JP3103910B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係わり、特に、オフセット構造を有する薄膜トランジ
スタ(TFT)の製造方法およびそのTFTを負荷トラ
ンジスタとして用いたスタテックラム(SRAM)の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SRAMなどの半導体装置では、高集積
化および低スタンバイ電流化などの要求から、負荷トラ
ンジスタをTFTで構成する装置が開発されている。S
RAMなどにおいて、TFTを形成する場合には、図
6,7に示すように、層間絶縁層2上に、TFTのゲー
ト電極層4,6を所定パターンで形成し、その上に、ゲ
ート絶縁層8を介して半導体層10を成膜する。
【0003】ゲート電極層4,6および半導体層10
は、CVD法などで成膜されたポリシリコン層で構成さ
れる。半導体層10の形成パターンは、半導体装置の種
類や集積度などに応じて種々のパターンが考えられる
が、図6,7の例では、SRAMの負荷トランジスタを
構成するため、一方のゲート電極層4の上部を横切るよ
うに形成される半導体層10aに、ゲート電極層4に対
するソース領域12、チャネル領域14およびドレイン
領域16が形成してあり、ドレイン領域16が、他方の
ゲート電極層6に対して、ゲート絶縁層8のコンタクト
ホール18を介して接続してある。また、他方のゲート
電極層6の上部を横切る半導体層10bには、ゲート電
極層6に対するソース領域20、チャネル領域22およ
びドレイン領域24が形成してあり、ドレイン領域24
が、一方のゲート電極層4に対して、コンタクトホール
26を通して接続してある。
【0004】各ゲート電極層4,6に対するソース領域
12,20およびドレイン領域16,24は、半導体層
10a,10bを構成するポリシリコン層に、P型ある
いはN型の不純物をイオン注入法などで導入することに
より形成される。最近では、このようなボトムゲート構
造のTFTにおけるトランジスタ・オフ時のドレインリ
ーク電流を防止するために、たとえば図2に示すよう
に、ドレイン領域16を構成する不純物拡散領域16a
を、一方のゲート電極層4に対して所定のオフセット長
Oで形成し、ドレイン領域16にオフセット長Oを持た
せた構造が開発されている。なお、他方のゲート電極層
6のドレイン領域24にも、同様にオフセット長Oを持
たせた構造を採用している。
【0005】このようなオフセット構造を採用したドレ
イン領域を有するTFTでは、図5の点線で示すよう
に、オフセット構造を採用しないTFT(図5の実線)
に比較し、トランジスタ・オフ時(この例では、ゲート
電圧Vgsがプラス側)のドレイン電流Idsが低下し、リ
ーク電流が減少する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、オフセット
構造を採用すると、トランジスタ・オン時(この例で
は、ゲート電圧Vgsがマイナス側)のドレイン電流Ids
も低下する。トランジスタ・オフ時のドレイン電流Ids
は低下した方がよいが、トランジスタ・オン時のドレイ
ン電流Idsはできるだけ低下しないことが望ましい。こ
のような要求を満足するための最適のオフセット長O
は、設計により厳密に定められる。一方、ドレイン領域
のオフセットは、半導体層10を成膜した後、レジスト
マスクを所定パターンで成膜し、半導体層10に対して
行われる不純物のイオン注入を、チャネル領域およびオ
フセット領域部分でマスクすることにより形成される。
【0007】このため、レジストマスクを所定パターン
に形成するためのリソグラフィに合わせズレが存在する
と、ドレイン領域のオフセット長Oが、±0.1〜±
0.2μm程度と、リソグラフィの合わせ精度の誤差の
範囲で最適値から変動し、TFTのトランジスタ・オフ
時のソース・ドレイン間リーク電流にばらつきが生じて
しまうという問題点を有している。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、TFTにおけるドレイン領域のオフセット長を、リ
ソグラフィの合わせズレに依存せず、常に最適値に形成
