JP3100860B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3100860B2
JP3100860B2 JP07079528A JP7952895A JP3100860B2 JP 3100860 B2 JP3100860 B2 JP 3100860B2 JP 07079528 A JP07079528 A JP 07079528A JP 7952895 A JP7952895 A JP 7952895A JP 3100860 B2 JP3100860 B2 JP 3100860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、応答器が質問器から所
定距離内にあるか否かを判別でき、または応答器が所定
距離内に入った時点を検出できるようにした通信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】質問器と応答器からなる通信装置にあっ
ては、双方向の通信を確実に行なうために、受信された
信号波の電界強度を基準値と比較し、基準値よりも電界
強度が強い場合にのみデータの授受を行なうようにした
ものがある。また、送信された信号波をそのまま返送し
て、送信された信号と返送された信号が一致する場合に
のみデータの授受を行なうようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、質問器に対
して、応答器が近づきさらに離れるように移動される場
合に、上述のごとき従来の技術にあっては、質問器と応
答器との間で必らずしも確実な通信が行なわれない。例
えば、質問器に対して複数の応答器が順次に近づき離れ
ていく場合に、質問器から所定電界強度の範囲に複数個
の応答器が同時に存在すると、双方の応答器が応答する
こととなり、質問器側で混乱を生じる虞がある。そこ
で、質問器から所定距離内にある応答器に対してのみ通
信を行なうことができれば、上述のごとき混乱を生ずる
可能性を低減させ得る。また、応答器が所定距離内に入
った時点を検出して、所定距離の位置にある応答器を撮
像手段等で識別記録するならば、応答器の特定が極めて
容易である。なお、質問器に対して応答器が接近または
離れる方向は、測定される質問器と応答器との間の距離
の増加または減少から判別し得る。そして、質問器が応
答器を認識できる範囲は、質問器の送信アンテナの指向
性により適宜に限定することができる。
【0004】本発明は、上記したごとき事情に鑑みてな
されたもので、質問器に対して応答器が所定距離内にあ
るか否かを判別でき、または応答器が所定距離内に入っ
た時点を検出できる通信装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の通信装置は、質問器と応答器からなる通
信装置であって、前記質問器は、搬送波を出力する搬送
波発振器と、基準信号を出力する基準信号発生器と、前
記搬送波を前記基準信号で変調した測距用変調信号波を
出力する変調器と、前記測距用変調信号波を前記応答器
に向けて送出する送信アンテナと、前記応答器から送出
される測距用応答変調信号波を受信する受信アンテナ
と、前記測距用応答変調信号波から測距用応答変調信号
を復調する復調手段と、前記基準信号と前記測距用応答
変調信号の位相差を検出して位相差信号を出力する位相
差検出器と、前記位相差信号から前記質問器と前記応答
器の距離を演算して距離信号を出力する演算処理器と、
前記距離信号から前記質問器と前記応答器の距離が所定
距離内にあるか否かを判別して判別信号を出力する判別
器と、前記変調器への入力を前記基準信号または起動信
号および応答要求信号にモード切換制御信号に応じて切
り換えて前記変調器より起動信号波と応答要求信号波と
前記測距用変調信号波と無変調信号波を順次出力させる
モード切換スイッチと、前記受信アンテナで受信される
前記応答器からの応答信号波を復調する復調手段と、を
備え、前記応答器は、前記測距用変調信号波を受信する
受信アンテナと、前記応答信号波と受信された測距用変
調信号波に基づいて前記測距用応答変調信号波を出力す
る応答側変調器と、前記測距用変調信号波と前記応答信
号波を前記質問器に向けて送出する応答送信アンテナ
と、前記受信アンテナで受信された前記起動信号波と前
記応答要求信号波を復調する復調手段と、前記応答側変
調器への入力を前記測距用応答変調信号または応答信号
にモード切換制御信号に応じて切り換えて前記応答側変
調器より前記測距用変調信号波が受信される間に前記測
距用応答変調信号波を出力させ前記無変調信号波が受信
される間に前記応答信号波を出力させるモード切換スイ
ッチと、を備えて構成されている。
【0006】さらに、前記質問器は、前記判別器より前
記応答器までの距離が所定距離内であるとの信号が出力
された場合に、復調された前記応答信号を適正な信号と
して処理するように構成することもできる。
【0007】
