JP2621824B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2621824B2
JP2621824B2 JP7075128A JP7512895A JP2621824B2 JP 2621824 B2 JP2621824 B2 JP 2621824B2 JP 7075128 A JP7075128 A JP 7075128A JP 7512895 A JP7512895 A JP 7512895A JP 2621824 B2 JP2621824 B2 JP 2621824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にSRAM(スタティック・ランダム・アクセ
ス・メモリ)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SRAMでは、近年集積度を上げながら
も、デバイスのスタンバイ電流を1μA以下に抑えるこ
とが望まれている。このためには、メモリセルの1セル
あたりのリーク電流を低減していく必要がある。そこ
で、メモリセルの負荷素子としてこれまでよく用いられ
ていた高抵抗ポリシリコンに代わってTFT(薄膜トラ
ンジスタ)を用いたメモリセルが使用されるようになっ
ている。
【0003】これは、能動素子を負荷素子として用いる
ことで、高いオフ(非導通)抵抗によりリーク電流の低
減を図りつつも、大きなオン(導通)電流を確保できる
ためである。
【0004】図5に、TFTを用いたスタティック型メ
モリセルの等価回路図を示す。このようなスタティック
型メモリセルでは、一般的な半導体製造プロセス技術を
用いて基板上に形成されるNチャネル型のMOSFET
である駆動トランジスタQ1とその上部にポリシリコン
層を活性層としたPチャネル型の負荷薄膜トランジスタ
Q2とでCMOSインバータが構成され、さらに同様に
形成される駆動トランジスタQ3と負荷薄膜トランジス
タQ4とで構成されるもう1つのCMOSインバータと
でフリップフロップ回路が形成され、このフリップフロ
ップ回路に記憶情報が蓄積されるようになる。そして、
ノードN1およびN2は、このフリップフロップ回路へ
の記憶情報の書き込み及び読み出し用のワード線WLに
より選択される情報の転送トランジスタQ5およびQ6
を介してビット線BLおよびBL’に接続される。ここ
で、これらの転送トランジスタはNチャネル型のMOS
FETで構成される。
【0005】このようなメモリセルにおいて、負荷薄膜
トランジスタQ2、Q4のソース側は電源電圧Vccに
接続され、駆動トランジスタQ1、Q3のソース側は接
地電位(GND)Vssに接続されている。
【0006】以下に、図6および図7を用いてこのよう
なメモリセルの従来構造について説明する。図6は前述
の従来のメモリセルの平面図である。ここで、図6
(a)は駆動トランジスタおよび転送トランジスタの形
成工程(以下、下地工程と呼称する)後の平面図であ
り、図6(b)はTFTによる負荷薄膜トランジスタお
よびビット線形成後の平面図である。また、図7はこの
メモリセルの断面構造を説明するための製造工程順の断
面図である。ここで、この断面図は図6に記すA’−
B’で切断したところを示している。
【0007】図6(a)に示すように、シリコン基板の
表面に素子分離絶縁膜101に囲われたシリコン活性領
域102,102aが形成される。そして、駆動トラン
ジスタのゲート電極103および103aがそれぞれダ
イレクトコンタクト104,104aを介してシリコン
活性領域102aおよび102に接続するように設けら
れる。さらに、転送トランジスタのゲートとなるワード
線105,105aが形成される。
【0008】そして、前述の駆動トランジスタおよび転
送トランジスタのソース・ドレイン領域は、先述のシリ
コン活性領域のうちゲート用の電極の形成されていない
領域にヒ素等の不純物をイオン注入して設けられる。こ
のようにした後、全体を被覆する層間絶縁膜が形成さ
れ、この層間絶縁膜に接地用コンタクト106,106
aが形成される。そして、このコンタクト孔を通して駆
動トランジスタのソース領域と接地用配線107が電気
的に接続される。
【0009】図6(b)に示すように層間絶縁膜にノー
ド部第1コンタクト108,108aが形成され、前述
のゲート電極103とTFT用ゲート電極109a、前
