JP3101955B2 - ディジタル変調信号の復調装置 - Google Patents

ディジタル変調信号の復調装置

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JP3101955B2
JP3101955B2 JP03134886A JP13488691A JP3101955B2 JP 3101955 B2 JP3101955 B2 JP 3101955B2 JP 03134886 A JP03134886 A JP 03134886A JP 13488691 A JP13488691 A JP 13488691A JP 3101955 B2 JP3101955 B2 JP 3101955B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2335Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using temporal properties of the received signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位相変調信号や周波数変
調信号等のディジタル変調信号の復調装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】位相変調信号や周波数変調信号等のディ
ジタル変調信号を復調する装置として、周波数検波器と
積分放電フィルタとを含むものがしばしば用いられる。
図4はMSKやπ/4シフトQPSK等に対して用いる
従来のディジタル変調信号の復調装置のブロック図で、
この復調装置は、周波数検波器41と、積分放電フィル
タ42と、判定器43とにより構成されており、積分放
電フィルタ42は、積分器44と、放電制御回路45と
により構成されている。
【0003】周波数検波器41に入力されたディジタル
変調信号は検波され、その周波数検波出力は積分放電フ
ィルタ42に供給されて、1タイムスロット長のあいだ
積分されて位相差信号に変換される。位相差信号を出力
すると、積分放電フィルタ42の積分器44は放電制御
回路45からの制御信号に基づいて放電すると同時に、
直ちに次の積分を開始する。積分放電フィルタ42から
の位相差信号は判定器43に供給され、符号や大きさが
判定されて、判定データすなわち復調データが出力され
る。例えばMSKの場合には、送信時にデータに応じて
搬送波に与えられる位相差が+π/2か−π/2である
から、判定時の閾値を0にして送信された2値データを
判定する。またπ/4シフトQPSKの場合には、送信
時にデータに応じて搬送波に与えられる位相差が+3π
/4か+π/4か−π/4か−3π/4であるから、判
定時の閾値を+π/2、0、−π/2にして送信された
4値データを判定する。
【0004】図5は帯域制限フィルタによる符号間干渉
が大きな方式、例えばGMSKに対して用いる従来のデ
ィジタル変調信号の復調装置のブロック図で、この復調
装置は、周波数検波器51と、積分放電フィルタ52
と、減算器53と、判定器54と、シフトレジスタ55
と、過去データの干渉量発生器56とにより構成されて
おり、積分放電フィルタ52は、2ビット長積分器5
7,58と、積分器制御回路59と、スイッチ60とに
より構成されている。
【0005】周波数検波器51に入力されたディジタル
変調信号は検波され、その周波数検波出力は積分放電フ
ィルタ52に供給されて、2ビット長のあいだ積分され
て位相差信号に変換される。1つの位相差信号を得るに
は2ビット長の時間がかかるが、位相差信号は1ビット
間隔で必要なので、通常、積分放電フィルタ52は2つ
の2ビット長積分器57,58を用意して積分器制御回
路59とスイッチ60とにより交互に切り換えて用い
る。積分放電フィルタ52からの位相差信号は減算器5
3に供給されて過去データの干渉量が差し引かれ、その
結果の符号が判定器54により判定されて判定データが
得られる。この判定データは復調データとして出力され
る。判定器54からの判定データのうち過去2ビット分
はビットクロックに従ってシフトレジスタ55に保持さ
れ、その過去2ビット分により決まる過去データの干渉
量が過去データの干渉量発生器56から減算器53に供
