JP3103746U - コンベヤ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トレーや食器類を自動的に搬送し、かつ、搬送後のトレーや食器類を新たに搬送されてくるトレーや食器類の邪魔にならない位置に自動的に移動させることができるコンベヤ装置を提供すること。
【解決手段】 搬送方向に直交する状態でかつ等間隔に配置された水平方向に延びる複数の棒状体3と、隣り合う二つの棒状体3にそれぞれ軸支され、搬送方向に平行に並設された複数のリンク4とを備え、各リンク4にトレー1および/または食器類の縁部が差し込まれる溝部7を設けてあり、また、下流部に、前記棒状体3に平行な軸芯まわりに回転するホイル8が設けられ、このホイル8は、棒状体3が係止する複数の切り欠き部10を周縁に等間隔に有するとともに、前記周縁が、溝部7に差し込まれたトレー1および/または食器類の縁部に当接して溝部7外に押し出すように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 搬送方向に直交する状態でかつ等間隔に配置された水平方向に延びる複数の棒状体3と、隣り合う二つの棒状体3にそれぞれ軸支され、搬送方向に平行に並設された複数のリンク4とを備え、各リンク4にトレー1および/または食器類の縁部が差し込まれる溝部7を設けてあり、また、下流部に、前記棒状体3に平行な軸芯まわりに回転するホイル8が設けられ、このホイル8は、棒状体3が係止する複数の切り欠き部10を周縁に等間隔に有するとともに、前記周縁が、溝部7に差し込まれたトレー1および/または食器類の縁部に当接して溝部7外に押し出すように構成されている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、例えば、病院・事業所・学校など飲食を提供する際にトレーに食器類を積載する形態をとる場所にて用いられ、飲食者により返却されたトレーや食器類を搬送するコンベヤ装置に関する。
上述のように飲食者により返却されたトレーや食器類は、従来、人手によって処理されていた。そのため、前記処理を短時間で行うためには多くの作業者が必要であった。
しかし、上記トレーや食器類の処理に多くの作業者を配置することは不経済であった。
この考案は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、トレーや食器類を自動的に搬送し、かつ、搬送後のトレーや食器類を新たに搬送されてくるトレーや食器類の邪魔にならない位置に自動的に移動させることができるコンベヤ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本考案のコンベヤ装置は、搬送方向に直交する状態でかつ等間隔に配置された水平方向に延びる複数の棒状体と、隣り合う二つの棒状体にそれぞれ軸支され、搬送方向に平行に並設された複数のリンクとを備え、各リンクにトレーおよび/または食器類の縁部が差し込まれる溝部を設けてあり、また、下流部に、前記棒状体に平行な軸芯まわりに回転するホイルが設けられ、このホイルは、棒状体が係止する複数の切り欠き部を周縁に等間隔に有するとともに、前記周縁が、溝部に差し込まれたトレーおよび/または食器類の縁部に当接して溝部外に押し出すように構成されている(請求項1)。
また、前記溝部に縁部が保持されたトレーおよび/または食器類を洗浄する洗浄手段を備えていてもよい(請求項2)。
さらに、前記溝部に縁部が保持されたトレーおよび/または食器類に熱風を吹き付けて乾燥させる乾燥手段を備えていてもよい(請求項3)。
請求項1に係る考案では、棒状体とともに搬送方向に移動するリンクの溝部にトレーや食器類の縁部を差し込むことにより、トレーや食器類を自動搬送することができ、また、このように自動搬送されるトレーや食器類を、下流部に設けられたホイルによって自動的に前記溝部から分離することができる。従って、例えば、溝部から分離されたトレーや食器類をガイドして新たに搬送されてくるトレーや食器類の搬送の邪魔にならない所定位置へと送るためのガイド手段を設けておけば、連続的にトレーや食器類の搬送を行わせることができる。
請求項2に係る考案では、前記トレーや食器類を自動的に洗浄することができ、また、請求項3に係る考案では、前記トレーや食器類を自動的に乾燥させることができる。しかも、上記二つの考案においては、棒状体とリンクとを例えば格子状に配置することにより、トレーや食器類に対してその上方からだけでなく下方からも洗浄液や熱風をかける(吹き付ける)ことができ、それに伴って洗浄や乾燥を良好に行うことができる。