することが可能な半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、TFTのゲート
電極層にドープしてある不純物濃度を制御し、このゲー
ト電極層にコンタクトホールを通じて接続される半導体
層に、ゲート電極層の不純物を拡散させることにより、
この半導体層に、オフセット長を制御しつつ他のゲート
電極層に対するドレイン領域の不純物拡散層を形成す
る。本発明では、このようなTFTをSRAMの負荷ト
ランジスタとして用いることが望ましい。
【0010】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法では、ゲート電
極層にコンタクトホールを通じて接続される半導体層の
ドレイン領域となる不純物拡散層を、ゲート電極層から
の不純物拡散により形成する。したがって、ゲート電極
層にドープされる不純物濃度と、拡散現象を生じさせる
熱処理温度および熱処理時間などを制御することによ
り、半導体層に形成されるドレイン領域の一部となる不
純物拡散層の領域長を制御することが可能になる。その
結果、このドレイン領域のオフセット長を、ほぼ設計値
通りの最適値に制御することが可能になる。本発明で
は、半導体層に形成されるオフセットを有するドレイン
領域が、リソグラフィ工程を得て形成されるものではな
いことから、リソグラフィの合わせズレによりドレイン
領域のオフセット長が変動することはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る半導体装置の
製造方法について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る製造方法で製造されるS
RAMの負荷トランジスタとして用いられるTFTの要
部概略断面図、図2は図1に示すII-II 線に沿う要部断
面図、図3はTFTの下層側に形成される駆動用トラン
ジスタと選択用トランジスタの概略平面図、図4はSR
AMのメモリセルを示す等価回路図、図5はTFTのド
レイン領域にオフセット構造を採用した場合の作用を示
すグラフである。
【0012】負荷トランジスタとしてTFTを用いたS
RAMのメモリセルは、図4に示すように、フリップフ
ロップ回路を構成する一対の駆動用トランジスタQ1 ,
Q2と、メモリセルの選択用の選択用トランジスタQ3
,Q4 と、負荷トランジスタQ5 ,Q6 とを有する。
選択用トランジスタQ3 ,Q4 は、ワード線Wに生じる
ゲート電圧に応じて、トランジスタをオン状態とし、駆
動用トランジスタQ1 ,Q2 で構成されるフリップフロ
ップ回路に記憶してある情報をビット線bおよび反転ビ
ット線b’に送信するようになっている。
【0013】駆動用トランジスタQ1 ,Q2 と選択用ト
ランジスタQ3 ,Q4 とは、例えば図3に示すようなパ
ターンで、半導体基板30の表層に形成してある。すな
わち、半導体基板30の表面には、素子分離を行うため
に、選択酸化領域(LOCOS)が形成してあると共
に、ゲート絶縁層が形成してあり、そのゲート絶縁層お
よびLOCOSの上に、トランジスタQ1 〜Q4 を構成
するゲート電極層G01,G02,G34が所定のパターンで
成膜してある。ゲート電極層G34は、トランジスタQ3
およびトランジスタQ4 に対して共通のゲート電極とな
る。これらゲート電極層は、例えばCVD法で成膜され
たポリシリコン膜、あるいはポリシリコンとシリサイド
との積層膜であるポリサイド膜などで構成される。半導
体基板30の表面には、ゲート電極層G01,G02,G34
に対して自己整合的に、イオン注入法などで、ソース・
ドレイン領域となる不純物拡散層SD1 〜SD7 を形成
する。不純物拡散層SD1 〜SD7 にイオン注入される
不純物としては、特に限定されないが、トランジスタQ
1 〜Q4 をN型MOSトランジスタで構成する場合に
は、リン(P)などが用いられる。なお、本発明では、
このような駆動用トランジスタQ1 ,Q2 および選択用
トランジスタQ3 ,Q4 の形成パターンないし形成方法
などは、特に限定されず、種々に改変することができ
る。
【0014】このようなトランジスタQ1 〜Q4 が、多
数アレイ状に形成された半導体基板30の上には、図
