JP3098647B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents
セグメントの継手構造Info
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- JP3098647B2 JP3098647B2 JP05065732A JP6573293A JP3098647B2 JP 3098647 B2 JP3098647 B2 JP 3098647B2 JP 05065732 A JP05065732 A JP 05065732A JP 6573293 A JP6573293 A JP 6573293A JP 3098647 B2 JP3098647 B2 JP 3098647B2
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数連結させて、円筒
状のトンネル壁体を構成する円弧版状セグメント等のセ
グメントどうしを接合する継手構造に関する。
状のトンネル壁体を構成する円弧版状セグメント等のセ
グメントどうしを接合する継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のトンネル工法は、シールドマシン
によって地盤を掘削しながら、その後方で、円弧版状の
セグメントを順次接合して円筒状のトンネル壁体を構築
していく、いわゆるシールド工法が一般的になってきて
いる。そして、セグメントどうしの接合は、互いに接合
するセグメントの接合端面に、その接合端面に沿った状
態で埋設したプレート状の継手金具どうしを、この継手
金具周辺に設けた継手凹所を利用してボルト・ナット等
の締結部材で締結する手段が一般的である。
によって地盤を掘削しながら、その後方で、円弧版状の
セグメントを順次接合して円筒状のトンネル壁体を構築
していく、いわゆるシールド工法が一般的になってきて
いる。そして、セグメントどうしの接合は、互いに接合
するセグメントの接合端面に、その接合端面に沿った状
態で埋設したプレート状の継手金具どうしを、この継手
金具周辺に設けた継手凹所を利用してボルト・ナット等
の締結部材で締結する手段が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、多大な交通量に対応するトンネル、あるいは鉄道
と車道を複合させたトンネル等、従来と比較するとその
内径がきわめて大きな大断面トンネルを構築する必要性
が生じてきている。このような大断面トンネルの壁体を
構成するセグメントは、従来と比較すると当然大型化し
たものとなり、特にその厚さは数倍の厚さを有すること
になる。
ては、多大な交通量に対応するトンネル、あるいは鉄道
と車道を複合させたトンネル等、従来と比較するとその
内径がきわめて大きな大断面トンネルを構築する必要性
が生じてきている。このような大断面トンネルの壁体を
構成するセグメントは、従来と比較すると当然大型化し
たものとなり、特にその厚さは数倍の厚さを有すること
になる。
【0004】このような板厚が大きな大型のセグメント
においては、上記従来のボルト・ナットによるセグメン
トどうしの継手構造では、継手強度の上で不安があって
適用できないのが現状であり、したがって、充分な継手
強度が得られる新たな継手構造の開発が急務とされてい
る。
においては、上記従来のボルト・ナットによるセグメン
トどうしの継手構造では、継手強度の上で不安があって
適用できないのが現状であり、したがって、充分な継手
強度が得られる新たな継手構造の開発が急務とされてい
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大
きな大型のセグメントどうしの接合も、充分な強度をも
ってなし得るセグメントの継手構造を提供することを目
的としている。
あって、通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大
きな大型のセグメントどうしの接合も、充分な強度をも
ってなし得るセグメントの継手構造を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、互いに接合する円弧
版状セグメントの接合端面よりループ状に突出させた複
数の継手筋を、その内空部が接合端面の長手方向に沿っ
て一直線上に配されるようラップさせ、これら継手筋の
前記内空部に、周部に孔が形成されたパイプ状の継手管
を挿入し、この継手管内にモルタル等の固化材を注入す
ることを特徴としている。
するためになされたものであって、互いに接合する円弧
版状セグメントの接合端面よりループ状に突出させた複
数の継手筋を、その内空部が接合端面の長手方向に沿っ
て一直線上に配されるようラップさせ、これら継手筋の
前記内空部に、周部に孔が形成されたパイプ状の継手管
を挿入し、この継手管内にモルタル等の固化材を注入す
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のセグメントの継手構造によれば、接合
する双方のセグメントの接合端面から延びる複数の継手
筋の内空部に挿入した継手管内にモルタル等の固化材を
注入することにより、この固化材が継手管の孔から継手
管の周囲にいきわたって双方の継手筋どうしが接合され
る。継手筋を固化材を介して接合するのみならず継手管
が介在していることにより、一部分に応力が偏ることが
なくセグメントどうしの継手強度の向上が図られ、もっ
て通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大きな、
大断面トンネル用の大型のセグメントどうしの接合に有
効に適用できる。また、従来のようなボルト・ナットに
よる継手構造では不可欠であった継手凹所を必要とせ
ず、接合端部は中実であるから、セグメント自体あるい
は継手強度の低減が抑えられる。
する双方のセグメントの接合端面から延びる複数の継手