給されて、過去のデータの干渉が打ち消される。
【0006】いま、GMSK変調方式を用いて伝送すべ
きデータ列(+1または−1の値をとる)を─,s
n-2 ,sn-1 ,sn ,sn+1 ,─(nは時間的順序を示
す整数)とする。n番目のデータを復調しようとしてい
る時、雑音を考慮しない場合、積分放電フィルタ52か
ら出力される位相差信号xn は、ほぼ下記数1で表され
る。
【0007】
【数1】
【0008】上記数1において、Bsn 以外の項は送信
側のフィルタと受信側のフィルタとによる符号間干渉を
表わし、Aはπ/8、Bは3π/8程度の値となる。ま
たAsn-2 とBsn-1 とは、既知の過去データsn-2
n-1 とから求めてxn から差し引かれ、Bsn の符号
を正確に判定するのに役立つ。判定に際し、sn+1 は未
知であるからAsn+1 の項は考慮しない。
【0009】次に、入力されるディジタル変調信号に含
まれる位相雑音が判定入力に及ぼす影響を考える。この
影響の大小は、復調装置の誤り率を決める重要な要因で
ある。図4,5に示す上記2つの従来例について、この
位相雑音が判定入力に及ぼす影響を計算する。図4の従
来例では1タイムスロット毎の位相雑音を、図5の従来
例では2ビット毎の位相雑音を、各々ek (kは時間的
順序を示す整数)とする。位相雑音が積分放電フィルタ
42,52の出力、すなわち判定入力に及ぼす判定入力
誤差ak は、積分の開始時点と終了時点との位相雑音の
値の差であるから、下記数2で表される。
【0010】
【数2】
【0011】このように、判定時の位相雑音ek とそれ
より積分時間長だけ前の位相雑音e k-1 との両者が判定
入力における誤差として影響する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数検波器と
積分放電フィルタとを用いたディジタル変調信号の復調
装置では、判定入力が、判定時の位相雑音と、それより
積分時間長だけ前の位相雑音との両方の影響を受けるこ
とになり、判定時の位相雑音の影響しか受けない同期検
波にくらべて判定入力誤差が大きく、データ判定誤りが
多かった。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、周波数検波器と積分放電フィルタとを用いてお
り、しかもデータ判定誤りの少ないディジタル変調信号
の復調装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル変
調信号の所定時間長における位相差を検出する位相差検
出手段と、この位相差検出手段からの位相差信号を判定
入力として判定することにより判定結果である判定デー
タを復調データとして出力する判定器とを備えたディジ
タル変調信号の復調装置において、前記判定入力の位相
誤差を抽出しかつそれを定数倍して雑音補正量として次
の判定入力に帰還する帰還手段を設け、積分開始時
の位相雑音を軽減する構成としたことを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】位相差検出手段は、ディジタル変調信号の所定
時間長における位相差を検出する。判定器は、位相差検
出手段からの位相差信号を判定入力として判定すること
により判定結果である判定データを復調データとして出
力する。帰還手段は、判定入力の位相誤差を抽出しか
つそれを定数倍して雑音補正量として次の判定入力に
帰還する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 (実施例1) 図1は本発明の実施例1におけるディジタル変調信号の
復調装置のブロック図で、この復調装置はMSKやπ/
4シフトQPSK等に対して用いられる。この復調装置
は、周波数検波器1と、積分放電フィルタ2と、判定器
3と、基準位相発生器4と、減算器5と、遅延回路6
と、定数乗算器7と、加算器8とにより構成されてお
り、積分放電フィルタ2は、積分器9と、放電制御回路
10とにより構成されている。周波数検波器1と、積分
放電フィルタ2とは、位相差検出手段を構成する。周波
数検波器1は、入力されたディジタル変調信号を周波数
検波する。積分放電フィルタ2は、周波数検波器1から
の周波数検波出力を入力として位相差信号を出力する。
