JP2004135526A - 花茎支え具 - Google Patents

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Kazuo Takeda
武田 和夫
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Abstract

【課題】菊などの栽培において、構造が簡単で、茎や花の生長に合わせて任意の位置で、任意の形状にワンタッチで支持させることができ作業性を向上させた花茎支え具を提供するものである。
【解決手段】園芸用支柱5を貫通させて、これに上下動自在に取付ける円筒状取付け具2と、この円筒状取付け具2の外周に横方向に突設され、任意の形状に塑性変形する線材で形成された複数本の支持線4とから構成され、1本の園芸用支柱5に取付けて、複数本の支持線4で、多数の茎や花をその生長に合わせて、最適形状で支持することができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は菊などの栽培に用いる花茎支え具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、菊を植木鉢で栽培する場合、1つの鉢に1〜4個の大輪の花を咲かせている。この場合、その生育過程で、菊の茎が風雨で倒れたり損傷したりするのを防止するために、竹やプラスチックの支柱を立てて、ここに紐で結束して一本ずつ支持させていた。このため1つの鉢で3本の茎を育てる場合には、3本の支柱が必要で、茎の生長に合わせてその都度、結束し直す必要があった。
【0003】
また大輪の花が咲く時には、これを支えるために、針金を渦巻状に巻回した輪台を支柱に取付けて、菊の花を支持している。この様に従来は、菊を育てる場合には茎の数だけ支柱や輪台、結束紐などの園芸資材が必要で、また茎や花の生長に合わせてその都度、結束し直す必要があり、手間が掛かる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題を改善し、菊などの栽培において、構造が簡単で、茎や花の生長に合わせて任意の位置で、任意の形状にワンタッチで支持させることができ作業性を向上させた花茎支え具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の花茎支え具は、園芸用支柱を貫通させて、これに上下動自在に取付ける円筒状取付け具と、この円筒状取付け具の外周に横方向に突設され、任意の形状に塑性変形する線材で形成された複数本の支持線とからなることを特徴とするものである。
【0006】
更に本発明の請求項2記載の花茎支え具は、円筒状取付け具が、弾性材またはネジで円筒状取付け具を貫通する園芸用支柱の外周を締付けて、これに固定するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図において1は花茎支え具を示すもので、これはプラスチックで形成された円筒状取付け具2と、この円筒状取付け具2を横方向に貫通して着脱自在に取付けられた押えスプリング3と、円筒状取付け具2の外周に間隔をおいて横方向に突設された3本の支持線4とから構成されている。
【0008】
前記円筒状取付け具2は、図2に示すように、この内側を園芸用支柱5が貫通するように、園芸用支柱5の外径より大きい内径に形成されている。また円筒状取付け具2の側壁には周方向に沿って複数個の挿通孔6が形成され、ここに押えスプリング3を横方向から貫通させて取付けるようになっている。この押えスプリング3はスプリング材をヒョウタン状に湾曲させたクリップで、この中間で両側から園芸用支柱5の外周を挟持して固定するようにしたものである。
【0009】
また円筒状取付け具2の外周に間隔をおいて横方向に突設された支持線4は、例えば、針金の表面をプラスチックチューブで被覆したものや軟質のアルミニュウム合金線など、手で曲げることにより任意の形状に塑性変形する線材で形成されている。
【0010】
上記構成の花茎支え具1は、図3に示すように植木鉢7に植えた菊が生長し、例えば3本に整えた茎8が伸びてきたら、園芸用支柱5を植木鉢7の土に差して立設させる。次にこの植木鉢7を花茎支え具1の円筒状取付け具2に挿入して、図2に示すようにヒョウタン状に湾曲させた押えスプリング3を挿通孔6を通して横から差し込み、この中間部で園芸用支柱5の外周を挟持して、茎8を支持する高さで固定する。
【0011】
