの方法により測定した。
より吸引除去し、吸引したトナーの質量と現像ローラ2
上に残った電荷量を測定することにより平均帯電量(比
電荷量)を求める。
をレーザードップラー法を用いた単振動気流法(ホソカ
ワミクロン(株)E−SPART ANALYZER)
により測定する。
下でかつ平均帯電量が所望の値(本実験では10μC/
g)の±20%以内であれば○、逆極性割合が15%以
下でかつ平均帯電量が所望の値の30%以内であれば
△、それ以外を×とした。
上述した本実施例の現像装置をシャープ(株)製の複写
機SF8300に組み込み、縦縞の原稿(幅10mm、
ピッチ10mm)を複写した後、現像装置の駆動を停止
させる。そのときの現像ローラ2上のトナー層による軸
方向の表面電位分布を表面電位計(TREK MODE
L 344)を用いて測定した。表面電位はトナーの帯
電量に比例し、層厚の2乗に比例するため、その変動に
より履歴の有無が判る。
○、±20%以内であれば△、それ以外は×とした。
施例の現像装置をシャープ(株)製の複写機SF830
0に組み込み、連続して2000枚の複写を行った後、
現像ローラ2とトナー供給ローラ3との間のトナーを採
取して、凝集状態の比較を行った。
像装置の駆動トルクとその経時変化を測定し、トルクと
その変動の大小により判定した。
実施例の現像装置をシャープ(株)製の複写機SF83
00に組み込み、連続して2000枚の複写を行い、ト
ナー供給ローラ3の圧縮変形量、トナーの目詰まりを調
べた。また、画像の劣化も調べ(目視または直感的評価
による)、良否を判定した。
給ローラ3の特性と弾性発泡体の発泡セル数との関係に
ついて評価した結果の一例を表1に示す。
供給特性の関係を説明する。なお、接触深さは0.2m
mとしている。
気孔径が大きいため発泡セル中へのトナーの入り込みが
多くなり経時劣化がみられる。また、現像ローラ2との
摺擦面積も小さくなるため、トナー供給・塗布が充分に
行えず、濃度の低下がみられる。さらに、履歴除去も好
ましくなく、発泡セルによるすじむらもみられた。発泡
セル数が200個/インチと多いものでは、トナーの入
り込みは少なくなるが、トナーへのストレスが大きくな
り、駆動トルクも増大する。一方、発泡セル数が140
個/インチのものでは、6項目すべてにおいて良好な結
果が得られた。
さとの関係を調べたところ、接触深さが大きくなると、
トナー帯電、履歴除去には有利であるが、トナーへのス
トレス、駆動トルクが増大する傾向がみられた。
て詳しく評価したところ、発泡セル数95個/インチか
ら175個/インチで、かつ現像ローラ2との接触位置
での接触深さが0.3mm以下の場合に良好な結果が得
られることが判った。
2との間に電位差を設けることによりトナー供給能力が
改善される。現像ローラ2(現像剤担持体)上のトナー
付着量と電位差の関係を図2に示す。トナーが正の帯電
極性のものであればトナー供給ローラ3側の電位を高く
設定し、また、トナーが負の帯電極性のものであればト
ナー供給ローラ3の電位を低く設定した場合に、トナー
供給能力の向上がみられる。本実施例においては、電位
差は500V以下の方が好ましく、それより大きいとト
ナーの付着むらや電圧のリークが生じる。ただし、現像
ローラ2、トナー供給ローラ3、トナー6の抵抗値によ
りこの値は異なってくる。また、上述の電位差を与える
ことにより、逆極性に帯電したトナーを除去することが
でき、逆極性トナーが現像ローラ2に付着するのを防
ぎ、逆極性トナーによるかぶりを抑えるという効果があ
る。
よってもトナー供給能力を向上させることができる。す
なわち、現像ローラ2の表面が粗いとトナーとの摩擦が
生じやすくなり、トナーが効率良く搬送される。ただ
し、表面が粗すぎると凹部にトナーが入り込んだり、現
像ローラ2上のトナー層が不均一になってしまい、かぶ
りや濃度むらが生じる。
ーラ2上のトナーの付着量、帯電量と現像ローラ2の表
面粗さの関係を調べた。図3にその結果を示す。
のトナー付着量は現像ローラ2の中心線平均表面粗さR
aが大きいほど多くなっている。また、現像ローラ2上
のトナーの帯電量は中心線平均表面粗さRaが大きいほ
ど小さくなっている。
の場合、ブレード4の通過後の現像ローラ2上のトナー
の現像ローラ2からのこぼれ落ちがみられるようにな
る。これは、このときのトナー比電荷が約4μC/gと
低く、トナー付着量も約1mg/cm2 と多くなってい
るため、トナーの現像ローラ2への鏡像力による付着力
が低下していることや、トナー付着量が多いためブレー
ド4との摩擦が充分に行われず、不良帯電トナー(帯電
量が極端に小さいものや逆極性に帯電したトナー)が発
生しているためと考えられる。
m以下の場合、現像ローラ2上のトナー付着量は約0.