加算器8は、積分放電フィルタ2からの位相差信号と定
数乗算器7からの雑音補正量とを加算して判定入力を出
力する。判定器3は、加算器8からの判定入力を判定し
て判定データを復調データとして出力する。基準位相発
生器4は、判定器3からの判定データに基づいて基準位
相を出力する。減算器5は、加算器8からの判定入力か
ら基準位相発生器4からの基準位相を減算して判定入力
誤差を出力する。遅延回路6は、減算器5からの判定入
力誤差を遅延させる。定数乗算器7は、遅延回路6から
の遅延した判定入力誤差に基づいて雑音補正量を作出
し、加算器8に供給する。
【0017】次に動作を説明する。周波数検波器1に入
力されたディジタル変調信号は周波数検波される。周波
数検波器1からの周波数検波出力は、積分放電フィルタ
2により1タイムスロット長のあいだ積分されて位相差
信号に変換される。積分放電フィルタ2からの位相差信
号は、加算器8により定数乗算器7からの雑音補正量が
加算されて判定器3に供給され、符号や大きさが判定さ
れる。判定器3からの判定データは、復調データとして
出力される。例えばMSKの場合には、送信時にデータ
に応じて与えられる位相差が+π/2か−π/2である
から、判定時の閾値を0にして送信された2値データを
判定する。またπ/4シフトQPSKの場合には、送信
時にデータに応じて与えられる位相差が+3π/4か+
π/4か−π/4か−3π/4であるから、判定時の閾
値を+π/2、0、−π/2にして送信された4値デー
タを判定する。基準位相発生器4は、判定器3からの判
定データに対して理想的な基準位相、例えばMSKの場
合には+π/2か−π/2、π/4シフトQPSKの場
合には+3π/4か+π/4か−π/4か−3π/4を
発生する。基準位相発生器4からの基準位相は減算器5
により加算器8からの判定入力から減算され、判定入力
誤差として出力される。減算器5からの判定入力誤差
は、遅延回路6により1タイムスロット遅延され、定数
乗算器7により定数α倍されて、雑音補正量として加算
器8に供給される。
【0018】ここで、周波数検波器1に入力されるディ
ジタル変調信号に含まれる位相雑音が判定入力に及ぼす
影響を計算する。1タイムスロット毎の位相雑音をek
(kは時間的順序を示す整数)とする。位相雑音が積分
放電フィルタ2の出力に及ぼす誤差ak は、積分の開始
時点と終了時点との位相雑音の値の差であるから、下記
数3で表される。
【0019】
【数3】
【0020】判定器3に供給される判定入力の誤差bk
は、akに雑音補正量すなわち1タイムスロット前の判
定入力誤差bk-1 を定数α倍した量を加えたものである
から、下記数4で表される。
【0021】
【数4】
【0022】上記数3と数4とを用いて、bk を1タイ
ムスロット毎の位相雑音で表わすと、下記数5のように
なる。
【0023】
【数5】
【0024】すなわちαの絶対値が1未満の場合、この
数列の和は収束する。1タイムスロット毎の位相雑音e
i (iは時間的順序を示す整数)は確率変数であり、そ
の平均は0で、分散をσ2 とする。一般に、ei とej
(iとjとは異なる整数)とは独立とみなしてよいか
ら、bk の分散Vb は下記数6で表される。
【0025】
【数6】
【0026】一方、従来例の判定器入力における誤差の
分散は、上記数2より2σ2 であるから、本実施例の分
散は、従来例の1/(1+α)倍になっている。従って
上記数5が収束する範囲、すなわちαを1未満の正数に
設定すると、判定器入力における誤差の分散、すなわち
位相雑音の影響が減少する。 (実施例2) 図2は本発明の実施例2におけるディジタル変調信号の
復調装置のブロック図で、この復調装置は帯域制限フィ
ルタによる符号間干渉が大きな方式、例えばGMSKに
対して用いられる。すなわち符号間干渉が大きな方式の
場合には、判定入力誤差の中に符号間干渉による誤差も
含まれるので、次の判定入力に帰還させる前にその誤差
を取り除く必要があることから、この実施例2の復調装
置を用いるのである。この復調装置は、周波数検波器2
1と、積分放電フィルタ22と、第1の減算器23と、
判定器24と、シフトレジスタ25と、過去データの干
渉量発生器26と、基準位相発生器27と、第2の減算
器28と、遅延回路29と、未来データの干渉量発生器