図1〜図5は、この考案の一実施例を示し、図1は、この考案の一実施例に係るコンベヤ装置の構成を概略的に示す説明図、図2は、コンベヤ本体の要部の構成を概略的に示す部分透視平面図、図3は、コンベヤ本体の構成を概略的に示す部分透視側面図、図4は、コンベヤ装置の要部の構成を概略的に示す説明図、図5(A)〜(F)は、コンベヤ装置の要部の動きを概略的に示す説明図である。
まず、図1において、1は樹脂製のトレーで、ほぼ矩形状の平板部分1aと、この平板部分1aの周縁から立ち上がった立ち上がり部分1bと、この立ち上がり部分1bの周縁から側方に延びるフランジ部分1cとを備えている。
2はコンベヤ本体で、図1〜図3に示すように、搬送方向に直交する状態でかつ等間隔に配置された水平方向に延びる複数の棒状体3と、隣り合う二つの棒状体3にそれぞれ軸支され、搬送方向に平行に並設された複数(この実施例では13個)のリンク4とを備えている。なお、ここでいう軸支とは、リンク4の上流部および下流部に設けられた貫通孔4a(図4参照)を棒状体3が貫通し、かつ、棒状体3とリンク4とが互いに回動自在となっている状態を指す。
図2において、5は一対の無端チェーンで、各棒状体3の両端部は無端チェーン5にそれぞれ連結されている。また、6はスプロケットで、一対の無端チェーン5の搬送方向における上流端部および下流端部に1対ずつ設けられている。
各棒状体3には、その長手方向に一定間隔おきに二つのリンク4が連結されている。詳しくは、各棒状体3に一定間隔おきに連結される前記二つのリンク4は、搬送方向に隣り合っており、搬送方向において下流側のリンク4の上流部と上流側のリンク4の下流部とが各棒状体3におけるほぼ同じ位置に連結されている。このようにして、棒状体3とリンク4とは平面視においてほぼ格子状を呈するように配置されている(図2参照)。
また、各リンク4はほぼコの字形状をした部材であり、各リンク4には、図4に示すように、トレー1の縁部(平板部分1aの端部、立ち上がり部分1bおよびフランジ部分1c)が差し込まれる溝部7が設けられている。詳しくは、溝部7は、底部7aと、トレー1の平板部分1aの底面に当接し、後倒れ姿勢にて差し込まれたトレー1の傾斜角度を規制するための規制部7bと、トレー1のフランジ部分1cに当接し、自重によってトレー1が倒れて溝部7から抜けるのを防止するための係止部分7cとを備えている。
図1〜図3に戻って、8はコンベヤ本体2の下流部に設けられ、前記棒状体3に平行な軸芯まわりに回転するホイルで、この実施例では、前記ホイル8が、一対の無端チェーン5の下流端部に配置された二つのスプロケット6間に架けられた連結棒9に対して、平面視において一つの棒状体3に取り付けられた各リンク4間に位置するように複数固定され、前記二つのスプロケット6に連動するように構成されている。なお、ホイル8は一つの棒状体3に取り付けられた各リンク4間に位置するように構成されており、この実施例では、一つの棒状体3に取り付けられたリンク4の数が13であるので、前記ホイル8の数は12となる。そして、ホイル8は、例えば、500mmの距離の間に等間隔に10個位置するように構成されている。
前記各ホイル8は、図4に示すように、棒状体3が係止する複数(この実施例では七つ)の切り欠き部10を周縁に等間隔に有するとともに、前記周縁が、溝部7に差し込まれたトレー1の縁部に当接してその縁部を溝部7外に押し出すように構成されている。なお、前記切り欠き部10はほぼV字形状をしており、切り欠き部10の間隔は、棒状体2どうしの間隔とほぼ一致するように構成されている。
図1に戻って、11は前記溝部7に縁部が保持されたトレー1を洗浄する洗浄手段(洗浄装置)であり、溝部7に縁部が保持されたトレー1に向けてその上下から洗剤などの洗浄液を吐出する複数の洗浄ノズル12と、前記トレー1の搬送方向において洗浄ノズル12の下流側に配置され、溝部7に縁部が保持されたトレー1に向けてその上下から水道水などの水を吐出して、トレー1に付着した洗浄液等を濯ぐ複数の濯ぎノズル13とを備えている。
また、前記コンベヤ本体2の下流側に、コンベヤ本体2から分離されたトレー1を搬送するガイド板14が配置されており、このガイド板14の下流側には、複数のトレー1を積み重ねて保持するための受け台15が設けられている。
上記の構成からなるコンベヤ装置では、計2対のスプロケット6を回動させ、一対の無端チェーン5を動かすことにより、両端部が無端チェーン5に連結された各棒状体3を搬送方向に移動させることができ、これに伴ってリンク4も搬送方向に移動することになる。そして、コンベヤ本体2の上流部においてリンク4の溝部7にトレー1の縁部が差し込まれ、トレー1は後倒れ姿勢となった状態で溝部7に保持され、この状態で洗浄装置11内を経て洗浄された後、コンベヤ本体2の下流部に至る。