【作 用】請求項1記載の通信装置にあっては、位相差
検出器から出力される位相差信号で示される位相差は、
質問器と応答器の回路自体により定まる遅れに、質問器
と応答器の距離に応じた遅れが加算されたものである。
そこで、この位相差信号を適宜に演算処理することで、
質問器と応答器の距離に応じた距離信号が得られる。そ
して、判別器により、距離信号に基づいて、質問器と応
答器の距離が、所定距離内にあるか否かを判別し得る。
さらに、応答器で、送信器からの測距用変調信号波を受
信してこれを再び変調して測距用応答変調信号波とな
し、また無変調信号波を受信してこれを変調して応答信
号波とするので、応答器に搬送波発振器を必要とせず、
構造が簡単であるとともに消費電力が小さくて足りる。
【0008】さらに、請求項2記載の通信装置にあって
は、質問器と応答器の距離が所定距離内である場合にの
み、質問器で応答器からの応答信号を適正に処理するの
で、複数の応答器からの応答信号により質問器が混乱を
生ずる虞がない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図5を
参照して説明する。図1は、本発明の通信装置の一実施
例のブロック回路図であり、図2は、質問器と応答器の
距離が所定距離内であるか否かを示す概念図であり、図
3は、送信器および応答器の動作のタイムチャートであ
り、図4は、応答器における測距用応答変調信号を説明
する波形図であり、図5は、質問器と応答器の距離に応
じた距離信号の出力を説明する図であり、図6は、応答
器の送受信アンテナおよび応答側変調器の具体的一例を
示す図であり、図7は、質問器が応答信号を処理するフ
ローチャートの一例であり、図8は、所定距離の位置に
ある応答器を識別する構成を示す概念図である。
【0010】まず、図1に基づいて、本発明の通信装置
の構造につき説明する。質問器10には、ギガヘルツ帯
のマイクロ波周波数信号を搬送波として出力する搬送波
発振器12と、メガヘルツ帯の基準信号を出力する基準
信号発生器14とが設けられる。搬送波は、電力分配器
16を介して変調器18に与えられ、モード切換スイッ
チ20を介して与えられる基準信号によりA1変調され
る。この変調信号波が送信アンテナ22より応答器60
に向け送信される。モード切換スイッチ20は、基準信
号の他に起動信号および応答要求信号入力が与えられ、
モード切換制御信号により、適宜に制御され、変調器1
8より、図3(a)に示すごとく、起動信号波と応答要
求信号波と測距用変調信号波および無変調信号波が順次
に出力されるように構成される。
【0011】受信アンテナ24で受信された信号波は、
増幅器26で適宜に増幅されてミキサー28に与えら
れ、電力分配器16で一部分配された搬送波と混合され
る。この混合信号が増幅器30でさらに増幅されて、デ
ータ帯域通過フィルタ32と分周帯域通過フィルタ34
に与えられる。データ帯域通過フィルタ32を通過した
信号は、波形整形器36で波形成形されて応答信号とし
て出力される。また、分周帯域通過フィルタ34を通過
した信号は、波形整形器38で波形成形されて位相差検
出器40に与えられる。この位相差検出器40には、基
準信号が1/2分周器42で1/2分周された1/2分
周信号が与えられる。位相差検出器40から、波形整形
器38から入力された信号と1/2分周信号との位相差
に応じた位相差信号が演算処理器44に与えられ、ここ
で位相差に応じた距離信号が出力されて判別器46に与
えられる。そして、判別器46において、距離信号から
質問器10と応答器60との距離が所定距離内であるか
否かが判別され、判別結果が判別信号として出力され
て、タイミング検出器48に与えられる。このタイミン
グ検出器48は、判別信号が応答器60が所定距離内で
あることを示す状態に変化した時点を微分回路等により
検出し、その微分出力をタイミング信号として出力す
る。
【0012】また、応答器60では、質問器10からの
送信が受信アンテナ62で受信され、その信号が検波器
64に与えられて検波され、検波信号が増幅器66で増
幅されてデータ帯域通過フィルタ68と基準帯域通過フ
ィルタ70に与えられる。データ帯域通過フィルタ68
を通過した信号は、波形整形器72で波形成形されて起
動信号および応答要求信号として出力される。また、基
準帯域通過フィルタ70を通過した信号は、波形整形器
74で波形成形され、さらに1/2応答側分周器76で
1/2分周され、この1/2分周信号が測距用応答変調
信号としてモード切換スイッチ78に与えられる。この
モード切換スイッチ78には、応答信号も与えられ、モ
ード切換制御信号により適宜に切り換えられ、1/2分
周信号または応答信号が応答側変調器80に与えられ
る。応答送信アンテナとしての送受信アンテナ82は、
質問器の送信信号を受信するとともに、この受信信号が
応答側変調器80で2PSK方式により変調された信号
を、質問器10に向けて送信する。この送受信アンテナ
82から、図3(c)に示すごとく、測距用応答変調信
