JP2018017068A - バルコニー - Google Patents

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史隆 佐藤
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Abstract

【課題】妻梁から雨だれとなって水が外部に漏出する事態を防止する。【解決手段】建築物の外壁面から突出するように設けた2つの妻梁11と、2つの妻梁11の互いに対向する内方側面11aの間に配設したデッキ材13と、妻梁11の内方側面11aに固定部材15,16を螺合することにより妻梁11に配設し、妻梁11とデッキ材13との間に妻樋60を構成する妻樋部材70とを備えたバルコニー1において、妻樋60の内部に露出する固定部材15,16及びその上方部を覆う位置にカバー部材80が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、バルコニーに関するものである。
屋根を有していないバルコニーでは、デッキ材と左右の妻梁との間に妻樋が設けられており、デッキ材の上面から流れ落ちる雨水等の水を受け止めるようにしている。妻樋は、一対の側壁部と、これら側壁部の下端部間を連結する底壁部とを有した妻樋部材を妻梁の内方側面に取り付けることによって構成されている。底壁部は、妻梁とデッキ材との隙間よりも大きな幅を有しており、妻梁の内方側面からデッキ材の下面を覆う位置まで延在されている。デッキ材の下方に位置する側壁部は、上端部がデッキ材の下面に当接されている。もう一方の側壁部は、妻梁の内方側面に沿って延在し、妻梁にネジやボルト等の固定部材を螺合することによって妻梁に接合されている。この妻樋を備えるバルコニーでは、デッキ材の上面から流れ落ちた雨水等の水が妻樋に受け止められ、さらに妻樋に接続した呼び樋及び縦樋を伝って地表に案内されるため、デッキ材の下方へ滴下するような事態を防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−225457号公報
ところで、妻樋の内部には、上述したように、妻樋部材を取り付けるためのネジやボルト等の固定部材が露出している場合がある。また、妻梁を躯体に取り付けるための固定部材や妻梁と前桁との間を連結する固定部材が露出していることもある。デッキ材の上面から妻樋に流れ落ちる水や妻梁を伝って妻樋に至る水が固定部材に接触した場合には、その水が妻樋との隙間から固定部材の軸部を伝って妻梁の内部に浸入するおそれがある。妻梁の内部に水が浸入すると、妻梁と躯体や前桁との接合部から雨だれとなって外部に漏出する事態を招来する原因となる。
本発明は、上記実情に鑑みて、妻梁から雨だれとなって水が外部に漏出する事態を防止することのできるバルコニーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るバルコニーは、建築物の外壁面から突出するように設けた2つの妻梁と、前記2つの妻梁の互いに対向する内方側面の間に配設したデッキ材と、前記妻梁と前記デッキ材との間に妻樋を構成する妻樋部材とを備えたバルコニーにおいて、前記妻樋部材は、固定部材によって前記妻梁に取り付けられており、前記妻樋部材には、前記固定部材を覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、妻樋の内部に露出するネジやボルト等の固定部材がカバー部材によって覆われるため、妻梁の内部に水が浸入する事態を阻止し、外部へ漏水する事態を未然に防止することができる。
また本発明は、上述したバルコニーにおいて、前記妻樋部材には、前記固定部材部材よりも上方となる部位に上方係止片が設けられているとともに、前記固定部材部材よりも下方となる部位に下方係止片が設けられており、前記カバー部材は、これら上方係止片及び下方係止片を介して前記妻樋部材に着脱可能に係止されていることを特徴とする。
この発明によれば、妻樋部材に対してカバー部材を着脱することができるため、妻樋の内部を清掃する等のメインテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
また本発明は、上述したバルコニーにおいて、前記妻樋部材は、一対の側壁部と、これら一対の側壁部の下端部の間を連結する底壁部とによって妻樋を構成したものであり、前記妻樋は、前記妻樋部材の両端部に樋キャップを装着することによって両端が閉塞され、かつ前記妻樋部材の底壁部に排水孔を有したものであり、前記下方係止片には、前記妻樋の内部において前記樋キャップの上縁よりも下方となる位置に前記カバー部材が係止されていることを特徴とする。
この発明によれば、下方係止片の上部に雨水等の水が溜まったとしても、この水の排出先が妻樋の内部となるため、デッキ材の下方への漏水を招来することがない。