4mg/cm2 しか得られておらず、トナー比電荷は約
17μC/gと高い値になっている。濃度不足の領域に
ハッチングを施してある。この場合、充分な現像濃度を
得るためには、現像ローラ2の感光体1に対する周速比
を大きくする必要があるが、周速を速くすると、トナー
飛散や騒音、駆動トルク不足等の問題が生じる。このた
め、現像ローラ2の表面粗さとしては、中心線平均表面
粗さRaで0.5μmから3.5μmの間であることが
好ましい。
方向としてはともに反時計方向とし、トナーを常にトナ
ー供給ローラ3の上方より供給する方が好ましく、トナ
ー供給ローラ3と現像ローラ2の接触位置においてそれ
ぞれが逆回転となるため、現像後に現像ローラ2上に残
留したトナーの除去が効率的に行える。
る周速比は大きいほどトナー供給能力が向上するが、周
速比が3以上になるとトナーを供給しすぎるため、トナ
ー目詰まりやトナー凝集が生じやすくなることが判っ
た。また、周速比が0.5より小さいと充分なトナー供
給が行えず、画像濃度が低下してしまう。このため、ト
ナー供給ローラ3の現像ローラ2に対する周速比は0.
5から3の間に設定することが好ましい。
布された現像ローラ2上のトナーをより均一に薄層化
し、また、現像ローラ2との接触位置でトナーを摩擦あ
るいは電荷注入により帯電する働きがある。この働き
は、ブレード4の現像ローラ2への押圧力と密接に関係
する。そこで、ブレード4の押圧力とブレード4通過後
の現像ローラ2上のトナーの付着量、帯電量を測定し
た。その結果を図4に示す。
ーラ2上のトナー付着量は多くなり、トナー比電荷は低
くなる傾向にある。逆に、押圧力が大きいほど、現像ロ
ーラ2上のトナー付着量は少なくなり、トナー比電荷は
高くなる傾向にある。ブレード4の押圧力が50gf/
cm2 より小さい場合、トナーの充分な帯電が行われて
いず、付着量も多いため、かぶりの多い画像となってし
まう。また、トナーのすりぬけ(左側のハッチング)が
多くみられ、トナー飛散が生じやすくなる。
以上になると、トナー付着量の低下、比電荷の増加によ
り現像濃度の低下を招くとともに、現像ローラ2の駆動
トルクの増加、トナーのブレード4への融着が生じやす
くなる。このため、ブレード4の押圧力としては、50
gf/cm2 から700gf/cm2 の間に設定するこ
とが望ましい。
の特性と弾性発泡体の硬度との関係について、表2の評
価結果をもとに説明する。なお、本実施例においても第
1実施例と同一の構成の現像装置を用い、同様の評価方
法により評価を行った。また、接触深さは0.2mmと
した。
スカーC硬度が10°と低い場合、トナーへのストレ
ス、駆動トルクが小さくなるが、現像ローラ2との摺擦
が弱くなるため履歴除去、トナーの塗布が良好に行えな
くなる。アスカーC硬度が35°と高い場合、履歴除去
やトナー帯電は良好となるが、トナーへのストレス、経
時劣化が大きくなる。一方、アスカーC硬度が20°の
ものではすべての項目にわたって良好な結果が得られ
た。
ローラ3との接触深さとも密接な関係があり、接触深さ
が大きいとトナー供給ローラ3の弾性発泡体の硬度が高
い場合と同様の問題が生じやすくなる。そこで、弾性発
泡体の硬度と接触深さの関係を詳しく調べたところ、ア
スカーC硬度15°から30°の範囲内であり、かつ現
像ローラ2との接触深さを0.3mm以下に設定するこ
とにより、現像ローラ2とトナー供給ローラ3との接触
位置においてのトナーへのストレスが少なくなり、トル
クを低減でき、かつトナーの供給・塗布と現像後に現像
ローラ2に残留したトナーの現像ローラ2からの除去を
良好に行うことができ、安定した画像を長期にわたり得
られることが判った。
ることが望ましく、これより薄くなると硬度が高い場合
と同様の現象がみられた。
供給ローラ3と現像ローラ2との間にトナー供給ローラ
3側が、トナーが正の帯電極性のものであれば電位が高