1,2に示す層間絶縁層40が積層され、この層間絶縁
層40の表面に、ボトムゲート構造のTFTで構成され
る負荷トランジスタQ5 ,Q6が形成される。本実施例
に係るSRAMの負荷トランジスタをTFTで構成する
ための製造例を次に示す。層間絶縁層40の表面に、T
FTを構成するためのゲート電極層G05およびG06を、
層間絶縁層40の下層側に位置する駆動用トランジスタ
および選択用トランジスタ形成パターンに対応した所定
のパターンで形成する。層間絶縁層40としては、特に
限定されないが、例えばCVD法で成膜されたシリコン
酸化物層などで構成される。この層間絶縁層40の膜厚
は、特に限定されないが、例えば4000〜5000オ
ングストローム程度である。また、ゲート電極層G05お
よびG06は、例えばCVD法により成膜されるポリシリ
コン層で構成される。これらゲート電極層G05,G06を
構成するポリシリコン層には、導電性を高めるためと、
後述するようにゲート電極層に接続される半導体層に対
して不純物を拡散させるためとの目的で、不純物がドー
プ注入される。ドープされる不純物としては、特に限定
されず、P型不純物でも、N型不純物でも良い。不純物
をドープするための手段としては、イオン注入法あるい
はポリシリコンのCVD時に不純物を同時に導入する方
法などが採用される。SRAMの負荷トランジスタQ5
,Q6 は、通常P型トランジスタで構成されるので、
後述する半導体層に形成されるドレイン領域に、PN接
合を形成しない観点からは、ゲート電極層G05,G06に
はP型不純物をドープすることが望ましい。ただし、N
型不純物をゲート電極層にドープして、半導体層に形成
されるドレイン領域にPN接合が形成されたとしても、
SRAMのTFTとして用いる場合には問題がない。ゲ
ート電極層にドープされる不純物濃度は、後述する半導
体層のドレイン領域を構成する不純物拡散層の領域長
さ、結果的にはオフセット長Oを決定するための一因に
なるので、その濃度は、所定のオフセット長Oを得るよ
うに決定される。例えば、ゲート電極層にドープされる
不純物の濃度は、1022 atoms/cm 3 程度である。
【0015】層間絶縁層40の表面に、ゲート電極層G
05,G06を所定のパターンで成膜した後、層間絶縁層4
0の表面には、ゲート絶縁層42を成膜する。ゲート絶
縁層42は、特に限定されないが、CVD法で成膜され
るシリコン酸化物膜あるいは、ONO膜(SiO2 /S
iN/SiO2 )などで構成される。ゲート絶縁層の膜
厚は、特に限定されないが、例えば300オングストロ
ームである。
【0016】ゲート絶縁層42の上には、TFTのソー
ス・ドレイン領域が形成される薄膜状の半導体層50を
所定のパターンで成膜する。半導体層50は、例えばC
VD法で成膜されたポリシリコン層で構成され、電源電
圧ラインVddと、この電源電圧ラインVddから分岐する
分岐半導体層50a,50bとを有する。半導体層50
の膜厚は、特に限定されないが、例えば400オングス
トロームである。
【0017】半導体層50には、電源電圧ラインVddの
抵抗を下げるためと、各ゲート電極層G05,G06に対す
るソース領域52,58を形成するため、不純物がイオ
ン注入法で導入される。導入される不純物としては、特
に限定されないが、負荷トランジスタをP型とする場合
には、P型の不純物が導入される。イオン注入条件とし
ては、特に限定されないが、ゲート電極層G05,G06の
幅が0.5〜0.6μmでゲート長が0.8〜2.0μ
m程度の場合に、例えばBF2 を用い、1〜5×1014
atoms/cm 2 のドーズ量の条件が採用され得る。このイオ
ン注入に際しては、分岐半導体層50a,50bにおけ
るチャネル領域54,60およびドレイン領域60,6
2に相当する部分は、レジスト膜などでマスクされる。
【0018】本実施例では、分岐半導体層50a,50
bに形成されるオフセット長Oを有するドレイン領域5
6,62の一部を構成する不純物拡散層66,70は、
イオン注入法で形成されるのではなく、次のような手段
で形成される。すなわち、SRAMの負荷トランジスタ
では、一方のゲート電極層G05,G06に対するドレイン
