JP3100080B2 - セラミックスと金属との接合体の製造方法 - Google Patents

セラミックスと金属との接合体の製造方法

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JP3100080B2 JP03240504A JP24050491A JP3100080B2 JP 3100080 B2 JP3100080 B2 JP 3100080B2 JP 03240504 A JP03240504 A JP 03240504A JP 24050491 A JP24050491 A JP 24050491A JP 3100080 B2 JP3100080 B2 JP 3100080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス−金属接
合体の製造方法に関し、詳細には、窒化珪素、炭化珪
素、サイアロン等の非酸化セラミックスと金属との接合
体において、その接合強度のバラツキが小さく、高信頼
性の接合体を得るセラミックスと金属との接合体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接合用セラミックスとして、窒化珪素、
サイアロン、炭化珪素等の非酸化セラミックスを用いた
セラミックス−金属接合体は、従来から知られており、
そして、このセラミックスとしては、気孔の少ない高密
度のセラミックス、つまり吸水率0.02%未満のセラミッ
クスを使用して作製されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のセラ
ミックス−金属接合体は、上記したとおり、気孔の少な
い高密度のセラミックス(吸水率0.02%未満のセラミッ
クス)を使用しているため、その強度は充分であるもの
の、接合強度に大きなバラツキがみられ、そのバラツキ
の小さい接合体が得られない欠点を有している。即ち、
従来法で作製された非酸化物セラミックス−金属接合体
は、後記するように、セラミックスの制御しきれない欠
陥が原因となり、つまり、接合に関わる点以外の要因が
その接合強度に大きく影響し、そのため、該強度に大き
なバラツキがみられる。
【0004】そこで、本発明は、上記欠点を解消するセ
ラミックス−金属接合体の製造方法を提供することを目
的とし、詳細には、非酸化セラミックスと金属との接合
体において、その接合強度のバラツキが小さく、高信頼
性の接合体を得るセラミックスと金属との接合体の製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、接合
用セラミックスとして所定のポ−ラスなセラミックス、
即ち、吸水率0.02〜0.1%のセラミックスを用いて金属
と接合し、また、この接合体の表面部分を面粗さ1.0S
以下に仕上げることを特徴とするものであり、これによ
って、 該セラミックスと金属との接合体の接合強度の
バラツキが小さい製品が得られるものである。
【0006】即ち、本発明は、セラミックス−金属接合
体の製造方法において、接合用セラミックスとして、吸
水率0.02〜0.1%のセラミックスを使用することを特徴
とするセラミックスと金属との接合体の製造方法で
、このセラミックスと金属の接合体の側面の表面粗さ
を1.0S以下に加工することを特徴とするセラミックス
と金属の接合体の製造方法(請求項)である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明すると、本発明
の特徴は、接合用セラミックスとして、所定のポ−ラス
なセラミックス、即ち、吸水率0.02〜0.1%のセラミッ
クスを用いる点にある。0.02%未満では、接合強度のバ
ラツキが極めて大きく(後記の比較例7〜9参照)、ま
た、0.1%を越えても、同じくそのバラツキが大きくな
り(後記の比較例4〜6参照)、いずれも好ましくな
い。なお、本発明において、上記セラミックスとして
は、窒化珪素、サイアロン、炭化珪素等の非酸化セラミ
ックスを好適に使用することができる。
【0008】また、本発明の特徴は、上記したポ−ラス
なセラミックスと金属とからなる接合体の側面の表面粗
さを1.0S以下に仕上げ加工する点にある。以下、この
仕上げ加工について、詳記する。
【0009】従来、セラミックス−金属接合体を製造す
る際に使用されているセラミックスは、前記したよう
に、吸水率0.02%未満の高密度セラミックスであった。
これは、この高密度セラミックスそれ自体の破壊強度が
高いことを生かし、そして、このセラミックスと金属と
の接合体の側面の表面粗さを2.0Sに仕上げ加工し、こ
れによって、該接合体の強度を高めることにより、セラ
ミックスのバラツキをも押さえ込めると考えられてい
た。
【0010】しかし、実際は、表面粗さ2.0Sの仕上げ
加工によって、セラミックスと砥石の間に大きな抵抗が
生じ、この抵抗により、セラミックス表面にもともと存
在する欠陥を増幅させ、セラミックスの結晶の結合力を
低下させることになる。また、表面粗さ2.0Sの仕上げ
では、セラミックスの表面の結晶だけではなく、その内
側の結晶までも削ってしまうため、セラミックスに大き
な欠陥をつくる原因となる。これらの接合に関わる点以
外の要因、即ち、接合用セラミックスの欠陥が原因とな
り、従来法により作製されたセラミックス−金属接合体
は、その接合体の強度のバラツキが生じるものと考えら
れる。
【0011】本発明者等は、このセラミックス−金属接
合体について鋭意研究を重ねた結果、表面粗さを1.0S
以下とするように仕上げることにより、刃とセラミック
スの間に生じる研削の抵抗を低下させることができ、そ
して、セラミックスの表面結晶のみを削ることになるの