また本発明は、上述したバルコニーにおいて、前記妻樋部材は、前記側壁部の一方から上方に突出した取付壁部を有し、前記取付壁部を介して前記妻梁に固定部材によって取り付けられており、前記妻梁には、前記内方側面から突出して前記取付壁部の上端を覆うカバーヒレ部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、カバーヒレ部によって取付壁部の上端が覆われているため、取付壁部と妻梁との隙間に雨水等の水が浸入するおそれがなく、妻梁と妻樋部材との接合部から下方へ漏水する事態を招来することがない。
また本発明は、上述したバルコニーにおいて、前記妻樋部材は、一対の側壁部と、これら一対の側壁部の下端部の間を連結する底壁部とによって妻樋を構成したものであり、前記妻梁の内方側面に対向する前記側壁部の一方と前記底壁部との出隅部には、上方に向けて前記内方側面に漸次近接する傾斜面が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、下方から見た場合、傾斜面の作用により妻梁の内方側面と妻樋部材の側壁部との間に当初から隙間が存在するように認識され得る。従って、仮にデッキ材が反る等して妻樋部材の側壁部が妻梁の内方側面から離隔するような事態が生じたとしても、外観品質が大きく損なわれるおそれがない。
また本発明は、上述したバルコニーにおいて、前記カバー部材は、前記妻梁と前記デッキ材との隙間の上方部を覆う樋カバー板を有していることを特徴とする。
この発明によれば、妻樋に落ち葉等の大きな異物が進入する事態を防止することができるため、妻樋に目詰まりを来すおそれがなくなる。
本発明によれば、妻樋の内部に露出する固定部材がカバー部材によって覆われるため、妻梁の内部に水が浸入する事態を阻止し、外部へ漏水する事態を未然に防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態であるバルコニーの外観を示す側面図である。 図2は、図1に示したバルコニーのデッキ部を示す縦断面側面図である。 図3は、図1に示したバルコニーのデッキ部を示す縦断面正面図である。 図4は、図3に示したバルコニーの要部拡大図である。 図5は、図3に示したバルコニーからカバー部材を取り外した状態の要部拡大図である。 図6は、図3に示したバルコニーの要部をさらに拡大した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るバルコニーの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施の形態であるバルコニーを示したものである。ここで例示するバルコニー1は、建築物の外壁面から突出するように設けたデッキ部10と、デッキ部10の周囲上面に設けた手摺り部20とを備えて構成したものである。デッキ部10は、建築物から突出するように設けた左右の妻梁11と、妻梁11の先端部間に取り付けた前桁12と、これら妻梁11及び前桁12によって囲まれる矩形領域10Aに配設したデッキ材13とを備えて構成したものである。本実施の形態のデッキ部10は、ブラケット30及び躯体取付用部材40を介して建築物の躯体である胴差しBの外側表面に取り付けてある。なお、以下においては便宜上、妻梁11及び前桁12において矩形領域10Aに臨む面を内方側面11a,12aと称して説明を行う。
ブラケット30は、デッキ部10と胴差しBとの間に介在する構造体である。本実施の形態では、矩形の平板状を成す取付板部31と、取付板部31の一方の表面から突出した支持アーム部32と、支持アーム部32に外装した角筒状の外装部材33とを有したブラケット30を適用している。取付板部31及び支持アーム部32は、それぞれ鋼材によって成形してあり、互いの間が溶接によって接合してある。外装部材33は、アルミニウム合金等の金属によって成形したものである。
躯体取付用部材40は、ブラケット30の取付板部31と胴差しBとの間に介在する部材であり、胴差しBの上下方向に沿った寸法とほぼ同じ幅で、左右に長手となる矩形の外形に構成してある。本実施の形態では、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材から成る躯体取付用部材40を適用している。躯体取付用部材40の両端部には、それぞれカバーキャップ41が装着してある。
この躯体取付用部材40は、ブラケット30を介して胴差しBにボルト部材42を挿通し、端部にナット部材(図示せず)を螺合することによってブラケット30ともに胴差しBに固定してある。躯体取付用部材40には、基端部を介して根太50が取り付けてある。根太50は、その上面がブラケット30における外装部材33の上面とほぼ同じ位置となるように配設してある。
