JP3164668U - 蔓性植物育成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望大きさの支柱枠体を安価に形成し、且つネットの張設を容易にした蔓性植物の育成装置であって、植物の生育状態や立てかけ設置する窓の高さに合わせて支柱枠体の上下長さを自由に設定できる。また、ネットの取り外しや、張設し直しも容易に行える蔓性植物の育成装置を提供する。【解決手段】複数本の支柱パイプと横部材をT字型パイプから成る接続部材で連結して支柱枠体2を組み立て、クリップ状固定具によって当該支柱枠体へネット12を張設するのである。支柱枠体2は、短尺の支柱を順次接続して形成するため、支柱枠体の上下方向の長さを自由に伸展できる。また、クリップ状固定具の脱着がワンタッチで行えるため、ネット12の張設、取り外し作業が容易である。植物の栽培後は、ネット12の取り外し及び支柱枠体2の分解作業が容易で収納にかさばらない。【選択図】図3
Description
この考案は建物の壁や庭、窓の外側などに設置して蔓性植物の蔓を誘引する蔓性植物用育成装置に関する。
蔓性植物には、アサガオ、スイトピー、クレマチス等の草花、メロン、ヒョウタン、ヘチマ等の一年草果実、インゲン、エンドウ、キュウリ等の野菜などがあるが、これらの蔓は柔軟で、所望方向に誘引することができる。また、蔓性植物はそれ自体で立つことができないため、支柱で枠を形成しこれに繊維を用いて製造した栽培用ネット等を取り付け、これに蔓を誘引、巻き付けて植物を保持するとともに、成長を促進させている。
一方、蔓性植物を窓の外側で繁茂させると、日差しを遮る遮光作用と植物の蒸散作用を発揮するため夏の日差し対策にこれらを利用することが広く行われている。
その一例として、伸縮式蔓性植物支持装置の提案(特許文献1)がある。
特許文献1記載の伸縮式蔓性植物支持装置は支柱連結杆と支柱連結杆で連結された伸縮支柱から成る支柱枠体にこの枠体の表面を覆うようにネットを取り付けて成る。
従来、蔓性植物の育成部材は複数の支柱と複数の横部材だけを用いてこれらを適宜接続して格子状に構成していたが、格子を形成する支柱の本数を多数必要として、コスト高を引き起こす。そこで、支柱と連結杆によって支柱枠体を形成し、この支柱枠体の表面を金網又はネットで覆って蔓をこれらに這わせていた。
蔓性植物の成長につれて花や葉が茂り、野菜等が結実していくと育成装置に重量がかかりさらには、風雨等の抵抗も受ける。
そこで、植物自体やその果実の重量を支えるためには頑丈な金網を使用することが望ましいが、格子状に組んだ支柱に金網を接続するタイプの栽培装置では、金網を支柱に蝶ネジ型のクランプで接続する作業が面倒であるうえ、金網の大きさで栽培範囲、栽培面積が決定され、植物の育成程度に合わせて適宜変更、拡大することができず栽培範囲に柔軟に対応できない。さらに、金網単位で接続するため、保管時や運搬時の占有スペースが金網の大きさになるのを避けられなかった。
一方、安価で収納運搬に便利な合成樹脂製栽培用ネットは、支柱とともに植物の重量を支え、風に煽られても倒壊しないように支柱枠体へ強固に張設する必要がある。栽培用ネットはその網目に支柱を縫い込むようにくぐらせながら張設し、適宜、複数個所を紐、針金等を使用して固定していく方法が一般的であるが、この支柱に網を固定していく作業が非常に面倒である。
特許文献1記載の装置は建物の窓の高さに合わせて大径支柱パイプ内に小径パイプをス
ライドさせ、支柱高さを伸縮自在に形成したものであるため、植物成長に合わせて支柱高さを伸縮することができる。しかしながら、大径支柱パイプ内に小径パイプを内挿したものであるためパイプ自体の重量も重くなるうえコスト高となり、結局高さの延長には限界がある。
ライドさせ、支柱高さを伸縮自在に形成したものであるため、植物成長に合わせて支柱高さを伸縮することができる。しかしながら、大径支柱パイプ内に小径パイプを内挿したものであるためパイプ自体の重量も重くなるうえコスト高となり、結局高さの延長には限界がある。
そこで、本考案では安価に所望大きさの支柱枠体を形成し、且つネットの張設を容易にした蔓性植物の育成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案では比較的短尺の複数本の支柱パイプと横部材をT字型パイプから成る接続部材で連結して支柱枠体を組み立て、コ字形クリップ状固定具によって当該支柱枠体へネットを張設するのである。
そのためには、4本以上の支柱パイプと、支柱パイプを連結する2本以上の横部材と、支柱パイプと横部材を接続する複数のT字型パイプ及び、支柱枠体に張設するネット状物と、支柱枠体とネット状物とを張設固定する複数のクリップ状固定具を備えて成る。
短尺の支柱を接合部材で接続していくため、支柱枠体の上下長さの設定の自由度が高く、植物の生育状態や立てかけ設置する窓の高さに合わせて支柱枠体を形成できる。
今まで、支柱をネットの網目に編み込むようにしてくぐらせ固定したうえ、適宜紐や針金等を使用して支柱とネットを結束していたが、クリップ状のネット固定具を嵌合するだけで支柱にネットを強固に張設できるため、張設作業が容易である。
