JP3102598U - 脱気筒 - Google Patents
脱気筒 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3102598U JP3102598U JP2003273495U JP2003273495U JP3102598U JP 3102598 U JP3102598 U JP 3102598U JP 2003273495 U JP2003273495 U JP 2003273495U JP 2003273495 U JP2003273495 U JP 2003273495U JP 3102598 U JP3102598 U JP 3102598U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- cylinder
- opening
- inner cylinder
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】 コンクリートなどから発生した水蒸気や水性系接着剤等から発生した水蒸気や水性系接着剤等のガスを充分に排出することができる脱気筒を提供する。
【解決手段】 外筒13の側面に、円状の形状を有する開口部16を設ける。脱気筒10が設置される防水シート下のコンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスを、外筒13と内筒12との間に形成された隙間の下部からだけではなく、開口部16からも排出することができる。外筒取付部14は弾性部材からなるので、その側部14Bを外側に向かって傾斜して設けることができ、これにより内筒12の下面の開口12Bから上昇してきた水蒸気や水性系接着剤等からのガスをスムーズに内筒12の上面の開口12Aから排出することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 外筒13の側面に、円状の形状を有する開口部16を設ける。脱気筒10が設置される防水シート下のコンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスを、外筒13と内筒12との間に形成された隙間の下部からだけではなく、開口部16からも排出することができる。外筒取付部14は弾性部材からなるので、その側部14Bを外側に向かって傾斜して設けることができ、これにより内筒12の下面の開口12Bから上昇してきた水蒸気や水性系接着剤等からのガスをスムーズに内筒12の上面の開口12Aから排出することができる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、建物の屋上等の防水シート等に設けられ、防水シートの施工面の下面に溜まる水蒸気やガスを排出するための脱気筒に係り、特にガス排出機能を改良した脱気筒に関する。
ビルなどの建物の屋上の防水施工では、コンクリートなどに防水シートが設置され、この防水シートには脱気筒が設けられる。脱気筒は、施工時においてコンクリートに含まれていた水分が経時とともに水蒸気として発生したものや、防水シートに塗布される水性系接着剤等から発生するガスを排出する装置である。このように脱気筒から水蒸気や水性系接着剤等からのガスを排出することにより、水蒸気や水性系接着剤等からのガスが防水シートの施工面に溜まることを防止し、これにより防水シートが膨張したり、亀裂が生じたりすることを防止している。
上記のような脱気筒は、たとえば特許文献1に示すように、上面および下面に開口を有する内筒を備え、内筒の上面の開口を覆うようにして、内筒の外側に所定の間隔をあけて外筒が設けられている。外筒は、その頂部の下面に設けられたネジ部が、外筒取付部に形成されている孔に嵌合することにより、内筒に固定されている。このような構成を有する脱気筒は、防水シートおよび施工面と一体的に固定されることにより設置される。具体的には、防水シートには、脱気筒の内筒の外経と略一致する直径を有する開口が形成されており、この開口を内筒が貫通するようにして、脱気筒の台座部が防水シートの上面に固定される。
このように防水シートに設置される脱気筒では、上記水蒸気や水性系接着剤等からのガスが、内筒の下面の開口から上面の開口へ流れ、外筒と内筒との間に形成された隙間の下方へ流れ、その隙間の下部から排出される。
しかしながら、上記のような脱気筒では、外筒と内筒との間の隙間が狭いため、その隙間の下部から上記のような水蒸気や水性系接着剤等のガスを充分に排出することが困難であった。また、防水施工において、外筒取付部の孔への外筒のネジ部の嵌合箇所を確認することができなかったため、外筒の内筒への取付作業が困難であった。
したがって、本考案は、防水シートの施工面の下面から発生した水蒸気や水性系接着剤等から発生したガスを充分に排出することができ、かつ防水施工において外筒の内筒への取付作業を容易に行うことができる脱気筒を提供することを目的とする。
