JP3103510B2 - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

Info

Publication number
JP3103510B2
JP3103510B2 JP08260255A JP26025596A JP3103510B2 JP 3103510 B2 JP3103510 B2 JP 3103510B2 JP 08260255 A JP08260255 A JP 08260255A JP 26025596 A JP26025596 A JP 26025596A JP 3103510 B2 JP3103510 B2 JP 3103510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
slider
pair
door
mounting plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08260255A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1088893A (ja
Inventor
利春 中島
一男 関根
浩光 吉田
Original Assignee
アトムリビンテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アトムリビンテック株式会社 filed Critical アトムリビンテック株式会社
Priority to JP08260255A priority Critical patent/JP3103510B2/ja
Publication of JPH1088893A publication Critical patent/JPH1088893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3103510B2 publication Critical patent/JP3103510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折戸に用いられる
蝶番に係り、特に折戸を閉じるときに発生する木口間で
の音を低減するようにした消音機能付の蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】折戸に用いられている掘込みタイプの蝶
番として、たとえば図13に示すようなものが知られて
いる。
【0003】すなわち、折戸1の戸板2,3の木口面2
a,3aに形成されている取付孔4,5に蝶番10の取
付板20,30が嵌め込まれている。取付板20,30
同士は、軸受部21,31に挿通された軸ピン40を介
して回動自在に連結されている。
【0004】取付板20には、図示しない押圧ばねによ
って付勢されているスライダ50の付勢力を受けるカム
部材60が設けられている。
【0005】そして、同図の状態から折戸1の戸板2,
3を閉じるとき、蝶番10の取付板20,30が互いに
近づく方向に回動する。このとき、スライダ50の先端
部がカム部材60のカム段部61に当接すると、スライ
ダ50がそのカム段部61によって押し返され、戸板
2,3の閉じ方向への制動が加えられるが、そのまま戸
板2,3を閉じようとすると、押し返されたスライダ5
0の先端部がカム部材60のカム段部61を乗り越える
と同時に、カム部材60のカム面62を押し付けること
により、戸板2,3に対する閉じ力が助長され、戸板
2,3がスムーズに閉じられる(キャッチ作用)。
【0006】ちなみに、戸板2,3を開放するときも、
取付板20,30の互いに離れる側への回動により、ス
ライダ50の先端部がカム部材60のカム段部61を乗
り越えると同時に、カム部材60のカム面63を押し付
けて戸板2,3に対する開放力を助長することで、戸板
2,3がスムーズに開けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の掘込みタイプの蝶番では、キャッチ作用によって
折戸1の開閉がスムーズに行われるようになっている。
【0008】ところが、このような構成の蝶番では、特
に折戸1を閉じるとき、上述したように、戸板2,3が
スムーズに閉じられるが、上述したキャッチ作用によっ
て戸板2,3の閉じ際に勢いがついてしまい、木口面2
a,3a同士の衝突によって衝撃音が発生してしまうと
いう不具合があった。
【0009】この場合、ファニーサーブやクリヤーバン
ポン(いずれも商品名)等の緩衝部材を木口面2a,3
a間に介在させることで、上述した衝撃音の発生を抑え
ることが可能となるが、これらの緩衝部材は硬い上に厚
いため、これらを使用すると閉じた状態の戸板2,3間