述のゲート電極103aとTFT用ゲート電極109が
それぞれ電気的に接続される。ここで、前述の駆動トラ
ンジスタのゲート電極とTFT用ゲート電極はリンある
いはヒ素不純物を含有しN+ 領域となる。さらに、TF
T用ゲート電極109,109aを覆うTFT用ゲート
絶縁膜の層にノード部第2コンタクト110,110a
が形成され、前述のTFT用ゲート電極109とTFT
用ドレイン領域111a、TFT用ゲート電極109a
とTFT用ドレイン領域111がそれぞれ電気的に接続
される。ここで、このTFT用ドレイン領域111,1
11aはボロン不純物を含有するP+ 領域となる。
【0010】さらに、TFT用ソース領域112,11
2a、TFT用チャネル領域113,113aが形成さ
れ、TFT用ドレイン領域111,111aおよびTF
T用ゲート電極109,109aで構成される先述した
2つの負荷薄膜トランジスタが形成される。通常、前述
のTFT用チャネル領域とTFT用ドレイン領域との間
にはドレインオフセット領域が形成される。そして、ビ
ット線用コンタクト114,114aが設けられ、ビッ
ト線115,115aが形成される。ここで、TFT用
ソース領域112,112aは配線としてメモリセル部
に配設され電源に接続される。
【0011】次に、このような従来のメモリセルの製造
方法について図7に基づいて説明する。図7(a)に示
すように、導電型がP型あるいはPウェルの形成された
シリコン基板201の表面に素子分離絶縁膜202とn
+ 拡散層203,203aが形成される。そして、駆動
トランジスタ用あるいは転送トランジスタ用のゲート絶
縁膜204とゲート電極205,205aが形成され
る。ここで、これらのゲート絶縁膜204は膜厚が10
〜20nmのシリコン酸化膜で形成され、ゲート電極2
05,205aは膜厚が200nm程度のリン不純物を
含有するタングステン・ポリサイドで形成される。そし
て、ゲート電極205はダイレクトコンタクトを介して
+ 拡散層203に接続される。また、ゲート電極20
5aはワード線としてメモリセル部に配設されるように
なる。
【0012】このようにした後、CVD(化学気相成
長)法によりシリコン酸化膜が堆積され、図7(b)に
示すように第1層間絶縁膜206が形成される。そし
て、接地用コンタクト(図示されず)が形成され、これ
らを被覆する厚さ200nm〜300nmのタングステ
ン・シリサイドのパターニングされた接地用配線207
が形成される。
【0013】この接地用配線207の形成の後に、CV
D法により第2層間絶縁膜208が堆積される。そし
て、第1層間絶縁膜206および第2層間絶縁膜208
にノード部第1コンタクト209が設けられる。次に、
TFT用ゲート電極210,210aが形成される。こ
のTFT用ゲート電極の膜厚としては50nm程度で十
分であり、体積濃度で5×1019原子/cm3 程度のリ
ン不純物がドーピングされる。ここで、TFT用ゲート
電極210aは他方のTFT用ゲート電極の一部であ
り、図6(b)に示すTFT用ゲート電極109aに相
当する。
【0014】この後、CVD法によるシリコン酸化膜の
堆積でTFT用ゲート絶縁膜211が形成される。ここ
で、このシリコン酸化膜の膜厚は20〜30nmであ
る。そして、このTFT用ゲート絶縁膜211にノード
部第2コンタクト212が設けられる。
【0015】以上のようにした後、TFT用のN型ポリ
シリコン膜が形成され、このポリシリコン膜上に図7
(b)に示す第1レジストマスク213が所定のパター
ンに形成される。そして、この第1レジストマスク21
3をイオン注入のマスクにしてボロン等のP型不純物が
N型ポリシリコン膜に選択的に導入される。ここで、こ
のイオン注入のドーズ量は1011〜1013イオン/cm
2 に設定される。次に、図7(c)に示すように第2レ
ジストマスク214が形成され、再度これをマスクにし
てP型不純物のイオン注入が行われる。この場合のイオ
ン注入のドーズ量は1015イオン/cm2 程度に設定さ
れる。
【0016】このようにして、TFT用ドレイン領域2
15、TFT用ドレインオフセット領域216、TFT
用ソース領域217,217a、TFT用チャネル領域
218が形成される。ここで、TFT用ドレイン領域2
15とTFT用ソース領域217,217aには濃度が
1×1020原子/cm3 程度のボロン等のP型不純物が
導入される。