30と、第3の減算器31と、定数乗算器32と、加算
器33とにより構成されており、積分放電フィルタ22
は、2ビット長積分器34,35と、積分器制御回路3
6と、スイッチ37とにより構成されている。周波数検
波器21と、積分放電フィルタ22とは、位相差検出手
段を構成する。周波数検波器21は、入力されたディジ
タル変調信号を周波数検波する。積分放電フィルタ22
は、周波数検波器21からの周波数検波出力に基づいて
位相差信号を出力する。加算器33は、積分放電フィル
タ22からの位相差信号と定数乗算器32からの雑音補
正量とを加算して補正された位相差信号を出力する。第
1の減算器23は、加算器33からの補正された位相差
信号から過去データの干渉量発生器26からの過去デー
タの干渉量を減算して判定入力として出力する。判定器
24は、第1の減算器23からの判定入力に基づいて判
定データを出力する。シフトレジスタ25は、判定器2
4からの判定データとビットクロックとに基づいて過去
の判定データを出力する。過去データの干渉量発生器2
6は、シフトレジスタ25からの過去の判定データに基
づいて過去データの干渉量を出力する。基準位相発生器
27は、判定器24からの判定データに基づいて基準位
相を出力する。第2の減算器28は、第1の減算器23
からの判定入力から基準位相発生器27からの基準位相
を減算して判定入力誤差を出力する。遅延回路29は、
第2の減算器28からの判定入力誤差を遅延させる。未
来データの干渉量発生器30は、シフトレジスタ25か
らの過去の判定データに基づいて未来データの干渉量を
出力する。第3の減算器31は、遅延回路29からの遅
延した判定入力誤差から未来データの干渉量発生器30
からの未来データの干渉量を減算する。定数乗算器32
は、第3の減算器31からの信号に基づいて雑音補正量
を出力する。
【0027】次に動作を説明する。周波数検波器21に
入力されたディジタル変調信号は検波されて周波数検波
出力が積分放電フィルタ22に供給され、2ビット長の
あいだ積分されて位相差信号に変換される。1つの位相
差信号を得るには2ビット長の時間がかかるが、位相差
信号は1ビット間隔で必要なので、積分放電フィルタ2
2は2つの2ビット長積分器34,35を用意して交互
に用いる。積分放電フィルタ22からの位相差信号は、
加算器33により定数乗算器32からの雑音補正量を加
算されて補正された位相差信号となり、第1の減算器2
3により過去データの干渉量発生器26からの過去デー
タの干渉量を差し引かれて判定入力となる。第1の減算
器23からの判定入力は、判定器24により符号を判定
されて判定データが得られ、復調データとして出力され
る。判定器24からの判定データのうち過去2ビット分
は、ビットクロックに従ってシフトレジスタ25に保持
され、その過去2ビット分により決まる過去データの干
渉量すなわち上記数1のAsn-2 とBsn-1 とが、過去
データの干渉量発生器26により作出される。過去デー
タの干渉量発生器26からの過去データの干渉量は第1
の減算器23に供給され、過去のデータからの干渉を打
ち消す。一方、基準位相発生器27は、判定器24から
の判定データに基づいて、判定データに対して理想的な
基準位相、すなわち上記数1のBsn を発生する。基準
位相発生器27からの基準位相は、第2の減算器28に
より第1の減算器23からの判定入力から減算されて判
定入力誤差になる。上記実施例1では、判定入力誤差を
遅延させそのまま定数を乗じて雑音補正量としたが、こ
の実施例2ではその中に未来データの干渉量すなわち上
記数1のAsn+1 が含まれるので、それを取り除くこと
が必要である。第2の減算器28からの判定入力誤差
は、遅延回路29により2ビット長遅延させられる。未
来データの干渉量発生器30は、2ビット長遅延した判
定入力誤差に対して1ビット未来、すなわち1ビット過
去のデータを入力として未来データの干渉量を発生す
る。第3の減算器31は、遅延回路29からの遅延した
判定入力誤差から、未来データの干渉量発生器30から
の未来データの干渉量を減算し、判定入力誤差に含まれ
た雑音分を出力する。定数乗算器32は、第3の減算器
31からの判定入力誤差に含まれた雑音分を定数α倍し
て雑音補正量を出力し、加算器33に供給する。
【0028】ここで、入力されるディジタル変調信号に
