JP2954781B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents
セグメントの継手構造Info
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- JP2954781B2 JP2954781B2 JP4111947A JP11194792A JP2954781B2 JP 2954781 B2 JP2954781 B2 JP 2954781B2 JP 4111947 A JP4111947 A JP 4111947A JP 11194792 A JP11194792 A JP 11194792A JP 2954781 B2 JP2954781 B2 JP 2954781B2
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- joint plate
- segments
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数接合されて円筒状
のトンネルの壁体を構成する円弧版状のセグメントを、
相互に接合させるセグメントの継手構造に関する。
のトンネルの壁体を構成する円弧版状のセグメントを、
相互に接合させるセグメントの継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のトンネル工法は、シールドマシン
によって地盤を掘削しながら、その後方で、円弧版状の
セグメント(鉄筋コンクリート製あるいはスチール製)
を順次接合して円筒状のトンネル壁体を構築していく、
いわゆるシールド工法が一般的になってきている。
によって地盤を掘削しながら、その後方で、円弧版状の
セグメント(鉄筋コンクリート製あるいはスチール製)
を順次接合して円筒状のトンネル壁体を構築していく、
いわゆるシールド工法が一般的になってきている。
【0003】上記セグメントどうしの接合は、図5に示
すように、互いに接合するセグメント(この場合鉄筋コ
ンクリート製)1の接合端面1aに適宜数埋設したプレ
ート状の継手金具2どうしを、ボルト3およびナット4
により締結する手段が一般的である。セグメント1の内
面(凹面)側には、ボルト3およびナット4の配設なら
びにこれらの締結作業を可能とするための、継手凹所5
があらかじめ形成されている。
すように、互いに接合するセグメント(この場合鉄筋コ
ンクリート製)1の接合端面1aに適宜数埋設したプレ
ート状の継手金具2どうしを、ボルト3およびナット4
により締結する手段が一般的である。セグメント1の内
面(凹面)側には、ボルト3およびナット4の配設なら
びにこれらの締結作業を可能とするための、継手凹所5
があらかじめ形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、多大な交通量に対応するトンネル、あるいは鉄道
と車道を複合させたトンネル等、従来と比較するとその
内径がきわめて大きな大断面トンネルを構築する必要性
が生じてきている。このような大断面トンネルの壁体を
構成するセグメントは、従来と比較すると当然大型化し
たものとなり、特にその厚さは数倍の厚さを有する。
ては、多大な交通量に対応するトンネル、あるいは鉄道
と車道を複合させたトンネル等、従来と比較するとその
内径がきわめて大きな大断面トンネルを構築する必要性
が生じてきている。このような大断面トンネルの壁体を
構成するセグメントは、従来と比較すると当然大型化し
たものとなり、特にその厚さは数倍の厚さを有する。
【0005】このような板厚が大きな大型のセグメント
においては、上記従来のボルト・ナットによるセグメン
トどうしの継手では、接合強度の上で不安があって適用
できないのが現状であり、したがって、充分な接合強度
が得られる新たな継手構造の開発が急務とされている。
においては、上記従来のボルト・ナットによるセグメン
トどうしの継手では、接合強度の上で不安があって適用
できないのが現状であり、したがって、充分な接合強度
が得られる新たな継手構造の開発が急務とされている。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大
きな大型のセグメントどうしの接合も、充分な強度をも
ってなし得るセグメントの継手構造を提供することを目
的としている。
あって、通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大
きな大型のセグメントどうしの接合も、充分な強度をも
ってなし得るセグメントの継手構造を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、接合する一対の円弧版状の
セグメントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面で