【0017】次に、図7(d)に示すように膜厚の厚い
シリコン酸化膜により第3層間絶縁膜219が形成さ
れ、さらにビット線用コンタクト220が設けられ、こ
のコンタクト孔を介してシリコン基板201上のn+
散層203aに接続するビット線221が形成される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のTF
Tを負荷素子とするSRAMでは、図7で説明したよう
にTFT用ドレインオフセット領域は、第1レジストマ
スクと第2レジストマスクを用いたイオン注入工程を経
て形成されるようになる。そして、TFTのトランジス
タ特性を向上させるためにTFTのドレイン領域にドレ
インオフセット領域を形成する場合には、前述した第2
レエジストマスクを形成する工程が特別に必要とされる
ようになる。そして、SRAMの製造工程数が増加す
る。
【0019】また、このようなSRAMの構造では、接
地用配線は、駆動トランジスタおよび転送トランジスタ
の形成される層とTFTの形成される層との間の中間層
に形成されている。そして、この接地用配線は、素子分
離絶縁膜あるいはゲート電極等の下地段差の大きくなる
層の上部に形成されるようになる。このために、この接
地用配線のフォトリソグラフィ工程およびドライエッチ
ング工程でのパターニングが難しくなるという問題が生
じていた。
【0020】本発明の目的は、TFTを負荷素子とする
SRAMの製造工程の削減を図ると共にその製法の安定
性を向上させることにある。さらには、TFTの動作お
よびトランジスタ特性を向上させることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】このために本発明では、
半導体基板の表面に形成された1対の情報転送用MOS
FETと、フリップフロップ回路を構成する1対の駆動
用MOSFETおよび1対の負荷用薄膜トランジスタと
で構成されるスタティック型メモリセルの製造方法にお
いて、前記MOSFETを半導体基板の表面に形成した
後に前記MOSFETのソース・ドレイン領域およびゲ
ート電極を被覆する第1の層間絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の層間絶縁膜上にパターニングした第1の
シリコン薄膜を形成し前記第1のシリコン薄膜を被覆す
る前記負荷用薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記ゲート絶縁膜上にパターニングした第2
のシリコン薄膜と前記第2のシリコン薄膜を被覆する第
2の層間絶縁膜とを形成する工程と、前記駆動用MOS
FETのソース領域と電気接続し且つ前記第2の層間絶
縁膜を介して前記第2のシリコン薄膜を被覆するパター
ニングした導電体薄膜を形成する工程と、前記導電体薄
膜をイオン注入用マスクとして前記第1のシリコン薄膜
あるいは第2のシリコン薄膜に不純物イオンを導入し前
記負荷用薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域を形
成する工程とを含む。
【0022】そして、この半導体装置の製造方法では、
前記第1のシリコン薄膜に前記負荷用薄膜トランジスタ
のゲート電極を形成し、前記第2のシリコン薄膜に負荷
用薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域を形成す
る。
【0023】あるいは、この半導体装置の製造方法で
は、前記第2のシリコン薄膜に前記負荷用薄膜トランジ
スタのゲート電極を形成し、前記第1のシリコン薄膜に
負荷用薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域を形成
する。
【0024】
【実施例】次に、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明の第1の実施例を説明するメモリセルの平面
図であり、図2乃至図3はその製造の工程順の断面図で
ある。ここで、図1(a)は従来の技術のところで説明
した下地工程後の平面図であり、図1(b)はTFTの
負荷薄膜トランジスタおよびビット線形成後の平面図で
ある。
【0025】図1(a)に示すように下地工程は先述し
た従来の技術と同様になっている。すなわち、はじめに
シリコン基板の表面の素子分離絶縁膜1に囲われたシリ