本考案の脱気筒は、上面および下面に開口を有する内筒と、この内筒の上面の開口を覆うようにして、内筒の外側に所定の間隔をあけて設けられる外筒と、内筒の上面の開口の一部に設けられるとともに、所定位置に孔を有する外筒取付部と、外筒の頂部の下面に設けられ、外筒取付部の孔に嵌合するネジ部とを備え、外筒の側面に開口部が設けられ、この開口部を通じて、内筒の上面の開口から流出するガスを排出することを特徴としている。
本考案の脱気筒では、外筒の側面に開口部を設けるようにしたので、本考案の脱気筒が設置される防水シートの下のコンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスを、外筒と内筒との間に形成された隙間の下部からだけではなく、開口部からも排出することができる。したがって、防水シートの施工面の下面で発生した水蒸気や水性系接着剤等からのガスを充分に排出することができる。
また、外筒に形成された開口部はガス排出機能だけでなく、外筒を内筒に取り付ける場合に、ネジ部の孔への嵌合箇所を視認するための視認窓の機能を兼ね備えるのが好適である。この場合、開口部は、ネジ部の下端部に対応する位置に設けられている。このように開口部は視認窓の機能を兼ね備えるので、防水施工の現場において、外筒の内筒への取付作業を容易に行うことができる。
上記外筒取付部は、種々の構成を用いることができる。たとえば、内筒の外筒取付部は、弾性部材からなるとともに、上向き略コ字状の形状を有する構成とするのが好適である。この場合、外筒を内筒に取り付けるとき、外筒の頂部の下面によって外筒取付部を押圧すると、この外筒取付部の両側部が外側に傾斜することにより、外筒取付部の上下方向に沿う高さが調整される。
上記態様では、外筒の頂部の下面によって外筒取付部を押圧することにより、外筒取付部の上下方向に沿う高さが調整されるので、内筒に対する外筒の高さ位置を調整することができる。さらに、外筒取付部は弾性部材からなるので、その側部を外側に向かって傾斜して設けることができ、これにより内筒の下面の開口から上昇してきた水蒸気や水性系接着剤等からのガスをスムーズに内筒の上面の開口から排出することができる。加えて、外筒取付部は、上向き略コ字状の形状を有するので、外筒の頂部の下面に水蒸気が付着し、その水蒸気が水滴となってそこから落下した場合でも、外筒取付部の底部上面に溜まり、内筒の内部に落下することを防止することができる。
本考案の脱気筒によれば、外筒の側面に開口部を設けるようにしたので、本考案の脱気筒が設置される防水シートの下のコンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスを、外筒と内筒との間に形成された隙間の下部からだけではなく、開口部からも排出することができる。したがって、防水シートの施工面の下面で発生した水蒸気や水性系接着剤等からのガスを充分に排出することができる等の効果が得られる。
以下、本考案の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る脱気筒10を示す概略斜視図である。脱気筒10は、円盤形状を有し、その中心部に開口11Aが形成されている台座部11を備えている。台座部11の縁部には複数の孔11aが形成されている。ビス等の固定具(図示略)が、これら孔11aを貫通するようにしてコンクリートなどの施工面(図示略)に締め付けられることにより、脱気筒10、防水シート(図示略)および施工面が一体的に固定される。具体的には、防水シートには、脱気筒10を構成する内筒12の外経と略一致する直径を有する開口が形成されており、この開口を内筒12が貫通し、台座部11は防水シートの上面に固定される。
台座部11の開口11Aには、上面および下面に開口12A,12Bを有する内筒12が台座部11と一体的に設けられている。内筒12の上面の開口12Aを覆うようにして、内筒12の外側に所定の間隔をあけて外筒13が設けられている。この場合、外筒13と内筒12との間に形成された隙間の下部からは、コンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスが排出される。
内筒12の上面の開口12Aには、その一部を塞ぐようにして、外筒13を内筒12に取り付けるための外筒取付部14が設けられている。外筒取付部14は、たとえば弾性部材からなるとともに、たとえば上向き略コ字状の形状を有する。具体的には、図2に示すように外筒取付部14は、中央に孔14aが形成された底部14Aを備え、底部14Aの側面には対向するようにして1組の側部14Bが一体的に設けられている。この場合、側部14Bは、外側に向かって略傾斜して設けられているの好適である。これにより、外筒13の頂部の下面に水蒸気が付着し、その水蒸気が水滴となってそこから落下した場合、外筒取付部14の底部14Aの上面に溜まり、内筒12の内部に落下することが防止される。また、側部14Bが外側に向かって傾斜して設けられているので、内筒12の下面の開口12Bから上昇してきた水蒸気や水性系接着剤等からのガスをスムーズに内筒12の上面の開口12Aから排出することができる。
