JP3100865U - シールラベル及び光記録媒体用補助ラベルを有する光記録媒体 - Google Patents

シールラベル及び光記録媒体用補助ラベルを有する光記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷ラベルが貼り付けられたレーベル面側の摩擦抵抗を低減することによって、スロットイン方式のプレイヤーでの使用を可能とする。
【解決手段】 本考案による光記録媒体用補助ラベル13は、ディスク本体11のレーベル面11b側に貼り付けられた印刷ラベル12を覆うための補助ラベルであって、実質的にポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されている。これら材料はいずれもスロットイン方式のプレイヤーの押さえ部材として一般的に用いられるポリカーボネートに対する摩擦抵抗が非常に小さいという特性を有しているため、ポリカーボネートに対する摩擦抵抗が大きい印刷ラベルによって構成される印刷ラベルを用いる場合であっても、その上に貼り付けられる補助ラベルによってスロットイン方式のプレイヤーへの挿入及び排出をスムーズに行うことが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本考案は光記録媒体用補助ラベル及びこれを有する光記録媒体に関し、特に、スロットイン方式のプレイヤーで再生するのに好適な光記録媒体用の補助ラベル及びこれを有する光記録媒体に関する。
大容量のデジタルデータを記録するための記録媒体として、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)に代表される光記録媒体が広く用いられているが、特に近年、CD−RやDVD−R等、ユーザによるデータの記録が可能なタイプの光記録媒体が急速に普及している。記録が可能な光記録媒体を用いれば、画像データや音楽データのようにファイルサイズの大きなデジタルデータを簡単且つ安価に保存することができることから、多くのユーザによって利用されるに至っている。このようなタイプの光記録媒体が普及するに連れ、光入射面とは反対側の面(以下、「レーベル面」という)側にラベルを貼ることによってオリジナルの光記録媒体を作製したいという要望が高まり、専用のシールラベルが多く市販されるに至っている。
このようなシールラベルは、ラベル層とラベル層の粘着面側に設けられたセパレータ層によって構成されており、ラベル層側にインクジェット式のプリンタやレーザプリンタ等を用いて所望の画像を印刷した後、ラベル層に含まれるラベル本体部(印刷ラベル)を剥がし、これを光記録媒体のレーベル面側に貼り付けることによってオリジナルの光記録媒体を作製することができる。このようなシールラベルのラベル層としては、マット紙、光沢紙、膨潤フィルム、耐水フィルム等が用いられる(特許文献1乃至特許文献5参照)。
特開平9−270177号公報 特開平9−320241号公報 特開平11−203814号公報 特開2002−8268号公報 特開2003−77243号公報
しかしながら、車載用プレイヤーに多く採用されているスロットイン方式のプレイヤーは、図19に示すように、ピンチローラ301によって光記録媒体300のレーベル面300aを押さえ部材302に押しつけながら、ピンチローラ301を回転させることにより光記録媒体300を引き込む(或いは排出する)構造となっていることが一般的である。このため、レーベル面側300aに印刷ラベルが貼り付けられている場合、印刷ラベルがプレイヤーの押さえ部材302に擦りつけられながら挿入或いは排出されることになり、印刷ラベルとプレイヤーの押さえ部材302との摩擦抵抗が大きいとプレーヤーに光記録媒体を挿入することができなかったり、一度挿入した光記録媒体を取り出せなくなるという問題があった。
一般に、プレイヤーの押さえ部材302としてはポリカーボネートが用いられており、この場合、レーベル面側300aに貼り付けられた印刷ラベルが膨潤フィルム又は耐水フィルムによって構成されていると両者の摩擦抵抗は非常に大きくなり、上記問題点は特に顕著となる。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、印刷ラベルが貼り付けられたレーベル面側の摩擦抵抗を低減することによって、スロットイン方式のプレイヤーでの使用を可能とする光記録媒体用補助ラベル及びこれを有する光記録媒体を提供することを目的とする。