コン活性領域2,2aが形成される。そして、駆動トラ
ンジスタのゲート電極3および3aがそれぞれダイレク
トコンタクト4,4aを介してシリコン活性領域2aお
よび2に接続するように設けられる。さらに、転送トラ
ンジスタのゲートとなるワード線5,5aが形成され
る。そして、前述の駆動トランジスタおよび転送トラン
ジスタのソース・ドレイン領域は、先述のシリコン活性
領域のうちゲート用の電極の形成されていない領域にヒ
素等の不純物をイオン注入して設けられる。このように
した後、全体を被覆するようにして層間絶縁膜が形成さ
れる。
【0026】次に、図1(b)に示すように層間絶縁膜
にノード部第1コンタクト6,6aが形成され、前述の
ゲート電極3とTFT用ゲート電極7a、前述のゲート
電極3aとTFT用ゲート電極7がそれぞれ電気的に接
続される。さらに、TFT用ゲート電極7,7aを覆う
TFT用ゲート絶縁膜の層にノード部第2コンタクト
8,8aが形成され、前述のTFT用ゲート電極7aと
TFT用ドレイン領域9、TFT用ゲート電極7とTF
T用ドレイン領域9aがそれぞれ電気的に接続される。
そして、TFT用ドレインオフセット領域10,10
a、TFT用ソース領域11,11a、TFT用チャネ
ル領域12,12aが形成される。このようにして、先
述した2個の負荷薄膜トランジスタが形成される。
【0027】次に、再び層間絶縁膜が堆積されこの絶縁
膜に接地用コンタクト13,13aが形成され、接地用
配線14が形成される。ここで、この接地用配線14は
接地用コンタクト13,13aを通してシリコン活性領
域2,2aに接続されGND電位に固定される。このよ
うに本発明では、接地用配線が負荷薄膜トランジスタの
上層部に形成される。従来の技術では、先述したように
この接地用配線は負荷トランジスタの形成される層より
も下層部に形成されている。
【0028】そして、ビット線用コンタクト15,15
aが設けられ、ビット線16,16aが形成される。
【0029】次に、図2と図3を用いて本発明のメモリ
セルの製造方法を説明する。図2は図1に記すA−Bで
切断したところの断面図である。図2(a)に示すよう
に、導電型がP型あるいはPウェルの形成されたシリコ
ン基板21の表面に素子分離絶縁膜22が形成される。
そして、n+ 拡散層23,23aが設けられ、駆動トラ
ンジスタ用および転送トランジスタ用のゲート絶縁膜2
4とゲート電極25,25aが形成される。ここで、こ
れらのゲート絶縁膜24は膜厚が8〜15nmのシリコ
ン酸化膜で形成され、ゲート電極25,25aは膜厚1
50nm程度のタングステン・ポリサイドで形成され
る。このゲート電極25,25aには、リン不純物が濃
度にして5×1019原子/cm3 程度に含まれる。そし
て、ゲート電極25はダイレクトコンタクト孔を通して
+ 拡散層23に接続され、ゲート電極25aはワード
線としてメモリセル部に配設されるようになる。
【0030】次に、図2(b)に示すように、CVD法
によりシリコン酸化膜が堆積され、エッチバック法また
はCMP(化学的機械研磨)法により表面平坦化が行わ
れて第1層間絶縁膜26が形成される。ここで、この第
1層間絶縁膜26の膜厚は400nm程度に設定され
る。そして、この第1層間絶縁膜26にノード部第1コ
ンタクト27が形成され、TFT用ゲート電極28,2
8aが形成される。このTFT用ゲート電極の膜厚とし
ては40nm程度のポリシリコン膜であり、体積濃度で
1020原子/cm3 程度のリン不純物がドーピングされ
ている。
【0031】この後、CVD法によるシリコン酸化膜の
堆積でTFT用ゲート絶縁膜29が形成される。ここ
で、このシリコン酸化膜の膜厚は15〜20nmであ
る。そして、このTFT用ゲート絶縁膜29の所定の領
域にノード部第2コンタクト30が形成される。
【0032】以上のようにした後、N型ポリシリコン膜
31,31aが形成される。このポリシリコン膜の成膜
には、いわゆるアモルファスシリコンの固相成長法が用
いられる。
【0033】CVDにおいて反応ガスとしてSi2 4
を用いて450〜500℃の成膜温度でアモルファスシ
リコン膜を40nmの厚さに堆積し、その後600℃の
温度でアニールを行いこのアモルファスシリコン膜を結
晶化させる。この手法で得られる結晶粒径が3μm程度
のポリシリコン膜にリン不純物を全面にドーピングしパ
ターニングを行う。ここで、このリン不純物の濃度は1