含まれる位相雑音が判定入力に及ぼす影響について述べ
る。その影響は上記実施例1の場合と全く同様に計算さ
れ、上記数6のようになる。従って、αを1未満の正数
に設定すると、判定器入力における誤差の分散が減少す
る。 (実施例3)上記実施例1,2では送信受信間に存在す
る周波数オフセットの影響を考慮しなかったが、次にこ
の影響を実施例1,2について共通して考慮する。
【0029】周波数オフセットをf、積分放電フィルタ
2,22における積分時間をTとすると、位相差信号に
は、Tfという位相誤差が定常的に発生する。判定入力
における誤差のうち周波数オフセットによるものをbk
(kは時間的順序を示す整数)とする。bk は、Tfに
雑音補正量すなわち時間Tだけ前の判定入力誤差bk- 1
を定数α倍した量を加えたものであるから、下記数7で
表される。
【0030】
【数7】
【0031】上記数7よりbk の定常値Eを求めると下
記数8のようになる。
【0032】
【数8】
【0033】このように、もとのTfが1/(1−α)
倍に増幅された形となっており、この値が大きすぎると
判定誤りの原因になり得る。従って、周波数オフセット
が存在する場合にはこの対策をとるのが望ましい。誤差
Tfが増幅される原因は、定数αの定数乗算器7,32
を含む、時間T後への帰還路であるから、この帰還路の
定常成分すなわち直流分を遮断すればよい。このため本
実施例3では、定数乗算器7,32と加算器8,33と
の間に、雑音補正量の直流分を遮断する高域通過フィル
タ(図示せず)を設けている。この高域通過フィルタの
遮断周波数をビットレートに比べて充分低くしておけ
ば、雑音を低減する効果の劣化はない。
【0034】図3は信号対雑音比Eb/Noに対するビ
ット誤り率特性の説明図で、実線aは上記実施例2の回
路に上記実施例3の高域通過フィルタを設けた回路を作
成してデータ伝送実験を行った測定結果、実線bは図5
の従来装置の測定結果、実線cは同期検波の場合の計算
結果である。なお変調速度は32kbit/sec、変調方式は送
信側低域通過フィルタのBT積が0.25のGMSKであ
る。また同期検波のビット誤り率の計算値は、室田、平
出、「GMSK変調方式の伝送特性」、電子通信学会論
文集(B)、第J64-B 巻第10号、第1123頁から第1130頁
(昭和56年10月)より引用した。図3から明らかなよう
に、本発明によるディジタル変調信号の復調装置のビッ
ト誤り率特性は従来装置に比べて約2dB優れており、
同期検波の特性に近づいていることが判る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィジタル変調信号の所定時間長における位相差を検出す
る位相差検出手段と、この位相差検出手段からの位相差
信号を判定入力として判定することにより判定結果であ
る判定データを復調データとして出力する判定器とを備
えたディジタル変調信号の復調装置において、判定入力
の位相誤差を抽出しかつそれを定数倍して雑音補正量と
して次の判定入力に帰還する帰還手段を設け、積分
開始時の位相雑音を軽減する構成としたので、判定器入
力における誤差の分散を減少させ、判定誤りを減少させ
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるディジタル変調信号
の復調装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施例2におけるディジタル変調信号
の復調装置のブロック図である。
【図3】信号対雑音比Eb/Noに対するビット誤り率
特性の説明図である。
【図4】従来のディジタル変調信号の復調装置のブロッ
ク図である。
【図5】従来のディジタル変調信号の復調装置のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 周波数検波器 2 積分放電フィルタ 3 判定器 4 基準位相発生器 5 減算器 6 遅延回路 7 定数乗算器 8 加算器 21 周波数検波器 22 積分放電フィルタ 23 第1の減算器 24 判定器 25 シフトレジスタ 26 過去データの干渉量発生器 27 基準位相発生器 28 第2の減算器 29 遅延回路 30 未来データの干渉量発生器 31 第3の減算器 32 定数乗算器 33 加算器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−125153(JP,A) 特開 平1−171349(JP,A) 特開 昭60−219856(JP,A) 実開 平1−133840(JP,U) 1991年電子情報通信学会春季全国大会 講演論文集,1990年3月15日,分冊2, p2−360 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調信号の所定時間長におけ