また、ネット固定具の脱着がワンタッチで行えるため、ネットの取り外しや、張設し直しも容易に行える。すなわち、誘引する植物によって編目の大きさの異なるネットを購入して、随時張設することが容易となる。
ネットの張設具合の調整が簡易に行える。最初は余裕を持ってネットを張設していても、実が結実して植物自体の重量が増すにつれてネットがたるんでくる。そのようなときでも順次クリップを嵌めなおしてネットの張設具合の調整が容易である。すなわち、常に蔓性植物を安定した状態で支柱枠体で支持できるのである。
本考案にかかる蔓性植物育成装置を窓外側に立てかけて植物を栽培すると、蔓がネットに巻き付きながら成長し、次第に繁茂状態となる。すると窓の外側を効果的に緑化でき、日差しを遮る遮光作用と植物の蒸散作用とによって室温の上昇を抑制できることとなる。これに加えて実を収穫し、花を楽しむこともできるのである。
また、実を収穫し、植物が枯れた時でもクリップをはずしてネットと支柱枠体の分離が容易である。さらには支柱枠体も接続部材と支柱及び連結杆の固定状態を解除してそれぞれのパーツに容易に分解すると次の栽培時期まで嵩張らずに収納しておくことができる。
次に、本考案の最適な実施形態について図面を参照しながら詳説する。
蔓性植物育成装置1は支柱枠体2とネット12から構成される。
図1が本考案の蔓性植物育成装置1の支柱枠体2の基本構造を示す組み立て構成図である。
支柱枠体2は同じ径(19mm)を有し、500mmから900mm程度の長さを有する三種類の比較的短尺の筒3、4、5から成る。本実施形態では、それぞれ長さを異ならせて形成しているが、すべて同一長さであっても良い。
本考案では、接合部材を使用して支柱を接合していくため一本の支柱長さが比較的短尺であって蔓性植物が巻き付きやすい太さを有している。支柱枠体2は、その中間部分を構成する支柱3(835mm)四本、支柱枠体2の上下端を構成する支柱4(500mm)四本及び縦方向の支柱を対向させて連結する横部材となる、三本の連結杆5(890mm)から成る。
それぞれの支柱はこの実施形態においては紙製パイプの表面を塗料や樹脂膜によって被覆したものが使用されている。支柱の素材としては、その他に鉄鋼等の金属パイプを樹脂で被覆したものや、竹や木などの天然素材又はこれらの表面を樹脂によって皮膜して防水、防腐処理を施し耐久性を持たせたものなどを利用できる。
支柱同士の連結にはT字型パイプから成る接続部材6が使用される。接続部材6は塩化ビニル製樹脂等の弾性材料によって一体的に形成されていて支柱3,4の端部を嵌合する上下の開口部を有する短筒8と連結杆5の端部を嵌合する一端が開口した短筒9とを直交させて側面視においてT字形に一体成型したものである(図2)。
その内径は支柱及び連結杆の外径より若干大きめに形成されており、接続部材6の上端開口部に支柱4の下端4a、下端開口部に支柱3の上端3aを嵌合する。一方、連結杆5の左端5aを接続部材6の残る一つの開口端に嵌合して支柱と連結杆を接続するのである。嵌合しにくいときは接続部材にクッション材10を当接させてハンマー11等で軽く叩いて嵌め込むと強固に連結することができるのである。
このようにして順次、支柱及び連結杆を接続部材に嵌合して支柱枠体2を完成させる。支柱枠体2の組み立て完成後の大きさは幅900mm、高さ1800mmであるが、中間部分の支柱3を適宜接続していくことで縦方向に延長自在である。
このように支柱枠体2の高さは、建物の窓の高さや、育成する植物に合わせて設定されるものであり、3〜5mに設定されることもある。
支柱4の上端にキャップ7を嵌合すると美観の向上と防腐、防錆効果が期待される。
次に完成させた支柱枠体2にネット12を張設していく。従来は、支柱をネット網目に編み込むようにジグザグ状にくぐらせて一の支柱にネットの一側端を取り付けてから、他の側端に別の支柱を同様にくぐらせて取り付けていたために支柱へのネット被覆作業が非常に面倒で時間がかかった。
次に完成させた支柱枠体2にネット12を張設していく。従来は、支柱をネット網目に編み込むようにジグザグ状にくぐらせて一の支柱にネットの一側端を取り付けてから、他の側端に別の支柱を同様にくぐらせて取り付けていたために支柱へのネット被覆作業が非常に面倒で時間がかかった。
しかし、本考案にかかる蔓性植物育成装置ではあらかじめ組み立て完成させた支柱枠体の前面を覆うようにネットを張設固定するため、ネットの取り付け作業を簡単且つ、効率
よく行えるのである。
よく行えるのである。
ネット12は格子状に形成された麻製のネットである。ネットの素材としてはその他に樹脂繊維や天然繊維を使用することができる。格子の大きさは蔓性植物の葉、花及び実などの大きさに対応して選択可能で、種々の編目大きさのネットの使用が可能である。
支柱枠体2へのネット12の張設には固定具としてジョイントクリップを使用する。
図4がジョイントクリップ13の正面図である。
ジョイントクリップ13は平板状塩化ビニル製であって、コ字形の底面部13aから両脚13b−13bを屈曲形成して成る。コ字形の底面部13aから延設された両脚13b−13bを左右に拡開形成後開口部13dへ向けて両脚間を一端狭めた後再び両脚端13c―13cを左右に広げて成る。