に隙間を生じてしまう。以上のような不具合は、直付け
タイプの蝶番でも発生している。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、折戸における木口面同士の衝突による衝撃
音の発生を抑制することができる蝶番を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
折戸の隣接する戸板の木口面に形成されている取付孔に
嵌め込まれる一対の取付板のうち、一方の取付板の上面
には押圧ばねにより他方の取付板側へ向けて付勢される
スライダが配設され、他方の取付板の上面には前記スラ
イダの先端部に当接するカム面を有したカム部材が配設
されてなる蝶番であって、前記他方の取付板の上面に
は、前記一対の取付板が閉じられたとき、前記スライダ
に当接して、前記スライダ及び前記カム部材による前記
一対の取付板の閉じ際の急激な回動に制動を与える緩衝
部材が配設されてなることを特徴とする。
【0012】この発明では、折戸の戸板の閉じ動作に伴
って各取付板が閉じられるとき、スライダが緩衝部材に
当接することにより、スライダ及びカム部材による一対
の取付板の閉じ際の急激な回動に制動が与える。
【0013】請求項2記載の発明は、前記緩衝部材は、
発泡ウレタンの2〜5倍程度の密度を有し、前記スライ
ダとの当接による圧縮変形性と、前記スライダによる当
接が解かれたときの緩慢な完全復元性とを有する高密度
ウレタンで形成されていることを特徴とする。
【0014】この発明では、その緩衝部材は、一般の発
泡ウレタンと比較すると、2〜5倍の密度をもったもの
であり、圧力や温度に応じて軟化し、形状に従って均等
なサポートを行うものであって、ゆっくりとした復元力
により、反発を防ぎ、十分な緩衝効果を発揮する。
【0015】請求項3記載の発明は、前記緩衝部材の緩
衝部材本体の前記スライダが当接する面側には、織布又
は不織布が貼着されていることを特徴とする。
【0016】この発明では、緩衝部材の緩衝部材本体の
スライダが当接する面側に、織布又は不織布が貼着され
ることで、スライダとの当接の際の耐磨耗性が向上す
る。
【0017】請求項4記載の発明は、折戸の隣接する戸
板の木口面に形成されている取付孔に嵌め込まれる一対
の取付板のうち、一方の取付板の上面には押圧ばねによ
り他方の取付板側へ向けて付勢されるスライダが配設さ
れ、他方の取付板の上面には前記スライダの先端部に当
接するカム面を有したカム部材が配設されてなる蝶番で
あって、前記一対の取付板の上面側に突設されている外
周壁の少なくとも一方には、緩衝部材が装着されている
とを特徴とする。
【0018】この発明では、折戸の戸板の閉じ動作に伴
って各取付板が閉じられるとき、一対の取付板の上面側
に突設されている外周壁同士が緩衝部材を介して当接す
るため、折戸の隣接する戸板の木口面同士が間接的に突
き合わされることになる。
【0019】請求項5記載の発明は、折戸の隣接する戸
板面に取付けられる一対の取付板のうち、一方の取付板
の上面には押圧ばねにより他方の取付板側へ向けて付勢
されるカム面を有したスライダが配設され、他方の取付
板の上面には前記スライダのカム面に当接して前記押圧
ばねの付勢力を受ける受部材が配設されてなる蝶番であ
って、前記一方の取付板の前記戸板面に取付けられる取
付面間には、細帯状の緩衝部材がその中心部を前記戸板
面に取付けられる取付面から離された状態で介在され、
前記一対の取付板が開放されるとき、前記スライダ及び
前記受部材による前記一対の取付板の全開放際の急激な
回動による前記折戸の隣接する戸板の木口面同士の衝突
を緩衝することを特徴とする。
【0020】この発明では、折戸の戸板の閉じ動作に伴
って各取付板が開放されるとき、スライダ及び受部材に
よる一対の取付板の全開放際の急激な回動による折戸の
隣接する戸板の木口面同士の衝突が細帯状の緩衝部材に
よって緩衝される。
【0021】請求項6記載の発明は、前記細帯状の緩衝
部材の両端は、それぞれ前記戸板面に取付けられる前記
一対の取付板の取付面側に固着されていることを特徴と
する。
【0022】この発明では、細帯状の緩衝部材の両端
は、それぞれ戸板面に取付けられる一対の取付板の取付
面側に固着されているため、それぞれの取付板が戸板面
に取付けられる際、細帯状の緩衝部材の両端が取付板の
取付面と戸板面との間に挟持されるから、緩衝部材の固
定が強固に行われる。
【0023】請求項7記載の発明は、前記一対の取付板
の前記戸板面に取付けられる取付面のうち、一方の前記
取付面側に、一方を自由端とした細帯状の緩衝部材の他
方の端部が固着されていることを特徴とする。
【0024】この発明では、細帯状の緩衝部材の他方の
