JP3100481U - 制震用ガード - Google Patents

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Abstract

【課題】取付け自在に構成されるとともに強振動を吸収できる制震用ガードを提供すること。
【解決手段】制震用ガード10は、本体部11と、本体部11の両端部で本体部11に対して回動可能な装着部15・15とを備え、一方の装着部15を梁1に装着し、他方の装着部15を柱3に装着する。本体部11は長尺状のリンク部材111で形成し、リンク部材111の両端部の軸受孔にウレタンゴムで形成する軸受部13を挿入する。軸受部13には、軸部で装着部15の取り付けフランジを回動可能に装着する。
【選択図】図1

Description

 本考案は、木造構造物における制震用ガードに関し、さらに詳しくは、略直交する横梁と立柱間に装着して木造構造物の強度の向上を図る制震用ガードに関する。
 近年、大地震の到来が騒がれ、現在の建物において地震対策を施す必要が生じてきている。特に木造構造物においては、既設の構造物において、直交する横梁と立柱に装着して横梁と立柱間の強度を補強する制震用ガードが検討されている。例えば、従来の制震用ガードでは、特許文献1に記載されているものがある。これによれば、図5に示すように、制震用ガード20は2枚の剛板21・22と、2枚の剛板21・22との間に配設される粘弾性体23とを備えて構成され、それぞれの剛板21・23の一方を横梁に取り付け、他方を立柱に取り付けることによって構造物の補強及び制震対策を図るようにしている。
 別の制震用ガード30は、図6に示すように、横梁と立柱とに装着する2つのリンク体間31・32にアーチ状の板ばね34を介在させることによって構成している。詳細に説明すれば、一方の部材に装着する第1のリンク体31と他方の部材に装着する第2のリンク体32とは、く字状を形成するように摩擦パッド33を介して連結され、さらに第1のリンク体31の元部と第2のリンク体32の元部とをアーチ状の板ばね34で連結している。アーチ状の板ばね34は、円弧状の半径方向に対して可撓性を有して振動を吸収可能にしている。
特開2003−194143公報(2頁、図1参照)
 しかし、従来の制震用ガードのうち、前者の場合、2枚の鋼板21・22を組付けた制震用ガード20の平面視が、略矩形状に形成されることから、例えば、制震用ガード20を横梁と立柱との間に装着する場合、横梁、又は立柱の幅寸法内の大きさに制限されてしまう。そのため、各鋼板21・22の取付部との間の距離が制限されることから、粘弾性体で小さな振動は吸収できても、大きな振動に対しては吸収能力に制限があって対応できないという虞れがあった。
 また、後者の場合、アーチ状の板ばね34が、第1のリンク31の元部から延びる第1の延設部材34aと第2のリンク32の元部から延びる第2の延設部材34bとを有し、第1の延設部材34aと第2の延設部材34bとが、アーチ状の板ばね34の略中央部において回動可能に接合されて半径方向に可撓性を有して、振動を半径方向で吸収可能に構成している。第1の延設部材34aと第2の延設部材34(図例では34b)とは、いずれか一方が軸部を有する雄部として形成し、他方が開口部を有する雌部として形成していることから、特に雌部を形成するいずれかの延設部材34bは、一旦、大きな振動により開口部を広げると弾性変形範囲を超えて塑性変形を起こしやすい。そのため、繰り返しの振動により耐久性を低下することとなっていた。
 本考案は、上述の課題を解決するものであり、簡単な構成で耐久性を有するとともに、どのような場所でも取り付け自在に構成できる制震用ガードを提供することを目的とするものであり、そのために本考案に係る制震用ガードは、上記の目的を達成するために、以下のように構成するものである。すなわち、
 請求項1記載の考案では、略直交する2本の構造物間に装着して構造物の強度向上を図る制震用ガードであって、
 両端部に回動可能な軸部を有する長尺状の本体部と、前記軸部に装着される構造物取付部とを備え、
 前記本体部と前記軸部とは、粘弾性体の軸受部で回動可能に支持されていることを特徴とするものである。
 また、請求項2記載の考案では、前記粘弾性体の軸受部が硬質ウレタン系のゴム材料で形成されていることを特徴としている。