側部14Bは、弾性部材からなるとともに、上面を押圧しない状態において、その両端が外筒13の内周に接触しない長さとするのが好適である。これにより、外筒13を内筒12に取り付けるとき、外筒13の頂部の下面によって側部14Bの上面を押圧すると、この外筒取付部14の側部14Bが外側に傾倒することにより、外筒取付部14の上下方向に沿う高さが調整される。
外筒13の頂部の下面には、外筒取付部14に外筒13を固定するためのビス等から構成されるネジ部15が設けられている。ネジ部15は、外筒取付部14の孔14aに嵌合されることにより、外筒13が内筒12に取り付けられる。この場合、外筒13の頂部の下面によって外筒取付部14の側部14Bの上面を押圧することにより、上記のように外筒取付部14の上下方向に沿う高さが調整される。
外筒13の側面の下半分の所定位置には、たとえば円形状を有する開口部16が設けられ、この開口部16を通じて、内筒12の上面の開口12Aから流出する水蒸気や水性系接着剤等からのガスが排出される。このように本実施形態では、外筒13の側面に開口部16を設けるようにしたので、コンクリートなどの施工面の下面から発生した水蒸気や水性系接着剤等から発生したガスを、外筒13と内筒12との間に形成される隙間の下部からだけではなく、開口部16からも排出することができる。
上記のような構成を有する脱気筒10では、施工時においてコンクリートに含まれていた水分が経時とともに水蒸気として発生したり、防水シートの施工面に塗布される水性系接着剤等からガスが発生した場合、内筒12の下面の開口12Bから上面の開口12Aへ流れ、外筒13と内筒12との間に形成された隙間の下方へ流れる。隙間の下方へ流れた水蒸気や水性系接着剤等からのガスは、その隙間の下部から排出されるとともに、外筒13の側面に形成された開口部16からも排出される。
本実施形態の脱気筒10では、外筒13の側面に開口部16を設けるようにしたので、本実施形態の脱気筒10が設置される防水シート下のコンクリートに含まれていた水蒸気や防水シートの施工面の水性系接着剤等から発生したガスを、外筒13と内筒12との間に形成された隙間の下部からだけではなく、開口部16からも排出することができる。したがって、防水シートの施工面の下面で発生した水蒸気や水性系接着剤等からのガスを充分に排出することができる。
また、外筒の頂部の下面によって外筒取付部14を押圧することにより、外筒取付部14の上下方向に沿う高さが調整されるので、内筒12に対する外筒13の高さ位置を調整することができる。さらに、外筒取付部14は弾性部材からなるので、その側部14Bを外側に向かって傾斜して設けることができ、これにより内筒12の下面の開口12Bから上昇してきた水蒸気や水性系接着剤等からのガスをスムーズに内筒12の上面の開口12Aから排出することができる。加えて、外筒取付部14は、上向き略コ字状の形状を有するので、外筒14の頂部の下面に水蒸気が付着し、その水蒸気が水滴となってそこから落下した場合でも、外筒取付部14の底部14A上面に溜まり、内筒12の内部に落下することを防止することができる。
以上、実施形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、上記実施形態では、外筒取付部14を上向き略コ字状の形状を有するようにしたが、たとえば図3に示す外筒取付部17のように一文字状の形状を有するようにしてもよい。この場合、底部にネジ部15が嵌合される孔17aを有している。
また、上記実施形態では、円状の形状を有する開口部16を外筒14の側面の下半分における所定位置に設けるようにしたが、その形状や、個数、形成箇所は、これに限定されるものではなく、適宜設定するようにしてもよい。たとえば、開口部16はC字状の形状としてもよい。また、開口部16を複数設けてもよい。さらに、開口部16の形成箇所は、外筒14の側面の上半分における所定位置に設けてもよい。また、図4に示すように、開口部16を、ネジ部15の下端部に対応する位置に設けてもよい。この場合、外筒13を内筒12に取り付ける場合に、ネジ部15の孔14aへの嵌合箇所を視認するための視認窓の機能を兼ね備えることができる。
上記態様では、開口部16は視認窓の機能を兼ね備えるので、防水施工の現場において、外筒13の内筒12への取付作業を容易に行うことができる。
10…脱気筒、12…内筒、12A,12B…開口、13…外筒、14…外筒取付部、14a…孔、15…ネジ部、16…開口部
Claims (3)
- 上面および下面に開口を有する内筒と、
この内筒の上面の開口を覆うようにして、該内筒の外側に所定の間隔をあけて設けられる外筒と、