本考案による光記録媒体用補助ラベルは、光記録媒体のレーベル面側に貼り付けられた印刷ラベルを覆うための補助ラベルであって、実質的にポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されている。また、本考案による光記録媒体は、光入射面及びこれと対向するレーベル面を有するディスク本体と、前記ディスク体本体の前記レーベル面側に貼り付けられた印刷ラベルと、前記ラベルの表面に貼り付けられた補助ラベルとを備え、前記補助ラベルは、実質的にポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されていることを特徴とする。
ポリエチレンテレフタレート及びポリプロピレンはいずれも、スロットイン方式のプレイヤーの押さえ部材として一般的に用いられるポリカーボネートに対する摩擦抵抗が非常に小さいという特性を有している。このため、ポリカーボネートに対する摩擦抵抗が大きい印刷ラベル、特に、膨潤フィルム又は耐水フィルムによって構成される印刷ラベルを用いる場合であっても、その上に貼り付けられる補助ラベルによってスロットイン方式のプレイヤーへの挿入及び排出をスムーズに行うことが可能となる。しかも、ポリエチレンテレフタレート及びポリプロピレンはいずれも実質的に透明であることから、印刷ラベルに印刷された画像等の印刷品質を低下させることがほとんど無い。
補助ラベルの厚さは、5μm以上、150μm以下であることが好ましい。これによれば、十分な強度を確保しつつ、補助ラベルが貼り付けられた光記録媒体の全体の厚さが過度に厚くなることがない。
また、補助ラベルは、印刷ラベルの表面のほぼ全面を覆っていることが好ましい。これによれば、本考案の上記効果をより確実に得ることが可能となる。
このように、本考案によれば、膨潤フィルム又は耐水フィルムのようにポリカーボネートに対する摩擦抵抗が大きい印刷ラベルが貼り付けられている場合であっても、スロットイン方式のプレイヤーへの挿入及び排出をスムーズに行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本考案の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本考案の好ましい実施形態による光記録媒体の構造を概略的に示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による光記録媒体10は、中央に孔が設けられた円盤状のディスク本体11と、ディスク本体11のレーベル面11bに貼り付けられた印刷ラベル12と、印刷ラベル12の表面のほぼ全面に貼り付けられた補助ラベル13とを備えて構成されている。ディスク本体11は、記録時及び/又は再生時にレーザビームが照射される光入射面11aとその裏面であるレーベル面11bとを有している。ディスク本体11の種類については特に限定されず、CD−ROM、CD−R、CD−RW等のCD型ディスク、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等のDVD型ディスク、さらには、青色波長領域のレーザビームが用いられる次世代型の光ディスクを用いることが可能である。
図2は、本考案の適用が好適なディスク本体11のいくつかの例を示す図であり、(a)はCD型ディスク、(b)はDVD型ディスク、(c)は次世代型ディスクの断面をそれぞれ示している。
図2(a)に示すように、CD型ディスクは、一方の面が光入射面11aとなる厚さ約1.2mmの光透過性基板21と、光透過性基板21の他方の面に設けられた機能層22と、機能層22を覆う保護層23とを備え、保護層23の表面がレーベル面11bとなる。したがって、ディスク本体11として図2(a)に示すCD型のディスクを用いる場合には、保護層23の表面(レーベル面11b)に印刷ラベル12及び補助ラベル13が貼り付けられることになる。機能層22の構造や材料はディスクの種類によって異なり、CD−ROM等のROM型ディスクにあっては金属を含む反射層によって構成され、CD−R等の追記型ディスクにあっては有機色素を含む記録層とその表面に設けられた金属を含む反射層によって構成され、CD−RW等の書き換え型ディスクにあっては相変化材料を含む記録層と、これを挟んで設けられた複数の誘電体層と、金属を含む反射層とによって構成されることが一般的である。