妻梁11及び前桁12は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが長手の全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。本実施の形態では、中空の角筒状に構成した妻梁11及び前桁12を適用している。これら妻梁11及び前桁12は、個々の内部に配設した連結ブラケット14に固定部材15を螺合することによって互いの間が連結してある。固定部材15は、妻梁11及び前桁12に対してそれぞれの内方側面11a,12aから個々の内部の連結ブラケット14に螺合してある。妻梁11の基端部は、それぞれ躯体取付用部材40の両端部に取り付けてある。妻梁11には、それぞれの内方側面11aの上端部にカバーヒレ部11bが設けてある。カバーヒレ部11bは、内方側面11aから矩形領域10Aに向けてほぼ水平に突出した後、下方に向けてほぼ直角に屈曲したもので、妻梁11の全長にわたって形成してある。
デッキ材13は、ブラケット30の上面及び根太50の上面にほぼ水平となるように載置したものである。デッキ材13の左右両端部は、それぞれ妻梁11の内方側面11aから離隔した位置に配置してある。図4〜図6に示すように、デッキ材13と妻梁11との間の下方には、それぞれ妻樋60が構成してある。妻樋60は、妻梁11の内方側面11aに妻樋部材70を取り付けることによって構成した上方に開口する凹所であり、妻梁11の長手に沿って延在している。
本実施の形態では、一対の側壁部71,72と、これら一対の側壁部71,72の下端部の間を連結する底壁部73と、一方の側壁部(以下、区別する場合に外側壁部71という)から上方に突出するように延在した取付壁部74とをアルミニウム合金等の金属によって一体に成形した妻樋部材70を適用している。妻樋部材70は、両端部に樋キャップ75を備えている。樋キャップ75は、その上縁75aが側壁部71,72の上縁よりもわずかに上方となるように構成したもので、妻樋60の両端を閉塞している。図2に示すように、妻樋部材70の底壁部73には、排水孔73aが設けてある。
また、妻樋部材70の他方の側壁部(以下、区別する場合に内側壁部72という)には、支持ヒレ部72aが設けてある。支持ヒレ部72aは、内側壁部72の上端部において外側壁部71に対向する内壁面から外側壁部71に向けてほぼ水平に延在した後、上方に向けて屈曲したものである。
この妻樋部材70は、取付壁部74を妻梁11の内方側面11aに当接させ、かつ内側壁部72の上端部及び支持ヒレ部72aの上端部をデッキ材13の下面に当接させ、取付壁部74を介して内方側面11aに固定部材16を螺合することによって妻梁11に取り付けてある。妻樋部材70の両端に位置する部分においては、前桁12と妻梁11との間を連結する固定部材15によって連結ブラケット14に共締めしてある。取付壁部74の上端部は、妻梁11の内方側面11aとカバーヒレ部11bとの間においてカバーヒレ部11bの下面に当接した状態にある。つまり、妻梁11と妻樋部材70との間の隙間は、上部がカバーヒレ部11bによって覆われた状態にあり、外部に露出していない。なお、妻樋部材70の排水孔73aには、呼び樋2及び縦樋3が接続してある。
図からも明らかなように、妻樋部材70には、取付壁部74と外側壁部71との間に段差aが設けてあるとともに、外側壁部71と底壁部73との出隅部に突条部76及び傾斜面77が設けてある。段差aは、取付壁部74を妻梁11の内方側面11aに当接させた場合に外側壁部71と内方側面11aとの間に一定の隙間が確保されるように構成してある。突条部76は、外側壁部71の下端部から妻梁11の内方側面11aに向けて突出した部分であり、妻樋部材70の長手に沿った全長に設けてある。この突条部76は、取付壁部74を内方側面11aに当接させた場合に、突出縁部が内方側面11aに当接するように構成してある。傾斜面77は、底壁部73から上方に向けて漸次内方側面11aに近接するように構成したものである。傾斜面77の上端部は、突条部76まで連続し、妻梁11の内方側面11aに達している。
また、妻樋部材70には、取付壁部74において固定部材15,16よりも上方となる部位に上方係止片78が設けてあり、外側壁部71の上縁部に下方係止片79が設けてある。上方係止片78は、取付壁部74から矩形領域10Aに向けてほぼ水平に突出した後、下方に向けてわずかに屈曲し、さらに矩形領域10Aに向けて漸次下方に傾斜延在した弾性を有する舌片状部分である。下方係止片79は、外側壁部71から矩形領域10Aに向けてほぼ水平に突出した水平部79aと、水平部79aの突出端部から上下に沿って延在する鉛直部79bとを有して構成してある。下方係止片79の水平部79a及び鉛直部79bは、いずれも樋キャップ75の上縁75aよりも下方に位置するように構成してある。