 本考案に係る制震用ガードでは、請求項1記載の考案によれば、本体部の両端部に配置されたそれぞれの構造物取付部を直交する2本の構造物に装着する。構造物取付部は、本体部に回動可能に装着されていることから、略直交する2本の構造物に対して、本体部が2本の構造物に対して自在な角度で装着できる。例えば、2本の構造物が横梁と立柱の場合、立柱の横梁との接合部から下方に装着スペースが制限されていると、横梁側の構造物取付部は、横梁と立柱との接合部から遠い距離に配置させ、立柱側の構造物取付部は、横梁と立柱との接合部から近い距離に配置するように取り付ける。つまり、本体部は、45°の位置から横方向に倒れた状態で装着されることとなる。このように、本考案の制震用ガードは、構造物の状態に合わせて自在に装着することが可能となる。
 また、本考案の制震用ガードは、地震や台風により構造物に振動が発生すると、構造物の振動は、制震用ガードの粘弾性体の軸受部で吸収することとなり、構造物への負荷を軽減して破損を防止することができる。しかも本体部は、長尺状に形成されていることから、軸受部を大きく形成しても装着可能に構成されることから、大きな振動でも対応することができる。
 請求項2記載の制震用ガードによれば、粘弾性体としての軸受部が硬質のウレタンゴムで形成されていることから、高硬度で高弾性を有し、機械的強度や耐摩耗性にも優れていることから、大きな振動に対応することができるとともに耐久性もよい。
 本考案の制震用ガードは、直交する2本の柱、例えば、水平方向に配置されている横梁(以下、梁という)と垂直方向に立設されている立柱(以下、柱という)とに装着して構造物を補強するとともに、地震や台風により発生した振動を吸収できるように構成するものである。
 図1は、構造物における梁1と柱3の接合部に制震用ガード10を装着した状態を示すものであり、長尺状の本体部11と本体部11の両端部に回動可能に装着される構造物装着部(以下、装着部という)15とを備えて、装着部15の一方を梁1、他方を柱3に装着している。
 図2に示すように、制震用ガード10の本体部11は、長尺棒状に形成されたリンク部材111の両端部に軸受孔112・112を有して形成されている。リンク部材111は、パイプ状に形成しても、角柱状あるいは丸柱状に形成してもよい。
 リンク部材111の軸受孔112には、ウレタンゴムで形成された軸受部13が圧入され、軸受部13に形成された軸挿通孔131に軸部152が挿通される。さらに、軸受部13の両端面にはL字状に形成された取付けフランジ151・151が配置され、一対の取付けフランジ151・151が軸部152とともにリンク部材111に対して回動可能に装着される。実施例においては、軸部152は六角ボルトで形成され、一対の取付けフランジ151・151と軸受部13を挿通した後、ナット153・ワッシャー154で止着している。なお、一対の取付けフランジ151・151、軸部152、ナット153、ワッシャー154とで装着部15を構成している。
 軸受部13は、弾性を有する硬質のウレタンゴムで形成され、リンク部材111の長さ方向にかかる負荷を吸収することによって、リンク部材111に装着される一対の軸受部13・13間のピッチを僅かに修正できるように形成される。硬質のウレタンゴムは、高硬度で高弾性を有してかつ機械的強度や耐摩耗性に優れていることから、例えば、振動による両軸受部13・13間のピッチの移動を吸収することができる。なお、軸受部13はウレタンゴムの代わりに、テフロン(登録商標)系のゴム材料、またはナイロン系のゴム材料で形成してもよい。
 取付けフランジ151は、リンク部材111に対して回動可能に装着されるとともに、梁1又は柱3に取り付けるための2箇所の取付け孔151aを有している。リンク部材111に装着する一対の取付けフランジ151・151のうち、一方の取付けフランジ151には、軸部152を挿通するための軸部挿通孔152bが形成され、他方の取り付けフランジ152には、軸部152のネジ部と螺合する雌ネジ部152cが形成されている。従って、軸部152が、一方の取付けフランジ151を挿通して他方の取付けフランジ152に螺合した後、ナット153で締結することによって、軸部152と一体的に固着することができ、リンク部材111に対して取付けフランジ151を軸部152の軸方向に隙間を形成することができる。これによって、一対の取付けフランジ151・151をリンク部材111に対して回動可能に装着することが可能となる。