×1017原子/cm3程度に設定される。
【0034】次に、図2(c)に示すように、このパタ
ーニングされたN型ポリシリコン膜31上に第1レジス
トマスク32が所定のパターンに形成される。そして、
これをマスクにしてボロン不純物が選択的にイオン注入
される。ここで、イオン注入のドーズ量は1011〜10
13イオン/cm2 に設定される。なお、このボロンイオ
ンの注入エネルギーは10〜20keVに設定される。
このようにした後、熱処理が加えられ、注入イオンの活
性化が行われる。
【0035】次に、図3(a)に示すように第2層間絶
縁膜33が堆積され、熱処理が加えられる。この層間絶
縁膜はCVD法で形成されるシリコン酸化膜であり、そ
の膜厚は30nm程度に設定される。次に、膜厚が20
0nm程度のタングステン・シリサイド層が形成され
る。このようにした後、第2レジストマスク34が所定
のパターンに形成される。そして、この第2レジストマ
スク34をドライエッチングのマスクにして、タングス
テン・シリサイド層が加工され接地用配線35が形成さ
れる。さらに、引続いて、この第2レジストマスク34
をイオン注入のマスクにして、再度ボロン不純物のイオ
ン注入が行われる。ここで、この場合のイオン注入のド
ーズ量は5×1015イオン/cm2 に設定される。ま
た、この場合の注入エネルギーは150keV程度と高
エネルギーが使用される。
【0036】このようにして、TFT用ドレイン領域3
6、TFT用ドレインオフセット領域37、TFT用ソ
ース領域38,38aおよびTFT用チャネル領域39
が形成される。ここで、このTFT用ドレイン領域36
とTFT用ソース領域38,38aには濃度にして5×
1019原子/cm3 のボロン不純物がドーピングされる
ようになる。
【0037】次に、BPSG膜(ボロンガラス、リンガ
ラスを含むシリコン酸化膜)等により第3層間絶縁膜4
0が形成され、さらにビット線用コンタクト41が形成
され、このコンタクト孔を通してn+ 拡散層23aに接
続するビット線42が形成される。ここで、このビット
線42は膜厚が500nm程度のアルミ金属で形成され
る。
【0038】この実施例のように図3で示した第2レジ
ストマスク34は、接地用配線の形成と、TFTのドレ
ン領域およびTFTのドレインオフセット領域の形成の
ためのマスクとして用いられる。このために、従来の技
術に比べ1PR(フォトレジストマスク形成)の工程分
が削減されるようになる。
【0039】また、接地用配線が薄い絶縁膜を介してT
FTのチャネル領域あるいはドレインオフセット領域を
被覆するために、TFTのトランジスタ特性が非常に安
定化するようになる。
【0040】次に、図4に基づいて本発明の第2の実施
例を説明する。図4は先述した図1のメモリセルをA−
Bで切断した場合の製造工程順の断面図である。この第
2の実施例の第1の実施例の場合との違いは、TFTの
ゲート電極の形成にある。そこで、以下の説明ではその
違いについて主に述べることにする。
【0041】図4(a)に示すように、シリコン基板2
1の表面に図2で説明したのと同様にして、駆動トラン
ジスタ用および転送トランジスタ用のゲート電極25お
よび25aが形成される。ここで、ゲート電極25,2
5aは膜厚150nm程度のタングステン・ポリサイド
で形成される。これらのゲート電極には、リン不純物が
濃度にして1×1020原子/cm3 程度に含まれる。
【0042】このようにした後、図2で説明したと同一
の工程を経て、第1層間絶縁膜26が形成される。そし
て、ノード部第1コンタクト27が設けられる。さら
に、膜厚50nm程度のN型ポリシリコン膜が堆積され
パターニングされる。次に、このN型ポリシリコン膜を
被覆するTFT用ゲート絶縁膜29が形成される。この
ようにした後、膜厚が80nm程度、体積濃度で1×1
20原子/cm3 程度のリン不純物がドーピングされた
ポリシリコン膜が形成される。
【0043】この後、ゲート電極用レジストマスク5
1,51aが形成される。そして、これをドライエッチ
ングのマスクにして、TFT用ゲート電極28,28a
が加工され形成される。さらにこのゲート電極用レジス
トマスク51,51aを用いて、ボロン不純物が選択的
にイオン注入される。ここで、イオン注入のドーズ量は
1011〜1013イオン/cm2 に設定される。なお、こ