    位相差を検出する位相差検出手段と、この位相差検出
    手段からの位相差信号を判定入力として判定することに
    より判定結果である判定データを復調データとして出力
    する判定器とを備えたディジタル変調信号の復調装置に
    おいて、前記判定入力の位相誤差を抽出しかつそれを定
    数倍して雑音補正量として次の判定入力に帰還する
    帰還手段を設け、積分開始時の位相雑音を軽減する構成
    としたことを特徴とするディジタル変調信号の復調装
    置。
  2. 【請求項2】 ディジタル変調信号の所定時間長におけ
    位相差を検出する位相差検出手段と、この位相差検出
    手段からの位相差信号と雑音補正量とを加算する加算器
    と、この加算器からの判定入力を判定することにより判
    定結果である判定データを復調データとして出力する判
    定器と、この判定器からの判定データに基づいて基準位
    相を出力する基準位相発生器と、前記加算器からの判定
    入力から前記基準位相発生器からの基準位相を減算する
    減算器と、この減算器からの判定入力誤差を前記所定時
    間長だけ遅延させる遅延回路と、この遅延回路からの遅
    延した判定入力誤差を正の定数倍して前記雑音補正量を
    出力する定数乗算器とを設け、積分開始時の位相雑音を
    軽減する構成としたことを特徴とするディジタル変調信
    号の復調装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル変調信号の所定時間長におけ
    位相差を検出する位相差検出手段と、この位相差検出
    手段からの位相差信号と雑音補正量とを加算する加算器
    と、この加算器からの補正された位相差信号から過去デ
    ータの干渉量を減算する第1の減算器と、この第1の減
    算器からの判定入力を判定することにより判定結果であ
    る判定データを復調データとして出力する判定器と、こ
    の判定器からの判定データとビットクロックとに基づい
    て過去の判定データを出力するシフトレジスタと、この
    シフトレジスタからの過去の判定データに基づいて前記
    過去データの干渉量を出力する過去データの干渉量発生
    器と、前記判定器からの判定データに基づいて基準位相
    を出力する基準位相発生器と、前記第1の減算器からの
    判定入力から前記基準位相発生器からの基準位相を減算
    する第2の減算器と、この第2の減算器からの判定入力
    誤差を前記所定時間長だけ遅延させる遅延回路と、前記
    シフトレジスタからの過去の判定データに基づいて未来
    データの干渉量を出力する未来データの干渉量発生器
    と、前記遅延回路からの遅延した判定入力誤差から前記
    未来データの干渉量発生器からの未来データの干渉量を
    減算する第3の減算器と、この第3の減算器の出力を
    定数倍して前記雑音補正量として出力する定数乗算器
    とを設け、積分開始時の位相雑音を軽減する構成とした
    ことを特徴とするディジタル変調信号の復調装置。
  4. 【請求項4】 定数乗算器と加算器との間に、雑音補正
    量の直流分を遮断する高域通過フィルタを介装したこと
    を特徴とする請求項2に記載のディジタル変調信号の復
    調装置。
  5. 【請求項5】 定数乗算器と加算器との間に、雑音補正
    量の直流分を遮断する高域通過フィルタを介装したこと
    を特徴とする請求項3に記載のディジタル変調信号の復
    調装置。
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