 なお、軸部152は、六角ボルトを使用しているが、これに限定するものではなく、両端に雄ネジを形成した丸棒状のピンでもよい。また、取付けフランジ151をリンク部材111に対して回動可能にするためには、軸部152と軸受部13の軸挿通孔131との嵌合状態を遊嵌状態にして、ナット153で止着する際に、取付けフランジ151と軸受部13との間に軸部152の長さ方向に対して遊びを有するように止着すればいいことから、例えば、取付けフランジ151の軸部152を挿通する孔を両方とも軸部152より大きな孔に形成して、軸部152を段つきに形成して取付けフランジ151を取り付けて長さ方向を規制するか、あるいは、ナットを2個使用して軸部152のねじ部に締結してダブルナットでロックすることによって軸部152の長さ方向を規制するようにしてもよい。
 次に、上記のように構成された制震用ガード10の作用を、図3に基づいて説明する。まず、制震用ガード10(10A、及び10B)を図1のように、梁1と柱3とを有する構造体に装着し、例えば、地震や台風で構造体に振動が発生することによって、図3に示すように、梁1と柱3が変形する。
 図3においては、梁1は並設する一対の柱3A・3Bに対して、左側に移動している。つまり、左側の柱3Aは下部に対して上部が左側に傾斜し、そのため、梁1と柱3Aとは制震用ガード10Aが装着された内側角度が、90°より狭い角度となっている。この場合、制震用ガード10Aにおける軸受部13・13間のピッチP1は、弾性状の軸受部13・13がお互いに近づく方向に押圧されるように吸収されることから、初期の寸法より狭まることとなる。
 一方、右側の制震用ガード10Bは、梁1と柱3Aとは制震用ガード10Bが装着された内側角度が、90°より広い角度となっている。この場合、制震用ガード10Bにおける軸受部13・13間のピッチP2は、弾性状の軸受部13・13がお互いに離れる方向に引っ張られるように吸収されることから、初期の寸法より広くなることとなる。
 また、この制震用ガード10は、装着部15が本体部11に対して回動可能に構成されていることから、例えば、図4に示すように、梁1の下方に、補助梁5が梁1と並設するように柱3に接合されていて、梁1と補助梁5との間が狭い場合、一対の装着部15・15を自在に回動させて、本体部11を水平方向に近づけるように傾斜させて梁1と柱3とに装着することができる。勿論逆の場合、例えば、柱3と並設して補助柱が梁1に接合している場合においても、本体部11を垂直方向に近づけるように装着すれば、制震表ガード10を装着することができる。
 従って、構造体がどのように構成されていても、この制震用ガードを自在に装着することが可能となる。
 上記のように、実施例の制震用ガード10は、長尺状のリンク部材111の両端部に弾性状の硬質ウレタンゴムを軸受部13として挿入していることから、直交する梁1と柱3に装着すれば、例えば、地震や台風によって発生する振動を軸受部13で吸収することができ、梁1や柱3を保護することができる。
 しかも、実施例の制震用ガード10は、装着部15が本体部11に対して回動自在に構成されていることから、構造体がどのように構成されていても、容易に装着して構造体を保護することが可能となる。
本考案による一形態の制震用ガードを構造体に装着した状態を示す正面図である。 図1における制震用ガードを示す分解斜視図である。 図1における構造体が変形した状態の制震用ガードを示す正面図である。 制震用ガードを別の形態の構造体に装着した状態を示す一部正面図である。 従来の制震用ガードを示す斜視図である。 従来の別の形態の制震用ガードを示す正面図である。
符号の説明
 1 梁
 3 柱
 10 制震用ガード
 11 本体部
 111 リンク部材
 13 軸受部
 15 装着部
 151 取付けフランジ
 152 軸部
 153 ナット

Claims (2)

  1.  略直交する2本の構造物間に装着して構造物の強度向上を図る制震用ガードであって、
     両端部に回動可能な軸部を有する長尺状の本体部と、前記軸部に装着される構造物取付部とを備え、
     前記本体部と前記軸部とは、粘弾性体の軸受部で回動可能に支持されていることを特徴とする制震用ガード。
  2.  前記粘弾性体の軸受部が硬質ウレタン系のゴム材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の制震用ガード。
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