のボロンイオンの注入エネルギーは20〜30keVに
設定される。このようにした後、熱処理が加えられ、注
入イオンの活性化が行われる。このように、TFT用チ
ャネル領域39がTFT用ゲート電極28のパターンに
自己整合して形成されるようになる。
【0044】次に、図4(b)に示すように第2層間絶
縁膜33が堆積される。この層間絶縁膜はCVD法で形
成されるシリコン酸化膜であり、その膜厚は40nm程
度に設定される。次に、膜厚が200nm程度のタング
ステン・シリサイド層が形成される。このようにした
後、第2レジストマスク34が所定のパターンに形成さ
れる。そして、この第2レジストマスク34をドライエ
ッチングのマスクにして、タングステン・シリサイド層
が加工され接地用配線35が形成される。さらに、引続
いて、この第2レジストマスク34をイオン注入のマス
クにして、再度ボロン不純物のイオン注入が行われる。
ここで、この場合のイオン注入のドーズ量は5×1015
イオン/cm2 に設定される。また、この場合の注入エ
ネルギーは200keV程度と高エネルギーが使用され
る。
【0045】このようにして、TFT用ドレイン領域3
6、TFT用ドレインオフセット領域37、TFT用ソ
ース領域38,38aおよびTFT用チャネル領域39
が形成される。ここで、このTFT用ドレイン領域36
とTFT用ソース領域38,38aには濃度にして5×
1019原子/cm3 のボロン不純物がドーピングされる
ようになる。
【0046】次に、CVD法によるシリコン酸化膜の堆
積により第3層間絶縁膜40が形成され、第1の実施例
と同様にしてビット線用コンタクト41が形成され、こ
のコンタクト孔を通してn+ 拡散層23aに接続するビ
ット線42が形成される。ここで、このビット線42は
膜厚が500nm程度のアルミ金属で形成される。
【0047】この第2の実施例の場合には、TFT用ゲ
ート電極28,28aがTFT用ドレイ領域36、TF
T用ドレインオフセット領域37、TFT用ソース領域
38,38aおよびTFT用チャネル領域39の形成さ
れる層よりも上層に形成される。このために、先述した
ようにゲート電極用レジストマスク51が、第1の実施
例の第1レジストマスク32を兼用するように使用でき
る。このようにして、第1の実施例の場合より、さら
に、1PR工程が削減されるようになる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、半導体
基板の表面に形成された1対の転送トランジスタと、フ
リップフロップ回路を構成する1対の駆動トランジスタ
および1対のTFTとで形成されるスタティック型メモ
リセルの製造方法において、TFTのソース・ドレイン
領域の形成のための不純物のイオン注入が、前記転送ト
ランジスタのソースに接続され且つTFTの形成される
層より上層に配設される接地用配線のパターンを前記イ
オン注入のマスクにして行われる。
【0049】このために、従来の技術を用いたSRAM
の製造方法に比べ、その製造工程は10〜15%程度削
減されるようになる。
【0050】さらに、前述した接地用配線は、TFTの
形成される層より上層に形成され且つ薄い絶縁膜を介し
てTFTを被覆するように設けられるために、TFTの
トランジスタ動作は安定し、信頼性の高いSRAM動作
が可能になる。これは、このように形成される接地用配
線はビット線等の配線からのTFTへの信号ノイズを遮
蔽する働きを有するからである。
【0051】このようにして、本発明はSRAMの高密
度化あるいは高集積化および低消費電力化をさらに促進
させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するためのメモリセルの平面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する製造工程順の
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する製造工程順の
断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を説明する製造工程順の
断面図である。
【図5】メモリセルの等価回路図である。
【図6】従来の技術を説明するためのメモリセルの平面
図である。
【図7】従来の技術でのメモリセルの製造工程順の断面
図である。
【符号の説明】
