JP3100241B2 - マイクロプロセッサの駆動制御装置 - Google Patents

マイクロプロセッサの駆動制御装置

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JP3100241B2 JP04272073A JP27207392A JP3100241B2 JP 3100241 B2 JP3100241 B2 JP 3100241B2 JP 04272073 A JP04272073 A JP 04272073A JP 27207392 A JP27207392 A JP 27207392A JP 3100241 B2 JP3100241 B2 JP 3100241B2
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  • Calculators And Similar Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばバッテリで動
作する携帯型のパーソナルコンピュータのようなマイク
ロプロセッサ利用機器に関し、特に、マイクロプロセッ
サの実質的な能力を低下させることなく消費電力を削減
するマイクロプロセッサの駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平2−178818号公報に
見られるように、コンピュータシステムの各部の動作状
態に応じて、実質的な仕事を行っていない休止状態にな
っている部分への給電を停止することで、システム全体
の消費電力を減らすという技術があり、様々な形態で具
体的に実施されている。特にバッテリー駆動の可搬型パ
ーソナルコンピュータについては、小型・軽量のバッテ
リーでできるだけ長時間動作できるようにするために、
この種の節電技術が盛んに研究されている。
【0003】従来のある種のパーソナルコンピュータで
はレスト・モードとスリープ・モードと呼ぶ2種類のス
タンバイ機能を備えている。レスト・モードは、一定時
間CPUが動作しないと、自動的に動作周波数を16M
Hzから1MHzに下げる機能である。さらに一定時間
が経過すると自動的にスリープ・モードに入る。スリー
プ・モードでは電源供給が停止する。どちらのモードで
動作していても、任意のキーを押すことで通常のモード
に復帰する。スタンバイ・モードに入る時間はユーザが
任意に設定することができる。
【0004】ここで「一定時間CPUが動作しない」こ
とが節電状態(前記のスタンバイ・モード)に移行する
条件となっている。具体的には、キーボードからの入力
や通信コントローラからの入力など、CPUの仕事を起
動する外部要因が一定時間以上発生しなかった時に、節
電状態に移行するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的なパーソナルコ
ンピュータで日本語ワードプロセッサや表計算などのア
プリケーションソフトを実行している場合、最近の高性
能なマイクロプロセッサ(CPU)の処理速度はオペレ
ータによるキーボード入力速度に比べてはるかに高速で
あり、CPUが次の仕事の起動要因を待つ状態、すなわ
ちアイドル状態が頻繁に生じているのが普通である。そ
のようなCPUのアイドル状態をとらえて前記のような
節電状態(CPUの消費電力および処理速度がともに小
さい状態)に移行することができれば、おおいに効果が
ある。この種の節電制御技術をさらに進歩させ、マイク
ロプロセッサの実質上の処理能力、処理速度を低下させ
ることなく、実動作上での不必要な電力消費を削減でき
るようにすることが強く望まれている。
【0006】また、処理能力および処理速度の大きなマ
イクロプロセッサほど消費電力が大きく、したがって発
熱も大きいので、マイクロプロセッサの不必要な消費電
力を削減することは、バッテリでの使用時間を長くする
面からだけではなく、マイクロプロセッサ利用機器の熱
設計の面でも有利になり、いわゆるノート型パーソナル
コンピュータや電子手帳などの小型軽量化が容易にな
る。
【0007】この種の節電を目的としたマイクロプロセ
ッサの駆動制御装置を設計するにあたって重要なポイン
トとなるのは、アイドル状態をもれなく的確に検出する
ためのアルゴリズムと、節電制御によって絶対に誤動作
を起こさないという信頼性である。従来の装置では、な
んらかの方式によりアイドル状態を検出したときに、ク
ロック周波数を例えば16MHzから1MHzに切換え
ている。ある種のマイクロプロセッサではこのように動
作中にクロック周波数を切換えても誤動作せず、動作の
連続性が保証されるが、別のある種のマイクロプロセッ
サでは動作中にクロック周波数を切換えることができな
い。