ある互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させる、
セグメントの継手構造において、前記接合端面どうしを
合わせた状態で、各セグメントの円弧状の外面および内
面の双方に、外面側継手プレートおよび内面側継手プレ
ートを、各セグメントにまたがらせてそれぞれ添接し、
外面側継手プレートにおける、セグメントの内面側に向
いた裏面に形成されたボルト穴に、前記内面側継手プレ
ートおよび各セグメントに形成したボルト挿通孔に通し
たボルトをねじ込んで締結することを特徴としている。
するためになされたもので、接合する一対の円弧版状の
セグメントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面で
ある互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させる、
セグメントの継手構造において、前記接合端面どうしを
合わせた状態で、各セグメントの円弧状の外面および内
面の双方に、外面側継手プレートおよび内面側継手プレ
ートを、各セグメントにまたがらせてそれぞれ添接し、
外面側継手プレートにおける、セグメントの内面側に向
いた裏面に形成されたボルト穴に、前記内面側継手プレ
ートおよび各セグメントに形成したボルト挿通孔に通し
たボルトをねじ込んで締結することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明のセグメントの継手構造によれば、外面
側継手プレートおよび内面側継手プレートを、双方のセ
グメントの外面および内面にそれぞれまたがらせて添接
し、これら継手プレートを、セグメントに貫通させたボ
ルトで締結することにより、セグメントどうしが接合さ
れる構造であり、充分な接合強度が得られ、通常のセグ
メントはもちろんのこと、板厚が大きな、大断面トンネ
ル用の大型のセグメントどうしの接合に有効に適用でき
る。また、ボルトがねじ込まれる外面側継手プレートの
ボルト穴は、外面側継手プレートの表面(外面)に開口
していないから、土砂から流出する地下水に対する止水
性にすぐれている。
側継手プレートおよび内面側継手プレートを、双方のセ
グメントの外面および内面にそれぞれまたがらせて添接
し、これら継手プレートを、セグメントに貫通させたボ
ルトで締結することにより、セグメントどうしが接合さ
れる構造であり、充分な接合強度が得られ、通常のセグ
メントはもちろんのこと、板厚が大きな、大断面トンネ
ル用の大型のセグメントどうしの接合に有効に適用でき
る。また、ボルトがねじ込まれる外面側継手プレートの
ボルト穴は、外面側継手プレートの表面(外面)に開口
していないから、土砂から流出する地下水に対する止水
性にすぐれている。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の第1実施例を
説明する。図1は、所定の厚さを有する、大断面トンネ
ル用の円弧版状の一対のセグメント(この場合鉄筋コン
クリート製)11が、自身の周方向に沿った状態で、周
方向端面である互いの接合端面12どうしが合わせら
れ、本発明に係る継手構造により互いに接合されている
状態を示している。
説明する。図1は、所定の厚さを有する、大断面トンネ
ル用の円弧版状の一対のセグメント(この場合鉄筋コン
クリート製)11が、自身の周方向に沿った状態で、周
方向端面である互いの接合端面12どうしが合わせら
れ、本発明に係る継手構造により互いに接合されている
状態を示している。
【0010】各セグメント11における各接合端面12
の一方および他方には、セグメント11の幅方向(図1
における表裏方向)に延びて互いに嵌まり合う、位置決
め用のほぞ12a、12bがそれぞれ形成されている。
これらほぞ12a、12bを互いに嵌め込むと、各セグ
メント11は、自身の周方向に沿い、かつ厚さ方向が一
致した状態となる。
の一方および他方には、セグメント11の幅方向(図1
における表裏方向)に延びて互いに嵌まり合う、位置決
め用のほぞ12a、12bがそれぞれ形成されている。
これらほぞ12a、12bを互いに嵌め込むと、各セグ
メント11は、自身の周方向に沿い、かつ厚さ方向が一
致した状態となる。
【0011】セグメント11の互いの接合端部の凸面で
ある外面11Aと、凹面である内面11Bの双方には、
外面側継手プレート13および内面側継手プレート14
が、各セグメント11にまたがってそれぞれ添接されて
いる。
ある外面11Aと、凹面である内面11Bの双方には、
外面側継手プレート13および内面側継手プレート14
が、各セグメント11にまたがってそれぞれ添接されて
いる。
【0012】これら継手プレート13、14は、長方形
状であり、セグメント11の全幅にわたり、かつ、セグ