く、負の帯電極性のものであれば電位が低くなる電位差
を設けることにより、トナー供給能力が改善される。ま
た、現像ローラ2の表面を荒らすことによってもトナー
供給能力を向上させることができ、現像ローラ2の表面
粗さとしては、中心線平均表面粗さで0.5μmから
3.5μmの間であることが好ましい。
像ローラ2との接触位置において、逆方向に回転させる
ことにより、履歴除去が行いやすくなるため好ましい。
また、第1実施例と同様に、トナー供給ローラ3の現像
ローラ2に対する周速比は0.5から3の間が好まし
い。さらにまた、ブレード4の現像ローラ2への押圧力
は50gf/cm2 から700gf/cm2 の間である
ことが好ましい。
劣化の原因としては、弾性発泡体の発泡セルへのトナー
目詰まりによる弾性発泡体の硬質化のほかに、弾性発泡
体の圧縮変形による影響があり、発泡セル数、硬度、接
触深さを良好な値に設定しても、現像ローラ2にトナー
供給ローラ3を圧接することにより弾性発泡体が変形
し、圧接条件が変化することにより現像濃度むらやかぶ
りが生じやすくなる。よって、トナー供給ローラ3に用
いる弾性発泡体としては圧縮変形の生じにくいものを使
用する必要がある。
ってくる。そこで、弾性発泡体の圧縮永久歪みX(%)
と接触深さL(mm)との関係を調べた。なお、本実施
例においても第1実施例と同一の構成の現像装置を用
い、同様の評価方法により評価を行った。
ように、トナー供給ローラ3と現像ローラ2との接触位
置における半径方向での最大変形量(食い込み量)を表
す。
K6401に準じて一辺50mm、厚さ25mmの試
験片を70℃で22時間、50%に圧縮固定した後、室
温で開放し、30分後の厚さの変化を測定した。初期の
厚さをt0 、試験後の厚さをt1 としたとき、圧縮永久
歪みX(%)は、 X=100(t0 −t1 )/t0 で定義される。
触むらの影響が大きくなり、接触深さLが大きくなると
圧縮変形量が大きくなる。接触深さLと圧縮永久歪みX
とトナー供給ローラ3の特性との関係を、第1実施例で
説明した判定基準の経時劣化を中心として調べた結果を
図6に示す。この結果から、接触深さLが小さいほど圧
縮永久歪みXが小さい値である必要があることが判っ
た。
ろ、接触深さLが0.5mm以下のとき、弾性発泡体の
圧縮永久歪みX(%)が、 X<25L+5 であれば、経時劣化の少ない良好な画像が得られること
が判った。
は、圧縮永久歪みXは20%以下であることが望まし
い。この範囲以外の圧縮永久歪みXをもつ弾性発泡体を
使用した場合、現像ローラ2とトナー供給ローラ3との
接触むらにより、トナー層が均一とならず、現像濃度む
らが生じる。なお、弾性発泡体の厚さは2mm以上であ
ることが望ましい。
構成の概略断面図である。トナー供給ローラ3の反時計
方向の回転により、トナー供給ローラ3の弾性発泡体の
発泡セルに含まれるトナー6が供給され、現像ローラ2
に塗布される。トナー供給ローラ3と現像ローラ2との
間には電源8aにより電位差が与えられ、トナー6が現
像ローラ2に効率良く供給される。
6を現像装置7の下部に配置されたブレード4の接触位
置に搬送する。この接触位置においてトナー6は薄層化
され、同時に摩擦帯電される。ブレード4と現像ローラ
2との間には電源8bにより電位差が与えられ、電荷注
入により充分な電荷が与えられるとともに、逆極性に帯
電したトナーが除去される。ブレード4を通過したトナ
ーは充分な電荷を有するとともに均一な薄層を形成して
おり、現像領域に搬送される。
φ25mmのアルミスリーブをサンドブラスト処理によ
り、中心線平均表面粗さを1μmに荒らしたローラを使
用した。トナー供給ローラ3は厚さ8mmのウレタン製
の弾性発泡体をφ4mmのステンレス軸の表面に円筒状
に形成したものを使用した。弾性発泡体は発泡セル数1
50個/インチ、アスカーC硬度25°、接触深さ0.
