JP3102550U - 植木鉢用植物支柱 - Google Patents

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茂喜 藤
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藤絹織物株式会社
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【課題】植木鉢内に確実に保持されて安定した支柱を立設し、この支柱にリングを装着し、園芸植物の倒伏を適確に防止する。
【要約】植木鉢の底部内径に嵌着するようにしたベースリング3があり、該ベースリング上の互に対向する位置に、略逆U字形の両脚下端が固定されて立設され、直立する芯棒1は略逆U字形の脚2の頂点2aで湾曲し、両脚下端の中間でベースリングに前記芯棒下端が固定されているとともに、前記芯棒には着脱可能に1又は複数のリングが装着されていることを特徴とする植木鉢用植物支柱である。
【選択図】図1

Description

本考案は、植木鉢で栽培する植物の倒伏を防止して整然と成長させるための植物支柱に関する。
植木鉢で栽培する植物の倒伏を防止するために鉢内の土に支柱を立て、植物を支持することが行われているが、支柱を単に土に差し込んだだけであると、植物が成長するにつれ支柱が不安定になり倒れやすくなる。又、植えた植物の横に支柱を差し込むと根を傷めやすい。
蔓性植物の栽培棚として、地面に杭を打ち込み、上下方向に貫通孔を有するコンクリート支柱をその杭に挿入する方法が開示されているが、この方法は植木鉢には適用し難い。(例えば、特許文献1参照。)
また、植物支持リングについては、いくつかの考案が開示されているが、リングを取り付ける支柱をどのように設置するかは記されていない。(例えば、特許文献2及び3参照。)
特開2002−34360号公報 実開昭58−161462号公報 実開平3−37843号公報
本考案は、上記の問題を解決するためになされたものであり、植木鉢内に支柱を立設したとき、支柱が安定して支持されるとともに、植木鉢内に土や植物の根を収用する際、支柱が障害とならないようにすることである。
本考案の主要な特徴は以下のとおりである。
(1)植木鉢の底部内径に嵌着するようにしたベースリングを有し、該ベースリング上に芯棒と芯棒を支える脚が立設されていることを特徴とする植木鉢用植物支柱である。
(2)前記芯棒を支える脚の下端がベースリングの内側に内接させて立設されていることを特徴とする請求項1記載の植木鉢用植物支柱である。ベースリングが植木鉢底に嵌着し易くするためである。
(3)前記ベースリング上の互に対向する位置に、略逆U字形の両脚下端が固定されて立設され、直立する芯棒は、略逆U字状の脚の頂点で湾曲させて支持されると共に前記、両脚下端の中間でベースリングに前記芯棒下端が固定されていることを特徴とする前項(1)又は(2)記載の植木鉢用植物支柱である。
(4)前記略逆U字形の両脚がベースリング上で180°開いていることを特徴とする前項(1)乃至(3)のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱である。
(5)前記芯棒には、着脱可能に1又は複数のリングが装着されていることを特徴とする前項(1)乃至(4)のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱である。
(6)前記芯棒は、略逆U字形の脚の頂点の部分で上下に分解できるようにして構成されていることを特徴とする前項(1)乃至(5)のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱である。
(7)芯棒の湾曲した下部と、略逆U字形の両脚からなる部分は下方部拡がりのテーパーをつけて、積み重ね可能に形成されていることを特徴とする前項(1)乃至(6)のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱である。
本考案は、以上のように構成されているため次のような効果が期待できる。
(1)芯棒の基部は、植木鉢の底部内径に合わせて嵌着するようにしたベースリングに固定されているため、土を植木鉢に入れることで植木鉢内に安定した支柱を立てることができ、鉢内に植栽する植物の倒伏を適確に防止できる。
(2)ベースリング上の互いに対向する位置に略逆U字形の両脚が立設されるため。脚の開きが略180°と広くなるため、支柱を植木鉢に設置した後、鉢内に植物の根及び土を入れ易く、鉢植え作業が容易且つ迅速に行える。植木鉢に設置した後に植物の根や土を入れるので根を傷めることはない。
(3)栽培する植物の特性に応じてリングの数を調節し、その植物を最適の状態で整然と成長させて栽培できる。
(4)芯棒に装着するリングと、芯棒の上部、芯棒の下部及び脚、ベースリングからなる部分とが個々に分離できるため、保管、運搬に便利である。
(5)芯棒の湾曲した下部と略逆U字形の両脚からなる部分は、下方部拡がりのテーパーをつけて形成され、互に積み重ねられるよう形成されていることから、コンパクトに積み重ねられ、保管、運搬上の容積が少なくて済む。