メント11双方にまたがる適宜な幅を有しており、セグ
メント11の接合端部の外面11Aおよび内面11Bに
形成された段部11a、11bに嵌められる。この状態
で、各継手プレート13、14の表面は、それぞれセグ
メント11の外面11Aおよび内面11Bと、略面一に
なっている。
状であり、セグメント11の全幅にわたり、かつ、セグ
メント11双方にまたがる適宜な幅を有しており、セグ
メント11の接合端部の外面11Aおよび内面11Bに
形成された段部11a、11bに嵌められる。この状態
で、各継手プレート13、14の表面は、それぞれセグ
メント11の外面11Aおよび内面11Bと、略面一に
なっている。
【0013】各セグメント11の段部11aと段部11
b間には、セグメント11の厚さ方向に延びるボルト挿
通孔15…が、それぞれセグメント11の幅方向に沿っ
て等間隔に複数(この場合5つ)貫通形成されている。
これらボルト挿通孔15…には、ボルト16…が通され
る。
b間には、セグメント11の厚さ方向に延びるボルト挿
通孔15…が、それぞれセグメント11の幅方向に沿っ
て等間隔に複数(この場合5つ)貫通形成されている。
これらボルト挿通孔15…には、ボルト16…が通され
る。
【0014】そして、外面側継手プレート13の、セグ
メント11の内面11B側に向いた裏面13a、すなわ
ち各セグメント11の段部11aに面する裏面13aに
は、ボルト挿通孔15…に通されるボルト16…がねじ
込まれるボルト穴17…が形成されている。
メント11の内面11B側に向いた裏面13a、すなわ
ち各セグメント11の段部11aに面する裏面13aに
は、ボルト挿通孔15…に通されるボルト16…がねじ
込まれるボルト穴17…が形成されている。
【0015】また、内面側継手プレート14には、ボル
ト挿通孔15…にボルト16…を通すためのボルト挿通
孔18…が貫通形成されている。これらボルト挿通孔1
8…の周囲には、座ぐり19がそれぞれ形成されてい
る。
ト挿通孔15…にボルト16…を通すためのボルト挿通
孔18…が貫通形成されている。これらボルト挿通孔1
8…の周囲には、座ぐり19がそれぞれ形成されてい
る。
【0016】セグメント11どうしを接合するには、ま
ず、ほぞ12a、12bを互いに嵌め込んで接合端面1
2を互いに合わせ、外面11A側の各段部11aに、ボ
ルト穴17…を内面11B側に向けて外面側継手プレー
ト13を、図1において手前側から挿入して嵌め込み添
接する。次いで、座ぐり19が形成された面を内面11
Bに一致させて、内面側継手プレート14を内面11B
側の各段部11bに嵌め込む。この後、ワッシャ20を
介して、ボルト16…を、内面側継手プレート14およ
び各セグメント11の各ボルト挿通孔18…、15…に
通し、外面側継手プレート13のボルト穴17…にねじ
込んで締結する。なお、各継手プレート13、14とセ
グメント11との接合部や接合端面12等には、必要に
応じて止水用のシール材(図示略)を設ける。
ず、ほぞ12a、12bを互いに嵌め込んで接合端面1
2を互いに合わせ、外面11A側の各段部11aに、ボ
ルト穴17…を内面11B側に向けて外面側継手プレー
ト13を、図1において手前側から挿入して嵌め込み添
接する。次いで、座ぐり19が形成された面を内面11
Bに一致させて、内面側継手プレート14を内面11B
側の各段部11bに嵌め込む。この後、ワッシャ20を
介して、ボルト16…を、内面側継手プレート14およ
び各セグメント11の各ボルト挿通孔18…、15…に
通し、外面側継手プレート13のボルト穴17…にねじ
込んで締結する。なお、各継手プレート13、14とセ
グメント11との接合部や接合端面12等には、必要に
応じて止水用のシール材(図示略)を設ける。
【0017】図3は、本発明の第2実施例を示してい
る。この第2実施例は、基本構造は上記第1実施例と同
様であるが、この場合、セグメント11の外面11A側
および内面11B側の段部11aおよび11bは、接合
端面12に向かうにしたがって深くなり(つまりセグメ
ント11の厚さは漸次薄くなる)、外面11A、内面1
1Bおよび接合端面12に移行する角はR加工されてい
る。
る。この第2実施例は、基本構造は上記第1実施例と同
様であるが、この場合、セグメント11の外面11A側
および内面11B側の段部11aおよび11bは、接合
端面12に向かうにしたがって深くなり(つまりセグメ
ント11の厚さは漸次薄くなる)、外面11A、内面1
1Bおよび接合端面12に移行する角はR加工されてい
る。
【0018】そして、裏面13aにボルト穴17…が形
成された外面側継手プレート13およびボルト挿通孔1
8…が形成された内面側継手プレート14の、各セグメ
ント11に合わせられる面は、各段部11a・11a、
11b・11bに嵌合して添接する形状に形成され、こ