そして、溝部7に差し込まれてコンベヤ本体2の下流部に至ったトレー1の縁部に、図5(A)に示すように、前記ホイル8の周縁が当接する。その後、コンベヤ本体2の搬送とホイル8の回転とに伴って、図5(B)および(C)に示すように、ホイル8の周縁によってトレー1が押し上げられ、やがて、図5(D)に示すように、トレー1は溝部7から完全に抜けた状態となる。これにより、図5(E)および(F)に示すように、後倒れ姿勢であったトレー1は重力によって完全に倒れ、その後、コンベヤ本体2の下流側に配置されたガイド板14上を滑り落ち、受け台15上に積み重ねられる。
なお、この発明は上記の実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。例えば、上記実施の形態では、洗浄手段11を設けてあるが、この洗浄手段11に代えて、あるいは加えて、溝部7に縁部が保持されたトレー1に熱風を吹き付けて乾燥させる乾燥手段を設けてもよい。この場合、例えば、熱風を吹き出すノズルを前記洗浄ノズル12および濯ぎノズル13と同様に配置すればよい。
また、コンベヤ装置によって搬送する対象は、樹脂製のトレー1に限られず、金属製や陶器製のトレーでもよく、また、トレー以外に、皿などの食器類であってもよい。
さらに、ホイル8は、切り欠き部10を七つ有するものに限らず、六つ以下でもよいし八つ以上であってもよい。また、必ずしも一つの棒状体3に取り付けられた各リンク4間に位置するようにホイル8を設けなくともよく、例えば、所定のリンク4間のみに配置してもよい。
1 トレー
3 棒状体
4 リンク
7 溝部
8 ホイル
10 切り欠き部
3 棒状体
4 リンク
7 溝部
8 ホイル
10 切り欠き部
Claims (3)
- 搬送方向に直交する状態でかつ等間隔に配置された水平方向に延びる複数の棒状体と、隣り合う二つの棒状体にそれぞれ軸支され、搬送方向に平行に並設された複数のリンクとを備え、各リンクにトレーおよび/または食器類の縁部が差し込まれる溝部を設けてあり、また、下流部に、前記棒状体に平行な軸芯まわりに回転するホイルが設けられ、このホイルは、棒状体が係止する複数の切り欠き部を周縁に等間隔に有するとともに、前記周縁が、溝部に差し込まれたトレーおよび/または食器類の縁部に当接して溝部外に押し出すように構成されていることを特徴とするコンベヤ装置。
- 前記溝部に縁部が保持されたトレーおよび/または食器類を洗浄する洗浄手段を備えている請求項1に記載のコンベヤ装置。
- 前記溝部に縁部が保持されたトレーおよび/または食器類に熱風を吹き付けて乾燥させる乾燥手段を備えている請求項1または2に記載のコンベヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001004U JP3103746U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | コンベヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001004U JP3103746U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | コンベヤ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3103746U true JP3103746U (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=43257198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004001004U Expired - Lifetime JP3103746U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | コンベヤ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103746U (ja) |
-
2004
- 2004-03-03 JP JP2004001004U patent/JP3103746U/ja not_active Expired - Lifetime
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