JP3097725B2 - 波形観測装置 - Google Patents

波形観測装置

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JP3097725B2
JP3097725B2 JP06058700A JP5870094A JP3097725B2 JP 3097725 B2 JP3097725 B2 JP 3097725B2 JP 06058700 A JP06058700 A JP 06058700A JP 5870094 A JP5870094 A JP 5870094A JP 3097725 B2 JP3097725 B2 JP 3097725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波形観測装置に関し、詳
しくは入力装置による同一の設定移動量に対する設定対
象毎の設定変位量を可変にすることで操作性が改善され
た波形観測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、波形観測装置にあっては、表
示されている波形をスクロールする場合、またはカーソ
ルの移動の変位量を指定する場合、あるいはトリガポジ
ション、ディレイ量等の数値設定を行う場合には、ジョ
グシャトルキーやロータリーノブを用い、連続的に変化
量を指定する手法を用いている。
【0003】ここで、ジョグシャトルキーおよびロータ
リーノブは回転により移動量を示すものであり、回転角
に比例し、設定された変位量に基づいて、画面の表示画
面のスクロールあるいはカーソルの移動等が行われるも
のである。
【0004】ジョグシャトルキーあるいはロータリーノ
ブいずれにあっても、ノブがある回転角分変化する毎に
移動量をロータリーエンコーダ等で検出する。この移動
量は、波形観測装置全体を制御するマイクロプロセッサ
(いわゆるCPU)に入力され、この検出された移動量
は定義式に基づいた演算により変位量が与えられる。
【0005】この移動量を変換した変位量を用いて表示
画面のスクロールあるいは、表示画面上のカーソルの移
動が行われる。
【0006】従来の移動量に対する表示画面における設
定対象の変位量の定義式は、例えば一旦移動量+1(ロ
ータリエンコーダで+1を検出した場合)について変位
量を+5として設定すると、設定対象が表示画面のスク
ロール位置の設定であれトリガポジションの位置の設定
であれ、移動量+1が入力されれば表示画面におけるす
べての設定対象に対して一律に+5が設定された変位量
として与えられることになる。
【0007】この変位量は、表示画面上のCRTのドッ
トあるいは、設定対象の数値に対応しており+5が設定
されれば、CRTのドット5個分あるいは、設定可能な
数値の最小桁の5つ分が変更されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、スクロール
表示のように設定可能範囲が大きい場合、表示画面上の
一目盛りあたりの表す時間(いわゆるT/div)等の
定されたダイナミックレンジに対し、変位量の分解能が
あまりにも小さいあるいは大きいと操作上アンバランス
となるので、波形の観測効率が悪くなり、また、表示波
形の認識に対する直観にも反することになるという問題
が発生する。本発明はこのような問題を解決し、設定
象に応じてジョグシャトルキーあるいはロータリーノブ
の同一の設定移動量に対する設定変位量を可変にし操作
性を向上した波形観測装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示画面上に
おける設定対象の移動量情報を入力する入力装置と、
示画面上における設定対象を選択するモード設定部と、
モード設定部により選択される設定対象に応じた所定の
変換式を選択し、入力装置から入力される移動量情報を
表示画面上における設定対象の変位量に変換する変換式
選択部と、を設けたことを特徴とする波形観測装置であ
る。
【0010】
【作用】本発明の波形観測装置は、入力装置からの移動
量を設定対象に応じた変換式を用いて変位量に変換して
いるので、ジョグシャトルキーあるいはロータリーノブ
で同一の移動量設定を行っても表示画面上での変位量は
設定対象に応じて異なることになり、操作性が向上す
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、1は表示上の位置の変更あ
るいはディレイ量の数値等を外部より入力するためのジ
ョグシャトルキーあるいはロータリーノブのような入力
装置である。2は入力装置1から入力した移動量を設定
対象別に異なる変換を行う変換式選択部、3は設定対象
を選択するパネルキー等のモード選択部である。
【0012】従来例でも説明したように、ノブを回転し
て設定値を入力するようなジョグシャトルキーあるいは
ロータリーキーの変位は、これらの内部に設けられたロ
ータリーエンコーダにより回転角に比例した量として検
出される。また、ノブの示す方向で設定値を入力するよ
うなシャトルリングでは、その変位は、シャトルリング
の指し示す方向を、回転角としてロータリーエンコーダ
で検出を行い、その結果を数ビットでエンコードした値
によって表される。
【0013】例えば、図2に示すような右回転方向と左
回転方向にそれぞれ7段階の回転角を備えたジョグリン
グについて説明する。図2において内部の丸はジョグリ
ングのノブを表し、外部の数字はその位置におけるエン
コードされた値を示している。
【0014】このようにジョグシャトルキーあるいはロ
ータリーノブのような入力装置1では、回転角に比例し
た値を検出することで移動量が検出される。この移動量
は、変換式によって表示画面上の設定対象の変位量に変
換される。
【0015】一方、パネルキー等のモード選択部3で
は、ジョグシャトルキーあるいはロータリーノブ等で設
定する対象が表示画面上の一目盛りあたりの時間(T/
div)であるかあるいはトリガポジションを選択するも
のであるか等といった設定対象を選択する。
【0016】このモード選択部3で選択された設定対象
の情報は、変換式選択部2に入力される。変換式選択部
2では、設定対象がいかなるものであるかの情報をもと
に入力装置1からの移動量を変位量に変換する際の変換
式を選択する。
【0017】すなわち変換式選択部2では、設定対象が
スクロール画面の表示の移動である場合には、例えばジ
ョグシャトルキーあるいはロータリーノブ等の入力装置
1から+5の移動量を入力すると変位量として+15を
設定して出力し、設定対象が表示画面の波形上のカーソ
ルの移動である場合には、ジョグシャトルキーあるいは
ロータリーノブ等の入力装置1から+5の移動量を入力
すると変位量として+5を設定して出力することにな
る。
【0018】このように、設定対象に応じて移動量に基
づき設定する表示画面上の設定対象の変位量を可変にす
るので、ジョグシャトルキーあるいはロータリーノブ等
の入力装置1でのノブの回転角が同一であっても、設定
対象がスクロール画面の表示の移動の場合にはその表示
画面の移動は大きくなり、表示画面の波形上のカーソル
の移動である場合にはそのカーソルの移動は小さくな
る。
【0019】また、ジョグシャトルキーやロータリーノ
ブのノブの直径が異なる場合にもこのように定義式を選
択すればよいので、移動量に対する変位量の設定を簡単
に変更することができる。
【0020】なお、数値の設定を行う場合指定して桁の
数値の設定変更を行うような桁移動機能を併用すること
でより操作性の向上した波形観測装置となる。
【0021】
【発明の効果】本発明により、設定対象が異なる毎に移
動量に対する変位量の変換式を異ならせ、数値設定が可
能な項目をジョグシャトル等で設定する場合に、その
対象の設定範囲、分解能に応じてジョグシャトルの設
定変位量を可変にするので、よりダイナミックレンジの
大きい設定項目もそれにあった設定分解能での設定が可
能になるため、より自然な感覚で設定ができ、操作性の
向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明を用いる波形観測装置の一部の外観図で
ある。
【符号の説明】
1 入力装置 2 変換式選択部 3 モード選択部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画面上における設定対象の移動量情報
    を入力する入力装置と、 表示画面上における設定対象を選択するモード設定部
    と、 モード設定部により選択される設定対象に応じた所定の
    変換式を選択し、入力装置から入力される移動量情報を
    表示画面上における設定対象の変位量に変換する変換式
    選択部と、 を設けたことを特徴とする波形観測装置。
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