の嵌合状態で、それら表面は、外面11Aおよび内面1
1Bと面一となる。
成された外面側継手プレート13およびボルト挿通孔1
8…が形成された内面側継手プレート14の、各セグメ
ント11に合わせられる面は、各段部11a・11a、
11b・11bに嵌合して添接する形状に形成され、こ
の嵌合状態で、それら表面は、外面11Aおよび内面1
1Bと面一となる。
【0019】図4は、本発明の第3実施例を示してい
る。この第3実施例も、その基本構造は、上記第1およ
び第2実施例と同様であるが、接合する各セグメント1
1の接合端部の、一方(図4で左側)には外面11A
に、他方(図4で右側)には内面11B側に、それぞれ
継手金具21が、その一部をセグメント11に埋設され
た状態で固着されている。
る。この第3実施例も、その基本構造は、上記第1およ
び第2実施例と同様であるが、接合する各セグメント1
1の接合端部の、一方(図4で左側)には外面11A
に、他方(図4で右側)には内面11B側に、それぞれ
継手金具21が、その一部をセグメント11に埋設され
た状態で固着されている。
【0020】継手金具21は、セグメント11の全幅に
わたっており、接合端面12側の突条部22と、これよ
りもセグメント11の周方向内側の突条部23との間
に、溝部24が、それぞれセグメント11の幅方向に延
びる状態で形成されている。
わたっており、接合端面12側の突条部22と、これよ
りもセグメント11の周方向内側の突条部23との間
に、溝部24が、それぞれセグメント11の幅方向に延
びる状態で形成されている。
【0021】一方の突条部22は、その高さがセグメン
ト11の外面11Aあるいは内面11Bに至らず、ま
た、接合端面12と面一になる接合端面22aを有して
いる。他方の突条部23の、セグメント11の外面11
Aあるいは内面11Bに臨む表面は、それら外面11
A、内面11Bと面一になっている。
ト11の外面11Aあるいは内面11Bに至らず、ま
た、接合端面12と面一になる接合端面22aを有して
いる。他方の突条部23の、セグメント11の外面11
Aあるいは内面11Bに臨む表面は、それら外面11
A、内面11Bと面一になっている。
【0022】そして、継手金具21には、セグメント1
1に形成された各ボルト挿通孔15…に通されるボルト
16…が通される、ボルト挿通孔25が形成されてい
る。なお、継手金具21には、溶接あるいはねじ止め等
の手段により、セグメント11への結合強度を図るため
の図示せぬアンカー筋が固着されている。
1に形成された各ボルト挿通孔15…に通されるボルト
16…が通される、ボルト挿通孔25が形成されてい
る。なお、継手金具21には、溶接あるいはねじ止め等
の手段により、セグメント11への結合強度を図るため
の図示せぬアンカー筋が固着されている。
【0023】この第3実施例の外面側継手プレート13
および内面側継手プレート14は、継手金具21が埋設
されていない接合端部の外面11Aおよb内面11Bに
形成された段部11aおよび段部11bに嵌合する基部
26と、継手金具21の溝部24に嵌合する突条部27
との間に、継手金具21の突条部22に嵌合する溝部2
8が形成されてなり、この嵌合状態で、その表面は、セ
グメント11の外面11Aあるいは内面11Bと面一に
なっている。
および内面側継手プレート14は、継手金具21が埋設
されていない接合端部の外面11Aおよb内面11Bに
形成された段部11aおよび段部11bに嵌合する基部
26と、継手金具21の溝部24に嵌合する突条部27
との間に、継手金具21の突条部22に嵌合する溝部2
8が形成されてなり、この嵌合状態で、その表面は、セ
グメント11の外面11Aあるいは内面11Bと面一に
なっている。
【0024】外面側継手プレート13の裏面13aの基
部26および27の部分には、セグメント11のボルト
挿通孔15…に通されるボルト16…がねじ込まれるボ
ルト穴17…が形成されている。また、内面側継手プレ
ート14には、ボルト挿通孔15…にボルト16…を通
すためのボルト挿通孔18…が貫通形成されている。こ
れらボルト挿通孔18…の周囲には、座ぐり19がそれ
ぞれ形成されている。
部26および27の部分には、セグメント11のボルト
挿通孔15…に通されるボルト16…がねじ込まれるボ
ルト穴17…が形成されている。また、内面側継手プレ
ート14には、ボルト挿通孔15…にボルト16…を通
すためのボルト挿通孔18…が貫通形成されている。こ
れらボルト挿通孔18…の周囲には、座ぐり19がそれ
ぞれ形成されている。
【0025】セグメント11どうしを接合するには、ま
ず、接合端面12を互いに合わせ、外面11A側に、外
面側継手プレート13を、図4において手前側から、基
部26を段部11aに、溝部28を継手金具21の突条
部22に、突条部23を継手金具21の溝部24に合わ