領域56,62に相当する半導体層50a,50bが、
ゲート絶縁層42に形成してあるコンタクトホール6
4,68を通じて他方のゲート電極層G06,G05に接続
されるので、半導体層50を成膜した後の熱処理工程に
より、ゲート電極層にドープしてある不純物は、ドレイ
ン領域56に相当する半導体層50a,50bに拡散す
る。本実施例では、この現象を利用し、不純物拡散層6
6,70を形成している。この不純物拡散層66,70
は、ゲート電極層にドープしてある不純物の種類により
導電型が決定され、P型不純物がゲート電極層にドープ
してある場合には、P型不純物拡散領域となる。前述し
たように、負荷トランジスタとなるTFTは、通常P型
であることから、ゲート電極層および不純物拡散層6
6,70もP型となることが望ましいが、必ずしもP型
でなくとも良い。ソース領域52,58がP型でドレイ
ン領域56,62の拡散層66,70が、N型の場合に
は、PN接合が生じるが、SRAMの負荷トランジスタ
としてTFTを用いる場合には、ポリシリコン層の抵抗
がPN接合のダイオードに対して並列に接続された回路
と等価になるので、何等問題とならない。なお、ゲート
電極層G05,G06および半導体層50は、図2に示す層
間絶縁層40に形成してあるコンタクトホールを通じ
て、下層側に位置する駆動用トランジスタQ1 ,Q2 お
よび選択用トランジスタQ3 ,Q4 に対して図4に示す
回路構成となるように接続される。
【0019】本実施例では、負荷トランジスタQ5 ,Q
6 を構成するTFTは、ドレイン領域56,62の不純
物拡散層66,70が、各ゲート電極層G05,G06に対
してオフセット長Oを有する構成となっている。一方、
TFTのドレイン領域におけるオフセット長Oに依存し
て、図5の点線で示すように、オフセット構造を採用し
ないTFT(図5の実線)に比較し、トランジスタ・オ
フ時(この例では、ゲート電圧Vgsがプラス側)のドレ
イン電流Idsが低下し、リーク電流が減少する。ところ
が、オフセット構造を採用すると、トランジスタ・オン
時(この例では、ゲート電圧Vgsがマイナス側)のドレ
イン電流Idsも低下する。トランジスタ・オフ時のドレ
イン電流Idsは低下した方がよいが、トランジスタ・オ
ン時のドレイン電流Idsはできるだけ低下しないことが
望ましい。このような要求を満足するための最適のオフ
セット長Oは、設計により厳密に定められる。
【0020】本実施例では、オフセット長Oを決定する
のは、ゲート電極層G05,G06にドープしてある不純物
濃度と、半導体層50a,50bのドレイン領域56,
62に、ゲート電極層から拡散してくる不純物拡散6
6,70を形成するための熱処理温度および熱処理時間
などである。前述したように、ゲート電極層にドープさ
れる不純物の濃度は、所定のオフセット長Oを得るよう
に決定され、例えば1022 atoms/cm 3 程度である。ま
た、熱処理温度は、半導体層50a,50bのパターン
にもよるが、所定のオフセット長Oを得るように決定さ
れ、例えば900°C程度であり、熱処理時間は、20
〜30分程度である。また、最適なオフセット長Oは、
特に限定されないが、たとえば0.5〜0.6μmの範
囲内にある。
【0021】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。例えば、TFTのゲート電極層G05, G06
および半導体層50の形成パターンは、上述した実施例
に限定されず、種々に改変することができる。また、上
述した実施例では、本発明を、SRAMの負荷トランジ
スタとなるTFTの製造方法について適用したが、これ
に限定されず、SRAMの負荷トランジスタ以外に用い
られるTFTなどに応用することが可能である。また、
本発明では、ドレイン領域56,62のオフセット長O
に相当する半導体層50a,50b部分に、ドレイン領
域56,62の拡散層66,70の不純物濃度よりも低
い濃度で不純物を導入し、いわゆるLDO構造を採用す
るように構成することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ゲート電極層にコンタクトホールを通じて接続され
る半導体層のドレイン領域となる不純物拡散層を、ゲー