号波と応答信号波が順次に送信される。
【0013】応答器60の送受信アンテナ82と応答側
変調器80のA1変調方式による具体的な一例は、図6
に示すごとく、パッチアンテナ90に整合用終端92が
接続され、この接続点と接地間に変調ダイオード94が
介装され、変調信号に応じて変調ダイオード94が導通
と非導通に制御される。導通状態ではパッチアンテナ9
0で受信された信号がそのまま送信され、非導通状態で
はパッチアンテナ90で受信された信号が整合用終端9
2で吸収され、パッチアンテナ90から送信されない。
【0014】かかる構成からなる本発明の通信装置の動
作につき、以下説明する。まず、図示しない制御装置で
制御されて、質問器10から、図3(a)に示すごとき
信号が送信される。これを受信する応答器60は、起動
信号波を受信して起動信号が波形整形器72から出力さ
れてこれを図示しない制御装置で認識すると、応答器6
0全体が図3(b)のごとく動作状態とされる。ここ
で、質問器10から送信される各信号のタイムスケジュ
ールは予め設定されていて、信号継続時間は一定であ
る。そこで、起動信号に応じて、該継続時間に応じられ
るように応答器60の動作状態の時間が設定される。ま
た、応答器60から送出する信号のタイムスケジュール
も予め設定され、起動信号を基準にして計時される。な
お、起動信号波を受信してこれの存在を認識する回路構
成部分は、常にまたは間欠的に短時間だけ動作状態とな
るようにすれば良い。応答器60で、応答要求信号が波
形整形器72から出力されると、そのデータ内容に応じ
て応答信号が準備等される。
【0015】そして、基準信号でA1変調された測距用
変調信号が質問器10から送信されると、応答器60の
受信アンテナ62で、図4(a)のごとき信号が受信さ
れ、これが波形整形器74から出力されて1/2応答側
分周器76に与えられて、図4(b)のごとく、1/2
分周された1/2分周信号となる。質問器10から測距
用変調信号波が送出されている間は、モード切換スイッ
チ78は、1/2分周信号を応答側変調器80に与え
る。すると、送受信アンテナ82は、図4(a)のごと
き測距用変調信号が受信されており、これらがさらに1
/2分周信号で2PSK方式により変調され、図4
(c)のごとき、測距用応答変調信号波が送受信アンテ
ナ82から送出される。
【0016】質問器10にあって、図5(a)のごとき
測距用変調信号を送出するとともに、基準信号が1/2
分周された図5(b)のごとき1/2分周信号が位相差
検出器40に与えられる。また、受信アンテナ24で受
信された測距用応答変調信号は、ミキサー28で搬送波
と混合されて測距用応答変調信号が復調され、波形整形
器38で波形成形されて、図5(c)のごとき信号が位
相差検出器40に与えられる。測距用応答変調信号の位
相差θは、(1)式のごとく示される。 θ=θI+2π×(fR/2)×(2R/C) ……(1) θIは質問器10と応答器60の回路構成による位相遅
れであり、fRは基準信号の周波数であり、Rは質問器
10と応答器60の間の距離であり、Cは光速である。
【0017】位相差検出器40からは、図5(d)のご
とく位相差θに応じた幅を有する位相差信号が演算処理
器44に与えられる。演算処理器44は、位相差信号を
正確に一定な振幅V0となるように増幅し、さらに平滑
した信号VRを求める。
【0018】ここで、VR=V0×(θ/2π)であり、
これに(1)式を代入すれば、 VR=V0×2π×(fR/2)×(2R/C)/2π ……(2) となる。そして、V0×θI/2π=VIとすれば、
(2)式は、 VR=VI+V0×R×fR/C ……(3) となる。ここでVIは定数であり、 R=(VR−VI)×C/(fR×V0) ……(4) と変形できる。
【0019】(4)式に示す距離Rに応じた距離信号が
演算処理器44から判別器46に与えられ、予め設定さ
れた所定距離R0と比較される。そして、判別器46
で、質問器10と応答器60が所定距離R0内にあるか
否かを示す判別信号が出力される。
【0020】そこで、判別器46から出力される判別信
号により、図2に示すごとく、質問器10に対して応答
器60が所定距離R0内にあるか否かが判別できる。な
お、質問器10の送信アンテナ22の指向性により、応
答器60で受信できる範囲が限定され、応答器60が質
問器10に対して所定距離R0内であっても必らずしも
通信が可能となるものでもない。質問器10では、確実
な通信をするために、応答器60から送出される応答信
号が適正か否かを周知技術により適宜に判別するように
しても良い。
【0021】図7は、質問器10で、応答器60が所定
距離R0内でしかも応答信号が適正な場合にのみ該応答
信号をデータとして取り込むようにした一例のフローチ
ャートである。まず、応答器60から送出される測距用
応答変調信号波および応答信号波を受信および復調する
(ステップ)。そして、応答信号が適正であるかまた
は雑音等が含まれているかをパリティチェック等の従来