せてスライドさせることにより嵌合して添接し、次い
で、同様にして内面側継手プレート14を内面11B側
に嵌合して添接する。
ず、接合端面12を互いに合わせ、外面11A側に、外
面側継手プレート13を、図4において手前側から、基
部26を段部11aに、溝部28を継手金具21の突条
部22に、突条部23を継手金具21の溝部24に合わ
せてスライドさせることにより嵌合して添接し、次い
で、同様にして内面側継手プレート14を内面11B側
に嵌合して添接する。
【0026】この後、ワッシャ20を介して、ボルト1
6…を、内面側継手プレート14の基部26、セグメン
ト11および継手金具21の溝部24の各ボルト挿通孔
18…、15…および25…に通して外面側継手プレー
ト13のボルト穴17…にねじ込んで締結し、さらに同
様にして、内面側継手プレート14の突条部23、継手
金具21の溝部24およびセグメント11のボルト挿通
孔15…に通したボルト16…を、外面側継手プレート
13のボルト穴17…にねじ込んで締結する。
6…を、内面側継手プレート14の基部26、セグメン
ト11および継手金具21の溝部24の各ボルト挿通孔
18…、15…および25…に通して外面側継手プレー
ト13のボルト穴17…にねじ込んで締結し、さらに同
様にして、内面側継手プレート14の突条部23、継手
金具21の溝部24およびセグメント11のボルト挿通
孔15…に通したボルト16…を、外面側継手プレート
13のボルト穴17…にねじ込んで締結する。
【0027】なお、この第3実施例の場合、図4におけ
る右側のボルト16は、セグメント11を貫通して外面
側継手プレート13の基部26にねじ込むことなく、内
面側継手プレート14と継手金具21との締結のみとし
た構成にもできる。
る右側のボルト16は、セグメント11を貫通して外面
側継手プレート13の基部26にねじ込むことなく、内
面側継手プレート14と継手金具21との締結のみとし
た構成にもできる。
【0028】上記各実施例のセグメントの継手構造によ
れば、外面側継手プレート13および内面側継手プレー
ト14を、双方のセグメント11の外面11Aおよび1
1Bにそれぞれまたがらせて添接し、これら継手プレー
ト13、14を、セグメント11に貫通させたボルト1
6…で締結するから、セグメント11どうしの接合強度
は充分なものとなる。しかも、各継手プレート13、1
4はセグメント11の全幅にわたっており、接合端部の
ある一部分に応力が偏ることがないので、さらなる接合
強度の向上が図られる。
れば、外面側継手プレート13および内面側継手プレー
ト14を、双方のセグメント11の外面11Aおよび1
1Bにそれぞれまたがらせて添接し、これら継手プレー
ト13、14を、セグメント11に貫通させたボルト1
6…で締結するから、セグメント11どうしの接合強度
は充分なものとなる。しかも、各継手プレート13、1
4はセグメント11の全幅にわたっており、接合端部の
ある一部分に応力が偏ることがないので、さらなる接合
強度の向上が図られる。
【0029】したがって、通常のセグメントはもちろん
のこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグ
メントどうしの接合に有効に適用できる。
のこと、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグ
メントどうしの接合に有効に適用できる。
【0030】また、ボルト16…がねじ込まれる外面側
継手プレート13のボルト穴17…は、外面側継手プレ
ート13の表面(外面)に開口していないから、土砂か
ら流出する地下水に対する止水性にすぐれている。
継手プレート13のボルト穴17…は、外面側継手プレ
ート13の表面(外面)に開口していないから、土砂か
ら流出する地下水に対する止水性にすぐれている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセグメン
トの継手構造によれば、接合する一対の円弧版状のセグ
メントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面である
互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させる、セグ
メントの継手構造において、前記接合端面どうしを合わ
せた状態で、各セグメントの円弧状の外面および内面の
双方に、外面側継手プレートおよび内面側継手プレート
を、各セグメントにまたがってそれぞれ添接し、外面側
継手プレートにおける、セグメントの内面側に向いた裏
面に形成されたボルト穴に、前記内面側継手プレートお
よび各セグメントに形成したボルト挿通孔に通したボル
トをねじ込んで締結することを特徴とするから、充分な
接合強度が得られ、通常のセグメントはもちろんのこ