【0008】例えば米国インテル社製のマイクロプロセ
ッサ80486DX,DX2,SXでは、動作中のクロ
ック信号の周期安定度として0.1パーセント以下の値
が要求され、クロック周期がこの規定値を超えて変動す
ると正常な動作は保証されない。したがって、この種の
マイクロプロセッサについてはアイドル状態と非アイド
ル状態とでクロック周波数を2段階に切換えるという節
電制御を適用することができなかった。
【0009】この発明は以上のような技術的課題に鑑み
なされたもので、その目的は、動作中にクロック周波数
を2段階に切換えることができないマイクロプロセッサ
についても、プログラム実行状態に応じて不必要な消費
電力を削減するという節電制御を適用することができる
ようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のマイクロプロ
セッサの駆動制御装置は、マイクロプロセッサがアクセ
スするアドレスの遷移状況をこのマイクロプロセッサの
外部にて適当なアドレス分解能で監視し、このマイクロ
プロセッサが所定の時間範囲内であるアドレス群のみを
反復してアクセスしているアイドル状態になっているか
否かを判定する状態監視手段と、この状態監視手段が非
アイドル状態からアイドル状態になったと判定したとき
に、前記マイクロプロセッサに供給しているクロック信
号の周波数を規定値以下の変化率で漸次減少させて所定
の低い周波数に変更するクロック周波数漸減手段と、前
記状態監視手段がアイドル状態から非アイドル状態にな
ったと判定したときに、前記マイクロプロセッサに供給
しているクロック信号の周波数を規定値以下の変化率で
漸次増加させて所定の高い周波数に変更するクロック周
波数漸増手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】例えば0.1%以下のクロック周波数の安定度
が要求されるマイクロプロセッサであっても、クロック
周波数を0.1%づつ漸次変化させれば誤動作するおそ
れはない。所定の高い周波数を50MHz、所定の低い
周波数を16MHzとし、規定の変化率を0.1%とす
れば、約1140クロック分の時間で50MHzから1
6MHzまで変化させることができる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるマイクロプ
ロセッサの駆動制御装置の概略構成を示している。この
実施例では、米国インテル社製のマイクロプロセッサ8
0486SXをCPU2として用いたノート型パーソナ
ルコンピュータシステム1を想定している。
【0013】CPU2のクロック信号はクロック発生部
3から供給される。クロック発生部2は状態判定回路7
からの判定信号に従って以下に詳述するようにクロック
周波数を50MHzから16MHzの範囲で変化させ
る。コンピュータシステム1のシステムバス6には状態
判定回路7とアドレス監視回路8とアドレス検出回路9
が接続され、これらによってCPU2のプログラム実行
状態が監視され、CPU2がアイドル状態になっている
か否かを示す判定信号をクロック発生部3に向けて出力
する。
【0014】アドレス監視回路8は状態判定回路7から
の制御信号によってアドレス記憶モードとアドレス比較
モードのいずれかで動作する。アドレス記憶モードで
は、最初に記憶内容をクリアし、その後CPU2がアク
セスしたアドレスを適宜なアドレス分解能で記憶する
(CPU2があるアドレスをアクセスすると、回路8に
おける該当の記憶セルに“1”がセットされる)。この
アドレス記憶モードで記憶したアドレス群のことを以下
では学習アドレスと称する。また、アドレス監視回路8
がアドレス比較モードで動作すると、CPU2がアクセ
スするアドレスと前述の学習アドレスとが順次比較さ
れ、学習アドレス以外のアドレスが新たにアクセスされ
たとき、アドレス監視回路8から不一致信号が状態判定
回路7に向けて出力される。
【0015】また、この実施例のシステム1はオペレー
ティングシステムとしてMS−DOSを備えたものとす
る。80486SXのローパワーで動作するMS−DO
Sアプリケーションプログラムは、特定のアドレスに割
り当てられている割り込みベクターテーブルを利用して
処理を行う。この割り込みベクターテーブル中には、キ
ーボード入力に応答して入力データを取り込むためのソ
フトウェア割り込み機能や、キーボード入力の有無をチ
ェックするためのソフトウェア割り込み機能などが設定
されている。図1のアドレス検出回路9は、前記割り込
みベクターテーブル中の前記の2つのソフトウェア割り
込みベクターがアクセスされたことを個別に検出する回
路であり、その検出信号は以下のように状態判定回路7
よって制御に利用される。