端部のみが一方の取付板の取付面側に固着されているた
め、前記一対の取付板の回動に緩衝部材が緩衝されな
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下に説明する図におい
て、図13と共通する部分には同一符号を付すものとす
る。
【0026】図1は、本発明の蝶番を、掘込みタイプの
ものに適用した場合の一実施の形態を示すものである。
【0027】同図に示すように、蝶番10には、軸受部
21,31に挿通された軸ピン40を介して回動自在に
連結された取付板20,30が設けられている。これら
取付板20,30には、外周壁22,23,32,33
が設けられており、折戸1の戸板2,3の木口面2a,
3aに形成されている取付孔4,5に嵌め込まれてい
る。そして、これら取付板20,30は、皿孔24,3
4を介してねじ込まれているビス80により、それぞれ
の木口面2a,3aに固定されている。
【0028】取付板20には、図示しない押圧ばねによ
って付勢されている取付板30側のスライダ50の付勢
力を受けるカム部材60が設けられている。
【0029】取付板20の外周壁22,23の内側に
は、高密度ウレタンで形成された緩衝部材70が接着剤
等によって固着されている。
【0030】なお、緩衝部材70の取付方法にあって
は、接着剤による固着に限らず、両面テープ等による他
の固着方法を用いてもよい。
【0031】ここで、緩衝部材70を構成する高密度ウ
レタンの特性は、次の通りである。 密 度 0.096g/cm2(ASTM D−3575試験法) ボールリバウンド 10%(ボール重量286g,落下高さ50.8cm) 圧 縮 歪 (圧縮率25%) 0.105Kg/cm2 (ASTM D−3574試験法) (圧縮率50%) 0.134Kg/cm2 (ASTM D−3574試験法) 圧 縮 永久歪 0%(ASTM D−1564試験法) 引張り 強度 1.54Kg/cm2(ASTM D−412試験法) 圧 縮 クリープ 0%(2psi 荷重 1000hrs 室温) 伸 び 155%(ASTM D−412試験法) 引裂き 強度 0.46Kg/cm2(ASTM D−412試験法) 回 復 速 度 3分(2hrs 80% 圧縮) 熱 吸 収 率 0%(24hrs 127 ℃ 荷重なし) 難 燃 性 合格(カリフォルニア告示117)
【0032】ここで、緩衝部材70の固着位置は、取付
板20,30が閉じられたとき、スライダ50の平面5
1が当接する位置である。またここで、その緩衝部材7
0は、一般の発泡ウレタンと比較すると、2〜5倍の密
度をもったものであり、圧力や温度に応じて軟化し、形
状に従って均等なサポートを行うものである。また、ゆ
っくりとした復元力により、反発を防ぎ、優れた緩衝効
果を発揮するものである。
【0033】このような構成の蝶番10は、次のような
動作を行う。まず、蝶番10を折戸1の戸板2,3の木
口面2a,3aに取り付ける場合、図2に示すように、
木口面2a,3a同士を面一状態としておき、この状態
で、戸板2,3の突き合わせ線xに蝶番10の突き合わ
せ線である軸ピン40部分を合わせ、蝶番10の取付板
20,30を木口面2a,3aの取付孔4,5に嵌め込
む。取付板20,30を嵌め込んだ後、これら取付板2
0,30に形成されている皿孔24,34からビス80
をねじ込み、蝶番10を折戸1の戸板2,3の木口面2
a,3aに取り付ける。ここで、蝶番10は、通常、折
戸1の戸板2,3間に3個取り付けられるようになって
いる。
【0034】そして、たとえば図1の状態から折戸1の
戸板2,3を閉じるとき、蝶番10の取付板20,30
が互いに近づく方向に回動する。このとき、スライダ5
0の先端部がカム部材60のカム段部61に当接する
と、そのカム段部61によってスライダ50が押圧ばね
の付勢力に抗して押し返され、戸板2,3の閉じ方向へ
の制動が加えられるが、そのまま戸板2,3を閉じよう
とすると、押し返されたスライダ50の先端部がカム部
材60のカム段部61を乗り越え、これと同時に、キャ
ッチ作用によって、スライダ50の先端部がカム部材6
0のカム面62を押し付けることにより、戸板2,3に
対する閉じ力が助長され、戸板2,3がスムーズに閉じ
られる。
【0035】このとき、折戸1の戸板2,3の閉じ動作
に伴って各取付板20,30が閉じられるとき、図3に
示すように、スライダ50の平面51が緩衝部材70に
当接することにより、上述したキャッチ作用によって戸
板2,3の閉じ際の勢いに制動が掛けられる。これによ
り、木口面2a,3a同士の突き合わが緩やかに行われ
るため、衝撃音が発生してしまうこともなく、折戸1の
戸板2,3が静かに閉じられる。
【0036】このように、この実施の形態では、折戸1