25mm、体積抵抗率107 Ωcmとした。ブレード4
はシリコーンゴム製で、JISA硬度50°、体積抵抗
率105 Ωcmとし、押圧力500gf/cm2 で腹当
ての状態で現像ローラ2に圧接した。トナー6の帯電極
性は負とし、現像ローラ2とトナー供給ローラ3との間
には電源8aにより、現像ローラ2をグランドとしてト
ナー供給ローラ3に−400Vを印加した。現像ローラ
2とブレード4との間には電源8bにより、現像ローラ
2をグランドとしてブレード4に−300Vを印加し
た。
下部に配置したため、現像ローラ2の回転方向が時計方
向となり、トナー供給ローラ3との接触位置において、
同一の方向に回転する。この場合、現像後に現像ローラ
2に残留したトナーのトナー供給ローラ3による除去が
行いにくくなる。その代わり、トナー供給ローラ3の弾
性発泡体の硬度を高めに、発泡セル数を多めに設定し、
トナーの現像ローラ2からの除去が行いやすいようにし
ている。また、この場合、トナーの供給・塗布を効率良
く行うためには、トナー供給ローラ3の周速は現像ロー
ラ2より速く設定する必要がある。
に配置する構成とすることにより、ブレード4を現像装
置7の上部に配置する場合と比べて、現像ローラ2の回
転方向を逆方向に設定することができ、感光体に対する
位置を変更でき、帯電、転写、定着、クリーニング等の
他の装置との位置関係が変更できるという利点がある。
また、トナー6が自重によりトナー供給ローラ3へ導か
れるため、トナー6が完全になくなるまで使用でき、ト
ナーを無駄にしないですむという効果もある。
構成の概略断面図である。トナー供給ローラ3a,3b
を複数個設けている。トナー供給ローラ3a,3bとし
ては、トナー供給ローラ3aの弾性発泡体は発泡セル数
100個/インチ、アスカーC硬度17°、接触深さ
0.2mmとし、トナー供給ローラ3bの弾性発泡体は
発泡セル数150個/インチ、アスカーC硬度27°、
接触深さ0.3mmとするように、異なる特性をもたせ
る。すなわち、トナー供給ローラ3aではトナー供給・
塗布の効率が良く、トナー供給ローラ3bでは現像ロー
ラ2上のトナーの除去の効率の良いものを用いる。
ることにより、トナー供給や残留トナー除去等がより効
率的に行えるため、高速プロセスの現像装置として使用
できるという効果がある。
給部材を弾性発泡体により形成し、その圧縮永久歪みX
(%)を、現像剤担持体と現像剤供給部材との接触深さ
L(mm)との関係において、X<25L+5とするこ
とにより、現像剤供給部材の圧縮変形による経時劣化の
影響が少なくなり、現像剤担持体に現像剤供給部材を常
に圧接させつつ長期にわたり使用した場合でも、圧縮変
形による現像剤供給部材の現像剤担持体への接触状態の
変化が少なく、長期にわたり安定した画像を得ることが
できる。
剤供給部材の弾性発泡体を95個/インチから175個
/インチの範囲内の発泡セル数とし、かつ現像剤担持体
と現像剤供給部材との接触深さを0.3mm以下に設定
したので、弾性発泡体の発泡セルへの一成分現像剤の入
り込みを少なくできるとともに、現像剤担持体と現像剤
供給部材との接触部分においての一成分現像剤へのスト
レスを少なくでき、長期間使用による現像剤供給部材の
硬質化や一成分現像剤の劣化を防ぐことができるため、
高濃度でかぶりの少ない画像を得ることができる。
アスカーC硬度を15°から30°の範囲に設定し、か
つ現像剤担持体との接触深さを0.3mm以下に設定
し、弾性発泡体の厚さを2mm以上としたので、現像剤
担持体と現像剤供給部材との接触位置においての一成分
現像剤へのストレスを少なくして経時劣化を防ぎ、トル
クを低減でき、かつトナーの供給・塗布と現像剤担持体
からの現像剤の除去を良好に行うことができ、安定した
画像を長期にわたって得ることができる。
して正の帯電極性をもつ非磁性一成分現像剤を使用する
場合、弾性発泡体として安価で容易に入手できるポリウ
レタン発泡体を用いることができ、そうすることで安定
した帯電特性を得ることができる。
より、より安定した性能を得ることができ、一成分現像
剤の弾性発泡体への目詰まりや弾性発泡体の圧縮変形、