ト電極層からの不純物拡散により形成するので、ゲート
電極層にドープされる不純物濃度と、拡散現象を生じさ
せる熱処理温度および熱処理時間などを制御することに
より、半導体層に形成されるドレイン領域の一部となる
不純物拡散層の領域長を制御することが可能になる。そ
の結果、このドレイン領域のオフセット長を、ほぼ設計
値通りの最適値に制御することが可能になる。また、本
発明では、半導体層に形成されるオフセットを有するド
レイン領域が、リソグラフィ工程を得て形成されるもの
ではないことから、リソグラフィの合わせズレによりド
レイン領域のオフセット長が変動することはない。した
がって、このようにして製造されたTFTを、SRAM
の負荷トランジスタとして用いた場合に、ソース・ドレ
イン間のリーク電流のばらつきを抑制することが可能に
なり、SRAMの品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る製造方法で製造される
SRAMの負荷トランジスタとして用いられるTFTの
要部概略断面図である。
【図2】図1に示すII-II 線に沿う要部断面図である。
【図3】TFTの下層側に形成される駆動用トランジス
タと選択用トランジスタの概略平面図である。
【図4】SRAMのメモリセルを示す等価回路図であ
る。
【図5】TFTのドレイン領域にオフセット構造を採用
した場合の作用を示すグラフである。
【図6】従来の製造方法で製造されるSRAMの負荷ト
ランジスタとして用いられるTFTの要部概略断面図で
ある。
【図7】図6に示すVII −VII 線に沿う要部断面図であ
る。
【符号の説明】
40…層間絶縁層 42…ゲート絶縁層 50…半導体層 50a…分岐半導体層 50b…分岐半導体層 52,58…ソース領域 54,60…チャネル領域 56,62…ドレイン領域 66,70…不純物拡散層 64,68…コンタクトホール Q1 ,Q2 …駆動用トランジスタ Q3 ,Q4 …選択用トランジスタ Q5 ,Q6 …負荷トランジスタ(TFT) G01,G02,G34,G05,G06…ゲート電極層 O…オフセット長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/8244 H01L 27/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のゲート電極層の上に、ゲート絶縁
    層を介して薄膜状の半導体層を形成し、一方のゲート電
    極層の上に形成される半導体層のドレイン領域が、他方
    のゲート電極層に対して、ゲート絶縁層に形成してある
    コンタクトホールを介して接続される薄膜トランジスタ
    構造の半導体装置を製造する方法において、 上記他方のゲート電極層にドープしてある不純物濃度を
    制御し、このゲート電極層にコンタクトホールを通じて
    接続される半導体層に、ゲート電極層の不純物を拡散さ
    せることにより、この半導体層に、オフセット長を制御
    しつつ上記一方のゲート電極層に対するドレイン領域の
    不純物拡散層を形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表層には、メモリセルのフ
    リップフロップ回路を構成する駆動用トランジスタと、
    メモリセルの選択を行う選択用トランジスタとを形成
    し、この半導体基板の表面には、層間絶縁層を介してメ
    モリセルの負荷トランジスタを薄膜トランジスタで形成
    する薄膜トランジスタ負荷型スタテックラムの製造方法
    において、 上記薄膜トランジスタを構成するゲート電極層にドープ
    してある不純物濃度を制御し、このゲート電極層にコン
    タクトホールを通じて接続される半導体層に、ゲート電
    極層の不純物を拡散させることにより、この半導体層
    に、オフセット長を制御しつつ他のゲート電極層に対す
    るドレイン領域の不純物拡散層を形成することを特徴と
    する薄膜トランジスタ負荷型スタテックラムの製造方
    法。
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