図2(b)に示すように、DVD型ディスクは、一方の面が光入射面11aとなる厚さ約0.6mmの光透過性基板31と、一方の面がレーベル面11bとなるダミー基板32と、光透過性基板31の他方の面に設けられた機能層33と、機能層33を覆う保護層34と、光透過性基板31、機能層33及び保護層34からなる積層体とダミー基板32とを接着する接着層35とを備えている。したがって、ディスク本体11として図2(b)に示すDVD型のディスクを用いる場合、ダミー基板32の表面(レーベル面11b)に印刷ラベル12及び補助ラベル13が貼り付けられることになる。機能層33の構造や材料は、上述の通りディスクの種類によって異なり、CD型ディスクと同様、DVD−ROM等のROM型ディスクにあっては金属を含む反射層によって構成され、DVD−R等の追記型ディスクにあっては有機色素を含む記録層とその表面に設けられた金属を含む反射層によって構成され、DVD−RW等の書き換え型ディスクにあっては相変化材料を含む記録層と、これを挟んで設けられた複数の誘電体層と、金属を含む反射層とによって構成されることが一般的である。
図2(c)に示すように、次世代型ディスクは、一方の面がレーベル面11bとなる厚さ約1.1mmの支持基板41と、支持基板41の他方の面に設けられた機能層42と、機能層42を覆う光透過層43とを備え、光透過層43の表面が光入射面11aとなる。したがって、ディスク本体11として図2(c)に示す次世代型のディスクを用いる場合には、支持基板41の表面(レーベル面11b)に印刷ラベル12及び補助ラベル13が貼り付けられることになる。機能層42の構造や材料はディスクの種類によって異なり、現在提唱されている書き換え型ディスクにあっては相変化材料を含む記録層と、これを挟んで設けられた複数の誘電体層と、金属を含む反射層とによって構成される。
これら図2に示したディスクは、いずれも厚さが約1.2mm、直径が約120mmの円盤状であるが、本考案の適用が可能なディスクがこれに限定されるものではなく、光入射面11aとこれに対向するレーベル面11bを有するディスクであれば、どのようなタイプのディスクを用いても構わない。また、その外形が円盤状であることも必須でなく、光入射面11aやレーベル面11bが矩形状であっても構わない。
印刷ラベル12は、ユーザによって所望の画像等が印刷されたラベルであり、その材料としてはマット紙、光沢紙、膨潤フィルム、耐水フィルム等が用いられる。印刷ラベル12の表面は補助ラベル13によって覆われるため、スロットイン方式のプレイヤーの押さえ部材302(図19参照)として一般的に用いられるポリカーボネートに対する摩擦抵抗は、大きくても構わない。つまり、本考案においては、印刷ラベル12の材料としてポリカーボネートとの摩擦抵抗が大きい膨潤フィルム又は耐水フィルムを用いることが可能である。
一方、補助ラベル13は、光記録媒体10のレーベル面側表面13aの摩擦抵抗を低減するために設けられるラベルである。その材料としては、印刷ラベル12の表面に印刷された画像の品質を損なわないよう実質的に透明である必要があり、さらに、スロットイン方式のプレイヤーへの挿入及び排出を妨げないよう、ポリカーボネートとの摩擦抵抗が小さい必要がある。この点を考慮して、本考案では補助ラベル13の材料としてポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンが用いられている。ポリエチレンテレフタレート及びポリプロピレンはいずれも実質的に透明であり、且つ、ポリカーボネートとの摩擦抵抗が非常に小さいという特性を有している。
印刷ラベル12及び補助ラベル13の厚さとしては、規格上、光記録媒体10に許容される厚さを超えないよう薄く設定する必要があるが、過度に薄く設定すると強度が不足したり、貼り付けの際のハンドリングが困難となるおそれがある。また、印刷ラベル12については、過度に薄いと十分な印刷品質が確保できないおそれもある。以上を考慮すれば、例えばディスク本体11がCD型ディスクである場合には、印刷ラベル12の厚さとしては5μm以上、200μm以下に設定することが好ましく、補助ラベル13の厚さとしては5μm以上、150μm以下に設定することが好ましい。
以上が本実施形態による光記録媒体10の構造である。このような構造を有する光記録媒体10をスロットイン方式のプレイヤーに挿入する場合、図19を用いて説明したように、光記録媒体10のレーベル面側表面13aがピンチローラ301によって押さえ部材302に押しつけながらプレーヤーの内部に引き込まれるが、上述の通り、補助ラベル13がポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されていることから、押さえ部材302の材料がポリカーボネートである場合であっても、スムーズに挿入を行うことが可能となる。同様に、挿入した光記録媒体10の排出もスムーズに行うことが可能となる。