【0016】状態判定回路7によるCPU2のプログラ
ム実行状態の監視と節電制御の処理手順を図3のフロー
チャートに示している。
【0017】図3に示すように、最初のステップ100
では初期設定として判定信号を非アイドル状態を示すH
レベルにセットする(なお後述するように、非アイドル
の定常状態ではクロック発生部3から50MHzのクロ
ック信号が出力され、CPU2は高速モードで動作す
る)。そしてステップ101では学習時間Txを下限値
100μsecに設定する。次のステップ102ではア
ドレス監視回路8をクリアした後、学習時間Txだけア
ドレス記憶モードで動作させる。これにより時間Tx内
にCPUがアクセスしたアドレスブロックがアドレス監
視回路8に記憶される(これが学習アドレスである)。
【0018】次のステップ103では、学習時間Txに
応じて設定される監視時間Ty(Txより適宜に大きい
値)のタイマをスタートし、アドレス監視回路8をアド
レス比較モードで動作させる。そして前記Tyタイマに
より、時間Ty内にCPUが前記学習アドレス以外をア
クセスするか否かを監視する(ステップ103、10
4)。時間Ty内に学習アドレス以外がアドレスされる
と、その時点でステップ104→105と進み、学習時
間Txに100μsecを加えた値を新たな学習時間T
xとし、ステップ106で学習時間Txが上限値10m
secを超えているか否かをチェックする。Txが10
msec以内であればステップ102に戻って学習処理
を実行し、Txが10msecを超えていればステップ
101に戻ってTxを下限値100μsecにしてから
ステップ102に進む。
【0019】以上のステップ100〜106では、学習
時間Txと監視時間Tyを下限値から上限値に向けて漸
増させながら、ステップ102の学習処理と、ステップ
103、104、105の監視処理を繰り返し、「時間
Ty内に学習アドレス以外がアクセスされない」という
反復アクセス状態を検出していることになる。
【0020】「時間Ty内に学習アドレス以外がアクセ
スされない」という反復アクセス状態が検出されると、
ステップ104から107に進み、CPU2のプログラ
ム実行状態が以下の除外条件に当てはまるかどうかを判
定し、当てはまらなければステップ108に進み、判定
信号をアイドル状態を示すLレベルに反転させる。その
後ステップ109で、CPU2が前記の反復アクセス状
態から脱出したか否かを監視し続け、反復アクセス状態
から脱出した場合に最初のステップ100に戻り、判定
信号をHレベル(非アイドル状態を示す)に反転させ、
以上述べた処理を再び行う。なお後述するように、アイ
ドルの定常状態ではクロック発生部3から16MHzの
クロック信号が出力され、CPU2は低速モードで動作
する。
【0021】ところでステップ107での除外条件と
は、キーボード入力取り込みのためのソフトウェア割
り込みベクターのアドレスが直前の一定時間内にアクセ
スされた場合、キーボード入力をチェックするための
ソフトウェア割り込みベクターのアドレスが過去一定時
間以上アクセスされていない場合、ビデオメモリ空間
として割り当てられているアドレスがアクセスされてい
る場合である。
【0022】またステップ109では、具体的に次のよ
うにして反復アクセス状態の脱出を検出する。アドレス
監視回路8を比較モードで動作させ、ステップ102の
実行によって記憶された学習アドレス以外がアクセスさ
れるか否かを監視し続ける。学習アドレス以外がアクセ
スされれば反復アクセス状態から脱出したと判定する。
また学習アドレス以外がアクセスされなくても、キーボ
ード入力の読み込みのためのソフトウェア割り込みベク
ターのアドレスがアクセスされた場合も、ただちに反復
アクセス状態から脱出したと判定する。
【0023】このようにして、CPU2が約20mse
c以下の時間範囲内であるアドレス群のみを反復してア
クセスしている状態を検出し、そのような反復アクセス
状態を検出している期間中は(前述の除外条件成立の場
合は除く)CPU2を低速モードで動作させる。
【0024】以上がこの実施例における状態監視手段の
構成と動作であるが、以下ではこれの効果について詳述
する。
【0025】前述した従来の技術では「CPUの仕事を
起動する要因が一定時間以上発生しない」ことをもって
CPUがアイドル状態にあると判定して節電モード(低
速モード)に移行するようになっている。この従来技術
を一般的なパーソナルコンピュータに適用する場合は、
前記の「一定時間」を数十秒以上に設定する必要があ
り、充分な節電効果が得られないという問題がある。例
えばワードプロセッサのソフトウェアを使用している状
態を想定する。オペレータが文章を考えながらキー入力
する場合、キー入力速度よりもCPUの処理速度の方が