1,22,101,202 素子分離絶縁膜 2,2a,102,102a シリコン活性領域 3,3a,25,25a ゲート電極 4,4a,104,104a ダレレクトコンタクト 5,5a,105,105a ワード線 6,6a,27,108,108a,209 ノード
部第1コンタクト 7,7a,28,28a TFT用ゲート電極 8,8a,30,110,110a,212 ノード
部第2コンタクト 9,9a,36,111,111a,215 TFT
用ドレイン領域 10,10a,37,216 TFT用ドレインオフ
セット領域 11,11a,38,38a TFT用ソース領域 112,112a,217,217a TFT用ソー
ス領域 12,12a,39,113,113a,218 T
FT用チャネル領域 13,13a,106,106a 接地用コンタクト 14,35,107,207 接地用配線 15,15a,41,114,114a,220 ビ
ット線用コンタクト 16,16a,42,115,115a,221 ビ
ット線 21,201 シリコン基板 23,23a,203,203a n+ 拡散層 24,204 ゲート絶縁膜 26,206 第1層間絶縁膜 29,211 TFT用ゲート絶縁膜 31,31a N型ポリシリコン膜 32,213 第1レジストマスク 33,208 第2層間絶縁膜 34,214 第2レジストマスク 40,219 第3層間絶縁膜 51,51a ゲート電極用レジストマスク 103,103a,205,205a ゲート電極 109,109a,210,210a TFT用ゲー
ト電極 Q1,Q3 駆動トランジスタ Q2,Q4 負荷薄膜トランジスタ Q5,Q6 転送トランジスタ N1,N2 ノード WL ワード線 BL,BL’ ビット線 Vcc 電源電圧 Vss 接地電位

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に形成された1対の情
    報転送用MOSFETと、フリップフロップ回路を構成
    する1対の駆動用MOSFETおよび1対の負荷用薄膜
    トランジスタとで構成されるスタティック型メモリセル
    の製造方法において、前記MOSFETを半導体基板の
    表面に形成した後に前記MOSFETのソース・ドレイ
    ン領域およびゲート電極を被覆する第1の層間絶縁膜を
    形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜上にパターニン
    グした第1のシリコン薄膜を形成し前記第1のシリコン
    薄膜を被覆する前記負荷用薄膜トランジスタのゲート絶
    縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にパターニ
    ングした第2のシリコン薄膜と前記第2のシリコン薄膜
    を被覆する第2の層間絶縁膜とを形成する工程と、前記
    駆動用MOSFETのソース領域と電気接続し且つ前記
    第2の層間絶縁膜を介して前記第2のシリコン薄膜を被
    覆するパターニングした導電体薄膜を形成する工程と、
    前記導電体薄膜をイオン注入用マスクとして前記第1の
    シリコン薄膜あるいは第2のシリコン薄膜に不純物をイ
    オン注入し前記負荷用薄膜トランジスタのソース・ドレ
    イン領域を形成する工程とを含むことを特徴とする半導
    体装置を製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スタティック型メモリセルの製造方
    法において、前記第1のシリコン薄膜に前記負荷用薄膜
    トランジスタのゲート電極を形成し、前記第2のシリコ
    ン薄膜に負荷用薄膜トランジスタのソース・ドレイン領
    域を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スタティック型メモリセルの製造方
    法において、前記第2のシリコン薄膜に前記負荷用薄膜
    トランジスタのゲート電極を形成し、前記第1のシリコ
    ン薄膜に負荷用薄膜トランジスタのソース・ドレイン領
    域を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
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