開口部13dをネットで覆った支柱や連結杆へ押し込むと、屈曲形成されたジョイントクリップ13の弾性を有する両脚が一端大きく開いたのち支柱等を挟持すると再び開口部が元の位置に復帰してネットを支柱等へ取り付けることができるのである。ジョイントクリップ13はワンタッチで脱着が可能なため、支柱枠体2の前面にネット12を被覆後は適当箇所をジョイントクリップで順次締結していくだけで簡単にネットの張設作業が終了するのである。
図6が支柱枠体2にネット12を張設して完成させた蔓性植物育成装置1を壁等に立てかけた状態を示す斜視図である。
蔓性植物育成装置1を建物の窓を外側から覆うように設置する態様としては、例えば建物の軒部等において、支柱枠体2の上端を軒部の下面に当接させて垂直状態で立設する態様や、単に建物の外壁に立て掛け状態で設置する態様がある。
ここでは窓14の外側であって、建物外壁に育成装置1を立て掛けて使用している。風等の影響を受けないところであれば外壁に立て掛けるだけでも設置できるが、支柱枠体2の下端部を地面15に埋設すると、さらに確実に育成装置1を固定できる。
また、図示しないがプランターを窓外側に設置して支柱枠体2の下端部を差し込み固定し、プランターで植物を栽培することも可能である。
また、複数の蔓性植物育成装置1を並列設置して窓全面を覆うなど、所望の設置状態が自在に選択できる。
また、複数の蔓性植物育成装置1を並列設置して窓全面を覆うなど、所望の設置状態が自在に選択できる。
本考案はアサガオ、スイトピー等の草花、ヒョウタン、ヘチマ等の一年草果実、インゲン、エンドウ、キュウリ等の野菜などの蔓性植物の蔓を誘引する育成装置に利用される。
1、蔓性植物育成装置 2、支柱枠体
3、4、支柱 5、連結杆
6、接続部材 7、キャップ
12、ネット 13、ジョイントクリップ
3、4、支柱 5、連結杆
6、接続部材 7、キャップ
12、ネット 13、ジョイントクリップ
Claims (1)
- 4本以上の支柱と、支柱を連結する2本以上の横部材と、支柱と横部材を接続するT字型パイプから構成される支柱枠体と、
支柱枠体表面に張設するネット状物と、
支柱枠体とネット状物を張設固定するクリップ状固定具から成ることを特徴とする蔓性植物の育成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006467U JP3164668U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 蔓性植物育成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006467U JP3164668U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 蔓性植物育成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3164668U true JP3164668U (ja) | 2010-12-09 |
Family
ID=54876039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010006467U Expired - Fee Related JP3164668U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 蔓性植物育成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3164668U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104303986A (zh) * | 2014-10-15 | 2015-01-28 | 中国科学院海洋研究所 | 一种海藻养殖用的苗夹及其使用方法 |
JP2016222297A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 北海道セイカン工業株式会社 | メッシュコンテナ |
JP2021122239A (ja) * | 2020-02-06 | 2021-08-30 | 第一ビニール株式会社 | ネット止着具 |
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2010
- 2010-09-29 JP JP2010006467U patent/JP3164668U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2021122239A (ja) * | 2020-02-06 | 2021-08-30 | 第一ビニール株式会社 | ネット止着具 |
JP7083177B2 (ja) | 2020-02-06 | 2022-06-10 | 第一ビニール株式会社 | ネット止着具 |
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