と、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグメン
トどうしの接合に有効に適用できる。また、ボルトがね
じ込まれる外面側継手プレートのボルト穴は、外面側継
手プレートの表面(外面)に開口していないから、土砂
から流出する地下水に対する止水性にすぐれている。
トの継手構造によれば、接合する一対の円弧版状のセグ
メントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面である
互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させる、セグ
メントの継手構造において、前記接合端面どうしを合わ
せた状態で、各セグメントの円弧状の外面および内面の
双方に、外面側継手プレートおよび内面側継手プレート
を、各セグメントにまたがってそれぞれ添接し、外面側
継手プレートにおける、セグメントの内面側に向いた裏
面に形成されたボルト穴に、前記内面側継手プレートお
よび各セグメントに形成したボルト挿通孔に通したボル
トをねじ込んで締結することを特徴とするから、充分な
接合強度が得られ、通常のセグメントはもちろんのこ
と、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグメン
トどうしの接合に有効に適用できる。また、ボルトがね
じ込まれる外面側継手プレートのボルト穴は、外面側継
手プレートの表面(外面)に開口していないから、土砂
から流出する地下水に対する止水性にすぐれている。
【図1】本発明の第1実施例の側断面図である。
【図2】図1のP方向矢視図である。
【図3】本発明の第2実施例の側断面図である。
【図4】本発明の第3実施例の側断面図である。
【図5】従来の継手構造の一例を示す斜視図である。
11 セグメント 12 接合端面 13 外面側継手プレート 13a 裏面 14 内面側継手プレート 15 ボルト挿通孔 16 ボルト 17 ボルト穴 18 ボルト挿通孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/08 E21D 11/04
Claims (1)
- 【請求項1】 接合する一対の円弧版状のセグメント
を、周方向に沿わせた状態で、周方向端面である互いの
接合端面どうしを合わせ両者を接合させる、セグメント
の継手構造において、 前記接合端面どうしを合わせた状態で、各セグメントの
円弧状の外面および内面の双方に、外面側継手プレート
および内面側継手プレートを、各セグメントにまたがっ
てそれぞれ添接し、 外面側継手プレートにおける、セグメントの内面側に向
いた裏面に形成されたボルト穴に、前記内面側継手プレ
ートおよび各セグメントに形成したボルト挿通孔に通し
たボルトをねじ込んで締結することを特徴とするセグメ
ントの継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111947A JP2954781B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | セグメントの継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111947A JP2954781B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | セグメントの継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658094A JPH0658094A (ja) | 1994-03-01 |
JP2954781B2 true JP2954781B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=14574140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4111947A Expired - Lifetime JP2954781B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | セグメントの継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2954781B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP4111947A patent/JP2954781B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0658094A (ja) | 1994-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990615 |