次に、貼り付け前の印刷ラベル12及び補助ラベル13を支持するシールラベルの構造について説明する。
図3は、貼り付け前の印刷ラベル12又は補助ラベル13を支持するシールラベル100の構造を示す図であり、(a)は略平面図、(b)はA−A線に沿った略断面図、(c)はB−B線に沿った略断面図である。
図3に示すように、このシールラベル100は、粘着性を有するラベル層110と、ラベル層110の粘着面110b側に設けられたセパレータ層120によって構成されている。ここで、シールラベル100が印刷ラベル12用のシールラベル100である場合には、ラベル層110の粘着面110bと反対側の主面110aが印刷面となり、プリンタ等による印刷はこの主面110aに対して行われる。一方、シールラベル100が補助ラベル13用のシールラベル100である場合には、ラベル層110の粘着面110bと反対側の主面110aの一部が最終的に光記録媒体10のレーベル面側表面13aを構成することになる。
ラベル層110は、ドーナツ形であるラベル本体部111と、ラベル本体部111の外側に位置する外周余白部112と、ラベル本体部111の内側に位置する内周余白部113と、ラベル本体部111の外周部分に隣接して設けられたラベルタブ部114によって構成されている。これらラベル本体部111、外周余白部112、内周余白部113及びラベルタブ部114は、ラベル層110に設けられた切り込み119によって互いに分離されているが、これらを剥がす前はセパレータ層120によって一体的に保持されている。ここで、ラベル本体部111は印刷ラベル12又は補助ラベル13となる部分である。したがって、印刷ラベル12用のシールラベル100のラベル層110は、マット紙、光沢紙、膨潤フィルム、耐水フィルム等によって構成されており、その裏面に接着剤が塗布されることによって粘着面110bが形成されている。同様に、補助ラベル13用のシールラベル100のラベル層110は、ポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されており、ポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されるシートの裏面に接着剤が塗布されることによって粘着面110bが形成されている。
セパレータ層120は、セパレータ本体部121と、セパレータ本体部121に囲まれたセパレータタブ部122及び内周余白保持部123によって構成されている。セパレータ本体部121は、ラベル本体部111の大部分、外周余白部112の全部、内周余白部113の外周部分、並びに、ラベルタブ部114の外周の一部分の粘着面110bを覆っている。セパレータタブ部122は、ラベル本体部111及びラベルタブ部114の残りの部分を覆っており、内周余白保持部123は内周余白部113の残りの部分(中心部分)を覆っている。これらセパレータ本体部121、セパレータタブ部122及び内周余白保持部123は、セパレータ層120に設けられた切り込み129によって互いに分離されているが、これらはラベル層110によって一体的に保持されている。
内周余白保持部123の形状は内周余白部113の形状に合わせて円形とされており、その直径は、内周余白部113の直径に比べて1mm以上、3mm以下小さく設定することが好ましい。これは、内周余白保持部123の直径と内周余白部113の直径の差が1mm未満であると、貼り付け作業の前、例えばプリンタ等を用いてラベル層110の主面110aに印刷を行う際にこれらが一体となってシールラベル100の本体から脱落してしまうおそれがあるからであり、上記差が3mm超であると、後述する内周余白部113の除去の際にラベル本体部111(印刷ラベル12又は補助ラベル13)に皺が生じるおそれがあるからである。好ましくは、内周余白部113の直径に比べて内周余白保持部123の直径を1.5mm以上、2.0mm以下小さく設定すればよい。
内周余白部113と内周余白保持部123の大小関係は逆であっても構わないが、内周余白部113よりも内周余白保持部123を小さくすれば、製造時にセパレータ本体部121と内周余白保持部123とを分離する切り込み129を形成する際、切り込み129に沿ってラベル層120側に形成される切断痕がラベル本体部111に残らないことから、印刷品質を損なうこともない。
図4は、ラベルタブ部114及びセパレータタブ部122の形状をより詳細に示す拡大平面図である。