の戸板2,3の閉じ動作に伴って各取付板20,30が
閉じられるとき、スライダ50が緩衝部材70に当接す
ることにより、スライダ50及びカム部材60による一
対の取付板20,30の閉じ際の急激な回動に制動が与
えるため、衝撃音の発生が抑制され、折戸1の戸板2,
3が静かに閉じられる。
【0037】また、この実施の形態では、緩衝部材70
を、高密度ウレタンで形成しているため、圧力や温度に
応じて軟化し、形状に従って均等なサポートを行うとと
もに、ゆっくりとした復元力により、反発を防ぐため、
十分な緩衝効果が発揮される。
【0038】なお、この実施の形態では、緩衝部材70
を高密度ウレタンを単体で用いた場合について説明した
が、この例に限らず、図4に示すように、緩衝部材本体
71の上面側に薄い布72を貼着してもよい。この場合
には、緩衝部材本体71に布72を介してスライダ50
の平面51が当接することになるため、緩衝部材本体7
1の耐磨耗性が向上する。
【0039】また、図5に示すように、緩衝部材本体7
1の上面側に薄いプスチック73を貼着してもよく、こ
の場合には、スライダ50の平面51との当接の繰り返
しによる耐久性が向上する。
【0040】さらに、図6に示すように、緩衝部材本体
71の上面側に布72及びプスチック73を貼着した複
合型としてもよく、この場合には上述した両者の利点が
加味され、耐磨耗性及び耐久性に優れたものとなる。
【0041】図7は、図1の蝶番の構成を変えた場合の
他の実施の形態を示すものである。すなわち、この実施
の形態では、たとえば取付板20側の外周壁22,23
の外周縁部にゴムや弾性のある発泡剤等の緩衝部材90
が取り付けられている。
【0042】そして、このような構成の蝶番10では、
たとえば図7の状態から折戸1の戸板2,3を閉じると
き、緩衝部材90が取付板30側の外周壁32,33の
外周縁部に弾接することから、緩衝部材90を介して木
口面2a,3a同士が間接的に突き合わされることにな
り、上記同様に、衝撃音の発生が抑えられ、折戸1の戸
板2,3が静かに閉じられる。
【0043】なお、この実施の形態では、取付板20側
の外周壁22,23の外周縁部に緩衝部材90を取り付
けた場合について説明したが、この例に限らず、取付板
30側の外周壁32,33の外周縁部側にのみ緩衝部材
90を取り付けるようにしてもよく、さらには両者に緩
衝部材90を取り付けるようにしてもよい。
【0044】また、この実施の形態では、緩衝部材90
が単に外周壁22,23の外周縁部に沿った形状とされ
ている場合について説明したが、この例に限らず、たと
えば図8に示すように、緩衝部材90にフランジ部91
を設けるようにしてもよく、この場合には、折戸1の戸
板2,3が閉じられるとき、緩衝部材90のフランジ部
91が木口面2a,3a間に介在されるため、衝撃音の
発生がより効果的に抑えられる。
【0045】図10は、図1の蝶番の構成を変えた場合
の他の実施の形態を示すものである。すなわち、同図
は、本発明の蝶番を直付けタイプのものに適用したもの
であって、蝶番110の取付板120,130は軸受部
121,131に挿通された軸ピン140を介して回動
自在に連結されている。また、これら取付板120,1
30は図示しないビスによって折戸1の戸板2,3の戸
面に取り付けられている。
【0046】取付板120には、図示しない押圧ばねに
よって付勢されている取付板130側のスライダ150
の付勢力を受ける受部材160が設けられている。
【0047】そして、折戸1の戸板2,3の開閉に伴
い、取付板120,130が軸ピン140を介して回動
するとき、スライダ150の先端部に設けられているカ
ム段部151が受部材160の先端部を乗り越えると同
時に、そのカム面152が受部材160の先端部を押し
付けることにより、戸板2,3に対する開閉力が助長さ
れ、戸板2,3の開閉がスムーズに行われるようになっ
ている。
【0048】また、取付板120,130の軸受部12
1,131が延設される基部には、細帯状の緩衝部材1
00が2個配設されている。これら緩衝部材100の取
付けは、上述した固着方法によって行われたものであ
り、その一端は取付板120側に固着され、その他端は
取付板130側に固着されている。
【0049】ここで、各細帯状の緩衝部材100の長さ
は、各取付板120,130の開閉に支障を来すことの
ない長さとされており、しかも戸板2,3が閉じられた
際に、木口面2a,3aからはみ出さない長さとされて
いる。
【0050】そして、このような構成の蝶番110で
は、たとえば図10の状態から折戸1の戸板2,3が閉
じられるとき、緩衝部材100が木口面2a,3a側に
突き出た状態にあるため、その姿勢を変えることなく、