前記内筒の上面の開口の一部に設けられるとともに、所定位置に孔を有する外筒取付部と、
前記外筒の頂部の下面に設けられ、前記外筒取付部の孔に嵌合するネジ部とを備え、
前記外筒の側面に開口部が設けられ、この開口部を通じて、前記内筒の上面の開口から流出するガスを排出することを特徴とする脱気筒。 - 前記外筒に形成された開口部は、前記外筒を前記内筒に取り付ける場合に、前記ネジ部の前記孔への嵌合箇所を視認するための視認窓の機能を兼ね備えたことを特徴とする請求項1に記載の脱気筒。
- 前記内筒の外筒取付部は、弾性部材からなるとともに、上向き略コ字状の形状を有し、
前記外筒を前記内筒に取り付ける場合、前記外筒の頂部の下面によって前記外筒取付部を押圧すると、この外筒取付部の両側部が外側に向かって傾斜することにより、該外筒取付部の上下方向に沿う高さが調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の脱気筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273495U JP3102598U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 脱気筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273495U JP3102598U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 脱気筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3102598U true JP3102598U (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=43256128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003273495U Expired - Lifetime JP3102598U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 脱気筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3102598U (ja) |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003273495U patent/JP3102598U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005229740A (ja) | 自動車用電気接続箱 | |
JP6495620B2 (ja) | 組立建物 | |
JP4684018B2 (ja) | 金属製箱状パネルおよびこれを用いた金属製壁 | |
JP4641872B2 (ja) | 建物用庇 | |
JP3102598U (ja) | 脱気筒 | |
JP6445254B2 (ja) | 独立構造体および隙間塞ぎ材の取付方法 | |
JP2007023571A (ja) | サイディングの連結構造 | |
JP2006316493A (ja) | 樋装置 | |
JP2018017068A (ja) | バルコニー | |
JP3197347U (ja) | 日除け板サポート棒構造 | |
JP4085046B2 (ja) | ガラス持出し手摺 | |
JP4602849B2 (ja) | 外装材の取付金具及び外装材の取付構造 | |
JP3208019B2 (ja) | 換気棟構造 | |
JP4655049B2 (ja) | 集水ます | |
JP2006523789A (ja) | 雨樋 | |
JP2006299647A (ja) | 雨水ます | |
JP4257843B2 (ja) | キャビネット用冷却装置のドレンパイプの防塵構造 | |
JP2006067709A (ja) | 電気接続箱の排水構造 | |
JP2012225062A (ja) | 通気部材とその取付構造 | |
JP2005232812A (ja) | 内副管付きコンクリート製マンホール | |
JP5173299B2 (ja) | 雨樋集水ますの蓋体と雨樋集水ます | |
JP3116025U (ja) | 脱気筒用補強体 | |
JP5303730B2 (ja) | 建築用シール材及びそれを用いた建築物の防水構造 | |
JP2006070485A (ja) | 足場板支持用ブラケット | |
JP2008180040A (ja) | 雨樋集水ます |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407 Year of fee payment: 6 |