次に、円筒状取付け具2の外周に間隔をおいて横方向に突設された支持線4を、茎8を囲むようにループ状に手で曲げて茎8を支持する。3本の支持線4をそれぞれの茎8を囲むようにループ状に曲げる。このように、支持線4は任意の形状に塑性変形する線材で、ループ状に形状が保持されているので、この内側で菊の茎8を支持して、強い風雨によっても茎8が折れるのを防止することができる。
【0012】
更に菊の茎8が生長して伸びていく過程で、園芸用支柱5に取付けた花茎支え具1の位置を上昇させ、支持線4を茎8の上部に巻き直していく。菊の花9が咲いたら、図4に示すように茎8の先端の花9の下部を支えるように支持線4を渦巻き状に巻回して茎8と花9を同時に支持する。
【0013】
従って、花茎支え具1には茎8の本数分の支持線4が取付けられているので、園芸用支柱5は1本で良く、また花茎支え具1の位置は茎8の生長に伴って、簡単に上昇させることができ、しかも支持線4は任意の形状に曲げて、形状を保持することができるので、茎8の太さや葉の茂った状態、花9の大きさなどに合わせて最適の形状にして支持することができる。
【0014】
図5は本発明の他の実施の形態を示すもので、円筒状取付け具2の側面に、内部に貫通するネジ10を取付けたものである。これは円筒状取付け具2に貫通させた園芸用支柱5の側面をネジ10で締め付けて固定するようにしたものである。
【0015】
図6は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、円筒状取付け具2の内壁面に、複数本の板バネ11を上下方向に取付けたものである。これは円筒状取付け具2に下から貫通させた園芸用支柱5の側面を両側から板バネ11で挟持して固定するようにしたものである。
【0016】
なお支持線4として針金の表面をプラスチックチューブで被覆したものは、プラスチックチューブとして茎や葉と同色の緑色のチューブを用いれば、茎や葉に隠れて違和感が少ない。また上記説明では菊の栽培に使用する場合について説明したが、グラジオラスなど、茎が長く生長の過程で折れ易い花の栽培に広く適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る請求項1記載の花茎支え具によれば、園芸用支柱を貫通させて、これに上下動自在に取付ける円筒状取付け具と、この円筒状取付け具の外周に横方向に突設され、任意の形状に塑性変形する線材で形成された複数本の支持線とから構成されているので、1本の園芸用支柱で支持線の本数分だけ茎や花を保持することができると共に、茎の生長に伴って支持線の位置を変えることができ、しかも支持線は任意の形状に曲げて、形状を保持することができるので、茎の太さや葉の茂った状態、花の大きさなどに合わせて最適の形状にして支持することができる。
【0018】
また請求項2記載の花茎支え具によれば、円筒状取付け具が、弾性材またはネジで円筒状取付け具を貫通する園芸用支柱の外周を締付けるようにしたので、取付け取外しが容易で、ワンタッチで花茎支え具の取付け位置を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による花茎支え具の斜視図である。
【図2】図1の花茎支え具を示す水平断面図である。
【図3】植木鉢に植えた菊の茎を花茎支え具で支持している状態を示す斜視図である。
【図4】菊の花を花茎支え具で支持している状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態による花茎支え具を示す水平断面図である。
【図6】本発明の異なる他の実施の形態による花茎支え具を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1    花茎支え具
2    円筒状取付け具
3    押えスプリング
4    支持線
5    園芸用支柱
6    挿通孔
7    植木鉢
8    茎
9    花
10  ネジ
11  板バネ

Claims (2)

  1. 園芸用支柱を貫通させて、これに上下動自在に取付ける円筒状取付け具と、この円筒状取付け具の外周に横方向に突設され、任意の形状に塑性変形する線材で形成された複数本の支持線とからなることを特徴とする花茎支え具。
  2. 円筒状取付け具が、弾性材またはネジで円筒状取付け具を貫通する園芸用支柱の外周を締付けて、これに固定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の花茎支え具。
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