そのままの状態で、図11に示すように、木口面2a,
3a間に挟持される。これにより、緩衝部材100を介
して木口面2a,3a同士が突き合わされることにな
り、上記同様に、衝撃音の発生が抑えられ、折戸1の戸
板2,3が静かに閉じられる。
【0051】このとき、各緩衝部材100の長さは、戸
板2,3が閉じられた際に、木口面2a,3aからはみ
出さない長さとされているため、これら緩衝部材100
が外部にはみ出すことはなく、スッキリ感を与えてい
る。
【0052】一方、この状態から、折戸1の戸板2,3
を開放した場合であっても、各緩衝部材100の長さ
は、各取付板120,130の開閉に支障を来すことの
ない長さとされているため、蝶番110の回動動作に何
等支障を及ぼすことがない。
【0053】このように、この実施の形態では、折戸1
の戸板2,3の閉じ動作に伴って各取付板120,13
0が開放されるとき、スライダ150及び受部材160
による一対の取付板120,130の全開放際の急激な
回動による折戸1の隣接する戸板2,3の木口面2a,
3a同士の衝突が細帯状の緩衝部材100によって緩衝
されるので、上記同様に、衝撃音の発生が抑えられ、折
戸1の戸板2,3が静かに閉じられる。
【0054】なお、この実施の形態では、細帯状の緩衝
部材100を取付板120,130間に掛け渡したルー
プ状として2個設けた場合について説明したが、この例
に限らず、緩衝部材100を1個或いは3個以上として
もよい。また、このようなループ状に限らず、たとえば
図12に示すように、緩衝部材100を半分にした構成
であってもよく、この場合には、図示のように、緩衝部
材100の一端を取付板120側に固着するものに限ら
ず、その一端を取付板130側に固着するようにしても
よく、さらには緩衝部材100を1個或いは3個以上と
してもよい。
【0055】この場合には、細帯状の緩衝部材100の
他方の端部のみが一方の取付板120又は130の取付
面側に固着されることにより、一対の取付板120,1
30の回動に緩衝部材100が緩衝されない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蝶番によ
れば、折戸の戸板の閉じ動作に伴って各取付板が閉じら
れるものにあっては、スライダが緩衝部材に当接するこ
とにより、スライダ及びカム部材による一対の取付板の
閉じ際の急激な回動に制動が与える。
【0057】また、折戸の戸板の閉じ動作に伴って各取
付板が開放されるものにあっては、スライダ及び受部材
による一対の取付板の全開放際の急激な回動による折戸
の隣接する戸板の木口面同士の衝突が細帯状の緩衝部材
によって緩衝される。
【0058】したがって、折戸における木口面同士の衝
突による衝撃音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蝶番の一実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の蝶番の動作を説明するための図である。
【図3】図1の蝶番の動作を説明するための図である。
【図4】図1の緩衝部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図5】図1の緩衝部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図6】図1の緩衝部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図7】図1の蝶番の構成を変えた場合の他の実施の形
態を示す斜視図である。
【図8】図7の蝶番の構成を変えた場合の他の実施の形
態を示す斜視図である。
【図9】図8の蝶番を示す断面図である。
【図10】図1の蝶番の構成を変えた場合の他の実施の
形態を示す斜視図である。
【図11】図10の蝶番の動作を説明するための図であ
る。
【図12】図10の蝶番の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図13】従来の蝶番を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 折戸 2,3 戸板 2a,3a 木口面 4,5 取付孔 10,110 蝶番 20,30 取付板 21,31,121,131 軸受部 22,23,32,33 外周壁 40,140 軸ピン 50 スライダ 51 平面 60 カム部材 70,90,100 緩衝部材 71 緩衝部材本体 72 布 73 プスチック 80 ビス 91 フランジ部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 5/00 - 5/02 E05F 5/06 E05D 11/08 E06B 3/48 E05D 3/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折戸の隣接する戸板の木口面に形成され