図4に示すように、本例ではセパレータタブ部122の平面形状は円形であり、その一部分(第1の部分)122aはラベル本体部111の粘着面110bの一部分を覆っており、残りの部分(第2の部分)122bはラベルタブ部114の粘着面110bの大部分を覆っている。このようにセパレータタブ部122の平面形状は円形であることから、第1の部分122aの外周、つまりセパレータタブ部122の第1の部分122aとセパレータ本体部121との境界を規定する切り込み129aの形状は、当然ながら円弧状となっている。
また、本例では、セパレータタブ部122の第1の部分122aの外周の一方の端部P1を接点とする接線L1と、セパレータタブ部122の第1の部分122aの外周の他方の端部P2を接点とする接線L2とが、ラベル本体部111とラベルタブ部114の境界である切り込み119aからみてラベル本体部111側に位置する交点P3にて交差するように設定されている。換言すれば、切り込み119aに対して垂直な線L3及びL4を接点P1及びP2からラベル本体部111側に引いた場合、この線L3及びL4はいずれもセパレータタブ部122の第1の部分122aを通過することがない。その意義については後述する。
さらに、本例では、セパレータタブ部122の第1の部分122aの面積は、第2の部分122bの面積よりも小さく設定されている。このことは、接点P1と接点P2との直線距離が、セパレータタブ部122の直径よりも十分に小さいことを意味している。その意義についても後述する。
セパレータタブ部122の直径については特に限定されるものではないが、セパレータタブ部122に指を押し入れることによってセパレータ本体部121とセパレータタブ部122とを分離するのに好適な直径、すなわち、一般的な指の直径とほぼ同じかやや大きい程度の直径とすることが好ましく、具体的には、20mm以上、30mm以下とすることが好ましい。
一方、ラベルタブ部114は、セパレータタブ部122の第2の部分122bの形状に対応しており、その大きさ(面積)は、セパレータタブ部122の第2の部分122bよりも一回り大きく設定されている。つまり、セパレータタブ部122の第2の部分122bとセパレータ本体部121との境界を規定する切り込み129bよりも、ラベルタブ部114と外周余白部112との境界を規定する切り込み119bの方が相対的に外周側に位置している。これによって、ラベルタブ部114をセパレータ層120から剥がす前に、切り込み119b及び切り込み129bに沿ってラベルタブ部114及びセパレータタブ部122の一部が本体から分離するのを防止している。
以上がシールラベル100の構成であり、次に、その使用方法について説明する。
まず、印刷ラベル12用のシールラベル100を用意し、プリンタ等を用いてラベル層110の少なくともラベル本体部111(=印刷ラベル12)に対して所望の画像を印刷した後、図5に示すように、セパレータ層120側から内周余白保持部123を指で押し、さらに指を押し入れることによって図6に示すように内周余白保持部123及び内周余白部113をシールラベル100の本体から分離させる。ここで、内周余白保持部123の直径と内周余白部113の直径の差dが3mm以下に設定されていれば、比較的弱い力で内周余白保持部123を指で押すだけでこれらを分離することができることから、分離の際にラベル本体部111(=印刷ラベル12)に皺が生じることはほとんどない。但し、上述の通り、内周余白保持部123の直径と内周余白部113の直径の差dが1mm未満であると、印刷時にこれらが一体となってシールラベル100の本体から脱落してしまうおそれがあることから、これらの差dについては1mm以上に設定することが好ましい。このように、非常に簡単にラベル本体部111(=印刷ラベル12)と内周余白部113とを分離することができる。
このようにしてラベル本体部111(=印刷ラベル12)と内周余白部113とを分離した後、次に、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)をセパレータ層120から剥離する。剥離の手順は次の通りである。まず、図7に示すように、セパレータ層120側からセパレータタブ部122を指で押し、さらに指を押し入れることによって図8に示すようにセパレータ本体部121とセパレータタブ部122を分離させる。図4を用いて説明したように、セパレータタブ部122はラベル本体部111(=印刷ラベル12)の粘着面110bの一部及びラベルタブ部114の粘着面110bの大部分を覆っていることから、これによって、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)の一部及びラベルタブ部114の全部がセパレータ層120から剥離する。