で、破壊のバラツキ、接合強度のバラツキを防止するこ
とができることを見い出だしたものである。
【0012】そこで、本発明は、前記したとおり、セラ
ミックスと金属の接合体の側面の表面粗さを1.0S以下
に仕上げ加工する点を第2の特徴とするものである。本
発明において、この表面粗さを1.0Sを越えて仕上げ加
工すると、接合強度のバラツキが極めて大きくなり、好
ましくない(後記の比較例1〜3参照)。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例1〜3を従来品1〜3
及び比較例1〜9と共に挙げ、本発明をより詳細に説明
する。 (実施例1〜3)3.4×4.4×20mmのセラミックスと金
属とを活性金属ろう材(TKC-710、田中貴金属工業社
製)を用い、10-5Torrの真空中において800℃で15分間
加熱し、接合した後、3.4×4.4×40mmの接合体を得
た。その後、接合体の表面を各200μmの粗さで研削加
工し、3.4×4.4×40mmの接合体を得た。この時の研削
送り量を2μmとし、また、研削送り速度を20m/sと
した。この実施例1〜3で使用したセラミックスの種類
及び吸水率、並びに、接合体の側面の表面粗さを表1に
示した。
【0014】次に、この接合体の接合強度及びそのバラ
ツキを測定し、その測定結果を同じく表1に示した。な
お、この強度測定は、室温で4点曲げ試験から求めた。
また、バラツキの測定は、同一条件で各10本づつの試
料を作製し、そのバラツキ度合いを調べた。
【0015】(従来品1〜3)従来品として、吸水率0.
02%未満の高密度セラミックス(日本セラテック社製)
を用い、表面粗さを2.0Sとする点を除いて上記実施例
と同一条件で各10本づつの試料を作製した。次に、こ
の試料の接合強度及びそのバラツキを上記実施例と同様
に測定し、同じく表1に示した。
【0016】(比較例1〜9)比較のため、表1に示す
吸水率並びに表面粗さの試料を実施例と同様の条件で各
10本づつ作製した。次に、この試料の接合強度及びそ
のバラツキを実施例と同様に測定し、同じく表1に示し
た。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、本発明によるも
の(実施例1〜3)は、接合強度については従来品1〜
3と同程度の強度が得られ、その上、バラツキについて
は、従来法では7kg/mm2以上であり、実用に耐え
ないのに対し、本発明によるものは、3kg/mm2
下であり、充分実用に供しうることが理解できる。
【0019】そして、比較例1〜3で見られるように、
本発明で規定する吸水率0.02〜0.1%の範囲内のセラミ
ックスを用いても、表面粗さが1.5Sの場合、接合強度
が劣るのみならず、そのバラツキが12kg/mm2
上であって、全く実用に耐えないものであった。また、
比較例4〜6で見られるように、表面粗さを1.0Sとし
ても、吸水率が0.1%を越えるポ−ラスなセラミックス
を使用した場合、接合強度が9kg/ mm2以下と低
く、更 に、バラツキも5kg/mm2以上と大きく、実
用に耐えないものであった。更に、比較例7〜9で見ら
れるように、表面粗さを1.0Sとしても、吸水率が0.02
%未満の高密度セラミックスを使用した場合、接合強度
については17kg/mm2以上と大きいけれども、そ
のバラツキについては、10kg/mm2以上と大き
く、到底実用に耐えないものであった。
【0020】このように、吸水率が0.02〜0.1%のセラ
ミックスを用いても、また、接合体の表面粗さを1.0S
としても、接合強度のバラツキを防止することができ
ず、この両者を組合せることにより初めて高強度で、し
かも、そのバラツキが小さい接合体が得られることが理
解できる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおりにより、
ポ−ラスなセラミックス、即ち、吸水率0.02〜0.1%の
セラミックスを用いて金属と接合し、そして、該接合体
の表面部分を面粗さ1.0S以下に仕上げることを特徴と
するものであり、これによって、接合強度が高く、しか
も、その強度のバラツキの少ないセラミックス−金属接
合体が得られる効果が生じ、高信頼性の該接合体を提供
することができる効果が生ずる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−225728(JP,A) 特開 昭63−206359(JP,A) 特開 平1−219065(JP,A) 特開 平1−219063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 37/00 - 37/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス−金属複合体の製造方法に
    おいて、接合用セラミックスとして、吸水率0.02〜0.1
    %のセラミックスを使用し、かつ、該セラミックスと金
    属との接合体の側面の表面粗さを1.0S以下に加工する
    ことを特徴とするセラミックスと金属との接合体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 セラミックスが窒化珪素、サイアロン、
    炭化珪素等の非酸化セラミックスである請求項1に記載
    のセラミックスと金属との接合体の製造方法。
JP03240504A 1991-08-27 1991-08-27 セラミックスと金属との接合体の製造方法 Expired - Fee Related JP3100080B2 (ja)

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