これら上方係止片78及び下方係止片79には、カバー部材80が着脱可能に装着してある。カバー部材80は、妻樋部材70と同様、アルミニウム合金等の金属によって成形したもので、妻樋部材70の全長にわたる部位に配設してある。本実施の形態では、樋カバー板81及び固定部材カバー板82を一体に成形したカバー部材80を適用している。樋カバー板81は、妻梁11の内方側面11aとデッキ材13の端面との隙間よりも大きな幅を有した平板状を成す主樋カバー部81aと、主樋カバー部81aの両側縁部に設けた折曲部81b,81cとを有している。折曲部81b,81cは、主樋カバー部81aからそれぞれ同一の方向に向けてほぼ直角に屈曲するように延在した後、互いに対向する方向に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。固定部材カバー板82は、一方の折曲部81bに連続するように設けたもので、傾斜板部82a及び主固定部材カバー部82bを有している。傾斜板部82aは、一方の折曲部81bから他方の折曲部81cに向けて漸次主樋カバー部81aから離隔するように傾斜延在した平板状部分である。主固定部材カバー部82bは、傾斜板部82aの延在端部から主樋カバー部81aに対してほぼ直交する方向に延在した平板状部分である。
このカバー部材80は、図6に示すように、樋カバー板81の一方の折曲部81bを妻樋部材70の取付壁部74に当接させるとともに、傾斜板部82aを妻樋部材70の上方係止片78に当接させた場合、樋カバー板81の延在端部がデッキ材13の上部を覆う位置まで延在することになる。このとき、カバー部材80の固定部材カバー板82は、傾斜板部82aの延在端部が取付壁部74に螺合した固定部材15,16の頭部を超える位置まで突出し、かつ主固定部材カバー部82bが固定部材15,16の頭部を通過して下方係止片79の鉛直部79bを超える位置まで延在している。
主固定部材カバー部82bの延在端部には、押圧片部82c及び係止突片83が設けてある。押圧片部82cは、下方係止片79の鉛直部79bを超える位置に設けた湾曲状を成す部分であり、鉛直部79bに向けて凸となるように形成してある。係止突片83は、鉛直部79bよりも上方となる部位から取付壁部74に向けてほぼ水平に延在した上片部83aと、上片部83aの延在端部から下方に向けてほぼ直角に屈曲した挟持片部83bと、挟持片部83bの下端から下方に向けて漸次外側壁部71に近接するように傾斜延在した傾斜片部83cとを有して構成してある。挟持片部83bは、主固定部材カバー部82bとの間に鉛直部79bを挟持することのできる隙間を確保するように形成してある。
上記の構成を有したカバー部材80は、主固定部材カバー部82bと挟持片部83bとの間に鉛直部79bの上端部を挿入すると、押圧片部82cが鉛直部79bの下端部に押圧されることになり、これら押圧片部82c及び係止突片83によって下方係止片79に係止された状態となる。このとき、樋カバー板81の一方の折曲部81bが妻樋部材70の取付壁部74に当接するとともに、傾斜板部82aが妻樋部材70の上方係止片78に当接された状態となる。従って、このカバー部材80を適用するバルコニー1によれば、樋カバー板81によって妻樋60の上方部が覆われた状態となり、落ち葉等の異物が妻樋60の内部に進入する事態を防止することができる。
仮に、妻樋60の内部に異物が進入したとしても、樋カバー板81を介してカバー部材80を引き上げれば、押圧片部82cや係止突片83が適宜変形することで鉛直部79bとの係止状態が解除されるため、図5に示すように、カバー部材80を取り外すことができる。従って、このバルコニー1では、妻樋60を開放することによって内部に進入した異物を容易に除去することができ、呼び樋2や縦樋3が目詰まりする事態を未然に防止することが可能である。
図からも明らかなように、樋カバー板81とデッキ材13の上面との間には隙間が確保してある。本実施の形態では、熱伸び等の要因によってデッキ材13が反り上がった場合にも、カバー部材80の樋カバー板81とデッキ材13の端部とが互いに干渉しないように樋カバー板81とデッキ材13の上面との間の隙間寸法が設定してある。このため、デッキ材13の上面から流れ落ちる雨水等の水は、妻樋60によって確実に受け止められることになり、その後、呼び樋2及び縦樋3を通じて地表に案内されるため、デッキ材13の下方へ滴下するような事態を招来するおそれはない。しかも、妻樋60の内部に露出する固定部材15,16は、カバー部材80の固定部材カバー板82によって覆われた状態にあり、デッキ材13から妻樋60に流れ落ちる水が固定部材15,16の頭部に接触することがない。また、取付壁部74の上端部は、妻梁11の内方側面11aとカバーヒレ部11bとの間においてカバーヒレ部11bの下面に当接し、妻梁11と妻樋部材70との隙間がカバーヒレ部11bによって覆われた状態にある。これらの結果、このバルコニー1によれば、固定部材15,16の軸部を伝って妻梁11の内部に水が浸入するおそれがなくなり、妻梁11と胴差しBや前桁12との接合部から外部に漏水する事態を招来することもない。上述したように、下方係止片79の水平部79a及び鉛直部79bは、いずれも樋キャップ75の上縁75aよりも下方に位置するように構成してある。従って、仮に水平部79aの上部に水が溜まったとしても、この水の排出先は妻樋60の内部となるため、デッキ材13の下方への滴下する事態を招来することがない。