の周知技術により判別する(ステップ)。応答信号が
適正であれば、測距用応答変調信号から距離信号を演算
処理し(ステップ)、この距離信号に基づいて、質問
器10と応答器60の距離が所定距離R0内であるか否
かが判別される(ステップ)。質問器10と応答器6
0の距離が所定距離R0内であれば、応答信号をデータ
として取り込み(ステップ)、図示しないコンピュー
タ等でこのデータを適宜に処理して動作を終了する。ま
た、ステップで応答信号が適正でないと判別された
り、ステップで所定距離R0内でないと判別されたな
らば、応答信号を廃棄して動作を終了する。
【0022】ここで、応答信号をデータとして取り込む
には、応答信号が適正でかつ所定距離R0内であるとい
う条件を満たせば良く、応答信号が適正であるか否かの
判別と所定距離R0内か否かの判別の順序が逆であって
も良いことは勿論である。
【0023】さらに、判別器46から出力される判別信
号が、例えば応答器60が所定距離R0内に入った時点
で例えば“L”から“H”に変化するならば、この判別
信号の立ち上がり時点が、一例として微分回路からなる
タイミング検出器48で微分信号として検出され、この
微分信号がタイミング信号として出力される。ここで、
タイミング信号に応じて時計手段(図示せず)等の現在
時刻を記録することで、応答器60が所定距離内R0内
に入った時点が記録される。また、応答器60に対して
仕分けや加工等の適宜なアクチエータ(図示せず)を動
作させることも可能である。
【0024】そしてさらに、図8に示すごとく、所定距
離R0の位置にある応答器60に向けて、撮像装置等の
識別手段100を設け、タイミング信号に応じてこの識
別手段100を動作させることで、当該位置にある応答
器60の有する情報を得ることができて該応答器60を
確実に識別できる。そこで、所定距離R0の位置を通過
する応答器60の通過時刻およびその識別情報を得るこ
とができる。かかる構成を採用することで、ゲートを通
過する応答器の種別や固有番号および通過時刻等を必要
とするシステムを容易に構築することができ、また応答
器が添設された物品等を応答器60の有する情報に基づ
いて、仕分けや加工等を行なうためのアクチエータを適
宜に動作させることもできる。
【0025】演算処理器44から出力される距離信号に
基づいて、必要があれば、質問器10と応答器60の距
離を適宜に記録することも可能である。
【0026】なお、上記実施例では、位相差θを示す位
相差信号を平滑等して演算処理器44で距離信号を演算
するようにしているが、位相差θを示す位相差信号の幅
の計測値に基づいて距離信号を演算するようにしても良
い。また、演算処理器44と判別器46を1つのコンピ
ュータで形成し、距離信号を得ることなく、直ちに判別
信号が出力されるようにしても良い。そして、質問器1
0および応答器60による変調は、上記実施例に限られ
ず、双方をA1変調または2PSK方式の変調としても
良く、さらにPSKに代えてFSK方式等を用いても良
い。
【0027】さらに、応答器60で復調された基準信号
を分周するのは、測距用応答変調信号と基準信号とをそ
の周波数差から識別することができるようにするもの
で、応答器60から送信された測距用応答変調信号波と
質問器10から送出されて周囲の障害物で反射されて質
問器10に受信された測距用変調信号波とを、分周帯域
通過フィルタ34で容易に区分けすることができる。基
準信号の分周は、Nが2以上の整数であれば1/N分周
であっても良い。1/2分周とすることで、位相差信号
がNが3以上の1/N分周に比べて短い周期で出力さ
れ、それだけ距離Rを検出する精度が高い。
【0028】そしてさらに、応答器60が所定距離R0
内に入った時点でタイミング信号を出力する構造は、上
記実施例で説明した構造に限られず、演算処理器44か
ら出力される距離信号から、質問器10と応答器60の
距離が所定距離R0となったことを検出してタイミング
信号を出力する構造であっても良い。例えば、距離信号
を所定距離R0に応じた基準値と比較し、一致した時点
でタイミング信号を出力するものであっても良い。そし
てまた、識別手段100は、撮像装置に限られず、応答
器60の有する必要な情報を識別できる手段であれば、
いかなる手段であっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信装置
は構成されているので、以下のごとき格別な効果を奏す
る。
【0030】請求項1記載の通信装置にあっては、質問
器に対して応答器が所定距離内にあるか否かを判別で
き、応答器が所定距離内に入った時点で通信を行なうな
らば、複数の応答器が質問器に順次近づきそして離れて
いくような場合に、各応答器との間で確実な通信がなし
得る。そして、測距用変調信号波が受信される間に測距
用応答変調信号波を出力させ無変調信号波が受信される
間に応答信号波を出力させるので、応答器に搬送波発振
器を必要とせず、構造が簡単であるとともに消費電力が