一成分現像剤へのストレスによる経時劣化が生じにく
く、高濃度で逆極性の現像剤の発生が少なく、かぶりの
少ない画像が得られ、さらに、小粒径の現像剤を用いた
高画質現像、カラー化、高速プロセスでの現像に対応
し、安価で簡単な構成の現像装置が得られるという副次
的な効果を有する。請求項2の現像装置によれば、かぶ
りや濃度むらを生じさせることなく、また、現像剤の飛
散や騒音、駆動トルク不足等の問題も生じさせることな
く、一成分現像剤の供給能力を向上させることができ
る。 請求項3の現像装置によれば、画像のかぶり、現像
剤のすりぬけ、現像剤飛散を生じさせることなく、ま
た、現像剤付着量の低下、現像濃度の低下、現像剤担持
体の駆動トルクの増加、現像剤の現像剤規制部材への融
着も生じさせることなく、現像剤担持体上の1成分現像
剤を均一に薄層化し、かつ最適に帯電化することができ
る。
現像装置の概略構成を示す断面図である。
像ローラ上のトナー付着量との関係を示すグラフであ
る。
上のトナー付着量およびトナー比電荷との関係を示すグ
ラフである。
のトナー付着量およびトナー比電荷との関係を示すグラ
フである。
担持体(現像ローラ)との接触深さを説明する部分拡大
図である。
ラ)に用いる弾性発泡体の圧縮永久歪みとの関係を示す
図である。
像装置の概略構成を示す断面図である。
ける現像装置の概略構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
材) 4……ブレード 4a……ブレード付勢部材 4b……ブレード支持板 5……現像槽 6……トナー 7……現像装置 8,8a,8b……電源 9……撹拌羽
Claims (3)
- 【請求項1】 一成分現像剤を表面に担持して搬送する
現像剤担持体と、この現像剤担持体に接触し現像剤を現
像剤担持体に供給する現像剤供給部材とを備えた現像装
置において、前記現像剤供給部材を、発泡セル数が95
個/インチから175個/インチであり、アスカーC硬
度が15°から30°であり、その厚みが2mm以上で
ある弾性発泡体から構成し、 前記弾性発泡体の圧縮永久歪みX(%)および前記現像
剤担持体と現像剤供給部材との接触位置での接触深さL
(mm)が、 X<25L+5の関係式を満たし、 前記現像剤供給部材と前記現像剤担持体との接触位置で
の接触深さが、 0.3mm以下である ことを特徴とする画像形成装置に
おける現像装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置における現
像装置であって、 前記現像ローラ担持体の中心線平均的表面粗さが、0.
5μmから3.5μmである ことを特徴とする画像形成
装置における現像装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の画像形成装置に
おける現像装置であって、 前記現像剤担持体の表面に担持された前記一成分現像剤
に接触して帯電化および薄層化させる現像剤規制部材を
備え、前記現像剤担持体に対するこの現像剤規制部材の
押圧力が、50gf/cm2〜700gf/cm2である
ことを特徴とする画像形成装置における現像装置。
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JPH08106213A JPH08106213A (ja) | 1996-04-23 |
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JP6140087B2 (ja) * | 2014-02-26 | 2017-05-31 | 株式会社沖データ | 現像装置及び画像形成装置 |
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-
1994
- 1994-10-06 JP JP24284794A patent/JP3104007B2/ja not_active Expired - Fee Related
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