さらに、上述したバルコニー1では、妻樋部材70において外側壁部71と底壁部73との出隅部に傾斜面77が設けてあるため、下方からバルコニー1を見た場合、妻梁11の内方側面11aと妻樋部材70の外側壁部71との間に当初から隙間が存在するように認識され得る。従って、仮にデッキ材13の熱反りに起因して妻樋部材70の外側壁部71が妻梁11の内方側面11aから実際に離隔するように変形したとしても、当初との差異を明確に認識することが難しく、結果として外観品質が損なわれる印象を与えないという効果を奏する。しかも、当初においては、妻樋60の内方側面11aに対して突条部76が当接しているため、デッキ材13のたわみ等に起因して外側壁部71が妻樋60の内方側面11aに近接する方向に力を受けたとしても、当接状態が維持されるだけであり、打音が生じる事態を来すことがない。
なお、上述した実施の形態では、カバー部材80として樋カバー板81を有したものを例示しているが、必ずしも樋カバー板81を有している必要はない。また、妻樋部材70に上方係止片78及び下方係止片79を設け、これら上方係止片78及び下方係止片79にカバー部材80を着脱可能に係止させるようにしているが、本発明は必ずしもこれらの構成に限らない。例えば、カバー部材80を固定部材15,16よりも上方に設けた係止突片83にのみ係止させるように構成することも可能である。
1 バルコニー、10 デッキ部、11 妻梁、11a 内方側面、11b カバーヒレ部、13 デッキ材、15,16 固定部材、60 妻樋、70 妻樋部材、71 外側壁部、72 内側壁部、73 底壁部、73a 排水孔、74 取付壁部、75 樋キャップ、75a 上縁、77 傾斜面、78 上方係止片、79 下方係止片、80 カバー部材、81 樋カバー板、82 固定部材カバー板

Claims (6)

  1. 建築物の外壁面から突出するように設けた2つの妻梁と、前記2つの妻梁の互いに対向する内方側面の間に配設したデッキ材と、前記妻梁と前記デッキ材との間に妻樋を構成する妻樋部材とを備えたバルコニーにおいて、
    前記妻樋部材は、固定部材によって前記妻梁に取り付けられており、前記妻樋部材には、前記固定部材を覆うカバー部材が設けられていることを特徴とするバルコニー。
  2. 前記妻樋部材には、前記固定部材部材よりも上方となる部位に上方係止片が設けられているとともに、前記固定部材部材よりも下方となる部位に下方係止片が設けられており、
    前記カバー部材は、これら上方係止片及び下方係止片を介して前記妻樋部材に着脱可能に係止されていることを特徴とする請求項1に記載のバルコニー。
  3. 前記妻樋部材は、一対の側壁部と、これら一対の側壁部の下端部の間を連結する底壁部とによって妻樋を構成したものであり、
    前記妻樋は、前記妻樋部材の両端部に樋キャップを装着することによって両端が閉塞され、かつ前記妻樋部材の底壁部に排水孔を有したものであり、
    前記下方係止片には、前記妻樋の内部において前記樋キャップの上縁よりも下方となる位置に前記カバー部材が係止されていることを特徴とする請求項2に記載のバルコニー。
  4. 前記妻樋部材は、前記側壁部の一方から上方に突出した取付壁部を有し、前記取付壁部を介して前記妻梁に固定部材によって取り付けられており、
    前記妻梁には、前記内方側面から突出して前記取付壁部の上端を覆うカバーヒレ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のバルコニー。
  5. 前記妻樋部材は、一対の側壁部と、これら一対の側壁部の下端部の間を連結する底壁部との間に妻樋を構成したものであり、
    前記妻梁の内方側面に対向する前記側壁部の一方と前記底壁部との出隅部には、上方に向けて前記内方側面に漸次近接する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバルコニー。
  6. 前記カバー部材は、前記妻梁と前記デッキ材との隙間の上方部を覆う樋カバー板を有していることを特徴とする請求項1に記載のバルコニー。
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