小さくて足りる。そこで、応答器を小型軽量化するのに
好適であるとともに応答器の電源の寿命をも長くするこ
とができる。
【0031】さらに、請求項2記載の通信装置にあって
は、応答器が所定距離内でしかも応答信号が適正である
場合にのみ、応答信号をデータとして取り込むので、誤
りを含むデータ通信がなされず、通信装置としての信頼
性を高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信装置の一実施例のブロック回路図
である。
【図2】質問器と応答器の距離が所定距離内であるか否
かを示す概念図である。
【図3】送信器および応答器の動作のタイムチャートで
ある。
【図4】応答器における測距用応答変調信号を説明する
波形図である。
【図5】質問器と応答器の距離に応じた距離信号の出力
を説明する図である。
【図6】応答器の送受信アンテナおよび応答側変調器の
具体的一例を示す図である。
【図7】質問器が応答信号を処理するフローチャートの
一例である。
【図8】所定距離の位置にある応答器を識別する構成を
示す概念図である。
【符号の説明】
10 質問器 12 搬送波発振器 14 基準信号発生器 18 変調器 20,78 モード切換スイッチ 22 送信アンテナ 24,62 受信アンテナ 28 ミキサー 32,68 データ帯域通過フィルタ 34 分周帯域通過フィルタ 36,38,72,74 波形整形器 40 位相差検出器 42 1/2分周器 44 演算処理器 46 判別器 60 応答器 70 基準帯域通過フィルタ 76 1/2応答側分周器 80 応答側変調器 82 送受信アンテナ 100 識別手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−167471(JP,A) 特開 平2−278941(JP,A) 特開 平6−244758(JP,A) 特開 平4−140685(JP,A) 特開 昭64−23188(JP,A) 特表 昭63−501981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 13/74 - 13/84 H04B 1/38 H04B 1/59

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質問器と応答器からなる通信装置であっ
    て、前記質問器は、搬送波を出力する搬送波発振器と、
    基準信号を出力する基準信号発生器と、前記搬送波を前
    記基準信号で変調した測距用変調信号波を出力する変調
    器と、前記測距用変調信号波を前記応答器に向けて送出
    する送信アンテナと、前記応答器から送出される測距用
    応答変調信号波を受信する受信アンテナと、前記測距用
    応答変調信号波から測距用応答変調信号を復調する復調
    手段と、前記基準信号と前記測距用応答変調信号の位相
    差を検出して位相差信号を出力する位相差検出器と、前
    記位相差信号から前記質問器と前記応答器の距離を演算
    して距離信号を出力する演算処理器と、前記距離信号か
    ら前記質問器と前記応答器の距離が所定距離内にあるか
    否かを判別して判別信号を出力する判別器と、前記変調
    器への入力を前記基準信号または起動信号および応答要
    求信号にモード切換制御信号に応じて切り換えて前記変
    調器より起動信号波と応答要求信号波と前記測距用変調
    信号波と無変調信号波を順次出力させるモード切換スイ
    ッチと、前記受信アンテナで受信される前記応答器から
    の応答信号波を復調する復調手段と、を備え、前記応答
    器は、前記測距用変調信号波を受信する受信アンテナ
    と、前記応答信号波と受信された測距用変調信号波に基
    づいて前記測距用応答変調信号波を出力する応答側変調
    器と、前記測距用応答変調信号波と前記応答信号波を前
    記質問器に向けて送出する応答送信アンテナと、前記受
    信アンテナで受信された前記起動信号波と前記応答要求
    信号波を復調する復調手段と、前記応答側変調器への入
    力を前記測距用応答変調信号または応答信号にモード切
    換制御信号に応じて切り換えて前記応答側変調器より前
    記測距用変調信号波が受信される間に前記測距用応答変
    調信号波を出力させ前記無変調信号波が受信される間に
    前記応答信号波を出力させるモード切換スイッチと、を
    備えて構成したことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信装置において、前記
    質問器は、前記判別器より前記応答器までの距離が所定
    距離内であるとの信号が出力された場合に、復調された
    前記応答信号を適正な信号として処理するように構成し
    たことを特徴とする通信装置。
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