圧倒的に速い場合が多く、あるキー入力から次のキー入
力までの間に数十ミリ秒から数秒程度の実質休止状態を
生じる機会が非常に多い。だからといって前述の従来の
節電制御方法における「一定時間」を例えば1秒〜数秒
程度に設定したのでは、少し時間のかかる文書の移動や
辞書ファイルの整理などの仕事を行っている最中に節電
状態に移行してしまう。そこで充分な安全度を見込んで
「一定時間」を充分に長くして数十秒〜数分間に設定す
る必要がある。そうすると頻繁に発生している短時間の
実質休止状態に対しては節電機能が働かず、充分な節電
効果は得られない。
【0026】以上のような従来技術と比較した場合、本
実施例の状態監視手段は次のような作用効果を有する。
【0027】CPUがループ性のプログラムを反復して
実行している場合、そのループを構成する命令群の格納
されているアドレスは、ほとんどの命令において固有の
ものである。従ってループ性プログラムを実行している
状態では、CPUはある限られたアドレス群のみを反復
してアクセスすることになる。その反復周期をTとする
と、前記反復アクセス検出手段において少なくとも(2
×T+α)時間だけCPUのアクセスアドレスの遷移状
況を監視することで、前記の反復アクセス状態を検出す
ることができる。
【0028】システムがキーボードからの入力を待って
いるようなアイドル状態では、CPUは非常に短い周期
の反復アクセス状態になっている。そこで適宜に設定し
た時間範囲内で反復アクセス状態が検出されたとき、C
PUの動作モードを高速モードから低速モードに切換え
る。また何らかの有効な仕事が起動されると、CPUは
前記の反復アクセス状態から抜け出して非アイドル状態
となるが、そのとき動作モードを高速モードに戻す。こ
うすることでシステムのオペレーションに全く支障を与
えずに、ごく短時間の節電期間を頻繁に作り出すことが
できるのである。
【0029】次に、前記クロック周波数漸減手段と漸増
手段を含んだクロック発生部3の構成と動作を図2の波
形図を参照しながら詳細に説明する。
【0030】図1の実施例のクロック発生部3は、状態
判定回路7から出力される判定信号を緩衝し適宜に増幅
するバッファ31と、バッファ31を経た判定信号を積
分する積分器32と、その積分出力を所定の上限値と下
限値の範囲に制限するリミッタ33と、このリミッタ3
3の出力を制御電圧とする電圧制御型可変周波数発振器
(VCO)34とからなり、VCO34の発振出力がC
PU2のクロック信号となる。
【0031】図2に示すように、バッファ31の出力が
Lレベル(アイドル状態)からHレベル(非アイドル状
態)に変化すると、積分器32の出力はその積分時定数
に応じた特性で徐々に増加し、反対にHレベルからLレ
ベルに変化すると、積分出力は徐々に低下する。リミッ
タ33に設定された上限値はVCO34の出力周波数を
50MHzにする制御電圧に等しく、また下限値はVC
O34の出力周波数を16MHzにする制御電圧に等し
い。積分器32の出力はこの上限値と下限値の範囲を超
えて変化するが、リミッタ33の出力は判定信号がLレ
ベルからHレベルに反転したのを受けて下限値から上限
値まで漸次増加し、また判定信号がHレベルからLレベ
ルに反転したのを受けて上限値から下限値まで漸次減少
する。そして、その漸増・漸減の変化率は積分器32の
積分特性で決まるが、リミッタ33の変化する出力電圧
を受けて変化するVCO34の周波数の変化率が0.1
%(CPU2に定められたクロック周波数の安定度)を
超えないように、積分特性を設定している。
【0032】したがって、判定信号がHレベルからLレ
ベルに反転したときに、クロック周波数が50MHzか
ら16MHzにステップ的に変化するのではなく、周波
数変化率が0.1%を超えない範囲で徐々に変化し、C
PU2が高速モードから低速モードにある程度緩やかに
移行し、誤動作は生じない。低速モードから高速モード
に移行する際のクロック周波数の変化も同様に徐々にな
され、誤動作は生じない。
【0033】図4は前記クロック発生部の他の実施例を
示している。この実施例では、50MHzの基準発振器
41と16MHzの基準発振器41を設け、判定信号が
Hレベルのときは切換回路43を介して50MHzの基
準信号を周波数−電圧(FV)変換器44に入力し、判
定信号がLレベルのときは16MHzの基準信号をFV
変換器44に入力する。また、CPUのクロック信号を
発生するVCO46の出力は前記FV変換器44と同じ
特性のFV変換器47に入力し、両FV変換器44と4
7の電圧出力を比較器45で比較する。
【0034】また、判定信号の変化点が立上り検出器4
8および立下り検出器49でそれぞれ検出される。VC