筋の内空部に挿入した継手管内にモルタル等の固化材を
注入することにより、この固化材が継手管の孔から継手
管の周囲にいきわたって双方の継手筋どうしが接合され
る。継手筋を固化材を介して接合するのみならず継手管
が介在していることにより、一部分に応力が偏ることが
なくセグメントどうしの継手強度の向上が図られ、もっ
て通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大きな、
大断面トンネル用の大型のセグメントどうしの接合に有
効に適用できる。また、従来のようなボルト・ナットに
よる継手構造では不可欠であった継手凹所を必要とせ
ず、接合端部は中実であるから、セグメント自体あるい
は継手強度の低減が抑えられる。
【0008】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1および図2は、本実施例によっ
てセグメント1どうしを接合した継手部分を示してお
り、セグメント1は、多数連結させて円筒状のトンネル
壁体を構成する円弧版状の鉄筋コンクリート製である。
実施例を説明する。図1および図2は、本実施例によっ
てセグメント1どうしを接合した継手部分を示してお
り、セグメント1は、多数連結させて円筒状のトンネル
壁体を構成する円弧版状の鉄筋コンクリート製である。
【0009】各セグメント1の接合端部1Aには、接合
端面1aよりループ状に突出する複数の継手筋2が埋設
されている。これら継手筋2は、接合するセグメント1
の接合端面1aどうしをぴったり合わせた状態で相手側
のセグメント1の継手筋2と等間隔があき、その状態で
内空部2aが接合端面1aの長手方向に沿って一直線上
になるようラップしている。なお、接合端面1aには、
継手筋2の入り込みを許容する溝3が形成されている。
また、継手筋2はセグメント1内の鉄筋に溶接されてい
る。
端面1aよりループ状に突出する複数の継手筋2が埋設
されている。これら継手筋2は、接合するセグメント1
の接合端面1aどうしをぴったり合わせた状態で相手側
のセグメント1の継手筋2と等間隔があき、その状態で
内空部2aが接合端面1aの長手方向に沿って一直線上
になるようラップしている。なお、接合端面1aには、
継手筋2の入り込みを許容する溝3が形成されている。
また、継手筋2はセグメント1内の鉄筋に溶接されてい
る。
【0010】これら継手筋2の内空部2aには、周部に
多数の孔4aが形成されたパイプ状の継手管4が挿入さ
れている。この継手管4は、図3に示すように、接合端
面1aの長さよりもやや長く、一端部の外周面にはねじ
部5aが、他端部の内周面にはねじ部5bがそれぞれ形
成されている。また、この継手管4の外周面と前記継手
筋2および溝3との間には、空隙6がある。なお、継手
管4は、ねじ部5aが形成された一端部側から挿入さ
れ、ねじ部5aは、既設のセグメント1の側部に埋設さ
れた雌ねじ部材7にねじ込まれている。
多数の孔4aが形成されたパイプ状の継手管4が挿入さ
れている。この継手管4は、図3に示すように、接合端
面1aの長さよりもやや長く、一端部の外周面にはねじ
部5aが、他端部の内周面にはねじ部5bがそれぞれ形
成されている。また、この継手管4の外周面と前記継手
筋2および溝3との間には、空隙6がある。なお、継手
管4は、ねじ部5aが形成された一端部側から挿入さ
れ、ねじ部5aは、既設のセグメント1の側部に埋設さ
れた雌ねじ部材7にねじ込まれている。
【0011】そして、継手管4内および前記空隙6に
は、モルタル(固化材)8が注入されている。このモル
タル8を注入するには、継手管4の他端部のねじ部5b
にニップル9を介して接続させた注入管10から行う。
この注入管10から継手管4内に注入したモルタル8
は、継手管4内から多数の孔4aから空隙6に入り込
み、この空隙6および継手管4内に充填される。
は、モルタル(固化材)8が注入されている。このモル
タル8を注入するには、継手管4の他端部のねじ部5b
にニップル9を介して接続させた注入管10から行う。
この注入管10から継手管4内に注入したモルタル8
は、継手管4内から多数の孔4aから空隙6に入り込
み、この空隙6および継手管4内に充填される。
【0012】以上が本実施例の継手構造であり、これを
実施するには、互いに接合するセグメント1の接合端面
1aどうしをぴったり合わせると同時に、双方の継手筋
2を互いにラップさせ、これら継手筋2の内空部2aに
継手管4を挿入するとともに既設のセグメント1の雌ね
じ部材7にねじ部5aをねじ込む。次いで、ニップル9
を介して継手管4に注入管10を接続し、この注入管1
0からモルタル8を注入し、かつ硬化させる。
実施するには、互いに接合するセグメント1の接合端面
1aどうしをぴったり合わせると同時に、双方の継手筋
2を互いにラップさせ、これら継手筋2の内空部2aに
継手管4を挿入するとともに既設のセグメント1の雌ね
じ部材7にねじ部5aをねじ込む。次いで、ニップル9
を介して継手管4に注入管10を接続し、この注入管1
0からモルタル8を注入し、かつ硬化させる。
【0013】上記本実施例の継手構造によれば、双方の
セグメント1の継手筋2をモルタルを介して接合するの
みならず、接合端面1aの全長にわたって延びる継手管
4が介在していることにより、接合端部1Aのある一部
分に応力が偏ることがなくセグメント1どうしの継手強
度の向上が図られ、もって通常のセグメントはもちろん
のこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグ
メントどうしの接合に有効に適用できる。
セグメント1の継手筋2をモルタルを介して接合するの
みならず、接合端面1aの全長にわたって延びる継手管
4が介在していることにより、接合端部1Aのある一部
分に応力が偏ることがなくセグメント1どうしの継手強
度の向上が図られ、もって通常のセグメントはもちろん
のこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグ
メントどうしの接合に有効に適用できる。
【0014】また、従来のようなボルト・ナットによる
継手構造では不可欠であった継手凹所を必要とせず、接
合端部は中実であるからセグメント1自体あるいは継手
強度の低減が抑えられる。
継手構造では不可欠であった継手凹所を必要とせず、接
合端部は中実であるからセグメント1自体あるいは継手
強度の低減が抑えられる。
【0015】さらに本実施例の場合、継手管4を既設の
セグメント1にねじ結合により接続しているので、継手
部分にかかる応力が既設のセグメント1に分散し、これ
によっても継手強度の向上が図られる。
セグメント1にねじ結合により接続しているので、継手
部分にかかる応力が既設のセグメント1に分散し、これ
によっても継手強度の向上が図られる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセグメン
トの継手構造によれば、互いに接合するセグメントの接
合端面よりループ状に突出させた複数の継手筋を、その
内空部が接合端面の長手方向に沿って一直線上に配され
るようラップさせ、これら継手筋の前記内空部に、周部
に孔が形成されたパイプ状の継手管を挿入し、この継手
管内にモルタル等の固化材を注入することを特徴とする
もので、継手筋を固化材を介して接合するのみならず固
化材を注入するための継手管が介在していることによ
り、一部分に応力が偏ることがなくセグメントどうしの
継手強度の向上が図られ、もって通常のセグメントはも
ちろんのこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型
のセグメントどうしの接合に有効に適用できる。また、
従来のようなボルト・ナットによる継手構造では不可欠
であった継手凹所を必要とせず、接合端部は中実である
から、セグメント自体あるいは継手強度の低減が抑えら
れる。
トの継手構造によれば、互いに接合するセグメントの接
合端面よりループ状に突出させた複数の継手筋を、その
内空部が接合端面の長手方向に沿って一直線上に配され
るようラップさせ、これら継手筋の前記内空部に、周部
に孔が形成されたパイプ状の継手管を挿入し、この継手
管内にモルタル等の固化材を注入することを特徴とする
もので、継手筋を固化材を介して接合するのみならず固
化材を注入するための継手管が介在していることによ
り、一部分に応力が偏ることがなくセグメントどうしの
継手強度の向上が図られ、もって通常のセグメントはも
ちろんのこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型
のセグメントどうしの接合に有効に適用できる。また、
従来のようなボルト・ナットによる継手構造では不可欠
であった継手凹所を必要とせず、接合端部は中実である
から、セグメント自体あるいは継手強度の低減が抑えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって接合された状態のセ
グメントの一部断面平面図である。
グメントの一部断面平面図である。
【図2】同一部断面側面図である。
【図3】継手管の平面図である。
1 セグメント 1a 接合端面 2 継手筋 2a 継手筋の内空部 4 継手管 4a 継手管の孔 8 モルタル(固化材)
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに接合するセグメントの接合端面よ
りループ状に突出させた複数の継手筋を、その内空部が
接合端面の長手方向に沿って一直線上に配されるようラ
ップさせ、これら継手筋の前記内空部に、周部に孔が形
成されたパイプ状の継手管を挿入し、この継手管内にモ
ルタル等の固化材を注入することを特徴とするセグメン
トの継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05065732A JP3098647B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | セグメントの継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05065732A JP3098647B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | セグメントの継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272492A JPH06272492A (ja) | 1994-09-27 |
JP3098647B2 true JP3098647B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=13295495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05065732A Expired - Fee Related JP3098647B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | セグメントの継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098647B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP05065732A patent/JP3098647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06272492A (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000704 |
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