次に、図9に示すように、ラベルタブ部114とセパレータタブ部122を指でつまみながら、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)をセパレータ層120から剥離する。これにより、粘着面に指を触れることなくラベル本体部111(=印刷ラベル12)をセパレータ層120から剥離することができる。また、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)をセパレータ層120から剥離する時点で、既に内周余白部113が除去されていることから、内周余白部113を指で押さえながらラベル本体部111(=印刷ラベル12)を剥離するといった作業は不要である。尚、以下の説明においては、ラベルタブ部114とセパレータタブ部122を併せて単に「タブ部」と呼ぶことがある。
このようにしてラベル本体部111(=印刷ラベル12)をセパレータ層120から剥離した後、タブ部を指でつまみながら、図10に示すようにラベル本体部111(=印刷ラベル12)の粘着面110bがディスク本体11のレーベル面11bと向き合うように重ね合わせ、図11に示すようにラベル本体部111をディスク本体11に貼り付ける。このとき、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)には未だセパレータタブ部122が貼り付いていることから、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)の粘着面110bとディスク本体11のレーベル面11bとの間にセパレータタブ部122の第1の部分122aが挟み込まれた状態となる。したがって、挟み込まれたセパレータタブ部122を引き抜けば、印刷ラベル12の貼り付けを完了することができる。
セパレータタブ部122の引き抜きは、タブ部を指でつまみながら、図12に示すようにこれを水平方向に回転させるように捻りながら行う。このとき、挟み込まれたセパレータタブ部122の第1の部分122aには捻りによる力が加わる。
このため、もし、挟み込まれたセパレータタブ部122の第1の部分122aの外周が直線的であり、例えばその平面形状が略四角形であるとすると、図13に示すように方向Dに回転させるように捻りながら引き抜こうとした場合、一方の角部201に力が集中し、この部分が破れるおそれがあるばかりでなく、既にレーベル面11bに貼り付いている部分200によって角部201、202の回転が阻害されてしまう。したがって、簡単に引き抜くことはできない。
しかしながら、本例においては、挟み込まれたセパレータタブ部122の第1の部分122aの外周の形状が円弧状であることから、特定の部分に力が集中したり、既にレーベル面11bに貼り付いている部分によって回転が阻害されることがない。このため、図14に示すように、セパレータタブ部122の第1の部分122aを破ることなく、簡単に引き抜くことができる。
しかも、図4を用いて説明したように、P1を接点とする接線L1とP2を接点とする接線L2とがラベル本体部111(=印刷ラベル12)側に位置する交点P3にて交差するように設計されていることから、タブ部を水平方向に回転させるように捻りながら引き抜く際に、既に接着された部分に阻害されることなくセパレータタブ部122を引き抜くことができるので、より小さい力で引き抜きを行うことが可能となる。つまり、図15に示すように、P1'を接点とするとする接線L1'とP2'を接点とする接線L2'とがラベルタブ部114側に位置する交点P4にて交差するように設定されている場合、換言すれば、切り込み119aに対して垂直な線L3及びL4がセパレータタブ部122の第1の部分122aを通過するように設定されている場合、タブ部を水平方向に回転させるように捻りながら引き抜く際に、既に接着された部分を一部剥がしながらセパレータタブ部122が引き抜かれることになるため、引き抜きに必要な力がやや大きくなってしまうが、本例では既に接着された部分に阻害されることがないので、非常に簡単に引き抜きを行うことが可能となる。但し、図15に示す形態においても、特定の部分に力が集中して破れが生じるといった可能性は少ないというメリットは有している。
さらに、本例においては、ラベル本体部111(=印刷ラベル12)と光記録媒体10に挟まれる部分(第1の部分122a)の面積は相対的に小さく、実際に指でつまむ部分(第2の部分122b)の面積は相対的に大きく設定されていることから、引き抜き作業を容易に行うことが可能となる。