O46の制御電圧を発生する回路50に対し、立上り検
出器48の検出信号が制御電圧アップ指令となり、立下
り検出器49の検出信号が制御電圧ダウン指令となり、
前記比較器45の一致信号が制御電圧ホールド指令とな
る。
【0035】判定信号がLレベルになっているアイドル
定常状態ではVCO46は16MHzで発振している。
判定信号がHレベルに反転すると、立上り検出信号が生
じ、制御電圧発生回路50は出力電圧を規定の変化率以
下で徐々に増加させる。これによりVCO46からのク
ロック周波数が規定の変化率以下で徐々に高くなる。こ
のときのクロック周波数と発振器41からの50MHz
の基準信号とがFV変換器44と47および比較器45
を介して比較されており、比較器45から一致信号が出
力された時点で制御電圧発生回路50の出力電圧がホー
ルドされ、VCO46の発振周波数が50MHzに安定
化される。これでCPUは高速モードで動作する。また
判定信号がLレベルになると、立下り検出信号が生じ、
VCO46の制御電圧が徐々に低下しはじめ、クロック
周波数が規定の変化率以下で低下する。このクロック周
波数と発振器42からの16MHzの基準信号とが前述
のように比較され、比較器45から一致信号が出力され
た時点で制御電圧がホールドされ、クロック周波数は1
6MHzに安定化される。
【0036】以上クロック発生部の2つの構成例を説明
したが、この発明はこれら実施例に限定されるものでは
なく、例えばPLL(位相ロックループ)回路を用いた
フィードバック制御式の回路など、この発明のクロック
周波数漸増・漸減手段をさまざまな回路で具体化するこ
とができる。なお、図1のようなオープンループ式のク
ロック発生部の場合は、温度上昇によりクロック周波数
が適宜に低下するような温度特性の回路とする方が、実
使用上の安定動作を保証することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、動作中のク
ロック周波数に例えば0.1%程度の高度な安定度を要
求され、クロック周波数をステップ的に切換えることが
できないマイクロプロセッサであっても、この発明の駆
動制御装置のように、クロック周波数を規定の変化率以
下で徐々に変更することで、マイクロプロセッサの処理
の連続性を保ちながら誤動作することなく高速モードと
低速モードのモード移行を行うことができる。したがっ
て、この種のマイクロプロセッサを用いたシステムで
も、プログラム実行状態に応じて不必要な消費電力を削
減するという節電制御を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマイクロプロセッサ
の駆動制御装置の概略構成図である。
【図2】同上実施例におけるクロック発生部の動作を示
す波形図である。
【図3】図1における状態判定回路の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】クロック発生部の他の実施例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
2 CPU 3 クロック発生部 7 状態判定回路 8 アドレス監視回路 31 バッファ 32 積分回路 33 リミッタ 34 電圧制御型可変周波数発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/32 G06F 1/04 301 G06F 15/02 305 G06F 15/78 510

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロプロセッサがアクセスするアド
    レスの遷移状況をこのマイクロプロセッサの外部にて適
    当なアドレス分解能で監視し、このマイクロプロセッサ
    が所定の時間範囲内であるアドレス群のみを反復してア
    クセスしているアイドル状態になっているか否かを判定
    する状態監視手段と、この状態監視手段が非アイドル状
    態からアイドル状態になったと判定したときに、前記マ
    イクロプロセッサに供給しているクロック信号の周波数
    を規定値以下の変化率で漸次減少させて所定の低い周波
    数に変更するクロック周波数漸減手段と、前記状態監視
    手段がアイドル状態から非アイドル状態になったと判定
    したときに、前記マイクロプロセッサに供給しているク
    ロック信号の周波数を規定値以下の変化率で漸次増加さ
    せて所定の高い周波数に変更するクロック周波数漸増手
    段とを備えたことを特徴とするマイクロプロセッサの駆
    動制御装置。
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