本考案の植木鉢用支柱は通常溶接可能な鉄などの金属棒を加工して製作される。鉄筋などの異形棒鋼を用いると蔓状植物が巻きついたとき滑り難いという利点がある。金属棒としてはほかにアルミニウムを用いることもでき、プラスチックで製作してもよい。
本考案の実施例を図に基づいて説明する。図1は、本考案の実施例を示す斜視図である。ベースリング3は、植木鉢の底部内径に嵌着できるよう形成されており、略逆U字形の両脚下端2b,2bはベースリング3上の互に対向する位置にベースリング3の内側に当てて固定されている。ベースリング3の中心上に直立する芯棒1は脚2の頂点2aで湾曲させて支持されると共に、前記両脚下端2bと2bの中間位置で芯棒下端1aがベースリング3に固定されている。
リング4は、外側のリングと取付ボス4bとを十字状にクロスさせたアーム4aにより連結されて一体となっている。また、リング4は、蝶ネジ5で芯棒1に着脱可能に装着されている。また芯棒下端1a、両脚下端2b,2bはそれぞれベースリング3にして内接するようにして固定されている。
図2は、芯棒1と脚2の部分側面図であり、図2(A)は芯棒1が一体となっているもので、図2(B)は、芯棒1が脚の頂点2aのところでジョイント6を介して上下に分離できるようになっていて、芯棒1の上部と下部はボルト6aを締めることで連結されている。
図3、図4、図5、図6は芯棒1に装着するリング4の種々の形態を示した斜視図である。図3は、リングが一重のもので、取付ボス4bの中心に芯棒差込み穴4cがあり、その側面にネジ穴5aが設けられている。図4は内側のリング4bが追加されており全体が二重のリングになっている。図5は内側のリング4bが更に追加され、全体で三重のリングとなっている。図6は、芯棒1の上端に装着するリング4を示した斜視図で、芯棒差込み穴4cは上端が盲になっていて雨水等が入り込まないようになっている。
図7は、植物支持例を示す側断面図である。植木鉢Aの鉢底内径Bに嵌着するようにしたベースリング3があり、脚2の両脚下端はベースリング3の内側に内接させてベースリング内径とほぼ同じ大きさに開くようにしてあるため、植物支柱を植木鉢Aに嵌着した後、植物の根及び土が入れやすく、且つ入れた土と植木鉢底でしっかり保持されて安定した支持が得られる。蔓状植物Cは芯棒1及びリング4に巻きついて支持されている。
図8は、複数のリングを互にワイヤー7で連結し、蔓性植物Cをワイヤー7に巻きつかせた状態を示す側断面図である。
本考案の植木鉢用植物支柱を用いることで、植木鉢を用いて蔓性植物や、その他倒伏しやすい植物を栽培するとき、確実に倒伏を防止し順調に安定した状態で整然とこれらの植物を育成できる効果が期待できる。
本考案の実施例を示す斜視図である。 芯棒と脚の部分側面図で、(A)は芯棒一体型、(B)は芯棒分離型の部分側面図である。 単一リングの斜視図である。 二重リングの斜視図である。 三重リングの斜視図である。 芯棒上端のリングの斜視図である。 植物支持例を示す側断面図である。 リング間にワイヤーを張った場合の植物支持例を示す側断面図である。
符号の説明
1 芯棒
1a 芯棒下端
2 脚
2a 脚頂部
2b 脚下端
3 ベースリング
4 リング
4a アーム
4b 取付ボス
4c 芯棒差込み穴
5 蝶ネジ
5a ネジ穴
6 ジョイント
6a ボルト
7 ワイヤー
A 植木鉢
B 鉢底内径
C 植物

Claims (7)

  1. 植木鉢の底部内径に嵌着するようにしたベースリングを有し、該ベースリング上に芯棒と、芯棒を支える脚が立設されていることを特徴とする植木鉢用植物支柱。
  2. 前記芯棒を支える脚の下端がベースリングの内側に内接させて立設されていることを特徴とする請求項1記載の植木鉢用植物支柱。
  3. 前記ベースリング上の互に対向する位置に、略逆U字形の両脚下端が固定されて立設され、芯棒は、略逆U字状の脚の頂点で湾曲させて支持されると共に前記、両脚下端の中間位置でベースリングに芯棒下端が固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の植木鉢用植物支柱。
  4. 前記略逆U字形の両脚がベースリング上で180°開いていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱。
  5. 前記芯棒には、着脱可能に1又は複数のリングが装着されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱。
  6. 前記芯棒は、略逆U字形の脚の頂点の部分で上下に分解できるようにして構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱。
  7. 芯棒の湾曲した下部と、略逆U字形の両脚からなる部分は、下方部拡がりのテーパーをつけて、積み重ね可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の植木鉢用植物支柱。

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