このようにして印刷ラベル12の貼り付けが完了すると、次に、印刷ラベル12用のシールラベル100と同様の構造を有する補助ラベル13用のシールラベル100を用意し、上述した印刷ラベル12の貼り付けと同じ方法で印刷ラベル12の表面上にラベル本体部111(=補助ラベル13)を貼り付ける。
以上により印刷ラベル12及び補助ラベル13の貼り付けが完了すると、図1に示した光記録媒体10が完成する。このようにして完成した光記録媒体10は、上述の通り、そのレーベル面側表面13aを構成する補助ラベル13がポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されていることから、車載用プレイヤーに多く採用されているスロットイン方式のプレイヤーを用いて再生を行う場合であっても、挿入及び排出をスムーズに行うことが可能となる。
本考案は、以上説明した実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態による光記録媒体10では、補助ラベル13が印刷ラベル12の表面のほぼ全面を覆って貼り付けられているが、スロットイン方式のプレイヤーにて挿入及び排出をスムーズに行うことが可能である限り、補助ラベル13が印刷ラベル12の表面のほぼ全面を覆うことは必須でない。例えば、図16に示すように、補助ラベル13が印刷ラベル12の表面の中心部分のみを覆っていても構わないし、図17に示すように、補助ラベル13が印刷ラベル12の表面の外周部分のみを覆っていても構わない。但し、本考案の効果をより確実に得るためには、印刷ラベル12の表面のほぼ全面を補助ラベル13によって覆うことが好ましい。
以下、本考案の実施例について説明するが、本考案はこの実施例に何ら限定されるものではない。
[サンプルの作製]
実施例1
図2(a)に示したCD型のディスク本体11のレーベル面11bのほぼ全面に、耐水フィルムによって構成される厚さ約120μmの印刷ラベル12を貼り付けた。さらに、印刷ラベル12のほぼ全面にポリエチレンテレフタレートによって構成される厚さ約40μmの補助ラベル13を貼り付けることによって、実施例1の光記録媒体を作製した。
実施例2
補助ラベル13の材料としてポリプロピレンを用いた他は、実施例1の光記録媒体と同様にして実施例2の光記録媒体を作製した。
比較例1
補助ラベル13を省略した他は、実施例1の光記録媒体と同様にして比較例1の光記録媒体を作製した。
比較例2
図2(a)に示したCD型のディスク本体11のレーベル面11bのほぼ全面に、膨潤フィルムによって構成される厚さ約120μmの印刷ラベル12を貼り付けることによって、比較例2の光記録媒体を作製した。
[サンプルの評価]
まず、図18に示すように、作製した各光記録媒体のレーベル面側表面10a(光入射面11aとは反対側であり、実施例1及び2の光記録媒体では補助ラベル13の表面、比較例1及び2の光記録媒体では印刷ラベル12の表面である)をポリカーボネート板150に密着させ、約100gの荷重をかけた状態で引っ張ることにより摩擦抵抗を複数回(3回)測定した。測定の結果を表1に示す。
Figure 0003100865
表1に示すように、比較例1及び2の光記録媒体に比べて実施例1及び2の光記録媒体ではポリカーボネートに対する摩擦抵抗が数十分の1であり、非常に低い値が得られた。
次に、各光記録媒体をいずれもスロットイン方式のCDプレイヤーであるSONY株式会社製LAM−Z10、SONY株式会社製CDX−L410、株式会社ケンウッド製RX−491CD及びクラリオン株式会社製ADZ415に挿入し、排出させることによって、挿入動作及び排出動作がスムーズに行われるか否かを確認した。
その結果、実施例1及び2の光記録媒体では、どのCDプレーヤーについても挿入動作及び排出動作とも全く問題なくスムーズに行われた。これに対し、比較例1の光記録媒体では挿入の途中でピンチローラの回転が停止し、完全に挿入することができなかった。また、比較例2の光記録媒体では挿入及び排出とも可能であったが、途中で挿入速度や排出速度(ピンチローラの回転速度)が低下するなど、スムーズな挿入動作及び排出動作が行われなかった。