    ている取付孔に嵌め込まれる一対の取付板のうち、一方
    の取付板の上面には押圧ばねにより他方の取付板側へ向
    けて付勢されるスライダが配設され、他方の取付板の上
    面には前記スライダの先端部に当接するカム面を有した
    カム部材が配設されてなる蝶番であって、 前記他方の取付板の上面には、前記一対の取付板が閉じ
    られたとき、前記スライダに当接して、前記スライダ及
    び前記カム部材による前記一対の取付板の閉じ際の急激
    な回動に制動を与える緩衝部材が配設されてなることを
    特徴とする蝶番。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材は、発泡ウレタンの2〜5
    倍程度の密度を有し、前記スライダとの当接による圧縮
    変形性と、前記スライダによる当接が解かれたときの緩
    慢な完全復元性とを有する高密度ウレタンで形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の蝶番。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材の緩衝部材本体の前記スラ
    イダが当接する面側には、織布又は不織布が貼着されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の蝶番。
  4. 【請求項4】 折戸の隣接する戸板の木口面に形成され
    ている取付孔に嵌め込まれる一対の取付板のうち、一方
    の取付板の上面には押圧ばねにより他方の取付板側へ向
    けて付勢されるスライダが配設され、他方の取付板の上
    面には前記スライダの先端部に当接するカム面を有した
    カム部材が配設されてなる蝶番であって、 前記一対の取付板の上面側に突設されている外周壁の少
    なくとも一方には、緩衝部材が装着されているとを特徴
    とする蝶番。
  5. 【請求項5】 折戸の隣接する戸板面に取付けられる一
    対の取付板のうち、一方の取付板の上面には押圧ばねに
    より他方の取付板側へ向けて付勢されるカム面を有した
    スライダが配設され、他方の取付板の上面には前記スラ
    イダのカム面に当接して前記押圧ばねの付勢力を受ける
    受部材が配設されてなる蝶番であって、 前記一方の取付板の前記戸板面に取付けられる取付面間
    には、細帯状の緩衝部材がその中心部を前記戸板面に取
    付けられる取付面から離された状態で介在され、 前記一対の取付板が開放されるとき、前記スライダ及び
    前記受部材による前記一対の取付板の全開放際の急激な
    回動による前記折戸の隣接する戸板の木口面同士の衝突
    を緩衝することを特徴とする蝶番。
  6. 【請求項6】 前記細帯状の緩衝部材の両端は、それぞ
    れ前記戸板面に取付けられる前記一対の取付板の取付面
    側に固着されていることを特徴とする請求項5記載の蝶
    番。
  7. 【請求項7】 前記一対の取付板の前記戸板面に取付け
    られる取付面のうち、一方の前記取付面側に、一方を自
    由端とした細帯状の緩衝部材の他方の端部が固着されて
    いることを特徴とする請求項5記載の蝶番。
JP08260255A 1996-09-10 1996-09-10 蝶 番 Expired - Fee Related JP3103510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08260255A JP3103510B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 蝶 番

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08260255A JP3103510B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 蝶 番

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1088893A JPH1088893A (ja) 1998-04-07