本考案の好ましい実施形態による光記録媒体の構造を概略的に示す略斜視図である。 本考案の適用が好適なディスク本体11のいくつかの例を示す図であり、(a)はCD型ディスク、(b)はDVD型ディスク、(c)は次世代型ディスクの断面をそれぞれ示している。 貼り付け前の印刷ラベル12又は補助ラベル13が設けられたシールラベル100の構造を示す図であり、(a)は略平面図、(b)はA−A線に沿った略断面図、(c)はB−B線に沿った略断面図である。 ラベルタブ部114及びセパレータタブ部122の形状をより詳細に示す拡大平面図である。 セパレータ層120側から内周余白保持部123を指で押す前の状態を示す図である。 内周余白保持部123に指を押し入れることによって、内周余白保持部123と内周余白部113をシールラベル100の本体から分離させた状態を示す図である。 セパレータ層120側からセパレータタブ部122を指で押す前の状態を示す図である。 セパレータタブ部122に指を押し入れることによってセパレータ本体部121とセパレータタブ部122を分離させた状態を示す図である。 タブ部(ラベルタブ部114及びセパレータタブ部122)を指でつまみながらラベル本体部111をセパレータ層120から剥離している状態を示す図である。 ラベル本体部111をディスク本体11のレーベル面11bに貼り付ける前の状態を示す図である。 ラベル本体部111をディスク本体11のレーベル面11bに貼り付けた後の状態を示す図である。 挟み込まれたセパレータタブ部122の引き抜き方法を説明するための図である。 セパレータタブ部122の第1の部分122aの平面形状が略四角形である場合の問題点を説明するための図である。 セパレータタブ部122を引き抜いた状態を示す図である。 ラベルタブ部114及びセパレータタブ部122の他の形状をより詳細に示す拡大平面図である。 補助ラベル13が印刷ラベル12の表面の中心部分のみを覆っている例を示す図である。 補助ラベル13が印刷ラベル12の表面の外周部分のみを覆っている例を示す図である。 摩擦抵抗の測定方法を説明するための図である。 スロットイン方式のプレイヤーに光記録媒体300(10)が挿入される様子を示す図である。
符号の説明
10,300 光記録媒体
10a,13a レーベル面側表面
11 ディスク本体
11a 光入射面
11b,300a レーベル面
12 印刷ラベル
13 補助ラベル
21,31 光透過性基板
22,33,42 機能層
23,34 保護層
32 ダミー基板
35 接着層
41 支持基板
43 光透過層
100 シールラベル
110 ラベル層
110a 主面
110b 粘着面
111 ラベル本体部
112 外周余白部
113 内周余白部
114 ラベルタブ部
119,119a,119b,129,129a,129b 切り込み
120 セパレータ層
121 セパレータ本体部
122 セパレータタブ部
122a 第1の部分
122b 第2の部分
123 内周余白保持部
150 ポリカーボネート板
200 接着されている部分
201,202 角部
301 ピンチローラ
302 押さえ部材
P1,P2 接点
P3,P4 交点
L1,L2 接線
L3,L4 垂線

Claims (6)

  1. 光記録媒体のレーベル面側に貼り付けられた印刷ラベルを覆うための補助ラベルであって、実質的にポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されていることを特徴とする光記録媒体用補助ラベル。
  2. 厚さが5μm以上、150μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体用補助ラベル。
  3. 光入射面及びこれと対向するレーベル面を有するディスク本体と、前記ディスク本体の前記レーベル面側に貼り付けられた印刷ラベルと、前記ラベルの表面に貼り付けられた補助ラベルとを備え、前記補助ラベルは、実質的にポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンによって構成されていることを特徴とする光記録媒体。
  4. 前記補助ラベルは、前記印刷ラベルの前記表面のほぼ全面を覆っていることを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
  5. 前記補助ラベルの厚さが、5μm以上、150μm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の光記録媒体。
  6. 前記印刷ラベルが膨潤フィルム又は耐水フィルムであることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の光記録媒体。
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