JP3103510B2 true JP3103510B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=17345514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08260255A Expired - Fee Related JP3103510B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 蝶 番

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3103510B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112009A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 大川精工株式会社 高性能生海苔裁断装置
KR20190000521U (ko) * 2017-08-17 2019-02-27 최범식 외풍차단용 경첩

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008208558A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Murakoshi Mfg Corp 折戸用緩衝装置
KR101885547B1 (ko) * 2015-11-17 2018-08-06 고영민 폴딩 도어
CN106593162B (zh) * 2016-12-13 2018-01-09 江苏润阳物流器械科技有限公司 一种铰接机构及门组件
CN114161447B (zh) * 2021-12-24 2024-05-17 杭州申昊科技股份有限公司 一种室内挂轨巡检机器人
PL441522A1 (pl) * 2022-06-22 2023-12-27 WALA Spółka z ograniczoną odpowiedzialnością Termoizolacyjny układ zawiasowy

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112009A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 大川精工株式会社 高性能生海苔裁断装置
KR20190000521U (ko) * 2017-08-17 2019-02-27 최범식 외풍차단용 경첩
KR200489879Y1 (ko) 2017-08-17 2019-08-23 최범식 외풍차단용 경첩

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1088893A (ja) 1998-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4661592B2 (ja) ドアクローザ
JP3103510B2 (ja) 蝶 番
US8950040B2 (en) Door jamb injury protector
JP2001012174A (ja) シートシャッターおよび該シートシャッターに用いるガイドブロック
US7032271B2 (en) Noise control device for a steel door
JP3846653B2 (ja) 対地震用開き戸
JPH09256714A (ja) 自動車用ドアチェッカ
CN117403974A (zh) 铰链门的防冲击噪音装置
JP2008248600A (ja) 緩衝装置
JPH02198554A (ja) ドアアッセンブリ
KR100976534B1 (ko) 도어용 안전장치 및 이를 포함하는 안전 도어
JPS5938864Y2 (ja) 扉受装置
JP3067414U (ja) 引出しの前面パネルの固定装置
US5074604A (en) Door knob and latch retaining device
JP3135848B2 (ja) 引戸用スペーサ
KR100623413B1 (ko) 건축문틀 충격방지대
KR200281140Y1 (ko) 출입문용 손 보호대
KR100494461B1 (ko) 상, 하부 고정판에 탄성합성수지를 결합한 손 보호구.
JPH0310293Y2 (ja)
JP2008248598A (ja) 緩衝装置
JP3184768B2 (ja) レール用補助部材
JP3104724U (ja) 引き戸の戸当たり構造
JP2935413B2 (ja) ド ア
JPH0748926Y2 (ja) 開閉係止機構付き蝶番
JPH0524789Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150825

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees